JPH0694509B2 - ポリイミド樹脂環状体 - Google Patents

ポリイミド樹脂環状体

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JPH0694509B2
JPH0694509B2 JP61106242A JP10624286A JPH0694509B2 JP H0694509 B2 JPH0694509 B2 JP H0694509B2 JP 61106242 A JP61106242 A JP 61106242A JP 10624286 A JP10624286 A JP 10624286A JP H0694509 B2 JPH0694509 B2 JP H0694509B2
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mol
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は、ポリイミド樹脂環状体に関するものである。
さらに詳しくは本発明は特に電気機器,電子機器、電子
複写機などの各種の精密機器において回転運動の伝達な
どの目的で用いるに適したエンドレスベルトなどの肝臓
体に関するものである。
[発明の背景] 電気機器、電子機器、電子複写機、あるいはその他の精
密機器などにおいて、回転運動の伝達などの目的でエン
ドレスベルトが多数用いられている。エンドレスベルト
としては、従来より弾性を有する合成ゴム、合成樹脂な
どからなるエンドレスベルトが一般的に用いられてい
る。しかしながら、近年における各種機器の発達によ
り、耐熱性や機械的特性において更に優れた特性を有す
るエンドレスベルトの需要が高まっている。
耐熱性や機械的特性の優れた樹脂としてはポリイミド樹
脂、ポリイミドアミド樹脂が知られている。そして、ポ
リイミド樹脂等の環状体を得たのち、必要に応じてこれ
を輪切りにして製造したエンドレスベルトも既に知られ
ている。このポリイミド樹脂製のエンドレスベルトは従
来の合成ゴムあるいは合成樹脂からなるエンドレスベル
トに比較して高い耐熱性を有し、また機械的特性も優れ
ているが、エンドレスベルトの信頼性、耐久性を更に高
めるために、引張強度、伸度、弾性率、耐引き裂き性な
どが更に改良されたエンドレスベルトが強く望まれてい
る。
[発明の構成] 本発明は、優れた機械的特性を示すポリイミド樹脂環状
体を提供することを主な目的とする。
本発明は特に、従来のポリイミド樹脂エンドレスベルト
よりも更に優れた機械的特性を有するポリイミド樹脂エ
ンドレスベルトなどのポリイミド樹脂環状体を提供する
ことを目的とする。
本発明は特に、引張強度、伸度、弾性率、耐引き裂き性
などの多くの機械的特性について、従来のポリイミド樹
脂エンドレスベルトよりも更に優れたポリイミド樹脂エ
ンドレスベルトなどのポリイミド樹脂環状体を提供する
ことを目的とする。
本発明は、全芳香族テトラカルボン酸成分に対して15〜
85モル%のビフェニルテトラカルボン酸類と85〜15モル
%のピロメリット酸類とからなる芳香族テトラカルボン
酸成分と、全芳香族ジアミン成分に対して30〜95モル%
のフェニレンジアミン類と70〜5モル%のジアミノジフ
ェニルエーテル類とからなる芳香族ジアミン成分から得
られた芳香族ポリイミドからなることを特徴とするポリ
イミド樹脂環状体にある。
以下、本発明のポリイミド樹脂環状体を製造する方法に
ついて、代表的な実施の態様を示して詳しく説明する。
本発明のポリイミド樹脂環状体は、芳香族テトラカルボ
ン酸成分と芳香族ジアミン成分を極性有機溶媒中で重合
反応させてポリイミド樹脂の前駆体であるポリアミック
酸を製造したのち、このポリアミック酸溶液を公知の樹
脂環状体製造用円筒の内側表面に回転成形などの方法を
利用して塗布し、同時に、あるいは次いで、加熱するこ
とにより溶媒除去とイミド化を行なうような方法により
有利に製造することができる。
本発明のポリイミド樹脂環状体の製造のために使用され
る芳香族ポリアミック酸は、全芳香族テトラカルボン酸
成分に対して15〜85モル%のビフェニルテトラカルボン
酸類と85〜15モル%のピロメリット酸類とからなる芳香
族テトラカルボン酸成分と、全芳香族ジアミン成分に対
して30〜95モル%のフェニレンジアミン類と70〜5モル
%のジアミノジフェニルエーテル類とからなる芳香族ジ
アミン成分を、実質的に等モル使用し、有機極性溶媒中
にて重合して得られる芳香族ポリアミック酸である。
前記ビフェニルテトラカルボン酸類としては、ビフェニ
ルテトラカルボン酸、その二無水物、またはその低級ア
ルキルエステル、さらにそれらの混合物を挙げることが
できる。ビフェニルテトラカルボン酸類としては、2,
3′,3,4′−ビフェニルテトラカルボン酸類、3,3′,4,
4′−ビフェニルテトラカルボン酸類を好適に挙げるこ
とができる。
前記ピロメリット酸類としては、ピロメリット酸、その
二無水物、またはその低級アルキルエステル、さらにそ
れらの混合物を挙げることができる。
なお、上記芳香族テトラカルボン酸成分には、全芳香族
テトラカルボン酸成分に対して70モル%以下、好ましく
は50モル%以下、さらに好ましくは30モル%以下、の量
にて他の芳香族テトラカルボン酸類を使用してもよい。
そのような他の芳香族テトラカルボン酸類の例として
は、3,3′,4,4′−ベンゾフェノンテトラカルボン酸、
2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパン、ビ
ス(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン、ビス(3,4−
ジカルボキシフェニル)エーテル、ビス(3,4−ジカル
ボキシフェニル)ホスフィン、およびこれらのカルボン
酸の無水物、低級アルキルエステルなどを挙げることが
できる。
本発明において、フェニレンジアミン類としては、1,4
−ジアミノベンゼン(パラフェニレンジアミン)、1,3
−ジアミノベンゼン、1,2−ジアミノベンゼンなどを挙
げることができる。
本発明において芳香族ジアミン成分として、全芳香族ジ
アミン成分に対し70モル%以下、好ましくは50モル%以
下、さらに好ましくは3モル%以下、そして5モル%以
上の量にて、ジアミノジフェニルエーテル類を併用す
る。そのようなジアミノジフェニルエーテル類として
は、4,4′−ジアミノジフェニルエーテル、3,4′−ジア
ミノジフェニルエーテル、3,3′−ジアミノジフェニル
エーテルを好適に挙げることができる。なお、上記芳香
族ジアミン成分には、全芳香族ジアミン成分に対して70
モル%以下、好ましくは50モル%以下、さらに好ましく
は30モル%以下、の量にて他の芳香族ジアミン類を使用
してもよい。そのような他の芳香族ジアミン成分として
は、4,4′−ジアミノジフェニルチオエーテルなどのジ
フェニルチオエーテル系ジアミン、3,3′−ジアミノベ
ンゾフェノン、4,4′−ジアミノベンゾフェノンなどの
ベンゾフェノン系ジアミン、3,3′−ジアミノジフェニ
ルホスフィン、4,4′−ジアミノジフェニルホスフィン
などのジフェニルホスフィン系ジアミン、3,3′−ジア
ミノジフェニルメタン、4,4′−ジアミノジフェニルメ
タンなどのジフェニルメタン系ジアミンなどを挙げるこ
とができる。
前記重合反応に使用される有機極性溶媒としては、各モ
ノマー成分、および/または両モノマー成分が生成する
オリゴマー、または低分子のポリアミック酸を均一に溶
解する溶媒を用いる。そのような有機極性溶媒の例とし
ては、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド、N−メチル−2−ピロリドン、N−メチルカ
プロラクタムなどのアミド系溶媒、ジメチルスルホキシ
ド、ヘキサメチルフォスホルアミド、ジメチルスルホ
ン、テトラメチレンスルホン、ジメチルテトラメチレン
スルホン、ピリジン、エチレングリコールなどを挙げる
ことができる。これらの有機極性溶媒は、ベンゼン、ト
ルエン、ベンゾニトリル、キシレン、ソルベントナフ
サ、およびジオキサンのような他の有機溶媒と混合して
使用することもできる。
重合反応を実施するに際して、有機極性溶媒中の全モノ
マーの濃度は5〜40重量%、好ましくは6〜35重量%、
特に好ましくは10〜30重量%とされる。
上記の芳香族テトラカルボン酸成分と芳香族ジアミン成
分との重合反応は、たとえば、それぞれ実質的に等モル
にて混合し、反応温度100℃以下、好ましくは80℃以下
にて約0.2〜6.0時間の反応を行なわせることにより実施
する。
上記のポリアミック酸溶液は、30℃で測定した回転粘度
が、約0.1〜50ポイズ、特に0.1〜10ポイズ、さらに好ま
しくは0.1〜5ポイズ程度のものであることが、このポ
リアミック酸溶液を取り扱う作業性および膜厚の均一
性、表面平滑性の面から好ましい。従って、前記の重合
反応は、生成するポリアミック酸が上記のような粘度を
示す程度にまで実施することが望ましい。
次に、上記のようにして得られたポリアミック酸溶液を
そのまま、あるいは溶媒の変更、追加、部分除去などを
行なったのち、ポリイミド樹脂環状体製造の工程に供す
る。
ポリイミド樹脂などの合成樹脂の薄肉の環状体を製造す
る方法は各種知られており、本発明のポリイミド樹脂の
環状体の製造に際しても、それらの方法を適宜利用する
ことができる。
すなわち、薄肉の合成樹脂環状体の代表的な製造方法と
しては、いわゆる回転成形法を挙げることができるが、
本発明のポリイミド樹脂の環状体の製造に際しても、こ
の回転成形法を利用することができる。
回転成形法は、回転下の金属製のドラム(円筒状の形)
の内側の壁表面に合成樹脂溶液あるいは合成樹脂前駆体
溶液を付与したのち、回転を高速にし、遠心力を利用し
てドラム内壁表面に均一な樹脂液塗膜を形成し、次いで
このドラムを加熱することにより、上記塗膜からの溶媒
の除去あるいは樹脂の固化などを行なって樹脂環状体を
得ることからなる方法である。なお、得られた樹脂環状
体は、ドラムから外したのち必要に応じて、円筒の芯な
どに巻き付けた状態で更に加熱されることもある。
本発明のポリイミド樹脂環状体を製造するための環状体
の製造に際しては、まず回転下の金属製ドラムの内側の
壁表面にポリアミック酸溶液を付与したのち、回転を高
速にし、遠心力を利用してドラム内壁表面に均一な厚さ
が10〜1000μm程度のポリアミック酸溶液塗膜を形成
し、次いでこのドラムを60〜160℃程度に加熱すること
により、上記塗膜からの溶媒の除去を行ない自己支持性
樹脂皮膜を得る。次に、この自己支持性樹脂皮膜をドラ
ムから取り外し、今度は円筒芯にかぶせて、更に300〜4
50℃程度に加熱することによりイミド化を完了させて目
的のポリイミド樹脂環状体を得る。そして、必要に応じ
てこの環状体を輪切りにすることにより細幅のエンドレ
スベルトとする。
なお、合成樹脂の回転成形において、成形用のドラムの
内側表面に離型剤を付与すること、あるいは合成樹脂溶
液に離型剤あるいは他の種の添加剤を添加しておくこと
は一般的に行なわれることであり、本発明の環状体の製
造に際しても、そのような公知技術を併用することがで
きる。また、回転ドラムの内壁に樹脂塗膜の形成する際
の補助具としてスクレーパを用いること(特開昭60−16
6424号公報に記載)、回転成形する前に回転ドラムの内
壁に樹脂層を形成すること(特公昭57−15454号公報に
記載)なども併用することができる。
本発明のポリイミド樹脂環状体の厚みは、通常5〜500
μmの範囲にあり、好ましくは10〜100μmの範囲にあ
る。
[発明の効果] 本発明のポリイミド樹脂環状体は、その製造のための芳
香族カルボン酸成分として、それぞれ特定量のビフェニ
ルテトラカルボン酸類とピロメリット酸類とを併用して
得られたものであり、そのような芳香族ポリイミドフィ
ルムは、ポリイミドとしての優れた耐熱性を有する外、
優れた機械的物性、たとえば高い引張強度(室温で約22
kg/mm2以上)、低い伸び率(室温で約40%以下)、適度
なヤング率(室温で約300〜900kg/mm2)を有する。また
熱的性質についても高い二次転移温度(通常は約300℃
以上)、高い熱分解温度(通常は約400℃以上)を有す
るなど顕著に優れている。本発明のポリイミド樹脂環状
体が有するこれらの優れた性質は、従来より知られてい
る種類のポリイミド樹脂から得らえた環状体では達成す
ることが困難である。
従って、本発明のポリイミド樹脂環状体は、特に電気機
器、電子機器、電子複写機などの各種の精密機器におい
て回転運動の伝達などの目的で用いるに適したエンドレ
スベルトとして優れた特性を示す。
また、本発明のポリイミド樹脂環状体は上記のように優
れた熱的性質と機械的性質を示すところから、各種のパ
イプなどとしても有用である。
次に本発明の実施例と比較例を挙げる。
[実施例1] 攪拌機を備えたセパラブルフラスコに、N,N−ジメチル
アセトアミド936g、p−フェニレンジアミン(PPD)45.
191g、4,4′−ジアミノジフェニルエーテル(4,4′−DA
DE)35.862gを入れ、窒素中室温(約30℃)で攪拌し
た。この溶液に3,3′,4,4′−ビフェニルテトラカルボ
ン酸二無水物(s−BPDA)86.070gおよびピロメリット
酸二無水物(PMDA)65.122g、3,3′,4,4′−ビフェニル
テトラカルボンン酸(BPTA)1.756gを添加し、50℃で6
時間攪拌してポリアミック酸の溶液を得た。このポリア
ミック酸溶液の固形分濃度は20%であり、回転粘度は9.
3ポイズ(30℃)であった。このポリアミック酸溶液の
固形分濃度が12%になるようにN,N−ジメチルアセトア
ミドで希釈して成形用ドープ液とした。この成形用ドー
プ液の回転粘度は1.4ポイズ(30℃)であった。
別に、外径138mm、内径130mm、長さ300mmの円筒金型
(両端部が120mmリングで液留めされたもの)を用意
し、この円筒金型の内壁面に上記のドープ液60gを注入
した後、金型を25℃で回転数5〜10rpmにて5分間回転
させてドープ液を金型内壁面に均等に付着させた。この
ようにしてドープ液塗膜を形成したのち、金型の回転数
を380rpmに上げるとともに、温度を130℃に上げ、その
温度で40分間回転を行なって、ドープ液塗膜から溶媒の
大部分を除去した。
上記の方法により得られた自己支持性の乾燥膜を金型か
ら取り外し、これを一対の並列した回転可能なローラの
周囲に掛け回し、ローラを回転させながら、150℃にて3
0分間、200℃にて20分間、250℃にて20分間、380℃にて
10分間の条件にて乾燥膜を加熱してイミド化を完了さ
せ、ポリイミド樹脂環状体を得た。
[比較例1] 芳香族ジアミン成分として62.891gのPPDのみを用い、か
つ芳香族テトラカルボン酸成分として169.398gのs−BP
DAと、2.130gのBPTAを用いた以外は実施例1と同様にし
てポリアミック酸の溶液を得た。
得られたポリアミック酸溶液の固形分濃度は20%であ
り、回転粘度は13ポイズ(30℃)であった。このポリア
ミック酸溶液の固形分濃度が12%になるようにN,N−ジ
メチルアセトアミドで希釈して成形用ドープ液とした。
この成形用ドープ液の回転粘度は1.6ポイズ(30℃)で
あった。
上記のドープ液を用いて実施例1と同様にしてポリイミ
ド樹脂環状体を得た。なお、この環状体の製造工程に操
作性は悪かった。
[比較例2] 芳香族ジアミン成分として94.762gの4,4′−DADEのみを
用い、かつ芳香族テトラカルボン酸成分として137.846g
のs−BPDAと1.733gのBPTAとを用いた以外は実施例1と
同様にしてポリアミック酸の溶液を得た。
得られたポリアミック酸溶液の固形分濃度は20%であ
り、回転粘度は8.8ポイズ(30℃)であった。このポリ
アミック酸溶液の固形分濃度が12%になるようにN,N−
ジメチルアセトアミドで希釈して成形用ドープ液とし
た。この成形用ドープ液の回転粘度は1.3ポイズ(30
℃)であった。
上記のドープ液を用いて実施例1と同様にしてポリイミ
ド樹脂環状体を得た。
[比較例3] 攪拌機を備えたセパラブルフラスコに、N,N−ジメチル
アセトアミド936g、4,4′−DADE111.989gとPMDA122.011
gを入れ、50℃で6時間、次いで30℃で3時間攪拌して
ポリアミック酸溶液を得た。
得られたポリアミック酸溶液の固形分濃度は20%であ
り、回転粘度は18ポイズ(30℃)であった。このポリア
ミック酸溶液の固形分濃度が12%になるようにN,N−ジ
メチルアセトアミドで希釈して成形用ドープ液とした。
この成形用ドープ液の回転粘度は2.3ポイズ(30℃)で
あった。
上記のドープ液を用いて実施例1と同様にしてポリイミ
ド樹脂環状体を得た。なお、この環状体の製造工程の操
作性は悪かった。
[ポリイミド樹脂環状体の評価] 実施例と比較例で得られたポリイミド樹脂環状体を幅10
mmに輪切りにして、ポリイミド樹脂エンドレスベルトと
した。
上記のポリイミド樹脂エンドレスベルトについて平均厚
さを測定し、次いで25℃と200℃における引張強度、伸
度、引張弾性率および端裂抵抗を測定した。なお、端裂
抵抗の測定はJIS−C−2318に従って行ない、また引張
強度、伸度および引張弾性率はASTM−D−882に従って
測定した。測定結果を第1表に示す。
上記の結果から明らかなように、本発明のポリイミド樹
脂環状体は引張強度については公知のポリイミド樹脂環
状体の引張強度のほぼ中間的な値を示すが、その伸度は
公知のポリイミド樹脂環状体の伸度のうち最も低い(す
なわち伸びにくい)ものとほぼ同等であり、また引張弾
性率は公知のポリイミド樹脂環状体の引張弾性率のうち
最も低い(すなわち弾性が高い)ものに近い値を示して
いる。そして、特に端裂抵抗については本発明のポリイ
ミド樹脂環状体が公知のポリイミド樹脂環状態のいずれ
に比較しても顕著に高い(すなわち最も裂けにくい)こ
とが明らかである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】全芳香族テトラカルボン酸成分に対して15
    〜85モル%のビフェニルテトラカルボン酸類と85〜15モ
    ル%のピロメリット酸類とからなる芳香族テトラカルボ
    ン酸成分と、全芳香族ジアミン成分に対して30〜95モル
    %のフェニレンジアミン類と70〜5モル%のジアミノジ
    フェニルエーテル類とからなる芳香族ジアミン成分から
    得られた芳香族ポリイミドからなることを特徴とするポ
    リイミド樹脂環状体。
  2. 【請求項2】エンドレスベルトの形態にある特許請求の
    範囲第1項記載のポリイミド樹脂環状体。
JP61106242A 1986-05-08 1986-05-08 ポリイミド樹脂環状体 Expired - Lifetime JPH0694509B2 (ja)

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