JPH0692465A - 全天候型岸壁荷役設備とそのレインシールド装置 - Google Patents

全天候型岸壁荷役設備とそのレインシールド装置

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JPH0692465A
JPH0692465A JP16297992A JP16297992A JPH0692465A JP H0692465 A JPH0692465 A JP H0692465A JP 16297992 A JP16297992 A JP 16297992A JP 16297992 A JP16297992 A JP 16297992A JP H0692465 A JPH0692465 A JP H0692465A
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JP
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roof
building
quay
rain shield
lifting
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JP16297992A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Yamauchi
弘史 山内
Hiroshi Sato
洋 佐藤
Yoshinori Mukoya
美徳 向谷
Akisuke Tsumura
明甫 津村
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、全天候型岸壁荷役設備およびその
レインシールド装置に関する。レインシールド装置と荷
役設備とを別構造になることにより、設備をコンパクト
にでき、貨物船の大小(マストの高低)に拘わらず雨天
時の揚荷を可能にすることを目的とする。 【構成】 岸壁に沿って建てられた建屋と、建屋内で岸
壁に平行に走行するようにされた天井走行台車と、天井
走行台車上から海側へ往復移動可能に設けられたシャト
ルブーム型クレーンと、天井走行台車の上方で建屋の屋
根から海側へ張出して設けられた張出し屋根と、張出し
屋根の四隅から上下動するように設けられ荷役空間を外
部から遮蔽するシート状覆体昇降型レインシールド装置
とからなり接岸した貨物船のハッチ周囲をコンパクトな
容積下でレインシールドできるとともに、シャトルブー
ム型クレーン等の荷役設備を接岸した貨物船のマストよ
り下方で稼働でき荷役設備を小型化軽量化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、荷濡れを嫌う貨物の船
積み又は陸揚げ用に改良された全天候型岸壁荷役設備お
よびこの設備に使用するレインシールド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】雨水との接触を嫌う製品等を船積みある
いは陸揚げする荷役岸壁の設備については特開昭63−
63838号に示される如く輸送用の船を接岸させる岸
壁と、岸壁上の荷役場所を屋根で覆った恒久的な港湾設
備、あるいは特開平3−61293号に示される如く接
岸した船のハッチ群のまわりを、移動屋根に設けた可動
覆体で覆うようにした設備等が知られている。
【0003】また特開平3−61293で示された、従
来の可動覆体は、図14〜図15に示されるように、横
長に分割された分割覆体40の上下端部をヒンジ41で
連結して折たたみ可能に機構され、かつ分割覆体40の
上端部に配置され分割覆体40を吊下する台車44の両
端部に設けられたローラ46を一対の昇降ガイト柱42
に設けた溝43に嵌合して、昇降ガイド柱42の昇降動
作に連動して分割覆体40の両側端に設けられたガイド
ローラ47まわり分割覆体40が回転し折たたまれ、或
いは展張するようになっている。なお、これらの図で4
5は張り出し屋根である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開昭63−6383
8号に示されたものは晴天、雨天に関係なく荷役場所に
恒久的な屋根を設けた港湾施設で製鉄所の専用バース等
に於ては利点があるものの種々の貨物を取扱い種々の大
きさの船が接岸するバースにおいては種々の問題があ
る。即ち常時、屋根、門型クレーンが、種々の海面上高
さを有する貨物船が航行する海上に形成されているため
貨物船の航行に邪魔になる。特にデッキ上に背高の大き
いマスト、又は操舵室がある貨物船等においては晴天の
日ですら荷場バースへの接岸すら困難となる。さらにバ
ース全体を屋根で覆うため長大スパンに代表される構造
物等で構築されてあるため大重量物となりその設備規模
が大型化する。
【0005】
【課題を解決するための手段】また、特開平3−612
93号に示される従来装置では雨天時等、移動屋根を岸
壁から繰出した状態にして、その下側へ船を接岸係船さ
せるためには潮位に係りなく、接岸する船のマストより
高い水平面内に建屋内から延長する天井クレーンの桁を
設けなければならず、その桁上に長大なスパンの天井ク
レーン、および可動屋根を設ける必要があり、接岸する
船の大きさに比較し、非常に高さの大きい建屋が必要に
なり、設備規模が大型化するのが避けられない。
【0006】さらに、全天候型荷役空間を区画する分割
覆体は、広い間隔で立設されしかも1対の昇降ガイド柱
間に張架されるので、たとえ弱い風を受けても風圧が強
く作用して大きく変形し或いは大きく振動することにな
る。従って分割覆体自体を風圧または振動に耐えるよう
剛性の高い材料を使用するか、剛な構造にする必要があ
るので覆体全体の重量が大きくなり、これを支持する張
出屋根、台車、昇降ガイドを強固なものにする必要があ
りその設備費が高くなるなどの欠点があった。
【0007】本発明は、上記の点に鑑み、この種設備の
コンパクト化を目的とし提案されたもので、特許請求の
範囲に示す簡素な構成により、雨水を遮蔽するレインシ
ールド装置と貨物の荷役を行う荷役装置とを別体構造に
することにより、設備規模の小型化を図った全天候型岸
壁荷役設備とそのレインシールド装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の全天
候型岸壁荷役設備は、水辺に面した岸壁上に建設した建
屋と、同建屋内の水辺寄りに岸壁線と略平行に走行機構
を介し走行可能に設けた天井走行台車と、同天井走行台
車上に岸壁線と直交方向へ建屋内から水辺側へ往復移動
可能に設けたシャトルブーム型クレーンと、同建屋から
水辺側へ張出して設けた可動又は固定屋根と、同屋根の
前端及び側端部に設けたレインシールド装置とを備えた
ことを特徴としている。
【0009】また、本発明の全天候型岸壁荷役設備のレ
インシールド装置は、上記全天候型岸壁荷役設備におけ
る屋根の前端及び、側端部全体を覆うように設置され、
その中間部が複数の水平支持梁で支持されると共に、そ
の両端が水平支持梁を介して吊索で連結され、上記屋根
の四隅に設置された一対の昇降ポストの昇降により折た
たみ、展張自在にされたシート状覆体で構成されたこと
を特徴としている。
【0010】
【作用】天井走行台車は建屋天井に岸壁線と略平行に設
けた桁軌道に沿って建屋内前縁寄り位置を天井走行し、
シャトルブーム型クレーンは上記天井走行台車上の駆動
装置とガイドローラとによって岸壁線と直交方向へ建屋
内の位置から水辺側(岸壁接岸水面上の位置)へ往復移
動され、シャトルブーム型クレーン上に設けた横行トロ
リから巻上索を上下動させて、船と建屋内との間の荷役
に充てられる。このため、シャトルブーム型クレーンの
支持体すなわち天井走行台車は建屋から水面上の位置へ
突出しなくなり、接岸した船の甲板上に設置されたマス
ト又は操舵室、煙突等との干渉、衝突は全く考えないで
良くなる。張出し屋根は、天井走行台車、シャトルブー
ム型クレーンとは別構造で水辺に面した岸壁上に建設し
た建屋から水辺側へ固定又は可動的に張出し、この張出
し屋根の構造だけと接岸した船のマスト高さより上方に
位置させれば、この可動又は固定屋根の下側で船が自由
に接岸したり離岸したりすることができる。
【0011】また、張出し屋根の前面及び側面全体を覆
うように設置され、その中間部が複数の水平支持梁で支
持しまた、両端を同水平支持梁を介して吊索で連結し、
かつ、一対の昇降ポストにより昇降し折たたみ自在な軽
量のシート状覆体で構成されているので、一対の昇降ポ
ストを上昇させるとシート状覆体は水平支持梁による支
持部から順次折たたまれて、張出し屋根の前端及び側端
部全体を被覆する。
【0012】その結果、全天候型岸壁荷役設備の建屋及
び荷役装置の構成を余剰な空間を含まない、軽量化され
たコンパクトなものにすることができる。
【0013】
【実用例】以下、本発明の全天候型岸壁荷役設備を図1
乃至図9に示す実施例に基づき詳細説明する。図1〜図
3は、本発明の第1実施例の全体構成を示す平面図、正
面図、側面図である。図において、1は水辺2に面した
岸壁3上に建設された全天候型荷役設備用の建屋、4は
岸壁3に接岸した船、5は建屋1の屋根部から連続して
船4まわりの水面2上の張出して設けた可動又は固定屋
根(張出し屋根)、6、6は建屋1の水辺寄り(前面)
に接近して岸壁3の前縁(岸壁線)と平行方向に建屋1
天井面に固定して設けた一対の走行軌道、7は後記ロー
プトロリ機構等の手段により天井走行軌道6、6沿いに
係合し走行する懸垂型に構成された天井走行台車であ
る。
【0014】8は天井走行台車7上の上下のガイドロー
ラ9、9に案内されかつ天井走行台車7上の後記駆動手
段により天井走行台車7上で岸壁3線と直交方向へ建屋
1内と岸壁の船の接岸水面上の位置との間にシャトル
(往復)移動するシャトルブーム10と、シャトルブー
ム10上を後記横行駆動手段により横行する巻上げトロ
リ11、後記巻上装置によりトロリ11から吊支える吊
ビーム12からなるシャトルブーム型クレーンである。
【0015】13は張出屋根5の四隅部に設けた縦ガイ
ド14に沿って昇降ウインチ15で昇降可能に設けたレ
インシールド保持ポスト、16は保持ポスト13内でモ
ータ17駆動で開閉操作されるレインシールド装置でこ
れらによってレインシールド装置を構成する。
【0016】また図3において18は建屋1の天井部に
配置した天井走行台車7及びシャトルブーム型クレーン
8用の機械室、19は天井走行台車7上に設けた台車走
行駆動装置、20は天井走行台車7上に設けたシャトル
ブーム駆動装置、21はシャトルブーム10上に設けた
巻上装置、22はシャトルブーム10上に設けた巻上ト
ロリ11の横行装置、23は巻上トロリ11と共に移動
可能に設けたクレーン運転室、24、25は建屋1内の
床を定められた走路沿いに移動するよう配備された荷搬
送用の車輛と台車群である。
【0017】次に、図4乃至図7により天井走行台車7
の走行系、シャトルブーム10の駆動系、巻上トロリ1
1の横行系、吊ビーム12の巻上装置系の各実施例を示
す。天井走行台車7の走行系は図4において、天井走行
台車7上に設けた前記台車走行駆動装置19の対のドラ
ム26、26に巻回されて天井走行軌道(6)沿いに延
びるワイヤ27の一端が建屋1のガータ端に設けたシー
ブ28を経てソケット29に繋止められ、かつワイヤ2
7の他端は反対側建屋1のガータ端に設けたシーブ3
0、31を経てロープ緊張シリンダ32端に繋着して構
成し、対のドラム26、26の正逆の回転駆動でワイヤ
27、27の一端側の巻取り、他端側を繰出すロープト
ロリ方式で天井走行台車7を走行させる。
【0018】シャトルブーム10の駆動系は図5におい
て天井走行台車7に設けた前記シャトルブーム駆動装置
20の対の巻上げドラム33、33に巻回したワイヤ3
4、34の端部を夫々、シャトルブーム10の両端近く
に繋着35、35して構成し、対のドラム33、33の
正逆の回転駆動でワイヤ34、34の一端側の巻取り、
他端側を繰出すロープトロリ方式でシャトルブーム10
を往復移動させる。このときシャトルブーム10は天井
走行台車7上の上下のガイドローラ9、9により案内支
持されながら移動する。
【0019】巻上トロリ11の横行系は図6においてシ
ャトルブーム10の建屋1側の端近くに設けた前記横行
装置22のドラム36に巻回したワイヤ37の一端をト
ロリ11の陸側端に設けたエコライザシーブ38、38
に掛けまわし、ワイヤ37の他端をシャトルブーム10
反対端のエンドシーブ39、39を経てトロリ11の海
側端面にロープ緊張用シリンダ40、40を介し繋着し
て構成し、ドラム36の正逆の回転駆動でワイヤ37、
37を介しロープトロリ式にトロリを横行させる。
【0020】吊ビーム12の巻上装置系は図7において
シャトルブーム10上に設けた前記巻上装置21のドラ
ム41に端部を巻止めた一対の巻上ワイヤ42、42が
シャトルブーム10の前端エンドシーブ43を経て折り
返し巻上トロリ11及び吊ビーム12上のシーブ44、
45を巡ったのちシャトルブーム10後端のエンドシー
ブ46を経てソケット47に繋着している。巻上トロリ
11の横行は自由で吊ビーム12の高さは変わらず巻上
ドラム41の巻込、巻出駆動で吊ビーム12が昇降され
荷の吊揚げ搬送ができる。
【0021】次に、全体の作用について説明する。図3
において岸壁3に船4がいない状態では昇降格納型レイ
ンシールドのレインシールド保持ポスト13は図の実線
位置に張出し屋根5の高さまで引上げられかつシャトル
ブーム型クレーン8のシャトルブーム10は鎖線位置1
0’へ引込まれ、シャトルブーム型クレーン8全体は建
屋1内に位置させられる。この状態で張出し屋根5の下
に船4が自由に出入し接岸できる。図1、図2の位置に
船4が係留固定されると、シャトルブーム型クレーン8
は船4の前部及び後部マスト4F及び4Aの間でマスト
との干渉なしに自由にシャトルブーム10を動作させら
れ、クレーン運転室23からの制御で荷揚げ又は荷積作
業が行なえる。この状態で荷役を行なう期間中はシャト
ルブーム10の水平移動範囲50内でシャトルブーム型
クレーン8と船のマスト4F、4Aとの相互干渉は生じ
ないからシャトルブーム型クレーン8はマスト4F、4
A上端より低い高さに配置させられることが可能にな
る。雨天のときにはレインシールド保持ポスト13を図
2、図3の鎖線位置13’まで降下させ、レインシール
ド16’装置を張出し屋根5の前端面、及び両側端面に
張り拡げて横雨を遮蔽する。図3において矢印51はシ
ャトルブーム型クレーン8による荷の搬送ラインを示
し、荷を吊上げた位置から荷を降す位置へ巻上トロリ1
1を横行させると同時にシャトルビーム10を同じ方向
へ移動させることにより矢印51で示すように巻上トロ
リ11の移動、寄りを広い範囲で迅速に行なえる利点が
ある。その結果建屋高さ、間口幅をミニマムにし、設備
全体を軽量にコンパクトに構成できることになる。
【0022】次に図8及び図9は本発明の全天候型岸壁
荷役設備の第2実施例を示す図で張出し屋根部を可動に
設けた場合を示す。図中第1実施例と同一要素は同一符
号で示し、詳細な説明を省略する。図において60は建
屋1の前面両側部に建屋1の屋根組と上面を一致させて
ヒンジ式に設けた一対の振出式ガーダ、65は建屋1の
屋根上と振出式ガーダ60上に設けた軌道61に係合
し、ラックピニオン機構その他の駆動機構により張出し
位置65と建屋上の引込位置65’とに移動可能に設け
た可動屋根である。可動屋根65により全体高さは増す
がシャトルブーム型クレーン8を第1実施例のものより
更に低い高さに設けて建屋1高さを減少させ、全体の高
さの増加を少なくしている。この実施例では不要時には
可動屋根65を建屋屋根上へ引込み、振出式ガーダ60
を建屋前面沿いに回動して格納することにより岸壁線3
aから海側への構造物の張出しなくすことができる。ま
た可動屋根65を張出位置に移動した状態でその下側に
船4の出入り、接岸、離岸を行なうことができるほか第
1実施例と同様の作用効果が得られる。
【0023】次に、前記全天候型岸壁荷役設備のレイン
シールド装置の他の実施例を図10〜13により説明す
る。前記したように張出し屋根5の4隅部には、昇降ウ
インチ15等の昇降装置によって昇降するレインシール
ド装置用の昇降ポスト13が設けられている。図10〜
11はこのレインシールド装置の設置状況を示す全体正
面図および平面図である。図12〜13はレインシール
ド装置の詳細構成を示す図である。図示するように、張
出し屋根5の4隅に形成したガイド溝14には夫々に昇
降ポスト13が嵌設され、レインシールド装置16は張
出し屋根5の前端面及び側端面の下方全体を覆うよう
に、同張出し屋根5から吊下げ状態で各昇降ポスト13
間に展張設置されている。このレインシールド装置16
は一対の昇降ポスト13、13、同昇降ポストの下部同
士を連結する支持梁33、及び張出し屋根5で形式する
空間に展張されたシート状覆体としてのテント36、同
テント36の中間部を支持する複数の水平支持梁として
の横梁34及び縦梁35、これら各横梁34、縦梁35
同士をその両端で連結し、テント36と共に張出し屋根
5より吊下げるための吊索としてのチエン37で構成さ
れている。また、張出し屋根5上にはウインチ15が設
置されていて、昇降ポスト13に設けたシーブ32、3
8とロープ31によって連結されている。かくして、昇
降ウインチ15を駆動してロープ31を巻上げ、または
巻下げることにより昇降ポスト13は昇降または下降
し、この昇降ポスト13と連動してレインシールド装置
16は巻上げられ、または展張される。図13はこの際
のレインシールド装置16が折たたまれ状態を示したも
ので、昇降ポスト13の上昇につれて、テント36及び
チェン37は横梁34、縦梁35による支持部から順次
折たたまれて、支持梁33上に積重なる。
【0024】次に、本発明のレインシールド装置の作用
を説明する。岸壁(3)に接岸された船(4)から荷物
を陸揚げする際または陸上の荷物を船積みする際に、荷
物を風雨から保護する必要がある場合、まず、昇降ウイ
ンチ15を駆動し上昇している昇降ポスト15を下降さ
せると、これと連動して折たたまれているレインシール
ド装置16が順次展張して張出し屋根5の前端部及び側
端部全体を覆うようになり、風雨の影響を受けることな
く荷役は順調に実施される。一方、接岸中の船4が離岸
する際、または船4を接岸する際は、同じく昇降ウイン
チ15を駆動し、下降している昇降ポスト13を上昇さ
せると、これと連動して展張しているレインシールド装
置16は支持梁33上に順次折りたたまれて行き、張出
し屋根5の前端部及び側端部が開放されて、船4は自由
に離岸または接岸することができる。
【0025】なお、本実施例では、昇降ポスト13の昇
降装置に昇降ウインチ15、ロープ31の組合せと使用
した例を示したが、ラック・ピニオンその他の装置、に
よっても可能である。また、テント36を支持する横梁
34、縦梁35にパイプ部材を使用することにより、レ
インシールド装置の構成が簡単かつ軽量化されるので装
置構成、昇降ポスト13の昇降装置容量も小型化が可能
になる。
【0026】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明の全
天候型岸壁荷役設備によれば水辺に面し岸壁上に建設し
た建屋内に岸壁線と略平行に天井走行台車を設け、同天
井走行車台上に建屋内と岸壁接岸水面上に往復移動可能
なシャトルブーム型クレーンを設けることにより、接岸
した船の前部マストと後部マストの間位置でますと頂端
より低い高さ平面内でシャトルブーム型クレーンを荷役
稼働させられるようになる。またこのクレーンの上方で
建屋から接岸水面上方へ張出して固定又は可動屋根を設
けることにより船のマスト上端より最少限の高い高さ規
模で屋根付き岸壁荷役を構成できるようになる。また上
記張出屋根にレインシールド装置を備えることにより接
岸した船のハッチ周囲をコンパクトな容積下でレインシ
ールドを構成できる効果がある。そして上述した作用の
総合により、この種の全天候型岸壁荷役設備から余剰空
間を取除き、軽量化されたコンパクトな設備を構成して
提供できる効果を奏する。また、本発明の全天候型岸壁
荷役設備のレインシールド装置は、張出し屋根の前端面
及び側端部を覆う覆体にテント等のシート状覆体を使用
し、同覆体の中間部をパイプ部材等の複数の水平支持梁
で支持し、またその両端をチェン等の吊索で連結して張
出し屋根から吊下げ、かつ一対の昇降ポストを昇降し、
その昇降動作と連動して折りたたまれて、張出し屋根の
前端、側端部を開放しまたは折たたまれ状態から展張さ
れて覆うことができるようにしたので、レインシート装
置の構成が簡単かつ軽量化され、装置構成、昇降装置容
量の小型化が可能になるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る全天候型岸壁荷役設
備の平面図
【図2】図1の正面図
【図3】図1の3〜3矢視に沿う側面図
【図4】天井走行台車の走行系の一実施例を示す図
【図5】シャトルブーム駆動系の一実施例を示す図
【図6】巻上トロリ横行系の一実施例を示す図
【図7】吊ビームの巻上装置系の一実施例を示す図
【図8】本発明の第2実施例に係る全天候型岸壁荷役設
備の全体正面図
【図9】図8の9〜9矢視に沿う側面図
【図10】本発明の全天候型岸壁荷役設備のレインシー
ルド装置の設備状況を示す全体正面図
【図11】図10の11〜11矢視に沿う平面図
【図12】図10の12〜12矢視に沿うレインシール
ド装置の詳細を示す図
【図13】昇降ポスト上昇時の図12の下端部を示す図
である
【図14】従来のレインシールド装置の側断面図
【図15】図14の矢視15〜15に沿う正面図である
【符号の説明】
1 建屋 2 接岸水面 3 岸壁 4 接岸した船 5、65 張出し屋根 7 天井走行台車 8 シャトルブーム型クレーン 11 横行トロリ 12 吊ビーム 13 昇降ポスト 14 ガイド溝 15 昇降ウインチ 16 昇降格納型のレインシールド装置 19 天井走行台車走行装置 20 シャトルブーム駆動装置 21 巻上装置 22 トロリ横行装置 31 ロープ 32 シーブ 33 支持梁 34 水平支持梁としての横梁 35 水平支持梁としての縦梁 36 シート状覆体としてのテント 37 吊索としてのチェーン 38 シーブ 40 分割覆体 41 ヒンジ 42 昇降ガイド柱(昇降ポスト) 43 昇降ガイド柱に設けた溝 44 台車 45 張り出し屋根
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津村 明甫 広島県西区観音新町四丁目6番22号 三菱 重工業株式会社広島製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水辺に面した岸壁上に建設した建屋と、
    同建屋内の水辺寄りに岸壁線と略平行に走行機構を介し
    走行可能に設けた天井走行台車と、同天井走行台車上に
    岸壁線と直交方向へ建屋内から水辺側へ往復移動可能に
    設けたシャトトルブーム型クレーンと、同建屋から水辺
    側へ張出して設けた可動又は固定屋根と、上記屋根の前
    端及び側端部に設けたレインシールド装置とを備えてい
    ることを特徴とする全天候型岸壁荷役設備。
  2. 【請求項2】 請求項1の全天候型岸壁荷役設備におけ
    る屋根の前端及び側端部を覆うように設置され、その中
    間部が複数の水平支持梁で支持されると共にその両端が
    水平支持梁を介して吊索で連結され、上記屋根の四隅に
    設置された一対の昇降ポストの昇降により折りたたみ、
    展張自在にされたシート状覆体からなることを特徴とす
    る全天候型岸壁荷役設備のレインシールド装置。
JP16297992A 1992-06-22 1992-06-22 全天候型岸壁荷役設備とそのレインシールド装置 Withdrawn JPH0692465A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6422253B1 (en) * 2000-12-29 2002-07-23 Western Industries, Inc. Mechanized fumigation tent with composite closing structure
CN115303918A (zh) * 2022-09-19 2022-11-08 浙江恒达富士电梯工程有限公司 一种电梯上梁组件

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