JPH069474A - フッ素化ビニルエーテルの製造方法 - Google Patents

フッ素化ビニルエーテルの製造方法

Info

Publication number
JPH069474A
JPH069474A JP4193104A JP19310492A JPH069474A JP H069474 A JPH069474 A JP H069474A JP 4193104 A JP4193104 A JP 4193104A JP 19310492 A JP19310492 A JP 19310492A JP H069474 A JPH069474 A JP H069474A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal salt
atom
reaction
carboxylic acid
fluorinated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4193104A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3360689B2 (ja
Inventor
Shigeru Morita
滋 守田
Yasumichi Iwasaki
妥路 岩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=16302312&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH069474(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP19310492A priority Critical patent/JP3360689B2/ja
Priority to DE69316012T priority patent/DE69316012T2/de
Priority to EP93910358A priority patent/EP0647609B1/en
Priority to PCT/JP1993/000657 priority patent/WO1994000412A1/ja
Publication of JPH069474A publication Critical patent/JPH069474A/ja
Priority to US08/967,731 priority patent/US5902908A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3360689B2 publication Critical patent/JP3360689B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C41/00Preparation of ethers; Preparation of compounds having groups, groups or groups
    • C07C41/01Preparation of ethers
    • C07C41/18Preparation of ethers by reactions not forming ether-oxygen bonds
    • C07C41/24Preparation of ethers by reactions not forming ether-oxygen bonds by elimination of halogens, e.g. elimination of HCl

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】フッ素化カルボン酸ハロゲン化物を対応する金
属塩の分解温度以下で金属化合物と反応させ、対応する
金属塩を得、しかるのち、分解温度以上に温度を上げる
ことにより、フッ素化ビニルエーテルを得る製造方法。 【効果】効率良く、しかも高純度でフッ素化ビニルエー
テルを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、含フッ素合成樹脂やゴ
ム等として工業的に有用なフッ素化ビニルエーテルの製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フッ素化ビニルエーテルは、テトラフル
オロエチレン(TFE)や他の共重合可能なモノマーと共重
合させることにより、工業的に有用な樹脂やゴム(具体
的には、 TFEとの共重合体であるPFA 樹脂やパーフルオ
ロゴム、変性PTFE、さらに他のモノマーとの共重合体で
あるゴム等)の原料として知られている。このフッ素化
ビニルエーテルは、特開昭63−132851号等に記載されて
いる方法により得られる事が知られている。
【0003】例えば、HFPO(ヘキサフルオロプロピレン
オキシド)をテトラグライムのような溶媒の存在下で C
sFのような触媒で重合させることにより得られるフッ素
化エーテルカルボン酸フルオリドを原料として、これを
NaOHと反応させて得られたNa塩を熱分解させることによ
り得られることが知られている。
【0004】HFPOの重合条件も種々検討されているが、
得られたフッ素化エーテルカルボン酸フルオリドからビ
ニルエーテルを得る工程も種々検討されている。
【0005】例えば、ある文献(米国特許第 3132123
号)では、金属酸化物や金属塩を充填した塔を 300度く
らいに加熱し、そこへフッ素化カルボン酸フルオリドを
通過(通常ガス状、不活性ガス:N2等をキャリヤーとし
て用いる。)せしめることにより、効果的に目的とする
フッ素化ビニルエーテルが得られるとしている。しか
し、実際にはこの反応は温度の制御が難しく、その結
果、好ましくない不純物が生成したりするため、収率や
純度が思うように上がらない。反応箇所での局所的昇温
が好ましくない分解反応を起こすものと思われ、また炭
化物が生成して金属化合物の表面を覆うために反応率が
下がるものと考えられる。このため、その後に精留する
前に水洗するなどの洗浄工程を必要とする。また反応管
に金属化合物を充填したり、また反応残渣を除いたりす
るのは作業としてはかなり困難なものである。
【0006】また、他の文献(特開昭63−132851号)に
よれば、テトラグライム等の溶媒中で炭酸ナトリウムな
どのアルカリと反応させると、比較的低い温度(室温〜
100度)で目的のフッ素化ビニルエーテルが得られると
している。しかしこの方法では、溶媒のテトラグライム
や炭酸ナトリウムに含まれる水分により、好ましくない
副生物(フッ素化ビニルエーテルのフッ化水素付加体)
を大量に生成する。また、反応後の溶媒は生成したフッ
化ナトリウム等が懸濁しており、繰り返しの使用には限
度があり、有機廃液として廃棄されることになり、資源
節約、環境保護の面からも好ましくない。
【0007】また、フッ素化カルボン酸フルオリドをNa
OH等で中和し、得られた塩を乾燥させ、さらに熱分解温
度以上に上げることにより、目的のフッ素化ビニルエー
テルが得られるとしている。しかし、この塩の乾燥が結
構困難で、フッ素化カルボン酸の種類によっても乾燥状
態が変り、また乾燥が不十分であると既述した好ましく
ない副生物が生成する。
【0008】これを避けるため、フッ素化カルボン酸を
一旦メタノールと反応させ、フッ素化カルボン酸のメチ
ルエステルとし、蒸留により純度を上げ、水分を除去
し、これをメタノールに溶解させたNaOHと反応させ、乾
燥させることにより、乾燥を容易にし、好ましくない副
生物を減らすことができるが、この工程は他の方法に比
べて工程が長く、またアルコールを使用するために火災
の危険が多くなり、設備上の対応が必要などの欠点があ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、上記の欠
点を解消し、効率良く、純度の高いフッ素化ビニルエー
テルを得る方法を鋭意研究した結果、本発明を完成させ
た。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、一般式
I: Rf−O−CF(CF2X)COY 〔但し、この一般式中、 Rf: Rf'−(OCF(CF2X)CF2) l− 又は Rf'−(OCXYCF2CF2)m −である(Rf'は炭素原子数1
〜4の過フッ化アルキル基又はCX'Y'Z'(CF2)n −であっ
て、X'、Y'は水素原子、フッ素原子、塩素原子又は臭素
原子、Z'は水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子
又はヨウ素原子、n=0〜4である。X、Yはフッ素原
子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子である。 l=0〜4である。 m=1〜4である。)。 X、Y:前記したものと同じである。〕で表わされる酸
ハロゲン化物と、 一般式II: MxAy又はMxOy (但し、この一般式中、 M:金属原子である。 A:炭酸残基又は硫酸残基である。 O:酸素原子である。 x:A又はOの価数である。 y:Mの価数である。) で表わされる金属塩又は金属酸化物とを、 一般式III: (Rf−O−CF(CF2X)COO)yMx (但し、この一般式中、Rf、X、M、x、yは前記した
ものと同じである。)で表わされるフッ素化カルボン酸
金属塩の分解温度以下で反応させ、しかる後に、この反
応によって得られる前記フッ素化カルボン酸金属塩を分
解温度以上にして分解させ、 一般式IV: Rf−O−CF=CF2 (但し、この一般式中、Rfは前記したものと同じであ
る。)で表わされるフッ素化ビニルエーテルを得る、フ
ッ素化ビニルエーテルの製造方法に係るものである。
【0011】本発明の主旨は、フッ素化カルボン酸ハロ
ゲン化物等の酸ハロゲン化物(以下、フッ素化カルボン
酸フルオリドを代表例として説明することがある。)を
対応する金属塩の分解温度以下で金属化合物と反応さ
せ、対応する金属塩を得、しかるのち、分解温度以上に
温度を上げることにより、効率良く、しかも高純度でフ
ッ素化ビニルエーテルを得ることにある。
【0012】このフッ素化ビニルエーテルを得る反応
は、対応するフッ素化カルボン酸の金属塩を水分の少な
い条件で得ることにあるが、溶媒を用いた場合(多くの
場合、極性溶媒が用いられる。)、溶媒中の水分の除去
が問題となる。またこれを避けて、直接、熱分解温度以
上で反応させようとすると、既述したように好ましくな
い分解反応がおこり、収率や純度が下がる。
【0013】しかながら、本発明者は、原料として、蒸
留したフッ素化カルボン酸フルオリドを用いると、原理
的に水分を含まず、また炭酸カリウムなどの化合物は熱
をかけることにより(減圧やキャリヤーガスを併用して
もよい。)、容易に乾燥できることから、これらのみを
用いてビニルエーテルを得ることを検討した。その結
果、フッ素化カルボン酸フルオリドが 100℃程度の温度
で炭酸カリウムなどの金属塩と溶媒無しに容易に反応
し、対応するフッ素化カルボン酸の金属塩を与えること
を見い出した。
【0014】即ち、蒸留した酸フルオリドと加熱脱水し
た炭酸カリウムとから、直接、実質上水分を含まないフ
ッ素化カルボン酸塩が得られることを見い出した。これ
は、従来では、酸フルオリドがこのように容易に反応す
ることは報告されておらず、驚きであった。しかも、こ
の反応が生成した金属塩の分解温度以下で反応し、かつ
ほとんど定量的に反応することもはじめてわかった。
【0015】この反応は静置した状態でも良く反応する
(始めは表面で反応するのであろうが、未反応の酸フル
オリドが生成した金属塩を溶解することにより反応がさ
らに進行するものと推定される。炭酸塩等の場合、この
ときに炭酸ガスを生成することがさらに固体の反応を促
進することも考えられる。)が、攪拌したほうが良いの
は言うまでもない。攪拌する方法は種々考え得るが、反
応開始前に固体を効率良く乾燥させること、生成した金
属塩の性状(粘性の有無等)、さらにまたそのまま熱分
解させる場合等ではさらに熱分解温度まで昇温させるこ
となどを考え合わせて決定されるべきである。
【0016】酸フルオリドと金属塩との反応は等モルが
好ましいが、反応の性質上、金属塩を過剰に用いるのが
よい。金属塩の量が等モルより少ないと、未反応の酸フ
ルオリドが残り、収率や純度が悪くなる。金属塩の量が
多いぶんには何等差し支えない。実際2倍量以上仕込ん
でおき、全反応を金属塩の追加無しに2度行なうような
ことも可能である。
【0017】反応の圧力は減圧から加圧まで適用し得る
が、反応に用いる酸フルオリドの沸点により制限を受け
る。沸点が比較的高いものは大気圧でも十分反応できる
が、沸点の低いものは反応温度を適当に保つために加圧
が必要な場合も有り得る。また反応に関与しない第三物
質を共存させて反応することも可能であるが、その場
合、第三物質の水分には注意を払わなければならない。
【0018】本発明に使用する上記一般式Iの酸ハロゲ
ン化物において、Rf' としてはメチル、エチル、プロピ
ル、ブチルの各アルキル基のペルフルオロ化物が挙げら
れるが、有用な酸ハロゲン化物としては、HFPOのオリゴ
マー〔CF3CF2CF2O(CF(CF3)CF2O)n CF(CF3)COF:n=0〜
4:HFPOn と略称〕をはじめ、 CF3CF2CF2O-(CF2CF2CF2O)nCF(CF3)COF:n=0〜4 〔CH3CF2CF2O-(CF(CF3)CF2O)nCF(CF3)COF:n=0〜2 などが有用である。
【0019】また、本発明に使用する上記一般式IIの金
属塩又は金属酸化物としては、アルカリ金属又はアルカ
リ土類金属の炭酸塩(例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウム)や硫酸塩(例えば硫酸ナトリウム、硫酸カリウ
ム)、酸化物(例えば酸化マグネシウム、酸化カルシウ
ム)が挙げられる。
【0020】上記の反応で得られる金属塩はそのまま、
または別の反応装置にて熱分解温度まで加熱することに
より、容易に目的とする、高純度のビニルエーテルが高
収率で得られる。熱分解温度は当該塩の熱分解温度によ
り決定されるが、熱分解温度が高くなると、好ましくな
い分解反応が起こり易くなる。好ましくは 300℃以下、
特に好ましくは 180〜280 ℃である。K塩やNa塩等は特
に好ましい。
【0021】熱分解時の圧力は特に限定されないが、減
圧とすることにより、生成物を蒸気として留出させるこ
とが出来るので好ましい。もちろん、大気圧或いは加圧
下で行ない、反応が終了した後で或いは減圧として留出
させる、或はろ過により生成物を分離する方法もありう
る。
【0022】さらに、本発明の方法の良いところは、フ
ッ素化カルボン酸フルオリドはえてして沸点の近い不純
物を含み易く、また対応するビニルエーテルも沸点が近
いことからこの不純物をそのまま生成したビニルエーテ
ルに持ち込み易いが、一旦金属塩とした後、減圧にする
ことにより、容易にこの種の不純物を留去することがで
きる事である。また、若干含まれる水分により微量のフ
ッ化水素付加体も生成するが、これは熱分解反応の初期
に起こるのみで、熱分解の初期の成分を留去すれば、後
から生成するビニルエーテルは実質的にフッ化水素付加
体を含まないものである。
【0023】すなわち、目的とするビニルエーテルに対
応するフッ素化カルボン酸フルオリドを蒸留によって精
製し(重合(オリゴメリゼーション)によって得られた
ものは分布を持つため、蒸留は必須の工程である。)、
これを予め脱水した金属塩と50〜200 ℃、特に90〜180
℃(更に好ましくは 100〜150 ℃)で反応せしめ、しか
る後減圧にして反応しない成分を留去し、徐々に昇温
し、熱分解の初期の留分も留去することにより、予め含
まれていた不純物も、フッ化水素付加体も事実上完全に
除去され、さらに熱分解を続ける事により、驚くほど高
純度のビニルエーテルが得られる。こうして得られたビ
ニルエーテルは精留にかけるだけで、水洗やアルカリ洗
浄等の特別な洗浄操作を必要とせずに重合反応に使用で
きる。
【0024】また、この反応の副生物は微量の不純物の
他は炭酸ガスとフッ化カリウム等の金属フッ化物のみで
ある。炭酸ガスはガスとなって留去され、アルカリ除害
設備により除去され、金属フッ化物、とくにフッ化カリ
ウム等は再び資源として使用する事も可能である。この
ように本発明の方法はあらゆる面で従来の方法に勝るも
のであることが伺える。
【0025】
【発明の作用効果】本発明によれば、液状又はガス状の
フッ素化カルボン酸ハロゲン化物を対応する金属塩の分
解温度以下で金属化合物と反応させ、対応する金属塩を
得、しかるのち、分解温度以上に温度を上げることによ
り、効率良く、しかも高純度でフッ素化ビニルエーテル
を得ることができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を示すが、本発明がこ
れらの実施例に限定されるものでないことはもちろんで
ある。
【0027】実施例1 還流冷却器を付けた内容積 100mlのフラスコに無水炭酸
カリウム15gを入れ、N2 通気下に油浴で 200℃に加熱
して乾燥させた。一旦 100℃以下に冷却した後、ヘキサ
フルオロプロピレンオキシド(HFPO)のオリゴメリゼーシ
ョンにより得られたHFPO2 60gを手早く滴下した。
【0028】この内容物を油浴にて徐々に昇温していく
と、 100℃位でガスを発生しながら激しく反応しだし、
始め液体と白色の粉末だった物が、白色のグリース状の
物に変化していった。反応が収まった後、これをさらに
加熱していくと、 180℃を越えたあたりから再びガスの
発生が認められ、グリース状物から液体が生成するのが
認められた。減圧にすることにより、生成した液体を効
率良く捕集することができた。
【0029】減圧で捕集しながら、さらに加熱を続ける
と、留分は53.2g得られ、対応するフッ素化ビニルエー
テルの純度は92.7%であり、フッ化水素付加体は0.77%
であった。残りはHFPOの数が少ない同族体と、若干の未
反応の原料であった。分析はガスクロマトグラフによっ
た。カラムはSE−30とUCONOIL を併用し、生成物にメタ
ノールを加えて分析したものとの対比により、未反応物
の定量を行なった(以下、同様)。
【0030】実施例2 圧力計と窒素及び真空、ガス抜き口を備えたヘッダー及
び、熱媒をヒーターにより加熱できるジャケットとを備
えた内容積5lの横型二軸攪拌反応槽(ニーダー)に無
水炭酸カリウム 930gを仕込み、HFPO1 を2713g手早く
仕込んだ。
【0031】この反応槽を攪拌しながら加熱し、 130℃
に保った。発生するガスを捕集すると、およそ 100l程
であった。このガスは、赤外線吸収により微量の酸フル
オリドを含む炭酸ガスであることを確認した。
【0032】およそ2時間程でガスの発生が終り、さら
に加熱して 200℃とし、減圧にして100mmHgに保った。
このとき捕集させた留分38gは初留とし、さらに温度を
230℃として熱分解を行った。熱分解は順調に進行し、
留分はほぼ一定の速度で得られた。この留分を主留1、
2、3とし、それぞれ 562g、 850g、 714g得られ
た。これらを分析すると(数字は%:以下、同様)、
【0033】 留分 未反応 目的物 フッ化水素付加体 低分子量体他 主留1 4.9 82.8 12.1 0.2 主留2 − 97.0 2.3 0.7 主留3 − 97.6 1.6 0.8 であった。また反応残渣を回収すると、灰色の粒状〜粉
末状の固体 799gを得た。
【0034】実施例3 実施例2と同様にして無水炭酸カリウム 579.6gを仕込
み、HFPO3 を2591.6g手早く仕込んだ。実施例2と同様
にして 130℃で2時間反応させた後、 200℃で減圧に
し、初留82.4gを得た。さらに加熱して 230℃とし、20
mmHgの減圧に保ち、発生する蒸気をドライアイス/メタ
ノール浴で捕集した。これらを主留1、2とした。これ
らを分析すると、
【0035】 留分 量 未反応 目的物 フッ化水素付加体 低分子量体他 初留 82.4 − − − − 主留1 1765 − 83.8 15.1 1.1 主留2 1016 − 97.2 2.8 1.0 であった。また、残渣は 547gであった。
【0036】実施例4 反応機のヘッダーにさらに酸フルオリドの滴下管を、抜
き出し口にドライアイス還流冷却器を備え、さらに反応
機の攪拌軸のシール部を窒素ガスで封止出来るようにし
て、実施例2と同様にして無水炭酸カリウム 579.6gを
仕込み、窒素ガスを通じながら 200℃に加熱し、1時間
保った。 100℃まで冷却してHFPO2 を2591.4g滴下管よ
り滴下した。滴下終了後、 130℃とし、2時間反応させ
て実施例2と同様に昇温、減圧し、留分を得た。分析結
果は、
【0037】 留分 量 未反応 目的物 フッ化水素付加体 低分子量体他 初留 177.3 − 75.2 24.6 0.2 主留1 779.5 − 95.4 4.4 0.2 主留2 793.2 − 99.8 痕跡 0.2 主留3 464.7 − 98.7 痕跡 1.3 であった。残渣は 569.7gであった。
【0038】実施例5 実施例4と同様にして無水炭酸カリウム 560gを仕込
み、窒素ガスを通じながら 200℃に加熱し、2時間保っ
た。その後 130℃とし、HFPO2 を2670g滴下管より3時
間かけて滴下した。発生するガスは、ドライアイスで冷
却した還流冷却管を通して放出した。その後、実施例4
と同様に昇温、減圧とし留分を得た。分析結果は、
【0039】 留分 量 未反応 目的物 フッ化水素付加体 低分子量体他 初留 177 − 96.35 2.40 1.25 主留 2038.5 − 99.27 0.54 0.19 であった。
【0040】比較例1 直径 2.4cm、長さ30cmの硝子製反応管に無水炭酸カリウ
ム30gを充填し、ヒーターを巻き付けて加熱し、 250℃
として窒素ガスを流して乾燥させた。反応管の下に内容
積 100mlのフラスコを付け、 200℃に加熱しながら、HF
PO2 を 100g徐々に滴下させ、蒸発させ、窒素ガスを流
して反応管にHFPO2 の蒸気を流した。反応管からでてく
るガスをドライアイス/メタノールで捕集した。得られ
た留分の量と捕集された液体の量、その組成は、
【0041】 留分 捕集量 未反応 低分子量体他 目的物 フッ化水素付加体 1 38.5 0.3 12.1 87.1 0.5 2 27.4 28.3 4.7 66.9 0.1 であった。
【0042】比較例2 220gのHFPO2 にメタノールを加え、メチルエステルと
し、単蒸留により水分を除き、これをメタノールに溶か
したNaOHでケン化した。これを加温してメタノールを留
去した後、粘凋な液体をステンレス製の平皿に移し、 1
00℃で乾燥させた。これをセパラブルフラスコに移し、
加熱して留分を捕集した。留分は 146.2g得られ、その
組成は、
【0043】 留分 補集量 未反応 低分子量体他 目的物 フッ化水素付加体 146.2 − 0.9 92.3 6.8 であった。
【0044】参考例1 無水炭酸カリウムを6gとする以外は実施例1と同様に
して、留分44.9gを得た。その組成は、
【0045】 未反応 低分子量体他 目的物+フッ化水素付加体 58.7 0.2 41.1 であった。
【0046】実施例6 無水炭酸カリウムを1020gとし、HFPO2 を1960gとする
以外は実施例5と同様にして反応させた後、さらにもう
一度同じ量のHFPO2 を反応させた。各々の組成は、
【0047】 留分 量 未反応 低分子量体他 目的物 フッ化水素付加体 初留1 183 − 0.89 94.71 4.40 主留1 1372 − 0.76 98.31 0.93 初留2 161 − 0.98 97.29 1.73 主留2 1764 − 0.44 99.07 0.49 であった。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式I: Rf−O−CF(CF2X)COY 〔但し、この一般式中、 Rf: Rf'−(OCF(CF2X)CF2)l − 又は Rf'−(OCXYCF2CF2)m −である (Rf'は炭素原子数1〜4の過フッ化アルキル基又はCX'
    Y'Z'(CF2)n −であって、X'、Y'は水素原子、フッ素原
    子、塩素原子又は臭素原子、Z'は水素原子、フッ素原
    子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子、n=0〜4で
    ある。X、Yはフッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨ
    ウ素原子である。 l=0〜4である。 m=1〜4である。)。 X、Y:前記したものと同じである。〕で表わされる酸
    ハロゲン化物と、 一般式II: MxAy又はMxOy (但し、この一般式中、 M:金属原子である。 A:炭酸残基又は硫酸残基である。 O:酸素原子である。 x:A又はOの価数である。 y:Mの価数である。) で表わされる金属塩又は金属酸化物とを、 一般式III: (Rf−O−CF(CF2X)COO)yMx (但し、この一般式中、Rf、X、M、x、yは前記した
    ものと同じである。)で表わされるフッ素化カルボン酸
    金属塩の分解温度以下で反応させ、しかる後に、この反
    応によって得られる前記フッ素化カルボン酸金属塩を分
    解温度以上にして分解させ、 一般式IV: Rf−O−CF=CF2 (但し、この一般式中、Rfは前記したものと同じであ
    る。)で表わされるフッ素化ビニルエーテルを得る、フ
    ッ素化ビニルエーテルの製造方法。
  2. 【請求項2】蒸留した酸ハロゲン化物と加熱脱水した金
    属塩又は金属酸化物とを反応させる、請求項1に記載し
    た製造方法。
  3. 【請求項3】酸ハロゲン化物と金属塩又は金属酸化物と
    を50〜200 ℃で反応させ、フッ素化カルボン酸金属塩を
    180〜280 ℃で分解させる、請求項1又は2に記載した
    製造方法。
  4. 【請求項4】酸ハロゲン化物と金属塩又は金属酸化物と
    の反応、及びフッ素化カルボン酸金属塩の分解反応を攪
    拌条件下で行なう、請求項1〜3のいずれかに記載した
    製造方法。
  5. 【請求項5】酸ハロゲン化物に対して金属塩又は金属酸
    化物を過剰に使用する、請求項1〜4のいずれかに記載
    した製造方法。
  6. 【請求項6】酸ハロゲン化物と金属塩又は金属酸化物と
    の反応でフッ素化カルボン酸金属塩を得た後、未反応成
    分及び不純物を留去する、請求項1〜5のいずれかに記
    載した製造方法。
JP19310492A 1992-06-26 1992-06-26 フッ素化ビニルエーテルの製造方法 Expired - Fee Related JP3360689B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19310492A JP3360689B2 (ja) 1992-06-26 1992-06-26 フッ素化ビニルエーテルの製造方法
DE69316012T DE69316012T2 (de) 1992-06-26 1993-05-17 Verfahren zur produktion fluorinierter vinylether
EP93910358A EP0647609B1 (en) 1992-06-26 1993-05-17 Process for producing fluorinated vinyl ether
PCT/JP1993/000657 WO1994000412A1 (en) 1992-06-26 1993-05-17 Process for producing fluorinated vinyl ether
US08/967,731 US5902908A (en) 1992-06-26 1997-11-12 Method for preparing fluorinated vinyl ether

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19310492A JP3360689B2 (ja) 1992-06-26 1992-06-26 フッ素化ビニルエーテルの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH069474A true JPH069474A (ja) 1994-01-18
JP3360689B2 JP3360689B2 (ja) 2002-12-24

Family

ID=16302312

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19310492A Expired - Fee Related JP3360689B2 (ja) 1992-06-26 1992-06-26 フッ素化ビニルエーテルの製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5902908A (ja)
EP (1) EP0647609B1 (ja)
JP (1) JP3360689B2 (ja)
DE (1) DE69316012T2 (ja)
WO (1) WO1994000412A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5667999A (en) * 1996-04-23 1997-09-16 Cheil Jedang Corporation Process for preparing a fermentation product having SOD activity using a microorganism and a beverage containing the same
WO2002020445A1 (fr) * 2000-09-01 2002-03-14 Asahi Glass Company, Limited Procede de preparation de composes insatures fluores et procede de production de polymeres fluores
JP2007092076A (ja) * 2002-04-23 2007-04-12 Yunimatekku Kk 含フッ素エラストマーおよびその組成物
JP2019014667A (ja) * 2017-07-05 2019-01-31 Agc株式会社 ペルフルオロ(ポリオキシアルキレンアルキルビニルエーテル)の製造方法及び新規なペルフルオロ(ポリオキシエチレンアルキルビニルエーテル)
WO2022138659A1 (ja) * 2020-12-25 2022-06-30 Agc株式会社 フルオロビニルエーテル化合物の製造方法

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3817757B2 (ja) * 1994-11-17 2006-09-06 ユニマテック株式会社 新規ビニルエーテル化合物、その製造法およびその共重合体の製造法
US5777179A (en) * 1996-05-24 1998-07-07 E. I. Du Pont De Nemours And Company Co-production of perfluoromethyl perfluorovinyl ether and perfluoroethyl perfluorovinyl ether
US6624328B1 (en) * 2002-12-17 2003-09-23 3M Innovative Properties Company Preparation of perfluorinated vinyl ethers having a sulfonyl fluoride end-group
US7348088B2 (en) * 2002-12-19 2008-03-25 3M Innovative Properties Company Polymer electrolyte membrane
KR100631714B1 (ko) * 2004-06-30 2006-10-09 엘지전자 주식회사 휴대단말기의 개선된 영상신호 레이트 콘트롤 장치 및 방법
ITMI20041571A1 (it) * 2004-07-30 2004-10-30 Solvay Solexis Spa Perfluoroelastomeri
ITMI20041573A1 (it) 2004-07-30 2006-01-31 Solvay Solexis Spa Fluoroelastomeri
US7176331B2 (en) 2005-06-30 2007-02-13 3M Innovative Properties Company Method of making fluorinated vinyl ethers

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3291843A (en) * 1963-10-08 1966-12-13 Du Pont Fluorinated vinyl ethers and their preparation
US3326984A (en) * 1965-04-28 1967-06-20 Du Pont Perfluorodivinyl ether
US3351619A (en) * 1966-08-01 1967-11-07 Du Pont Crosslinkable polymers formed from iodine-containing perfluoroalkyl vinyl ethers
JPS6045620B2 (ja) * 1978-07-18 1985-10-11 旭硝子株式会社 パ−フルオロビニルエ−テルの製造方法
US4209635A (en) * 1979-03-02 1980-06-24 Asahi Glass Company Limited Process for producing perfluorinated vinyl ether having ester group
US4420638A (en) * 1982-03-02 1983-12-13 E. I. Du Pont De Nemours And Company Fluorinated ether-ketones
DE3662142D1 (en) * 1985-03-28 1989-03-30 Daikin Ind Ltd Novel fluorovinyl ether and copolymer comprising the same
IT1197821B (it) * 1986-09-19 1988-12-06 Ausimont Spa Procedimento per la preparazione difluoroalchil perfluorovinil eteri

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5667999A (en) * 1996-04-23 1997-09-16 Cheil Jedang Corporation Process for preparing a fermentation product having SOD activity using a microorganism and a beverage containing the same
WO2002020445A1 (fr) * 2000-09-01 2002-03-14 Asahi Glass Company, Limited Procede de preparation de composes insatures fluores et procede de production de polymeres fluores
JP2007092076A (ja) * 2002-04-23 2007-04-12 Yunimatekku Kk 含フッ素エラストマーおよびその組成物
JP2019014667A (ja) * 2017-07-05 2019-01-31 Agc株式会社 ペルフルオロ(ポリオキシアルキレンアルキルビニルエーテル)の製造方法及び新規なペルフルオロ(ポリオキシエチレンアルキルビニルエーテル)
WO2022138659A1 (ja) * 2020-12-25 2022-06-30 Agc株式会社 フルオロビニルエーテル化合物の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO1994000412A1 (en) 1994-01-06
US5902908A (en) 1999-05-11
DE69316012D1 (de) 1998-02-05
JP3360689B2 (ja) 2002-12-24
EP0647609A4 (en) 1995-02-17
EP0647609A1 (en) 1995-04-12
EP0647609B1 (en) 1997-12-29
DE69316012T2 (de) 1998-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7176331B2 (en) Method of making fluorinated vinyl ethers
JP3360689B2 (ja) フッ素化ビニルエーテルの製造方法
KR840001979B1 (ko) 산 플루오라이드 단량체의 제조방법
WO2000056694A1 (fr) Procede de production d'un compose de fluor au moyen d'une fluoration en phase liquide
WO2011036283A2 (en) Manufacture of difluoroethylene carbonate, trifluoroethylene carbonate and tetrafluoroethylene carbonate
JPWO2002055471A1 (ja) 含フッ素エステル、含フッ素アシルフルオリドおよび含フッ素ビニルエーテルの製造方法
EP0090498B1 (en) Fluorinated polyether and derivatives thereof
JP4033907B2 (ja) パーフルオロメチルパーフルオロビニルエーテルおよびパーフルオロエチルパーフルオロビニルエーテルの同時製造
EP2238123B1 (en) Addition reaction to fluoroallylfluorosulfate
WO2003002506A1 (fr) Procédé de production d'éther vinylique fluoré
KR100758163B1 (ko) 불소 함유 아실플루오라이드의 제조방법 및 불소 함유비닐에테르의 제조방법
JP2003183190A (ja) 含フッ素アルキルアイオダイドの製造方法
EP2451798B1 (en) Process for producing perfluorinated organic compounds
CN1392133A (zh) 溴二氟乙酸化合物的制备方法
JP4961656B2 (ja) ペルフルオロアシルフルオリド類の製造方法
WO2002026686A1 (fr) Processus de production de fluorure acyle et de sel d'acide carboxylique
JP5092192B2 (ja) ペルフルオロ化合物およびその誘導体の製造方法
US4495364A (en) Process for producing fluorinated acid fluoride having ester group
JP4864226B2 (ja) 含フッ素化合物の製造方法
TWI703114B (zh) 氟化甲烷之製造方法
WO2002026682A1 (fr) Processus de production d'ethers vinyliques fluores
JP3931349B2 (ja) ヘキサフルオロプロピレンオキシドオリゴマーの熱分解方法
JP2019014667A (ja) ペルフルオロ(ポリオキシアルキレンアルキルビニルエーテル)の製造方法及び新規なペルフルオロ(ポリオキシエチレンアルキルビニルエーテル)
JP2004262679A (ja) 二フッ化カルボニルの製造方法
WO2004094365A1 (ja) 含フッ素スルホニルフルオリド化合物の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081018

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081018

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091018

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091018

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101018

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111018

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees