JPH0693756A - 車両の移送装置 - Google Patents

車両の移送装置

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Publication number
JPH0693756A
JPH0693756A JP7089693A JP7089693A JPH0693756A JP H0693756 A JPH0693756 A JP H0693756A JP 7089693 A JP7089693 A JP 7089693A JP 7089693 A JP7089693 A JP 7089693A JP H0693756 A JPH0693756 A JP H0693756A
Authority
JP
Japan
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frame
vehicle
cylinder
tire
clamp
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7089693A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Niiyama
哲男 新山
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TCM Corp
Original Assignee
Toyo Umpanki Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyo Umpanki Co Ltd filed Critical Toyo Umpanki Co Ltd
Priority to JP7089693A priority Critical patent/JPH0693756A/ja
Publication of JPH0693756A publication Critical patent/JPH0693756A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 乗用車等の車両を自走なしで駐停車場所へ移
送できるようにする。 【構成】 移送用台車1のフレーム2の左右両側部分
に、すくい込み用ローラ3・3を前後方向に並べて設け
る。上記フレーム2に沿って前後方向へ伸縮する流体圧
シリンダ11を設けて、その流体圧シリンダ11のシリ
ンダチューブ12を上記フレーム2の後受止め孔16に
連結すると共に、その流体圧シリンダ11のピストンロ
ッド13の前端部分にクランプ具21を設ける。そのク
ランプ具21のアーム23・23を、上記の台車1の前
側Fに位置する自動車8のタイヤ8a(又は8b)に前側
Fから対面可能に構成する。図3の状態で、上記の流体
圧シリンダ11を収縮すると、ピストンロッド13に対
してシリンダチューブ12が前側Fへ移動して、ローラ
3・3がタイヤ8b・8aを順にすくい込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、乗用車・建設車両・
農作業車両などの車両を駐停車場所へ移送する装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】本発明が対象とする移送装置は、例え
ば、本出願人が先に提案した特公昭58-25826号公報に示
す立体駐車設備に利用される。この立体駐車設備は、駐
車ラックの前側に昇降機を設けて、地面上の入出庫口と
昇降機との間および昇降機と駐車ラックとの間で車両を
自走させるように構成したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近時の立体
駐車設備では、入出庫に要する時間を短縮したり駐車ラ
ックでの駐車密度を高めたりする等の理由から、自動車
を自走なしで移送することが要望されてきた。しかし、
この要望を達成するには、駐車される自動車ごとに移送
パレットを設ける必要があるため、その移送パレットの
設置数が多くなって、駐車設備の全体のコストが大幅に
上昇するという問題があった。本発明は、簡素かつ安価
な移送装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、例えば、図1から図9、又は図10から
図12、若しくは図14から図17に示すように、車両
の移送装置を次のように構成した。
【0005】移送用台車1のフレーム2に複数のすくい
込み用ローラ3を前後方向に並べて設け、上記フレーム
2に沿って前後方向へ進退する進退手段11を設けて、
その進退手段11を、前後方向へ相対移動される第1部
材12と第2部材13とで構成し、上記の第1部材12
を上記フレーム2に連結し、上記の第2部材13にクラ
ンプ具21を設け、上記のクランプ具21を、上記の移
送用台車1の前側Fに位置する車両8のタイヤ8a(8
b)に対して前後方向に対面するクランプ姿勢Xと、そ
の対面を解除するクランプ解除姿勢Yとに切換え可能に
構成したものである。
【0006】
【作用】本発明は、例えば図1から図5に示すように、
次のように作用する。図1と図2に示すように、移送用
台車1の前側Fに車両8が駐車されている。この状態で
は、進退手段11の第1部材12がフレーム2に連結さ
れるとともに、その第1部材12に対して第2部材13
が後側Rに後退操作されている。また、その第2部材1
3の先端に設けたクランプ具21がクランプ解除姿勢Y
に切り換えられている。この状態で、車両8の後方のタ
イヤ8b・8bに、すくい込み用ローラ3の前端を接当
させておく。
【0007】その車両8は、次の手順で上記の台車1に
積み込まれる。上記の状態で、まず、第1部材12に対
して第2部材13を前側Fへ進出させる。引き続いて、
図3と図4に示すように、上記クランプ具21をクラン
プ姿勢Xへ切り換えて前方のタイヤ8aに前側Fから対
面させる。次に、第1部材12に対して第2部材13を
後側Rへ後退操作する。すると、その第2部材13がク
ランプ具21を介して前方のタイヤ8aに受け止めら
れ、その第2部材13に対して第1部材12が前側Fへ
引き寄せられていくので、すくい込み用ローラ3・3が
後方のタイヤ8bの下側に転がり込んでいく。引き続い
て、図5に示すように、上記すくい込み用ローラ3・3
が前方のタイヤ8aの下側に転がり込んで、車両8を台
車1の上面に積み込むのである。この積み込み状態で台
車1を所定の場所へ移動させる。
【0008】その所定の場所で台車1から車両8を降ろ
す時には、図5中の一点鎖線図に示すように、上記クラ
ンプ具21を前方のタイヤ8aに後側Rから対面させ
て、第1部材12に対して第2部材13を前側Fへ進出
させる。すると、車両8が前側Fへ押し出されて前方の
タイヤ8aが接地する。その後、その接地抵抗で受け止
められたクランプ具21と第2部材13に対して第1部
材12が後側Rへ移動して台車1を後側Rへ後退させ、
後方のタイヤ8bを接地させる。これにより、上記の車
両8の移送が終了し、その後、上記の台車1を別の車両
の移送に使用することが可能となる。
【0009】なお、車両8の降ろし時には、図10に示
すように、進退手段11とは別に設けた荷降ろし用アー
ム60によって前方のタイヤ8aを前側Fへ押圧して接
地させてもよい。また、前記の車両8の積み込み時に
は、図14に示すように、クランプ具21を後方のタイ
ヤ8bに前側Fから対面させてもよい。
【0010】
【実施例】
(第1実施例)図1から図9は第1実施例を示している。
まず、図1から図5によって、移送装置の構造を説明す
る。図1と図3と図5とは、その移送装置の各作動状態
を示す平面図であり、図中の矢印F・Rによって前側と
後側とを示している。図2は図1のII−II線矢視断面図
で、図4は図3のIV−IV線矢視図である。
【0011】図1と図2に示すように、移送用台車1
は、前後方向へ延びるフレーム2と、そのフレーム2の
左右両側部分に前後方向に並べて設けたすくい込み用ロ
ーラ3と、移動用外側ローラ4および移動用内側ローラ
5とを備える。上記の複数のすくい込みローラ3は、前
後方向の両端側のローラが前後方向に密に配置されるの
に対して、中央側のローラが前後方向に疎に配置され
る。また、上記の移動用内側ローラ5の前後の両端は、
上記すくい込みローラ3よりもオーバーハングしてい
る。符号8は自動車で、符号8a・8bはタイヤであ
る。
【0012】上記の左右のローラ3・3の間に、進退手
段である流体圧シリンダ(ここでは油圧シリンダ)11が
設けられる。符号12は、第1部材であるシリンダチュ
ーブで、符号13は、第2部材であるピストンロッドで
ある。前記フレーム2の中央側の下面板29の後突出部
29bに、複数の後受止め孔16a・16b・16cが前
後方向に形成される。各後受止め孔16a・16b・16
cに上記シリンダチューブ12の後部が後連結ピン17
によって係合および係合解除自在に固定される。また、
上記の下面板29の前突出部29aには、複数の前受止
め孔18a・18b・18cが前後方向に形成され、各前
受止め孔18a・18b・18cに上記ピストンロッド1
3の前部が前連結ピン19によって係合および係合解除
自在に固定される。
【0013】上記ピストンロッド13の前端部分に前ク
ランプ具21が設けられる。この前クランプ具21は、
ベース22の左右両端にアーム23・23を水平方向に
揺動自在に支持してなる。そして、上記アーム23・2
3が、図3(又は図5)に示すクランプ姿勢Xと図1に示
すクランプ解除姿勢Yとに切換えられる。上記クランプ
姿勢Xでは、両アーム23・23が前記の前方の車輪8
a・8aに対して前後方向に対面する。これに対して、前
記クランプ解除姿勢Yでは、その前後方向の対面が解除
される。これらアーム23・23の姿勢の切換えは、モ
ータやロータリーソレノイド等のアクチュエータ(図示
せず)によって行われる。
【0014】前記シリンダチューブ12の後端部分に
も、上記の前クランプ具21と同じ構成の後クランプ具
25が設けられる。そのシリンダチューブ12は、前記
フレーム2に支持した側部案内ローラ28・28と、フ
レーム2の下面板29によって直進ガイドされる。ま
た、前記ピストンロッド13は、前クランプ具21のベ
ース22に設けた接地ローラ30によって下傾が防止さ
れる。後クランプ具25にも接地ローラ30を設けてあ
る。
【0015】上記の移送用台車1に自動車8を載せる操
作は次の手順でなされる。図1の状態では、流体圧シリ
ンダ11が収縮され、シリンダチューブ12が後連結ピ
ン17によって後受止め孔16aに固定されるととも
に、ピストンロッド13が前連結ピン19によって前受
止め孔18bに固定されている。また、2つのクランプ
具21・25が両方ともクランプ解除姿勢Yに切換えら
れている。この状態で、移送用台車1が前側Fへ移動さ
れてすくい込み用ローラ3の前端が自動車8の後方のタ
イヤ8b・8bに接当される。
【0016】上記の前側連結ピン19を外してピストン
ロッド13をフリーにし、その後、流体圧シリンダ11
を伸長させる。引き続いて、図3と図4に示すように、
上記ピストンロッド13を前側Fの所定位置へ伸長させ
た後、前クランプ具21をクランプ姿勢Xへ切換えて、
アーム23・23を前方のタイヤ8a・8aに前側Fか
ら対面させる。
【0017】次に、上記の流体圧シリンダ11を収縮さ
せると、上記のアーム23・23が前方のタイヤ8a・8
aに前側Fから接当し、前クランプ具21及びピストン
ロッド13がこれら前方のタイヤ8a・8aに受け止め
られ、その移動が阻止されたピストンロッド13に対し
てシリンダチューブ12が前側Fへ引き寄せらていく。
この時、すくい込み用ローラ3・3は、自動車8のタイ
ヤ8b・8bよりも小径に形成されて軽く回転するた
め、これらタイヤ8b・8bの下側に転がり込んでい
く。
【0018】上記すくい込み時には、移動用内側ローラ
5がすくい込みローラ3・3よりも前側Fへオーバーハ
ングしているため、移送用台車1の後部が浮き上がって
しまうことを防止できる。しかも、同上すくい込み時に
おいて、前記の図2に示すように、流体圧シリンダ11
の軸心の高さAを前記すくい込みローラ3の転動中心の
高さBよりも低い位置に設定したので、そのシリンダ1
1の収縮時の偏心モーメントによって上記すくい込みを
確実に行える。
【0019】上記の流体圧シリンダ11をさらに収縮さ
せていくと、図5に示すように、上記のすくい込みロー
ラ3・3が前方のタイヤ8a・8aをすくい込んで、自動
車8を台車1の上面に移し変えるのである。次に、ピス
トンロッド13を前連結ピン19によって前受止め孔1
8cに固定して前方のタイヤ8a・8aの移動を阻止す
るとともに、後方のタイヤ8b・8bの移動をストッパ
(図示せず)によって阻止し、この状態で移送用台車1を
所定の場所へ移動させるのである。この移送用台車1の
移動は、前記の移動用ローラ4及び5を図外の電動機で
回転させることによって行われる。
【0020】上記の移送用台車1に載置した自動車8を
その台車1から降ろす手順を、図5に基づいて説明す
る。最初に、流体圧シリンダ11を次に示す手順で切換
え操作して、前クランプ具21を実線図の状態から一点
鎖線図の状態へ切換える。
【0021】即ち、後側連結ピン17を後受止め孔16
aから取り外してシリンダチューブ12をフリーにし、
そのシリンダチューブ12を後側Rへ進出させて最も後
ろ側の受止め孔16cに固定する。次に、前連結ピン1
9を前受止め孔18cから取り外して前記ピストンロッ
ド13をフリーにして、そのピストンロッド13を前側
Fへ突出させてその突出位置で前クランプ具21をクラ
ンプ解除姿勢へ切換える。その後、上記ピストンロッド
13を後側Rへ後退させ、引き続いて、上記の前クラン
プ具21を一点鎖線図に示すクランプ姿勢Xへ切換え
て、その前クランプ具21を前方の車輪8a・8aに後
側Rから対面させる。
【0022】次に、上記の流体圧シリンダ11を伸長さ
せて、前クランプ具21によって前方の車輪8a・8a
を前側Fへ押圧していく。すると、まず、その前方の車
輪8a・8aがすくい込み用ローラ3・3から降ろされて
地面に接地する。次いで、その接地した車輪8a・8a
によって前クランプ具21を介してピストンロッド13
が受け止められ、そのピストンロッド13に対してシリ
ンダチューブ12が後側Rへ進出する。これにより、自
動車8の後方のタイヤ8b・8bが地面に接地するので
ある。
【0023】上記とは逆に、移送用台車1の後側Rに自
動車が駐車している場合の操作を、前記の図1に基づい
て説明する。まず、フレーム2に前連結ピン19によっ
てピストンロッド13を固定し、その移動を阻止したピ
ストンロッド13に対してシリンダチューブ12を後側
Rへ進出させる。引き続いて、後クランプ具25をクラ
ンプ解除姿勢Yからクランプ姿勢へ切換えて自動車のタ
イヤに後側Rから対面させるのである。その後の操作
は、前述の操作と同様である。
【0024】なお、移送用台車1の移動は、電動機によ
って移動用ローラ4及び5を駆動することに代えて、次
のように行ってもよい。即ち、移送用台車1が走行する
路面やラックに沿って複数の移動用孔を設ける。その台
車1を前側Fへ移動させる場合には、まず、シリンダチ
ューブ12に対してピストンロッド13を前側Fへ進出
させ、そのピストンロッド13の前端部を前側連結ピン
19によって上記の移動用孔に嵌合固定する。その後、
流体圧シリンダ11を収縮させる。すると、上記ピスト
ンロッド13に対してシリンダチューブ12が前側Fへ
移動し、これにより、移送用台車1が前側Fへ移動され
るのである。移送用台車1を後側へ移動させる場合にも
同様の操作を行なえばよい。
【0025】上記の実施例は次のように変更できる。ク
ランプ具21又は25のアーム23は、水平方向へ揺動
するものに代えて、左右方向へ進退移動するものであっ
てもよい。フレーム2に流体圧シリンダ11を連結する
構造は、孔とピンとの係合に限定されるものではなく、
電磁石やエアー吸引板などを利用した種々の連結手段が
可能である。受止め孔16は、3箇所設けることに代え
て、1箇所・2箇所・又は4箇所以上であってもよい。
前後方向へ並ぶ複数のすくい込みローラ3は、前後方向
の両端側のローラの外径寸法を中央側のローラの外径寸
法よりも小さくすることが好ましい。フレーム2の下面
板29は、前後の突出部29a・29bを無くして、前
後の各端縁を移動用内側ローラ5の位置にまで延設して
もよい。この場合、流体圧シリンダ11の収縮時には、
接地ローラ30が下面板29の延設部分に乗り上げるこ
とになる。
【0026】図6中の(a)及び(b)は、それぞれ、シリ
ンダチューブ12を案内する構造の変形例を示してい
る。(a)図の第1変形例は、前記の側部案内ローラ28
に加えて下部案内ローラ33を設けたものである。(b)
図の第2変形例は、中央部分を縮径した下部案内ローラ
34だけを設けたものである。
【0027】次に、上記の移送装置をエレベータスライ
ド式駐車設備に適用したものを、図7から図9によって
説明する。図7(a)に示すように、上下のラック部分5
1a・51bを備えた駐車ラック51の前側Fにエレベ
ータスライド式昇降機52が横方向(紙面に直交する方
向)へ移動自在に配置される。その昇降機52は、走行
輪53aを設けた走行台車53と、その走行台車53か
ら上向きに突設した支持枠54と、その支持枠54に上
下移動自在に支持した昇降台55とからなる。上記の昇
降機52の前側Fに設けた入出庫口56に自動車8が後
側Rへ向かって停車されている。
【0028】上記の自動車8を駐車ラック51の上側ラ
ック部分51aへ移送する操作は、次の手順でなされ
る。まず、その自動車8の後方のタイヤ8b(ここでは
前タイヤ)に移送用台車1を前向きに接当させる。次
に、図7(b)に示すように、前記の流体圧シリンダのピ
ストンロッド13が前側Fへ進出されるとともに、前ク
ランプ具21が前方のタイヤ8aに前側Fから対面され
る。
【0029】その後、流体圧シリンダを収縮させる。す
ると、図7(c)に示すように、後方のタイヤ8bが移送
用台車1にすくい込まれる。引き続いて、前方のタイヤ
8aもすくい込まれて、図8(a)に示すように、自動車
8が移送用台車1に積み込まれる。
【0030】次いで、図8(b)に示すように、上記の移
送用台車1を昇降機52の昇降台55上へ移送する。引
き続いて、図8(c)に示すように、上記の昇降台55を
上昇させ、その後、移送用台車1を昇降台55から上ラ
ック部分51aへ移動する。
【0031】最後に、自動車8から上記の移送用台車1
を引き抜くのである。即ち、図9(a)に示すように、ま
ず、流体圧シリンダのシリンダチューブ12が後側Rへ
進出されるとともに、後クランプ具25が後方のタイヤ
8bに前側Fから対面される。
【0032】その後、流体圧シリンダを伸長させる。す
ると、上記シリンダチューブ12によって自動車8が後
側Rへ押圧されて、図9(b)に示すように、自動車8が
上ラック部分51aに置き残されるとともに、移送用台
車1が昇降台55へ向けて前側Fへ移動するのである。
その後、その移送用台車1を入出庫口56を戻しておけ
ばよい。なお、駐車ラック51に駐車している自動車8
を入出庫口56へ移送する操作は、前述の操作とほぼ同
様に行なえばよい。
【0033】図10から図12と、図13と、図14か
ら図17とは、それぞれ別の実施例を示している。各実
施例においては、上記の第1実施例と同じ構成の部材に
は原則として同一の符号を付けてある。
【0034】(第2実施例)図10から図12は第2実施
例を示し、移送用台車1に積み込んだ自動車8を降ろす
手段を次のように変更したものである。前記フレーム2
の前寄り部に、荷降ろし用アーム60・60がそれぞれ
水平方向へ旋回自在に支持される。そのアーム60は、
前記の自動車8の前方のタイヤ8aに対して後側から対
面可能に構成される。
【0035】自動車8を台車1から降ろす時には、ま
ず、図10に示すように、上記アーム60を退避姿勢M
から進出姿勢Nへ切り換えることによって、前方のタイ
ヤ8aを接地させる。次に、図11に示すように、上記
アーム60を退避姿勢Mへ切換えて、その後、上記の前
方のタイヤ8a・8bにクランプ具21を接当させた状
態で流体圧シリンダ11を伸長操作する。すると、上記
クランプ具21を介して前方のタイヤ8aで受け止めら
れたピストンロッド13に対してシリンダチューブ12
が右向きに伸長して台車1を後側Rへ移動させる。これ
により、後方のタイヤ8bも接地される。このように荷
降ろし専用のアーム60を設けることにより、台車1か
ら自動車8を降ろす操作が簡素化してその自動車8を降
ろす時間を短くできる。
【0036】図12に示すように、上記アーム60のタ
イヤ接当部分には複数のローラ61を転動自在に設けて
ある。これにより、アーム60の旋回時に、そのアーム
60とタイヤ8aとの間にスベリが生じるのを防止で
き、そのタイヤ8aを前向きに正しく押圧できる。上記
アーム60は、フレーム2の前寄り部に1本だけ設けて
もよい。また、そのアーム60をフレーム2の後寄り部
に追加して設けてもよい。
【0037】(第3実施例)図13は第3実施例を示し、
積み込んだ自動車を降ろす手段をさらに次のように変更
したものである。(a)図に示すように、前記フレーム2
に沿って前後方向(図上で左右方向)に第1・第2・第3の
荷降ろし用アーム60a・60b・60cが互い違い設け
られる。
【0038】移送用台車1に積み込んだ自動車を降ろす
時には、まず、同上(a)図に示すように、第2アーム6
0bを進出姿勢Nへ切り換えて前後のタイヤ8a・8b
を左方へ移動させ、次いで、(b)図に示すように、第1
アーム60aを進出姿勢Nへ切り換えて前後のタイヤ8
a・8bを左方へ移動させて、その前方のタイヤ8aを
接地させる。引き続いて、(c)図に示すように、第3ア
ーム60cを進出姿勢Nへ切り換えて前後のタイヤ8a
・8bをさらに左方へ移動させる。そして、後方のタイ
ヤ8bを接地させるまで上記アーム60a・60b・60
cの切換え動作を繰り返すのである。上記アーム60a
・60b・60cのシステム的な切換え動作は、ローラ3
上のタイヤ8a・8bの位置を、上記フレーム2に取り
付けたセンサー(図示せず)で検出することによって行わ
れる。
【0039】この実施例は、次の長所が得られる。アー
ム60a・60b・60cだけによって自動車を台車1か
ら降ろせるので、その降ろしに必要な時間が短い。ま
た、同上アーム60a・60b・60cは、ローラ3上の
自動車を前後方向へ移動させることができるので、その
自動車を台車1上の所望の位置に積み込むことが可能と
なる。さらに、自動車の積み込み時において、流体圧シ
リンダ11によって後方のタイヤ8bをローラ3上にす
くい込んだ後、そのすくい込んだ後方のタイヤ8bを上
記アーム60a・60b・60cによって積み込み側へ押
圧できるので、自動車を速やかに積み込みできる。
【0040】上記の第3実施例は次のように変更可能で
ある。前述の自動車の降ろし時において、前方のタイヤ
8aが接地した後(前記(b)図中の一点鎖線図の状態の
後)は、アーム60a・60b・60cの切り換え動作を停
止して、台車1を右方へ自走させるようにしてもよい。
これにより、自動車の後方のタイヤ8bが台車1から引
き抜かれて、接地する。この引き抜き時において、前方
のタイヤ8aにサイドブレーキがかかってない場合に
は、台車1の右走行に伴って後方のタイヤ8bも右方へ
移動しようとする。これを上記アーム60a・60b・6
0cによって阻止することにより、自動車を所定の位置
に降ろすことが可能である。なお、上記アームは、2つ
であってもよく、4つ以上設けてもよい。
【0041】(第4実施例)図14から図17は第4実施
例を示している。移動用内側ローラ5が走行輪として構
成される。即ち、フレーム2に減速機付き電動機64・
64が設けられ、各電動機64の出力軸がチェーン伝動
手段65を介して各内側ローラ5を回転駆動するように
なっている。
【0042】自動車8は移送用台車1に次の手順で積み
込まれる。図14に示すように、まず、台車1を前側F
へ走行させてローラ3を後方タイヤ8bに接当させ、次
いで、クランプ具21のアーム23・23を上記の後方
タイヤ8bに前側Fから対面させる。この状態で流体圧
シリンダ11を収縮させると、台車1が前側Fへ移動し
てローラ3がその後方タイヤ8bをすくい込む。
【0043】次に、図15(a)に示すようにクランプ具
21をクランプ解除姿勢Yへ切換える。この状態で、台
車1を前側Fへ走行させて、ローラ3を前方タイヤ8a
に接当させる。その後、上記クランプ具21を前方のタ
イヤ8aに前側Fから対面させた状態で流体圧シリンダ
11を収縮させる。すると、図15(b)に示すように、台
車1が前側Fへ移動してローラ3が前方タイヤ8aをす
くい込むのである。これにより、自動車8が台車1に積
み込まれる。
【0044】台車1に積み込んだ自動車8を降ろす時に
は、図15(c)に示すように、流体圧シリンダ11を台
車1の後部へ移動させ、クランプ具21を後方タイヤ8
bに後側Rから対面させる。次いで、流体圧シリンダ1
1を伸長させると、前方タイヤ8aが接地する。その
後、台車1を後側Rへ走行させると、後方タイヤ8bが
接地するのである。このように台車1を自走操作するこ
とにより、流体圧シリンダ11の必要ストロークが短く
てすむ。
【0045】自動車8を台車1に積み込んで移送する時
には、図16に示すように、後方のタイヤ8bへ向けて
ローラ3・3の間からストッパーピン68を突出させて
おけばよい。また、自動車8の積み込み時や降ろし時に
は、前後のタイヤ8a・8bにサイドブレーキを掛けて
おくことに代えて、一方のタイヤ8aにタイヤ止め69
・70を対面させるように構成してもよい。
【0046】図18は、進退手段である油圧シリンダ1
1の変形例を示し、パワーシリンダ72と高速シリンダ
73とを直列に設けたものである。この油圧シリンダ1
1の伸長時には、まず、油圧ポンプ74を高速用切換弁
75を経て高速シリンダ73の第1駆動室76へ接続し
て、高速用ピストンロッド77を速やかに伸長させ、そ
の後、同上の油圧ポンプ74をパワー用切換弁78を経
てパワーシリンダ72の第1駆動室79へ接続して、パ
ワー用ピストンロッド80を強力に伸長させるのであ
る。油圧シリンダ11の収縮時の操作も上記と同様であ
る。なお、符号81は油タンクである。上記の油圧シリ
ンダ11は長尺に造った場合でも伸縮時間が短いので、
自動車8の移送時間を短縮できる。
【0047】上記の各実施例は次のように変更できる。
進退手段は、流体圧シリンダ11に代えて、ロッドレス
シリンダ・ボールネジを利用したもの・ラックとピニオ
ンとの組み合わせ・ワイヤ又はチェーンを利用したもの
等が考えられる。移送装置は、駐車設備に利用するもの
に代えて、自動車を修理等のために移動させる用途にも
利用できる。上記の移送装置に適用される自動車は、乗
用車のみならずショベルカーやトラクタ等の作業車両で
あってもよい。自動車と移送用台車とを前後方向に配置
してその自動車を前後方向にすくい込むことに代えて、
自動車と移送用台車とを直交する方向に配置してその自
動車を左右方向へすくい込むことも可能である。
【0048】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成され作用す
ることから次の効果を奏する。移送用台車は、車両の積
み降ろしと移動とを兼用できるので、その車両の移送が
終了した後に、別の車両の移送に使用することが可能と
なる。このため、移送される車両ごとに移送パレットを
設ける必要がなくなって、移送装置を簡素かつ安価に造
れる。
【0049】前述の請求項1の構成に次の各構成を付加
した場合には、さらに次の効果を奏する。流体圧シリン
ダで構成した進退手段を左右のすくい込み用ローラの間
に配置した場合には、その進退手段が1台ですみ、移送
装置の構造が簡素になる。上記の進退手段の第1部材の
少なくとも前端部分の高さを前記のすくい込み用ローラ
の転動中心の高さよりも低い位置に設定した場合には、
進退手段の後退時に上記の高さの差によって偏心モーメ
ントが生じるため、そのモーメントによって車両のタイ
ヤを確実にすくいこむことができる。
【0050】フレームに複数の受止め部を前後方向に設
けて、各受止め部に第1部材を係合および係合解除自在
に固定した場合には、その第1部材を前後方向へ移動さ
せることによって進退手段の進退ストロークよりも長い
距離にわたって第2部材を進退操作できるので、進退手
段を短尺かつ安価に造れる。フレームに荷降ろし用アー
ムを設けた場合には、台車から自動車を降ろす操作が簡
素化してその自動車を降ろす時間を短くできる。移送用
台車を自走可能に構成した場合には、流体圧シリンダの
必要ストロークが短くてすむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の移送装置の初期状態を示す平面図
である。
【図2】図1のII−II線矢視断面図である。
【図3】上記の移送装置のすくい込み開始状態を示す平
面図である。
【図4】図3のIV−IV線矢視図である。
【図5】上記の移送装置のすくい込み終了状態を示す平
面図である。
【図6】上記の移送装置の進退手段の案内構造の変形例
を示し、(a)図は第1変形例で、(b)図は第2変形例であ
る。
【図7】上記の移送装置を利用した立体駐車設備の作動
の初期を説明する図である。
【図8】上記の立体駐車設備の作動の中期を説明する図
である。
【図9】上記の立体駐車設備の作動の終期を説明する図
である。
【図10】第2実施例の移送装置の平面視部分図であ
る。
【図11】上記の移送装置の別の作動状態の平面視部分
図である。
【図12】上記の移送装置に設けた荷降ろし用アームの
拡大図である。
【図13】第3実施例の移送装置の降ろし作動の状態を
示す図である。
【図14】第4実施例の移送装置を示し、すくい込み開
始状態を示す平面図である。
【図15】上記の移送装置の作動状態図で、(a)図は一
方のタイヤのすくい込みを完了した状態を示し、(b)図
は前後のタイヤのすくい込みを完了した状態を示し、
(c)図は荷降ろしの開始状態を示している。
【図16】上記の移送装置に設けたタイヤストッパーを
示す図である。
【図17】上記の移送装置に使用するタイヤ止めを示す
図である。
【図18】上記の各実施例の移送装置に設けた油圧シリ
ンダの変形例を示す図である。
【符号の説明】
1…移送用台車、2…フレーム、3…すくい込み用ロー
ラ、5…走行輪(移動用内側ローラ)、8…車両(自動
車)、8a・8b…タイヤ、11…進退手段(流体圧シリ
ンダ)、12…第1部材(シリンダチューブ)、13…第
2部材(ピストンロッド)、16…受止め部、17…連結
具、21…クランプ具、60…荷降ろし用アーム、64
…駆動手段(電動機)、A…第2部材13の少なくとも前
端部分の高さ、B…すくい込み用ローラ3の転動中心の
高さ、F…前側、X…クランプ姿勢、Y…クランプ解除姿
勢。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移送用台車(1)のフレーム(2)に複数の
    すくい込み用ローラ(3)を前後方向に並べて設け、 上記フレーム(2)に沿って前後方向へ進退する進退手段
    (11)を設けて、その進退手段(11)を、前後方向へ相
    対移動される第1部材(12)と第2部材(13)とで構成
    し、上記の第1部材(12)を上記フレーム(2)に連結
    し、上記の第2部材(13)にクランプ具(21)を設け、 上記のクランプ具(21)を、上記の移送用台車(1)の前
    側(F)に位置する車両(8)のタイヤ(8a)(8b)に対し
    て前後方向に対面するクランプ姿勢(X)と、その対面を
    解除するクランプ解除姿勢(Y)とに切換え可能に構成し
    た、ことを特徴とする車両の移送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した車両の移送装置にお
    いて、前記の進退手段(11)を流体圧シリンダで構成し
    て、そのシリンダ製進退手段(11)を左右のすくい込み
    用ローラ(3)(3)の間に配置したもの。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載した車両の移送装置にお
    いて、前記のシリンダ製進退手段(11)の第2部材(1
    3)の少なくとも前端部分の高さ(A)を前記のすくい込
    み用ローラ(3)の転動中心の高さ(B)よりも低い位置に
    設定したもの。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載した車
    両の移送装置において、前記フレーム(2)に複数の受止
    め部(16)を前後方向に設けて、各受止め部(16)に対
    して前記の第1部材(12)を係合および係合解除自在に
    固定する連結具(17)を設けたもの。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載した車
    両の移送装置において、前記のフレーム(2)の前寄り部
    と後寄り部との少なくとも一方に荷降ろし用アーム(6
    0)を水平方向へ旋回自在に支持し、前記の移送用台車
    (1)に積み込んだ車両(8)のタイヤ(8a)(8b)に対し
    て上記アーム(60)を前後方向の中央側から前後方向に
    対面可能に構成したもの。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載した車両の移送装置にお
    いて、前記の移送用台車(1)のフレーム(2)に、そのフレ
    ーム(2)を前後方向へ走行させる走行輪(5)と、その走
    行輪(5)を回転駆動する駆動手段(64)とを設けたも
    の。
JP7089693A 1992-07-31 1993-03-05 車両の移送装置 Withdrawn JPH0693756A (ja)

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JP5961392 1992-07-31
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0663751U (ja) * 1993-02-19 1994-09-09 東洋運搬機株式会社 車両の移送装置
JP2017002674A (ja) * 2015-06-16 2017-01-05 Ihi運搬機械株式会社 車両搬送装置
KR20220149146A (ko) * 2021-04-30 2022-11-08 주식회사 엠큐브 벨트형 기계식 주차 시스템

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