JPH0693021A - ポリマー触媒活性化合物、それらの製造法およびウレトジオン(uretdione)基を含むポリイソシアネート製造用触媒としての使用法 - Google Patents

ポリマー触媒活性化合物、それらの製造法およびウレトジオン(uretdione)基を含むポリイソシアネート製造用触媒としての使用法

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JPH0693021A
JPH0693021A JP5129416A JP12941693A JPH0693021A JP H0693021 A JPH0693021 A JP H0693021A JP 5129416 A JP5129416 A JP 5129416A JP 12941693 A JP12941693 A JP 12941693A JP H0693021 A JPH0693021 A JP H0693021A
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catalyst
polymer
catalytically active
imidazole
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Bernd Dr Bruchmann
ベルント、ブルフマン
Roland Minges
ローラント、ミンゲス
Christian Schade
クリスティアン、シャーデ
Konrad Stiefenhoefer
コンラート、シュティーフェンヘーファー
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BASF SE
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    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、イソシアネート化合物のイ
ソシアネートの二量体であるウレトジオン(uretd
ione)生成のための触媒として好適であり、二量体
化反応後に容易に除去回収して二量体化反応の触媒とし
て再使用できる触媒を見出すことである。 【構成】 この目的を達成するためには、例えばジイソ
ブテンと無水マレイン酸からのコポリマーにイミダゾー
ル、例えば1−(3−アミノプロピル)−イミダゾール
と任意に架橋剤のヘキサメチレンジアミンを反応させて
コポリマーの末端または側鎖にイミダゾールが結合した
ポリマー触媒活性化合物を得る。この触媒は、TDIお
よびMDI等の二量体化によるウレトジオン(uret
dione)生成用触媒として活性であり、容易に反応
生成混合物から分離できて再使用できるのが特徴となっ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウレトジオン(ure
tdione)基を含むポリイソシアネート製造用触媒
として好適であるポリマー触媒活性化合物およびその製
造法および使用法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ウレトジオン(uretdione)が
イソシアネートを触媒の存在において変換することによ
って製造されることができることは、知られている。好
適な触媒は、各種物質、例えばドイツ特許出願公開第3
005106号公報に記載されているトリアルキルホス
フィン、ドイツ特許出願公開第2349726号公報に
記載されているトリアルキル亜リン酸、米国特許第3,
290,288号明細書およびドイツ特許出願公開第3
437635号公報に記載されているトリアミノホスフ
ィン、特開昭46−37503号に記載されているシク
ロアミジン、英国特許出願公開第821,158号公報
に記載されているピリジンまたは置換ピリジン類、およ
びドイツ特許出願公開第3640855号公報およびド
イツ特許出願公開第3420114号公報に記載されて
いる有機金属化合物、例えばビスマスまたはアンチモン
化合物等である。
【0003】欧州特許出願公開第0417603号公報
に記載されているイミダゾールおよびベンゾイミダゾー
ルは、特に好適であることが証明されている。これらは
高収率および高選択性であり、特にイソシアヌル酸エス
テルの生成抑制の点で優れている。
【0004】これらの既知触媒については、二量体化反
応の後で触媒が適当な方法により反応混合物から除去さ
れるかまたは不活性化される必要があることが共通して
知られている。触媒が生成物中に残存しているならば、
望ましくない副反応を接触生成させることによって二量
体が出発物質として使用される反応を妨害することにな
る。さらに触媒がイソシアネートまたはそれから製造さ
れる生成物の熱処理の時に移行することがあり、この移
行は多くの触媒によって示される健康上の危険のために
避けられなければならない。
【0005】触媒は、通常の場合に二量体の洗浄または
再結晶の間に除去される。生成物が加熱されることがで
きないので、蒸留による触媒の除去は不可能である。ウ
レトジオン(uretdione)の洗浄には、多量の
溶剤が必要である。触媒は大量の溶剤から回収されねば
ならないか、または適当な薬剤によって不活性化されな
ければならない。
【0006】既知の方法においては、有意の損失なしに
触媒を回収することは困難である。不活性化後には、か
なりの量の不活性化化合物がしばしば生成物中に残って
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ウレ
トジオン(uretdione)生成のための触媒とし
て好適であり、反応後には容易に除去されることができ
て適当な処理後に再使用されることができる化合物を見
出すことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、我々は
この目的がイミダゾール基が分子鎖末端および/または
側鎖においてポリマー分子鎖に反応基を通じて結合して
いるポリマー触媒活性化合物を触媒として使用して、ウ
レトジオン(uretdione)基含有ポリイソシア
ネート製造法を実施することによって達成されることを
見出している。
【0009】従って本発明は、イミダゾール基が反応基
を媒介としてポリマー分子鎖の末端および/または側鎖
に結合しているポリマー触媒活性化合物を提供してい
る。この場合に、イミダゾール基は置換されていること
もできるし、または置換されていないこともできる。
【0010】イミダゾール基は、特に式(I)または
(II)を有しており
【0011】
【化1】 ここにおいて、R′,R″およびR′″は同一であるか
または相違していて、それぞれに水素、C1 からC12
ルキル、アリール、アラルキル、アルキルアリール、C
1 からC12ヘテロアルキル、ヘテロアリール、C1 から
12アルケニル、C1 からC12アルキニル、ヒドロキシ
ル、メルカプト、アミノ、イソシアネート、ハロゲン、
スルホニルまたはスルフィニルであり、Aは単化学結合
であってC1 からC12アルキレン、アリーレン、C1
らC12ヘテロアルキレン、ヘテロアリーレン、C2から
12アルケニレン、C2 からC12アルキニレン、スルホ
ニルまたはスルフィニルであり、イミダゾール基がAを
媒介にしてポリマー分子鎖に結合している。
【0012】この結合は、Aを経てイミダゾールに結び
ついている反応基をイミダゾールの反応基と反応するこ
とのできる反応基と反応させて、ポリマー分子鎖の末端
および/または側鎖の位置で付加させることによって達
成される。
【0013】この反応基は、例えばカルボキシル、カル
ボキシル無水物、ヒドロキシル、アミノ、イソシアネー
ト、メルカプト、アルデヒド、ケト、エポキシ、ハロゲ
ンまたはクロロギ酸エステル基であることができる。
【0014】架橋されているかまたは架橋されていない
ポリマー分子鎖は、ポリエーテルケトンのような反応性
基を有するポリマー、酸性、塩基性または中性イオン交
換樹脂、高分子イソシアネート、マレイン酸またはマレ
イン酸無水物を含むポリマーおよびコポリマー、または
メリフィールド樹脂として知られている塩化ベンジル基
を含むポリマー等の通常のポリマーである。
【0015】使用されるイミダゾールは、少なくとも単
官能イミダゾール類である。
【0016】イミダゾールとポリマーとの反応は、ポリ
マー分子鎖の反応基および単官能イミダゾールの反応基
が通常のとおりに相互に反応する反応条件下で実施され
る。次にイミダゾール基を有するポリマー化合物が、一
般的に知られている方法によって処理される。
【0017】この方法で得られるポリマー化合物は、耐
溶剤性、摩耗抵抗性または加工性らの機械的性質を改良
するため、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリテトラフルオロエチレンまたはポリメチルメ
タクリレート等の通常のポリマーと混合されることがで
きる。これらのブレンドは、この目的のために慣行され
る方法、例えば押出成形に続いて顆粒化することによっ
て製造されることができる。
【0018】イミダゾール基を含む新規のポリマーは、
例えばウレタン生成触媒として、イオン交換樹脂として
使用されることができるが、しかし特に好適にはイソシ
アネートの二量体化のための触媒として優れている。
【0019】本発明による触媒活性化合物の存在におい
てのイソシアネートの二量体化は、非プロトン性溶剤の
存在下または存在しない状態で実施される。反応温度は
−20から150℃までであり、好適には0−80℃で
あり、触媒活性化合物の濃度はイソシアネート当りで少
なくとも0.001重量%である。
【0020】使用されるイソシアネートは、芳香族イソ
シアネート、すなわちフェニルイソシアネート、トリル
イソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネー
ト、1,4−フェニレンジイソシアネート、2,4−ト
リレンジイソシアネート(2,4−TDI)、2,6−
トリレンジイソシアネート(2,6−TDI)、4,
4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(4,4′−
MDI)、2,4′−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト(2,4′−MDI)またはこれらの混合物である。
【0021】使用される溶剤は非プロトン性溶剤であ
り、例えばベンゼン、トルエン、クロルベンゼン、ケト
ン類のアセトンまたはメチルエチルケトン、アルカンま
たはハロゲン化アルカンの塩化メチレン、クロロホル
ム、テトラクロロメタン(四塩化炭素)またはn−、イ
ソ−またはシクロアルカン類である。
【0022】二量体化反応は、普通には触媒が添加され
た直後に急速に始まる。望ましい転換に到達した時に
は、本発明によるポリマー触媒は例えば濾過により非常
に簡単な操作で反応混合物から除去されることができ
る。次にウレトジオン(uretdione)は冷却に
よって結晶化され、例えば濾過によって分取されること
ができる。分取されたウレトジオン(uretdion
e)は非プロトン性溶剤で洗浄されてから、通常は熱分
解を避けるために減圧下で乾燥される。
【0023】回収された触媒は、特に処理することなし
にさらなる二量体化反応に再使用されることができる。
【0024】また望ましければ溶液中のイソシアネート
を固定床方式においてポリマー触媒上を通過させること
によって、二量体化を連続反応で実施することもでき
る。
【0025】触媒の触媒活性がイソシアネート反応生成
物で汚染されたために低下する場合には、加熱または溶
剤による処理によって触媒に付着している生成物を除去
することによって、触媒が再活性化されることができ
る。
【0026】
【実施例】
実施例1 ポリマー触媒AからEまでの製造法 ジイソブテン(DIB)および無水マレイン酸(MA
A)とを1:1モル比で共重合したコポリマーの30g
が、水分離器を備えた反応器中で200mlのトルエン
中に100℃で溶解された。次にイミダゾールおよび、
もし必要ならば架橋剤が50mlのトルエン中に溶解さ
れて30分間の間に滴加された。
【0027】混合物が加熱沸騰されて水分離器中にもは
や反応生成水が凝縮しなくなるまで加熱されて、次に冷
却され、得られた沈殿物が減圧濾過で濾別され、熱トル
エンで洗浄され減圧下60℃で乾燥された。
【0028】表1および2は7種類の触媒バッチを示し
ている。 使用されたイミダゾール類: 1−(3−アミノプロピル)イミダゾール (1) 1−(3−アミノプロピル)−2−メチルイミダゾール
(2) 1−(3−アミノプロピル)−2−エチル−4−メチル
イミダゾール (3) 1−(2−ヒドロキシエチル)−2−メチルイミダゾー
ル (4) 2−メチルイミダゾール (5)
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】実施例2 触媒FおよびGの製造法 4.3ミリモルの活性塩素/モルを含むフルカ(Flu
ka)からのメリフィールド(Merrifield)
触媒の30gが反応器中で窒素雰囲気下において対応す
るイミダゾールと一緒に150℃に加熱され、この反応
混合物がこの温度で6時間保持された。反応混合物が2
0℃に冷却され、続いて200mlのアセトン、300
mlの15%水酸化ナトリウム水溶液、300mlの蒸
留水および最後に200mlのアセトンで、この順で洗
浄された。次に生成物が、減圧下80℃で乾燥された。
【0032】実施例3 触媒Hの製造法 実施例1からの触媒Dの150gがBASFルポレン
(Lupolen)PE−HID5261Zポリエチレ
ンの150gと混合されて、この混合物が250℃で押
出成形され、次にペレット化されて5mm長さ、直径3
mmのペレットにした。
【0033】実施例4 芳香族イソシアネートの二量体化 イソシアネートの1000g、実施例1からのポリマー
触媒および必要ならば1000gの溶剤が50℃に加温
され、撹拌された。表3に示されている反応時間後に、
触媒が吸引濾過で除去された。冷却すると、二量体が固
体として結晶化した。12時間後に、吸引濾取されてト
ルエンまたはメチルエチルケトンで洗浄され60℃で減
圧乾燥された。
【0034】ウレトジオン(uretdione)は、
未だ微量の付着モノマーを含んでいた。ウレトジオン
(uretdione)がポリウレタン生成系に使用さ
れる時に大部分が望ましくない架橋反応を誘発するイソ
シアヌル酸エステルは、検出限界(1重量%)以下であ
った。
【0035】二量体化のための反応データは、表3に示
されている。
【0036】
【表3】
【0037】実施例5 2,4−TDIおよび2,6−TDIの80:20比率
の混合物1000gが反応器中で80℃に加温されてか
ら、ここに実施例4からの触媒Hの100gが加えられ
て、この混合物がこの温度で2時間撹拌され、次に20
℃に冷却された。触媒がこの温度で濾過除去されてか
ら、2000gのメチルエチルケトンがこのイソシアネ
ート混合物に加えられて、この溶液が20℃で16時間
静置された。
【0038】TDI二量体の生成した沈殿物が濾取さ
れ、メチルエチルケトンの500gで洗浄されて減圧下
60℃で乾燥された。二量体の収量は500gであっ
て、溶融点範囲は155−158℃であった。
【0039】実施例6 触媒の再使用可能性 2,4−TDIの1000g、実施例1からの触媒Cの
50gおよびメチルエチルケトンの1000gが、40
℃で1時間撹拌された。触媒は吸引濾過で濾別され(濾
液1)、2,4−TDIの1000gおよびメチルエチ
ルケトンの1000gと一緒に40℃で1時間再使用さ
れ、再び吸引濾過で濾別され3回使用された(濾液2お
よび3)。この触媒が続いてジオキサンと一緒に沸騰加
熱されて、さらに二量体化反応に再使用された。吸引濾
過により、濾液4を得た。これらの濾液からTDI二量
体が結晶化し、12時間後に吸引濾取されて実施例2に
おけると同様に乾燥された。以下の収率が得られた: 濾液1:694g (69%) 濾液2:583g (58%) 濾液3: 90g ( 9%) 濾液4:395g (40%) 二量体は、153−159℃の融点を有していた。
フロントページの続き (72)発明者 クリスティアン、シャーデ ドイツ連邦共和国、6700、ルートヴィヒス ハーフェン、ゲオルク−ヘルヴェーク−シ ュトラーセ、22 (72)発明者 コンラート、シュティーフェンヘーファー ドイツ連邦共和国、6719、エーベルツハイ ム、アイゼンベルガー、シュトラーセ、5

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イミダゾール基がポリマー分子鎖の末端
    および/または側鎖に反応基を経て結合していることを
    特徴とする、ポリマー触媒活性化合物。
  2. 【請求項2】 イミダゾール基に置換基があることを特
    徴とする、請求項1記載のポリマー触媒活性化合物。
  3. 【請求項3】 ポリマー分子鎖が分枝しており、および
    /または架橋していることができることを特徴とする、
    請求項1または2のいずれかに記載のポリマー触媒活性
    化合物。
  4. 【請求項4】 別のポリマーとブレンドされることがで
    きることを特徴とする、請求項1または2または3のい
    ずれかに記載のポリマー触媒活性化合物。
  5. 【請求項5】 イミダゾールを含む反応基を、イミダゾ
    ールの反応基と反応することができる末端および/また
    は側鎖基を含むポリマー分子鎖と反応させることを特徴
    とする、請求項1または2または3または4のいずれか
    に記載のポリマー触媒活性化合物の製造方法。
  6. 【請求項6】 イソシアネートの二量体化用の触媒とし
    て使用することを特徴とする、請求項1または2または
    3または4のいずれかに記載のポリマー触媒活性化合物
    を使用する方法。
  7. 【請求項7】 使用される触媒が請求項1または2また
    は3または4のいずれかに記載されているポリマー触媒
    活性化合物であることを特徴とする、その触媒の存在に
    おいてモノマーイソシアネートを反応させることによる
    イソシアネートの二量体化方法。
JP5129416A 1992-06-05 1993-05-31 ポリマー触媒活性化合物、それらの製造法およびウレトジオン(uretdione)基を含むポリイソシアネート製造用触媒としての使用法 Withdrawn JPH0693021A (ja)

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DE4218539.4 1992-06-05
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