JPH069344A - 整髪料組成物 - Google Patents

整髪料組成物

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JPH069344A
JPH069344A JP27288592A JP27288592A JPH069344A JP H069344 A JPH069344 A JP H069344A JP 27288592 A JP27288592 A JP 27288592A JP 27288592 A JP27288592 A JP 27288592A JP H069344 A JPH069344 A JP H069344A
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善雄 池田
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記成分(A)、(B)及び(C); (A)被膜形成性ポリマー、(B)数平均分子量が8万
〜1000万のポリエチレングリコール、(C)噴射
剤、を含有することを特徴とする整髪料組成物。 【効果】 髪のくせづけ易さ、髪のセット力、セットの
もちといった整髪性、泡のキメ、もち、のびの良さとい
った泡特性、さらに髪のつや、柔らかさ、しっとり感、
くし通りの良さといった風合いに優れるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は整髪料組成物に関し、さ
らに詳しくは泡特性、整髪性及び風合いに優れる泡状整
髪料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
泡状整髪料はその簡便性と仕上り感の軽さが人気を呼
び、その市場占有率を上げている。このような製品の泡
状エアゾール組成物としては、一般にポリビニルピロリ
ドン、ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体、酢酸ビ
ニル・クロトン酸共重合体、カルボキシル化酢酸ビニル
共重合体、ビニルメチルエーテル・マレイン酸ハーフエ
ステル共重合体、アクリル系樹脂(アニオン性、両性)
等の被膜形成性ポリマーを水、エタノール、油剤、界面
活性剤等に溶かし、さらに液化石油ガス等の噴射剤を配
合したものが用いられている。泡状整髪料とは、上記組
成物を手、櫛等を用いて髪に塗布して整髪し、ヘアスタ
イルを保持するものである。
【0003】かかる泡状整髪料には、髪のセット力、セ
ットのもち等の充分な整髪性に加えて、泡のキメ、も
ち、のびの良さといった優れた泡特性と整髪した髪のつ
や、柔らかさ、しっとり感、くし通りの良さといった風
合いとが、要求される。
【0004】しかし、これらすべてを満足する泡状整髪
料はいまだ得られてはいない。例えばセット基剤として
硬い被膜を形成し得るポリマーを選択した場合、整髪性
は良好であるものの仕上りがごわごわして風合いが悪
く、しかも泡質もキメ、もち、のび等の点で満足は得ら
れない。一方、ポリマー被膜を柔らかいものとするため
に種々の油剤、界面活性剤等を配合した場合、仕上りは
柔らかいものの、セット力、もちが低下してヘアスタイ
ルが崩れ、整髪料の本来の目的は達成できない。
【0005】そこで、整髪性とともに泡特性、風合い等
について満足できる泡状整髪料の開発が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる実
情に鑑み鋭意検討した結果、被膜形成性ポリマー、特定
分子量のポリエチレングリコール及び噴射剤を組合せ使
用することにより、整髪性、泡特性及び風合いをともに
満足させ得る整髪料が得られることを見出し、本発明を
完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、下記成分(A)、
(B)及び(C); (A)被膜形成性ポリマー、(B)数平均分子量が8万
〜1000万のポリエチレングリコール、(C)噴射
剤、を含有することを特徴とする整髪料組成物を提供す
るものである。
【0008】本発明に使用される成分(A)の被膜形成
性ポリマーとしては、アニオン性、カチオン性、ノニオ
ン性、両性等の各ポリマーが挙げられる。これらの具体
例としては、下記(1)〜(8)に示すもの等が挙げら
れる。
【0009】(1)ポリビニルピロリドン系高分子化合
物 (イ)ポリビニルピロリドン、市販品としてルビスコー
ル K12、K30(以上BASF社製)、PVPK1
5、K30(以上GAF社製)などが挙げられる。 (ロ)ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、市販品
としてルビスコール VA28、VA73(以上BAS
F社製)、PVP/VA E−735、S−630(以
上GAF社製)などが挙げられる。 (ハ)ビニルピロリドン/酢酸ビニル/プロピオン酸ビ
ニル三元共重合体、市販品としてルビスコール VAP
343(BASF社製)などが挙げられる。 (ニ)ビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート
(四級塩化)共重合体、市販品としてルビフレックス
(BASF社製)、コポリマー845、937、95
8、ガフカット755N(以上GAF社製)などが挙げ
られる。 (ホ)ビニルピロリドン/アクリレート/(メタ)アク
リル酸共重合体、市販品としてルビフレックス VBM
35(BASF社製)などが挙げられる。 (ヘ)ビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート
/ビニルカプロラクタム共重合体、市販品としてコポリ
マー VC−713(GAF社製)などが挙げられる。
【0010】(2)酸性ビニルエーテル系高分子化合物 (イ)メチルビニルエーテル/無水マレイン酸アルキル
ハーフエステル共重合体、 市販品としてガントレッツ ES−225、ES−42
5、SP−215(以上GAF社製)などが挙げられ
る。
【0011】(3)酸性ポリ酢酸ビニル系高分子化合物 (イ)酢酸ビニル/クロトン酸共重合体、市販品として
レジン 28−1310(ナショナル スターチ アン
ドケミカル社製)、ルビセットCA66(BASF社
製)などが挙げられる。 (ロ)酢酸ビニル/クロトン酸/ネオデカン酸ビニル共
重合体、市販品としてレジン 28−2930(ナショ
ナル スターチ アンドケミカル社製)などが挙げられ
る。 (ハ)酢酸ビニル/クロトン酸/プロピオン酸ビニル共
重合体、市販品としてルビセット CAP(BASF社
製)などが挙げられる。
【0012】(4)酸性アクリル系高分子化合物 (イ)(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステ
ル共重合体、市販品としてプラスサイズ L53P(互
応化学(株)製)、ダイヤホールド(三菱油化(株)
製)などが挙げられる。 (ロ)アクリル酸/アクリル酸アルキルエステル/アル
キルアクリルアミド共重合体、市販品としてウルトラホ
ールド 8(BASF社製)、アンフォマー V−42
(ナショナル スターチ アンド ケミカル社製)など
が挙げられる。
【0013】(5)両性アクリル系高分子化合物 (イ)N−メタクリロイルエチル−N,N−ジメチルア
ンモニウム・α−N−メチルカルボキシベタイン/メタ
クリル酸ブチル共重合体、市販品としてユカフォーマー
M−75、SM(以上三菱油化(株)製)などが挙げ
られる。 (ロ)アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブ
チルアミノエチル/アクリル酸オクチルアミド共重合
体、市販品としてアンフォマー 28−4910(ナシ
ョナル スターチ アンド ケミカル社製)などが挙げ
られる。
【0014】(6)塩基性アクリル系高分子化合物 (イ)アクリルアミド・アクリルエステル系四元共重合
体、特開平2−180911号公報に記載されているも
の等が挙げられる。
【0015】(7)セルロース誘導体 (イ)カチオン性セルロース誘導体、市販品としてセル
コート H−100、L−200(ナショナル スター
チ アンド ケミカル社製)などが挙げられる。
【0016】(8)キチン・キトサン誘導体 (イ)ヒドロキシプロピルキトサン、市販品としてキト
フィルマー(一丸ファルコス社製)などが挙げられる。 (ロ)カルボキシメチルキチン、(ハ)カルボキシメチ
ルキトサン、
【0017】これらの被膜形成性ポリマーのうち、とく
にカルボキシベタイン型両性ポリマーが好ましい。カル
ボキシベタイン型両性ポリマーとしては、例えばN−メ
タクリロイルエチル−N,N−ジメチルアンモニウム・
α−N−メチルカルボキシベタイン−メタクリル酸アル
キル共重合体が挙げられ、市販品としては次式(1)
【0018】
【化1】
【0019】(式中、Rはブチル基又はステアリル基を
示す)で表わされる構成単位を有するユカフォーマーM
−75〔式(1)中、R=ブチル基〕、ユカフォーマー
SM〔式(1)中、R=ステアリル基〕(以上、三菱油
化(株)製)等を使用することができる。
【0020】成分(A)の被膜形成性ポリマーは、本発
明組成物中に0.1〜10重量%(以下、単に%で示
す)、とくに0.5〜5%配合するのが好ましい。
【0021】成分(B)のポリエチレングリコールは、
数平均分子量が8万〜1000万のものであり、約10
万〜800万のものが好ましく、特に約10万〜400
万のものが好ましい。例えばPOLYOX WSR N
−10(数平均分子量約10万)、POLYOX WS
R N−80(数平均分子量約20万)、POLYOX
WSR N−750(数平均分子量約30万)、PO
LYOX WSR N−3000(数平均分子量約40
万)、POLYOX WSR 205(数平均分子量約
60万)、POLYOX WSR 1105(数平均分
子量約90万)、POLYOX WSR N−12K
(数平均分子量約100万)、POLYOX WSR
N−60K(数平均分子量約200万)、POLYOX
WSR301(数平均分子量約400万)、POLY
OX WSR Coagulant(数平均分子量約5
00万)、POLYOX WSR 303(数平均分子
量約700万)、POLYOX UCAR FLOC−
309(数平均分子量約800万)(以上、ユニオン
カーバイド社製)等が挙げられる。
【0022】成分(B)の上記特定分子量のポリエチレ
ングリコールは、本発明組成物中に0.005〜5%、
特に0.005〜1%配合することが好ましい。
【0023】成分(C)の噴射剤としては、液化石油ガ
ス(LPG)、ジメチルエーテル、メチルエチルエーテ
ル、ジエチルエーテル等が好ましい。
【0024】成分(C)の噴射剤は、本発明組成物中に
1〜20%、とくに1〜10%配合することが好まし
い。
【0025】本発明の整髪料組成物には、その使用目的
に応じてさらに、保湿剤、薬剤、紫外線吸収剤、防腐
剤、酸化防止剤、顔料、分散剤、金属イオン封鎖剤、低
級アルコール、生薬抽出物、ムコ多糖類、アミノ酸類、
蛋白質類、色素、香料等の任意成分を添加することがで
きる。これらの任意成分は水に溶解、分散させてから配
合することが好ましい。
【0026】本発明の整髪料組成物は、通常の方法に従
って製造することができ、その製造方法はとくに制限さ
れないが、例えば成分(A)及び成分(B)を水又は低
級アルコールに溶解し混合したものに成分(C)を添
加、混合することにより製造する方法が好ましい。
【0027】本発明の整髪料組成物は、毛髪に直接つけ
て、すすがない剤として用いることが好ましく、用途に
応じて種々の形態とすることができ、例えばセットロー
ション、ブロースタイリングローション、スタイリング
剤、ヘアトリートメント剤、ヘアミスト剤、ヘアクリー
ム等として提供することができる。
【0028】
【発明の効果】本発明の整髪料組成物は、髪のくせづけ
易さ、セットのもちといった整髪性、泡のキメ、もち、
のびの良さといった泡特性、さらに髪のつや、柔らか
さ、しっとり感、くし通りの良さといった風合いに優れ
るものである。
【0029】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0030】実施例1 表1〜表6に組成を示す整髪料組成物(比較品1〜5及
び本発明品1〜30)を下記方法により製造し、得られ
たそれぞれの整髪料組成物について泡特性、整髪性及び
風合いについて下記評価方法により評価した。結果を併
せて表1〜表6に示す。
【0031】(製造方法)まず噴射剤以外の成分を混合
・溶解して原液とし、次いでこれに噴射剤を添加して整
髪料組成物を得る。
【0032】(評価方法)今迄にコールドパーマ、ブリ
ーチ等の美容処理を行ったことのない日本人女性の毛髪
約20g(約15〜20cm)を束ね、シャンプーで洗浄
後タオルドライを行い、上記整髪料組成物をそれぞれ均
一に塗布し、さらにドライヤー乾燥を行った後、泡特性
(泡のキメの良さ、泡もちの良さ、泡ののび)、整髪性
(髪のくせづけ易さ、髪のセット力、セットのもち)、
風合い(髪のつや、髪の柔らかさ、髪のしっとり感、く
し通りの良さ)等について10人の専門パネリストが下
記評価基準により評価した。
【0033】(評価基準) ◎:非常に優れている。 ○:優れている。 △:やや優れている。 ×:良くない。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【表3】
【0037】
【表4】
【0038】
【表5】
【0039】
【表6】
【0040】 *1)三菱油化(株)ユカフォーマーM−75 *2)ナショナル スターチ アンド ケミカル社 A
MPHOMER28−4910(15%量のアミノメチ
ルプロパノールで中和したもの) *3)GAF社 GAFQUAT755N *4)互応化学(株)プラスサイズL53P *5)GAF社 PVP/VA535 *6)ユニオン カーバイド社製
【0041】表1〜表6に示す結果より明らかなよう
に、本発明品はいずれも、比較品に比べ、良好な泡特
性、整髪性及び風合いを示した。とくに、総合的にみ
て、成分(A)としてカルボキシベタイン型両性ポリマ
ーを使用したもの(本発明品1〜6)が優れた性能を示
していることがわかる。
【0042】実施例2 表7に示す組成の泡状整髪料を実施例1と同様にして製
造した。
【0043】
【表7】
【0044】得られた本発明品(31〜35)は、いず
れも良好な泡特性、整髪性及び風合いを示すものであっ
た。とくに、成分(A)としてカルボキシベタイン型両
性ポリマーを多く使用するもの(31、34、32等)
ほど、良好な性能を示した。
【0045】実施例3 表8に組成を示す泡状染毛整髪料(カラーセットフォー
ム)を実施例1と同様にして製造した。
【0046】
【表8】
【0047】得られた本発明品(36〜39)は、いず
れも良好な泡特性、整髪性及び風合いを示すものであっ
た。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記成分(A)、(B)及び(C); (A)被膜形成性ポリマー、(B)数平均分子量が8万
    〜1000万のポリエチレングリコール、(C)噴射
    剤、を含有することを特徴とする整髪料組成物。
  2. 【請求項2】 被膜形成性ポリマーがカルボキシベタイ
    ン型両性ポリマーである請求項1記載の整髪料組成物。
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