JPH0692911A - 2−フルオロシクロプロピルアミン誘導体及びその製法 - Google Patents

2−フルオロシクロプロピルアミン誘導体及びその製法

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JPH0692911A
JPH0692911A JP24185392A JP24185392A JPH0692911A JP H0692911 A JPH0692911 A JP H0692911A JP 24185392 A JP24185392 A JP 24185392A JP 24185392 A JP24185392 A JP 24185392A JP H0692911 A JPH0692911 A JP H0692911A
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孜郎 寺島
Osamu Tamura
修 田村
Yuko Kobayashi
祐子 小林
Masaru Hashimoto
勝 橋本
Tadashi Kato
加藤  正
Kazuhiko Nakatani
和彦 中谷
Yusuke Yukimoto
裕介 行本
Tsutomu Ehata
勉 江幡
Toshifumi Akiba
敏文 秋葉
Hirofumi Kawanishi
弘文 川西
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 (1R*,2S*)−2−フルオロシクロプロ
ピルアミンを製造する方法。 【効果】 優れた抗菌剤であるキノロン誘導体の製造原
料として有用な(1R*,2S*)−2−フルオロシクロ
プロピルアミン(6)を工業的に有利に製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、すぐれた抗菌剤である
キノロン誘導体(特開平2−231475号)の製造原
料として有用な次の式(6)
【0002】
【化10】
【0003】で表される(1R*,2S*)−2−フルオ
ロシクロプロピルアミンの製造法及びその製造中間体に
関する。
【0004】
【従来の技術】上記式(6)で表されるシス配置を有す
る化合物は従来、次のような工程を経て製造されてい
た。すなわちブタジエンにブロモフルオロカルベンを付
加して1−ブロモ−1−フルオロ−2−ビニルシクロプ
ロパンを製造し、次いでこのビニル基を酸化し、生成す
るカルボン酸をエステル化、脱ブロム化、さらにシス配
置を有するラセミ体の(1R*,2R*)−2−フルオロ
シクロプロパン−1−カルボン酸エステルをトランス配
置を有する不要の(1R*,2S*)−体から分離する。
次いで得られたエステルを加水分解することによってラ
セミ体の(1R*,2R*)−2−フルオロシクロプロパ
ン−1−カルボン酸を合成する〔和歌山大学教育学部紀
33,33(1984)〕。このものを光学活性な
α−メチルベンジルアミンとのアミドに導いて光学分割
を行ない、得られた光学活性(1S,2S)−2−フル
オロシクロプロパン−1−カルボン酸をクルチウス転移
すると(1R,2S)の配置である化合物(6)が得ら
れる(特開平2−231475号)。
【0005】しかしながら、この製造法は多段階を必要
とするのみならず、脱ブロム化やクルチウス転位に水素
化トリブチルスズやジフェニルリン酸アジドなど有毒、
かつ高価な試薬を用いており工業的に不利であることを
まぬがれ得なかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、安全かつ安価で工業的に有利に式(6)の化合物
を製造する方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記実情に鑑み、本発明
者は鋭意研究を行なった結果、出発原料として安価な1
−アリールアルキルアミン誘導体を用い、下記化合物
(3)、(4)及び(5)を経由して反応を行なえば化
合物(6)が極めて有利に製造できることを見出し、本
発明を完成した。
【0008】本発明による化合物(6)の製造法は、次
の反応式で示すことができる。
【0009】
【化11】
【0010】〔式中、Arは置換基を有していても良い
フェニル基又はナフチル基を示し、R 1 は炭素数1〜4
の直鎖又は分枝鎖のアルキル基又は置換基を有していて
も良いフェニル基を示し、Y1 は1位に1〜3個のアリ
ール基を有するアルキル基、炭素数4〜10のトリアル
キルメチル基又は、直鎖又は分枝鎖の低級アルキル基を
示し、Mはアルカリ金属原子を示す。また、窒素原子上
のAr(R1)CH−基の絶対配置は、ArとR1 が異
なっている場合、R−配置、S−配置又はその両者のい
ずれであっても良い。〕
【0011】すなわち、出発原料として1−アリールア
ルキルアミン誘導体(1)を用い、これとアセトアルデ
ヒドを脱水縮合せしめN−エチリデン−1−アリールア
ルキルアミン誘導体(2)を得(第1工程)、これに、
塩基存在下ホスゲン等を反応せしめN−(1−アリール
アルキル)−N−ビニルカルバミン酸クロリド誘導体
(3)とし(第2工程)、これにアルカリ金属アルコキ
シド(MOY1)を反応せしめてN−(1−アリールア
ルキル)−N−ビニルカルバメート誘導体(4)とした
(第3工程)後にモノフルオロカルベンを付加し、N−
(1−アリールアルキル)−N−〔(1R*,2S*)−
2−フルオロシクロプロピル〕カルバメート誘導体
(5)を得る(第4工程)。この化合物は、強酸性条件
下の加水分解反応により(1R*,2S*)−2−フルオ
ロシクロプロピルアミン(6)とすることができる(第
5工程)。
【0012】以下に各工程を詳細に説明する。
【0013】第1工程:本工程は、1−アリールアルキ
ルアミン誘導体(1)とアセトアルデヒドを縮合し、N
−エチリデン−1−アリールアルキルアミン誘導体
(2)を製造する工程である。
【0014】本工程に用いられる原料たる1−アリール
アルキルアミン(1)のうち、R1がアルキル基である
化合物としては1−フェニルエチルアミン、1−フェニ
ルプロピルアミン、1−フェニルブチルアミン、2−メ
チル−1−フェニルプロピルアミン、2−メチル−1−
フェニルブチルアミン、2,2−ジメチル−1−フェニ
ルプロピルアミン、1−(2−クロロフェニル)エチル
アミン、1−(4−クロロフェニル)エチルアミン、1
−(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミン、1−
(2−ブロモフェニル)エチルアミン、1−(4−ブロ
モフェニル)エチルアミン、1−(2,4−ジブロモフ
ェニル)エチルアミン、1−(2−メチルフェニル)エ
チルアミン、1−(4−メチルフェニル)エチルアミ
ン、1−(2,4−ジメチルフェニル)エチルアミン、
1−(2,4,6−トリメチルフェニル)エチルアミ
ン、1−(2−クロロフェニル)プロピルアミン、1−
(4−クロロフェニル)プロピルアミン、1−(2,4
−ジクロロフェニル)プロピルアミン、1−(4−ブロ
モフェニル)プロピルアミン、1−(2,4−ジブロモ
フェニル)プロピルアミン、1−(2,4−ジメチルフ
ェニル)プロピルアミン、1−(2−クロロフェニル)
ブチルアミン、1−(4−クロロフェニル)ブチルアミ
ン、1−(2,4−ジクロロフェニル)ブチルアミン、
1−(4−ブロモフェニル)ブチルアミン、1−(4−
メチルフェニル)ブチルアミン、1−(2,4−ジメチ
ルフェニル)ブチルアミン、1−(2,4,6−トリメ
チルフェニル)ブチルアミン、1−(4−クロロフェニ
ル)−2−メチルプロピルアミン、1−(4−ブロモフ
ェニル)−2−メチルプロピルアミン、2−メチル−1
−(4−メチルフェニル)プロピルアミン、1−(4−
クロロフェニル)−2−メチルブチルアミン、1−(4
−ブロモフェニル)−2−メチルブチルアミン、2−メ
チル−1−(4−メチルフェニル)ブチルアミン、1−
(4−クロロフェニル)−2,2−ジメチルプロピルア
ミン、1−(4−ブロモフェニル)−2,2−ジメチル
プロピルアミン、2,2−ジメチルフェニル−1−(4
−メチルフェニル)プロピルアミン、1−(1−ナフチ
ル)エチルアミン、1−(1−ナフチル)プロピルアミ
ン、1−(1−ナフチル)ブチルアミン、2−メチル−
1−(1−ナフチル)プロピルアミン、2−メチル−1
−(1−ナフチル)ブチルアミン、2,2−ジメチル−
1−(1−ナフチル)プロピルアミン、1−(4−クロ
ロ−1−ナフチル)エチルアミン、1−(5−クロロ−
1−ナフチル)エチルアミン、1−(4−ブロモ−1−
ナフチル)エチルアミン、1−(5−ブロモ−1−ナフ
チル)エチルアミン、1−(4−メチル−1−ナフチ
ル)エチルアミン、1−(5−メチル−1−ナフチル)
エチルアミン、1−(4−クロロ−1−ナフチル)プロ
ピルアミン、1−(5−クロロ−1−ナフチル)プロピ
ルアミン、1−(4−ブロモ−1−ナフチル)プロピル
アミン、1−(5−ブロモ−1−ナフチル)プロピルア
ミン、1−(4−メチル−1−ナフチル)プロピルアミ
ン、1−(5−メチル−1−ナフチル)プロピルアミ
ン、1−(4−クロロ−1−ナフチル)ブチルアミン、
1−(5−クロロ−1−ナフチル)ブチルアミン、1−
(4−ブロモ−1−ナフチル)ブチルアミン、1−(5
−ブロモ−1−ナフチル)ブチルアミン、1−(4−メ
チル−1−ナフチル)ブチルアミン、1−(4−クロロ
−1−ナフチル)−2−メチルプロピルアミン、1−
(5−クロロ−1−ナフチル)−2−メチルプロピルア
ミン、1−(4−ブロモ−1−ナフチル)−2−メチル
プロピルアミン、1−(5−ブロモ−1−ナフチル)−
2−メチルプロピルアミン、2−メチル−1−(4−メ
チル−1−ナフチル)プロピルアミン、2−メチル−1
−(5−メチル−1−ナフチル)プロピルアミン、1−
(4−クロロ−1−ナフチル)−2−メチルブチルアミ
ン、1−(5−クロロ−1−ナフチル)−2−メチルブ
チルアミン、1−(4−ブロモ−1−ナフチル)−2−
メチルブチルアミン、1−(5−ブロモ−1−ナフチ
ル)−2−メチルブチルアミン、2−メチル−1−(4
−メチル−1−ナフチル)ブチルアミン、2−メチル−
1−(5−メチル−1−ナフチル)ブチルアミン、1−
(4−クロロ−1−ナフチル)−2,2−ジメチルブチ
ルアミン、1−(5−クロロ−1−ナフチル)−2,2
−ジメチルブチルアミン、1−(4−ブロモ−1−ナフ
チル)−2,2−ジメチルブチルアミン、1−(5−ブ
ロモ−1−ナフチル)−2,2−ジメチルブチルアミ
ン、2,2−ジメチル−1−(4−メチル−1−ナフチ
ル)ブチルアミン、2,2−ジメチル−1−(5−メチ
ル−1−ナフチル)ブチルアミン、1−(2−ナフチ
ル)エチルアミン、1−(2−ナフチル)プロピルアミ
ン、1−(2−ナフチル)ブチルアミン、2−メチル−
1−(2−ナフチル)プロピルアミン、2−メチル−1
−(2−ナフチル)ブチルアミン、2,2−ジメチル−
1−(2−ナフチル)プロピルアミン、1−(4−クロ
ロ−2−ナフチル)エチルアミン、1−(5−クロロ−
2−ナフチル)エチルアミン、1−(4−ブロモ−2−
ナフチル)エチルアミン、1−(5−ブロモ−2−ナフ
チル)エチルアミン、1−(4−メチル−2−ナフチ
ル)エチルアミン、1−(5−メチル−2−ナフチル)
エチルアミン、1−(4−クロロ−2−ナフチル)プロ
ピルアミン、1−(5−クロロ−2−ナフチル)プロピ
ルアミン、1−(4−ブロモ−2−ナフチル)プロピル
アミン、1−(5−ブロモ−2−ナフチル)プロピルア
ミン、1−(4−メチル−2−ナフチル)プロピルアミ
ン、1−(5−メチル−2−ナフチル)プロピルアミ
ン、1−(4−クロロ−2−ナフチル)ブチルアミン、
1−(5−クロロ−2−ナフチル)ブチルアミン、1−
(4−ブロモ−2−ナフチル)ブチルアミン、1−(5
−ブロモ−2−ナフチル)ブチルアミン、1−(4−メ
チル−2−ナフチル)ブチルアミン、1−(4−クロロ
−2−ナフチル)−2−メチルプロピルアミン、1−
(5−クロロ−2−ナフチル)−2−メチルプロピルア
ミン、1−(4−ブロモ−2−ナフチル)−2−メチル
プロピルアミン、1−(5−ブロモ−2−ナフチル)−
2−メチルプロピルアミン、2−メチル−1−(4−メ
チル−2−ナフチル)プロピルアミン、2−メチル−1
−(5−メチル−2−ナフチル)プロピルアミン、1−
(4−クロロ−2−ナフチル)−2−メチルブチルアミ
ン、1−(5−クロロ−2−ナフチル)−2−メチルブ
チルアミン、1−(4−ブロモ−2−ナフチル)−2−
メチルブチルアミン、1−(5−ブロモ−2−ナフチ
ル)−2−メチルブチルアミン、2−メチル−1−(4
−メチル−2−ナフチル)ブチルアミン、2−メチル−
1−(5−メチル−2−ナフチル)ブチルアミン、1−
(4−クロロ−2−ナフチル)−2,2−ジメチルブチ
ルアミン、1−(5−クロロ−2−ナフチル)−2,2
−ジメチルブチルアミン、1−(4−ブロモ−2−ナフ
チル)−2,2−ジメチルブチルアミン、1−(5−ブ
ロモ−2−ナフチル)−2,2−ジメチルブチルアミ
ン、2,2−ジメチル−1−(4−メチル−2−ナフチ
ル)ブチルアミン、2,2−ジメチル−1−(5−メチ
ル−2−ナフチル)ブチルアミン、及びこれらの光学活
性体などが例示される。
【0015】また、1−アリールアルキルアミン(1)
のうち、R1 がアリール基である化合物としてはジフェ
ニルメチルアミン、(4−クロロフェニル)フェニルア
ミン、(4−ブロモフェニル)フェニルアミン、(4−
エチルフェニル)フェニルメチルアミン、(4−プロピ
ルフェニル)フェニルメチルアミン、(4−ブチルフェ
ニル)フェニルメチルアミン、(4−ペンチルフェニ
ル)フェニルメチルアミン、(4−イソプロピルフェニ
ル)フェニルメチルアミン、[4−(1,1−ジメチル
エチル)フェニル]フェニルメチルアミン、(4−メト
キシフェニル)フェニルメチルアミン、(4−エトキシ
フェニル)フェニルメチルアミン、フェニル−(4−プ
ロポキシフェニル)フェニルメチルアミン、[4−
(1,1−ジメチルエトキシ)フェニル]フェニルメチ
ルアミン、ビス(4−ブロモフェニル)メチルアミン、
ビス(4−クロロフェニル)メチルアミン、ビス(4−
メチルフェニル)メチルアミン、ビス(4−メトキシフ
ェニル)メチルアミン、ビス(4−エトキシフェニル)
メチルアミン、ビス(4−プロポキシフェニル)メチル
アミン、ビス(4−イソプロポキシフェニル)メチルア
ミン、(2−ブロモフェニル)−(4−クロロフェニ
ル)メチルアミン、(2−クロロフェニル)−(4−メ
トキシフェニル)メチルアミン、(2−クロロフェニ
ル)−(4−メチルフェニル)メチルアミン、(4−ブ
ロモフェニル)−(4−クロロフェニル)メチルアミ
ン、(4−クロロフェニル)−(4−メトキシフェニ
ル)メチルアミン、(4−クロロフェニル)−(3−メ
トキシフェニル)メチルアミン、(4−ブロモフェニ
ル)−(3−クロロフェニル)メチルアミン、(4−ク
ロロフェニル)−(3,4−ジメトキシフェニル)メチ
ルアミン、(4−ブロモフェニル)−(3,4−ジメト
キシフェニル)メチルアミン、(4−クロロフェニル)
−(2,4−ジクロロフェニル)メチルアミン、(4−
ブロモフェニル)−(2,4−ジブロモフェニル)メチ
ルアミン、ビス(2,4−ジブロモフェニル)メチルア
ミン、ビス(2,4−ジクロロフェニル)メチルアミ
ン、ビス(2,4,6−トリクロロフェニル)メチルア
ミン、ビス(2,4,6−トリブロモフェニル)メチル
アミン、ビス(2,4,6−トリメトキシフェニル)メ
チルアミン、ビス(2,4,6−トリメチルフェニル)
メチルアミン、ビス(3,4,5−トリメトキシフェニ
ル)メチルアミン等が例示される。これらの1−アリー
ルアルキルアミン(1)のうち、特に1−フェニルエチ
ルアミン、又はジフェニルメチルアミンが好ましい。
【0016】この反応は、1−アリールアルキルアミン
(1)とアセトアルデヒドを反応させることにより行な
われるが、より効果的には脱水剤の存在下で行なわれ
る。ここで用いられる脱水剤としては、無水硫酸ナトリ
ウム、無水硫酸マグネシウム、無水硫酸カルシウム、無
水硫酸銅などの無水硫酸塩、モレキュラーシーブス4A
等が例示されるが、特に無水硫酸マグネシウムが好まし
い。反応は溶媒中で行なわれ、用いられる溶媒としては
反応に不活性な溶媒ならば如何なるものも使用できる
が、エーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサ
ン、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル系溶媒又は
トルエン、ベンゼン等の芳香族炭化水素系溶媒が好まし
い。なお、この反応は−50℃から50℃で行なうこと
が好ましい。
【0017】第2工程:本工程は、N−エチリデン−1
−アリールアルキルアミン誘導体(2)にホスゲンを付
加し、N−(1−アリールアルキル)−N−ビニルカル
バミン酸クロリド誘導体(3)を製造する工程である。
【0018】本工程は、ホスゲンの代わりにその2量体
であるクロロギ酸トリクロロメチル又は3量体である炭
酸ビス(トリクロロメチル)を用いても行なわれる。本
反応は塩基の存在下で行なわれ、ここで用いられる塩基
としては、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルア
ミン等の三級アミン及びピリジン、4−ジメチルアミノ
ピリジン、1,8−ジアザビシクロ〔5,4,0〕ウン
デク−7−エン、N,N,N’,N’−テトラメチルエ
チレンジアミン等の含窒素複素環化合物が用いられる
が、特にトリエチルアミンが好ましい。
【0019】第3工程:本工程は、N−(1−アリール
アルキル)−N−ビニルカルバミン酸クロリド誘導体
(3)に金属アルコキシド(MOY1)を反応させ、N
−(1−アリールアルキル)−N−ビニルカルバメート
誘導体(4)を製造する工程である。
【0020】本工程に用いられるアルカリ金属アルコキ
シドとしては、アルカリ金属低級アルコキシド及びアル
カリ金属モノ−、ジ−、トリ−アリールアルコキシドが
挙げられ、アルカリ金属低級アルコキシドとしては、炭
素数1〜5のものが挙げられ具体的には、リチウムメト
キシド、ナトリウムメトキシド、カリウムメトキシド、
リチウムエトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム
エトキシド、リチウムプロポキシド、ナトリウムプロポ
キシド、カリウムプロポキシド、リチウム1−メチルエ
トキシド、ナトリウム1−メチルエトキシド、カリウム
1−メチルエトキシド、リチウムブトキシド、ナトリウ
ムブトキシド、カリウムブトキシド、リチウム1−メチ
ルプロポキシド、ナトリウム1−メチルプロポキシド、
カリウム1−メチルプロポキシド、リチウム1,1−ジ
メチルエトキシド、ナトリウム1,1−ジメチルエトキ
シド、カリウム1,1−ジメチルエトキシド、リチウム
ペントキシド、ナトリウムペントキシド、カリウムペン
トキシド等が例示できる。
【0021】また、アルカリ金属モノ−、ジ−、トリ−
アリールアルコキシドとしてはアルキル部分の炭素数が
1〜5のものが好ましく、具体的には、リチウムベンジ
ラート、ナトリウムベンジラート、カリウムベンジラー
ト、リチウム4−クロロベンジラート、ナトリウム4−
クロロベンジラート、カリウム4−クロロベンジラー
ト、リチウム4−メチルベンジラート、ナトリウム4−
メチルベンジラート、カリウム4−メチルベンジラー
ト、リチウム4−メトキシベンジラート、ナトリウム4
−メトキシベンジラート、カリウム4−メトキシベンジ
ラート、リチウム2,4−ジクロロベンジラート、ナト
リウム2,4−ジクロロベンジラート、カリウム2,4
−ジクロロベンジラート、リチウム2,4−ジメチルベ
ンジラート、ナトリウム2,4−ジメチルベンジラー
ト、カリウム2,4−ジメチルベンジラート、リチウム
2,4−ジメトキシベンジラート、ナトリウム2,4−
ジメトキシベンジラート、カリウム2,4−ジメトキシ
ベンジラート、ナトリウム2,4,6−トリクロロベン
ジラート、ナトリウム2,4,6−トリメチルベンジラ
ート、ナトリウム2,4,6−トリメトキシベンジラー
ト、ナトリウム3,4,5−トリメトキシベンジラー
ト、リチウム1−フェニルエチラート、ナトリウム1−
フェニルエチラート、カリウム1−フェニルエチラー
ト、ナトリウム1−フェニル−1−メチルエチラート、
ナトリウム1−フェニルプロポキシド、ナトリウム1−
フェニル−1−メチルプロポキシド、リチウムベンズヒ
ドラート、ナトリウム4,4’−ジメチルベンズヒドラ
ート、ナトリウム4,4’−ジメトキシベンズヒドラー
ト、リチウムトリチラート、ナトリウムトリチラート、
カリウムトリチラート、ナトリウム4,4’,4’’−
トリメチルトリチラート、ナトリウム4,4’,4’’
−トリメトキシトリチラート等が例示できる。これらの
うち、ナトリウムベンジラート、ナトリウムベンズヒド
ラート、ナトリウムトリチラート、ナトリウムメトキシ
ド、ナトリウムエトキシド、あるいはナトリウム1,1
−ジメチルエトキシドが好ましい。
【0022】反応は、溶媒中で行なわれ、ここで用いら
れる溶媒としては反応に不活性な溶媒であれ如何なるも
のも使用できるが、エーテル、テトラヒドロフラン、
1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン等のエ
ーテル系溶媒及びトルエン、ベンゼン等の芳香族炭化水
素系溶媒が好ましい。反応は−50℃から100℃で行
なうことが好ましい。
【0023】第4工程:本工程はN−(1−アリールア
ルキル)−N−ビニルカルバメート誘導体(4)にモノ
フルオロカルベンを付加し、N−(1−アリールアルキ
ル)−N−〔(1R*,2S*)−2−フルオロシクロプ
ロピル〕カルバメート誘導体(5)を製造する工程であ
る。
【0024】モノフルオロカルベンの発生はフルオロジ
ブロモメタンへの光照射反応〔Chem.Commu
n.,1225(1967)〕、フルオロジブロモメタ
ンとノルマル−ブチルリチウムとの組合せによる方法
〔Chem.Ber.,104,1935(197
1)〕が知られている。しかしながらこれらは、いずれ
の場合も低収率である。また、フルオロジヨードメタン
を用いる方法としては、これに光照射することで発生さ
せる方法〔Tetrahedron Lett.,22
+23,1819(1975)〕及び金属銅又はジアル
キル亜鉛を反応することで発生させる方法〔Chem.
Commun.,1375(1971);Tetrah
edron,35,1919(1979)〕が知られて
いる。ここで使用されるフルオロジヨードメタンは、フ
ルオロジブロモメタンとヨウ化ナトリウムとのハロゲン
交換反応〔Tetrahedron Lett.,
611(1973)〕によって製造できるが、製造工程
数が増加するばかりでなく反応条件が厳しいため操作が
煩雑であり、製造価格が高価となる。
【0025】本発明においては、フルオロジブロモメタ
ンにジアルキル亜鉛を反応させることによりモノフルオ
ロカルベンを発生させるのが好ましい。ここで、ジアル
キル亜鉛としてはジメチル亜鉛、ジエチル亜鉛、ジブチ
ル亜鉛等が挙げられるが、ジエチル亜鉛が特に好まし
い。
【0026】第4工程の反応は溶媒中で行なわれ、ここ
で用いられる溶媒としては反応に不活性な溶媒であれば
如何なるものも使用できるが、クロロホルム、ジクロロ
メタン、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロ
ゲン化炭化水素系溶媒、トルエン、ヘキサン、シクロヘ
キサン等の炭化水素系溶媒又は、テトラヒドロフラン、
1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル等のエーテル系
溶媒が好ましい。これらは単独でもよいが混合溶媒とし
て用いることもできる。反応は、−100℃〜100℃
で行なうことが好ましい。
【0027】本工程においては、所望のシス配置を有す
るN−(1−アリールアルキル)−N−〔(1R*,2
*)−2−フルオロシクロプロピル〕カルバメート誘
導体(5)に加えて、トランス配置を有する不要のN−
(1−アリールアルキル)−N−〔(1R*,2R*)−
2−フルオロシクロプロピル〕カルバメート誘導体が副
生するが、不要な(1R*,2R*)−体は、カラムクロ
マトグラフィー、再結晶等の通常の分離方法により所望
の(1R*,2S*)−体から容易に分離できる。ここで
示される(1R*,2S*)は、(1R,2S)−体又は
その対掌体である(1S,2R)−体を表わす。また
(1R*,2R*)は同様に(1R,2R)−体又はその
対掌体である(1S,2S)−体を表わす。なお、得ら
れる化合物(3)、化合物(4)及び化合物(5)にお
ける窒素原子上の1−アリールアルキル基〔Ar
(R1)CH−〕の絶対配置は、R−配置、S−配置の
いずれかが好ましいが、両者が混在していてもよい。
【0028】第5工程:本工程は、N−(1−アリール
アルキル)−N−〔(1R*,2S*)−2−フルオロシ
クロプロピル〕カルバメート誘導体(5)の窒素原子上
の置換基を除去し、式(6)で表されるシス配置を有す
る(1R*,2S*)−2−フルオロシクロプロピルアミ
ンを製造する工程である。
【0029】窒素原子上の置換基である1−アリールア
ルキル基、ビスアリールメチル基及び種々のカルバメー
トは、加水素分解等の一般に知られた方法で順次又は一
気に除去可能であるが、工業的に安価かつ簡便な方法と
して強酸性条件での加水分解反応によって行なうことが
できる。反応は、水又は含水溶媒中で行なわれ、当該溶
媒としては水と混和するものであれば如何なるものも使
用可能であるが、メタノール及びエタノール等のアルコ
ール類が好ましい。使用される酸は、強酸性のものであ
れば使用可能であるが、塩酸、臭化水素酸等の容易に除
去可能なものが好ましい。反応は、常圧又は密封容器内
で行なわれ、反応温度は、室温から150℃で行なうこ
とが好ましい。
【0030】このようにして得られた(1R*,2S*
−2−フルオロシクロプロピルアミン(6)は、文献記
載の方法〔Tetrahedron Letter.,
33,3483(1992)〕で対応するメンチルカル
バメート体に誘導後、ジアステレオ分割を行なうことに
より光学活性な(1R,2S)−2−フルオロシクロプ
ロピルアミンとすることが可能であり、さらに、特開平
2−231475号記載の方法により優れた抗菌剤であ
るキノロン誘導体に導くことができる。
【0031】上記一般式(4)及び(5)において、Y
1 が直鎖又は分枝鎖の低級アルキル基である化合物、す
なわち下記一般式(4′)及び(5′)で表される化合
物は文献未記載の新規な化合物である。
【0032】
【化12】
【0033】〔式中、Y2 は直鎖又は分枝鎖の低級アル
キル基を示し、Ar及びR1 は前記と同じ〕
【0034】
【発明の効果】本発明の製造法を用いれば、優れた抗菌
剤であるキノロン誘導体の製造原料として有用な(1R
*,2S*)−2−フルオロシクロプロピルアミン(6)
を工業的に有利に製造することができる。
【0035】
【実施例】以下、実施例及び参考例を用いて本発明をさ
らに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
【0036】参考例1(第1工程) 1−フェニルエチルアミン(10.0g,82.5mmol
e)をトルエン(50ml)に分散し、氷冷下無水硫酸マ
グネシウム(10g)及びアセトアルデヒド(5.5m
l,99mmole)を加え、同条件で2時間撹拌した。反応
後、不溶物を濾別し濾液中の粗製N−エチリデン−1−
フェニルエチルアミンを精製することなく次の工程に用
いた。また、得られた濾液の一部を取り、以下のデータ
を得た。
【0037】1H-NMR(CDCl3)δ:1.48(d,3H,J=6.8Hz,CH3
CHPh)、1.97(d,3H,J=4.8Hz,CH3 CH=N)、4.27(q,1H,J=6.8
Hz,CH3CHPh)、7.1-7.5(m,5H,Ph)、7.79(q,1H,J=4.8Hz,C
H3CH=N)
【0038】参考例2(第1工程) ジフェニルメチルアミン(25g,0.14mole)をト
ルエン(125ml)に溶解し氷冷下、無水硫酸マグネシ
ウム(25g)及びアセトアルデヒド(9.1ml,0.
16mmole)を加え、同条件で2時間撹拌した。反応
後、不溶物を濾別し濾液中の粗製N−エチリデン−ジフ
ェニルメチルアミンは精製することなく次の工程に用い
た。また、得られた濾液の一部を取り、以下のデータを
得た。
【0039】1H-NMR(CDCl3)δ:2.05(d,3H,J=4.8Hz,CH3
CH=N)、5.36(s,1H,J=6.8Hz,Ph2CH)、7.1-7.5(m,10H,Ph
×2)、7.90(q,1H,J=4.8Hz,CH3CH=N)
【0040】参考例3(第2工程) アルゴン雰囲気下、参考例1で得られたN−エチリデン
−1−フェニルエチルアミンのトルエン溶液にトリエチ
ルアミン(13.7ml,90.8mmole)を室温で加え
た。次に、氷冷下、クロロギ酸トリクロロメチル(5.
4ml,45.4mmole)を滴下した。同条件で1時間撹
拌後、さらに80℃の油浴上で2時間加熱撹拌した。室
温まで放冷後、析出した不溶物を濾別し、濾液を減圧濃
縮した後得られた残渣を減圧蒸留してN−(1−フェニ
ルエチル)−N−ビニルカルバミン酸クロリド(13.
6g,収率78.7%)を黄色油状物として得た。
【0041】bp:128-130℃/5mmHg1 H-NMR(C6D6)δ:1.28(d,3H,J=7.0Hz,Me)、4.30(dd,1H,
J=9.2,1.1Hz,-NCH=CHH)、4.48(brd,1H,J=16.3Hz,-NCH=C
HH)、5.41(q,1H,J=7.0Hz,CH3CH)、6.38(dd,1H,J=16.3,
9.2Hz,NCH=CH2)、7.05(s,5H,Ph) MS(m/z):209(M+),130,105
【0042】参考例4(第2工程) アルゴン雰囲気下、参考例2で得られたN−エチリデン
−ジフェニルメチルアミンのトルエン溶液にトリエチル
アミン(21.1ml,0.15mole)を室温で加えた。
次に、氷冷下、クロロギ酸トリクロロメチル(9.1m
l,75.0mmole)を滴下した。反応系を80℃の油浴
上で2時間加熱撹拌した後室温まで放冷し、析出した不
溶物を濾別した。濾液中の粗製N−ジフェニルメチル−
N−ビニルカルバミン酸クロリドは、精製することなく
次の工程に用いた。また、得られた濾液の一部を取り、
以下のデータを得た。
【0043】1H-NMR(CDCl3)δ:4.75(brd,1H,J=9Hz,-NC
H=CHH)、4.93(brd,1H,J=16.3Hz,-NCH=CHH)、6.65(dd,1
H,J=16.3,9Hz,NCH=CH2)、6.77(s,1H,Ph2CH)、7.0-7.5
(m,10H,Ph×2) MS(m/z):271(M+),209,167
【0044】実施例1(第3工程) アルゴン雰囲気下、ナトリウムメトキシド(3.3g,
61.9mmole)をテトラヒドロフラン(10ml)に懸
濁し、氷浴で冷却した。これに、N−(1−フェニルエ
チル)−N−ビニルカルバミン酸クロリド(8.64
g,41.3mmole)のトルエン(50ml)溶液を加
え、徐々に室温に戻し、30分間撹拌した。反応後、飽
和塩化アンモニウム水溶液を加え、ヘキサンで抽出し、
有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムと
フロリジル(和光純薬工業(株)製)を加え撹拌した。
不溶物を濾別し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=
50:1)で精製し、メチルN−(1−フェニルエチル
−N−ビニルカルバメート(7.91g,93.4%)
を淡黄色油状物として得た。
【0045】1H-NMR(CDCl3)δ:1.72(d,3H,J=7.2Hz,CH3
CH)、3.74(s,3H,OMe)、4.30(brd,1H,J=9.8Hz,-NCH=CH
H)、4.36(brd,1H,J=16.3Hz,-NCH=CHH)、5.58(q,1H,J=7.
2Hz,CH3CH)、6.85(dd,1H,J=16.3,9.8Hz,NCH=CH2)、7.29
(s,5H,Ph) IR(KBr);2960,1714,1634,1444,1324cm-1 MS(m/z):206(M++1),105(base peak),91,77
【0046】実施例2(第3工程) アルゴン雰囲気下、水素化ナトリウム(鉱油中の60%
懸濁物、2.31g,57.8mmole)をテトラヒドロ
フラン(10ml)に懸濁し、氷冷下エタノール(2.9
ml, 49.5mmole)をゆっくり滴下した。滴下後、反
応系を徐々に室温に戻し、0.5時間撹拌した。次に、
N−(1−フェニルエチル)−N−ビニルカルバミン酸
クロリド(8.64g,41.3mmole)のトルエン
(40ml)溶液を氷冷下加え、再び室温に戻して4.5
時間撹拌した。反応後、飽和塩化アンモニウム水溶液を
加え、ヘキサンで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムとフロリジルを加え撹拌し
た。不溶物を濾別し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチ
ル=50:1)で精製し、エチル N−(1−フェニル
エチル−N−ビニルカルバメート(5.6g,61.9
%(3工程の通算収率))を淡黄色油状物として得た。
【0047】1H-NMR(CDCl3)δ:1.20(t,3H,J=7.0Hz,CH2
CH3 )、1.71(d,3H,J=7.2Hz,CHCH3 )、4.16(q,2H,J=7.0Hz,
CH2 CH3)、4.28(brd,1H,J=10.1Hz,-NCH=CHH)、4.37(brd,
1H,J=16.2Hz,-NCH=CHH)、5.51(q,1H,J=7.2Hz,CHCH3)、
6.96(dd,1H,J=10.1,16.2Hz,NCH=CH2)、7.28(s,5H,Ph) IR(KBr):2988,1714,1634,1316cm-1 MS(m/z):219(M+),146,130,105(base peak),77,51
【0048】実施例3(第3工程) 水素化ナトリウム(鉱油中の60%懸濁物、3.64
g,90.9mmole)をヘキサン(20ml)で3回洗浄
した後減圧乾燥した。系内をアルゴンで置換し、テトラ
ヒドロフラン(50ml)を加え懸濁した中に、氷冷下ベ
ンジルアルコール(7.1ml,68.2mmole)をゆっ
くり滴下した。滴下後、反応系を徐々に室温に戻し、
1.5時間撹拌した。次に、N−(1−フェニルエチ
ル)−N−ビニルカルバミン酸クロリド(13.6g,
64.9mmole)のテトラヒドロフラン(15ml)溶液
を氷冷下加え、再び室温に戻して4.5時間撹拌した。
反応後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、ヘキサン
で抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムとフロリジルを加え撹拌した。不溶物を濾別
し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=50:1)で
精製し、ベンジル N−(1−フェニルエチル−N−ビ
ニルカルバメート(17.0g,98.6%)を無色油
状物として得た。
【0049】1H-NMR(C6D6)δ:1.48(d,3H,J=7.0Hz,CH3 C
H)、4.16(dd,1H,J=9.7,0.9Hz,-NCH=CHH)、4.34(brd,1H,
J=16.3Hz,-NCH=CHH)、5.02(s,2H,CH2Ph)、5.47(q,1H,J=
7.0Hz,CH3CH)、6.94-7.23(m,11H,Ph×2,NCH=CH2) IR(CHCl3):1705,1635,1395,700cm-1 MS(m/z):281(M+),190,146,91(base peak),51
【0050】実施例4(第3工程) アルゴン雰囲気下、ナトリウムtert−ブトキシド(1.
9g,19.8mmole)をテトラヒドロフラン(5ml)
に溶解し、氷浴で冷却した。これに、N−(1−フェニ
ルエチル)−N−ビニルカルバミン酸クロリド(3.4
6g,16.5mmole)のトルエン(20ml)溶液を加
え、徐々に室温に戻し、30分間撹拌した。反応後、飽
和塩化アンモニウム水溶液を加え、ヘキサンで抽出し、
有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムと
フロリジルを加え撹拌した。不溶物を濾別し、濾液を減
圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン:酢酸エチル=50:1)で精製し、tert
−ブチル N−(1−フェニルエチル−N−ビニルカル
バメート(2.92g,71.6%)を淡黄色油状物と
して得た。
【0051】1H-NMR(C6D6)δ:1.25(s,9H,t-Bu) 、1.51
(d,3H,J=7.0Hz,CH3 CH)、4.18(brd,1H,J=9.6Hz,-NCH=CH
H)、4.29(brd,1H,J=16.2Hz,-NCH=CHH)、5.34(q,1H,J=7.
0Hz,CH3CH)、7.06-7.43(m,6H,Ph,NCH=CH2) IR(KBr):2944,1710,1630,1330,698cm-1 MS(m/z):248(M++1),192,105(base peak),91,77,57
【0052】実施例5(第3工程) 水素化ナトリウム(鉱油中の60%懸濁物、7.76
g,0.19mole)をヘキサン(50ml)で3回洗浄し
た後減圧乾燥した。系内をアルゴンで置換し、テトラヒ
ドロフラン(100ml)を加え懸濁した中に、氷冷下ベ
ンジルアルコール(15.1ml,0.15mole)をゆっ
くり滴下した。滴下後、反応系を徐々に室温に戻し、
2.5時間撹拌した。次に、参考例4で得られたN−ジ
フェニルメチル−N−ビニルカルバミン酸クロリド(3
2.75g,0.14mole)のトルエン(200ml)溶
液を氷冷下加え、再び室温に戻して3時間撹拌した。反
応後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、ヘキサンで
抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムとフロリジルを加え撹拌した。不溶物を濾別し、
濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=50:1)で精製
し、ベンジル N−ジフェニルメチル−N−ビニルカル
バメート(26.3g,55.3%(3工程通算収
率))を無色油状物として得た。
【0053】1H-NMR(C6D6)δ:4.22(d,1H,J=9.8Hz,-NCH
=CHH)、4.64(d,1H,J=16.2Hz,-NCH=CHH)、4.97(s,2H,CH2
Ph)、6.77(s,1H,CHPh2)、6.93-7.31(m,16H,Ph×3,NCH=C
H2) IR(KBr):3036,1712,1632,1278,698cm-1 MS(m/z):343(M+),252,208,167(base peak),91
【0054】実施例6(第3工程) アルゴン雰囲気下、ナトリウムtert−ブトキシド(1.
26g,13.1mmole)をテトラヒドロフラン(5m
l)に溶解し、氷浴で冷却した。次に、参考例4で得ら
れたN−ジフェニルメチル−N−ビニルカルバミン酸ク
ロリド(2.58g,10.9mmole)のトルエン(2
0ml)溶液を氷冷下加え、徐々に室温に戻し、30分間
撹拌した。反応後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加
え、ヘキサンで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムとフロリジルを加え撹拌した。不
溶物を濾別し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5
0:1)で精製し、tert−ブチル N−ジフェニルメチ
ル−N−ビニルカルバメート(1.32g,39.1%
(3工程通算収率))を淡黄色油状物として得た。
【0055】1H-NMR(C6D6)δ:1.21(s,9H,t-Bu) 、4.20
(d,1H,J=9.6Hz,-NCH=CHH)、4.53(d,1H,J=16.2Hz,-NCH=C
HH)、6.58(s,1H,CHPh2)、7.03-7.44(m,11H,Ph×2,NCH=C
H2) IR(KBr):2984,1708,1632,700cm-1 MS(m/z):309(M+),253,208,192,167(base peak),152,57
【0056】実施例7(第4工程) アルゴン雰囲気下、メチル N−(1−フェニルエチ
ル)−N−ビニルカルバメート(103mg,0.5mmol
e)を塩化メチレン(1.0ml)に溶解し、1モルのジ
エチル亜鉛−ヘキサン溶液(0.6ml,0.6mmole)
を室温で加えた。次に、フルオロジブロモメタン(11
5mg,0.6mmole)を加えて同温にて16時間撹拌し
た。反応後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、塩化
メチレンで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物を濾去し、濾液を減
圧濃縮して残渣(131mg)を得た。これをシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2
0:1〜10:1)で精製し、低極性成分としてトラン
ス配置を有するメチル N−[(1R*,2R*)−2−
フルオロシクロプロピル]−N−(1−フェニルエチ
ル)カルバメート(21.5mg)を無色油状物として、
高極性成分としてシス配置を有するメチル N−[(1
*,2S*)−2−フルオロシクロプロピル]−N−
(1−フェニルエチル)カルバメート(51.7mg)を
無色油状物として得た(67.8%,シス体:トランス
体=2.4:1)。
【0057】メチル N−[(1R*,2S*)−2−フ
ルオロシクロプロピル]−N−(1−フェニルエチル)
カルバメート;1 H-NMR(CDCl3)δ:0.75-0.98(m,2H×3/2,CH2 CHF)、1.14
-1.24(m,1/2H,CH2 CHF)、1.69(d,3H×1/2,J=7.3Hz,CHC
H3 )、1.70(d,3H×1/2,J=7.3Hz,CHCH3 )、2.34(m,1H×1/
2,NCHCHF)、2.40(m,1H×1/2,NCHCHF)、3.70(s,3H×1/2,
OMe)、3.75(s,3H×1/2,OMe)、4.42(dbt,1/2H,J=64.2,5.
5Hz,CHF)、4.52(ddt,1/2H,J=64.2,2.8,5.5Hz,CHF)、5.1
0(q,1H×1/2,J=7.3Hz,CHPh)、5.38(bq,1H×1/2,J=7.3H
z,CHPh)、7.21-7.35(m,5H,Ph) IR(KBr):2992,1710,1446,1304cm-1 MS(m/z):237(M+),178,132,105(base peak),79
【0058】メチル N−[(1R*,2R*)−2−フ
ルオロシクロプロピル]−N−(1−フェニルエチル)
カルバメート;1 H-NMR(CDCl3)δ:0.65-0.71(m,1/2H,CH2 CHF)、0.94-1.
39(m,3/2H,CH2 CHF)、1.67(d,3H,J=7.3Hz,CHCH3 )、2.67-
2.75(m,1H,NCHCHF)、3.75(s,3H×1/2,OMe)、3.77(s,3H
×1/2,OMe)、4.20(dm,1/2H,J=62.3Hz,CHF)、4.53(dm,1/
2H,J=62.3Hz,CHF)、5.34(dq,1H,J=7.3Hz,CHPh)、7.23-
7.35(m,5H,Ph) IR(KBr):2960,1708,1446,1334,1142cm-1 MS(m/z):237(M+),178,132,105(base peak),79
【0059】実施例8(第4工程) アルゴン雰囲気下、エチル N−(1−フェニルエチ
ル)−N−ビニルカルバメート(477mg,1.5mmol
e)を塩化メチレン(2.3ml)に溶解し、1モルのジ
エチル亜鉛−ヘキサン溶液(2.3ml,2.25mmol
e)を室温で加えた。次に、フルオロジブロモメタン
(580mg,3.0mmole)を加えて同温にて72時間
撹拌した。反応後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加
え、塩化メチレンで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物を濾去し、
濾液を減圧濃縮して残渣(520mg)を得た。これをシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エ
チル=20:1〜10:1)で精製し、低極性成分とし
てトランス配置を有するエチル N−[(1R*,2
*)−2−フルオロシクロプロピル]−N−(1−フ
ェニルエチル)カルバメート(120.5mg)を無色油
状物として、高極性成分としてシス配置を有するエチル
N−[(1R*,2S*)−2−フルオロシクロプロピ
ル]−N−(1−フェニルエチル)カルバメート(18
0.4mg)を無色油状物として得た(54.7%,シス
体:トランス体=1.5:1)。
【0060】エチル N−[(1R*,2S*)−2−フ
ルオロシクロプロピル]−N−(1−フェニルエチル)
カルバメート;1 H-NMR(CDCl3)δ:0.79-0.95(m,2H×3/2,CH2 CHF)、1.14
-1.27(m,1/2H,CH2 CHF)、1.20(t,3H×1/2,J=7.3Hz,CH2CH
3 )、1.26(t,3H×1/2,J=7.3Hz,CH2CH3 )、1.69(d,3H×1/
2,J=7.3Hz,CHCH3 )、1.70(d,3H×1/2,J=7.3Hz,CHCH3 )、
2.33-2.36(m,1H×1/2,NCHCHF)、2.39-2.43(m,1H×1/2,N
CHCHF)、4.09-4.23(m,4H,CH2 CH3)、4.46(dm,1/2H,J=63.
2Hz,CHF)、4.51(dm,1/2H,J=63.2Hz,CHF)、5.09(q,1H×1
/2,J=7.3Hz,CHPh)、5.37(bq,1H×1/2,J=7.3Hz,CHPh)、
7.21-7.35(m,5H,Ph) MS(m/z):252(M++1),178,146,105(base peak)
【0061】エチル N−[(1R*,2R*)−2−フ
ルオロシクロプロピル]−N−(1−フェニルエチル)
カルバメート;1 H-NMR(CDCl3)δ:0.65-0.71(m,1/2H,CH2 CHF)、0.95-1.
34(m,3/2H,CH2 CHF)、1.27(t,3H×1/2,J=7.3Hz,CH2C
H3 )、1.29(t,3H×1/2,J=7.3Hz,CH2CH3 )、1.67(d,3H,J=
7.3Hz,CHCH3 )、2.68-2.76(m,1H,NCHCHF)、4.18(q,2H×1
/2,CH2 CH3)、4.19(q,2H×1/2,CH2 CH3)、4.21(dm,1/2H,J
=62.3Hz,CHF)、4.53(dm,1/2H,J=62.3Hz,CHF)、5.31(br
q,1H,J=7.3Hz,CHPh)、5.35(brq,1H,J=7.3Hz,CHPh)、7.2
3-7.35(m,5H,Ph) MS(m/z):252(M++1),178,146,105(base peak)
【0062】実施例9(第4工程) アルゴン雰囲気下、ベンジル N−(1−フェニルエチ
ル)−N−ビニルカルバメート(141mg,0.5mmol
e)を塩化メチレン(1.0ml)に溶解し、1モルのジ
エチル亜鉛−ヘキサン溶液(0.6ml,0.6mmole)
を室温で加えた。次に、フルオロジブロモメタン(11
5mg,0.6mmole)を加えて同温にて24時間撹拌し
た。反応後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、塩化
メチレンで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物を濾去し、濾液を減
圧濃縮して残渣(160mg)を得た。これをシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2
0:1〜10:1)で精製し、低極性成分としてトラン
ス配置を有するベンジル N−[(1R*,2R*)−2
−フルオロシクロプロピル]−N−(1−フェニルエチ
ル)カルバメート(32.2mg)を無色油状物として、
高極性成分としてシス配置を有するベンジルN−[(1
*,2S*)−2−フルオロシクロプロピル]−N−
(1−フェニルエチル)カルバメート(86.6mg)を
無色油状物として得た(75.2%,シス体:トランス
体=2.7:1)。
【0063】ベンジル N−[(1R*,2S*)−2−
フルオロシクロプロピル]−N−(1−フェニルエチ
ル)カルバメート;1 H-NMR(CDCl3)δ:0.75-1.05(m,2H×1/2+1/2H,CH2 CHF+C
HCHF)、1.1-1.3(m,1/2H,CHCHF)、1.695(d,3H×1/2,J=7.
1Hz,CHCH3 )、1.70(d,3H×1/2,J=7.2Hz,CHCH3 )、2.35-2.
50(m,1H,NCHCHF)、4.45(dm,1/2H,J=64Hz,CHF)、4.52(d
m,1/2H,J=63.7Hz,CHF)、5.0-5.15(br,1/2H,CHCH3)、5.1
2(s,2H×1/2,CH2 Ph)、5.17(s,2H×1/2,CH2 Ph)、5.35-5.
45(br,1/2H,CHCH3)、7.1-7.5(m,10H,Ph×2) IR(CHCl3):1695,1410,1305,700cm-1 MS(m/z):313(M+),222,178,105,91(base peak)
【0064】ベンジル N−[(1R*,2R*)−2−
フルオロシクロプロピル]−N−(1−フェニルエチ
ル)カルバメート;1 H-NMR(CDCl3)δ:0.65-0.75(m,1H×3/5,CHCHF)、0.93-
1.40(m,2H×2/5,+1H×3/5,CH2 CHF+CHCHF)、1.67(d,3H×
1/2,J=7.2Hz,CHCH3 )、2.7-2.85(m,1H,NCHCHF)、4.22(dd
dd,1H×2/5H,J=62.1,6.8,3.4,1.2Hz,CHF)、4.54(dddd,1
H×3/5H,J=62.3,6.9,3.5,0.9Hz,CHF)、5.17(s,2H×2/5,
CH2 Ph)、5.18(d,1H×3/5,J=12.5Hz,OCH2 Ph)、5.22(d,1H
×3/5,J=12.5Hz,OCH2 Ph)、5.3-5.41(m,1H,PhCHCH3)、7.
2-7.5(m,10H,Ph×2) IR(CHCl3):1695,1410,1300,700cm-1 MS(m/z):313(M+),222,178,105,91(base peak)
【0065】実施例10(第4工程) アルゴン雰囲気下、tert-ブチル N−(1−フェニル
エチル)−N−ビニルカルバメート(318mg,1.0
mmole)を塩化メチレン(1.5ml)に溶解し、1モル
のジエチル亜鉛−ヘキサン溶液(1.5ml,1.5mmol
e)を室温で加えた。次に、フルオロジブロモメタン
(288mg,1.5mmole)を加えて同温にて63時間
撹拌した。反応後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加
え、塩化メチレンで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物を濾去し、
濾液を減圧濃縮して残渣を得た。これをシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=20:
1〜10:1)で精製し、低極性成分としてトランス配
置を有するtert-ブチル N−[(1R*,2R* )−2
−フルオロシクロプロピル]−N−(1−フェニルエチ
ル)カルバメート(55mg)を無色油状物として、高極
性成分としてシス配置を有するtert-ブチル N−
[(1R*,2S*)−2−フルオロシクロプロピル]−
N−(1−フェニルエチル)カルバメート(116mg)
を無色油状物として得た(48.7%,シス体:トラン
ス体=2.1:1)。
【0066】tert−ブチル N−[(1R*,2S*)−
2−フルオロシクロプロピル]−N−(1−フェニルエ
チル)カルバメート;1 H-NMR(CDCl3)δ:0.7-1.05(m,2H×1/2+1/2H,CH2 CHF+CH
CHF)、1.08-1.23(m,1/2H,CHCHF)、1.36(s,9H×1/2,t-B
u) 、1.44(s,9H×1/2,t-Bu) 、1.67(d,3H×1/2,J=7.1H
z,CHCH3 )、1.68(d,3H×1/2,J=7.2Hz,CHCH3 )、2.3-2.45
(m,1H,NCHCHF)、4.44(dm,1/2H,J=62.1Hz,CHF)、4.51(d
m,1/2H,J=63.9Hz,CHF)、4.95-5.1(br,1/2H,CHCH3)、7.1
6-7.5(m,5H,Ph) IR(CHCl3):3000,1690,1390,1370,1320,860cm-1 MS(m/z):223,178,105
【0067】tert−ブチル N−[(1R*,2R*)−
2−フルオロシクロプロピル]−N−(1−フェニルエ
チル)カルバメート;1 H-NMR(CDCl3)δ:0.6-0.72(m,1H×2/5,CHCHF)、0.9-1.
04(m,1H×2/5,CHCHF)、1.05-1.20(m,1H×3/5,CHCHF)、
1.20-1.35(m,1H×3/5,CHCHF)、1.45(s,9H×2/5,t-Bu)
、1.46(s,9H×3/5,t-Bu) 、1.650(d,3H×2/5,J=7.2Hz,
CHCH3 )、1.653(d,3H×2/5,J=7.2Hz,CHCH3 )、2.65-2.8
(m,1H,NCHCHF)、4.24(dddd,1H×2/5H,J=62.2,6.7,3.3,
1.1Hz,CHF)、4.49(dddd,1H×3/5H,J=62.5,6.8,3.5,1.0H
z,CHF)、5.24(q,1H×3/5,J=7.2Hz,PhCHCH3)、5.25(q,1H
×2/5,J=7.2Hz,PhCHCH3)、7.2-7.35(m,5H,Ph) IR(CHCl3):3000,1690,1390,1370,1320,860cm-1 MS(m/z):223,178,105
【0068】実施例11(第4工程) アルゴン雰囲気下、ベンジル N−ジフェニルメチル−
N−ビニルカルバメート(520mg,1.5mmole)を
塩化メチレン(2.3ml)に溶解し、1モルのジエチル
亜鉛−ヘキサン溶液(2.3ml,2.25mmole)を室
温で加えた。次に、フルオロジブロモメタン(580m
g,3.0mmole)を加えて同温にて72時間撹拌した。
反応後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、塩化メチ
レンで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸
ナトリウムで乾燥した。不溶物を濾去し、濾液を減圧濃
縮して残渣(530mg)を得た。これをシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=20:
1〜10:1)で精製し、低極性成分としてトランス配
置を有するベンジル N−[(1R*,2R*)−2−フ
ルオロシクロプロピル]−N−ジフェニルメチルカルバ
メート(125mg)を無色油状物として、高極性成分と
してシス配置を有するベンジル N−[(1R*,2
*)−2−フルオロシクロプロピル]−N−ジフェニ
ルメチルカルバメート(187mg)を無色油状物として
得た(54.7%,シス体:トランス体=1.5:
1)。
【0069】ベンジル N−[(1R*,2S*)−2−
フルオロシクロプロピル]−N−ジフェニルメチルカル
バメート;1 H-NMR(CDCl3)δ:0.72-0.80(m,1H,CHCHF)、1.08-1.17
(m,1H,CHCHF)、2.24-2.52(m,1H,NCHCHF)、4.47(dm,1H,J
=68.7Hz,CHF)、5.15(s,2H,CH2 Ph)、6.43(s,1H,Ph2CH)、
7.24-7.32(m,15H,Ph×3) IR(CHCl3):1700,1405,1300cm-1 MS(m/z):375(M+),240,167(base peak)
【0070】ベンジル N−[(1R*,2R*)−2−
フルオロシクロプロピル]−N−ジフェニルメチルカル
バメート;1 H-NMR(CDCl3)δ:0.96-1.03(m,1H,CHCHF)、1.15-1.27
(m,1H,CHCHF)、2.64-2.71(ddd,1H,J=16.5,9.2,5.5Hz,NC
HCHF)、4.48(dtd,1H,J=61.4,3.6,2.7Hz,CHF)、5.16(s,2
H,CH2 Ph)、6.42(s,1H,Ph2CH)、7.18-7.37(m,15H,Ph×3) IR(CHCl3):1700,1540,1400,1295cm-1 MS(m/z):375(M+),285,240,167(base peak)
【0071】実施例12(第4工程) アルゴン雰囲気下、tert−ブチル N−ジフェニルメチ
ル−N−ビニルカルバメート(309mg,1.0mmol
e)を塩化メチレン(2.0ml)に溶解し、1モルのジ
エチル亜鉛−ヘキサン溶液(1.2ml,1.2mmole)
を室温で加えた。次に、フルオロジブロモメタン(23
0mg,1.2mmole)を加えて同温にて24時間撹拌し
た。反応後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、塩化
メチレンで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物を濾去し、濾液を減
圧濃縮して残渣(339mg)を得た。これをシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2
0:1〜10:1)で精製し、低極性成分としてトラン
ス配置を有するtert−ブチル N−[(1R* ,2
*)−2−フルオロシクロプロピル]−N−ジフェニ
ルメチルカルバメート(62mg)を無色油状物として、
高極性成分としてシス配置を有するtert−ブチルN−
[(1R*,2S*)−2−フルオロシクロプロピル]−
N−ジフェニルメチルカルバメート(124mg)を無色
油状物として得た(54.4%,シス体:トランス体=
2.0:1)。
【0072】tert−ブチル N−[(1R*,2S*)−
2−フルオロシクロプロピル]−N−ジフェニルメチル
カルバメート;1 H-NMR(CDCl3)δ:0.6-0.8(m,1H,CHCHF)、1.0-1.15(m,1
H,CHCHF)、1,38(s,9H,t-Bu) 、2.15-2.35(m,1H,NCHCH
F)、4.46(dm,1H,J=63.7Hz,CHF)、6.32(brs,1H,Ph2CH)、
7.2-7.4(m,10H,Ph×2) IR(CHCl3):1695,1380,1300cm-1 MS(m/z):285,240,167
【0073】tert−ブチル N−[(1R*,2R*)−
2−フルオロシクロプロピル]−N−ジフェニルメチル
カルバメート;1 H-NMR(CDCl3)δ:0.8-1.0(m,1H,CHCHF)、1.1-1.25(m,1
H,CHCHF)、1.39(s,9H,t-Bu) 、2.65(brddd,1H,J=16.9,
9.6,6.0Hz,NCHCHF)、4.46(dddd,1H,J=62.1,6.8,3.5,1.3
Hz,CHF)、6.30(s,1H,Ph2CH)、7.15-7.4(m,10H,Ph×2) IR(CHCl3):1695,1380,1300cm-1 MS(m/z):285,240,167
【0074】実施例13(第5工程) ベンジル N−[(1R*,2S*)−2−フルオロシク
ロプロピル]−N−(1−フェニルエチル)カルバメー
ト(200mg,0.64mmole)をメタノール(1.0m
l)と濃塩酸(5.0ml)との混液を加え、封管中で2
4時間加熱撹拌した。反応後、冷却して開封し、酢酸エ
チルを加えて水層を洗浄した。次に、水を減圧濃縮し
て、白色結晶(71.2mg)を得た。得られた結晶は、
精製することなく塩化メチレン(1ml)に懸濁し、
(−)−クロロ炭酸メンチル(0.15ml,0.70mm
ole)を加えた。これを氷浴で冷却し、炭酸水素ナトリ
ウム水溶液(NaHCO3−200mg/4ml)を加えて徐々に
室温に戻し、2時間撹拌した。反応後、分液して有機層
を集め、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。不溶物を濾去し、濾液を減圧濃縮して残渣(1
86mg)を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン:ジエチルエーテル=2:1)で精製
し、〔(1R,2S,5R)−5−メチル−2−(1−
メチルエチル)シクロヘキシル〕 N−(1R*,2
*)−2−フルオロシクロプロピルカルバメートを白
色結晶をして得た(113.6mg,69.2%,融点7
8.5〜80.5℃)。
【0075】1H-NMR(CDCl3):0.798(d,3H×1/2,J=6.4H
z,CH3 CH-)、0.799(d,3H×1/2,J=6.4Hz,CH3 CH-)、0.79-
1.11(m,10H,メンチル又はシクロプロピル-CH2-及びCH3 C
H-)、1.31(bs,1H,メンチル又はシクロプロピル-CH2-)、
1.46-1.52(bm,1H,メンチル)、1.64-1.68(bm,3H,メンチ
ル又はシクロプロピル-CH2-)、1.92(bs,1H,メンチル)、
2.05-2.06(br,1H,メンチル)、2.68(bs,1H,NH-CH)、4.60
(dt,1H,J=4.6,11.0Hz,NHCOOCH)、4.61(bd,1H,J=62.3Hz,
-CHF-)、4.86(bs,1H,NH) IR(KBr):3380,2870,1690,1580,1270cm-1 MS(m/z):257(M+),139,83(base peak),55
【0076】実施例14(第5工程) メチル N−[(1R*,2S*)−2−フルオロシクロ
プロピル]−N−(1−フェニルエチル)カルバメート
(420mg,1.78mmole)をメタノール(2.1m
l)と濃塩酸(10.5ml)との混液を加え、封管中で
24時間加熱撹拌した。反応後、冷却して開封し、酢酸
エチルを加えて水層を洗浄した。次に、水を減圧濃縮し
て、微黄色結晶(198mg)を得た。得られた結晶は、
精製することなく塩化メチレン(12ml)に懸濁し、
(−)−クロロ炭酸メンチル(0.37ml,1.96mm
ole)を加えた。これを氷浴で冷却し、炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加えてpH.7に調整した後、徐々に室温
に戻し、3時間撹拌した。反応後、分液して有機層を集
め、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。不溶物を濾去し、濾液を減圧濃縮して残渣(370
mg)を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン:ジエチルエーテル=2:1)で精製し、
〔(1R,2S,5R)−5−メチル−2−(1−メチ
ルエチル)シクロヘキシル〕 N−(1R*,2S*)−
2−フルオロシクロプロピルカルバメートを白色結晶を
して得た(202mg,44.1%)。本化合物の機器デ
ータは、実施例13のそれと一致した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 勝 神奈川県相模原市西大沼4−4−1 (72)発明者 加藤 正 神奈川県相模原市西大沼4−4−1 (72)発明者 中谷 和彦 奈良県生駒郡安堵町東安堵55−1 (72)発明者 行本 裕介 東京都江戸川区北葛西1丁目16番13号 第 一製薬株式会社東京研究開発センター内 (72)発明者 江幡 勉 東京都江戸川区北葛西1丁目16番13号 第 一製薬株式会社東京研究開発センター内 (72)発明者 秋葉 敏文 東京都江戸川区北葛西1丁目16番13号 第 一製薬株式会社東京研究開発センター内 (72)発明者 川西 弘文 東京都江戸川区北葛西1丁目16番13号 第 一製薬株式会社東京研究開発センター内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(5′) 【化1】 〔式中、Arは置換基を有していても良いフェニル基又
    はナフチル基を示し、R 1 は炭素数1〜4の直鎖又は分
    枝鎖のアルキル基又は置換基を有していても良いフェニ
    ル基を示し、Y2 は直鎖又は分枝鎖の低級アルキル基を
    示す。また、窒素原子上のAr(R1)CH−基の絶対
    配置は、ArとR1 が異なっている場合、R−配置、S
    −配置又はその両者のいずれであっても良い。)で表さ
    れるN−(1−アリールアルキル)−N−〔(1R*
    2S*)−2−フルオロシクロプロピル〕カルバメート
    誘導体。
  2. 【請求項2】 一般式(4′) 【化2】 〔式中、Arは置換基を有していても良いフェニル基又
    はナフチル基を示し、R 1 は炭素数1〜4の直鎖又は分
    枝鎖のアルキル基又は置換基を有していても良いフェニ
    ル基を示し、Y2 は直鎖又は分枝鎖の低級アルキル基を
    示す。また、窒素原子上のAr(R1)CH−基の絶対
    配置は、ArとR1 が異なっている場合、R−配置、S
    −配置又はその両者のいずれであっても良い。)で表さ
    れるN−(1−アリールアルキル)−N−ビニルカルバ
    メート誘導体。
  3. 【請求項3】 一般式(4) 【化3】 〔式中、Arは置換基を有していても良いフェニル基又
    はナフチル基を示し、R 1 は炭素数1〜4の直鎖又は分
    枝鎖のアルキル基又は置換基を有していても良いフェニ
    ル基を示し、Y1 は1位に1〜3個のアリール基を有す
    るアルキル基、炭素数4〜10のトリアルキルメチル基
    又は、直鎖又は分枝鎖の低級アルキル基を示す。また、
    窒素原子上のAr(R1)CH−基の絶対配置は、Ar
    とR1 が異なっている場合、R−配置、S−配置又はそ
    の両者のいずれであっても良い。)で表されるN−(1
    −アリールアルキル)−N−ビニルカルバメート誘導体
    にモノフルオロカルベンを反応させることを特徴とする
    次の一般式(5) 【化4】 〔式中、Ar、R1 及びY1 は前記と同じ〕で表される
    N−(1−アリールアルキル)−N−〔(1R*,2
    *)−2−フルオロシクロプロピル〕カルバメート誘
    導体の製造法。
  4. 【請求項4】 モノフルオロカルベンが、フルオロジブ
    ロモメタンとジアルキル亜鉛との反応により発生するも
    のである請求項3記載の製造法。
  5. 【請求項5】 一般式(5) 【化5】 〔式中、Arは置換基を有していても良いフェニル基又
    はナフチル基を示し、R 1 は炭素数1〜4の直鎖又は分
    枝鎖のアルキル基又は置換基を有していても良いフェニ
    ル基を示し、Y1 は1位に1〜3個のアリール基を有す
    るアルキル基、炭素数4〜10のトリアルキルメチル基
    又は、直鎖又は分枝鎖の低級アルキル基を示す。また、
    窒素原子上のAr(R1)CH−基の絶対配置は、Ar
    とR1 が異なっている場合、R−配置、S−配置又はそ
    の両者のいずれであっても良い。)で表されるN−(1
    −アリールアルキル)−N−〔(1R*,2S*)−2−
    フルオロシクロプロピル〕カルバメート誘導体を強酸性
    条件で加水分解することを特徴とする式(6) 【化6】 で表される(1R*,2S*)−2−フルオロシクロプロ
    ピルアミンの製造法。
  6. 【請求項6】 一般式(4) 【化7】 〔式中、Arは置換基を有していても良いフェニル基又
    はナフチル基を示し、R 1 は炭素数1〜4の直鎖又は分
    枝鎖のアルキル基又は置換基を有していても良いフェニ
    ル基を示し、Y1 は1位に1〜3個のアリール基を有す
    るアルキル基、炭素数4〜10のトリアルキルメチル基
    又は、直鎖又は分枝鎖の低級アルキル基を示す。また、
    窒素原子上のAr(R1)CH−基の絶対配置は、Ar
    とR1 が異なっている場合、R−配置、S−配置又はそ
    の両者のいずれであっても良い。)で表されるN−(1
    −アリールアルキル)−N−ビニルカルバメート誘導体
    にモノフルオロカルベンを反応させ、得られた一般式
    (5) 【化8】 〔式中、Ar、R1 及びY1 は前記と同じ〕で表される
    N−(1−アリールアルキル)−N−〔(1R*,2
    *)−2−フルオロシクロプロピル〕カルバメート誘
    導体を強酸性条件で加水分解することを特徴とする式
    (6) 【化9】 で表される(1R*,2S*)−2−フルオロシクロプロ
    ピルアミンの製造法。
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