JPH069380U - スイッチング電源装置 - Google Patents
スイッチング電源装置Info
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- JPH069380U JPH069380U JP4807292U JP4807292U JPH069380U JP H069380 U JPH069380 U JP H069380U JP 4807292 U JP4807292 U JP 4807292U JP 4807292 U JP4807292 U JP 4807292U JP H069380 U JPH069380 U JP H069380U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 スイッチング素子のターンオン時の損失やサ
ージの少なく低損失のスイッチング電源装置を提供する
こと。 【構成】 トランスの一次巻線に流れるパルス電流によ
りスイッチング信号の誘起される二次巻線n3と、この
二次巻線の一端に接続されたコンデンサCc、このコン
デンサと直列に接続されたスイッチング素子S、第1の
ダイオードD1、並びに第2のダイオードD2を有する
整流回路10と、この第2のダイオードのカソード端子
に一端が接続されたチョークコイルLo、このチョーク
コイルの他端と接続されたコンデンサCoとを有する低
域フィルタ20と、第1のダイオードのオン状態を検出
してスイッチング素子にターンオン信号を与えると共
に、低域フィルタの出力電圧が所定の電圧となるように
スイッチング素子にターンオフ信号を制御してパルス幅
制御を行うスイッチング制御回路とを具備している。
ージの少なく低損失のスイッチング電源装置を提供する
こと。 【構成】 トランスの一次巻線に流れるパルス電流によ
りスイッチング信号の誘起される二次巻線n3と、この
二次巻線の一端に接続されたコンデンサCc、このコン
デンサと直列に接続されたスイッチング素子S、第1の
ダイオードD1、並びに第2のダイオードD2を有する
整流回路10と、この第2のダイオードのカソード端子
に一端が接続されたチョークコイルLo、このチョーク
コイルの他端と接続されたコンデンサCoとを有する低
域フィルタ20と、第1のダイオードのオン状態を検出
してスイッチング素子にターンオン信号を与えると共
に、低域フィルタの出力電圧が所定の電圧となるように
スイッチング素子にターンオフ信号を制御してパルス幅
制御を行うスイッチング制御回路とを具備している。
Description
【0001】
本考案は多出力のスイッチング電源装置に係り、特にスイッチング素子が零電 圧でターンオンすることにより低損失化をはかる改良に関する。
【0002】
本出願人は、例えば特開昭63−283467号公報等で多出力のスイッチン グ電源装置を提案している。このような装置では、主力電圧については一次側に 設けた主スイッチング素子に対して出力電圧の安定化をはかっている。他方従出 力電圧については二次側に設けたマグアンプ等のスイッチング素子により安定化 をはかっている。
【0003】 図5は従来の二次側回路にスイッチング素子を有する電源の回路図である。図 において、トランスTの一次巻線n1にはパルス性信号が流れているので、二次 巻線n3にはスイッチング信号Vn3が誘起されている。このスイッチング信号V n3 は二次側誘起電圧とも呼ばれている。この二次巻線n3の一端にはスイッチン グ素子Sが接続されており、このスイッチング素子Sの他端にダイオードD1の アノード端子が接続されている。ダイオードD2は、アノード端子が二次巻線n 3の他端に接続されており、カソード端子がダイオードD1のカソード端子と突 き合わせられてチョークコイルLoに接続されている。チョークコイルLoの他端 には平滑コンデンサCoが接続されていて、直流化された出力電圧Voutが負荷側 に供給されている。
【0004】 このように構成された装置の動作について説明する。図6は図5の回路の動作 波形図で、(A)はスイッチング信号Vn3、(B)はスイッチング素子Sのオン オフを表している。スイッチング周期をT、スイッチング素子Sがオンでスイッ チング電圧Vn3が正である時間をDuTとしている。尚、図中斜線部はスイッチ ング素子Sがオンでもオフでも差し支えない領域である。すると、スイッチング 電圧Vn3と出力電圧Voutの間には、デューティ比Dを用いると、次式の関係が 成立している。 Vout=Vn3・Du (1) ここで、出力電圧Voutはスイッチング素子Sのターンオンによって、パルス幅 制御されている。
【0005】
しかしながら、従来の回路によればスイッチング素子Sは電圧が加わっている 状態でターンオンしているので、ターンオン損失とターンオンサージが大きいと いう課題があった。またスイッチング素子SとダイオードD1が直列に接続され ているので、オン時の順方向電圧効果やオン抵抗が大きく損失が大きいという課 題もあった。
【0006】 本考案はこのような課題を解決したもので、スイッチング素子のターンオン時 の損失やサージの少なく低損失のスイッチング電源装置を提供することを目的と する。
【0007】
このような目的を達成する本考案は、トランスの一次巻線に流れるパルス電流 によりスイッチング信号の誘起される二次巻線n3と、この二次巻線の一端に接 続されたコンデンサCc、このコンデンサと直列に接続されたスイッチング素子 S、このスイッチング素子と並列に接続されカソード端子が当該コンデンサと接 続される第1のダイオードD1、並びにアノード端子が当該二次巻線の他端に接 続されカソード端子がこの第1のダイオードのアノード端子と接続された第2の ダイオードD2を有する整流回路10と、この第2のダイオードのカソード端子 に一端が接続されたチョークコイルLo、このチョークコイルの他端と接続され たコンデンサCoとを有する低域フィルタ20と、前記第1のダイオードのオン 状態を検出して前記スイッチング素子にターンオン信号を与えると共に、前記低 域フィルタの出力電圧が所定の電圧となるように前記スイッチング素子にターン オフ信号を制御してパルス幅制御を行うスイッチング制御回路30とを具備して いる。
【0008】
整流回路では、第1及び第2のダイオードが共にオンした状態でコンデンサに 充電電流が流れると共に、このタイミングでスイッチング素子をオンすると零電 圧ターンオンが実現する。次に二次巻線に誘起される電圧の変化により、第2の ダイオードがオフして低域フィルタに電荷が送られる。出力電圧が所定の電圧と なるようにパルス幅制御されて、前記スイッチング素子がオフすると共に第2の ダイオードがオンして次の周期を待つ。低域フィルタは直流電圧化して負荷側に 供給する。
【0009】
以下図面を用いて、本考案を説明する。図1は本考案の一実施例を示す回路図 である。図において、トランスTの一次巻線n1にはパルス性信号が流れている ので、二次巻線n3にはスイッチング信号Vn3が誘起されている。この場合、ス イッチング電源装置がフォワード形の場合には一次側がオンのとき二次側がオン となり、フライバック形の場合には一次側がオフのとき二次側がオンとなる。整 流回路10は、二次巻線n3の一端(スイッチング電圧Vn3の+側)に接続され たコンデンサCcを有しており、蓄電される電圧をVcとする。スイッチング素子 Sは、コンデンサCcと直列に接続されたもので、トランジスタやFETが用い られる。ダイオードD1は、スイッチング素子Sと並列に接続されたもので、カ ソード端子がコンデンサCcと接続されている。ダイオードD2は、アノード端 子が二次巻線n3の他端(スイッチング電圧Vn3の−側)に接続され、カソード 端子がダイオードD1のアノード端子と接続されている。低域フィルタ20は、 ダイオードD2のカソード端子に一端が接続されたチョークコイルLoと、この チョークコイルLoの他端と接続されたコンデンサCoとを有し、直流出力電圧V outを負荷側に供給している。スイッチング制御回路30は、ダイオードD1が オンである時にスイッチング素子Sにターンオン信号を与えると共に、スイッチ ング素子Sにターンオフ信号を与えるタイミングでパルス幅制御を行い出力電圧 を安定化している。
【0010】 このように構成された装置の動作を次に説明する。図2は図1の装置の動作を 説明する波形図で、(A)はスイッチング電圧Vn3、(B)はスイッチング素子 Sのオンオフを表している。スイッチング電圧Vn3はコンデンサCcの作用でオ ン電圧はVn−Vc、オフ電圧は−Vcになっている。スイッチング素子Sはダイ オードD1のオンの状態を検出してターンオンする。出力電圧Voutは次の関係 にある。 Vout=Vn・Du (2) 従って、出力電圧が所定の値となるように、スイッチング素子のターンオフを制 御して、パルス幅制御をおこなっている。
【0011】 図3は図1の回路を具体化した回路図である。ここでは従出力電圧Voutに図 1の回路を用いている。なお、コンデンサCcに蓄電される電圧は(n3/n1)・DU1 Vinになっている。主出力電圧V1を安定化するために、一次側に設けたスイッ チング素子S1,S2をオンオフ制御する回路が設けてある。図において、入力 電源Vinは直流電流を供給するもので、例えば商用の交流電源から送られた交流 電流を整流平滑化する回路を有している。スイッチング素子S1,S2は入力電 源Vinに対して直列に接続されたもので、相補的にオンオフする。各スイッチン グ素子S1,S2には、並列にダイオードD3,D4が接続されている。コンデ ンサC1の一端はスイッチング素子S1,S2の共通接続点に接続され、他端は トランスTの一次巻線n1に接続されている。スイッチング素子S1のデューテ ィ比をDU1とすると、コンデンサC1には蓄電圧としてDU1Vinが発生し、一次 巻線n1にはスイッチング電圧としてVn1が発生している。コンデンサC1はト ランスが偏磁するのを防止するものであり、その電圧はスイッチング動作に応じ て変化する。
【0012】 するとトランスTの二次巻線n2にはスイッチング信号が誘起される。二次巻 線n2の一端にはコンデンサC2の一端が接続されており、他端にはダイオード D5のアノード端子が接続されると共に、カソード端子はコンデンサC2の他端 に接続されている。コンデンサC2に蓄電される電圧は(n2/n1)・DU1Vinになっ ている。そしてチョークコイルL1とコンデンサC3の低域フィルタにより主出 力電圧V1が出力される。主出力電圧V1と安定化するために誤差アンプ40と パルス幅制御回路50が設けられている。誤差アンプ40は主出力電圧V1と基 準電圧とを比較して、この誤差電圧に応じた誤差信号を出力する。パルス幅制御 回路50は、例えば汎用のPWM制御用ICであり、この誤差信号を入力して誤 差が小さくなる方向にデューティ比DU1を制御して、スイッチング素子S1,S 2のオンオフを制御している。
【0013】 このように構成された装置の動作を次に説明する。図4は図3の装置の動作を 説明する波形図で、(A)はスイッチング素子S1のオンオフ、(B)はスイッ チング素子S2のオンオフ、(C)はスイッチング素子Sのオンオフ、(D)は スイッチング電圧Vn1を表している。スイッチング素子S1,S2,Sの関して 3状態が存在するので以下分説する。
【0014】 (1)スイッチング素子S1,Sがオンで、スイッチング素子S2のみオフで ある状態 このとき二次側のダイオードD2,D5はオフである。スイッチング素子Sをオ フすると次の状態に移行する。
【0015】 (2)スイッチング素子S1のみオンで、スイッチング素子S2,Sがオフで ある状態 このとき二次側のダイオードD1,D5はオフであり、ダイオードD2はオンと なる。スイッチング素子S1をオフして、スイッチング素子S2をオンすれば次 の状態に移行する。このとき、スイッチング素子S1,S2が共にオフとなる期 間を設けると、スイッチング素子S1が零電圧でターンオンする。
【0016】 (3)スイッチング素子S1がオフ、スイッチング素子S2がオンで、スイッ チング素子Sがオフ(またはオン)である状態 このとき二次側のダイオードD1,D2,D5はオンであり、スイッチング素子 Sが零電圧でターンオンする。スイッチング素子S2をオフして、スイッチング 素子S1をオンすれば最初の状態に移行する。このとき、スイッチング素子S1 ,S2が共にオフとなる期間を設けると、スイッチング素子S2が零電圧でター ンオンする。 この装置では以上の3状態が周期的に繰り返される。
【0017】
以上説明したように、本考案によれば二次側回路に設けたスイッチング素子を 零電圧でターンオンしているので、ターンオン損失やサージを減少させることが でき、スイッチング電源装置として好ましい。また図3に示す実施例のように、 一次側回路に二個のスイッチング素子を直列に設け、両者を共にオフする期間を 設けながら相補的にオンオフすると、一次側と二次側の全てのスイッチング素子 について零電圧でターンオンできるので、低損失であると共に多出力電源に容易 に対処できるという効果がある。
【図1】本考案の一実施例を示す回路図である。
【図2】図1の装置の動作を説明する波形図である。
【図3】図1の回路を具体化した回路図である。
【図4】図3の装置の動作を説明する波形図である。
【図5】従来装置の二次側回路の回路図である。
【図6】図5の装置の動作を説明する波形図である。
10 整流回路 20 低域フィルタ 30 スイッチング制御回路 40 誤差アンプ 50 パルス幅制御回路
Claims (1)
- 【請求項1】トランスの一次巻線に流れるパルス電流に
よりスイッチング信号の誘起される二次巻線(n3)
と、 この二次巻線の一端に接続されたコンデンサ(Cc)、こ
のコンデンサと直列に接続されたスイッチング素子
(S)、このスイッチング素子と並列に接続されカソー
ド端子が当該コンデンサと接続される第1のダイオード
(D1)、並びにアノード端子が当該二次巻線の他端に
接続されカソード端子がこの第1のダイオードのアノー
ド端子と接続された第2のダイオード(D2)を有する
整流回路10と、 この第2のダイオードのカソード端子に一端が接続され
たチョークコイル(Lo)、このチョークコイルの他端と
接続されたコンデンサ(Co)とを有する低域フィルタ2
0と、 前記第1のダイオードのオン状態を検出して前記スイッ
チング素子にターンオン信号を与えると共に、前記低域
フィルタの出力電圧が所定の電圧となるように前記スイ
ッチング素子にターンオフ信号を制御してパルス幅制御
を行うスイッチング制御回路30と、 を具備することを特徴とするスイッチング電源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4807292U JPH069380U (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | スイッチング電源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4807292U JPH069380U (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | スイッチング電源装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH069380U true JPH069380U (ja) | 1994-02-04 |
Family
ID=12793149
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4807292U Pending JPH069380U (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | スイッチング電源装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH069380U (ja) |
-
1992
- 1992-07-09 JP JP4807292U patent/JPH069380U/ja active Pending
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