JPH0694254B2 - 自動車用空調装置 - Google Patents
自動車用空調装置Info
- Publication number
- JPH0694254B2 JPH0694254B2 JP1080844A JP8084489A JPH0694254B2 JP H0694254 B2 JPH0694254 B2 JP H0694254B2 JP 1080844 A JP1080844 A JP 1080844A JP 8084489 A JP8084489 A JP 8084489A JP H0694254 B2 JPH0694254 B2 JP H0694254B2
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- Japan
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- solar radiation
- room temperature
- air conditioning
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、車両の天井下面等に取り付けられている自動
車用空調装置に関する。
車用空調装置に関する。
(従来の技術) 従来、自動車用空調装置として、例えば、実開昭63−17
0314号公報や実開昭59−13312号公報に記載されている
ようなものが知られている。
0314号公報や実開昭59−13312号公報に記載されている
ようなものが知られている。
前者の装置は、車室の天井に空調ユニットが設けられ、
この空調ユニットには冷却器が設けられる共に、冷却器
の前面に複数のブロワが設けられ、この複数のブロワの
送風が冷却器を通り空調ユニットのダクト部の吹出口か
ら車室内に配風する構造となっている。
この空調ユニットには冷却器が設けられる共に、冷却器
の前面に複数のブロワが設けられ、この複数のブロワの
送風が冷却器を通り空調ユニットのダクト部の吹出口か
ら車室内に配風する構造となっている。
一方、後者の装置は、空調ユニット内に、側部吹出口と
中央吹出口との配風量を調整可能な配風ドアが設けら
れ、この配風ドアが、日射センサで検出される日射に基
づいて、日射が多い方への配風量を多くするようにした
ものであった。
中央吹出口との配風量を調整可能な配風ドアが設けら
れ、この配風ドアが、日射センサで検出される日射に基
づいて、日射が多い方への配風量を多くするようにした
ものであった。
(発明が解決しようとする課題) ところで、空調装置では、室温が目標室温と大きく離れ
ている場合には、吹出口の位置には特に関係なく最大風
量で冷房するのが有効であるが、室温と目標温度が近づ
いた場合には、全体の風量は落としても日射量が多い側
の乗員への風量は多くして体感を良くすることが望まれ
る。
ている場合には、吹出口の位置には特に関係なく最大風
量で冷房するのが有効であるが、室温と目標温度が近づ
いた場合には、全体の風量は落としても日射量が多い側
の乗員への風量は多くして体感を良くすることが望まれ
る。
しかしながら、前記実開昭63−170314号記載の装置で
は、常に一定した配風量しか得られず、上述のような日
射量に応じた配風ができない。
は、常に一定した配風量しか得られず、上述のような日
射量に応じた配風ができない。
一方、実開昭59−13312号公報記載の装置では、上述の
日射に応じた配風は可能であるが、ブロワが1つである
ため風量が不足し、また、吹出口が車室の左右と中央と
にあるような場合には、上述のように日射が多い方の側
部吹出口のみの風量を大きくするためには、実際には配
風ドアが複数必要であり、構造が複雑になるし、制御も
高度の制御を行う必要があるという問題があった。
日射に応じた配風は可能であるが、ブロワが1つである
ため風量が不足し、また、吹出口が車室の左右と中央と
にあるような場合には、上述のように日射が多い方の側
部吹出口のみの風量を大きくするためには、実際には配
風ドアが複数必要であり、構造が複雑になるし、制御も
高度の制御を行う必要があるという問題があった。
本発明は、上述のような従来の問題に着目して成された
もので、コンパクトな構造でありながら十分な風量が得
られ、しかも、日射の左右差に応じた的確な配風制御を
行うことが可能な空調装置の配風制御装置を提供するこ
とを目的としている。
もので、コンパクトな構造でありながら十分な風量が得
られ、しかも、日射の左右差に応じた的確な配風制御を
行うことが可能な空調装置の配風制御装置を提供するこ
とを目的としている。
(課題を解決するための手段) 上述の目的を達成するために、本発明の自動車用空調装
置では、複数の空調ユニットが車幅方向に並設され、該
空調ユニットには、それぞれブロワと冷却器と吹出口が
設けられ、少なくとも、左右両側に設けられた空調ユニ
ットは、前記吹出口が車室側部側に送風する側部吹出口
と車室中央側に送風する中央吹出口とで形成されると共
に、側部吹出口と中央吹出口への配風量を調整可能に開
度が変化される配風ドアが設けられ、日射を検出し電気
信号として出力する日射検出手段と、室温を検出し電気
信号として出力する室温検出手段と、目標室温を乗員の
設定操作に従って電気信号として送出する室温設定手段
からの信号が入力され、車室左右の日射の差の判別を含
み、車室内の温度を前記目標室温に維持すべく前記検出
手段と設定手段からの入力信号を基に演算を実行し、こ
の演算結果に基づいて前記複数のブロワの回転数をそれ
ぞれ制御する指令信号を出力する制御手段が設けられ、
該制御手段が、室温と目標室温との差が所定以下であ
り、かつ、車室左右で日射の差があると判断したときに
は、日射が多い方の空調ユニットのブロワの回転数を他
のブロワの回転数よりも大きくすると共に、日射が多い
方の空調ユニットの配風ドアを、側部吹出口への配風量
が多くなる開度に制御し、さらに、日射が多い方の側部
吹出口以外の各吹出口の吹出風量を略同一にすべく、各
ブロワの回転数及び配風ドアの開度を制御するようにし
た。
置では、複数の空調ユニットが車幅方向に並設され、該
空調ユニットには、それぞれブロワと冷却器と吹出口が
設けられ、少なくとも、左右両側に設けられた空調ユニ
ットは、前記吹出口が車室側部側に送風する側部吹出口
と車室中央側に送風する中央吹出口とで形成されると共
に、側部吹出口と中央吹出口への配風量を調整可能に開
度が変化される配風ドアが設けられ、日射を検出し電気
信号として出力する日射検出手段と、室温を検出し電気
信号として出力する室温検出手段と、目標室温を乗員の
設定操作に従って電気信号として送出する室温設定手段
からの信号が入力され、車室左右の日射の差の判別を含
み、車室内の温度を前記目標室温に維持すべく前記検出
手段と設定手段からの入力信号を基に演算を実行し、こ
の演算結果に基づいて前記複数のブロワの回転数をそれ
ぞれ制御する指令信号を出力する制御手段が設けられ、
該制御手段が、室温と目標室温との差が所定以下であ
り、かつ、車室左右で日射の差があると判断したときに
は、日射が多い方の空調ユニットのブロワの回転数を他
のブロワの回転数よりも大きくすると共に、日射が多い
方の空調ユニットの配風ドアを、側部吹出口への配風量
が多くなる開度に制御し、さらに、日射が多い方の側部
吹出口以外の各吹出口の吹出風量を略同一にすべく、各
ブロワの回転数及び配風ドアの開度を制御するようにし
た。
さらに、前記制御手段は、車室左右の日射の差が所定未
満であると判断したときには、各空調ユニットのブロワ
の回転数及び配風ドアの開度を同一に制御するようにし
てもよい。
満であると判断したときには、各空調ユニットのブロワ
の回転数及び配風ドアの開度を同一に制御するようにし
てもよい。
(作 用) 室温と目標室温との差が所定以下であり、かつ、車室左
右の日射に差があるときには、日射が多い方の空調ユニ
ットのブロワ回転数を他のブロワの回転数よりも上昇さ
せると共に、この空調ユニットの配風ドアを、側部吹出
口への配風量が多くなる開度に制御し、それと同時に、
他の吹出口の吹出風量は等しくするように、各ブロワの
回転数及び配風ドアの開度を制御する。
右の日射に差があるときには、日射が多い方の空調ユニ
ットのブロワ回転数を他のブロワの回転数よりも上昇さ
せると共に、この空調ユニットの配風ドアを、側部吹出
口への配風量が多くなる開度に制御し、それと同時に、
他の吹出口の吹出風量は等しくするように、各ブロワの
回転数及び配風ドアの開度を制御する。
これにより、日射が多い側の空調ユニットの側部吹出口
の吹出風量が増加するのと同時に、他の吹出口の吹出風
量が等しくなる。尚、ここで日射の差とは、左右で日射
の差し込み状態に差があるということで、日射量の多少
や日射方向として捉えることができる。
の吹出風量が増加するのと同時に、他の吹出口の吹出風
量が等しくなる。尚、ここで日射の差とは、左右で日射
の差し込み状態に差があるということで、日射量の多少
や日射方向として捉えることができる。
さらに、請求項2記載の装置では、車室左右の日射の差
が所定未満であると判断したときには、各空調ユニット
の、ブロワ回転数及び配風ドアの開度が同一になる。こ
れにより、車室中央側に送風する各中央吹出口間で吹出
風量が同一となると共に、車室側部側に送風する各側部
吹出口間でも吹出風量が同一となる。
が所定未満であると判断したときには、各空調ユニット
の、ブロワ回転数及び配風ドアの開度が同一になる。こ
れにより、車室中央側に送風する各中央吹出口間で吹出
風量が同一となると共に、車室側部側に送風する各側部
吹出口間でも吹出風量が同一となる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面により詳述する。
第2図は、請求項1記載の発明に対応した本発明第1実
施例の空調装置を設けた自動車を示す側面から見た断面
図であって、この自動車Cは、いわゆるワンボックスカ
ー形式の自動車であり、車室1には前から順に1列目シ
ート2,2列目シート3,3列目シート4が配設されている。
施例の空調装置を設けた自動車を示す側面から見た断面
図であって、この自動車Cは、いわゆるワンボックスカ
ー形式の自動車であり、車室1には前から順に1列目シ
ート2,2列目シート3,3列目シート4が配設されている。
そして、この車室1の天井5には、本発明実施例の空調
装置Dが設置されている。この空調装置Dは、主として
2列目シート3及び3列目シート4が設けられた車室1
の後部の冷房及び送風のために設けられたものである。
装置Dが設置されている。この空調装置Dは、主として
2列目シート3及び3列目シート4が設けられた車室1
の後部の冷房及び送風のために設けられたものである。
この空調装置Dの平面を示すのが第1図の断面図であっ
て、図示のように、空調装置Dは、車幅方向に並設され
た左側の第1空調ユニット10と右側の第2空調ユニット
20により構成されている。
て、図示のように、空調装置Dは、車幅方向に並設され
た左側の第1空調ユニット10と右側の第2空調ユニット
20により構成されている。
この第1・第2両ユニット10,20は、配風切換部11,21と
ダクト部12,22から形成されている。そして、この配風
切換部11,21には、前端部にブロワ13,23が設けられ、そ
の後方位置に冷却器14,24が設けられ、さらに、その後
方位置に配風ドア15,25が設けられ、かつ、この配風切
換部11,21の後端位置であって車幅方向中央寄りの位置
には、後方に向けて請求の範囲でいう中央吹出口である
ところの前部吹出口16,26が形成されている。
ダクト部12,22から形成されている。そして、この配風
切換部11,21には、前端部にブロワ13,23が設けられ、そ
の後方位置に冷却器14,24が設けられ、さらに、その後
方位置に配風ドア15,25が設けられ、かつ、この配風切
換部11,21の後端位置であって車幅方向中央寄りの位置
には、後方に向けて請求の範囲でいう中央吹出口である
ところの前部吹出口16,26が形成されている。
また、ダクト部12,22には、車室1の側部に向けて側部
吹出口17,27が形成されている。
吹出口17,27が形成されている。
前記配風ドア15,25は、支軸151,251を中心に回動可能に
設けられ、図において実線で示すように、先端が両空調
ユニット10,20の外側端に当接してダクト部12,22側に完
全に塞いだ位置(開度θ最小)から、図において想像線
で示すように配風ドア15,25の先端が突部152,252に当接
して、前部吹出口16,26側を完全に塞いだ位置(開度θ
最大)の位置まで、回動可能となっていて、この回動
は、それぞれ、モータ19,29(第3図)により成され
る。
設けられ、図において実線で示すように、先端が両空調
ユニット10,20の外側端に当接してダクト部12,22側に完
全に塞いだ位置(開度θ最小)から、図において想像線
で示すように配風ドア15,25の先端が突部152,252に当接
して、前部吹出口16,26側を完全に塞いだ位置(開度θ
最大)の位置まで、回動可能となっていて、この回動
は、それぞれ、モータ19,29(第3図)により成され
る。
前記ブロワ13,23及びモータ19,29の駆動はコントローラ
30により成される。
30により成される。
このコントローラ30は、第3図に示すように、入力回路
31,目標風量演算回路32,目標配風割合演算回路33,熱付
加量演算回路34,日射量判定回路35,日射方向判定回路3
6,吹出風量演算回路37,ドア開度演算回路38及び出力回
路39を備えている。
31,目標風量演算回路32,目標配風割合演算回路33,熱付
加量演算回路34,日射量判定回路35,日射方向判定回路3
6,吹出風量演算回路37,ドア開度演算回路38及び出力回
路39を備えている。
そして、前記入力回路31には、車外の気温を検出する外
気温検出手段である外気温センサ41,車室内の温度を検
出する室温検出手段である室温センサ42,日射量や日射
の方向を判断するために用いる日射を検出する日射検出
手段である左側日射量センサ43及び右側日射量センサ44
が接続されると共に、乗員の設定操作に従って希望する
車室内温度を設定するための温度設定手段45が接続さ
れ、これらから外気温taを示す信号,室温tiを示す信
号,車室1の左側における左側日射量ISAを示す信号,
車室1における右側の右側日射量ISBを示す信号及び目
標室温tpを示す信号が入力され、これらの信号に基づい
て、各回路31〜38により演算及び判断を行い、その結果
に基づいて出力回路39から、モータによって回転する両
ブロワ13,23及び両配風ドア15,25の開度を変えるモータ
19,29に対して駆動制御信号EA,EB,EAa,EBaを出力して、
このブロワ13,23及びモータ19,29の駆動を制御するよう
になっている。
気温検出手段である外気温センサ41,車室内の温度を検
出する室温検出手段である室温センサ42,日射量や日射
の方向を判断するために用いる日射を検出する日射検出
手段である左側日射量センサ43及び右側日射量センサ44
が接続されると共に、乗員の設定操作に従って希望する
車室内温度を設定するための温度設定手段45が接続さ
れ、これらから外気温taを示す信号,室温tiを示す信
号,車室1の左側における左側日射量ISAを示す信号,
車室1における右側の右側日射量ISBを示す信号及び目
標室温tpを示す信号が入力され、これらの信号に基づい
て、各回路31〜38により演算及び判断を行い、その結果
に基づいて出力回路39から、モータによって回転する両
ブロワ13,23及び両配風ドア15,25の開度を変えるモータ
19,29に対して駆動制御信号EA,EB,EAa,EBaを出力して、
このブロワ13,23及びモータ19,29の駆動を制御するよう
になっている。
尚、前記日射量センサ43,44は車室1の側部に配設され
て、それぞれ、車室1の左側に差し込む日射の量と、車
室1の右側から差し込む日射の量とを検出可能となって
いる。また、温度設定手段45としては、前記のように手
動により希望の目標室温tpを設定する手段や、最適車室
環境を形成するための目標室温tpを自動的に設定す手段
等がある。
て、それぞれ、車室1の左側に差し込む日射の量と、車
室1の右側から差し込む日射の量とを検出可能となって
いる。また、温度設定手段45としては、前記のように手
動により希望の目標室温tpを設定する手段や、最適車室
環境を形成するための目標室温tpを自動的に設定す手段
等がある。
次に、コントローラ30の制御作動について、第4図のフ
ローチャートに基づき説明する。
ローチャートに基づき説明する。
まず、ステップ101において前記室温ti,外気温ta,目標
室温tp,左側日射量ISA帯び右側日射量ISBを読み込み、
ステップ102に進む。
室温tp,左側日射量ISA帯び右側日射量ISBを読み込み、
ステップ102に進む。
ステップ102では、第1空調ユニット10の目標風量(ブ
ロワの回転数)eA及び第2空調ユニット20の目標風量eB
を演算し、さらに、次のステップ103で第1空調ユニッ
ト10の目標配風割合(ドア開度)eAa及び第2空調ユニ
ット20の目標配風割合eBaを演算する。
ロワの回転数)eA及び第2空調ユニット20の目標風量eB
を演算し、さらに、次のステップ103で第1空調ユニッ
ト10の目標配風割合(ドア開度)eAa及び第2空調ユニ
ット20の目標配風割合eBaを演算する。
尚、上記目標風量eA,eB及び目標風量割合eAa,eBaは、以
下の演算式に基づいて演算するもので、この目標風量
eA,eBの演算は、前記目標風量演算回路32で行い、ま
た、目標風量割合eAa,eBaの演算は、前記目標風量割合
演算回路33で行う。
下の演算式に基づいて演算するもので、この目標風量
eA,eBの演算は、前記目標風量演算回路32で行い、ま
た、目標風量割合eAa,eBaの演算は、前記目標風量割合
演算回路33で行う。
eA=Ati+Bta+CISA+DtP+Ef(x) eB=Ati+Bta+CISB+DtP+Ef(x) eAa=F・eA+GF(x) eBa=F・eB+GF(x) (A〜Gは定数、f(x),F(x)は補正項である) このように、目標風量eA,eBの演算式は、それぞれ日射
量ISA,ISBを変数とて含んでいるため、後述のように車
室1の左右で日射量に差がある場合には、この目標風量
eA,eBは、日射量が多い方が値が大きくなり、その結
果、ブロワ13,23からの吹出風量に差が生じる。
量ISA,ISBを変数とて含んでいるため、後述のように車
室1の左右で日射量に差がある場合には、この目標風量
eA,eBは、日射量が多い方が値が大きくなり、その結
果、ブロワ13,23からの吹出風量に差が生じる。
上述のステップ102,103で演算を行ったら、ステップ104
に進む。このステップ104は、室温tiと目標室温tpとの
差が所定値L以下であるかどうかを判断するステップで
あって、YESと判断すればステップ105に進み、NOと判断
すればステップ106に進む。尚、この判断ステップは、
前記熱負荷量演算回路34において成されるもので、この
時の熱負荷量が、大風量が必要なくらい大きな状態であ
るか、中・小風量でよいさほど大きくない状態であるか
どうかを判断するステップだと言い替えることができ
る。
に進む。このステップ104は、室温tiと目標室温tpとの
差が所定値L以下であるかどうかを判断するステップで
あって、YESと判断すればステップ105に進み、NOと判断
すればステップ106に進む。尚、この判断ステップは、
前記熱負荷量演算回路34において成されるもので、この
時の熱負荷量が、大風量が必要なくらい大きな状態であ
るか、中・小風量でよいさほど大きくない状態であるか
どうかを判断するステップだと言い替えることができ
る。
次に、ステップ106は、第1空調ユニット10の吹出風量Q
A,ドア開度θA及び第2空調ユニットのQB,ドア開度θ
Bの演算を行うステップであり、この演算は、第5図
(a)(b)に示すグラフにように示すことができる。
即ち、第5図(a)は、横軸に目標風量eA(eB)をと
り、縦軸にブロワ13(23)への駆動制御信号EA(EB)の
電圧をとったもので、前記ステップ102の演算結果であ
る目標風量eA(eB)に基づき駆動制御信号EA(EB)とし
ての印加電圧を決定することができる。尚、この駆動制
御信号EA(EB)は、両ブロワ13,23の風量QA,QBに置き換
えることもできる。
A,ドア開度θA及び第2空調ユニットのQB,ドア開度θ
Bの演算を行うステップであり、この演算は、第5図
(a)(b)に示すグラフにように示すことができる。
即ち、第5図(a)は、横軸に目標風量eA(eB)をと
り、縦軸にブロワ13(23)への駆動制御信号EA(EB)の
電圧をとったもので、前記ステップ102の演算結果であ
る目標風量eA(eB)に基づき駆動制御信号EA(EB)とし
ての印加電圧を決定することができる。尚、この駆動制
御信号EA(EB)は、両ブロワ13,23の風量QA,QBに置き換
えることもできる。
一方、第5図(b)は、横軸に目標配風割合eAa,eBaを
とり、縦軸にモータ19,29への駆動制御信号EAa,EBaの電
圧をとったもので、前記ステップ103の演算結果である
目標風量割合eAa,eBaに基づき駆動制御信号EAa,EBaとし
ての印加電圧を決定することができる。尚、この駆動制
御信号EAa,EBaはドア開度θA,θBに置き換えることも
できる。
とり、縦軸にモータ19,29への駆動制御信号EAa,EBaの電
圧をとったもので、前記ステップ103の演算結果である
目標風量割合eAa,eBaに基づき駆動制御信号EAa,EBaとし
ての印加電圧を決定することができる。尚、この駆動制
御信号EAa,EBaはドア開度θA,θBに置き換えることも
できる。
そして、このようにステップ106により演算結果の駆動
制御信号EA,EAa(EB,EBa)をブロワ13(23)及びモータ
19(29)に出力した場合における、側部吹出口17(27)
からの吹出風量q1A(q1B)と前部吹出口16(26)かの吹
出風量q2A(q2B)との配風量の割合は、第5図(c)に
示すようになる。即ち、この図に示すように、吹出風量
QAが少ない領域Iでは、側部吹出口17(27)側の配風割
合を多くしていて、この吹出風量q1A(q1B)を実際に車
室1内に吹き出させるかどうか及び、その吹出方向を2
列目シート3と3列目シート4のいずれの方向に向ける
かは、側部吹出口17(27)の近くの乗員により、側部吹
出口17(27)に設けられた図示を省略した羽根状の調整
部材により任意に選択可能としている。また、吐出風量
QA(QB)が中程度の領域IIでは、側部吐出口17(27)か
らの吐出風量q1A(q1B)と、前部吹出口16(26)からの
吹出風量q2A(q2B)とが等しくなる。さらに、吹出風量
QA(QB)が大風量となる領域IIIでは、前部吹出口16(2
6)側の配風割合が多くなるようになっている。つま
り、このような大風量の場合には、吹出抵抗が少ない前
部吹出口16(26)から大風量を供給して熱負荷量を短時
間で小さくするようにしている(即ち、車室1内を急冷
し室温tiを目標室温tpに早く近づけるようにしてい
る)。
制御信号EA,EAa(EB,EBa)をブロワ13(23)及びモータ
19(29)に出力した場合における、側部吹出口17(27)
からの吹出風量q1A(q1B)と前部吹出口16(26)かの吹
出風量q2A(q2B)との配風量の割合は、第5図(c)に
示すようになる。即ち、この図に示すように、吹出風量
QAが少ない領域Iでは、側部吹出口17(27)側の配風割
合を多くしていて、この吹出風量q1A(q1B)を実際に車
室1内に吹き出させるかどうか及び、その吹出方向を2
列目シート3と3列目シート4のいずれの方向に向ける
かは、側部吹出口17(27)の近くの乗員により、側部吹
出口17(27)に設けられた図示を省略した羽根状の調整
部材により任意に選択可能としている。また、吐出風量
QA(QB)が中程度の領域IIでは、側部吐出口17(27)か
らの吐出風量q1A(q1B)と、前部吹出口16(26)からの
吹出風量q2A(q2B)とが等しくなる。さらに、吹出風量
QA(QB)が大風量となる領域IIIでは、前部吹出口16(2
6)側の配風割合が多くなるようになっている。つま
り、このような大風量の場合には、吹出抵抗が少ない前
部吹出口16(26)から大風量を供給して熱負荷量を短時
間で小さくするようにしている(即ち、車室1内を急冷
し室温tiを目標室温tpに早く近づけるようにしてい
る)。
一方、ステップ105は、左側日射量センサ43で検出して
いる日射量ISAと、右側日射量センサ44で検出している
日射量ISBとの差が所定値K以上であるかどうかを判断
するステップであって、YESと判断したらステップ107に
進み、NOと判断した場合には、前述のステップ106に進
む。
いる日射量ISAと、右側日射量センサ44で検出している
日射量ISBとの差が所定値K以上であるかどうかを判断
するステップであって、YESと判断したらステップ107に
進み、NOと判断した場合には、前述のステップ106に進
む。
ステップ107及びステップ108は、左右の日射量ISA,ISB
の少なくとも一方が、所定値Hよりも多いかどうかを判
断するステップであり、YESと判断したらステップ109に
進み、NOと判断した場合には、ステップ106に進む。
の少なくとも一方が、所定値Hよりも多いかどうかを判
断するステップであり、YESと判断したらステップ109に
進み、NOと判断した場合には、ステップ106に進む。
ステップ109では、左側日射量ISAが右側日射量ISBより
も多いかどうかを判断するステップであり、YES(左側
日射量の方が多い)と判断した場合には、ステップ110
及びステップ111に進む。一方、NO(右側日射量の方が
多い)と判断した場合には、ステップ112及びステップ1
13に進む。
も多いかどうかを判断するステップであり、YES(左側
日射量の方が多い)と判断した場合には、ステップ110
及びステップ111に進む。一方、NO(右側日射量の方が
多い)と判断した場合には、ステップ112及びステップ1
13に進む。
前記ステップ110は、日射量が多い側である第1空調ユ
ニット10の吹出風量QA及びドア開度θAを演算するステ
ップであり、この演算は、第6図(a)(b)に示すグ
ラフのように示すことができる。即ち、第6図(a)
は、第5図(a)と同様に横軸に目標風量eA(eB)をと
り、縦軸にブロワ13(23)への駆動制御信号EA(EB)を
とったもので、前記ステップ102による演算結果である
目標風量eA(eB)に基づき駆動制御信号EA(EB)を決定
することができる。尚、この駆動制御信号EA(EB)は、
風量QA(QB)に置き換えることもできる。
ニット10の吹出風量QA及びドア開度θAを演算するステ
ップであり、この演算は、第6図(a)(b)に示すグ
ラフのように示すことができる。即ち、第6図(a)
は、第5図(a)と同様に横軸に目標風量eA(eB)をと
り、縦軸にブロワ13(23)への駆動制御信号EA(EB)を
とったもので、前記ステップ102による演算結果である
目標風量eA(eB)に基づき駆動制御信号EA(EB)を決定
することができる。尚、この駆動制御信号EA(EB)は、
風量QA(QB)に置き換えることもできる。
一方、第6図(b)は、第5図(b)と同様に横軸に目
標配風割合eAa(eBa)を,縦軸にモータ19(29)への駆
動制御信号EAa(EBa)をとったもので、前記ステップ10
3の演算結果である目標配風割合eAa(eBa)に基づき駆
動制御信号EAa(EBa)を決定することができ、かつ、こ
の特性は、第5図(b)と逆に、目標配風割合eAa(e
Ba)が大きくなると、駆動制御信号EAa(EBa)の電圧
[ドア開度θA(θB)]が小さくなる特性となってい
る。
標配風割合eAa(eBa)を,縦軸にモータ19(29)への駆
動制御信号EAa(EBa)をとったもので、前記ステップ10
3の演算結果である目標配風割合eAa(eBa)に基づき駆
動制御信号EAa(EBa)を決定することができ、かつ、こ
の特性は、第5図(b)と逆に、目標配風割合eAa(e
Ba)が大きくなると、駆動制御信号EAa(EBa)の電圧
[ドア開度θA(θB)]が小さくなる特性となってい
る。
そして、このようにステップ110により演算された駆動
制御信号EA,EAaをブロワ13及びモータ19に出力した場合
における、側部吹出口17からの吹出風量q1Aと、前部吹
出口16からの吹出風量q2Aとの配風量の割合は、第6図
(c)に示すようであって、常に、前部吹出口16からの
吹出風量q2Aよりも側部吹出口17からの吹出風量q1Aの方
が多くなるようになっている。
制御信号EA,EAaをブロワ13及びモータ19に出力した場合
における、側部吹出口17からの吹出風量q1Aと、前部吹
出口16からの吹出風量q2Aとの配風量の割合は、第6図
(c)に示すようであって、常に、前部吹出口16からの
吹出風量q2Aよりも側部吹出口17からの吹出風量q1Aの方
が多くなるようになっている。
それに対し、ステップ111では、第2空調ユニット20の
吹出風量QB及びドア開度θBを、前記第5図(a)
(b)に示す特性で制御する。尚、この場合、ステップ
104,105及び107〜109の判断でYESと判断された場合に
は、第5図(c)のIIの領域となり、側部吹出口27から
の吹出量q1Bと前部吹出口26からの吹出風量q2Bとは等し
く制御され、また、この吹出風量q1B,q2Bは、ステップ1
10による第1空調ユニット10の前部吹出口16からの吹出
量q2Aに等しくなる。
吹出風量QB及びドア開度θBを、前記第5図(a)
(b)に示す特性で制御する。尚、この場合、ステップ
104,105及び107〜109の判断でYESと判断された場合に
は、第5図(c)のIIの領域となり、側部吹出口27から
の吹出量q1Bと前部吹出口26からの吹出風量q2Bとは等し
く制御され、また、この吹出風量q1B,q2Bは、ステップ1
10による第1空調ユニット10の前部吹出口16からの吹出
量q2Aに等しくなる。
従って、この場合の、配風量は、第7図に示すように、
側部吹出口17からの吹出風量q1Aが多く、他の吹出口16,
26,27からの吹出風量q2A,qd2,q1Bが等しくなる。
側部吹出口17からの吹出風量q1Aが多く、他の吹出口16,
26,27からの吹出風量q2A,qd2,q1Bが等しくなる。
尚、上述の第5図(c)に示している配風割合は、ブロ
ワ回転数及びドア開度を変化させて実験的に求めたもの
である。加えて、側部吹出口を、左右片側でそれぞれ複
数箇所に設けた場合には、吹出口毎の吹出風量が等しく
なるように、その数に合せて配風割合を変えるようにす
る。
ワ回転数及びドア開度を変化させて実験的に求めたもの
である。加えて、側部吹出口を、左右片側でそれぞれ複
数箇所に設けた場合には、吹出口毎の吹出風量が等しく
なるように、その数に合せて配風割合を変えるようにす
る。
一方、ステップ112では、第2空調ユニット20を第6図
(a)(b)に示す特性で制御し、ステップ113では、
第1空調ユニット10を第5図(a)(b)に示す特性で
制御する。
(a)(b)に示す特性で制御し、ステップ113では、
第1空調ユニット10を第5図(a)(b)に示す特性で
制御する。
従って、この場合には、第7図とは逆に第8図に示すよ
な、側部吹出口27からの吹出風量q1Bが多く、他の吹出
口26,16,17からの吹出風量q1A,q2A,q2Bは略等しくな
る。
な、側部吹出口27からの吹出風量q1Bが多く、他の吹出
口26,16,17からの吹出風量q1A,q2A,q2Bは略等しくな
る。
次に、第1実施例の作用について簡単に説明する。
(イ)室温tiが目標室温tpから大きく離れて熱負荷量が
大きい場合。
大きい場合。
両空調ユニット10,20とも第5図(a)(b)に基づ
き、吹出風量QA,QB及びドア開度θA,θBが演算され、
この場合、第5図(c)のIIIの領域に含まれるため、
前部吹出口16,26への配風割合が多くなる。
き、吹出風量QA,QB及びドア開度θA,θBが演算され、
この場合、第5図(c)のIIIの領域に含まれるため、
前部吹出口16,26への配風割合が多くなる。
このように最も抵抗の少ない前部吹出口16,26への配風
割合が多いため、最大冷却が得られ、室温tiをできるだ
け短時間で目標室温tpに近づけることができる。
割合が多いため、最大冷却が得られ、室温tiをできるだ
け短時間で目標室温tpに近づけることができる。
(ロ)室温tiと目標室温tpとの差が所定値L以下であ
り、左右日射量ISA,ISBの差が所定値Kより小さい場
合。
り、左右日射量ISA,ISBの差が所定値Kより小さい場
合。
この場合も両空調ユニット10,20とも第5図(a)
(b)に基づき、吹出風量QA,QB及びドア開度θA,θB
が演算されが、この場合、第5図(c)のIの領域に含
まれるため、側部吹出口17,27への配風割合が多くな
る。
(b)に基づき、吹出風量QA,QB及びドア開度θA,θB
が演算されが、この場合、第5図(c)のIの領域に含
まれるため、側部吹出口17,27への配風割合が多くな
る。
この場合、室温tiが目標室温tpに近くなっているか、同
じになっているため、外気や日射や乗員の発熱等によっ
て、室温tiが目標室温tpから離れていかないようにすれ
ばよく、低風量になっている。また、このような状態で
は、乗員の好みによって風量調整を吹出口でできるよう
に対応し易くするため、側部吹出口17への配風割合を多
くしているものである。
じになっているため、外気や日射や乗員の発熱等によっ
て、室温tiが目標室温tpから離れていかないようにすれ
ばよく、低風量になっている。また、このような状態で
は、乗員の好みによって風量調整を吹出口でできるよう
に対応し易くするため、側部吹出口17への配風割合を多
くしているものである。
(ハ)室温tiと目標室温tpとの差が所定値L以下であ
り、左側日射量ISAが所定値H以上であり、かつ、右側
日射量ISBよりも所定値K以上多い場合。
り、左側日射量ISAが所定値H以上であり、かつ、右側
日射量ISBよりも所定値K以上多い場合。
この場合には、第7図に示すように、側部吹出口17の吹
出風量が多く、他の吹出口16,26,27の吹出風量は、均等
で少ない量となる。
出風量が多く、他の吹出口16,26,27の吹出風量は、均等
で少ない量となる。
従って、熱負荷量が小さく、多きな風量が必要でない場
合であっても、日射が所定以上強く当る左側の乗員に対
しては、左側吹出口17から、強い風が得られ、快適な送
風が得られると共に、他の席では均等な風量となって、
異なる風量が吹き付ける違和感を感じない。
合であっても、日射が所定以上強く当る左側の乗員に対
しては、左側吹出口17から、強い風が得られ、快適な送
風が得られると共に、他の席では均等な風量となって、
異なる風量が吹き付ける違和感を感じない。
(ニ)室温tiと目標室温tpとの差が所定値L以下であ
り、右側日射量ISBが所定値H以上であり、かつ、左側
日射量ISAよりも所定値K以上多い場合。
り、右側日射量ISBが所定値H以上であり、かつ、左側
日射量ISAよりも所定値K以上多い場合。
この場合には、第8図に示すように、側部吹出口27の吹
出風量が多く、他の吹出口16,17,26の吹出風量は、均等
で少ない量となる。
出風量が多く、他の吹出口16,17,26の吹出風量は、均等
で少ない量となる。
次に、第9図に示す第2実施例について説明する。尚、
第2実施例を説明するにあたり第1実施例との相違点の
みを説明し、第1実施例と同様の構成については第1実
施例と同じ符号を付けて説明を省略する。
第2実施例を説明するにあたり第1実施例との相違点の
みを説明し、第1実施例と同様の構成については第1実
施例と同じ符号を付けて説明を省略する。
この第2実施例は請求項2記載の発明に対応したもの
で、第1実施例とはコントローラ30におけるステップ10
3に続く部分の作動流れが異なる。
で、第1実施例とはコントローラ30におけるステップ10
3に続く部分の作動流れが異なる。
この第2実施例では、ステップ103で演算を行った後、
ステップ304において左側日射量ISAと右側日射量ISBと
の差が所定値K以上かどうかを判断し、その差が所定値
K未満のとき(NOと判断したとき)には、ステップ331
において第2空調ユニット20の目標風量eBをステップ10
2の演算結果にかかわらず目標風量eAと等しく置き換え
る処理を行い、次のステップ332に進む。
ステップ304において左側日射量ISAと右側日射量ISBと
の差が所定値K以上かどうかを判断し、その差が所定値
K未満のとき(NOと判断したとき)には、ステップ331
において第2空調ユニット20の目標風量eBをステップ10
2の演算結果にかかわらず目標風量eAと等しく置き換え
る処理を行い、次のステップ332に進む。
さらに、ステップ332では、第2空調ユニット20の目標
配合割合eBaをステップ103の演算結果にかかわらず、目
標風量割合eAaと等しく置き換える処理を行いステップ1
06に進む。
配合割合eBaをステップ103の演算結果にかかわらず、目
標風量割合eAaと等しく置き換える処理を行いステップ1
06に進む。
尚、ステップ304でYESと判断した場合は、ステップ305
において、室温tiと目標室温tpとの差が所定値L以内か
どうかを判断し、NOであればステップ106に進みYESであ
ればステップ107に進む。
において、室温tiと目標室温tpとの差が所定値L以内か
どうかを判断し、NOであればステップ106に進みYESであ
ればステップ107に進む。
この第2実施例では、左右の日射量ISA,ISBの差が所定
以下であれば、左右の両空調ユニット10,20の吹出風量Q
A,QBが等しくなると共にドア開度QA,QB(即ち配風割
合)を等しくするようにしている。そして、これにより
左側の第1空調ユニット10と右側の第2空調ユニット20
とで、吹出風量やドア開度(配風割合)が微妙に異なる
ことによる不快感が生じることのないようにしている。
以下であれば、左右の両空調ユニット10,20の吹出風量Q
A,QBが等しくなると共にドア開度QA,QB(即ち配風割
合)を等しくするようにしている。そして、これにより
左側の第1空調ユニット10と右側の第2空調ユニット20
とで、吹出風量やドア開度(配風割合)が微妙に異なる
ことによる不快感が生じることのないようにしている。
以上、本発明の実施例を図面により詳述してきたが、具
体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、例え
ば、実施例では複数の空調ユニットとして第1・第2の
2つの空調ユニット10,20を設けた例を示したが、3つ
以上の空調ユニットを車幅方向に並設するようにしても
よい。この場合、中央側の空調ユニットには、側部吹出
口を形成してもよいし、中央吹出口のみとしてもよい。
体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、例え
ば、実施例では複数の空調ユニットとして第1・第2の
2つの空調ユニット10,20を設けた例を示したが、3つ
以上の空調ユニットを車幅方向に並設するようにしても
よい。この場合、中央側の空調ユニットには、側部吹出
口を形成してもよいし、中央吹出口のみとしてもよい。
また、配風ドア15,25の駆動は、モータでなくバキュー
ムソレノイド等を用いて行うようにしてもよい。
ムソレノイド等を用いて行うようにしてもよい。
(発明の効果) 以上説明してきたように、本発明の自動車用空調装置で
は以下のような効果が得られる。
は以下のような効果が得られる。
実際室温と目標室温との差が所定以下であり、かつ、車
室左右の日射量差が所定以上であるときには、日射量が
多い側の空調ユニットの側部吹出口の吹出風量が増加す
るようにしたため、日射を強く受ける乗員によりいっそ
う限定して吹出風量を増加させることができ、さらに快
適な空調が得られる。そして、この時、日射量が多い方
空調ユニットの側部吹出口の吹出風量を増加させるのと
同時に、中央吹出口等他の吹出風量は等しくするように
したため、日射を強く受けていない乗員に対して、違和
感のない送風ができ、快適な空調が得られる。
室左右の日射量差が所定以上であるときには、日射量が
多い側の空調ユニットの側部吹出口の吹出風量が増加す
るようにしたため、日射を強く受ける乗員によりいっそ
う限定して吹出風量を増加させることができ、さらに快
適な空調が得られる。そして、この時、日射量が多い方
空調ユニットの側部吹出口の吹出風量を増加させるのと
同時に、中央吹出口等他の吹出風量は等しくするように
したため、日射を強く受けていない乗員に対して、違和
感のない送風ができ、快適な空調が得られる。
請求項2記載の装置では、車室左右の日射量差が所定未
満であると判断したときには、各空調ユニットのブロワ
の回転数及び配風ドアの開度を同一にするようにしたた
め、車室の左右で日射による影響に差が生じない条件下
で日射の左右の微妙な違いに対応して、空調ユニットの
吹出風量が左右で微妙に異なるといったことがなく、例
えば、同じ乗員に当る風量が身体の左半分と右半分とで
異なるというような違和感が生じることのない空調が得
られる。
満であると判断したときには、各空調ユニットのブロワ
の回転数及び配風ドアの開度を同一にするようにしたた
め、車室の左右で日射による影響に差が生じない条件下
で日射の左右の微妙な違いに対応して、空調ユニットの
吹出風量が左右で微妙に異なるといったことがなく、例
えば、同じ乗員に当る風量が身体の左半分と右半分とで
異なるというような違和感が生じることのない空調が得
られる。
第1図は本発明第1実施例の自動車用空調装置を示す断
面図、第2図は第1実施例装置を示す断面図、第3図は
第1実施例装置のコントローラを示す回路図、第4図は
第1実施例装置のコントローラの作動流れを示すフロー
チャート、第5図(a)は第1実施例の吹出風量の演算
式を示すグラフ、第5図(b)は第1実施例装置のコン
トローラのドア開度の演算式を示すグラフ、第5図
(c)は第5図(a)(b)に基づく制御結果である配
風割合を示すグラフ、第6図(a)は第1実施例の吹出
風量の演算式を示すグラフ、第6図(b)は第1実施例
装置のコントローラのドア開度の演算式を示すグラフ、
第6図(c)は第6図(a)(b)に基づく制御結果で
ある配風割合を示すグラフ、第7図及び第8図は第1実
施例装置の配風割合を示す説明図、第9図は第2実施例
装置のコントローラの作動流れを示すフローチャートで
ある。 10……第1空調ユニット 13……ブロワ 14……冷却器 15……配風ドア 16……前部吹出口(中央吹出口) 17……側部吹出口 20……第2空調ユニット 23……ブロワ 24……冷却器 25……配風ドア 26……前部吹出口(中央吹出口) 27……側部吹出口 30……コントローラ(制御手段) ti……室温 tp……目標室温 ISA……左側日射量 ISB……右側日射量
面図、第2図は第1実施例装置を示す断面図、第3図は
第1実施例装置のコントローラを示す回路図、第4図は
第1実施例装置のコントローラの作動流れを示すフロー
チャート、第5図(a)は第1実施例の吹出風量の演算
式を示すグラフ、第5図(b)は第1実施例装置のコン
トローラのドア開度の演算式を示すグラフ、第5図
(c)は第5図(a)(b)に基づく制御結果である配
風割合を示すグラフ、第6図(a)は第1実施例の吹出
風量の演算式を示すグラフ、第6図(b)は第1実施例
装置のコントローラのドア開度の演算式を示すグラフ、
第6図(c)は第6図(a)(b)に基づく制御結果で
ある配風割合を示すグラフ、第7図及び第8図は第1実
施例装置の配風割合を示す説明図、第9図は第2実施例
装置のコントローラの作動流れを示すフローチャートで
ある。 10……第1空調ユニット 13……ブロワ 14……冷却器 15……配風ドア 16……前部吹出口(中央吹出口) 17……側部吹出口 20……第2空調ユニット 23……ブロワ 24……冷却器 25……配風ドア 26……前部吹出口(中央吹出口) 27……側部吹出口 30……コントローラ(制御手段) ti……室温 tp……目標室温 ISA……左側日射量 ISB……右側日射量
Claims (2)
- 【請求項1】複数の空調ユニットが車幅方向に並設さ
れ、 該空調ユニットには、それぞれブロワと冷却器と吹出口
が設けられ、 少なくとも、左右両側に設けられた空調ユニットは、前
記吹出口が車室側部側に送風する側部吹出口と車室中央
側に送風する中央吹出口とで形成されると共に、側部吹
出口と中央吹出口への配風量を調整可能に開度が変化さ
れる配風ドアが設けられ、 日射を検出し電気信号として出力する日射検出手段と、
室温を検出し電気信号として出力する室温検出手段と、
目標室温を乗員の設定操作に従って電気信号として送出
する室温設定手段からの信号が入力され、車室左右の日
射の差の判別を含み、車室内の温度を前記目標室温に維
持すべく前記検出手段と設定手段からの入力信号を基に
演算を実行し、この演算結果に基づいて前記複数のブロ
ワの回転数をそれぞれ制御する指令信号を出力する制御
手段が設けられ、 該制御手段が、室温と目標室温との差が所定以下であ
り、かつ、車室左右で日射の差があると判断したときに
は、日射が多い方の空調ユニットのブロワの回転数を他
のブロワの回転数よりも大きくすると共に、日射が多い
方の空調ユニットの配風ドアを、側部吹出口への配風量
が多くなる開度に制御し、さらに、日射が多い方の側部
吹出口以外の各吹出口の吹出風量を略同一にすべく、各
ブロワの回転数及び配風ドアの開度を制御するようにし
たことを特徴とする自動車用空調装置。 - 【請求項2】前記制御手段が、車室左右の日射の差が所
定未満であると判断したときには、各空調ユニットのブ
ロワの回転数及び配風ドアの開度を同一に制御するよう
にしたことを特徴とする請求項1記載の自動車用空調装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1080844A JPH0694254B2 (ja) | 1989-03-31 | 1989-03-31 | 自動車用空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1080844A JPH0694254B2 (ja) | 1989-03-31 | 1989-03-31 | 自動車用空調装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02258407A JPH02258407A (ja) | 1990-10-19 |
JPH0694254B2 true JPH0694254B2 (ja) | 1994-11-24 |
Family
ID=13729663
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1080844A Expired - Lifetime JPH0694254B2 (ja) | 1989-03-31 | 1989-03-31 | 自動車用空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0694254B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2711734B2 (ja) * | 1989-09-25 | 1998-02-10 | 株式会社ゼクセル | 自動車用空調装置の制御装置 |
JPH06127257A (ja) * | 1992-10-20 | 1994-05-10 | Mitsubishi Motors Corp | 大型バス空調装置 |
JP4622716B2 (ja) * | 2005-07-15 | 2011-02-02 | 日産自動車株式会社 | 車両用空調装置 |
JP5344883B2 (ja) | 2008-10-10 | 2013-11-20 | 三菱重工業株式会社 | 車両用空気調和装置及び車両用空気調和装置の制御方法並びにプログラム |
JP2019188893A (ja) * | 2018-04-20 | 2019-10-31 | マツダ株式会社 | 車両用空調制御装置 |
JP2019188894A (ja) * | 2018-04-20 | 2019-10-31 | マツダ株式会社 | 車両用空調制御装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6374710A (ja) * | 1986-09-18 | 1988-04-05 | Honda Motor Co Ltd | 自動車用空調装置 |
-
1989
- 1989-03-31 JP JP1080844A patent/JPH0694254B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02258407A (ja) | 1990-10-19 |
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