JP3446654B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JP3446654B2
JP3446654B2 JP09651099A JP9651099A JP3446654B2 JP 3446654 B2 JP3446654 B2 JP 3446654B2 JP 09651099 A JP09651099 A JP 09651099A JP 9651099 A JP9651099 A JP 9651099A JP 3446654 B2 JP3446654 B2 JP 3446654B2
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    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M3/00Conversion of dc power input into dc power output
    • H02M3/22Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac
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    • H02M3/28Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
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    • H02M1/00Details of apparatus for conversion
    • H02M1/0003Details of control, feedback or regulation circuits
    • H02M1/0009Devices or circuits for detecting current in a converter

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流の電流・電圧
を出力するスイッチング電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5にはスイッチング電源装置の主要な
回路構成の一例が示されている。この図5に示すスイッ
チング電源装置はフォワードコンバータであり、このフ
ォワードコンバータにはトランス1が設けられている。
このトランス1の一次コイル2にはメインスイッチ素子
3(図5に示す例では、NチャネルMOS−FET)と
コンデンサ4を有した一次側回路が導通接続され、二次
コイル5には整流ダイオード6と転流ダイオード7とイ
ンダクタ8とコンデンサ9を有した出力側回路(二次側
回路)10が導通接続されている。
【0003】また、上記メインスイッチ素子3のゲート
側には該メインスイッチ素子3のスイッチオン・オフ動
作を制御するスイッチング制御回路11が導通接続され
ている。さらに、後述する出力電圧検出部11aおよび
出力電流検出回路12が設けられている。
【0004】上記一次側回路には直流の電流・電圧が入
力端子13a,13bを介して入力される構成と成して
おり、その直流の入力電流・電圧は、周知のように、上
記メインスイッチ素子3のスイッチオン・オフ動作によ
って交流に変換され該交流の電流・電圧は上記トランス
1の二次コイル5から出力側回路10へ出力される。
【0005】出力側回路10では、その交流の電流・電
圧をチョークインプット整流方式でもって整流・平滑
し、この整流・平滑された直流の電流・電圧をスイッチ
ング電源装置の出力電流Iout・電圧Voutとして出力端
子14a,14bを介し負荷15へ出力する。
【0006】図5に示す出力電圧検出部11aは上記出
力側回路10から負荷15へ出力されるスイッチング電
源装置の出力電圧Voutを直接的に検出して上記出力電
圧Voutに応じた電圧をスイッチング制御回路11に出
力する。スイッチング制御回路11は、その加えられた
電圧に基づいて上記出力電圧Voutが設定電圧値でもっ
て安定的に出力されるように、前記メインスイッチ素子
3のスイッチオン・オフ動作を制御する。
【0007】前記出力電流検出回路12は、図5に示す
ように、カレントトランス16と整流ダイオード17と
抵抗体18とコンデンサ19を有して構成されている。
上記カレントトランス16はメインスイッチ素子3のド
レイン電流と同様の電流が流れる通電経路上に設けられ
ており、このカレントトランス16と前記抵抗体18に
よって、上記メインスイッチ素子3のドレイン電流を電
圧に変換し、この電圧を整流ダイオード17によって整
流して上記コンデンサ19に充電する。
【0008】前記メインスイッチ素子3のドレイン電流
値は周期的に変化しており、メインスイッチ素子3のド
レイン電流における1周期の期間中でピークとなる電流
値(以下、ピーク電流値と記す)はスイッチング電源装
置の出力電流Ioutに応じた電流値である。上記コンデ
ンサ19の充電電圧値はほぼ上記メインスイッチ素子3
のドレイン電流のピーク電流値に応じた電圧値と成るこ
とから、このコンデンサ19の充電電圧はスイッチング
電源装置の出力電流Ioutに応じた電圧でもある。出力
電流検出回路12は上記コンデンサ19の充電電圧を上
記出力電流Ioutに応じた電圧として出力する。
【0009】この図5に示す例では、上記出力電流検出
回路12の出力電圧は前記スイッチング制御回路11に
加えられている。スイッチング制御回路11は、上記出
力電流検出回路12の出力電圧に基づいて上記出力電流
Ioutが負荷15の異常等に起因して過電流状態となっ
たことを検知したときには、上記過電流状態を解消すべ
く出力電流Ioutを減少させる方向にメインスイッチ素
子3のスイッチング制御を行って上記過電流状態を解消
し、スイッチング電源装置を保護する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記図5に
示す例では、前記出力電流検出回路12は、前述したよ
うに、カレントトランス16を用いて前記出力電流Iou
tに応じた電圧を検出出力する回路構成を有している。
しかしながら、カレントトランス16は価格が高価なも
のであり、かつ、大型な部品であることから、スイッチ
ング電源装置の低コスト化や小型化を妨げるという問題
があった。
【0011】そこで、上記カレントトランス16に代え
て抵抗体を設けた出力電流検出回路が提案されている。
しかしながら、この場合には上記抵抗体での導通損失が
多く、スイッチング電源装置の回路効率を悪化させてし
まうという問題が生じる。
【0012】それというのは、次に示すような理由に因
る。上記のようにカレントトランス16に代えて抵抗体
を設けた上記提案の出力電流検出回路では、ダイオード
を利用して整流を行っている。上記抵抗体に印加される
電圧が上記ダイオードの順方向電圧降下分の電圧とほぼ
同様である場合には、ダイオードの順方向電圧降下の悪
影響を受けて出力電流検出回路から出力される出力電圧
が、出力電流Ioutの変動に関係なく、温度変化に伴っ
て変動してしまうという温度ドリフト等の問題が発生し
てしまう。
【0013】そこで、上記温度ドリフト等の問題発生を
防止するために、上記抵抗体の抵抗値を大きくして、そ
の抵抗体に印加する電圧が上記ダイオードの順方向電圧
降下分よりもかなり大きな電圧(例えば、5〜6V)と
なるように構成することとなる。このために、上記した
ように、抵抗体での導通損失が非常に多くなり、スイッ
チング電源装置の回路効率が悪化するという問題が生じ
る。
【0014】本発明は上記課題を解決するために成され
たものであり、その目的は、スイッチング電源装置の低
コスト化や小型化を妨げるという問題を防止すると共
に、回路効率の悪化を回避することが可能な出力電流検
出回路を備えたスイッチング電源装置を提供することに
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明は次に示す構成をもって前記課題を解決する
手段としている。すなわち、本発明のスイッチング電源
装置は、メインスイッチ素子のスイッチオン・オフ動作
による交流電流・電圧を整流・平滑して直流の電流・電
圧を出力するスイッチング電源装置において、上記メイ
ンスイッチ素子のスイッチオン・オフ動作に同期して断
続的に電流が流れる断続電流通電経路上に設けられた電
流検出抵抗体と、この電流検出抵抗体に流れる電流を整
流するスイッチ素子から成る同期整流素子と、この同期
整流素子によって整流された電流を充電するコンデンサ
とを有し、上記電流検出抵抗体に流れる電流を上記同期
整流素子の整流動作によって上記コンデンサに充電し、
該コンデンサの充電電圧をスイッチング電源装置の出力
電流に応じた電圧として出力する出力電流検出回路が設
けられている構成をもっている。
【0016】
【0017】第1の発明は、上記構成を備え、スイッチ
ング電源装置の1次側には該スイッチング電源装置の2
次側回路と同様な整流・平滑回路の構成から成る出力電
圧検出回路が設けられ、この出力電圧検出回路の整流・
平滑回路はインダクタと上記出力電流検出回路のコンデ
ンサと直列に接続されたコンデンサとを有する整流・平
滑回路と成し、上記出力電圧検出回路はスイッチング電
源装置の出力電圧を間接的に検出出力する構成と成し、
また、上記出力電圧検出回路から検出出力された電圧を
利用してメインスイッチ素子のスイッチオン・オフ動作
を制御し上記スイッチング電源装置の出力電圧の安定化
制御を行うスイッチング制御回路が設けられており、上
記出力電流検出回路のコンデンサから出力された電圧は
この出力電流検出回路のコンデンサと直列に接続された
上記出力電圧検出回路のコンデンサの検出出力電圧に重
畳され、この重畳電圧が上記スイッチング制御回路に入
力されてメインスイッチ素子のスイッチオン・オフ制御
に用いられることを特徴として構成されている。
【0018】第の発明は、上記第1の発明の構成を備
え、同期整流素子はMOS−FETであることを特徴
し、また、第3の発明は、上記第1又は第2の発明の構
成を備え、出力電圧検出回路は整流ダイオードと転流ダ
イオードとインダクタとコンデンサを有して上記2次側
回路と同一の回路構成としたことを特徴として構成され
ている。
【0019】上記構成の発明において、出力電流検出回
路は、電流検出抵抗体に流れる電流を同期整流素子の整
流動作によってコンデンサに充電し、該コンデンサの充
電電圧をスイッチング電源装置の出力電流に応じた電圧
として出力する。また、出力電圧検出回路は、スイッチ
ング電源装置の出力電圧を間接的に検出出力するので、
出力電圧検出回路の出力電圧に出力電流検出回路の出力
電圧が重畳された電圧はスイッチング電源装置の出力電
圧に関する情報と出力電流の情報を共に含むこととな
り、非常に定電圧精度の良いスイッチング電源装置とな
る。
【0020】同期整流素子は例えばMOS−FETであ
り、前記したようなダイオードの順方向電圧降下に起因
した問題発生の心配が無く、つまり、抵抗値が小さい抵
抗体を上記電流検出抵抗体として用いても、出力電流検
出回路から出力される電圧が温度変化によって変動する
温度ドリフト等の問題は発生しない。このことから、抵
抗値が小さい抵抗体を上記電流検出抵抗体として用いる
ことが可能であり、このことにより、電流検出抵抗体で
の導通損失を非常に小さく抑制することができる。
【0021】また、電流検出抵抗体はカレントトランス
に比べて非常に安価で、かつ、小型な部品であることか
ら、出力電流検出回路を構成する部品によってスイッチ
ング電源装置の低コスト化や小型化が妨げられるという
問題を回避することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、この発明に係る実施形態
例を図面に基づき説明する。
【0023】図1には本実施形態例において特徴的な出
力電流検出回路の回路構成が示されている。この図1に
示す出力電流検出回路20は、前記図5に示すようなス
イッチング電源装置の回路に組み込まれ、スイッチング
電源装置の出力電流Ioutに応じた電圧を出力するもの
であり、従来には無かった画期的な回路構成を備えてい
る。なお、この実施形態例の説明において、前記従来例
と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重
複説明は省略する。
【0024】この実施形態例に示す出力電流検出回路2
0は、図1に示すように、電流検出抵抗体21と同期整
流素子であるMOS−FET22とコンデンサ(充電コ
ンデンサ)23を有して構成されている。上記電流検出
抵抗体21の一端側aには上記MOS−FET22のソ
ースとドレインの一方側(図1に示す例ではソース側)
が接続され、他方側には充電コンデンサ23の一端側が
接続され、この充電コンデンサ23の他端側は前記電流
検出抵抗体21の他端側bに接続されている。
【0025】上記電流検出抵抗体21は、メインスイッ
チ素子3のスイッチオン・オフ動作に同期して断続的に
電流が流れる断続電流通電経路上(例えば、図5に示す
A位置やB位置やC位置等)に介設され、この電流検出
抵抗体21にはメインスイッチ素子3のスイッチオン・
オフ動作に同期した断続的な電流が通電する。
【0026】つまり、上記電流検出抵抗体21を例えば
図5に示すA位置等に介設した場合には、メインスイッ
チ素子3がスイッチオンしているときに電流検出抵抗体
21には電流が通電し、メインスイッチ素子3がスイッ
チオフしているときには電流検出抵抗体21に電流は通
電しないこととなる。また、電流検出抵抗体21を例え
ば図5に示すB位置やC位置等に介設した場合には、メ
インスイッチ素子3がスイッチオンしているときには電
流検出抵抗体21に電流は通電せず、メインスイッチ素
子3がスイッチオフしているときには電流検出抵抗体2
1に電流が通電することとなる。
【0027】上記MOS−FET22のゲートには当該
MOS−FET22のスイッチオン・オフを制御するた
めの電圧信号が加えられ、この電圧信号によって、MO
S−FET22はスイッチング動作を行う。
【0028】このMOS−FET22のスイッチオンの
タイミングは電流検出抵抗体21に電流が通電し始める
と同時あるいは通電している期間中であれば適宜設定す
ることができる。また、MOS−FET22のスイッチ
オフのタイミングは電流検出抵抗体21の通電がオフす
ると同時あるいは通電中であれば適宜設定することがで
きる。換言すれば、上記電流検出抵抗体21に電流が通
電している期間中に、その期間の一部あるいはほぼ全部
の間、MOS−FET22がスイッチオン状態となるよ
うに、かつ、少なくとも電流検出抵抗体21に電流が通
電していないときにはMOS−FET22がスイッチオ
フ状態となるように、MOS−FET22のスイッチン
グ制御が成される。
【0029】上記のように、電流検出抵抗体21に電流
が流れているときに上記MOS−FET22がスイッチ
オン状態となることによって、電流検出抵抗体21の通
電電流がMOS−FET22を介し整流されて充電コン
デンサ23に充電される。この充電コンデンサ23の充
電電圧は上記電流検出抵抗体21に流れている電流のピ
ーク電流値に応じた電圧となる。
【0030】メインスイッチ素子3のスイッチオン・オ
フ動作に同期した断続的な電流のピーク電流値、つま
り、電流検出抵抗体21に流れている電流のピーク電流
値はスイッチング電源装置の出力電流Ioutに応じた電
流値である。従って、上記充電コンデンサ23の充電電
圧はスイッチング電源装置の出力電流Ioutに応じた電
圧である。
【0031】図1に示す出力電流検出回路20は上記充
電コンデンサ23の充電電圧をスイッチング電源装置の
出力電流Ioutに応じた電圧として出力する。
【0032】ところで、この実施形態例では、上記のよ
うに、電流検出抵抗体21に電流が流れていない期間中
には、MOS−FET22はスイッチオフ状態に制御さ
れているので、電流検出抵抗体21の通電オフ期間中に
充電コンデンサ23からMOS−FET22を介し電流
検出抵抗体21に至る経路での逆流放電が防止されてお
り、このことによって、電流検出抵抗体21の通電オフ
期間にも充電コンデンサ23の充電電圧は上記充電動作
による充電電圧が維持される。このことから、この実施
形態例では、出力電流検出回路20から出力される電圧
は直流となっている。
【0033】図1に示す出力電流検出回路20は上記の
ように構成されている。この図1に示す回路構成を持つ
出力電流検出回路20は、前述したような高価で、か
つ、大型なカレントトランスが不要である。このことか
ら、出力電流検出回路を構成する部品に起因してスイッ
チング電源装置の低コスト化や大型化が妨げられるとい
う問題を回避することができる。
【0034】また、ダイオードを用いずに、MOS−F
ET22を利用して電流検出抵抗体21の通電電流の整
流を行うために、ダイオードに起因した問題、つまり、
出力電流検出回路の出力電圧が温度変動に伴って変動し
てしまうという前記温度ドリフト等の問題を気にせず
に、抵抗値が小さい抵抗体を電流検出抵抗体21として
用いることが可能であるので、抵抗値が小さい抵抗体を
電流検出抵抗体21として用いることにより、電流検出
抵抗体21での導通損失を非常に小さく抑制することが
できる。このことから、スイッチング電源装置の回路効
率の悪化を防止することができる。
【0035】上記図1に示す出力電流検出回路20から
検出出力された電圧はスイッチング電源装置の様々な制
御動作に利用することが可能である。例えば、図2には
上記出力電流検出回路20を組み込んだスイッチング電
源装置の第1の具体例が示されている。この第1の具体
例では、上記出力電流検出回路20の検出出力電圧はス
イッチング電源装置の過電流保護の制御に利用されてい
る。
【0036】この図2に示すスイッチング電源装置は共
振リセットフォワードコンバータであり、前記図5に示
す回路とほぼ同様な回路構成を備えているが、異なる特
徴的なことは、図5に示す出力電流検出回路12に代え
て、図1に示す出力電流検出回路20が設けられている
ことである。なお、この図2の説明において、前記図5
に示す回路構成部分と同一構成部分には同一符号を付
し、その共通部分の重複説明は省略する。
【0037】図2に示す例では、前記出力電流検出回路
20の電流検出抵抗体21はメインスイッチ素子3のソ
ース側に直列的に接続されている。
【0038】上記メインスイッチ素子3のゲート側には
スイッチング制御回路11から図3の(a)に示すよう
なパルス状の電圧信号が加えられる。このパルス信号に
基づいて、メインスイッチ素子3のドレイン−ソース間
には図3の(d)に示すように断続的にドレイン電流が
通電し、メインスイッチ素子3のソース側に直列接続す
る電流検出抵抗体21には上記メインスイッチ素子3の
ドレイン電流と同様な波形を持つ断続的な電流が通電
し、電流検出抵抗体21に印加される電圧の波形は図3
の(e)に示すような電圧波形となる。
【0039】上記図2に示すメインスイッチ素子3のソ
ース側と電流検出抵抗体21との接続部には前記出力電
流検出回路20のMOS−FET22のソース側が接続
されている。MOS−FET22のゲート側はメインス
イッチ素子3のゲート側とスイッチング制御回路11と
の接続部に接続されている。このために、MOS−FE
T22のゲートには上記メインスイッチ素子3のゲート
に印加されるパルス信号とほぼ同一のパルス信号が図3
の(b)に示すように加えられ、メインスイッチ素子3
のスイッチオン・オフと同期してMOS−FET22は
スイッチオン・オフ動作する。
【0040】このMOS−FET22のドレイン側には
前記充電コンデンサ23の一端側が接続されている。M
OS−FET22は上記のようにメインスイッチ素子3
のスイッチオン・オフ動作に同期してスイッチオン・オ
フ動作するので、電流検出抵抗体21に電流が通電して
いる間、MOS−FET22はスイッチオン状態とな
り、電流検出抵抗体21に流れている電流がMOS−F
ET22を通って整流されて充電コンデンサ23に充電
される。
【0041】前述したように、上記充電動作によって、
充電コンデンサ23には電流検出抵抗体21の通電電流
のピーク電流値に応じた電圧、つまり、スイッチング電
源装置の出力電流Ioutに応じた電圧が印加される。ま
た、電流検出抵抗体21に電流が流れていないときには
MOS−FET22はスイッチオフ状態となるので、充
電コンデンサ23の放電が防止され、充電コンデンサ2
3の充電電圧は、図3の(f)に示すように、MOS−
FET22のスイッチオフ期間には上記MOS−FET
22がスイッチオフする直前の電圧に維持されている。
このことによって、出力電流検出回路20は充電コンデ
ンサ23の充電電圧をスイッチング電源装置の出力電流
Ioutに応じた直流の電圧として出力する。
【0042】図2に示すように、充電コンデンサ23の
出力端側はコンパレータ25の(−)入力端子が接続さ
れている。また、前記コンパレータ25の(+)入力端
子には基準電圧源26が接続されており、このコンパレ
ータ25の出力端子はスイッチング制御回路11に接続
されている。
【0043】図2に示す回路では、上記スイッチング制
御回路11とコンパレータ25と基準電圧源26によっ
て、過電流保護回路が構成されている。
【0044】すなわち、上記コンパレータ25は上記充
電コンデンサ23の充電電圧(つまり、出力電流検出回
路20から出力された電圧)と、上記基準電圧源26の
電圧とを比較する。負荷15の回路異常等の原因によっ
てスイッチング電源装置の出力電流Ioutが過電流状態
となり、前記出力電流検出回路20の出力電圧が基準電
圧源26の電圧よりも大きくなったときには、コンパレ
ータ25は、上記出力電流Ioutが過電流状態となった
ことを知らせる信号をスイッチング制御回路11に出力
する。
【0045】スイッチング制御回路11では、そのよう
に、過電流状態を知らせる信号が加えられると、過電流
保護動作を優先し、出力電流Ioutを減少させる方向に
メインスイッチ素子3のスイッチオン・オフ動作を制御
して過電流状態を解消させ、スイッチング電源装置を保
護する。
【0046】図2に示すスイッチング電源装置では、上
記のように、本実施形態例において特徴的な出力電流検
出回路20の出力電圧は過電流保護回路に加えられて、
スイッチング電源装置の出力電流Ioutが過電流状態で
あるか否かを判断するための過電流状態検出用の電圧と
して利用されている。
【0047】この第1の具体例によれば、この実施形態
例において特徴的な出力電流検出回路20を用いている
ので、前述したように、スイッチング電源装置の低コス
ト化や小型化を妨げるという問題を防止することがで
き、かつ、出力電流検出回路の構成部品に起因したスイ
ッチング電源装置の回路効率の悪化を防止することがで
きるという効果を奏することができる。
【0048】また、この実施形態例において特徴的な出
力電流検出回路20はスイッチング電源装置の出力電流
Ioutに応じた電圧として直流の電圧をコンパレータ2
5に出力する構成であることから、次に示すような効果
を得ることができる。
【0049】パルスバイパルス方式で良好な過電流垂下
特性を得るためには、例えば、スイッチング周波数が数
百KHzのDC−DCコンバータでは、応答時間が数nse
cから数十nsecの高速応答性を有する高速応答タイプの
コンパレータが必要となる。この高速応答タイプのコン
パレータは非常に高価なものであり、スイッチング電源
装置の価格を上昇させてしまうという問題が生じる。
【0050】さらに、高速応答タイプのコンパレータ
は、一般的に消費電力が大きく、スイッチング電源装置
の効率特性を低下させるという問題もある。
【0051】これに対して、この第1の具体例では、上
記したように、出力電流検出回路20からコンパレータ
25に直流の電圧を加え該直流の電圧を基準電圧源26
の電圧に比較する構成であることから、高速応答タイプ
のコンパレータを用いなくとも、過電流垂下特性は良好
であり、出力電流Ioutが過電流状態となったときに迅
速に過電流状態を解消することが可能となる。換言すれ
ば、スイッチング電源装置の価格上昇が抑制され、か
つ、過電流保護動作の垂下特性に優れたスイッチング電
源装置を提供することができる。
【0052】上記のように、図1に示す出力電流検出回
路20を図2に示すようにスイッチング電源装置に組み
込み、出力電流検出回路20の出力電圧を過電流保護回
路の過電流状態検出用の電圧として用いることによっ
て、上記のような優れた効果を奏することができる。
【0053】図4には前記図1に示す出力電流検出回路
20が組み込まれたスイッチング電源装置の第2の具体
例が示されている。なお、この図4のスイッチング電源
装置の説明において、前記図1や図2や図5に示す回路
と同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重
複説明は省略する。
【0054】この図4に示すスイッチング電源装置は共
振リセットフォワードコンバータであり、図4に示す一
次側回路と出力側回路10はそれぞれ図5に示す一次側
回路と出力側回路10と同様の回路構成を有している。
【0055】図4に示すスイッチング電源装置では、ト
ランス1には三次コイル27が形成されており、この三
次コイル27には出力電圧検出回路28が接続されてい
る。この出力電圧検出回路28は整流ダイオード30と
転流ダイオード31とインダクタ32とコンデンサ33
を有して構成されている。該出力電圧検出回路28は出
力側回路10と同一の回路構成を有しており、三次コイ
ル27から出力される交流の電流・電圧を出力側回路1
0と同様にチョークインプット整流方式でもって整流・
平滑し、この整流平滑された電圧がコンデンサ33に充
電される。
【0056】このコンデンサ33の充電電圧はスイッチ
ング電源装置の出力電圧Voutに応じた電圧であり、出
力電圧検出回路28はそのコンデンサ33の充電電圧を
検出出力する。
【0057】図4に示す回路では、出力電流検出回路2
0の電流検出抵抗体21の一端側はメインスイッチ素子
3のソース側に接続されており、電流検出抵抗体21の
他端側はMOS−FET22のドレイン側に接続され、
MOS−FET22のゲート側はメインスイッチ素子3
のゲート側に接続されている。また、MOS−FET2
2のソース側には充電コンデンサ23の一端側が接続さ
れ、この充電コンデンサ23の他端側は前記出力電圧検
出回路28のコンデンサ33の一端側とメインスイッチ
素子3のソース側とにそれぞれ導通接続されている。
【0058】上記のように、出力電流検出回路20の充
電コンデンサ23と前記出力電圧検出回路28のコンデ
ンサ33とは直列的に接続されており、この充電コンデ
ンサ23とコンデンサ33の直列接続体には分圧抵抗体
34,35の直列接続体が並列的に接続されている。
【0059】上記分圧抵抗体34と分圧抵抗体35の接
続部は誤差増幅器(オペアンプ)36の(−)入力端子
に接続され、この誤差増幅器36の(+)入力端子には
基準電圧源37が接続されている。誤差増幅器36の出
力端子はコンパレータ38の(+)入力端子に接続さ
れ、このコンパレータ38の(−)入力端子には三角波
発振器40が接続されている。このコンパレータ38の
出力端子はメインスイッチ素子3とMOS−FET22
の各ゲート側に導通接続されている。
【0060】この図4に示す出力電流検出回路20にお
いても、前記図2に示す出力電流検出回路20と同様
に、メインスイッチ素子3のスイッチオン・オフ動作に
同期してMOS−FET22がスイッチオン・オフし、
電流検出抵抗体21を流れる電流が整流され該整流され
た電流が充電コンデンサ23に充電される。この充電コ
ンデンサ23の充電電圧は前述したようにスイッチング
電源装置の出力電流Ioutに応じた電圧である。
【0061】図4に示す回路では、上記分圧抵抗体3
4,35と誤差増幅器36と基準電圧源37とコンパレ
ータ38と三角波発振器40によって、メインスイッチ
素子3のスイッチング制御を行うスイッチング制御回路
が構成されている。
【0062】この図4に示す回路では、前記のように、
上記充電コンデンサ23と、出力電圧検出回路28のコ
ンデンサ33とは直列的に接続されていることから、コ
ンデンサ33の充電電圧(つまり、出力電圧検出回路2
8の出力電圧)に上記充電コンデンサ23の充電電圧
(つまり、出力電流検出回路20の出力電圧)が重畳さ
れることとなる。この重畳電圧が分圧抵抗体34,35
によって分圧される。この分圧電圧に基づいた誤差増幅
器36の出力動作と、この誤差増幅器36と三角波発振
器40の各出力信号に基づいたコンパレータ38の比較
動作とによって、スイッチング電源装置の出力電圧Vou
tを安定化するためにPWM(Pulse-WidthModulation)
制御されたパルス信号がメインスイッチ素子3のゲート
に加えられる。
【0063】この図4に示す第2の具体例におけるスイ
ッチング電源装置によれば、この実施形態例において特
徴的な図1に示す構成の出力電流検出回路20を用いて
いるので、前記したように、スイッチング電源装置の低
コスト化や小型化が妨げられるという問題を防止するこ
とができ、また、出力電流検出回路の構成部品に起因し
たスイッチング電源装置の回路効率の悪化も防止するこ
とができる。
【0064】その上、この第2の具体例では、出力電流
検出回路20の出力電圧は出力電圧検出回路28の出力
電圧に重畳され、この重畳電圧がスイッチング制御回路
に入力されてメインスイッチ素子3のスイッチオン・オ
フ制御に用いられるので、スイッチング電源装置の出力
電圧Voutのより一層の安定化を達成することができ
る。
【0065】それというのは、図4に示すような回路構
成では、スイッチング電源装置の出力電流Ioutが増加
するに従って出力電圧Voutが減少するという現象が生
じる。しかし、出力側回路10と同様な回路構成を持つ
出力電圧検出回路28を用いて出力電圧Voutを間接的
に検出出力する場合には、上記出力電流Ioutの増加に
起因した出力電圧Voutの減少変化が、出力電圧検出回
路28の出力電圧の変化として現れない。このことによ
って、出力電圧検出回路28の出力電圧のみによってメ
インスイッチ素子3のスイッチング制御を行う構成で
は、出力電流Ioutの増加に起因して出力電圧Voutが設
定値よりも減少しているのにも拘わらず、その出力電圧
Voutの減少分を補償するためのメインスイッチ素子3
のスイッチング制御が成されないという問題が生じる。
【0066】これに対して、図4に示すように、出力電
圧検出回路28の出力電圧に出力電流検出回路20の出
力電圧を重畳し該重畳電圧をスイッチング制御回路に加
えてメインスイッチ素子3のスイッチング制御が成され
ることによって、スイッチング電源装置の出力電圧Vou
tに関する情報を持つ電圧と出力電流Ioutに関する情報
を持つ電圧とを共に利用して、メインスイッチ素子3の
スイッチング制御が成されることとなり、出力電流Iou
tの増加に起因した出力電圧Voutの減少を補正すること
ができる。このことによって、非常に定電圧精度の良い
スイッチング電源装置を提供することができる。
【0067】ところで、図5に示すように、スイッチン
グ電源装置の出力電圧Voutを直接的に検出する出力電
圧検出部11aは、フォトカプラ等の寿命が短い部品が
使用されているので、このフォトカプラの短寿命に起因
して、スイッチング電源装置の長寿命化が困難であった
が、この図4に示すように、スイッチング電源装置の出
力電圧Voutを間接的に検出する出力電圧検出回路28
では、短寿命な部品を用いていないので、スイッチング
電源装置の長寿命化を図ること容易となる。
【0068】上記のように、第2の具体例では、長寿
命、かつ、非常に定電圧精度の良いスイッチング電源装
置を提供することができるという優れた効果を奏するこ
とができる。
【0069】なお、この発明は上記実施形態例に限定さ
れるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例え
ば、上記実施形態例では、図1に示す出力電流検出回路
20を図2に示すようにスイッチング電源装置に組み込
んで出力電流検出回路20の出力電圧を過電流保護に利
用する第1の具体例と、出力電流検出回路20を図4に
示すようにスイッチング電源装置に組み込んで出力電流
検出回路20の出力電圧をメインスイッチ素子3のスイ
ッチング制御に利用する第2の具体例とを示したが、こ
の実施形態例において特徴的な出力電流検出回路20は
上記第1又は第2の各具体例以外の形態でもってスイッ
チング電源装置に組み込んで出力電流検出回路20の出
力電圧を上記各具体例以外の制御動作に利用してもよ
い。
【0070】例えば、スイッチング電源装置を2つ以上
並列的に接続して使用する場合に、各スイッチング電源
装置にそれぞれ上記実施形態例に示したような出力電流
検出回路20を組み込み、各スイッチング電源装置の出
力電流検出回路20の出力電圧を取り込み、これら取り
込まれた各出力電流検出回路20の出力電圧に基づい
て、複数のスイッチング電源装置の出力電流Iout間の
バランスがそれぞれ所定の電流バランスとなるように各
スイッチング電源装置の出力電流Ioutを制御してもよ
い。このように、出力電流検出回路20の出力電圧をス
イッチング電源装置の並列運転時における出力電流Iou
tの電流バランス改善用の制御動作に利用してもよい。
【0071】また、定電流出力のスイッチング電源装置
において、出力電流検出回路20の出力電圧を利用し
て、出力電流Ioutが安定化するようにメインスイッチ
素子3のスイッチング制御を行うように構成してもよ
い。この実施形態例における出力電流検出回路20は非
常に精度良くスイッチング電源装置の出力電流Ioutに
応じた電圧を出力することができるので、上記のよう
に、出力電流検出回路20の出力電圧を利用してメイン
スイッチ素子3のスイッチング制御を行うことによっ
て、非常に安定した出力電流Ioutを得ることができ、
定電流精度が良いスイッチング電源装置を提供すること
が可能となる。
【0072】さらに、上記第1又は第2の各具体例で
は、MOS−FET22はメインスイッチ素子3がスイ
ッチオンすると同時にスイッチオンするようにスイッチ
ング制御が成されていたが、メインスイッチ素子3がス
イッチオンした後に(例えば、メインスイッチ素子3が
スイッチオンしてから数十nsec遅らせて)MOS−F
ET22がスイッチオンするようにMOS−FET22
のスイッチング制御を行ってもよい。
【0073】このように、メインスイッチ素子3よりも
遅らせてMOS−FET22をスイッチオンさせること
によって、次に示す効果を得ることができる。メインス
イッチ素子3がスイッチオンした瞬間には、トランス1
の寄生容量や、出力側回路10を構成している構成部品
の寄生容量が短絡されて図3の(d)のα部分に示すよ
うなスパイク電流が通電する。
【0074】メインスイッチ素子3と同時にMOS−F
ET22がスイッチオンすると、上記スパイク電流が前
記充電コンデンサ23に流れ込み、このことに起因して
充電コンデンサ23からコンパレータ25に非常に大き
な電圧が加えられ、出力電流Ioutが過電流状態でない
のにも拘わらず、コンパレータ25から過電流状態を知
らせる信号が出力されてしまうという誤作動を起こして
しまうことが考えられる。
【0075】これに対して、メインスイッチ素子3のス
イッチオンに起因した上記スパイク電流が抑制された以
降に、例えばメインスイッチ素子3がスイッチオンして
から数十nsec遅らせて、MOS−FET22をスイッ
チオンさせることによって、前記スパイク電流が充電コ
ンデンサ23に流れ込むのを確実に防止することがで
き、前記スパイク電流に起因した誤動作発生を防止する
ことができる。
【0076】もちろん、上記したようなスパイク電流に
起因した誤動作問題は殆ど発生しないので、上記第1又
は第2の各具体例の如く、メインスイッチ素子3とMO
S−FET22を同時にスイッチオンさせても支障を来
すことは殆どない。
【0077】さらに、上記第1の具体例では、コンパレ
ータ25が用いられていたが、コンパレータ25に代え
て、オペアンプを用いてもよい。
【0078】さらに、上記第1又は第2の各具体例で
は、メインスイッチ素子3はNチャネルMOS−FET
により構成されていたが、メインスイッチ素子3はPチ
ャネルMOS−FETやバイポーラトランジスタやIG
BT等のNチャンネルMOS−FET以外のスイッチ素
子により構成してもよい。さらに、第1又は第2の各具
体例に示した整流ダイオード6,30や転流ダイオード
7,31に代えて、MOS−FET等の同期整流素子を
用いてもよい。さらに、MOS−FET22はNチャネ
ルMOS−FETにより構成されていたが、MOS−F
ET22はPチャネルMOS−FETにより構成しても
よい。
【0079】さらに、上記第1又は第2の各具体例で
は、スイッチング電源装置はフォワードコンバータ方式
の回路構成であったが、本発明において特徴的な出力電
流検出回路は、フォワードコンバータ方式以外の例えば
フライバックコンバータ方式等の絶縁型DC−DCコン
バータ方式のスイッチング電源装置や、非絶縁型DC−
DCコンバータ方式のスイッチング電源装置や、AC−
DCコンバータ方式のスイッチング電源装置や、インバ
ータ方式のスイッチング電源装置等、様々な形態のスイ
ッチング電源装置に組み込むことが可能であり、上記第
1又は第2の各具体例に限定されるものではない。
【0080】
【発明の効果】この発明によれば、電流検出抵抗体と同
期整流素子とコンデンサを用いて、スイッチング電源装
置の出力電流に応じた電圧を検出出力する出力電流検出
回路を構成することから、カレントトランスのような大
型で、かつ、高価な部品を用いることなく、出力電流検
出回路が構成されており、このことにより、出力電流検
出回路を構成する部品によってスイッチング電源装置の
小型化や低コスト化を妨げてしまうという問題を防止す
ることができる。
【0081】また、MOS−FET等のスイッチ素子か
ら成る同期整流素子が用いられているので、ダイオード
を整流素子として用いた場合に生じる問題を回避するこ
とができる。つまり、ダイオードを利用した場合には、
ダイオードの順方向電圧降下の悪影響が出力電流検出回
路の出力電圧に及ぶのを防止するために、抵抗値が大き
い抵抗体を電流検出抵抗体として用いていたが、このよ
うに抵抗値が大きい電流検出抵抗体を用いると、電流検
出抵抗体での導通損失が非常に多くなってしまい、スイ
ッチング電源装置の回路効率を悪化させてしまうという
問題が生じる。
【0082】これに対して、この発明では、整流素子と
してダイオードを利用していないので、上記ダイオード
の順方向電圧降下の悪影響に起因した問題発生の心配が
無く、抵抗値が小さい抵抗体を電流検出抵抗体として用
いることができ、上記のような電流検出抵抗体での導通
損失を小さく抑制することができる。このことによっ
て、高効率のスイッチング電源装置を提供することがで
きる。
【0083】
【0084】出力電流検出回路から出力された電圧は出
力電圧検出回路から出力された電圧に重畳され、該重畳
電圧がスイッチング制御回路に加えられてメインスイッ
チ素子のスイッチング制御に利用されるものにあって
は、上記重畳電圧はスイッチング電源装置の出力電圧の
情報と出力電流の情報とを共に含むものであり、このこ
とによって、出力電流の増加に起因した出力電圧の低下
を精度良く検知することができることとなり、出力電圧
のより一層の安定化制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るスイッチング電源装置に組み込
まれた出力電流検出回路の一実施形態例を示す回路構成
図である。
【図2】図1に示す出力電流検出回路をスイッチング電
源装置に組み込んだ場合の第1の具体例を示す回路構成
図である。
【図3】図2に示すスイッチング電源装置における主要
な回路構成部の動作波形の一例を示す波形図である。
【図4】図1に示す出力電流検出回路をスイッチング電
源装置に組み込んだ場合の第2の具体例を示す回路構成
図である。
【図5】従来の構成の出力電流検出回路が組み込まれた
スイッチング電源装置の一例を示す回路構成図である。
【符号の説明】
3 メインスイッチ素子 10 出力側回路 11 スイッチング制御回路 12,20 出力電流検出回路 16 カレントトランス 21 電流検出抵抗体 22 MOS−FET 23 充電コンデンサ 28 出力電圧検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−43060(JP,A) 特開 昭55−133674(JP,A) 実開 平1−113538(JP,U) 実開 昭52−52618(JP,U) 特表 平5−505091(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 3/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メインスイッチ素子のスイッチオン・オ
    フ動作による交流電流・電圧を整流・平滑して直流の電
    流・電圧を出力するスイッチング電源装置において、上
    記メインスイッチ素子のスイッチオン・オフ動作に同期
    して断続的に電流が流れる断続電流通電経路上に設けら
    れた電流検出抵抗体と、この電流検出抵抗体に流れる電
    流を整流するスイッチ素子から成る同期整流素子と、こ
    の同期整流素子によって整流された電流を充電するコン
    デンサとを有し、上記電流検出抵抗体に流れる電流を上
    記同期整流素子の整流動作によって上記コンデンサに充
    電し、該コンデンサの充電電圧をスイッチング電源装置
    の出力電流に応じた電圧として出力する出力電流検出回
    路が設けられ、スイッチング電源装置の1次側には該ス
    イッチング電源装置の2次側回路と同様な整流・平滑回
    路の構成から成る出力電圧検出回路が設けられ、この出
    力電圧検出回路の整流・平滑回路はインダクタと上記出
    力電流検出回路のコンデンサと直列に接続されたコンデ
    ンサとを有する整流・平滑回路と成し、上記出力電圧検
    出回路はスイッチング電源装置の出力電圧を間接的に検
    出出力する構成と成し、また、上記出力電圧検出回路か
    ら検出出力された電圧を利用してメインスイッチ素子の
    スイッチオン・オフ動作を制御し上記スイッチング電源
    装置の出力電圧の安定化制御を行うスイッチング制御回
    路が設けられており、上記出力電流検出回路のコンデン
    から出力された電圧はこの出力電流検出回路のコンデ
    ンサと直列に接続された上記出力電圧検出回路のコンデ
    ンサの検出出力電圧に重畳され、この重畳電圧が上記ス
    イッチング制御回路に入力されてメインスイッチ素子の
    スイッチオン・オフ制御に用いられることを特徴とした
    スイッチング電源装置。
  2. 【請求項2】 同期整流素子はMOS−FETであるこ
    とを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。
  3. 【請求項3】 出力電圧検出回路は、整流ダイオードと
    転流ダイオードとインダクタとコンデンサを有して上記
    2次側回路と同一の回路構成としたことを特徴とする請
    求項1又は請求項2記載のスイッチング電源装置。
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