JPH06946B2 - 物理的蒸着処理設備における無効蒸気回収装置 - Google Patents

物理的蒸着処理設備における無効蒸気回収装置

Info

Publication number
JPH06946B2
JPH06946B2 JP16210486A JP16210486A JPH06946B2 JP H06946 B2 JPH06946 B2 JP H06946B2 JP 16210486 A JP16210486 A JP 16210486A JP 16210486 A JP16210486 A JP 16210486A JP H06946 B2 JPH06946 B2 JP H06946B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vapor deposition
physical vapor
vapor
cylindrical dome
ineffective
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP16210486A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6318055A (ja
Inventor
文仁 鈴木
憲男 高橋
久直 中原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP16210486A priority Critical patent/JPH06946B2/ja
Publication of JPS6318055A publication Critical patent/JPS6318055A/ja
Publication of JPH06946B2 publication Critical patent/JPH06946B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、被処理材に物理的蒸着(以下PVDという)
によって被膜を形成する際の該被膜形成には寄与しない
無効蒸気を回収する装置に関する。
PVDには真空蒸着法、スパッタ法およびイオンプレーテ
ィング法などがあり、いずれも被膜形成のドライプロセ
スに属する。
(従来の技術) PVDのうち、例えば真空蒸着は、基本的には蒸着を行う
蒸着室と、その内部を真空に保つための排気装置と、蒸
着する物質を収容する蒸発源と、蒸着する物質を加熱し
蒸発させるための加熱装置と、を用いて行うのが一般的
である。
真空蒸着処理を行う際、工業的あるいは経済的に重要な
課題は、蒸着する物質(以下、蒸発物とよぶ)がどれだ
け被処理材上に被着できるかということである。すなわ
ち、その蒸着効率を上げることである。
蒸着効率が低い場合、単に経済的に不利であるばかりで
なく、蒸着室内に蒸発物が多く堆積し、その除去に労力
を要すること、また、極端な場合には、蒸着室内の駆動
部分(例えば被処理材の搬送装置など)の動作にも悪影
響を及ぼすことなど不利益が多い。このため、蒸着効率
の向上を目的とし、蒸発源の形状、蒸発物と被処理材と
の相対位置の改善、あるいは蒸着室内に遮蔽物を導入す
る技術が提示されてきた。
しかしながら、例えば広い蒸着面積を有する被処理材に
対して極めて近い距離に蒸発源を設置すれば蒸着効率は
上がるが、蒸着時の最も重要な特性である被膜の均一性
を損なうことになる。このように、蒸発物と被処理材と
の間には、所望の被覆特性を得るための適切な相対位置
が存在するため、それらの配置を自由に変更することは
一般に採用できない。
この問題を解決策のひとつとして特開昭57−158379号公
報には、槽内に遮蔽物を設け、蒸発物が真空槽の壁面な
ど不必要な方向に飛散するのを防ぐことについての開示
がある。
また、特開昭58−133375号公報に開示されるような、蒸
着される物質に接触するガイドを設けることで蒸着効率
を上げる方法もある。
(発明が解決しようとする問題点) しかし前者は遮蔽物に堆積した蒸発物は回収不能であ
り、経済的な不利は避けられない。
また、後者においてもガイドに蒸発物が付着することは
免れ得ない。
そこで無効蒸気を効率良く回収するための装置を提供す
ることが、この発明の目的である。
(問題点を解決するための手段) この発明は、被処理材に物理的蒸着処理を施す蒸着室内
に配され、該物理的蒸着処理の際の無効蒸気を回収する
装置であって、上記被処理材の搬送経路および被処理材
の物理的蒸着処理に供する蒸発源を収容する円筒ドーム
と、該円筒ドームの支持および回転を司るサポートロー
ルと、円筒ドームの内周壁に接触させて配設したスクレ
ーパーとからなる物理的蒸着処理設備における無効蒸気
回収装置である。
さてこの発明に従う無効蒸気回収装置を、第1および2
図に示す。
図中1は蒸着室で、2は被処理材、例えばけい素鋼など
の鋼板で矢印A方向に連続して搬送される。3はTi,Al
などの蒸発物を収容した蒸発源で、図示しない電子ビー
ム銃、高周波加熱装置などの加熱によって蒸発源6から
の蒸発物の蒸発が強制され、被処理材2に蒸発物が付着
する。この蒸発源3は蒸着室1の内側壁1aに、L型アー
ム4を介して固定される。
5は内部に被処理材2の搬送経路と蒸発源3とを収容す
る円筒ドームで、4本の回転自在なサポートロール6上
に、その軸線が傾くように載置される。サポートロール
6は架台7を介して、蒸着室1の内底面に固定される。
なおサポートロール6のうち1ロールには図示しない駆
動装置によって回転が与えられ、円筒ドーム5にも回転
を与えることができる。この場合、蒸着室1内は高真空
に保持されているため、円筒ドーム5とサポートロール
6との間でスリップが発生するおそれはない。
また8は円筒ドーム5の下部内周壁に密着させて、円筒
ドームの軸線方向にわたって設けたスクレーパーで、9
は蒸発物の回収箱である。なお10は円筒ドームを安定し
て回転させるための補助ロールである。
(作 用) 次に無効蒸気の回収の手順について説明する。
蒸発源3から蒸発した蒸発物のうち、被処理材2に付着
しない無効蒸気は、円筒ドーム5の内周壁に付着する。
ここで円筒ドーム5の軸線長さは無効蒸気の分散に対し
て十分大きく設定してあるので、無効蒸気が円筒ドーム
外に流出することはほとんどない。
そして内周壁に無効蒸気が付着した円筒ドーム5はサポ
ートロール6によって回転されているので、該回転に伴
い内周壁の無効蒸発物はスクレーパー8でかき取られる
とともに、円筒ドーム5の傾斜内面に案内されて回収箱
9に回収される。
回収された無効蒸発物は、再利用に供される。
(実施例) 一方向性けい素鋼板(0.23mm厚)の仕上焼鈍後鋼板表面
上の焼鈍分離剤を除去して巻取ったコイルを真空蒸着処
理設備に通し鋼板の表裏両面に0.6μm厚のTiN張力被膜
を形成させた際に、第1図に示した無効蒸気回収装置を
用いて無効蒸気の回収を行ったところ、従来装置では蒸
気源全体の70%を占めていた無効蒸気の約9割を回収す
ることが可能となった。
(発明の効果) この発明装置を用いれば、無効蒸気を効率良く回収でき
るため、省資源上有利であるばかりか、物理的蒸着処理
設備のメンテナンスにおける負荷も大幅に軽減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は無効蒸気回収装置を示す説明図 第2図は第1図II−II線断面図である。 1…蒸着室 2…被処理材 3…蒸発源 5…円筒ドーム 6…サポートロール 8…スクレーパー 9…回収箱

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被処理材に物理的蒸着処理を施す蒸着室内
    に配され、該物理的蒸着処理の際の無効蒸気を回収する
    装置であって、 上記被処理材の搬送経路および被処理材の物理的蒸着処
    理に供する蒸発源を収容する円筒ドームと、該円筒ドー
    ムの支持および回転を司るサポートロールと、円筒ドー
    ムの内周壁に接触させて配設したスクレーパーとからな
    る物理的蒸着処理設備における無効蒸気回収装置。
JP16210486A 1986-07-11 1986-07-11 物理的蒸着処理設備における無効蒸気回収装置 Expired - Lifetime JPH06946B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16210486A JPH06946B2 (ja) 1986-07-11 1986-07-11 物理的蒸着処理設備における無効蒸気回収装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16210486A JPH06946B2 (ja) 1986-07-11 1986-07-11 物理的蒸着処理設備における無効蒸気回収装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6318055A JPS6318055A (ja) 1988-01-25
JPH06946B2 true JPH06946B2 (ja) 1994-01-05

Family

ID=15748125

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16210486A Expired - Lifetime JPH06946B2 (ja) 1986-07-11 1986-07-11 物理的蒸着処理設備における無効蒸気回収装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06946B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6318055A (ja) 1988-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3183563A (en) Apparatus for continuous foil production by vapor deposition
EP0305573B1 (en) Continuous composite coating apparatus for coating strip
JPH06946B2 (ja) 物理的蒸着処理設備における無効蒸気回収装置
JPS6324063A (ja) 物理的蒸着処理設備における非蒸着面への蒸発物付着防止装置
JPH06272027A (ja) 真空蒸着槽の自動洗浄方法及び装置
JPH06299353A (ja) 連続真空蒸着装置
US4279216A (en) Cathode shielded coating apparatus
JP3399570B2 (ja) 連続真空蒸着装置
NO161627B (no) Innretning til aa mate formstykker av paadampningsmaterialer til fordampere i paadampningsanlegg.
JPH02232369A (ja) 金属ストリップ等の長尺物の連続ドライプレーティング装置
JPS6326351A (ja) 真空蒸着用の蒸発源装置
JPH0788566B2 (ja) イオンビーム照射前処理を施すことを特徴とする金属帯への連続真空蒸着またはイオンプレーテイング方法
JPH10121244A (ja) フィルム用真空蒸着装置
JPH0784650B2 (ja) 真空蒸着方法及び真空蒸着装置
JP2603919B2 (ja) 立方晶系窒化ホウ素の結晶粒を含む窒化ホウ素膜の作製方法
JPH09143676A (ja) 連続真空蒸着装置
JPH06256947A (ja) 連続真空蒸着装置
JPS63111175A (ja) 真空装置
JPH05239645A (ja) 金属帯板に対する連続イオンプレーティング方法及び装置
JPS6267165A (ja) 真空蒸着装置
JPH06179013A (ja) 真空アークデスケーリング装置
JPS6326353A (ja) 真空蒸着装置における蒸発物質供給方法
JPH06184657A (ja) 亜鉛めっき鋼板屑からの亜鉛除去方法および装置
JPS6157393B2 (ja)
JPS63162868A (ja) 薄膜連続製造装置