JPH0692540B2 - オルガノポリシロキサンエマルジヨン - Google Patents

オルガノポリシロキサンエマルジヨン

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JPH0692540B2
JPH0692540B2 JP62079194A JP7919487A JPH0692540B2 JP H0692540 B2 JPH0692540 B2 JP H0692540B2 JP 62079194 A JP62079194 A JP 62079194A JP 7919487 A JP7919487 A JP 7919487A JP H0692540 B2 JPH0692540 B2 JP H0692540B2
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勝 尾崎
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、オルガノポリシロキサンエマルジョンに関す
るものであり、詳しくは繊維処理剤、潤滑剤、離型剤、
ガラス繊維処理剤、艶出剤、消泡剤、塗料成分などに有
用とされる非イオン系のオルガノポリシロキサンエマル
ジョンに関するものである。
[従来の技術] 従来、オルガノポリシロキサンのエマルジョンとして、
オルガノポリシロキサンを強酸あるいは強アルカリの存
在下に乳化重合してなるアニオン系またはカチオン系オ
ルガノポリシロキサンエマルジョン(特公昭34−2041号
公報参照)、オルガノポリシロキサンをベンゼンスルホ
ン酸やアルキルベンゼンスルホン酸により水中に乳化さ
せ加熱下乳化重合してなるアニオン系またはカチオン系
オルガノポリシロキサンエマルジョン(特公昭41−1399
5号公報参照)、また比較的低粘度のオルガノポリシロ
キサンをコロイドミル、ラインミル、ホモミキサーなど
を用いて非イオン系乳化剤で乳化した、非イオン系の機
械乳化エマルジョンが知られている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記した乳化重合エマルジョンは、アニ
オン系またはカチオン系の乳化剤または重合触媒を用い
ているため、エマルジョンを使用する際に逆のイオン性
を呈する添加物を併用すると、エマルジョンの安定性が
極端に損なわれるという致命的な欠点があった。
また、機械的に乳化する方法はオルガノポリシロキサン
の粘度が乳化機を通せる程の粘度でなければならず、し
たがって高粘度のオルガノポリシロキサンの非イオン系
エマルジョンを得ることは困難であり、高粘土のオルガ
ノポリシロキサンを必要とする繊維処理剤、潤滑剤、離
型剤、ガラス繊維処理剤、艶出剤、消泡剤、塗料成分な
どの用途に使用できないという欠点があった。
本発明は、上記した欠点を解消することを目的とし、エ
マルジョンにアニオン系やカチオン系の添加剤を併用し
ても安定性を損なわない非イオン系のオルガノポリシロ
キサンエマルジョンを提供するものである。
また本発明は、乳化前のオルガノポリシロキサンの粘度
よりも高粘度のオルガノポリシロキサンのエマルジョン
となる、乳化重合型オルガノポリシロキサンエマルジョ
ンを提供するものである。
[問題点を解決するための手段] 上記した目的は (A)一般式 HO(R2SiO)mH (式中、Rはアルキル基,置換アルキル基,アルケニル
基,アリール基および置換アリール基からなる群から選
択される基、mは10以上の整数)で示されるオルガノポ
リシロキサン 100重量部、 (B)一般式 R1R2NO(R3 2SiO)nR3 2SiONR1R2 (式中、R1,R2およびR3は一価炭化水素基、nは0また
は1以上の整数)で示されるアミノキシ基含有有機けい
素化合物 0.1〜100重量部、 (C)非イオン性界面活性剤(A)成分および(B)成
分の合計100重量部に対して2〜30重量部となるような
量 および (D)水 オルガノポリシロキサン濃度が10〜50重量%
となるような量 よりなることを特徴とするオルガノポリシロキサンエマ
ルジョンにより達成される。
これを説明するに、(A)成分のオルガノポリシロキサ
ンは、本発明のエマルジョンの原料となるものであり、
一般式 HO(R2SiO)mH で示されるものである。前記した式中、Rはアルキル
基,置換アルキル基,アルケニル基,アリール基および
置換アリール基からなる群から選択される基であり、こ
れには、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基の
ようなアルキル基;2−フェニルエチル基、2−フェニル
プロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、γ−ア
ミノプロピル基、γ−(N−エチルアミノ)プロピル
基、γ−(N−ブチルアミノ)プロピル基、4−(N−
シクロヘキシルアミノ)ブチル基、4−(N−フェニル
アミノ)ブチル基、N−アミノエチルアミノプロピル
基、β−(N,N−ジメチルアミノ)エチル基、γ−グリ
シドキシプロピル基、3,4−エポキシシクロヘキシルプ
ロピル基、γ−メルカプトプロピル基、γ−メタクリロ
キシプロピル基のような置換アルキル基;ビニル基、プ
ロペニル基のようなアルケニル基、フェニル基、トリル
基のようなアリール基または置換アリール基が例示され
る。オルガノポリシロキサン中のRは、同種であってよ
く、また異種であってよい。
mは10以上の整数である。これはmが10より小さいとエ
マルジョン製造後の抽出オルガノポリシロキサンの粘度
のばらつきが大きくなるためである。またmの上限は特
に制限されないが、本成分を機械乳化できる程度までの
mが好ましい。好ましくは50以上、さらに好ましくは10
0〜3000の範囲である。
(B)成分のアミノキシ基含有有機けい素化合物は、一
般式 R1R2NO(R3 2SiO)nR3 2SiONR1R2 で示されるものである。本成分は、(A)成分のオルガ
ノポリシロキサンと鎖伸長反応する作用がある。
前記した式中、R1,R2およびR3は一価炭化水素基であ
り、これには、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチ
ル基のようなアルキル基;2−フェニルエチル基、2−フ
ェニルプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基の
ような置換アルキル基;ビニル基、プロペニル基のよう
なアルケニル基、フェニル基、トリル基のようなアリー
ル基または置換アリール基が例示される。(B)成分中
のR1,R2およびR3は、同種であってよく、また異種であ
ってよい。nは0または1以上の整数であり、nの上限
は特に制限されないが、本成分を機械乳化できる程度ま
でのnが好ましい。より好ましくは0または1〜2000で
ある。
(B)成分の使用量は、(A)成分100重量部に対し、
0.1〜100重量部であり、好ましくは0.2〜50重量部であ
る。
(C)成分の非イオン系界面活性剤は、(A)成分と
(B)成分を乳化するに必要な成分である。本成分の具
体例としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシアルキレンアルキルフェノールエーテ
ル、ポリオキシアルキレンアルキルエステル、ポリオキ
シアルキレンソルビタンアルキルエステル、ポリエチレ
ングライコール、ポリプロピレングライコール、ジエチ
レングライコールがある。
本成分の使用量は、(A)成分および(B)成分の合計
100重量部に対して2〜30重量部となるような量であ
り、好ましくは3〜20重量部となるような量である。
(D)成分の水は、(A)成分および(B)成分を
(C)成分の存在下乳化分散させるための分散媒となる
ものであり、その使用量は、オルガノポリシロキサン濃
度が10〜50重量%となるような量である。
本発明のエマルジョンを得るには、(A)成分および
(B)成分を均一に混合し、さらに(C)成分の非イオ
ン系界面活性剤と少量の(D)成分の水を加えて均一に
混合後、コロイドミル、ラインミル、ホモミキサーなど
の乳化機により乳化し、さらに(D)成分の水を加えて
均一に溶解すればよい。また(A)成分を(C)成分の
一部および(D)成分の一部により乳化してエマルジョ
ンとし、同様に(B)成分を(C)成分の残りおよび
(D)成分の残りにより乳化してエマルジョンとしたも
のを混合して本発明のエマルジョンとしてよい。
また、必要に応じて得られたエマルジョンをホモゲナイ
ザーなどの乳化機により更にエマルジョンの安定化をさ
せてよい。
本発明のエマルジョンは、エマルジョン中で(A)成分
と(B)成分が鎖伸長反応するので高粘度のオルガノポ
リシロキサンとなる。本発明のエマルジョンを製造後、
5〜70℃の温度で12時間〜30分以上放置もしくは攪拌す
ることが、高粘度のオルガノポリシロキサンエマルジョ
ンを得ることから好ましい。
本発明のオルガノポリシロキサンエマルジョンには、必
要に応じて鉄、鉛、アンチモン、カドミウム、チタン、
カルシウム、ビスマス、ジルコニウム等の金属と有機カ
ルボン酸との塩;トリエタノールアミン、トリエチレン
ジアミン、ジメチルフェニルアミン等の有機アミン化合
物縮合触媒;防腐剤;着色剤;グリオキザール樹脂、メ
ラミン樹脂、尿素樹脂、ポリエステル樹脂、あるいはア
クリル樹脂のような脂肪加工剤;スチレン−ブタジエン
ラテックス、天然ゴムラテックスのようなゴムラテック
ス;オルガノハイドロジェンポリシロキサンのエマルジ
ョン、オルガノアルコキシシランのエマルジョン等を添
加してよい。
本発明のオルガノポリシロキサンエマルジョンは、界面
活性剤を非イオン系としているので、アニオン系やカチ
オン系の添加剤を併用しても安定性が損なわれないの
で、さらに必要に応じて、ヘキシルベンゼンスルホン
酸、オクチルベンゼンスルホン酸、デシルベンゼンスル
ホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、セチルベンゼン
スルホン酸、ミリスチルベンゼンスルホン酸のようなア
ルキルベンゼンスルホン酸、 CH3(CH2)6CH2O(C2H4O)2SO3H、 CH3(CH2)8CH2O(C2H4O)8SO3H、 CH3(CH2)19CH2O(C2H4O)4SO3H、 CH3(CH2)8CH2C6H4O(C2H4)2SO3Hのようなポリオキシエチ
レンモノアルキルエーテルの硫酸エステル、アルキルナ
フチルスルホン酸等のアニオン系界面活性剤;オクチル
トリメチルアンモニウムヒドロキシド、ドデシルトリメ
チルアンモニウムヒドロキシド、ヘキサデシルトリメチ
ルアンモニウムヒドロキシド、オクチルジメチルベンジ
ルオンモニウムヒドロキシド、デシルジメチルベンジル
アンモニウムヒドロキシド、ジドデシルジメチルアンモ
ニウムヒドロキシド、ジオクタデシルジメチルアンモニ
ウムヒドロキソド、牛脂トリメチルアンモニウムヒドロ
キシド、ヤシ油トリメチルアンモニウムヒドロキシドの
ような第4級アンモニウムヒドロキシドおよびこれらの
塩等のカチオン系界面活性剤等を添加してよい。
本発明のオルガノポリシロキサンエマルジョンは、繊維
処理剤、潤滑剤、離型剤、ガラス繊維処理剤、艶出剤、
消泡剤、塗料成分等に有用である。
本発明のオルガノポリシロキサンエマルジョンを繊維処
理剤として使用するには、スプレー付着、ロール付着、
ハケ塗りまたは浸漬等の方法を用いて繊維材料に処理す
る。付着量は、繊維材料によって異なり特に限定されな
いが、繊維材料に対し、オルガノポリシロキサン分換算
で0.01〜10.0重量%の範囲であるのが一般的である。つ
いで常温放置、熱風吹付、加熱処理などにより繊維材料
を処理する。
繊維材料としては、材質的には羊毛、絹、麻、木綿、ア
ンゴラ、モヘア、アスベストのような天然繊維;レーヨ
ン、ベンベルグのような再生繊維、アセテートのような
半合成繊維;ポリエステルポリアミド、ポリアクリロニ
トリル、ポリ塩化ビニル、ビニロン、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、スパンデックスのような合成繊維;ガラ
ス繊維、カーボン鮮鋭度、シリコーンカーバイド繊維の
ような無機繊維が例示され、形状的にはステープル、フ
ィラメント、トウ、トップ、糸が例示され、形態的には
編物、織物、不織布が例示される。
[実施例] 次に本発明を実施例により説明する。実施例中、特にこ
とわりのない限り、部とあるのは重量部を、%は重量%
を意味し、粘度は25℃における値である。
実施例1 1000mlのビーカー中で、両末端ヒドロキシ基封鎖のジメ
チルポリシロキサン(粘度2500センチストークス)380
部、式 (C2H5)2NO[(CH3)2SiO]6(CH3)2SiON(C2H5)2で示される
アミノキシ基含有ジメチルポリシロキサン20部、ポリオ
キシエチレン(6モル付加)トリメチルノニルエーテル
20部、ポリオキシエチレン(45モル付加)ノニルフェニ
ルエーテル10部および水40部を10分間攪拌した後、コロ
イドミル乳化機を用いて乳化し、さらに水570部を加え
て均一に乳化分散させた。
本エマルジョンを12時間室温にて放置した後、エマルジ
ョンを分取し、イソプロピルアルコールを加えてエマル
ジョンを破壊し、抽出したオイルの粘度を測定した結
果、1,200,000センチストークスであった。
本エマルジョンは、室温で3箇月放置後もオイル分離は
認められず、安定なエマルジョンであった。
また、アニオン界面活性剤とカチオン界面活性剤の併用
安定性を次のように試験し、その結果を第1表に示し
た。
<アニオン系界面活性剤との併用安定性> 本エマルジョン10部に水400部を加えて、約1%のオル
ガノポリシロキサン濃度とした後、ステアリルアルコー
ルの硫酸エステル2部を加えて、均一に溶解分散した
後、フタ付きの225ccのガラスビンに200g分取して60℃
の恒温槽で24時間放置し、エマルジョンの安定性を次の
ように評価した。
○・・・分離なく均一である △・・・一部上部にオイルが浮上している ×・・・エマルジョンが破壊して2層に分離している <カチオン系界面活性剤との併用安定性> 本エマルジョン10部に水400部を加えて、約1%のオル
ガノポリシロキサン濃度とした後、式 (C18H37)2N+(CH3)2・CH3SO4 - で示される第4級アンモニウム塩2部を加えて、均一に
溶解分散した後、フタ付きの225ccのガラスビンに200g
分取して60℃の恒温槽で24時間放置し、エマルジョンの
安定性を次のように評価した。
○・・・分離なく均一である △・・・一部上部にオイルが浮上している ×・・・エマルジョンが破壊して2層に分離している 比較例1 環状ジメチルシロキサン4量体40部、ドデシルベンゼン
スルホン酸2部および水58部を充分に攪拌した後、圧力
400kg/cm2でホモゲナイザーを3回通過させた後、85℃
で2時間、20℃で5時間重合し、炭酸ソーダを用いてPH
を7.0に調整して、アニオン系乳化重合ジメチルポリシ
ロキサンエマルジョンを得た。オイルの抽出粘度は75,0
00センチストークスであった。
また、アニオン界面活性剤とカチオン界面活性剤の併用
安定性を実施例1と同様に試験し、その結果を第1表に
示した。
比較例2 環状ジメチルシロキサン4量体40部、N−アミノエチル
アミノプロピルトリメトキシシラン0.5部、牛脂トリメ
チルアンモニウムクロライド型カチオン界面活性剤5部
および水54.5部を均一に攪拌した後、450kg/cm2の圧力
でホモゲナイザーを3回通過させた。次いで、水酸化カ
リウム0.5部を加え、85℃で5時間攪拌した後、酢酸を
加えて、PHを7.0に調整して、カチオン系乳化重合エマ
ルジョンを得た。このもののオルガノポリシロキサン抽
出物はガム状であった。
また、アニオン界面活性剤とカチオン界面活性剤の併用
安定性を実施例1と同様に試験し、その結果を第1表に
示した。
実施例2 1500mlのビーカーに、両末端ヒドロキシ基封鎖のジメチ
ルポリシロキサン(粘度15,000センチストークス)370
部、式 (C2H5)2NO[(CH3)2SiO]6(CH3)2SiON(C2H5)2で示される
アミノキシ基含有ジメチルポリシロキサン20部およびメ
チルトリメトキシシランの部分加水分解物10部を攪拌
後、これにポリオキシエチレン(5モル付加)トリデシ
ルエーテル20部、ポリオキシエチレン(45モル付加)ノ
ニルフェニルエーテル10部および水40部を加えて10分間
攪拌した後、コロイドミル乳化機を用いて乳化し、さら
に水560部を加えて均一に乳化分散させた。
本エマルジョンを24時間室温にて放置した後、エマルジ
ョンを分取し、イソプロピルアルコールを加えてエマル
ジョンを破壊してオルガノポリシロキサン抽出したとこ
ろ、ゴム弾性を有するポリマーであった。
本エマルジョンは、室温で3箇月放置後も分離なく、安
定なエマルジョンであった。
また、アニオン界面活性剤とカチオン界面活性剤の併用
安定性を実施例1と同様に試験し、その結果を第1表に
示した。
実施例3 1000mlのビーカーに、両末端ヒドロキシ基封鎖のジメチ
ルポリシロキサン(粘度2500センチストークス)200
部、式 (C2H5)2NO[(CH3)2SiO]400(CH3)2SiON(C2H5)2で示され
る粘度1500センチストークスを有するアミノキシ基含有
ジメチルポリシロキサン200部、ポリオキシエチレン
(5モル付加)トリデシルエーテル30部、ポリオキシエ
チレン(45モル付加)ノニルフェニルエーテル10部およ
び水50部を10分間攪拌した後、コロイドミル乳化機を用
いて乳化し、さらに水510部を加えて均一に乳化分散さ
せた。
本エマルジョンを12時間室温にて放置した後、エマルジ
ョンを分取し、イソプロピルアルコールを加えてエマル
ジョンを破壊し、オルガノポリシロキサンを抽出した結
果、ガム状のポリマーであった。
本エマルジョンは、室温で3箇月放置後も分離なく、安
定なエマルジョンであった。
また、アニオン界面活性剤とカチオン界面活性剤の併用
安定性を実施例1と同様に試験し、その結果を第1表に
示した。
実験例1 応用例で得たエマルジョンを10部に水400部を加えて、
約1%のオルガノポリシロキサン濃度としたもの、実施
例1で調製したアニオン系界面活性剤を添加し24時間放
置したものおよび実施例1でカチオン系界面活性剤を添
加し24時間放置したものの計3種の処理液に、20cm×20
cmのベージュ色に染色したテトロン加工糸織物を10秒間
浸漬後、マングルで絞り率100%に絞った後、105℃で5
分間乾燥し、その後130℃で5分間加熱して、処理後の
織物の風合とオイルスポットの有無を調べた。同様に、
比較例1および比較例2で得たエマルジョンについても
調べ、これらの結果を第2表に示した。
[発明の効果] 本発明のオルガノポリシロキサンエマルジョンは、
(A)成分の両末端水酸基含有オルガノポリシロキサ
ン、(B)成分のアミノキシ基含有有機けい素化合物、
(C)成分の非イオン性界面活性剤および(D)成分の
水よりなるので、アニオン系やカチオン系の添加剤を併
用しても安定性を損なわないという特徴がある。
また、本発明のオルガノポリシロキサンエマルジョンは
乳化前のオルガノポリシロキサンの粘度よりも高粘度の
オルガノポリシロキサンのエマルジョンとなるので、従
来機械乳化できなかった粘度を有するオルガノポリシロ
キサンのエマルジョンが得られるという特徴がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 83/08 LRZ 8319−4J C09D 5/00 PSD 6904−4J 183/06 PMS 8319−4J C09G 1/04 7188−4H C10M 173/02 9159−4H D06M 15/647 //(C10M 173/02 105:76 107:34 107:50) C10N 40:00 F 8217−4H Z 8217−4H 50:02

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)一般式 HO(R2SiO)mH (式中、Rはアルキル基,置換アルキル基,アルケニル
    基,アリール基および置換アリール基からなる群から選
    択される基、mは10以上の整数)で示されるオルガノポ
    リシロキサン 100重量部、 (B)一般式 R1R2NO(R3 2SiO)nR3 2SiONR1R2 (式中、R1,R2およびR3は一価炭化水素基、nは0また
    は1以上の整数)で示されるアミノキシ基含有有機けい
    素化合物 0.1〜100重量部、 (C)非イオン性界面活性剤 (A)成分および(B)成分の合計100重量部に対して
    2〜30重量部となるような量 および (D)水オルガノポリシロキサン濃度が10〜50重量%と
    なるような量 よりなることを特徴とするオルガノポリシロキサンエマ
    ルジョン。
JP62079194A 1987-03-31 1987-03-31 オルガノポリシロキサンエマルジヨン Expired - Lifetime JPH0692540B2 (ja)

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