JPS589663Y2 - 選別装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、大豆や小豆等の粒状物を周面に細かい凹凸
を形成した選別ベルト上に供給して、この選別ベルトの
傾きを利用して歪のある粒状物を選り出す選別装置に関
する。

選別ベルトは、その周面の回動方向及び回動方向と直交
する左右方向の各々傾きを調節自在にして、選別精度や
処理能力を変えるのであるが、従来の構成では、選別ベ
ルトを駆動するモーターを機枠に固定していたので、モ
ーターから選別ベルルトを駆動する動力伝動系中に、自
在継手などを介在させて、モーターの出力軸と選別ベル
トの入力軸との位置変化に対応させていた。

このような構成では、選別ベルトを大きく傾けることに
よって、自在継手における駆動側軸と従動側軸との屈曲
が大きくなると、従動側軸の回転角速度が変動して、選
別ベルトの周速が変動し、選別性能を悪くすることにな
る。

このため、この考案では次の如く構成した。

すなわち、選別ベルト１を張設する傾動枠２をこの選別
ベルト１０回動方向及びこの回動方向と直交する左右方
向に傾動自在に機枠８に装着した構成にわいて、該選別
ベルト１を回転駆動するモーター３をこの傾動枠２に設
ける。

この考案は、前記の構成によって、次のような技術的作
用効果を奏する。

すなわち、選別ベルト１を張設する傾動枠２にモーター
３を設けたので、選別ベルト１の回動方向及び左右方向
への傾き角度の変更に対してモーター３の出力軸と選別
ベルト１の入力軸の位置関係が変ることなく、モーター
３を機枠８側へ設けた構成と比較して、選別ベルト１の
周速が変化することなく選別性能が良好で、モーター３
から選別ベルト１への動力伝動機構が簡単になり選別装
置全体を安価に製作できることになる。

次に、この考案の一実施例を図面で説明する。

選別ベルト１は外周面に細かい凹凸を形成する幅広の無
端帯で、一対のロール４，５に張設する。

ロール４，５を軸支する左右の傾動枠２，２は、選別ベ
ルト１の下面側において、該ロール４，５と軸方向を平
行にした主支軸６で一体的に連結固着する。

この主支軸６の一端を機枠８から内腔へ向けて突設した
自在継手７に連結し、他端を上下調節装置１０のロッド
１４．１４に連結して支持する。

自在継手７は右調節杆９を回動することによって回動し
、この右調節杆９の回動で、自在継手７に連結した主支
軸６を回動できる。

上下調節装置１０は前後の機枠８，８に渡って螺杵１１
と摺動杆１２とを平行に設け、螺杵１１に螺合し摺動杆
１２に挿入した移動具１３と主支軸６の一端ｆ ｏ ７
ド１４１４で連結したもので、螺杵１１を回転すること
によって移動具１３が中央側へ移動したり、外方へ移動
したりし主支軸６の一端を上下するものである。

従って、傾動枠２は、右調節杆９の回動によって選別ベ
ルト１の回動方向に傾斜角度を変え、螺杵１１の回動に
よって選別ベルトの左右方向の傾斜斜角度を変えるもの
である。

この傾動枠２にモーター３を固着し、モーター３軸に固
着した鎖車１７とロール５軸に固着した鎖車１８にチェ
ノ１９を張設して動力伝動をする。

また、この傾動枠２には、補助ホッパー１５を固着しそ
の排出口と選別ベルト１の周面との距離を一定に保つよ
うにする。

１６ば、被選別粒を補助ホッパー１５へ供給するメイン
ホッパーでアル。

補助ホッパー１５より選別ベルト１の上周面に供給され
た粒状物は、転がり易い球形のものが左方へ落下し、転
がらない歪なものはベルト面上に乗って回動方向へ移送
されて選別される。

【図面の簡単な説明】

図は、この考案の一実施例を示すもので、第１図は正面
図、第２図は一部の右側面図、第３図は一部の拡大左側
面図である。 １・・・選別ベルト、２・・・傾動枠、３・・・モータ
ー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 選別ベルトを張設する傾動枠をこの選別ベルトの回動方
   向及びこの回動方向と直交する左右方向に傾動自在に機
   枠に装着した構成にむいて、該選別ベルトを回転駆動す
   るモーターをこの傾動枠に設けてなる選別装置。