JPH0693622B2 - アナログスイツチ回路 - Google Patents

アナログスイツチ回路

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JPH0693622B2
JPH0693622B2 JP29053285A JP29053285A JPH0693622B2 JP H0693622 B2 JPH0693622 B2 JP H0693622B2 JP 29053285 A JP29053285 A JP 29053285A JP 29053285 A JP29053285 A JP 29053285A JP H0693622 B2 JPH0693622 B2 JP H0693622B2
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timing
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mosfets
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明はアナログスイッチ、例えばCMOSスイッチに適用
して有効な技術に関する。
〔背景技術〕
Pチャンネル型MOSFET及びNチャンネル型MOSFETが並列
接続され、夫々のゲートに相補レベルのタイミング信号
を受けてスイッチ制御されるCMOSスイッチにおいて、そ
れがオン状態からオフ状態にされるとき、Nチャンネル
型MOSFETのゲートに供給されるタイミング信号はハイレ
ベルからロウレベルに立ち下げられ、一方Pチャンネル
型MOSFETのゲートに供給されるタイミング信号はロウレ
ベルからハイレベルに立ち上げられる。ここで、MOSFET
においては、ゲート電極とソース・ドレイン領域との重
なりによって生ずるようなゲートオーバラップ容量や、
ゲート電極下の半導体表面にチャンネル領域が誘起され
たときにゲート電極とチャンネル領域との間に形成され
るチャンネル容量から成るようなゲート容量が存在す
る。このゲート容量は、不所望なカップリング容量とみ
なされる。そこで、Nチャンネル型及びPチャンネル型
MOSFETのためのタイミング信号がそれぞれ上記のように
変化された場合、夫々のMOSFETに結合された出力ノード
にはゲート容量を介して電荷が注入されることになる。
注入された電荷は、夫々のMOSFETがオフ状態にされてハ
イインピーダンス状態に採ることによってそのまま保持
される。この場合、Nチャンネル型MOSFETとPチャンネ
ル型MOSFETとに加えられるタイミング信号の変化が上記
のように互いに逆方向であるので、これら2つのMOSFET
を介して出力ノードに加えられる電荷は、実質的に逆極
性にあるとみなせる。しかしながら、注入電荷量が両MO
SFETで異なれば、CMOSスイッチのオフ状態前に出力ノー
ドに伝達された入力信号レベルがその注入電荷量の差に
応じて変動する所謂フィードスルーを生ずる。
そこで本発明者は、相互に注入電荷を相殺可能にしてCM
OSスイッチにおける上記フィードスルーを低減するた
め、ゲート容量の等しいMOSFETを用いることを検討し
た。しかし本発明者による斯る検討技術においても、CM
OSスイッチのオフ状態直前におけるその入力信号レベル
によっては、両MOSFETがオフ状態にされるタイミングが
相互にずれ、そのため実質的な注入電荷量が相違して充
分にフィードスルーを低減することができないというこ
とが明らかにされた。
なお、CMOSスイッチについて記載された文献の例として
は昭和59年11月30日オーム社発行の「LSIハンドブッ
ク」P145がある。
〔発明の目的〕 本発明の目的は、フィードスルーを充分に低減すること
ができるアナログスイッチ回路を提供することにある。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は、
本明細書及び添付図面から明らかになるであろう。
〔発明の概要〕
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要
を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、CMOSスイッチのオン状態からオフ状態への遷
移過程において、その相補的なタイミング信号のクロス
ポイントを、そのCMOSスイッチの入力信号レベルに近づ
けるように制御するタイミング信号発生回路を設け、CM
OSスイッチを構成する両MOSFETがオフ状態にされるタイ
ミングを、CMOSスイッチの入力信号レベルに応じて同一
にする。換言すれば、CMOSスイッチを構成する両MOSFET
におけるアナログ入力信号レベルに対するスイッチタイ
ミングの相違もしくはずれを抑制する。これによりフィ
ードスルーの低減を達成するものである。
〔実施例1〕 第1図は本発明の第1実施例を示す回路図である。同図
に示されるアナログスイッチ回路は、特に制限されない
が、図示しないサンプルアンドホールド回路へ入力信号
を供給する伝達ゲートとして機能するものである。
同図においてSWはCMOSスイッチであり、並列接続された
Nチャンネル型MOSFETQ1及びPチャンネル型MOSFETQ2か
ら構成される。このCMOSスイッチは、MOSFETQ1,Q2のゲ
ートに夫々に供給される相補レベルのタイミング信号φ
n,φpによってスイッチ制御される。CMOSスイッチSW
は、MOSFETQ1のドレイン及びMOSFETQ2のソースに入力信
号Vinを受け、オン状態においてMOSFETQ1のソース及びM
OSFETQ2のドレインから出力信号Voutを図示しないサン
プルアンドホールド回路へ供給する。なお、MOSFETQ1及
びQ2のそれぞれの2つの電流移送電極のうちどちらがソ
ースとして作用し、どちらがドレインとして作用するか
は、入力Vinと出力Voutとの間の電位差によって決る。
それ故に、図示及び以下の説明におけるソース・ドレイ
ンの記号及び用語は便宜上のものであると理解された
い。
同図においてTgeはタイミング信号発生回路であり、上
記タイミング信号φpはそれに含まれる第1コントロー
ルゲート回路Gc1から出力され、また上記タイミング信
号φnはそれに含まれる第2コントロールゲート回路Gc
2から出力される。
第1コントロールゲート回路Gc1は、例えば第2図に示
されるように、夫々ソースが一方の基準電源端子+V0
結合されたPチャンネル型MOSFETQ3,Q4から成るカレン
トミラー回路と、夫々ソースが他方の基準電源端子−V0
に結合されたNチャンネル型MOSFETQ5,Q6から成るカレ
ントミラー回路とを含む。上記MOSFETQ4及びQ6のドレイ
ン間にはPチャンネル型MOSFETQ7及びNチャンネル型MO
SFETQ8から成るCMOSインバータ回路が結合される。その
CMOSインバータ回路の入力端子はクロック信号φが供
給され、そのクロック信号φのレベルに応じて反転さ
れたレベルのタイミング信号φnがそのCMOSインバータ
回路の出力端子から出力される。
上記MOSFETQ3及びQ5のドレイン間には、ゲートがドレイ
ンに結合されたPチャンネル型MOSFETQ9及びバイアス電
流決定用のNチャンネル型入力MOSFETQ10が順次結合さ
れる。入力MOSFETQ10のゲートは、第1図に示される電
圧発生回路Vgeからの制御電圧Vcを受ける。電圧発生回
路Vgeは、上記CMOSスイッチSWによってスイッチされる
べきアナログ入力信号Vinを受け、そのレベルに比例し
たようなアナログ制御電圧Vcを出力するものである。し
たがって、入力MOSFETQ10のオン抵抗若しくはバイアス
電流は制御電圧Vcのレベル即ち入力信号Vinのレベルに
ほぼ比例して増減する。その結果、上記カレントミラー
回路を構成するMOSFETQ4及びQ6に流れる電流が入力信号
Vinのレベルにほぼ比例して増減するから、タイミング
信号φnのレベル反転速度、言い換えるなら、MOSFETQ1
のゲートに対する充放電時間は上記入力信号Vinのレベ
ルにほぼ比例して変化される。例えば、クロツク信号φ
のレベル変化に基づいてロウレベルからハイレベルに
変化するときのタイミング信号φpは、0〔V〕の入力
信号Vinに対して第4図の実線で示されるレベル反転速
度に設定される。入力信号Vinのレベルが0〔V〕以上
の+A〔V〕のときは、その入力信号レベルの増大に応
じてMOSFETQ4から供給される電流が増大され、それによ
ってそのときのレベル反転速度は第4図の鎖線で示され
るように速くなる。一方、入力信号Vinのレベルが0
〔V〕以下の−A〔V〕のときは、その入力信号レベル
の減少に応じてMOSFETQ4から供給される電流が減少さ
れ、それによってそのときのレベル反転速度は第4図の
破線で示されるように遅くなる。
第2コントロールゲート回路Gc2は、第3図に示される
ように、上記第1コントロールゲート回路Gc1同様MOSFE
TQ11乃至Q16から成るカレントミラー回路及びCMOSイン
バータ回路を含む。そのCMOSインバータ回路の入力端子
は第1図に示されるインバータ回路の入力端子は第1図
に示されるインバータ回路Invによってレベル反転され
が供給され、その のレベルに応じて反転されたレベルのタイミング信号φ
nがそのCMOSインバータ回路の出力端子から出力され
る。
上記カレントミラー回路を構成するMOSFETQ11及びQ13の
ドレイン間には、上記電圧発生回路Vgeからの制御電圧V
cを受けるPチャンネル型入力MOSFETQ17とダイオード接
続されたNチャンネル型MOSFETQ18とが順次結合され
る。入力MOSFETQ17の導電型は上記第1コントロールゲ
ート回路Gc1のそれと異なるから、入力MOSFETQ17のオン
抵抗は逆に制御電圧Vcのレベル即ち入力信号Vinのレベ
ルにほぼ反比例して増減する。その結果、上記カレント
ミラー回路を構成するMOSFETQ12及びQ14に流れる電流は
入力信号Vinのレベルにほぼ反比例して増減するから、
タイミング信号φpのレベル反転速度、言い換えるな
ら、MOSFETQ2のゲートに対する充放電時間は上記入力信
号Vinのレベルにほぼ反比例して可変とされる。
のレベル変化に基づいてハイレベルからロウレベルに変
化するときのタイミング信号φnは、0〔V〕の入力信
号Vinに対して第4図の実線で示されるように、上記第
1コントロールゲート回路Gc1のレベル反転速度と等し
く設定され、レベル反転の遷移過程においてタイミング
信号φpと相互に0〔V〕で交叉する。入力信号Vinの
レベルが0〔V〕以上の+A〔V〕のときは、その入力
信号レベルの増大に応じてMOSFETQ14に流れる電流が減
少され、それによってそのときのレベル反転速度は第4
図の鎖線で示されるように遅くなる。このときタイミン
グ信号φnは、レベル反転の遷移過程においてタイミン
グ信号φpと相互に+A〔V〕で交叉する。一方、入力
信号Vinのレベルが0〔V〕以下の−A〔V〕のとき
は、その入力信号レベルの減少に応じてMOSFETQ14に流
れる電流が増大され、それによってそのときのレベル反
転速度は第4図の破線で示されるように速くなる。この
ときタイミング信号φnは、レベル反転の遷移過程にお
いてタイミング信号φpと相互に−A〔V〕で交叉す
る。このように、レベル反転の遷移過程において両タイ
ミング信号φn,φpが入力信号Vinのレベルで交叉する
相関は、第1コントロールゲート回路Gc1及び第2コン
トロールゲート回路Gc2を夫々構成するMOSFETのサイズ
やしきい値電圧などを相互に整合させることによって実
現可能である。なお、特に制限されないが、第2図及び
第3図の回路は、それぞれIC化を考慮したような単位回
路から構成されている。すなわち、各単位回路は、配線
変更によりその構成を容易に変更できるように構成され
ている。第2図及び第3図のMOSFETQ9及びQ18は、それ
ぞれの回路動作のために本質的に必要とされるものでは
ない。
ここで、上記CMOSスイッチSWを構成するMOSFETQ1,Q2
は、特に制限されないが、ゲート容量及びしきい値電圧
Vthが夫々等しく設定される。斯るCMOSスイッチSWのオ
フ動作をみると、MOSFETQ1はタイミング信号φnのレベ
ルが入力信号Vinのレベルに対してそのしきい値電圧分V
thだけ高い所でオフ状態にされ、また、MOSFETQ2はタイ
ミング信号φpのレベルが入力信号Vinのレベルに対し
てそのしきい値電圧分Vthだけ低い所でオフ状態にされ
る。
したがって、上記第1コントロールゲート回路Gc1及び
第2コントロールゲート回路Gc2によれば、第4図に示
されるようにレベル反転の遷移過程において両タイミン
グ信号φn,φpが入力信号Vinのレベルで交叉する相関
を有するから、クロツク信号φのレベル反転に基づい
てCMOSスイッチSWが制御されるとき、そのCMOSスイッチ
SWを構成する両MOSFETQ1及びQ2はほぼ同じタイミングで
オフ状態が達成される。厳密に言うなら、入力信号Vin
のレベルが0〔V〕のときは両タイミング信号φn,φp
のレベル反転速度が相互に等しくなるから、同じタイミ
ングでオフ状態が達成される。一方、入力信号Vinのレ
ベルが0〔V〕以外の場合には両タイミング信号φn,φ
pのレベル反転速度が相互に相違するようになるから、
そのレベル変化の傾きの差に応じて極めて僅かながらタ
イミングがずれることになる。
上記CMOSスイッチSWが両タイミング信号φn,φpによっ
てオン状態からオフ状態に制御される遷移過程におい
て、レベル反転されるタイミング信号φn,φpを夫々ゲ
ートに受けるMOSFETQ1,Q2は、相互に等しいゲート容量
を通してCMOSスイッチSWの出力端子側に相互に逆極性の
電荷を注入する。このとき、上述の第1コントロールゲ
ート回路Gc1及び第2コントロールゲート回路Gc2の作用
により、CMOSスイッチSWを構成する両MOSFETQ1及びQ2
は、入力信号Vinのレベルに拘らずほぼ同じタイミング
でオフ状態にされる。言い換えるなら、両MOSFETQ1及び
Q2は、ほぼ同時に高出力インピーダンス状態にされる。
その結果、各MOSFETQ1,Q2のゲートからCMOSスイッチSW
の出力端子側に実質的に注入保持される逆極性の電荷
は、入力信号Vinのレベルに拘らず相互にほぼ等量にな
り、ほぼ完全に相殺される。したがって、CMOSスイッチ
SWのオフ状態前に出力ノードに伝達された入力信号レベ
ルがその注入電荷量の差に応じて変動する所謂フィード
スルーを、入力信号Vinのレベルに拘らず著しく低減す
ることができる。よって、本実施例のようにCMOSスイッ
チSWが図示しないサンプルアンドホールド回路に適用さ
れる場合は、そのサンプルアンドホールド回路における
ゲインエラーが防止される。
例えば、第4図に示されるように入力信号Vinが+A
〔V〕のときにCMOSスイッチSWがオフ動作される場合、
MOSFETQ1は時刻t1においてオフ状態にされ、MOSFETQ2は
それよりも僅かに遅れた時刻t2においてオフ状態にされ
る。これに対して仮に、上記と同じ場合にCMOSスイッチ
SWをクロック信号φで直接的にスイッチ制御するな
ら、第4図に示されるようにMOSFETQ1は時刻t0において
オフ状態にされ、MOSFETQ2はそれよりもはるかに遅れた
時刻t3においてオフ状態にされる。
この場合のフィードスルー量は、次のようになる。すな
わち、各MOSFETQ1,Q2は、それがオン状態にされている
なら、ゲート・チャンネル間容量とゲート・ソース又は
ゲート・ドレイン間オーバラップ容量との和に等しいよ
うな大きいゲート容量をもち、それがオフ状態にされて
いるなら、斯るオーバラップ容量に等しいような小さい
ゲート容量を持つ。タイミング信号φnがロウレベルに
向けて変化され始め且つMOSFETQ1が時刻t0においてオフ
状態にされるまでにおいて、出力ノードVoutには、MOSF
ETQ1の大きいゲート容量を介して電位変動が与えられ
る。しかしながら、この場合、MOSFETQ2はね時刻t3まで
オン状態に維持される。オン状態のMOSFETQ2は、出力ノ
ードVoutの電位を入力ノードVinの電位に等しくさせる
ように作用する。これに応じて、MOSFETQ1によって出力
ノードVoutに与えられる電位変動成分は、小さくされて
しまう。MOSFETQ1がオフ状態にされてからMOSFETQ2がオ
フ状態にされるまでの間において、出力ノードVoutに
は、MOSFETQ2のチャンネル容量によって決るような電位
変動が与えられる。言い換えると、この場合は、MOSFET
Q1とQ2の動作によってフィードスルー量のキャンセルが
実質的に期待されず、出力ノードVoutに、実質的にMOSF
ETQ2によってのみ決るような大きい電位変化が与えられ
てしまうようになる。
これに対して、本実施例のようにMOSFETQ1,Q2のオフタ
イミングのずれが極めて少ない場合には夫々のMOSFETQ
1,Q2のゲートからCMOSスイッチSWの出力端子側に実質的
に注入保持される逆極性の電荷量の差が極めて小さくな
り、その結果フィードスルー量が低減される。
〔実施例2〕 第5図は本発明の第2実施例を示す回路図である。上記
実施例1においては入力信号Vinのレベルに応じてタイ
ミング信号発生回路Tgeをフィードホワード制御する構
成を示したが、本実施例は、フィードスルー量を検出
し、それに基づいてタイミング信号発生回路Tgeをフィ
ードバック制御する構成である。
第5図においてSenは、フィードスルー量検出回路であ
り、CMOSスイッチSWの入出力信号Vin,Voutを受けその差
に応じた電圧を出力する比較器Comと、比較器Comからの
出力電圧及びクロック信号φを受け、クロツク信号φ
がハイレベルからロウレベルに変化したとき、言い換
えるなら、CMOSスイッチSWがオン状態からオフ状態に変
化したときに比較器Comからの出力電圧をサンプリング
し、そのサンプリング電圧をクロツク信号φの次の変
化までホールドするサンプルアンドホールド回路S&H
とから構成される。ここで、フィードスルー量検出回路
Senによって検出されるフィードスルー量は、サンプル
アンドホールド回路S&Hから入力される制御電圧Vcに
対応し、入力信号Vinが0〔V〕以上のときはその信号
レベルの大きさに応じた+極性の制御電圧としてサンプ
ルアンドホールド回路S&Hから得られる。また、入力
信号Vinが0〔V〕以下のときはその信号レベルの絶対
値に応じた−極性の制御電圧としてサンプルアンドホー
ルド回路S&Hから得られる。
タイミング信号発生回路Tgeは、上記実施例同様インバ
ータ回路Inv、第1コントロールゲート回路Gc1及び第2
コントロールゲート回路Gc2を備える。本実施例におい
て、コントロールゲート回路Gc1,Gc2の夫々の入力MOSFE
TQ10,Q17にはサンプルアンドホールド回路S&Hからの
制御電圧Vcが供給される。例えば、クロック信号φ
レベル反転に基づいてCMOSスイッチSWがオン状態からオ
フ状態にされる場合、サンプルアンドホールド回路S&
Hから第1コントロールゲート回路Gc1に供給される制
御電圧Vcが+極性のとき、第6図の鎖線で示されるなよ
うにそこからの はレベル反転速度が増大される傾向を採り、逆に−極性
のときは第6図の破線で示されるように はレベル反転速度が減少される傾向を採る。第2コント
ロールゲート回路Gc2からの出力信号φに関しては上
記第1コントロールゲート回路Gc1場合とは逆になる。
第1コントロールゲート回路Gc1及び第2コントロール
ゲート回路Gc2の出力端子は、夫々所定の論理しきい値
電圧Vthが設定された図示しないインバータ回路やヒス
テリシス回路などによつて構成された波形整形回路Wc1,
Wc2の入力端子に結合される。各波形整形回路Wc1,Wc
2は、クロック信号φのレベル反転に基づいてCMOSス
イッチSWがオン状態からオフ状態にされる遷移過程にお
いて上記コントロールゲート回路Gc1,Gc2から出力され
る所定の を波形整形回路Wc1,Wc2の論理しきい値電圧Vthに応じて
急峻に立ち上げ又は立ち下げるように波形整形する。し
たがって、各波形整形回路Wc1,Wc2からは、第6図に対
応した第7図に示されるように、論理しきい値電圧Vth
に応じて相互に遅延された が出力される。
の遅延関係についてみれば、第6図の説明からも明らか
な如く、制御電圧Vcが0〔V〕のとき は相互に遅延せず、また、制御電圧Vcが+極性のときは
第7図の鎖線で示されるように のレベル反転時期が遅れ、逆に制御電圧Vcが−極性のと
きは第7図の破線で示されるように信号φのレベル反
転時期が遅れる。
波形整形回路Wc1,Wc2の出力端子は、夫々第2図同様の
構成を有する第3コントロールゲート回路Gc3,第3図同
様の構成を有する第4コントロールゲート回路Gc4に含
まれる夫々のCMOSインバータ回路の入力端子に結合され
る。両コントロールゲート回路Gc3,Gc4の入力MOSFETに
は固定電圧Vfiが印加され、 に基づきともに同じ速度でレベル反転されたタイミング
信号φp,φnを出力する。したがって、CMOSスイッチSW
がオン状態からオフ状態にされる遷移過程において両コ
ントロールゲート回路Gc3,Gc4から出力されるタイミン
グ信号φp,φnは、第8図に示されるように、上記第7
図で説明した遅延関係を有して相互に同じ速度、言い換
えるなら、同じ傾きでレベル反転される。
ここで、+極性の制御電圧Vcに基づいて発生されるタイ
ミング信号φp,φnは、第8図の鎖線で示されるよう
に、その制御電圧Vcを得るにあたって上記フィードスル
ー量検出回路Senで検出された入力信号Vinのレベル+A
〔V〕に等しいレベルで相互に交叉するようになってい
る。また、−極性の制御電圧Vcに基づいて発生されるタ
イミング信号φp,φnは、第8図の破線で示されるよう
に、その制御電圧Vcを得るにあたって上記フィードスル
ー量検出回路Senで検出された入力信号Vinのレベル−A
〔V〕に等しいレベルで相互に交叉するようになってい
る。このような関係は、制御電圧Vcのレベルに対して を相互にどれだけ遅延させるかによって決るから、コン
トロールゲート回路Gc1,Gc2及び波形整形回路Wc1,Wc2
構成素子のサイズや回路構成次第で適宜得ることができ
る。
このように、タイミング信号φp,φnのレベル反転の遷
移過程において両タイミング信号φn,φpが入力信号Vi
nのレベルで交叉する相関を有するから、クロツク信号
φのレベル反転に基づいてCMOSスイッチSWが制御され
るとき、そのCMOSスイッチSWを構成する両MOSFETQ1及び
Q2は同じタイミングでオフ状態が達成される。したがっ
て、上記実施例同様、CMOSスイッチSWがオン状態からオ
フ状態にされるとき、各MOSFETQ1,Q2のゲートからCMOS
スイッチSWの出力端子側に実質的に注入保持される逆極
性の電荷は、入力信号Vinのレベルに拘らず相互に等量
になって完全に相殺され、それによって入力信号Vinの
レベルに拘らずフィードスルーを著しく低減することが
できる。
特に、本実施例2においては、実施例1と異なりタイミ
ング信号φp,φnのレベル反転速度が常に等しく維持さ
れるから、タイミング信号発生回路等Tge自体の構成は
実施例1に比べて複雑になるが、MOSFETQ1,Q2のオフタ
イミングを原理的に完全に一致させることができ、実施
例1よりも一層フィードスルー量を低減可能である。
〔発明の効果〕
本願において開示された発明によれば、以下の効果を得
るものである。
(1)CMOSスイッチのスイッチ制御用タイミング信号
を、そのCMOSスイッチのオン状態からオフ状態への遷移
過程においてそのCMOSスイッチの入力信号レベルとほぼ
同じレベルで交叉させるようにしたから、CMOSスイッチ
を構成する一対のMOSFETのオフタイミングを入力信号レ
ベルに拘らずほぼ一致させることができる。換言すれ
ば、CMOSスイッチを構成する両MOSFETにおけるアナログ
入力信号レベルに対するスイッチタイミングの相違もし
くはずれを抑制することができる。
(2)上記効果より、CMOSスイッチのオン状態からオフ
状態への遷移過程においてCMOSスイッチを構成する一対
のMOSFETのゲートに注入される相互に逆極性の電荷量が
ほぼ等しくなり、それによって注入電荷がほぼ相殺され
てフィードスルーが低減される。
(3)特に、CMOSスイッチのスイッチ制御用タイミング
信号のレベル変化速度を入力信号レベルに応じて換える
ことによって、そのタイミング信号をCMOSスイッチの入
力信号レベルとほぼ同じレベルで交叉させるようにすれ
ば、タイミング信号発生回路の構成を簡素化することが
可能である。
(4)また、COMSスイッチのスイツチ制御用タイミング
信号のレベル変化速度を相互に一定に維持した状態で入
力信号レベルに応じてレベル反転開始時期を相互に遅延
させることによって、そのタイミング信号をCMOSスイッ
チの入力信号レベルとほぼ同じレベルで交叉させるよう
にすれば、フィードスルーを完全に解消することが可能
である。
以上本発明者によって成された発明を実施例に基づいて
具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々
変更可能である。
例えば、実施例1において両タイミング信号φp,φnと
もにレベル変化速度を可変にしたが、一方のタイミング
信号のレベル変化速度だけを可変にすることもできる。
即ち、コントロールゲート回路Gc2の入力MOSFETQ17のゲ
ートを接地させてタイミング信号φnのレベル変化速度
を第4図の実線で示されるように固定し、コントロール
ゲート回路Gc1によるタイミング信号φpのレベル反転
速度を更に大きく変化させるようにすればよい。また、
逆にタイミング信号φpのレベル反転速度を固定するこ
とも可能である。また、実施例2についても両タイミン
グ信号φp,φnともにレベル反転開始時期を遅延可能に
構成したが、上記同様一方のタイミング信号のレベル反
転開始時期だけを可変にすることもできる。
また、タイミング信号発生回路Tgeの制御手段は上記実
施例に限定されるものではなく、例えば実施例1のタイ
ミング信号発生回路Tgeを実施例2のフィードスルー量
検出回路Senで制御してもよく、また逆に、実施例2の
タイミング信号発生回路Tgeを実施例1の電圧発生回路V
geで制御することも可能である。
また、コントロールゲート回路は、第2図及び第3図に
示されるように、カレントミラー回路と入力MOSFETとを
組み合わせた一対の可変定電流源を含むものに限定され
るものではなく、少なくとも、CMOSスイッチのオン状態
からオフ状態への遷移過程においてタイミング信号のレ
ベル反転速度やレベル反転開始時期を可変にすることが
できれば充分であるから、1つのコントロールゲート回
路に対してはそれに応じた1つの可変定電流源だけを有
するように構成することもでき、更に可変定電流源をそ
の他の回路構成に置き変えることも可能である。
〔利用分野〕
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明
をその背景となった技術分野であるサンプルアンドホー
ルド回路へ入力信号を供給する伝達ゲートに適用した場
合について説明したが、これに限定されるものではな
く、アナログスイッチ単体のIC、CODEC又は電力量計な
どMOSFETを含む半導体集積回路全般に広く利用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示す回路図、 第2図は第1コントロールゲート回路の詳細を示す回路
図、 第3図は第2コントロールゲート回路の詳細を示す回路
図、 第4図は第1実施例におけるタイミング信号φn,φpの
レベル反転過程を示す作用説明図、 第5図は本発明の第2実施例を示す回路図、 第6図は第2実施例における のレベル反転過程を示す作用説明図、 第7図は第2実施例における のレベル反転過程を示す作用説明図、 第8図は第2実施例におけるタイミング信号φn,φpの
レベル反転過程を示す作用説明図である。 SW……CMOSスイッチ、Tge……タイミング信号発生回
路、Veg……電圧発生回路、Sen……フィードスルー量検
出回路、φn,φp……タイミング信号、Vc……制御電
圧。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アナログ信号が与えられる第1ノード、互
    いにその電流通路が並列接続されたPチャンネル型MOSF
    ET及びNチャンネル型MOSFET、上記両MOSFETを介して第
    1ノードのアナログ信号が与えられる第2ノード、及び
    上記両MOSFETのゲートに供給されるべき相補的タイミン
    グ信号を形成するタイミング信号発生回路を備え、上記
    タイミング信号発生回路は、相補的にレベル変化される
    前記タイミング信号の相互にクロスする電圧レベルを、
    第1ノードに与えられるアナログ信号レベルに近づけ
    て、上記両MOSFETにおけるアナログ信号レベルに対する
    スイッチングタイミングの相違を抑制するものである、
    ことを特徴とするアナログスイッチ回路。
  2. 【請求項2】上記タイミング信号発生回路は、上記両MO
    SFETの入力アナログ信号レベルに応じた制御電圧を受
    け、その電圧に基づいてタイミング信号のレベル変化速
    度を可変にするものであることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載のアナログスイッチ回路。
  3. 【請求項3】上記タイミング信号発生回路は、上記第1
    ノードと第2ノードの間の電圧の差に応じた制御電圧を
    受け、その電圧に基づいて相補的タイミング信号のレベ
    ル変化開始時期を遅延制御するものであることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載のアナログスイッチ回
    路。
  4. 【請求項4】上記タイミング信号発生回路は、上記制御
    電圧に基づいて電流値が可変とされる電流源と、この電
    流源によって動作電流が決定されるCMOSインバータ回路
    とを一組含み、当該CMOSインバータ回路の出力反転速度
    がその電流源の電流値に応じて可変にされ、そのような
    一組のCMOSインバータ回路の入力の相補的な変化に追従
    して得られる当該CMOSインバータ回路の出力に基づい
    て、前記相補的タイミング信号を形成するものであるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第2項記載のアナログス
    イッチ回路。
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