JPH0693729A - コンクリート床仕上げ機 - Google Patents

コンクリート床仕上げ機

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Publication number
JPH0693729A
JPH0693729A JP18274593A JP18274593A JPH0693729A JP H0693729 A JPH0693729 A JP H0693729A JP 18274593 A JP18274593 A JP 18274593A JP 18274593 A JP18274593 A JP 18274593A JP H0693729 A JPH0693729 A JP H0693729A
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JP
Japan
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blade
rotor
concrete floor
support plate
floor finishing
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Pending
Application number
JP18274593A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuke Onari
弥祐 小斉
Hiromitsu Watanabe
広光 渡辺
Naoyuki Takeuchi
巨幸 竹内
Tetsuya Arimoto
哲也 有本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokimec Inc
Original Assignee
Tokimec Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 運転者が搭乗することなく、自動又は遠隔操
作により操縦できるコンクリート床仕上げ機を得るこ
と。 【構成】 支持板2と、複数のブレード13a〜13d
が放射状かつ回転可能に取付けられ、支持板2に対して
傾斜可能に取付けられ回転軸16に固定された複数のロ
ータ10,10aと、ロータ10,10aを回転させる
ために支持板2に配設された第1の駆動手段3及び第1
の動力伝達手段と、ロータ10,10aを上下動させる
ための第2の駆動手段29及び第2の動力伝達手段と、
ロータ軸16をX方向に傾斜させるための第3の駆動手
段30,30a及び第3の動力伝達手段と、ロータ軸1
6をY方向に傾斜させるための第4の駆動手段35,3
5a及び第4の動力伝達手段とを備えたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート打設床面
の仕上機に係り、さらに詳しくは、主として作業員が搭
乗することなく、自動又は遠隔操作により自在に作業す
ることができる非搭乗式のコンクリート床仕上げ機に関
し、また作業員が搭乗する搭乗式の場合であっても走行
操作及び制御が容易なコンクリート床仕上げ機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種コンクリート床仕上げ機と
して、例えば特開昭63−130860号公報に開示さ
れた打設コンクリート床面仕上げ機がある。この打設コ
ンクリート床面仕上げ機は、複数枚のブレードが等分か
つ放射状に配設された複数のロータと、運転者が搭乗す
るように構成された機体と、機体のフレーム上に搭載し
たエンジンと、エンジンから各ロータへ動力を伝達する
動力伝達機構と、ロータを操縦する2本の操縦桿等とか
らなっている。そして、各ロータのロータ軸は垂直軸線
に対して適宜角度で自在に傾斜できるようにギヤボック
スに連結されており、また2本の操縦桿はそれぞれ自在
接手を備えたリンク機構を介してギヤボックスに連結さ
れていて、操縦桿によりロータ軸を任意方向に傾斜でき
るように構成されている。
【0003】上記のように構成した打設コンクリート床
面仕上げ機は、機体に搭乗した運転者が2本の操縦桿を
操作し、この操縦桿に連結されたリンク機構、ギヤボッ
クスを介してロータ軸を所望の角度に傾斜させる。そし
てその傾斜方向にある加工面(コンクリートの打設面)
に及ぼすブレードの圧力を増大させ、この圧力の増大し
た位置にあるブレードの回転方向と反対の方向に機体を
移動させ、床面の仕上げを行う。
【0004】また、上記の打設コンクリート床面仕上げ
機とほぼ同様の機能を備えた装置として、特公昭56−
44227号公報に開示された搭乗型表面加工機械があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のコ
ンクリート床仕上げ機は、何れも運転者が搭乗して操作
をする搭乗式である。搭乗式の場合、人手がかかるばか
りでなく、装置全体の重量が大きくなるため打設したコ
ンクリートが軟らかい間は作業を開始することができ
ず、作業時間が延びるため結果的に工期が長くなるとい
う問題がある。また機体の重量が大きいと、建造物の単
位面積当たりの定格荷重を超えることがあり、この場合
には使用できないことになる。さらに、操作が難しいた
め、運転者の訓練に長期間(1年程度)を要するなど、
種々問題がある。
【0006】また、運転者が搭乗しない非搭乗式の場
合、上記の装置とほぼ同じ構成で操縦桿がハンドルにな
っており、作業者が機体を押しながら床面の仕上げ作業
を行うコンクリート床仕上げ機もあるが、この場合もや
はり人手が必要であり、その上床に足跡が残るという問
題がある。さらに、従来のコンクリート床仕上げ機はリ
ンク機構を使っているため構造が複雑で、製造が困難で
あるという問題もある。
【0007】また、従来のコンクリート床仕上げ機は搭
乗式、非搭乗式に拘らずブレードの接地線の延長線が回
転軸の中心を通るようにはなっておらず、回転軸の中心
線に対し、ある偏位量をもって配置されていた。そのた
め、機体中心回りの回転力が生じやすく、ブレードに作
用する反力を有効に利用することができず、機体の走行
及び旋回の制御が難しいという問題があった。
【0008】本発明は上記の課題を解決すべくなされた
もので、まず第1に、運転者が搭乗することなく、自動
又は遠隔操作によりコンクリート床の仕上げ作業を行う
ことができるコンクリート床仕上げ機を得ることを目的
としたものであり、第2に、非搭乗式、搭乗式に拘らず
機体の走行操作及び制御が容易なコンクリート床仕上げ
機を得ることを目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るコンクリー
ト床仕上げ機は、支持板と、複数のブレードが放射状か
つ回転可能に取り付けられ、支持板に対して傾斜可能に
支持され回転軸に固定されたロータと、ロータを回転さ
せるために支持板に配設された第1の駆動部及び第1の
動力伝達部と、ブレードの角度を変化させるための第2
の駆動部及び第2の動力伝達部と、ロータの回転軸をX
方向に傾斜させるために支持板上に配設された第3の駆
動部及び第3の動力伝達部と、ロータの回転軸をY方向
に傾斜させるために支持板上に配設された第4の駆動部
及び第4の動力伝達部とを備えたものである。
【0010】また、上記のコンクリート床仕上げ機にお
いて、左右変位検出手段及び走行距離検出手段を備えた
もの、及び走行領域設定手段を備え、あるいは第1〜第
4の駆動手段を制御する制御装置を備えたものである。
また、非搭乗式、搭乗式に拘らず、各ブレードの接地線
の延長線が該ロータの回転軸の中心を通るようにしたも
のである。換言すれば、各ブレードの接地線の延長線と
回転軸の中心線との間の偏位量を0にしたものである。
【0011】
【作用】第1の駆動手段及び第1の動力伝達手段により
ロータを回転し、これに取付けられたブレードを回転さ
せてコンクリート床の仕上げを行う。また、第2の駆動
手段及び第2の動力伝達手段によりブレードの角度を変
化させ、床面に加わるブレードの角度を調整する。
【0012】第3、第4の駆動手段及び第3、第4の動
力伝達手段によりロータの回転軸をX方向又はY方向に
傾斜させ、各ブレードのうち1つのブレードの床面に加
わる圧力を増加させる。これにより、圧力の増加したブ
レードの位置によって機体に前後進、左右方向への進
行、旋回等の移動を行なわせる。また、ブレードの接地
線の延長線が回転軸の中心を通るようにすると、回転軸
の傾斜により生じる推進力が機体の重心位置に対して有
効に作用するため、機体の走行動作及び旋回動作の制御
性(以下、これを「ヘディング制御性」と呼ぶ)が向上
する。また、第1〜第4の駆動手段を制御装置によって
制御することにより、コンクリート床仕上げ機を自動運
転し、あるいは無人運転を行う。
【0013】
【実施例】図1は一部を断面で示した本発明の全体構成
を示す斜視図、図2はその要部の分解斜視図である。両
図において、1は機体、2は支持板、3は支持板2の上
面に据え付けられた駆動源であるモータ、5,5aはモ
ータ3の両側に設けられたブレード駆動機構である。モ
ータ3の出力軸は支持板2の下面からほぼ垂直に突出
し、伝達機構を介して駆動軸6,6a(但し6aは図示
していない)に連結されており、駆動軸6,6aはそれ
ぞれベルト7,7aを介して、支持板2の下方に位置す
るブレード駆動機構5,5aのプーリ8,8a(8aは
図示していない)に連結されている。この場合、ベルト
7,7aに代えて、チェーン、歯車機構等の伝達機構を
用いてもよい。9,9aは支持板2に固定され、図3に
示すように支持板2の下方において、軸受を介してプー
リ8,8aを回転可能に支持する円筒部材である。な
お、ブレード駆動機構5,5aはほぼ同じ構造なので、
以下主としてブレード駆動機構5について説明する。
【0014】10は支持板2の下方に配置されたロータ
で、その外周に円形溝11が設けられており、この円形
溝11内にアーム12の一端が摺動可能に嵌入されてい
る。アーム12の他端はブレード13a〜13dが固定
されたL字状の取付具14に取付けられている。さら
に、この取付具14の基部は後述する取付ベース18の
下面に取り付けられた軸受部15にピンで枢着されてお
り、後述するロータ10の上下移動によりこのピンを中
心にブレード13a〜13dを傾動しブレードの角度を
変えるようになっている。またロータ10には外周面に
スプラインが形成されたロータ軸16が一体に取付けら
れている。
【0015】17は内周面にスプラインナットが設けら
れ、ロータ軸16が上下に摺動可能に嵌入された回転軸
で、円筒部材9内に配設され、回転軸17の下端部には
円板状の取付ベース18が固定されており、かつX,Y
方向に傾斜可能な回転軸17の下端部を次に述べるジン
バル機構により支持する構成となっている。
【0016】すなわち、20はジンバル機構の主要構成
部品であるジンバルリングであり、取付ベース18の上
方に回転軸17の下端部を包囲するごとく配置されてい
る。21a,21bはプーリ8の下面から対向して垂下
したジンバルX軸軸受で(図2,図3参照)、ジンバル
リング20に結合したX軸方向の軸22を枢支し、ジン
バルリング20を介して回転軸17をX軸回りに揺動可
能に支持する。23a,23bは取付ベース18の上面
に対向して立設されたジンバルY軸軸受で、ジンバルリ
ング20に結合したY軸方向の軸24を枢支し、ジンバ
ルリング20を介して回転軸17をY軸回りに揺動可能
に支持する。
【0017】25は下部が円筒部材9内に位置する円筒
状の揺動軸で、図示しない球面軸受(但し図5に略記す
る球面軸受80)を介して支持板2に揺動可能に支持さ
れており、また揺動軸25の下端部内部には軸受26を
介して回転軸17の上端部を回転可能に支持しており、
回転軸17を貫通したロータ軸16の上端部は、スラス
ト軸受27を介して揺動軸25の上端部に螺入された調
整ねじ28に連結されている。29は角度調整部であ
る。なお、この角度調整部29は手動で回転するように
なっているが、モータで回転させてもよい。
【0018】30(図2参照)はブラケット31を介し
て支持板2上に取付けられたX軸用サーボモータで、図
4に示すように、サーボレバー32を介して球面軸受3
4a,34bにより揺動軸25に回転可能に軸止された
Y字状のサーボリンク33に連結されている。35はブ
ラケット36を介して支持板2上に取付けられたY軸用
サーボモータで、サーボレバー37を介して、サーボリ
ンク33の球面軸受34a,34bと直交して設けられ
た球面軸受39により揺動軸25に回転可能に軸止され
たI字状のサーボリンク38に連結されている。なお、
揺動軸25aにも上記と同じ構成のX軸用サーボモータ
30a、Y軸用サーボモータ35aなどが設けられてい
る。
【0019】上記のように構成した本実施例において、
モータ3を駆動すると、その回転はベルト7によりプー
リ8に伝達され、プーリ8を回転させる。プーリ8の回
転は、ジンバルX軸軸受21a,21b,ジンバルリン
グ20,ジンバルY軸軸受23a,23bを介して取付
ベース18に伝達される。取付ベース18の回転は、取
付ベース18と一体の回転軸17にスプライン結合され
たロータ軸16を経てロータ10に伝えられ、ロータ1
0を一体に回転させるとともに、ロータ10と取付ベー
ス18にそれぞれアーム12,軸受部15により保持さ
れた取付具14でもってブレード13a〜13dを回転
させる。なお、他方のブレード駆動機構5aのブレード
13a〜13dも同様にして回転するが、その回転方向
はブレード駆動機構5のブレード13a〜13dと反対
方向である。
【0020】この場合、コンクリートが軟らかいとき
は、加工面に接するブレード13a,〜13dの圧力を
あまり強くすると加工面を荒すことになるので、圧力を
弱くする必要がある。また、コンクリートが徐々に固く
なると、あまり弱い圧力では効果がないため、圧力を強
くすることが必要である。このように、加工面の状況等
により加工面に接するブレード13a〜13dの圧力を
調整しなければならない。このためには、角度調整部2
9を回転して角度調整ねじ28を上下に移動させ、これ
に連結されたロータ軸16及びロータ10を上下に移動
させる。このとき、取付ベース18は定位置に保持され
ているため、ロータ10の上下移動によりロータ10の
円形溝11に係合するアーム12が軸受部15のピンを
中心として回動するので取付具14の角度が変り、した
がって、加工面に対するブレード13a〜13dの接触
位置及び接触面積が変化し、加工面に加わえる圧力を調
整することができる。
【0021】次に、機体1を移動させる場合の作用につ
いて説明するが、その前に機体1の移動原理を説明す
る。図2,図5において、X軸用サーボモータ30を正
又は逆方向に回転させ、サーボリンク33を図5のA又
はB方向に回動させると、これに連結した揺動軸25は
支持部、すなわち球面軸受部80を中心としてA又はB
方向に傾動し、この傾動に伴い回転軸17の下端部をジ
ンバルリング20,ジンバルX軸軸受21a,21b,
ジンバルY軸軸受23a,23bからなるジンバル機構
を介して揺動軸25と同軸に支持する。したがってロー
タ軸16,取付ベース18はジンバルY軸軸受23a,
23bの軸24を中心とする揺動によりA又はB方向に
傾動し、これらに連結されたブレード13a〜13bの
A又はB方向の傾き角度を変化させる。また、Y軸用サ
ーボモータ35を正又は逆方向に回転させ、サーボリン
ク38をC又はD方向に回動させると、揺動軸25は球
面軸受部80を中心としてC又はD方向に傾動し、ジン
バルリング20がジンバルX軸軸受21a,21bの軸
22を中心としてC又はD方向に揺動するので回転軸1
7を揺動軸25と同軸に支持するとともに、ロータ軸1
6,取付ベース18に連結されたブレード13a〜13
bのC又はD方向の傾き角度を変化させる。
【0022】これを図6によりさらに詳述する。なお、
図6において、矢印30/AはX軸用サーボモータ30
により揺動軸25をA方向に傾けた場合のブレード13
aの加工面に加わる圧力、矢印30/Bは同じく揺動軸
25をB方向に傾けた場合のブレード13c加工面に加
わる圧力を示す。また、矢印35/CはY軸用サーボモ
ータ35により揺動軸25をC方向に傾けた場合のブレ
ード13bの加工面に加わる圧力、矢印35/Dは同じ
く揺動軸25をD方向に傾けた場合のブレード13dの
加工面に加わる圧力を示す。なお、破線矢印は上記それ
ぞれの場合の反力の作用方向つまり機体1の推進力を示
すものであり、ブレード駆動機構5aも上記に準じた作
用を行う。
【0023】次に、図7により図6を参照して機体1の
移動作用を説明する。両ブレード駆動機構5,5aにお
いて、ロータ10,10aが互いに反対方向に回転する
場合、(a)図に示すように、それぞれ内側にあるブレ
ード13c,13aの加工面に対する圧力を他のブレー
ドの圧力より増大させると、機体1はこのブレード13
c,13aの回転方向と反対方向、したがって反力の方
向(例えば前方向)に移動する。
【0024】また、(b)図に示すように、それぞれ外
側にあるブレード13a,13cの加工面に対する圧力
を他のブレードの圧力より増大させれば、機体1はその
反力によりこの圧力が増大したブレード13a,13c
の回転方向と反対方向(例えば後方)に移動する。
【0025】さらに、(c)図に示すように、ロータ1
0のブレード13dと、このブレード13dと反対側に
あるロータ10aのブレード13bの加工面に対する圧
力を他のブレードより増大させれば、その反力により機
体1は右方向へ移動し、(d)図に示すように、ロータ
10のブレード13bと、このブレード13bと反対側
にあるロータ10aのブレード13aの加工面に対する
圧力を増大させれば、その反力により機体1は左方向へ
移動する。
【0026】また、図8(a)に示すように、ロータ1
0の内側のブレード13cとロータ10aの外側のブレ
ード13cの加工面に対する圧力を増大させれば、その
反力により機体1は右廻りに旋回し、(b)図に示すよ
うに、ロータ10の外側のブレード13aとロータ10
aの内側のブレード13aの加工面に対する圧力を増大
させれば、その反力により機体1は左廻りに旋回する。
なお、上記以外にも、例えば図8の(c)〜(g)に例
示するように、加工面に加わる圧力を増大させる両ロー
タ10,10aのブレード13a〜13dを適宜選択す
ることにより、種々の応用動作を行うことができる。
【0027】以上のように、本発明においてはコンクリ
ート床仕上げ機の作業及び移動をすべて駆動源の制御に
よって行うことができ、これらの制御は無線等による遠
隔操作によって容易に実現できるので、運転者の搭乗を
不要にすることができる。また、コンクリート床仕上げ
機自体に走行距離検出機能及び左右変位検出機能をもた
せれば、あらかじめ走行領域等を設定することにより、
無人で自動運転を行うことができる。
【0028】上述の走行距離検出機能及び左右変位検出
機能を備えた装置の実施例を図5に示す。図5におい
て、40は走行距離・左右変位検出装置で、41は加工
面に常時接触し、支持板2の移動によって回転する検出
ローラ、43は軸受42を介して検出ローラ41の回転
軸に連結されたロータリエンコーダである。45は軸受
44を介して軸受42に連結された例えばポテンショメ
ータの如き角度検出器、47はサーボモータ、48はサ
ーボモータ47の回転角を検出する例えばポテンショメ
ータの如き角度検出器である。
【0029】上記のような装置において、機体1が前後
に移動すると、加工面2に接触する検出ローラ41はこ
れに伴って回転し、その回転はロータリエンコーダ43
で検出され、制御装置(図示せず)に送られて機体1の
走行速度、走行距離等が算出される。また、機体1が左
右方向に移動するときは、制御装置からの指令によって
サーボモータ47が駆動され、検出ローラ41を90°
回転させて機体1の動きに追従させる。前後進及び左右
移動の間、左右変位検出器45は常時検出ローラ41の
角度を機体1の走行方向と直交する方向のすべり変位と
して検出し、その結果を制御装置にフィードバックして
機体1のすべりを修正する(例えば、前進中のすべり修
正において説明すれば、左方向へすべりが発生した場
合、図12(g)のように右方向の力F1 を発生させ、
すべりを修正する)。
【0030】図9は走行距離・左右変位検出装置の他の
実施例の模式図である。51はロータリエンコーダの如
き左右変位検出機能を備えた支持部で、機体1の中心線
と一致するように支持板2に取付けられている。支持部
51にはオフセット軸52が回転自在に取付けられ、こ
のオフセット軸52には加工面に接触するセンサ車輪5
3が取付けられている。
【0031】いま、機体1が矢印方向に走行すると、セ
ンサ車輪53はオフセット軸52に追従して走行し、ま
た機体1が旋回すると、センサ車輪53はオフセット軸
52のオフセットLを伴って旋回方向に追従する。した
がって、オフセット軸52の回転角は機体1の旋回角を
示すことになり、この角度は左右変位検出器によって検
出される。また、機体1の走行距離は、センサ車輪53
の回転数をカウントすることにより検出される。
【0032】図10は本発明に係るコンクリート床仕上
機を無人で自動運転する場合の制御系の実施例のブロッ
ク図である。60はマイクロコンピュータを含む制御装
置で、その出力信号は各モータ3,30a,35,35
a及び47に加えられる。61は機体1の走行距離検出
器、62は左右変位検出器で、その検出信号は制御装置
60に加えられる。なお、これら走行距離検出器61及
び左右変位検出器62は、前述のような両者を一体化し
た走行距離・左右変位検出装置を用いてもよい。63は
自動運転の際の走行領域を設定するための走行領域設定
器で、その設定信号は制御装置60に加えられる。
【0033】上記のような制御系において、走行領域設
定器63によりコンクリート床仕上機の走行領域を設定
すると、制御装置60は例えば、前進、90°右(左)
旋回、前進、90°左(右)旋回、前進の如く、設定さ
れたシーケンスにしたがって各モータ30,30a,3
5,35aの駆動制御を行い、無人で自動運転を行うこ
とができる。
【0034】次に、本発明における走行動作及びヘディ
ング制御性について説明する。
【0035】まず、従来の搭乗式の例(図1の非搭乗式
の場合でも同じである)で説明すると、図13に示すよ
うに各ブレード13a〜13dの接地線13e〜13h
の延長線が回転軸17,17aの中心線に対し偏位量e
を持つようになっている。またそのときの基本動作にお
ける推進力の作用線図は図14のようになる。両図にお
いて、1は機体フレームであり、左右の回転軸17,1
7aは機体重心位置Gに対しそれぞれL/2の距離で左
右対称に配置されている。80,80aは傾斜可能な回
転軸17,17aの支持部(実際には図1などに示すご
とく揺動軸25,25aの支持部)を構成する球面軸受
である。また、回転軸17,17aの回転方向a,bは
逆になっている。P,Qは推進力F0 の作用点を示す。
また、搭乗式の構成例はここでは図示しないが、例えば
図1の回転軸17,17aを搭乗者が操縦桿の手動操作
でXY方向に傾斜させ、その傾斜に伴い各回転軸に取り
付けられたブレード13a〜13dがリンク機構を介し
てXY方向に傾斜するようになっているものである。
【0036】ここで、機体の走行方向及び旋回方向は、
図7,図8で説明したところから明らかなように、左右
の回転軸17,17aの傾斜により床面に対する圧力が
増大する左側及び右側のブレード13a〜13dの接地
位置に依存する。例えば回転軸17の+X1 の傾斜と回
転軸17aの+X2 の傾斜で機体は+X方向へ移動し、
回転軸17の+Y1 の傾斜と回転軸17aの+Y2 の傾
斜で機体は+Y方向へ移動する。また、回転軸17,1
7aのそれぞれ−Y1 ,+Y2 の傾斜で機体は右回りに
旋回する。なお、一般に回転軸17,17aの傾斜角度
はいずれの方向に対しても最大2°とされている。
【0037】したがって上記のようなブレードの配置構
成では、上記偏位量eのため回転軸17,17aの傾斜
制御に対して位相角θを発生し、推進力F0 の向きが機
体重心位置Gを通るX軸またはY軸に対し直角でなくな
る。そのため、有効推力Fは推進力F0 のY軸またはX
軸方向の分力となり、F=F0 cos θとなる。また、図
14(e)の右旋回動作において説明すれば、機体重心
位置G回りの回転モーメントが、それぞれ F0 ・d1 =F0 (L/2・cos θ−R) …式(1) F0 ・d2 =F0 (L/2・cos θ+R) …式(2) 但し、L/2:機体重心位置Gから回転軸中心O1 また
はO2 までの距離 R:推進力F0 の回転半径 d1 ,d2 :それぞれ左側及び右側のブレードに発生す
る推進力F0 に対する機体重心位置Gからの垂線の距離 となり、F0 ・d1 +F0 ・d2 が回転モーメントとな
る。
【0038】これに対し、本発明では図11に示すよう
に各ブレード13a〜13dを配置したものである。す
なわち、ブレード13a〜13dの接地線13e〜13
hの延長線が回転軸17の中心を通るように配置する。
したがって、そのときの作用線図は図12のようにな
る。
【0039】すなわち、左右の回転軸17,17aがい
ずれも鉛直のときは各々のブレード13a〜13dには
均一な分布荷重W/8(W:機体重量)がかかっている
が、回転軸17,17aを傾斜させるとその荷重分布が
変化し、傾斜方向のブレードに対する分布荷重が最大と
なり、ここに左右同じ大きさの有効推力Fが発生する
(左右の回転軸17,17aの傾斜角度を同じと仮定し
た場合)。この有効推力Fの作用点P,Qは、図12に
見られるように各ブレードの接地線13e〜13hの延
長線が回転軸17,17aの中心O1 ,O2 を通るよう
になっているので常に回転軸17,17aの中心O1 ,
O2 を通る線上にあり、かつ、有効推力Fの作用方向は
機体の重心位置Gを通るX軸またはY軸に対し常に直角
である。また、図12(g)のように前進中に機体が左
方向へすべりを生じたときには推進力F0 の右方向の分
力であるすべり力修正F1 を発生、制御するだけで、容
易に機体のすべりを修正することができる。
【0040】したがって、走行及びヘディング制御性に
おいて、図14のように位相角θを生じさせない(θ=
0°である)ので、推進力F0 をそのまま有効推力Fと
して活用することができ、又、旋回動作においてもθ=
0°のとき式(1),(2)の回転モーメントは最大と
なり、走行操作及び制御がしやすくなる。機体のすべり
に対してもまた同様に制御しやすいものとなる。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
はコンクリート床の仕上げ作業、コンクリート床に対す
るブレードの圧力調整、接地位置調整及び機体の移動を
第1〜第4の駆動部と第1〜第4の動力伝達機構によっ
て行うようにしたもので、次のような顕著な効果を得る
ことができる。
【0042】(1)運転者が搭乗する必要がないので装
置を軽量化することができる。このため、コンクリート
床が軟らかいうちに作業を開始できるので、作業時間、
したがって工期を短縮できる。また、装置の重量を建築
物の許容荷重以下にすることができるので、各種の建築
物に広範囲に使用することができる。 (2)各種の操作を無線機により遠隔操作できるので、
操作が容易になり、僅か数時間で作業者を訓練すること
ができる。 (3)左右変位検出手段及び走行距離検出手段を設けた
場合は、完全に自動化運転を行うことができる。 (4)ブレードの接地線の延長線が回転軸の中心を通る
ようにしたので、 前進、後退、左右移動の走行性が向上する。 ヘディング修正トルクを有効に利用でき、ヘディング
制御性が向上する。 すべり修正等に対しても同様に制御性が向上する。 搭乗式の場合、操作性の向上が計れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部を断面で示した本発明実施例の斜視図であ
る。
【図2】図1の要部の分解斜視断面図である。
【図3】図1のプーリと円筒部材との取付状態を示す断
面図である。
【図4】図1の平面を示す模式図である。
【図5】本発明実施例の作用説明図である。
【図6】本発明実施例の作用説明図である。
【図7】(a),(b),(c),(d)は本発明実施
例の作用説明図である。
【図8】(a),(b),(c),(d),(e),
(f),(g)は本発明実施例の作用説明図である。
【図9】走行距離・左右変位検出装置の実施例の模式図
である。
【図10】本発明の制御系の実施例のブロック図であ
る。
【図11】本発明のブレード配置例を示す概要図であ
る。
【図12】上記ブレード配置例における基本動作時の推
進力作用線図である。
【図13】一般的なブレードの配置例を示す概要図であ
る。
【図14】一般的なブレード配置例における基本動作時
の推進力作用線図である。
【符号の説明】
1 機体 2 支持板 3,30,30a,35,35a,47 モータ 5,5a ブレード駆動機構 6,6a 駆動軸 7 ベルト 8,8a プーリ 9,9a 円筒部材 10,10a ロータ 13a〜13d ブレード 13e〜13h ブレードの接地線 16 ロータ軸 17 回転軸 18 取付ベース 20 ジンバルリング 28 調整ねじ 33,33a,38,38a, サーボリンク 40,50 走行距離・左右変位検出装置 60 制御装置 63 走行領域設定器 80,80a 球面軸受
フロントページの続き (72)発明者 有本 哲也 東京都大田区南蒲田2丁目16番46号 株式 会社トキメック内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持板と、 複数のブレードが放射状かつ回転可能に取り付けられ、
    前記支持板に対して傾斜可能に支持され回転軸に固定さ
    れた複数のロータと、 該ロータを回転させるために前記支持板に配設された第
    1の駆動手段及び第1の動力伝達手段と、 前記ブレードの角度を変化させるための第2の駆動手段
    及び第2の動力伝達手段と、 前記ロータの回転軸をX方向に傾斜させるために前記支
    持板上に配設された第3の駆動手段及び第3の動力伝達
    手段と、 前記ロータの回転軸をY方向に傾斜させるために前記支
    持板上に配設された第4の駆動手段及び第4の動力伝達
    手段とを備えたことを特徴とするコンクリート床仕上げ
    機。
  2. 【請求項2】 左右変位検出手段及び走行距離検出手段
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のコンクリート
    床仕上げ機。
  3. 【請求項3】 走行領域設定手段を備えたことを特徴と
    する請求項1又は2記載のコンクリート床仕上げ機。
  4. 【請求項4】 第1の駆動手段〜第4の駆動手段を制御
    する制御装置を備えたことを特徴とする請求項1,2又
    は3記載のコンクリート床仕上げ機。
  5. 【請求項5】 各ブレードの接地線の延長線が前記ロー
    タの回転軸の中心を通るようにしたことを特徴とする請
    求項1,2,3又は4記載のコンクリート床仕上げ機。
  6. 【請求項6】 支持板と、複数のブレードが放射状かつ
    回転可能に取り付けられ、前記支持板に対して傾斜可能
    に支持され回転軸に固定された複数のロータと、該ロー
    タを回転させるために前記支持板に配設された第1の駆
    動手段及び第1の動力伝達手段と、前記ブレードの角度
    を変化させるための第2の駆動手段及び第2の動力伝達
    手段と、手動操作される操縦桿によって前記ブレードの
    回転面をXY方向に任意に傾斜させうるXY方向のリン
    ク機構を備えた搭乗式のコンクリート床仕上げ機におい
    て、 前記各ブレードの接地線の延長線が該ブレードを回転さ
    せる回転軸の中心を通るように該ブレードを配置したこ
    とを特徴とする搭乗式のコンクリート床仕上げ機。
JP18274593A 1992-07-30 1993-07-23 コンクリート床仕上げ機 Pending JPH0693729A (ja)

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JP18274593A JPH0693729A (ja) 1992-07-30 1993-07-23 コンクリート床仕上げ機

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JP4-203313 1992-07-30
JP20331392 1992-07-30
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JP (1) JPH0693729A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5584598A (en) * 1995-10-24 1996-12-17 Tokimec Inc. Concrete-floor finisher
NL1001658C2 (nl) * 1995-11-15 1997-05-21 Tokimec Inc Betonvloerafwerkinrichting.
DE19542728C1 (de) * 1995-11-16 1997-06-12 Tokimec Inc Betonboden-Glättmaschine

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5584598A (en) * 1995-10-24 1996-12-17 Tokimec Inc. Concrete-floor finisher
NL1001658C2 (nl) * 1995-11-15 1997-05-21 Tokimec Inc Betonvloerafwerkinrichting.
DE19542728C1 (de) * 1995-11-16 1997-06-12 Tokimec Inc Betonboden-Glättmaschine

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