JPH10231280A - 3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリル誘導体の製造方法 - Google Patents
3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリル誘導体の製造方法Info
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- JPH10231280A JPH10231280A JP9256676A JP25667697A JPH10231280A JP H10231280 A JPH10231280 A JP H10231280A JP 9256676 A JP9256676 A JP 9256676A JP 25667697 A JP25667697 A JP 25667697A JP H10231280 A JPH10231280 A JP H10231280A
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- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C253/00—Preparation of carboxylic acid nitriles
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- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
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- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
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- Organic Chemistry (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 HIVプロテアーゼ阻害剤の製造原料である
3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニト
リル誘導体を高立体選択的かつ高収率に製造する方法を
提供する。 【解決手段】 下記一般式(1)で表されるアミノアル
デヒド誘導体に、金属化合物、塩基あるいは酸の存在
下、下記一般式(2)で表されるシアノヒドリン誘導体
を反応させることを特徴とする、下記一般式(3)で表
される3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチ
ロニトリル誘導体の製造方法。 【化1】 (式中、R1及びR2はそれぞれ水素原子又はアミノ基の
保護基を表し、R3及びR4はアルキル基又はシクロアル
キル基を表すか、あるいはR3とR4は一体となってテト
ラメチレン基又はペンタメチレン基を形成してもよい)
3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニト
リル誘導体を高立体選択的かつ高収率に製造する方法を
提供する。 【解決手段】 下記一般式(1)で表されるアミノアル
デヒド誘導体に、金属化合物、塩基あるいは酸の存在
下、下記一般式(2)で表されるシアノヒドリン誘導体
を反応させることを特徴とする、下記一般式(3)で表
される3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチ
ロニトリル誘導体の製造方法。 【化1】 (式中、R1及びR2はそれぞれ水素原子又はアミノ基の
保護基を表し、R3及びR4はアルキル基又はシクロアル
キル基を表すか、あるいはR3とR4は一体となってテト
ラメチレン基又はペンタメチレン基を形成してもよい)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、HIVプロテアー
ゼ阻害剤の製造原料である3−アミノ−2−ヒドロキシ
−4−フェニルブチロニトリル誘導体の製造方法に関す
る。
ゼ阻害剤の製造原料である3−アミノ−2−ヒドロキシ
−4−フェニルブチロニトリル誘導体の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】下記一般式(3)
【0003】
【化4】
【0004】(式中、R1及びR2はそれぞれ水素原子又
はアミノ基の保護基を表す)で表される3−アミノ−2
−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリル誘導体は、
医薬品の合成原料、特にHIVプロテアーゼ阻害剤の合
成原料として知られている。例えば、上記一般式(3)
で表される3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニル
ブチロニトリル誘導体から誘導される3−アミノ−2−
ヒドロキシ−4−フェニル酪酸からは抗HIV薬である
KNI-272が合成され(特開平5−170722号公
報)、また同じく3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブチロニトリル誘導体から誘導される3−ジベン
ジルアミノ−1−イソブチルアミノ−4−フェニル−2
−ブタノールは抗HIV薬であるSC-52151(WO95/1465
3)の合成原料である。
はアミノ基の保護基を表す)で表される3−アミノ−2
−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリル誘導体は、
医薬品の合成原料、特にHIVプロテアーゼ阻害剤の合
成原料として知られている。例えば、上記一般式(3)
で表される3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニル
ブチロニトリル誘導体から誘導される3−アミノ−2−
ヒドロキシ−4−フェニル酪酸からは抗HIV薬である
KNI-272が合成され(特開平5−170722号公
報)、また同じく3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブチロニトリル誘導体から誘導される3−ジベン
ジルアミノ−1−イソブチルアミノ−4−フェニル−2
−ブタノールは抗HIV薬であるSC-52151(WO95/1465
3)の合成原料である。
【0005】光学活性3−アミノ−2ーヒドロキシ−4
−フェニルブチロニトリル誘導体の合成法はいくつか知
られている。代表的なものとして、(S)−2−アミノ
−3−フェニルプロパナール誘導体に対するシアン化ナ
トリウムあるいはシアン化カリウムの付加反応を用いて
シアノヒドリン誘導体とする方法(H. Suda, T. Takit
a, T. Aoyagi, H. Umezawa, J. Antibiotics, 1976, 60
0)が知られているが、一般に立体選択性は低い。また
トリメチルシリルシアニドを用いた立体選択的なシアノ
基の付加反応も報告されているが(WO 95 14653; M. T.
Reetz, M. W. Drewes, K. Harms, W. Reif, Tetrahedro
n Lett., 1988, 29, 3295-3298.) 、高価なシリル化合
物を使わねばならず、工業生産に不向きな方法である。
またその他にトリイソブチルスズシアニドを用いる立体
選択的付加反応(R. Herranz, J. C.-Pichel, T. G.-Lo
pez, Synthesis, 1989, 703.)が報告されているが、有
毒なスズ化合物を用いる点で、やはり工業生産に不向き
である。
−フェニルブチロニトリル誘導体の合成法はいくつか知
られている。代表的なものとして、(S)−2−アミノ
−3−フェニルプロパナール誘導体に対するシアン化ナ
トリウムあるいはシアン化カリウムの付加反応を用いて
シアノヒドリン誘導体とする方法(H. Suda, T. Takit
a, T. Aoyagi, H. Umezawa, J. Antibiotics, 1976, 60
0)が知られているが、一般に立体選択性は低い。また
トリメチルシリルシアニドを用いた立体選択的なシアノ
基の付加反応も報告されているが(WO 95 14653; M. T.
Reetz, M. W. Drewes, K. Harms, W. Reif, Tetrahedro
n Lett., 1988, 29, 3295-3298.) 、高価なシリル化合
物を使わねばならず、工業生産に不向きな方法である。
またその他にトリイソブチルスズシアニドを用いる立体
選択的付加反応(R. Herranz, J. C.-Pichel, T. G.-Lo
pez, Synthesis, 1989, 703.)が報告されているが、有
毒なスズ化合物を用いる点で、やはり工業生産に不向き
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、HIVプロ
テアーゼ阻害剤の製造原料である3−アミノ−2−ヒド
ロキシ−4−フェニルブチロニトリル誘導体を高立体選
択的に製造する工業生産可能な方法を提供することを目
的とする。
テアーゼ阻害剤の製造原料である3−アミノ−2−ヒド
ロキシ−4−フェニルブチロニトリル誘導体を高立体選
択的に製造する工業生産可能な方法を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、アセトンシアノヒ
ドリンに代表されるケトン類のシアノヒドリン誘導体を
金属化合物、塩基あるいは酸触媒存在下、2−アミノ−
3−フェニルプロパナール誘導体と反応させることによ
り高立体選択的かつ高収率に3−アミノ−2−ヒドロキ
シ−4−フェニルブチロニトリル誘導体を製造しうるこ
とを見出し、本発明を完成した。
を解決するために鋭意検討した結果、アセトンシアノヒ
ドリンに代表されるケトン類のシアノヒドリン誘導体を
金属化合物、塩基あるいは酸触媒存在下、2−アミノ−
3−フェニルプロパナール誘導体と反応させることによ
り高立体選択的かつ高収率に3−アミノ−2−ヒドロキ
シ−4−フェニルブチロニトリル誘導体を製造しうるこ
とを見出し、本発明を完成した。
【0008】すなわち本発明は、一般式(1)
【0009】
【化5】
【0010】(式中、R1及びR2はそれぞれ水素原子又
はアミノ基の保護基を表す)で表されるアミノアルデヒ
ド誘導体に、金属化合物、塩基あるいは酸の存在下、一
般式(2)
はアミノ基の保護基を表す)で表されるアミノアルデヒ
ド誘導体に、金属化合物、塩基あるいは酸の存在下、一
般式(2)
【0011】
【化6】 (式中、R3及びR4はアルキル基又はシクロアルキル基
を表すか、あるいはR3とR4は一体となってテトラメチ
レン基又はペンタメチレン基を形成してもよい)で表さ
れるシアノヒドリン誘導体を反応させることを特徴とす
る、一般式(3)
を表すか、あるいはR3とR4は一体となってテトラメチ
レン基又はペンタメチレン基を形成してもよい)で表さ
れるシアノヒドリン誘導体を反応させることを特徴とす
る、一般式(3)
【0012】
【化7】 (式中、R1及びR2はそれぞれ水素原子又はアミノ基の
保護基を表す)で表される3−アミノ−2−ヒドロキシ
−4−フェニルブチロニトリル誘導体の製造方法に関す
る。この化合物はラセミ体であっても、光学活性体であ
ってもよい。
保護基を表す)で表される3−アミノ−2−ヒドロキシ
−4−フェニルブチロニトリル誘導体の製造方法に関す
る。この化合物はラセミ体であっても、光学活性体であ
ってもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明で用いられるアミノ基の保
護基としては、ホルミル基、アセチル基、トリフルオロ
アセチル基、ベンゾイル基、ピバロイル基、フタロイル
基等のアシル基;ベンジルオキシカルボニル基、t−ブ
トキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、エ
トキシカルボニル基、メトキシカルボニル基、アリルオ
キシカルボニル基等の置換若しくは無置換のアルキルオ
キシカルボニル基;ベンジル基、p−メトキシベンジル
基、トリフェニルメチル基等の置換アルキル基;p−ト
ルエンスルホニル基、ベンゼンスルホニル基、トリフル
オロメタンスルホニル基等のスルホニル基;トリメチル
シリル基、t−ブチルジメチルシリル基、t−ブチルジ
フェニルシリル基、トリフェニルシリル基等のシリル基
などが挙げられる。またこれらの保護基は公知の方法に
よって導入できる。(T. W. Greene, "Protective Group
s in Organic Synthesis", John-Wiley & Sons, New Yo
rk, 1980,pp218-287. 参照)
護基としては、ホルミル基、アセチル基、トリフルオロ
アセチル基、ベンゾイル基、ピバロイル基、フタロイル
基等のアシル基;ベンジルオキシカルボニル基、t−ブ
トキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、エ
トキシカルボニル基、メトキシカルボニル基、アリルオ
キシカルボニル基等の置換若しくは無置換のアルキルオ
キシカルボニル基;ベンジル基、p−メトキシベンジル
基、トリフェニルメチル基等の置換アルキル基;p−ト
ルエンスルホニル基、ベンゼンスルホニル基、トリフル
オロメタンスルホニル基等のスルホニル基;トリメチル
シリル基、t−ブチルジメチルシリル基、t−ブチルジ
フェニルシリル基、トリフェニルシリル基等のシリル基
などが挙げられる。またこれらの保護基は公知の方法に
よって導入できる。(T. W. Greene, "Protective Group
s in Organic Synthesis", John-Wiley & Sons, New Yo
rk, 1980,pp218-287. 参照)
【0014】アルキル基は直鎖状であっても分岐状であ
ってもよく、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、
イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基等の炭素数1〜10のアル
キル基が挙げられる。また、シクロアルキル基として
は、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げられ
る。
ってもよく、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、
イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基等の炭素数1〜10のアル
キル基が挙げられる。また、シクロアルキル基として
は、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げられ
る。
【0015】本発明において使用される金属化合物とし
ては、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウ
ム、ジエチルクロロアルミニウム、ジクロロエチルアル
ミニウム、イソブチルアルミニウムヒドリド等のアルミ
ニウム化合物、テトライソプロポキシチタンや四塩化チ
タン等のチタン化合物、ジエチル亜鉛等の亜鉛化合物等
入手容易な有機及び無機金属化合物、塩基としてはトリ
エチルアミン、ピリジン、ジエチルアミンおよびジイソ
プロピルエチルアミン等のアミン;水酸化ナトリウム、
水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム
および水酸化バリウム等のアルカリ金属若しくはアルカ
リ土類金属の水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸リチウ
ム、炭酸カリウム、炭酸マグネシウムおよび炭酸バリウ
ム等のアルカリ金属若しくはアルカリ土類金属の炭酸塩
が挙げられる。また酸としては塩酸、硫酸、酢酸等の有
機及び無機酸;塩化亜鉛、ヨウ化亜鉛、塩化鉄、塩化ス
ズ等のルイス酸が挙げられる。
ては、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウ
ム、ジエチルクロロアルミニウム、ジクロロエチルアル
ミニウム、イソブチルアルミニウムヒドリド等のアルミ
ニウム化合物、テトライソプロポキシチタンや四塩化チ
タン等のチタン化合物、ジエチル亜鉛等の亜鉛化合物等
入手容易な有機及び無機金属化合物、塩基としてはトリ
エチルアミン、ピリジン、ジエチルアミンおよびジイソ
プロピルエチルアミン等のアミン;水酸化ナトリウム、
水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム
および水酸化バリウム等のアルカリ金属若しくはアルカ
リ土類金属の水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸リチウ
ム、炭酸カリウム、炭酸マグネシウムおよび炭酸バリウ
ム等のアルカリ金属若しくはアルカリ土類金属の炭酸塩
が挙げられる。また酸としては塩酸、硫酸、酢酸等の有
機及び無機酸;塩化亜鉛、ヨウ化亜鉛、塩化鉄、塩化ス
ズ等のルイス酸が挙げられる。
【0016】前記一般式(3)で表される3−アミノ−
2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリル誘導体は
下記の反応式に従い製造できる。
2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリル誘導体は
下記の反応式に従い製造できる。
【0017】
【化8】
【0018】(式中、R1、R2、R3、及びR4は前記と
同じ意味を表す)
同じ意味を表す)
【0019】即ち、一般式(1)で表されるアミノアル
デヒド誘導体に金属化合物、塩基あるいは酸の存在下、
一般式(2)で表されるシアノヒドリン誘導体を立体選
択的に付加させ、3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブチロニトリル誘導体を得る方法である。この
際、光学活性なアミノアルデヒド誘導体を用いると、光
学活性な3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブ
チロニトリル誘導体を得ることができる。(実施例参
照)
デヒド誘導体に金属化合物、塩基あるいは酸の存在下、
一般式(2)で表されるシアノヒドリン誘導体を立体選
択的に付加させ、3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブチロニトリル誘導体を得る方法である。この
際、光学活性なアミノアルデヒド誘導体を用いると、光
学活性な3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブ
チロニトリル誘導体を得ることができる。(実施例参
照)
【0020】原料のアミノアルデヒド誘導体は、そのR
体及びS体を含めて、入手容易なフェニルアラニンから
公知の方法で簡単に合成できる。(例えば、J. Jurczak,
A.Golebiowski, Chem. Rev., 1989, 89, 149-164; M.
T. Reetz, M. W. Drewes, A. Schmitz, Angew. Chem. I
nt. Ed. Engl., 1987, 26, 1412-1143;J.-A. Fehrentz,
B. Castro, Synthesis, 1983, 676-678; A. Abiko, S.
Masamune, Tetrahedron Lett., 1992, 33, 5517-5518;
J. S. Ng, C. A. Przybyla, C. Liu, J. C.Yen, F. W.
Muellner, C. L. Weyker, Tetrahedron, 1995, 51, 63
97-6410; P.O'Brien, S. Warren, Tetrahedron Lett.,
1996, 37, 4271-4274; P. L. Beaulieu, D. Wernic, J.
Org. Chem. 1996, 61, 3635-3645. )
体及びS体を含めて、入手容易なフェニルアラニンから
公知の方法で簡単に合成できる。(例えば、J. Jurczak,
A.Golebiowski, Chem. Rev., 1989, 89, 149-164; M.
T. Reetz, M. W. Drewes, A. Schmitz, Angew. Chem. I
nt. Ed. Engl., 1987, 26, 1412-1143;J.-A. Fehrentz,
B. Castro, Synthesis, 1983, 676-678; A. Abiko, S.
Masamune, Tetrahedron Lett., 1992, 33, 5517-5518;
J. S. Ng, C. A. Przybyla, C. Liu, J. C.Yen, F. W.
Muellner, C. L. Weyker, Tetrahedron, 1995, 51, 63
97-6410; P.O'Brien, S. Warren, Tetrahedron Lett.,
1996, 37, 4271-4274; P. L. Beaulieu, D. Wernic, J.
Org. Chem. 1996, 61, 3635-3645. )
【0021】シアノヒドリン誘導体の具体例としては、
アセトンシアノヒドリン、ブタノンシアノヒドリン、シ
クロヘキサノンシアノヒドリン等を挙げることができ
る。シアノヒドリン誘導体は、アミノアルデヒド誘導体
に対して1.0〜20当量用いることができるが、好適には
1.0〜10当量用いる。
アセトンシアノヒドリン、ブタノンシアノヒドリン、シ
クロヘキサノンシアノヒドリン等を挙げることができ
る。シアノヒドリン誘導体は、アミノアルデヒド誘導体
に対して1.0〜20当量用いることができるが、好適には
1.0〜10当量用いる。
【0022】上記の方法において使用される金属化合
物、塩基及び酸から選ばれる反応促進剤のうち、反応効
率とくに立体選択性の点で、金属化合物又はルイス酸、
とくに前者を用いることが好ましい。金属化合物のう
ち、好適にはトリエチルアルミニウムやジクロロエチル
アルミニウム等の有機アルミニウム化合物が用いられ
る。反応促進剤はアミノアルデヒド誘導体に対して、0.
1〜10当量用いられるが、好適には1.0〜2当量用いられ
る。
物、塩基及び酸から選ばれる反応促進剤のうち、反応効
率とくに立体選択性の点で、金属化合物又はルイス酸、
とくに前者を用いることが好ましい。金属化合物のう
ち、好適にはトリエチルアルミニウムやジクロロエチル
アルミニウム等の有機アルミニウム化合物が用いられ
る。反応促進剤はアミノアルデヒド誘導体に対して、0.
1〜10当量用いられるが、好適には1.0〜2当量用いられ
る。
【0023】反応溶媒としては、反応条件下で原料と反
応しないものであればどのようなものでも良い。例えば
水;メタノール、エタノール、イソプロパノール、t−
ブタノール等のアルコール系溶媒;ジエチルエーテル、
テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、グライム
およびジグライム等のエーテル系溶媒;塩化メチレン、
クロロホルム、1,1,1−トリクロロエタンおよびモ
ノクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素系溶媒;ベン
ゼン、トルエン、ヘキサンおよびペンタン等の炭化水素
系溶媒;酢酸エチル、酢酸メチル等の脂肪酸エステル類
等が挙げられ、また上記溶媒のうち2種類以上を混合し
て用いても差し支えない。好適には、塩化メチレン中で
行うことが望ましい。反応温度は−100℃から反応溶
媒の還流温度の間で行うことができる。好適には、−2
0〜25℃で行うことが望ましい。
応しないものであればどのようなものでも良い。例えば
水;メタノール、エタノール、イソプロパノール、t−
ブタノール等のアルコール系溶媒;ジエチルエーテル、
テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、グライム
およびジグライム等のエーテル系溶媒;塩化メチレン、
クロロホルム、1,1,1−トリクロロエタンおよびモ
ノクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素系溶媒;ベン
ゼン、トルエン、ヘキサンおよびペンタン等の炭化水素
系溶媒;酢酸エチル、酢酸メチル等の脂肪酸エステル類
等が挙げられ、また上記溶媒のうち2種類以上を混合し
て用いても差し支えない。好適には、塩化メチレン中で
行うことが望ましい。反応温度は−100℃から反応溶
媒の還流温度の間で行うことができる。好適には、−2
0〜25℃で行うことが望ましい。
【0024】本方法によれば、一般に、(2S,3S)
の配置を有する一般式(3)で示される3−アミノ−2
−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリル誘導体を
(2R,3S)の配置を有する3−アミノ−2−ヒドロ
キシ−4−フェニルブチロニトリル誘導体に対して高選
択的に生成することができる。またアミノ基の保護基を
選択することによりその生成比を変えることもできる。
の配置を有する一般式(3)で示される3−アミノ−2
−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリル誘導体を
(2R,3S)の配置を有する3−アミノ−2−ヒドロ
キシ−4−フェニルブチロニトリル誘導体に対して高選
択的に生成することができる。またアミノ基の保護基を
選択することによりその生成比を変えることもできる。
【0025】本発明の製造方法によって得られる一般式
(3)で表される3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブチロニトリル誘導体は、酸性条件下、ニトリル
基の加水分解反応を行うことにより、一般式(4)
(3)で表される3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニルブチロニトリル誘導体は、酸性条件下、ニトリル
基の加水分解反応を行うことにより、一般式(4)
【0026】
【化9】
【0027】(式中、R1及びR2はそれぞれ水素原子又
はアミノ基の保護基を表す)で表される3−アミノ−2
−ヒドロキシ−4−フェニル酪酸誘導体に導くことがで
きる。(参考例参照)
はアミノ基の保護基を表す)で表される3−アミノ−2
−ヒドロキシ−4−フェニル酪酸誘導体に導くことがで
きる。(参考例参照)
【0028】続いてこの化合物のアミノ基の脱保護を行
うことにより、式(5)
うことにより、式(5)
【0029】
【化10】
【0030】で表される医薬品合成原料として有用な3
−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニル酪酸が得られ
る。(参考例参照)
−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニル酪酸が得られ
る。(参考例参照)
【0031】
【実施例】以下、実施例、参考例により本発明をさらに
詳しく説明する。ただし、本発明はこれらに限定される
ものではない。
詳しく説明する。ただし、本発明はこれらに限定される
ものではない。
【0032】実施例1
【0033】
【化11】
【0034】アルゴン雰囲気中、-78℃でトリメチルア
ルミニウムの0.99Mヘキサン溶液0.230 mL (0.231 mmol)
を(S)−2−N,N−ジベンジルアミノ−3−フェ
ニルプロパナール50.7mg (0.154 mmol)とアセトンシア
ノヒドリン0.054 mL (0.551 mmol) の無水塩化メチレン
溶液1mLに加え、-20℃で6日間撹拌した。 飽和塩化ア
ンモニウム溶液5 mL を加えて反応を停止し、酢酸エチ
ル(60 mL) で抽出した。有機層を飽和食塩水30 mLで洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮して得ら
れた残渣を分取用薄層シリカゲルクロマトグラフィー(1
0% 酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、3−N,N−ジベ
ンジルアミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニ
トリル44.1 mg (80.4%) を得た。このものは(2S,3
S)−および(2R,3S)−3−N,N−ジベンジル
アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリル
の混合物(9:1)であり、これら2つの異性体はシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーまたは再結晶にて分離可能
である。
ルミニウムの0.99Mヘキサン溶液0.230 mL (0.231 mmol)
を(S)−2−N,N−ジベンジルアミノ−3−フェ
ニルプロパナール50.7mg (0.154 mmol)とアセトンシア
ノヒドリン0.054 mL (0.551 mmol) の無水塩化メチレン
溶液1mLに加え、-20℃で6日間撹拌した。 飽和塩化ア
ンモニウム溶液5 mL を加えて反応を停止し、酢酸エチ
ル(60 mL) で抽出した。有機層を飽和食塩水30 mLで洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮して得ら
れた残渣を分取用薄層シリカゲルクロマトグラフィー(1
0% 酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、3−N,N−ジベ
ンジルアミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニ
トリル44.1 mg (80.4%) を得た。このものは(2S,3
S)−および(2R,3S)−3−N,N−ジベンジル
アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリル
の混合物(9:1)であり、これら2つの異性体はシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーまたは再結晶にて分離可能
である。
【0035】(2S,3S)−3−N,N−ジベンジル
アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリ
ル;無色結晶;融点 97-98℃(CH2Cl2/ヘキサン);
[α]D 20=+49.4゜(c=1.01, CHCl3); IR (液膜)/cm-1 3
430 (OH), 2245 (CN). 1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ
2.95 (1H, dd, J=10.5, 13.2Hz, CH2Ph), 3.21-3.26 (1
H, m, CHN), 3.30 (1H, dd, J=4.5, 13.2Hz, CH2Ph),
3.53, 4.22 (4H, AB-q, J=13.2Hz, Bn), 3.99 (1H, dd,
J=5.5, 8.5Hz, CHOH), 4.46 (1H, d, J=8.5Hz, OH),
7.26 (15 H, m, ArH). MS (m/z) 357 (MH+). Anal. Cal
cd for C24H24N2O: C, 80.87; H, 6.79; N, 7.86. Fou
nd: C, 81.01; H, 6.98; N, 7.81.
アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリ
ル;無色結晶;融点 97-98℃(CH2Cl2/ヘキサン);
[α]D 20=+49.4゜(c=1.01, CHCl3); IR (液膜)/cm-1 3
430 (OH), 2245 (CN). 1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ
2.95 (1H, dd, J=10.5, 13.2Hz, CH2Ph), 3.21-3.26 (1
H, m, CHN), 3.30 (1H, dd, J=4.5, 13.2Hz, CH2Ph),
3.53, 4.22 (4H, AB-q, J=13.2Hz, Bn), 3.99 (1H, dd,
J=5.5, 8.5Hz, CHOH), 4.46 (1H, d, J=8.5Hz, OH),
7.26 (15 H, m, ArH). MS (m/z) 357 (MH+). Anal. Cal
cd for C24H24N2O: C, 80.87; H, 6.79; N, 7.86. Fou
nd: C, 81.01; H, 6.98; N, 7.81.
【0036】(2R,3S)−3−N,N−ジベンジル
アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリ
ル;無色油; [α]D 20=+47.9゜(c=1.05, CHCl3); IR
(液膜)/cm-1 3430 (OH), 2255 (CN). 1H-NMR (400 MHz,
CDCl3): δ 2.99 (1H, dd, J=5.8, 14.1Hz, CH2Ph),
3.12 (1H, dd, J=8, 14.1Hz, CH2Ph), 3.33 (1H, ddd,
J=5.8, 8, 8.5Hz, CHN), 3.46, 3.85 (4H, AB-q, J=13.
2Hz, Bn), 3.89 (1H, brs, OH), 4.26 (1H, d, J=8.5H
z, CHOH), 7.26 (15 H, m, ArH). MS (m/z) 357 (MH+),
330 (M+-CN), 265 (M+-Bn).
アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリ
ル;無色油; [α]D 20=+47.9゜(c=1.05, CHCl3); IR
(液膜)/cm-1 3430 (OH), 2255 (CN). 1H-NMR (400 MHz,
CDCl3): δ 2.99 (1H, dd, J=5.8, 14.1Hz, CH2Ph),
3.12 (1H, dd, J=8, 14.1Hz, CH2Ph), 3.33 (1H, ddd,
J=5.8, 8, 8.5Hz, CHN), 3.46, 3.85 (4H, AB-q, J=13.
2Hz, Bn), 3.89 (1H, brs, OH), 4.26 (1H, d, J=8.5H
z, CHOH), 7.26 (15 H, m, ArH). MS (m/z) 357 (MH+),
330 (M+-CN), 265 (M+-Bn).
【0037】実施例2
【0038】アルゴン雰囲気中、-78℃でトリメチルア
ルミニウムの0.99Mヘキサン溶液0.23mL (0.23 mmol) を
(S)−2−N,N−ジベンジルアミノ−3−フェニル
プロパナール50mg (0.152mmol)とアセトンシアノヒドリ
ン0.050 mL (0.547 mmol) の無水塩化メチレン溶液1mL
に加え、-20℃で3日間撹拌した。 飽和塩化アンモニウ
ム溶液5 mL を加えて反応を停止し、酢酸エチル(60 mL)
で抽出した。有機層を飽和食塩水30 mLで洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮して得られた残渣を
分取用薄層シリカゲルクロマトグラフィー(10% 酢酸エ
チル/ヘキサン) で精製し、3−N,N−ジベンジルア
ミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリル4
0.3mg (75%) を得た。このものは(2S,3S)−およ
び(2R,3S)−3−N,N−ジベンジルアミノ−2
−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリルの混合物(1
3.3:1)であり、これら2つの異性体はシリカゲルカラム
クロマトグラフィーまたは再結晶にて分離可能である。
ルミニウムの0.99Mヘキサン溶液0.23mL (0.23 mmol) を
(S)−2−N,N−ジベンジルアミノ−3−フェニル
プロパナール50mg (0.152mmol)とアセトンシアノヒドリ
ン0.050 mL (0.547 mmol) の無水塩化メチレン溶液1mL
に加え、-20℃で3日間撹拌した。 飽和塩化アンモニウ
ム溶液5 mL を加えて反応を停止し、酢酸エチル(60 mL)
で抽出した。有機層を飽和食塩水30 mLで洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮して得られた残渣を
分取用薄層シリカゲルクロマトグラフィー(10% 酢酸エ
チル/ヘキサン) で精製し、3−N,N−ジベンジルア
ミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリル4
0.3mg (75%) を得た。このものは(2S,3S)−およ
び(2R,3S)−3−N,N−ジベンジルアミノ−2
−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリルの混合物(1
3.3:1)であり、これら2つの異性体はシリカゲルカラム
クロマトグラフィーまたは再結晶にて分離可能である。
【0039】実施例3
【0040】アルゴン雰囲気中、氷冷下、トリメチルア
ルミニウムの0.99Mヘキサン溶液0.230mL (0.228 mmol)
を(S)−2−N,N−ジベンジルアミノ−3−フェニ
ルプロパナール49.9mg (0.152 mmol)とアセトンシアノ
ヒドリン0.050 mL (0.547 mmol) の無水塩化メチレン溶
液1mLに加え、同条件で7時間撹拌した。 飽和塩化アン
モニウム溶液5 mL を加えて反応を停止し、酢酸エチル
(60 mL) で抽出した。有機層を飽和食塩水30 mLで洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮して得られ
た残渣を分取用薄層シリカゲルクロマトグラフィー(10%
酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、3−N,N−ジベン
ジルアミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニト
リル54.1 mg (quant.) を得た。このものは(2S,3
S)−および(2R,3S)−3−N,N−ジベンジル
アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリル
の混合物(5.3:1)であり、これら2つの異性体はシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーまたは再結晶にて分離可
能である。
ルミニウムの0.99Mヘキサン溶液0.230mL (0.228 mmol)
を(S)−2−N,N−ジベンジルアミノ−3−フェニ
ルプロパナール49.9mg (0.152 mmol)とアセトンシアノ
ヒドリン0.050 mL (0.547 mmol) の無水塩化メチレン溶
液1mLに加え、同条件で7時間撹拌した。 飽和塩化アン
モニウム溶液5 mL を加えて反応を停止し、酢酸エチル
(60 mL) で抽出した。有機層を飽和食塩水30 mLで洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮して得られ
た残渣を分取用薄層シリカゲルクロマトグラフィー(10%
酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、3−N,N−ジベン
ジルアミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニト
リル54.1 mg (quant.) を得た。このものは(2S,3
S)−および(2R,3S)−3−N,N−ジベンジル
アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリル
の混合物(5.3:1)であり、これら2つの異性体はシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーまたは再結晶にて分離可
能である。
【0041】実施例4
【0042】アルゴン雰囲気中、氷冷下、ジクロロエチ
ルアルミニウムの0.96Mヘキサン溶液0.25 mL (0.238 mm
ol) を(S)−2−N,N−ジベンジルアミノ−3−フ
ェニルプロパナール52.5mg (0.158 mmol)とアセトンシ
アノヒドリン0.052 mL (0.569 mmol) の無水塩化メチレ
ン溶液1mLに加え、室温で6時間撹拌した。 飽和塩化ア
ンモニウム溶液5 mL を加えて反応を停止し、酢酸エチ
ル(60 mL) で抽出した。有機層を飽和食塩水30 mLで洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮して得ら
れた残渣を分取用薄層シリカゲルクロマトグラフィー(1
0% 酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、3−N,N−ジベ
ンジルアミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニ
トリル39.1 mg (70%) を得た。このものは(2S,3
S)−および(2R,3S)−3−N,N−ジベンジル
アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリル
の混合物(7.5:1)であり、これら2つの異性体はシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーまたは再結晶にて分離可
能である。
ルアルミニウムの0.96Mヘキサン溶液0.25 mL (0.238 mm
ol) を(S)−2−N,N−ジベンジルアミノ−3−フ
ェニルプロパナール52.5mg (0.158 mmol)とアセトンシ
アノヒドリン0.052 mL (0.569 mmol) の無水塩化メチレ
ン溶液1mLに加え、室温で6時間撹拌した。 飽和塩化ア
ンモニウム溶液5 mL を加えて反応を停止し、酢酸エチ
ル(60 mL) で抽出した。有機層を飽和食塩水30 mLで洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮して得ら
れた残渣を分取用薄層シリカゲルクロマトグラフィー(1
0% 酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、3−N,N−ジベ
ンジルアミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニ
トリル39.1 mg (70%) を得た。このものは(2S,3
S)−および(2R,3S)−3−N,N−ジベンジル
アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリル
の混合物(7.5:1)であり、これら2つの異性体はシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーまたは再結晶にて分離可
能である。
【0043】実施例5
【0044】アルゴン雰囲気中、氷冷下、テトライソプ
ロポキシチタン0.050 mL (0.171 mmol) を(S)−2−
N,N−ジベンジルアミノ−3−フェニルプロパナール
56.2mg (0.171 mmol)とアセトンシアノヒドリン0.112 m
L (1.225 mmol) の無水塩化メチレン溶液1mLに加え、室
温で2日間撹拌した。 飽和塩化アンモニウム溶液5mL
を加えて反応を停止し、酢酸エチル(60 mL) で抽出し
た。有機層を飽和食塩水30 mLで洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄
層シリカゲルクロマトグラフィー(10% 酢酸エチル/ヘキ
サン) で精製し、3−N,N−ジベンジルアミノ−2−
ヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリル56.2 mg (92
%) を得た。このものは(2S,3S)−および(2
R,3S)−3−N,N−ジベンジルアミノ−2−ヒド
ロキシ−4−フェニルブチロニトリルの混合物(3.4:1)
であり、これら2つの異性体はシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーまたは再結晶にて分離可能である。
ロポキシチタン0.050 mL (0.171 mmol) を(S)−2−
N,N−ジベンジルアミノ−3−フェニルプロパナール
56.2mg (0.171 mmol)とアセトンシアノヒドリン0.112 m
L (1.225 mmol) の無水塩化メチレン溶液1mLに加え、室
温で2日間撹拌した。 飽和塩化アンモニウム溶液5mL
を加えて反応を停止し、酢酸エチル(60 mL) で抽出し
た。有機層を飽和食塩水30 mLで洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、減圧濃縮して得られた残渣を分取用薄
層シリカゲルクロマトグラフィー(10% 酢酸エチル/ヘキ
サン) で精製し、3−N,N−ジベンジルアミノ−2−
ヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリル56.2 mg (92
%) を得た。このものは(2S,3S)−および(2
R,3S)−3−N,N−ジベンジルアミノ−2−ヒド
ロキシ−4−フェニルブチロニトリルの混合物(3.4:1)
であり、これら2つの異性体はシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーまたは再結晶にて分離可能である。
【0045】実施例6
【0046】アルゴン雰囲気中、氷冷下、水素化ジイソ
ブチルアルミニウムの1.01Mトルエン溶液0.44 mL (0.44
mmol) を(S)−2−N,N−ジベンジルアミノ−3
−フェニルプロパナール96.5mg (0.293 mmol)とアセト
ンシアノヒドリン0.096 mL (1.05 mmol) の無水塩化メ
チレン溶液1mLに加え、同条件で1時間撹拌した。 飽和
塩化アンモニウム溶液5 mL を加えて反応を停止し、酢
酸エチル(60 mL) で抽出した。有機層を飽和食塩水30 m
Lで洗浄し、無水硫酸 ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し
て得られた残渣を分取用薄層シリカゲルクロマトグラフ
ィー(10% 酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、3−N,N
−ジベンジルアミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブ
チロニトリル98 mg (94%) を得た。このものは(2S,
3S)−および(2R,3S)−3−N,N−ジベンジ
ルアミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリ
ルの混合物(3:1)であり、これら2つの異性体はシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーまたは再結晶にて分離可
能である。
ブチルアルミニウムの1.01Mトルエン溶液0.44 mL (0.44
mmol) を(S)−2−N,N−ジベンジルアミノ−3
−フェニルプロパナール96.5mg (0.293 mmol)とアセト
ンシアノヒドリン0.096 mL (1.05 mmol) の無水塩化メ
チレン溶液1mLに加え、同条件で1時間撹拌した。 飽和
塩化アンモニウム溶液5 mL を加えて反応を停止し、酢
酸エチル(60 mL) で抽出した。有機層を飽和食塩水30 m
Lで洗浄し、無水硫酸 ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮し
て得られた残渣を分取用薄層シリカゲルクロマトグラフ
ィー(10% 酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、3−N,N
−ジベンジルアミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブ
チロニトリル98 mg (94%) を得た。このものは(2S,
3S)−および(2R,3S)−3−N,N−ジベンジ
ルアミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリ
ルの混合物(3:1)であり、これら2つの異性体はシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーまたは再結晶にて分離可
能である。
【0047】実施例7
【0048】アルゴン雰囲気中、氷冷下、トリイソブチ
ルアルミニウムの0.92Mヘキサン溶液0.26 mL (0.238mmo
l) を(S)−2−N,N−ジベンジルアミノ−3−フ
ェニルプロパナール52.1mg (0.158 mmol)とアセトンシ
アノヒドリン0.052 mL (0.569mmol) の無水塩化メチレ
ン溶液1mLに加え、同条件で3時間撹拌した。 飽和塩化
アンモニウム溶液5 mL を加えて反応を停止し、酢酸エ
チル(60 mL) で抽出した。有機層を飽和食塩水30 mLで
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮して得
られた残渣を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(10%
酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、3−N,N−ジベン
ジルアミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニト
リル46.3 mg (82%) を得た。このものは(2S,3S)
−および(2R,3S)−3−N,N−ジベンジルアミ
ノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリルの混
合物(3:1)であり、これら2つの異性体はシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーまたは再結晶にて分離可能であ
る。
ルアルミニウムの0.92Mヘキサン溶液0.26 mL (0.238mmo
l) を(S)−2−N,N−ジベンジルアミノ−3−フ
ェニルプロパナール52.1mg (0.158 mmol)とアセトンシ
アノヒドリン0.052 mL (0.569mmol) の無水塩化メチレ
ン溶液1mLに加え、同条件で3時間撹拌した。 飽和塩化
アンモニウム溶液5 mL を加えて反応を停止し、酢酸エ
チル(60 mL) で抽出した。有機層を飽和食塩水30 mLで
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮して得
られた残渣を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(10%
酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、3−N,N−ジベン
ジルアミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニト
リル46.3 mg (82%) を得た。このものは(2S,3S)
−および(2R,3S)−3−N,N−ジベンジルアミ
ノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリルの混
合物(3:1)であり、これら2つの異性体はシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーまたは再結晶にて分離可能であ
る。
【0049】実施例8
【0050】アルゴン雰囲気中、氷冷下、塩化亜鉛26.6
mg (96%, 0.187mmol) を(S)−2−N,N−ジベンジ
ルアミノ−3−フェニルプロパナール41mg (0.125 mmo
l)とアセトンシアノヒドリン0.041 mL (0.449 mmol) の
無水塩化メチレン溶液1mLに加え、室温で18時間撹拌し
た。 飽和塩化アンモニウム溶液5 mL を加えて反応を停
止し、酢酸エチル(60 mL) で抽出した。有機層を飽和食
塩水30 mLで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減
圧濃縮して得られた残渣を薄層シリカゲルクロマトグラ
フィー(10% 酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、3−N,
N−ジベンジルアミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニル
ブチロニトリル19.3 mg (43%) を得た。このものは(2
S,3S)−および(2R,3S)−3−N,N−ジベ
ンジルアミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニ
トリルの混合物(2:1)であり、これら2つの異性体はシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーまたは再結晶にて分
離可能である。
mg (96%, 0.187mmol) を(S)−2−N,N−ジベンジ
ルアミノ−3−フェニルプロパナール41mg (0.125 mmo
l)とアセトンシアノヒドリン0.041 mL (0.449 mmol) の
無水塩化メチレン溶液1mLに加え、室温で18時間撹拌し
た。 飽和塩化アンモニウム溶液5 mL を加えて反応を停
止し、酢酸エチル(60 mL) で抽出した。有機層を飽和食
塩水30 mLで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減
圧濃縮して得られた残渣を薄層シリカゲルクロマトグラ
フィー(10% 酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、3−N,
N−ジベンジルアミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニル
ブチロニトリル19.3 mg (43%) を得た。このものは(2
S,3S)−および(2R,3S)−3−N,N−ジベ
ンジルアミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニ
トリルの混合物(2:1)であり、これら2つの異性体はシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーまたは再結晶にて分
離可能である。
【0051】実施例9
【0052】アルゴン雰囲気中、室温下、飽和炭酸カリ
ウムメタノール溶液1mlを(S)−2−N,N−ジベン
ジルアミノ−3−フェニルプロパナール51.7mg (0.157
mmol)とアセトンシアノヒドリン0.17 mL (1.86 mmol)
に加え、室温で5時間撹拌した。 酢酸エチル(60 mL) で
希釈し、3%塩酸で洗浄した。有機層を飽和食塩水30mL
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮して
得られた残渣を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(10%
酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、3−N,N−ジベン
ジルアミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニト
リル50.9 mg (91%) を得た。このものは(2S,3S)
−および(2R,3S)−3−N,N−ジベンジルアミ
ノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリルの混
合物(1:1)であり、これら2つの異性体はシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーまたは再結晶にて分離可能であ
る。
ウムメタノール溶液1mlを(S)−2−N,N−ジベン
ジルアミノ−3−フェニルプロパナール51.7mg (0.157
mmol)とアセトンシアノヒドリン0.17 mL (1.86 mmol)
に加え、室温で5時間撹拌した。 酢酸エチル(60 mL) で
希釈し、3%塩酸で洗浄した。有機層を飽和食塩水30mL
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮して
得られた残渣を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(10%
酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、3−N,N−ジベン
ジルアミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニト
リル50.9 mg (91%) を得た。このものは(2S,3S)
−および(2R,3S)−3−N,N−ジベンジルアミ
ノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリルの混
合物(1:1)であり、これら2つの異性体はシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーまたは再結晶にて分離可能であ
る。
【0053】参考例1
【0054】
【化12】
【0055】(2S,3S)−3−N,N−ジベンジル
アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリル
199.4 mg (0.56 mmol)の濃塩酸20 mLと水10ml溶液を80
゜Cにて1日撹拌した。溶媒を留去し、(2S、3S)
−3−N,Nージベンジルアミノ−2−ヒドロキシ−4
−フェニル酪酸を得た。このものは精製することなく次
の反応に用いた。
アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリル
199.4 mg (0.56 mmol)の濃塩酸20 mLと水10ml溶液を80
゜Cにて1日撹拌した。溶媒を留去し、(2S、3S)
−3−N,Nージベンジルアミノ−2−ヒドロキシ−4
−フェニル酪酸を得た。このものは精製することなく次
の反応に用いた。
【0056】無色油;1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ 3.
16 (1H, dd, J=9.6, 15.6Hz, CH2Ph), 3.56 (2H, m, CH
2Ph, CHN), 3.64, 4.14 (4H, AB-q, J=13.5Hz, Bn), 4.
15 (1H, m, CHOH), 7.38 (15 H, m, ArH). MS (m/z) 37
6 (MH+).
16 (1H, dd, J=9.6, 15.6Hz, CH2Ph), 3.56 (2H, m, CH
2Ph, CHN), 3.64, 4.14 (4H, AB-q, J=13.5Hz, Bn), 4.
15 (1H, m, CHOH), 7.38 (15 H, m, ArH). MS (m/z) 37
6 (MH+).
【0057】参考例2
【0058】
【化13】
【0059】水素雰囲気中、上記反応で得られた(2
S,3S)−3−N,N−ジベンジルアミノ−2−ヒド
ロキシ−4−フェニル酪酸(未精製品)の濃塩酸溶液 4
0 mLに10 % パラジウム/カーボン200 mg を加え室温で
一晩撹拌した。 触媒を濾過後、減圧濃縮して得られた
残渣をイオン交換樹脂(Dowex 50W-X8)にて精製し、
(2S、3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニル酪酸70.1 mg (64%、2工程での収率) を得た。
S,3S)−3−N,N−ジベンジルアミノ−2−ヒド
ロキシ−4−フェニル酪酸(未精製品)の濃塩酸溶液 4
0 mLに10 % パラジウム/カーボン200 mg を加え室温で
一晩撹拌した。 触媒を濾過後、減圧濃縮して得られた
残渣をイオン交換樹脂(Dowex 50W-X8)にて精製し、
(2S、3S)−3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フ
ェニル酪酸70.1 mg (64%、2工程での収率) を得た。
【0060】白色結晶;融点 228-233℃(分解);[α]
D 20=-5.4゜(c=0.37, 1N HCl); IR(臭化カリウム板)/cm
-1 3440 (br), 1615. 1H-NMR (400 MHz, D2O): δ 2.85
(1H, dd, J=10.7, 14.5Hz, CH2Ph), 2.95 (1H, dd, J=
4.1, 14.5Hz, CH2Ph), 3.83(1H, ddd, J=3.6, 4.1, 10.
7Hz, CHN), 4.27 (1H, d, J=3.6Hz, CHOH), 7.38 (5 H,
m, ArH). MS (m/z) 196 (MH+).
D 20=-5.4゜(c=0.37, 1N HCl); IR(臭化カリウム板)/cm
-1 3440 (br), 1615. 1H-NMR (400 MHz, D2O): δ 2.85
(1H, dd, J=10.7, 14.5Hz, CH2Ph), 2.95 (1H, dd, J=
4.1, 14.5Hz, CH2Ph), 3.83(1H, ddd, J=3.6, 4.1, 10.
7Hz, CHN), 4.27 (1H, d, J=3.6Hz, CHOH), 7.38 (5 H,
m, ArH). MS (m/z) 196 (MH+).
【0061】
【発明の効果】本発明の製造方法を用いることにより、
HIVプロテアーゼ阻害剤の製造原料である3−アミノ
−2ーヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリル誘導体
を高立体選択的かつ高収率に製造することができる。特
に、高い光学純度の光学活性体を簡便に得ることができ
る。
HIVプロテアーゼ阻害剤の製造原料である3−アミノ
−2ーヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリル誘導体
を高立体選択的かつ高収率に製造することができる。特
に、高い光学純度の光学活性体を簡便に得ることができ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、R1及びR2はそれぞれ水素原子又はアミノ基の
保護基を表す)で表されるアミノアルデヒド誘導体に、
金属化合物、塩基あるいは酸の存在下、一般式(2) 【化2】 (式中、R3及びR4はそれぞれアルキル基又はシクロア
ルキル基を表すか、あるいはR3とR4は一体となってテ
トラメチレン基又はペンタメチレン基を形成してもよ
い)で表されるシアノヒドリン誘導体を反応させること
を特徴とする、一般式(3) 【化3】 (式中、R1及びR2はそれぞれ水素原子又はアミノ基の
保護基を表す)で表される3−アミノ−2−ヒドロキシ
−4−フェニルブチロニトリル誘導体の製造方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9256676A JPH10231280A (ja) | 1996-12-20 | 1997-09-22 | 3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリル誘導体の製造方法 |
EP97122564A EP0849257A1 (en) | 1996-12-20 | 1997-12-19 | Process for the preparation of 3-amino-2-hydroxy-4-phenylbutyronitrile derivatives |
US08/994,448 US5834618A (en) | 1996-12-20 | 1997-12-19 | Process for the preparation of 3-amino-2-hydroxy-4-phenylbutyronitrile derivatives |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-340781 | 1996-12-20 | ||
JP34078196 | 1996-12-20 | ||
JP9256676A JPH10231280A (ja) | 1996-12-20 | 1997-09-22 | 3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリル誘導体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10231280A true JPH10231280A (ja) | 1998-09-02 |
Family
ID=26542842
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9256676A Pending JPH10231280A (ja) | 1996-12-20 | 1997-09-22 | 3−アミノ−2−ヒドロキシ−4−フェニルブチロニトリル誘導体の製造方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5834618A (ja) |
EP (1) | EP0849257A1 (ja) |
JP (1) | JPH10231280A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA2312385A1 (en) | 1999-06-22 | 2000-12-22 | Daiso Co., Ltd. | Process for producing erythro-3-amino-2-hydroxybutyric acid derivatives |
JP2001131144A (ja) | 1999-11-02 | 2001-05-15 | Sagami Chem Res Center | 7−アザビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−エン−3−カルボン酸エステル類の製造方法 |
EP1486499A1 (en) | 1999-12-27 | 2004-12-15 | Sagami Chemical Research Center | Endo-2,3-epoxy-7-oxabicylco[2.2.1]heptane-endo-5-carboxylic acid derivative |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0819072B2 (ja) * | 1988-07-05 | 1996-02-28 | 財団法人相模中央化学研究所 | (2s,3r)−3−アミノ−2−アシルオキシ−4−フェニルブチロニトリル誘導体およびその製造方法 |
DK0730570T3 (da) * | 1993-11-23 | 2000-07-17 | Searle & Co | Fremgangsmåde til fremstilling af mellemprodukter, der er anvendelige til syntese af retroviral protease-inhibitorer |
-
1997
- 1997-09-22 JP JP9256676A patent/JPH10231280A/ja active Pending
- 1997-12-19 EP EP97122564A patent/EP0849257A1/en not_active Ceased
- 1997-12-19 US US08/994,448 patent/US5834618A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5834618A (en) | 1998-11-10 |
EP0849257A1 (en) | 1998-06-24 |
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A977 | Report on retrieval |
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