JPH0692369B2 - ピリジン塩基類の製造方法 - Google Patents

ピリジン塩基類の製造方法

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JPH0692369B2
JPH0692369B2 JP61285345A JP28534586A JPH0692369B2 JP H0692369 B2 JPH0692369 B2 JP H0692369B2 JP 61285345 A JP61285345 A JP 61285345A JP 28534586 A JP28534586 A JP 28534586A JP H0692369 B2 JPH0692369 B2 JP H0692369B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〈発明の利用分野〉 本発明は、特定のゼオライト触媒を用い、脂肪族アルデ
ヒド、ケトンあるいはこれらの混合物とアンモニアを気
相で反応させてピリジン塩基類を合成する方法に関し、
特に好ましくはアセトアルデヒド、ホルムアルデヒドあ
るいはこれらの混合物とアンモニアを気相で反応させて
ピリジンおよびピコリン類を製造する方法に関するもの
である。
〈従来技術並びに本発明が解決しようとする問題点〉 脂肪族アルデヒド、ケトンあるいはこれらの混合物とア
ンモニアを気相で非晶質シリカアルミナ等の固体酸触媒
を用いて反応させることにより、ピリジン塩基類を合成
する方法は公知である(特開昭51-63176号公報、特公昭
46-41546号公報、特公昭44-32790号公報)。
これらの方法は反応条件、特に触媒によって区別され
る。脂肪族アルデヒド、ケトンあるいはこれらの混合物
およびアンモニアをピリジン塩基類にするための触媒と
して、結晶性アルミノシリケートいわゆるゼオライトを
用いることは公知である(米国特許4,220,783号公報、
特開昭60-38362号公報)。
現在工業的に実施されている非晶質シリカアルミナ触媒
を用いる方法においては、原料として供給される脂肪族
アルデヒド、ケトンに対して得られるピリジン塩基類の
量の化学量論的に期待される量に対する比率、即ち収率
はたかだか50%と低く、また副反応によって触媒上への
炭素析出が起こり、活性が短時間の内に低下する。従っ
てエアレーションによる再生を周期的に実施して再活性
化を図る必要があり、反応(炭素析出)−再生(過熱)
の繰り返しにより、触媒活性と機械的強度の劣化という
欠点を有している。
ゼオライトを触媒として用いた場合でも、例えば米国特
許4,220,783号公報では、H型ZSM-5あるいはカドミウ
ム、銅、ニッケルでイオン交換したZSM-5のピリジン収
率は40%以下の低いものしか得られていない。特開昭60
-38362号公報ではアセトアルデヒド、ホルムアルデヒド
およびアンモニアを用いて、ピリジンとβ−ピコリンの
合計収率として固定床で77.0%、内経済的にβ−ピコリ
ンよりも高価なピリジン収率は51%である。また、より
優れた反応方式の流動床では同じ触媒を用いて反応させ
た場合にピリジンとピコリン合計収率として88.8%、内
ピリジン収率は60.2%を得ている。
しかしながら、この収率は反応に用いているアセトアル
デヒドおよびホルムアルデヒド(モル比1:1)の内アセ
トアルデヒドを基準とした値であり、アセトアルデヒド
およびホルムアルデヒドの全炭素数を基準とした値に換
算すると、ピリジン、ピコリン合計収率88.8%は78.5%
であり、ピリジン収率60.2%は51.7%となる。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明者らは更に高い効率でピリジン塩基類を得られる
ような触媒を鋭意探索した結果、驚くべきことに制御指
数の大きなゼオライトをタリウム化合物、鉛化合物およ
びコバルト化合物から選ばれる一種以上の金属化合物で
混練法、含浸法、浸漬法、沈着法あるいは蒸発乾固法に
よる修飾または混合することによって、高いピリジン収
率が得られることを発見し、本発明に到達した。
本発明は、脂肪族のアルデヒド、ケトンあるいはこれら
の混合物とアンモニアを触媒の存在下、気相で縮合させ
て、ピリジン塩基類を製造する方法において、触媒とし
てAlに対するSiの比率が約12ないし1000であり、かつ、
制御指数が約0.8ないし約12のゼオライトをタリウム化
合物、鉛化合物およびコバルト化合物から選ばれる一種
以上の金属化合物で混練法、含浸法、浸漬法、沈着法あ
るいは蒸発乾固法による修飾または混合してなる触媒を
用いることを特徴とするピリジン塩基類の製造方法に関
するものである。
本発明を具体的に説明する。本発明で使用する脂肪族ア
ルデヒドとしては、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒ
ド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド等の飽和
アルデヒドの他にアクロレイン、メタクロレイン、クロ
トンアルデヒド等の不飽和アルデヒドが用いられる。ま
た、脂肪族ケトンとしては、アセトン、メチルエチルケ
トン等が用いられる。原料の脂肪族アルデヒドおよび/
または脂肪族ケトンの組み合わせにより、生成するピリ
ジン塩基類の主たる化合物が決定される。これらの代表
例を第1表に示す。
ここで言う「制御指数」とは、例えばFrillette等のJou
nal of Catalysis 67 218-222(1981)で定義されてい
る触媒の細孔特性を表わすものである。この値は測定の
方法により若干の幅があるが、Frillette等の測定の結
果を第2表に示す。
本発明で用いる、制御指数約0.8ないし12のゼオライト
は市場で容易に入手することができる。
例えば、ZSM系ゼオライトは日本モービルカタリスト
(株)から入手できる。これらは、米国特許第3,702,88
6号公報(ZSM-5)、第3,709,979号公報(ZSM-11)、第
3,832,449号公報(ZSM-12)、および第4,016,245号公報
(ZSM-35)に製法等が詳述されている。また、ユニオン
カーバイド・コーポレーションから販売されているシリ
カライトS-115も本発明方法で良好な触媒原料のゼオラ
イトである。シリカライトS-115については米国特許第
4,061,724号公報に詳しく述べられている。アルミノシ
リケートからなるゼオライト中のAlに対するSiの比率が
約12ないし1000、特に好ましくは、約15ないし500のも
のが高い性能を示す。
本発明に用いる制御指数約0.8ないし約12のゼオライト
はナトリウム、カリウム等のアルカリイオン型、アンモ
ニウムイオン型あるいはプロトン型のいずれをも用いる
ことができる。しかしながら、アルカリイオンは最終的
に触媒中に残存すると触媒の活性を低下させ好ましくな
いので、金属化合物で混練法、含浸法、浸漬法、沈着法
あるいは蒸発乾固法による修飾もしくは混合する前に、
修飾もしくは混合する時あるいは修飾もしくは混合した
後にアルカリイオンを除く操作をすることが望ましい。
また、これらのゼオライトをタリウム、鉛、コバルトか
ら選ばれる一種以上のイオンであらかじめイオン交換し
たゼオライトを用いてもよい。本発明で使用される金属
化合物は、酸化物、ハロゲン化物、硫酸塩、リン酸塩、
硝酸塩、水酸化物、硫化物、硅酸塩、チタン酸塩、硝酸
塩、炭酸塩、有機カルボン酸塩、有機キレートおよび有
機金属化合物で、かつ、これらの化合物を一種または二
種以上使用することができる。焼成は、通常大気中ある
いはその他窒素や二酸化炭素等のガス中、350〜800℃で
数時間行なわれるが、触媒は反応管内で昇温されるた
め、必ずしも触媒の焼成は必要でない。
具体的には、例えば、タリウム化合物、鉛化合物、コバ
ルト化合物から選ばれる一種以上の金属化合物を粉末の
ままあるいは水等と共に混合または混練した後、焼成す
る。あるいは、タリウム、鉛、コバルトから選ばれる一
種以上の硝酸塩、酢酸塩等の金属化合物からアンモニア
水等による中和によってえられた水酸化物をゼオライト
と混練後、焼成する。また、タリウム、鉛、コバルトか
ら選ばれる一種以上の硝酸塩、酢酸塩等の金属化合物の
水溶液にゼオライトを分散させ、この中にアンモニア水
等を加えることにより、ゼオライトの表面に金属水酸化
物を沈着させ、水洗後、焼成する。他に、タリウム化合
物、鉛化合物、コバルト化合物から選ばれる一種以上の
金属化合物の水溶液にゼオライトを投入し、蒸発乾固
後、焼成する。
これらの修飾あるいは混合によって、ゼオライトに含有
されるタリウム化合物、鉛化合物および/あるいはコバ
ルト化合物の量は、ゼオライトによってあるいは金属化
合物によって好ましい領域が異なるが、概略0.005〜1.0
mg当量/gである。
タリウム化合物、鉛化合物、コバルト化合物から選ばれ
る一種以上の金属化合物で混練法、含浸法、浸漬法、沈
着法あるいは蒸発乾固法による修飾または混合されたゼ
オライトは、そのまま、あるいはシリカ、硅藻土、カオ
リン、ベントナイト、アルミナおよび/あるいはシリカ
アルミナを加えて、打錠機で円柱状や円筒状に成型され
たり、水やポリビニルアルコールあるいは酢酸ビニルを
加えて混練し、押し出し機で成型される。また、後述す
るような流動床用触媒としては、タリウム化合物、鉛化
合物、コバルト化合物から選ばれる一種以上の金属化合
物で混練法、含浸法、浸漬法、沈着法あるいは蒸発乾固
法による修飾または混合されたゼオライトを、シリカ、
硅藻土、カオリン、ベントナイト、アルミナおよび/あ
るいはシリカアルミナと水を加えてスラリーとして、こ
れを噴霧乾燥して、球状のマイクロビーズとする。ま
た、あらかじめシリカ、硅藻土、カオリン、ベントナイ
ト、アルミナおよび/あるいはシリカアルミナ等により
成型されたゼオライトを、タリウム化合物、鉛化合物、
コバルト化合物から選ばれる一種以上の金属化合物で、
含浸法、浸漬法、沈着法あるいは蒸発乾固法等によって
修飾してもよい。いずれの方法においても、大気中ある
いはその他窒素や二酸化炭素等のガス中、350〜800℃で
数時間焼成して、成型品に強度を賦与し、バインダー等
に含まれる揮発成分を除去する。しかし、触媒は反応管
内で昇温されるため、必ずしも触媒の焼成は必要でな
い。
本発明の反応は固定床、流動床あるいは移動床で行なわ
れる。
脂肪族のアルデヒド、ケトンあるいはこれらの混合物に
対するアンモニアのモル比は約0.5〜5mol/molである。
空間速度は100〜10000Hr-1で、好ましくは300〜3000Hr
-1が用いられる。反応温度は350℃ないしは600℃が好ま
しい。反応ガスの圧力は大気圧以下から数気圧まで用い
ることができるが、通常大気圧ないし2気圧付近が至便
である。
ピリジンあるいはβ−ピコリンを合成するために、特に
好ましい脂肪族アルデヒドあるいはケトンの組み合わせ
は、アセトアルデヒドとホルムアルデヒドの組み合わせ
で、アセトアルデヒドとホルムアルデヒドのモル比を1:
0.3ないし1:3とする。特に本発明の触媒を用いる場合、
β−ピコリンよりも高価なピリジンが優位に生成する。
また、α−ピコリンあるいはγ−ピコリンを合成するた
めには、脂肪族アルデヒドあるいはケトンの組み合わせ
は、アセトアルデヒドのみを用いることが望ましい。原
料ガス中には、水、メタノール等を含ませることも、特
に支障なく反応を行わせることができる。しかしなが
ら、反応原料にアセトアルデヒドとホルムアルデヒドを
用いる場合、メタノールは、アセトアルデヒド1モル当
たり0.5モル以下にすることが好ましい。ホルムアルデ
ヒドは、ホルマリンの形態で供給することができる。ま
た、脂肪族アルデヒドあるいはケトンとしては、蒸発器
あるいは反応器において、脂肪族アルデヒドあるいあケ
トンのモノマーを発生するようなダイマー、トリマー、
その他のオリゴマーあるいはポリマーを用いることもで
きる。
反応中、触媒には炭素の析出が見られるが、従来の方法
に比べてピリジン塩基類の収率が高いことの当然の結果
として触媒への炭素析出は少ない。従って、触媒の再生
は容易である。尚、触媒の再生には従来の方法に準じた
方法、即ち450〜550℃の温度で空気を触媒層に通じて触
媒上の析出炭素を焼却する。
〈発明の効果〉 本発明の触媒を用いることにより、例えば実施例1で示
すように、原料のアルデヒドおよびケトンの全炭素数を
基準とした値で、ピリジン収率が63%、ピリジンとピコ
リンの合計収率が81%となり、従来法に比較して経済的
により高価なピリジンを高収率で得ることができる。ま
た、触媒への炭素析出が少なく、触媒の再生は容易であ
る。
〈実施例〉 本発明を更に詳細に説明するために、以下に具体的な実
施例を上げるが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。尚、実施例中の反応成績の計算方法は原料の脂肪
族のアルデヒドおよびケトンの全炭素数を基準としたも
ので、以下の式によった。
実施例1 ZSM−5ゼオライトを八嶋法(触媒、23(3),232(198
1)に基づき、以下に示す方法により合成した。
蒸留水433.4g、硫酸アルミニウム4.6g、テトラ−n−プ
ロピルアンモニウムブロマイド55.8g、硫酸40gを混合
し、A液とした。蒸留水320g、3号ケイ酸ソーダ453gを
混合し、B液とした。蒸留水754g、食塩189gを混合し、
C液とした。3lのステンレス製オートクレーブにC液を
投入し、激しく撹拌しながら、A,B両液を滴下混合し
た。混合物のpHが9.5〜11に保たれるように調節した。
オートクレーブを密閉し、160℃に昇温、撹拌を継続
し、その状態で20時間水熱合成を行なった。この時ケー
ジ圧は、5〜6kg/cm2を示した。反応終了後、室温まで
冷却し、生成物をろ別した。ろ液中にCl-が1ppm以下に
なるまで洗浄、ろ別を繰り返した後、110℃×16時間乾
燥し、空気中530℃×4時間焼成し、Na型ZSM−5である
白色結晶112gを得た。この白色結晶はX線回折スペクト
ルは、特公昭46-10064号公報に記載されているZSM−5
のX線回折スペクトルと一致することを確認した。ま
た、Si/Al比は、分析の結果90であった。
得られたNa型ZSM−5ゼオライトを、1の5%の塩化
アンモニウム水溶液で50〜60℃×1時間のイオン交換を
3回行なった後、水洗水のCl-が1ppm以下になるまで水
洗し、110℃×16時間乾燥してNH4 +型ZSM−5結晶106gを
得、さらに530℃×4時間空気中で焼成して、H型ZSM−
595gを得た。
硝酸タリウム(I)0.15gを含む水溶液20mlにアンモニ
ア水を加えて中和し、得られた沈澱物を水洗し、ペース
ト状の水酸化タリウムを得た。これとH型ZSM−5 4gを
乳鉢で均一に混練した後、110℃×14時間乾燥し、空気
中530℃×4時間焼成してH型ZSM−5/Tl2O(Tl2O含量2.
8%)を調製した。
このH型ZSM−5/Tl2O3gを内径12.6mmφのガラス製反応
管に充填した。アセトアルデヒド2モルとホルムアルデ
ヒド(40%水溶液)1モルの混合物を気化させ、予熱し
たアルミニアガス4モルと混合し、SV1000Hr-で450℃に
保った反応管に通じた。反応生成物を水に吸収させたの
ち、FIDガスクロマトグラフにより分析を行なった。反
応開始から3時間の平均の結果は、ピリジン63%、α−
ピコリン6%、β−ピコリン8%、γ−ピコリン4%、
合計81%の収率であった。
実施例2〜3 実施例1と同様の方法で、硝酸タリウムの代わりに硝酸
鉛あるいは硝酸コバルトを用いて、H型ZSM-5/Pbo(Pbo
含量2.8%)およびH型ZSM-5/CoO(CoO含量0.30%)を
調製した。
これらを触媒に用いて、実施例1と同様の反応を行なっ
た結果を第3表に示す。
実施例4 実施例1と同様に調製したH型ZSM−5 4gと酸化鉛0.12g
を乳鉢で均一に混合した後、530℃×4時間焼成してH
型ZSM−5/Pbo(Pbo含量3.0%)を調製した。
これを触媒に用いて、実施例1と同様の反応を行なった
結果を第3表に示す。
実施例5 実施例1と同様の方法で原料比を変え、Si/Al比が18のN
a型ZSM-5を合成し、H型ZSM−5に変え、さらに硝酸タ
リウム(I) 0.20gを用いて、実施例1と同様に修飾す
ることによって、、H型ZSM-5/Tl2O(Tl2O含量3.8%)
を調製した。
これを触媒に用いて、実施例1と同様の反応を行なった
結果を第3表に示す。
実施例6 実施例1と同様の方法で原料比を変え、Si/Al比が50のN
a型ZSM-5を合成し、H型ZSM-5を変え、さらに硝酸コバ
ルト0.04gを用いて、実施例1と同様に修飾することに
よって、H型ZSM−5/CoO(CoO含量0.25%)を調製し
た。
これを触媒に用いて、実施例1と同様の反応を行なった
結果を第3表に示す。
実施例7〜9 UCC製シリカライト(S-115)を実施例1と同様の方法で
硝酸タリウム(I)、硝酸鉛または硝酸コバルトを用い
て修飾することによって、 S-115/Tl2O (Tl2O含量2.9%)、 S-115/PbO(PbO含量2.2%)および S-115/CoO(CoO含量0.10%)を調製した。
これらを触媒に用いて、実施例1と同様の反応を行なっ
た結果を第3表に示す。
実施例10,11 UCC製シリカライトのアルミナバインダー成型品または
シリカバインダー成型品4gを硝酸タリウム(I)0.15g
を含む水溶液10mlの中に投入し、混ぜながら蒸発乾固
し、120℃×8時間乾燥後、530℃×4時間焼成し、シリ
カライト成型品(アルミナバインダー)/Tl2O(Tl2O含
量3.0%)およびシリカライト成型品(シリカバインダ
ー)/Tl2o(Tl2o含量3.0%)を調製した。
これらを触媒に用いて、実施例1と同様の反応を行なっ
た結果を第3表に示す。
実施例12 実施例1と同様の方法で調製したH型ZSM-5/Tl2O4gと
カオリン1gに少量の水を加えて混練成型し、530℃×4
時間焼成して、H型ZSM-5/Tl2O成型品(カオリンバイ
ンダー)を調製した。
これを触媒に用いて、実施例1と同様の反応を行なった
結果を第3表に示す。
実施例13 実施例8で調製したS-115/PbO(PbO含量2.2%)を実施
例1と同じ反応条件で反応した。反応開始15分後から20
分間の平均収率は、ピリジン64%、α−ピコリン6%、
β−ピコリン7%、γ−ピコリン4%、合計81%の収率
であった。また、反応開始6時間後から20分間の平均収
率は、ピリジン56%、α−ピコリン6%、βーピコリン
9%、γ−ピコリン4%、合計75%の収率であった。
実施例14 実施例8で調製したS-115/PbO(PbO含量2.2%)を内径1
2.6mmφのガラス製反応管に充填した。アセトアルデヒ
ド1モルを気化させ、予熱したアンモニアガス2モルと
混合し、SV1000Hr-1で450℃に保った反応管に通じた。
反応生成物を水に吸収させたのち、FIDガスクロマトグ
ラフにより分析を行なった。反応開始から3時間の平均
の結果は、ピリジン2%、α−ピコリン40%、γ−ピコ
リン28%、合計70%の収率であった。
比較例1 実施例1で合成したNH4 +型ZSM-54gを、空気中530℃×4
時間焼成して、H型ZSM-5を調製した。
これを触媒に用いて、実施例1と同様の反応を行なった
結果を第4表に示す。
比較例2 実施例1で合成した▲NH+ 4▼ZSM-54gを0.1M硝酸カドミ
ウム水溶液40mlで80℃×2時間のイオン交換を行ない。
20倍量の蒸留水で数回に分けて洗浄した。110℃×16時
間乾燥し、空気中530℃×4時間焼成してCd型ZSM-5(Cd
含量0.16%)を調製した。
これを触媒に用いて、実施例1と同様の反応を行なった
結果を第4表に示す。
比較例3 Y型ゼオライト(東洋曹達工業(株)製:TSZ-330HOA)
を触媒に用いて、実施例1と同様の反応を行なった結果
を第4表に示す。
比較例4 UCC製シリカライト(S-115)を触媒に用いて、実施例1
と同様の反応を行なった結果を第4表に示す。
比較例5 シリカアルミナ(日揮化学(株)製:N−631L)を触媒に
用いて、実施例1と同様の反応を行った結果を第4表に
示す。
実施例15,16 ZSM-11ゼオライトを特開昭54-52,699(実施例5)に従
って、以下の条件で合成した。シリカの供給源としてケ
イ酸ナトリウムを、アルミナの供給源として硫酸アルミ
ニウムを用い、またテンプレートにヘプタメチレンジア
ミンを用いて、160℃で10日間撹拌し、結晶化を行なっ
た。反応混合物の組成は、SiO2/Al2O3=90,H2O/SiO2=4
0,Na/SiO2=0.59,ジアミン/SiO2=0.02であった。生成
物は、常法通り、水洗、乾燥、空気中での焼成を行なっ
た後、X線回析測定によりZSM-11ゼオライトであること
が、確認された。
得られたNa型ZSM-11は、実施例1および2と同様の方法
により、NH4 +型を経てH型ZSM-11にした後、混練法によ
って、H型ZSM-11/Tl2O(T1含量3.2%)およびH型ZSM
-11/PbO(Pb含量1.8%)を調製した。
これらを触媒に用いて、実施例1と同様の反応を行なっ
た。反応開始後5−10時間の平均結果を第5表に示す。
フロントページの続き (72)発明者 廣瀬 賢一 大阪府摂津市千里丘5−5−12−108 審査官 星野 紹英 (56)参考文献 特開 昭60−38362(JP,A) 特開 昭62−181256(JP,A)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脂肪族のアルデヒド、ケトンあるいはこれ
    らの混合物とアンモニアを触媒の存在下、気相で縮合さ
    せて、ピリジン塩基類を製造する方法において、触媒と
    してAlに対するSiの比率が約12ないし1000であり、か
    つ、制御指数が約0.8ないし約12のゼオライトをタリウ
    ム化合物、鉛化合物およびコバルト化合物から選ばれる
    一種以上の金属化合物で混練法、含浸法、浸漬法、沈着
    法あるいは蒸発乾固法による修飾または混合してなる触
    媒を用いることを特徴とするピリジン塩基類の製造方
    法。
  2. 【請求項2】脂肪族のアルデヒドとしてアセトアルデヒ
    ドとホルムアルデヒドを用い、主生成物がピリジンであ
    る特許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】アセトアルデヒド:ホルムアルデヒド:ア
    ンモニアのモル比が約1:0.3〜3:0.5〜5である特許請求
    の範囲第2項記載の方法。
  4. 【請求項4】反応原料中にアセトアルデヒド1モル当た
    り、0.5モル以下のメタノールを添加してなる特許請求
    の範囲第2項記載の方法。
  5. 【請求項5】金属化合物が酸化物、ハロゲン化物、硫酸
    塩および/あるいはリン酸塩である特許請求の範囲第1,
    第2または第3項記載の方法。
  6. 【請求項6】金属化合物が酸化物である特許請求の範囲
    第1,第2または第3項記載の方法。
  7. 【請求項7】金属化合物による修飾方法が酸化物または
    水酸化物を混練することによる特許請求の範囲第1,第2
    または第3項記載の方法。
  8. 【請求項8】金属化合物の含有量が、ゼオライトに対し
    て0.005ないし0.1mg当量/gである特許請求の範囲第1,第
    2,第3,第5,第6または第7項記載の方法。
  9. 【請求項9】脂肪族アルデヒドとしてアセトアルデヒド
    を用い、α−ピコリンおよびγ−ピコリンを主生成物と
    する特許請求の範囲第1項記載の方法。
  10. 【請求項10】脂肪族アルデヒドとしてアクロレインを
    用い、β−ピコリンおよびピリジンを主生成物とする特
    許請求の範囲第1項記載の方法。
  11. 【請求項11】脂肪族アルデヒドとしてホルムアルデヒ
    ド、脂肪族ケトンとしてアセトンを用い、2,6−ルチジ
    ンを主生成物とする特許請求の範囲第1項記載の方法。
  12. 【請求項12】ゼオライト中のAlに対するSiの比率が約
    15ないし500である特許請求の範囲第1,第2,第3,第7,第
    8,第9,第10または第11項記載の方法。
  13. 【請求項13】触媒にシリカ、硅藻土、カオリン、ベン
    トナイト、アルミナおよび/あるいはシリカアルミナを
    含ませた特許請求の範囲第1,第2,第3,第9,第10,第11ま
    たは第12項記載の方法。
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