JPH0692355B2 - 飽和炭化水素のアンモ酸化方法 - Google Patents

飽和炭化水素のアンモ酸化方法

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JPH0692355B2
JPH0692355B2 JP4351423A JP35142392A JPH0692355B2 JP H0692355 B2 JPH0692355 B2 JP H0692355B2 JP 4351423 A JP4351423 A JP 4351423A JP 35142392 A JP35142392 A JP 35142392A JP H0692355 B2 JPH0692355 B2 JP H0692355B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は、飽和炭化水素のアンモ酸化方法すなわちアル
カンのα,β−不飽和ニトリル含有混合物への転化方法
に関する。発明の背景 オレフィンのアンモ酸化特にプロピレンのアンモ酸化に
関する非常に多くの提案が公表されていることは当業者
によく知られている。しかしながら、より広く利用しう
る飽和炭化水素が経済的規模に関し、より有利な出発物
質であるけれども、それが、特にα,β−不飽和ニトリ
ルを形成するこの種の反応で匹敵する反応性を有さない
こともよく知られている。飽和炭化水素のアンモ酸化で
遭遇される困難の一つは、アンモニア及び(または)炭
化水素の燃焼を最小限にし或は排除する条件下飽和炭化
水素を脱水素しうる一方α,β−不飽和ニトリル(ター
ゲット生成物)[例えばプロパンから出発するアクリロ
ニトリル]または高められた有価生成物(上記ニトリル
及びオレフィン)[例えばプロパンから出発するアクリ
ロニトリル及びプロピレン]に対する適正な選択性を確
実にしうる必要性にある。
【0002】米国特許第3,365,482号明細書に
は、508℃でアンチモン添加したη−アルミナに付着
するモリブデン基剤触媒上で特にイソブタンをメタクリ
ロニトリルにアンモ酸化させるのに、イソブタン、空
気、アンモニア及び蒸気を含有する気体混合物(1.0
/4.5/1.0/12.5)から出発するとき、メタ
クリロニトリルに対する選択性がイソブタンの転化率2
2%の場合49%に達することが提示されている。同じ
触媒及び550℃の温度でプロパン/空気/アンモニア
/蒸気(1.0/4.7/0.67/12.8)混合物
から出発するとき、アクリロニトリルに対する選択性は
プロパンの転化率29%の場合15%に低下する。仏国
特許第2,027,238号明細書(一部米国特許第
3,670,009号明細書に対応)には、特に酸化チ
タン、酸化硼素、酸化モリブデン及びシリカよりなりう
る固体触媒上500℃より高い温度での飽和炭化水素の
気相アンモ酸化方法が提案されている。かくして、第1
2頁〜13頁の表中例IXにおいて、アクリロニトリルに
対する選択性はプロパンの転化率32%で35%に達し
ているが、しかしその作業条件はプロパン/アンモニア
/空気(1/1.2/12)反応混合物を爆発領域内に
置くものである。
【0003】仏国特許第2,027,334号明細書
(英国特許第1,336,135号明細書に対応)に
は、特に酸化チタン及び酸化モリブデン(重量比90/
10)よりなりうる固体触媒上気体供給混合物中高濃度
のアルカンで500℃以下の温度における気相アルカン
接触アンモ酸化方法が推奨されている。しかしながら、
より良い結果は酸化アンチモン及び酸化バナジウムより
なる触媒によって得られる。仏国特許第2,072,3
99号明細書にも、気体供給混合物中高濃度のアルカン
で、特に酸化モリブデンを含む酸化物の二元混合物であ
りうる固体触媒上での気相アルカン接触アンモ酸化方法
が提案されている。特に下記組合せが示されている: (Mo、Sb)(Mo、Sn)(Mo、V)(Mo、T
i)(Mo、Bi)。 しかしながら、これらいずれの組合せも、モリブデンを
含まない組合せで得られるものより良好な結果をもたら
さない。得られるアクリロニトリルの収率は非常に低
く、錫及びチタンの酸化物を基剤とする触媒上570℃
において、高々1.7%のプロパンがアクリロニトリル
に転化するに過ぎない。
【0004】仏国特許第2,119,492号明細書
(米国特許第3,746,737号明細書及び英国特許
第1,337,759号明細書に対応)には、モリブデ
ン及びセリウムの酸化物を基剤とする二元組成物を用い
ることが提案されている。しかしながら、組合せ物(M
o、Ce)からの結果はハロゲンもしくはハロゲン化化
合物の不存在で劣悪に思える。加えて、この二元組成物
(Mo、Ce)にテルル及びビスマスより選ばれる第3
の元素を加えることが推奨されている(米国特許第3,
833,638号明細書も亦参照のこと)。ここでも、
触媒系の結果はハロゲンもしくはハロゲン化化合物の不
存在で劣悪に思える。更に、CH3 Brの存在でアクリ
ロニトリルに対する選択性はプロパンの転化率98%で
67%に達するが、しかしその作業条件はプロパン/ア
ンモニア/空気(1/1.2/12)反応混合物を爆発
領域内に置くものである。仏国特許第2,119,49
3号明細書には、ビスマス及びモリブデンの酸化物並び
に適宜燐及びシリカを含む固体触媒上アルカンの気相ア
ンモ酸化を実施することが提案されている。ここでも、
触媒系の結果はハロゲンもしくはハロゲン化化合物の不
存在で劣悪に思え、且つ反応混合物は爆発領域内にあ
る。これら多くの不適当な事柄に直面して、同時ないし
後続の各種研究がバナジウム及び(または)アンチモン
を基剤とする固体触媒の使用に向けられた。
【0005】「Chemical Letters、1
989(p2173−2176)」で、筆者等は、プロ
パンの気相アンモ酸化においてモリブデン及びビスマス
を含有し且つ灰重石タイプ構造を有する多成分金属酸化
物を試験した。比較的中温を用いたにもかかわらず、す
べての例で燃焼生成物(CO、CO2 )の割合が非常に
高く(少なくとも15%であり)、また試験した或る種
の触媒組成物は、爆発領域または該領域に非常に近い条
件下での使用にもかかわらず所期反応に関し活性をほと
んど有さないように思える。ハロゲン化化合物の存在は
装置の腐食を誘発し得、かくして工業的プロセスでは望
ましくない。更に、大量のCO及びCO2 の同時生成が
工業的規模において望ましくないのは明らかである。加
えて、爆発領域にある反応混合物の使用は、プロセスが
固定床で用いられるとき工業的規模において一層望まし
くない。かくして、α,β−不飽和ニトリル特にアクリ
ロニトリルを含有する高められた有価生成物の混合物を
評価しうる選択性を以て取得する一方、炭素酸化物の形
成結果としての出発物質の減損を可能な限り少なくしう
るアルカンのアンモ酸化方法を開発できれば非常に望ま
しいように思える。また、上記方法にして、固体触媒が
比較的調製容易で、しかもハロゲン化促進剤の不存在
下、必ずしも爆発領域内にない気体混合物に有効な方法
を開発できれば非常に望ましい。
【0006】発明の概要 かくして、本発明の主題は、活性相がモリブデン、バナ
ジウム及び酸素を含有する固体触媒の存在におけるアル
カンの気相アンモ酸化方法にして、活性相が更にマンガ
ン、亜鉛、コバルト、銅、リチウム、ナトリウム、カリ
ウム及び銀より選ばれる少なくとも1種の元素を含有す
ることを特徴とする方法である。
【0007】発明の詳細な説明 本発明に従えば、1分子当り3〜12個の炭素原子を有
する非環式飽和炭化水素をアンモニア及び酸素と、活性
相が特定される触媒の存在において気相反応させる。無
論、本方法の関係で、反応条件下不活性であるヘリウ
ム、窒素及びアルゴンの如き希釈ガスを用いることがで
きる。同様に、蒸気を気体反応混合物に広範囲で加える
ことができる。かくして、反応性気体(飽和炭化水素、
アンモニア、酸素)は不活性希釈剤及び(または)蒸気
で希釈しうる。この取り合わせにおいて、蒸気含分は広
範囲で変動し得、特に0〜50%好ましくは3〜30%
で変動しうる。本発明に従った方法を十分に実行するた
めに、反応性気体含分は少なくとも3%好ましくは少な
くとも20%である。反応性気体中、飽和炭化水素、ア
ンモニア及び酸素の各含分は広範囲で変動しうる。反応
性気体中の飽和炭化水素含分は好ましくは5〜70%で
ある。アンモニア含分は好ましくは3〜45%であり、
酸素含分は好ましくは3〜45%である。本発明に従っ
た方法を十分に実行するために、反応性混合物組成は爆
発領域外である。不活性希釈剤の不存在におけるプロパ
ンのアンモ酸化に関し、組成(プロパン、酸素及びアン
モニア)は、添付図1に示すABC三元図での四辺形A
BDE内から有利に選ばれる。
【0008】この三元図中、区分ABは100%〜0%
のアンモニア含量を表わし、区分BCは100〜0%の
プロパン含量を表わし、区分CAは100〜0%の酸素
含量を表わす。区分BC内に位置する点Dは二元系(プ
ロパン/O2 )中45%のプロパン含量に相当し、区分
AC内に位置する点Eは二元系(NH3 /O2 )中79
%のアンモニア含量に相当する。区分DEは三元図を、
爆発領域(1バール及び25℃で決定)がその中に位置
付けられる三角形CDEと、反応性気体混合物組成がそ
の中で有利に選ばれる四辺形ABDEの二つの部分に分
画する。不活性希釈剤ガス及び(または)蒸気の存在に
おけるプロパンのアンモ酸化に関し、三元混合物(プロ
パン、酸素及びアンモニア)の組成を決定することは、
希釈剤ガス及び(または)蒸気が低割合であるとき、こ
れを上記図上に位置付けるために得策である。酸素源と
しての空気によるプロパンのアンモ酸化に関し、混合物
(プロパン、酸素及びアンモニア)の組成は、添付図2
に示すABC図での四辺形ABFG内から有利に選ばれ
る。
【0009】この第2図中、区分ABは100%〜0%
のアンモニア含量を表わし、区分BCは100〜0%の
プロパン含量を表わし、区分CAは100〜0%の空気
含量を表わす。区分BC内に位置する点Fは二元系(プ
ロパン/空気)中16%のプロパン含量に相当し、区分
AC内に位置する点Gは二元系(アンモニア/空気)中
35%のアンモニア含量に相当する。区分FGは三元図
を、爆発領域(1バール及び550℃で決定)がその中
に位置付けられる三角形CFGと、反応性気体混合物の
組成がその中で有利に選ばれる四辺形ABFGの二つの
部分に分画する。該第2図は、酸素/希釈剤ガス混合物
が空気含量に同等の酸素含量に相当する場合或はこの混
合物が空気に関し酸素不足である場合に用いられる。プ
ロパンから出発するとき、本質上プロピレン及びアクリ
ロニトリルを含有する混合物が得られる。アクリロニト
リルは工業的に大規模で製造される中間体であり、プロ
ピレンはアクリロニトリル及び、当業者に周知の他の各
種中間体を生成するのに慣例的に用いられる出発物質で
ある。イソブタンから出発するとき、メタクリロニトリ
ル及びイソブタンもしくはn−ブテンを含有する混合物
が得られる。
【0010】更に特定するに、本発明方法はプロパンの
アンモ酸化に適している。使用飽和炭化水素が工業銘柄
であるなら、それは、エチレン性不飽和含有化合物を有
意量で含まない。かくして、関係するプロパンは痕跡量
のプロピレンを含むに過ぎない。本発明方法は気相反応
の形で実施される。従って、アンモ酸化もしくは酸化反
応を気相で実施するのに適するデバイスならいずれも使
用することができる。本方法は連続的ないし非連続的に
実施し得、また固定床もしくは流動床の使用を含みう
る。反応温度は一般に350〜550℃好ましくは41
0〜510℃である。反応混合物の全圧は大気圧より高
いか或は大気圧に等しい。それは一般に1〜6バール好
ましくは1〜4バールである。気体流量は、時間当りの
容積率が100〜36,000hr-1好ましくは200
〜20,000hr-1になるよう固定される。無論、当
業者は、温度、気体流量、使用触媒の厳正な種類並びに
製造目的を考慮した他の各種反応パラメーター間に妥協
点を見出すことができる。
【0011】本発明方法では、活性相がモリブデン、バ
ナジウム及び酸素を含有し且つまた、マンガン、亜鉛、
コバルト、銅、リチウム、ナトリウム、カリウム及び銀
より選ばれる少なくとも1種の元素を含有する固体触媒
が用いられる。本発明に関連して用いられる触媒成分の
好ましい活性相は、実験式: Moabcx に相当する。式中、 −Mはマンガン、亜鉛、コバルト、銅、リチウム、ナト
リウム、カリウム及び銀より選ばれる1種以上の元素を
表わし、 −aは零でなく且つ2未満の数であり、 −bは零でなく且つ2未満の数であり、 −cは零でなく且つ1未満の数であり、 −xは他の元素の酸化数により決定される。
【0012】好ましくは、Mにより表わされる1種以上
の元素のうち少なくとも一つは、マンガン、亜鉛及びコ
バルトより選ばれる。好ましくは、上記実験式におい
て、 −aは0.1〜1範囲の数であり、 −bは0.05〜1.8範囲の数であり、そして −cは0.1〜1範囲の数である。更に特定するに、 −Mがマンガン、亜鉛及びコバルトより選ばれる元素を
表わし、 −aが0.1〜1範囲の数であり、 −bが0.05〜1.8範囲の数であり、そして −cが0.01〜1範囲の数である 前記実験式に相当する活性相が好ましい。該活性相は本
発明方法に関連し塊状もしくは粒子状態で用いることが
できる。これらの相は、例えば、押出成形ないし圧潰さ
れた粉末もしくは球形で用いることができる。
【0013】それは不活性キャリヤーに付着され得、或
は該キャリヤーを被覆しうる。キャリヤーの種類は、そ
れが選択される反応条件下反応体に関し化学的に不活性
である限り臨界的でない。本発明方法に関連して用いる
ことのできる触媒の調製で適当であるうるキャリヤーの
例として、シリカ、アルミナ、シリカ/アルミナ、焼成
クレー、カーボランダム、マグネシア、珪酸マグネシウ
ム及び珪藻土を挙げることができる。該キャリヤーは好
ましくは非孔質であり、特に粒子形の耐火性酸化物を基
剤とし得、最も普通に用いられるキャリヤーはクレーを
基剤とする。このキャリヤーは例えば、直径0.5〜6
mmの不活性な完全、固体、粗クレー球体よりなる。球
体直径の正確な値は、反応器の受容しうる圧力降下を関
数として当業者により選定されうる。キャリヤーも亦、
エナメル処理によって非孔質化することができる。
【0014】キャリヤーも亦セラミックキャリヤーであ
り得、該キャリヤーは好ましくは、溝を含むモノリシッ
ク型不活性硬質構造形である。かかるキャリヤーは当業
者によく知られており、文献に広く記載されている。用
いられるセラミック物質製キャリヤーは特に、主要物質
として菫青石、アルミナ、ムリ岩、磁器、及び硼素もし
くは珪素の炭化物を含有するものである。被覆触媒を用
いるとき、広範囲で変動しうる活性相の量は実際上全体
(キャリヤー+活性相)に関し5〜35%好ましくは8
〜20重量%である。本発明方法に用いられる触媒の調
製は、それ自体既知の各種態様、例えば水または他の溶
剤中元素成分の適当な塩の混合後、蒸発乾固し或は水性
アンモニアの如き塩基もしくは塩酸の如き酸の添加によ
る沈殿、または適当な塩同士の混合後得られた懸濁物の
噴霧で実施することができる。
【0015】最も普通に用いられる適当な塩は水に可溶
であり、後続工程で熱分解しうるアニオン及びカチオン
を含む。これらは、例えば、モリブデンの場合七モリブ
デン酸アンモニウム、バナジウムの場合バナジン酸アン
モニウム、並びにマンガン、亜鉛及びコバルトの硝酸塩
ないし塩化物である。塩混合物を調製したなら、いわゆ
る蒸発方法によって先駆体を得ることができる。得られ
た懸濁物の水は、20〜100℃で、非流動性ペースト
を得るのに必要な時間攪拌しながら加熱することにより
蒸発する。次いで、攪拌及び加熱を停止させる。かくし
て得られたペーストを約2cm厚に広げ、約120℃で
約15時間自然乾燥する。次いで、このように得た先駆
体を圧潰し、少なくとも30分間好ましくは1時間20
0〜1000℃好ましくは400〜600℃で焼成する
ことができる。而して、圧潰及び焼成操作を数回連続実
施することが有用と判明しうる。焼成は、特に、約23
0℃における硝酸アンモニウムの発熱分解に関連した危
険故に、温度を例えば100〜200℃/hrに漸次高
めながら実施することができる。次いで、冷却後得られ
た活性相を、その粒度が約400μmを越えないよう圧
潰しうる。
【0016】また、先駆体は、pHを約7に安定化すべ
く塩混合の終了時水性アンモニアもしくは塩酸を加える
ことによる沈殿を含んだ変法に従い得ることができる。
懸濁物を20〜100℃に約1時間加熱して種の沈殿を
完了することが好ましい。次いで、懸濁物を濾過洗浄す
る。その後、濾塊を広げ、次いで蒸発方法に関連して記
述した条件に従い乾燥、圧潰、焼成して活性相を得る。
いくつかの活性相を例えば乳鉢で混合して新たな活性相
を得ることができる。固定床での本方法の実施に有用な
或る種の触媒は、それ自体既知の方法で、圧潰された中
間体もしくは完成活性相を被覆することにより得ること
ができる。この常法は、不活性粗球体周囲に中間体もし
くは完成活性相の層を付着させることにある。球体を所
望量の活性相で覆ったなら、それを少なくとも30分間
70〜150℃の熱風で乾燥し、次いで少なくとも3時
間300〜600℃好ましくは450〜500℃で焼成
すべく炉に導入する。
【0017】移動式床ないし流動床における本発明方法
の実施に有用な或る種の触媒は、それ自体知られた技法
すなわち好ましくは非還元雰囲気での噴霧による乾燥に
よって得ることができる。このような作業と次いで、適
宜400〜1100℃程度の温度における焼成で、5〜
700μmの直径を有する球形粉末が得られる。流動床
での使用に関連して、5〜100μm大の粒子少なくと
も80重量%よりなる粉末が好ましい。反応生成物は流
出ガスから、任意の適当な手段によって回収することが
できる。例えば、未反応アンモニアを中和させるため希
硫酸を含むコンデンサーに流出ガスを通す。次いで、ガ
スを冷却吸収カラムに通しアクリロニトリル、アセトニ
トリル及びシアン化水素酸を凝縮する。未凝縮蒸気は主
に未反応プロパン、プロピレン及び軽質炭化水素と適宜
CO2 を含む。次いで、アクリロニトリル及びシアン化
水素酸を蒸留によりアセトニトリルから分離し得、また
回収されたアクリロニトリル/シアン化水素酸混合物を
順次蒸留してシアン化水素酸からアクリロニトリルを分
離することができる。下記例は本発明を例示する。
【0018】例 1−活性相が式:Mn0.81.6 Mo
0.46 に相当する触媒(A)の調製組成Mn0.8
1.6 Mo0.46 の活性相を下記手順に従って調製す
る:98%のMn(NO32 ・4H2 O(Prola
bo社の市販品)204.91gを脱イオン水300c
3 に溶かすことにより硝酸マンガン溶液(a)を調製
し、(NH46 Mo724・4H2 O(Merck社
の市販品)70.64gを脱イオン水200cm3 に溶
かすことにより七モリブデン酸アンモニウム溶液(b)
を調製し、そして脱イオン水400cm3 中のNH4
3 (Prolabo社の市販品)187.17gから
懸濁物(c)を調製する。攪拌機付き反応器内の懸濁物
(c)に溶液(a)を注入する。連続的に攪拌しなが
ら、溶液(b)を導入する。混合物を激しく攪拌し、温
度を漸進的に100〜110℃に上げる。得られたペー
ストを120℃で約15時間乾燥する。次いで、得られ
た生成物を圧潰し且つ600℃で6時間焼成し、そして
再度圧潰し且つ600℃で42時間焼成する。かくして
得られた生成物(I)はBET法による測定で0.1m
2-1の比表面積を有する。生成物(I)20gを、予
め回転式被覆デバイスに入れ且つ10%のグルコース水
溶液で湿らせた平均径4.8mmのクレー球体よりなる
不活性キャリヤー123g上に緩徐に撒く。球体が表面
乾燥するやいなや、少量のグルコース溶液をスプレーす
る。次いで、生成物(I)を球体上に再度撒く。これら
の作業を、生成物(I)がすべて被覆されるまで交互に
続行する。次いで、乾燥を120℃で2時間実施し、ま
た焼成を480℃で6時間行う。かくして、本発明に従
い得られた触媒(A)は、クレー球体に付着した11.
6重量%のMn0.81.6 Mo0.46 よりなる。
【0019】例 2−活性相が式:Mn0.81.6 Mo
0.46 に相当する触媒(B)の調製組成Mn0.8
1.6 Mo0.46 の活性相を、下記の如く最終焼成を実
施する以外は例1と同じ手順に従い調製する:生成物を
圧潰し且つ450℃で8時間焼成し、再び圧潰し且つ4
50℃で8時間焼成し、更に圧潰し且つ550℃で4時
間焼成し、そしてまた圧潰し且つ550℃で4時間焼成
する。かくして得られた生成物(I)はBET法による
測定で1.7m2-1の比表面積を有する。生成物
(I)を、予め回転式被覆デバイスに入れ且つ10%の
グルコース水溶液で湿らせた平均径4.8mmのクレー
球体よりなる不活性キャリヤー123g上に緩徐に撒
く。球体が表面乾燥するやいなや、少量のグルコース溶
液をスプレーする。次いで、生成物(I)を球体上に再
度撒く。これらの作業を、生成物(I)がすべて被覆さ
れるまで交互に続行する。次いで、乾燥を120℃で2
時間実施し、また焼成を480℃で6時間行う。かくし
て、本発明に従い得られた触媒(B)は、クレー球体に
付着した10重量%のMn0.81.6 Mo0.46 より
なる。
【0020】例 3−活性相が式:Zn0.851.7 Mo
0.36 に相当する触媒(C)の調製組成Zn0.85
1.7 Mo0.36 の活性相を下記手順に従って調製す
る:Zn(NO32 ・6H2 O(Prolabo社の
市販品)252.8gを脱イオン水250cm3 に溶か
すことにより硝酸亜鉛溶液(a)を調製し、(NH46
Mo724・4H2 O(Merck社の市販品)5
2.95gを脱イオン水150cm3 に溶かすことによ
り七モリブデン酸アンモニウム溶液(b)を調製し、そ
して脱イオン水210cm3 中のNH4 VO3 (Pro
labo社の市販品)165.75gから懸濁物(c)
を調製する。二つの溶液(a)及び(b)を混合し、こ
の混合物を攪拌機付き反応器内の懸濁物(c)に注入す
る。該混合物を20時間攪拌したままにし、温度を漸進
的に100〜110℃に上げる。混合物を1時間還流状
態に置き、蒸発させる。得られたペーストを120℃で
約15時間乾燥する。次いで、得られた生成物を圧潰し
且つ250℃で4時間焼成し、再び圧潰し且つ450℃
で8時間焼成し、また圧潰し且つ450℃で8時間焼成
し、更に圧潰し且つ550℃で4時間焼成し、そして再
度圧潰し且つ550℃で4時間焼成する。かくして得ら
れた生成物(I)はBET法による測定で0.8m2
-1の比表面積を有する。生成物(I)20gを、予め回
転式被覆デバイスに入れ且つ10%のグルコース水溶液
で湿らせた平均径4.8mmのクレー球体よりなる不活
性キャリヤー123g上に緩徐に撒く。球体が表面乾燥
するやいなや、少量のグルコース溶液をスプレーする。
次いで、生成物(I)を球体上に再度撒く。これらの作
業を、生成物(I)がすべて被覆されるまで交互に続行
する。次いで、乾燥を120℃で2時間実施し、また焼
成を480℃で6時間行う。かくして、本発明に従い得
られた触媒(C)は、クレー球体に付着した12重量%
のZn0.851.7 Mo0.36 よりなる。
【0021】例 4−活性相が式:Co0.91.8 Mo
0.26 に相当する触媒(D)の調製組成Co0.9
1.8 Mo0.26 の活性相を下記手順に従って調製す
る:NH4 VO3 84gを脱イオン水100cm3 に懸
濁させ、(NH46 Mo724・4H2 O14gを脱
イオン水100cm3 に溶かすことにより七モリブデン
酸アンモニウム溶液を調製し、そしてCo(NO32
・6H2 O105gを脱イオン水100cm3 に溶かす
ことにより硝酸コバルト溶液を調製する。七モリブデン
酸アンモニウム溶液を攪拌機付き反応器内のメタバナジ
ン酸アンモニウム懸濁物に通す。次いで、連続攪拌しな
がら硝酸コバルト溶液を導入する。室温で20時間の攪
拌後、混合物を蒸発乾固し、残部を120℃で乾燥し、
次いで250℃で4時間焼成する。得られた生成物を圧
潰し且つ下記焼成−圧潰サイクルに付す: 450℃、4時間 − 圧潰、 450℃、4時間 − 圧潰、 450℃、8時間 − 圧潰、 550℃、4時間 − 圧潰、 550℃、4時間 − 圧潰。 かくして得られた生成物(I)はBET法による測定で
2m2-1の比表面積を有する。生成物(I)15g
を、予め回転式被覆デバイスに入れ且つ10%のグルコ
ース水溶液で湿らせた平均径4.8mmのクレー球体よ
りなる不活性キャリヤー100g上に緩徐に撒く。球体
が表面乾燥するやいなや、少量のグルコース溶液をスプ
レーする。次いで、生成物(I)を球体上に再度撒く。
これらの作業を、生成物(I)がすべて被覆されるまで
交互に続行する。次いで、乾燥を120℃で2時間実施
し、また焼成を480℃で6時間行う。かくして、本発
明に従い得られた触媒(D)は、クレー球体に付着した
12重量%のCo0.91.8 Mo0.26 よりなる。
【0022】例 5−活性相が式:Mn0.81.6 Mo
0.46 に相当する触媒(E)の調製組成Mn0.6
1.2 Mo0.86 の生成物(I)を下記手順に従って調
製する:Mn(NO32 ・4H2 O153.7gを脱
イオン水225cm3 に溶かすことにより硝酸マンガン
溶液(a)を調製し、(NH46 Mo724・4H2
O141.28gを脱イオン水400cm3 に溶かすこ
とにより七モリブデン酸アンモニウム溶液(b)を調製
し、そして脱イオン水150cm3 中のNH4 VO3
40gから懸濁物(c)を調製する。攪拌機付き反応器
内の懸濁物(c)に溶液(a)と溶液(b)の混合物を
注入する。混合物を約20時間攪拌し、温度を漸進的に
100〜110℃に上げる。得られたペーストを120
℃で約15時間乾燥する。生成物を大気下250℃で4
時間焼成し、圧潰し、450℃で8時間焼成し、圧潰
し、450℃で8時間焼成し、圧潰し、550℃で4時
間焼成し、そして更に圧潰し且つ550℃で4時間焼成
する。次いで、組成αMnV26 の生成物(III )
を、R.Kozlowski、J.Ziolkowsk
i、K.Mocala及びJ.Haber、J.So
l.State Chem.35、1〜9(1980)
に記載の手順に従って調製する。すなわち、Mn(NO
32 ・4H2 O256.13gを脱イオン水300c
3 に溶かすことにより硝酸マンガン溶液を調製する。
脱イオン水200cm3 にNH4 VO3 116.98g
を懸濁させる。攪拌機付き反応器内のメタバナジン酸ア
ンモニウム懸濁物に硝酸マンガン溶液を注入する。室温
で10〜15分間攪拌後、固体をガラス濾過器で濾別
し、脱イオン水2リットルで洗浄する。次いで、得られ
た生成物を120℃で約15時間乾燥した後、大気下5
00℃で5時間焼成する。かくして得られた生成物
(I)15gと生成物(III )15gを乳鉢で混合す
る。このように調製した全組成Mn0.81.6 Mo0.4
6 の生成物(III )はBET法による測定で3m2
-1の比表面積を有する。生成物(III )10gを、予め
回転式被覆デバイスに入れ且つ10%のグルコース水溶
液で湿らせた平均径4.8mmのクレー球体よりなる不
活性キャリヤー67g上に緩徐に撒く。球体が表面乾燥
するやいなや、少量のグルコース溶液をスプレーする。
次いで、生成物(III )を球体上に再度撒く。これらの
作業を、生成物(III )がすべて被覆されるまで交互に
続行する。次いで、乾燥を120℃で2時間実施し、ま
た焼成を480℃で6時間行う。かくして、本発明に従
い得られた触媒(E)は、クレー球体に付着した12.
4重量%のMn0.81.6 Mo0.46 よりなる。
【0023】例 6−活性相が式:Mn0.40.05Mo
0.41.75に相当する触媒(F)の調製 組成Mn0.40.05Mo0.41.75の生成物(I)を下
記手順に従って調製する: MnCl2 ・4H2 O7
9.16gを脱イオン水300cm3 に溶かすことによ
り塩化マンガン溶液(a)を調製し、そして(NH4
6 Mo724・4H2 O70.6gを脱イオン水300
cm3 に溶かすことにより七モリブデン酸アンモニウム
溶液(b)を調製する。攪拌機付き反応器内の溶液
(a)にV25 4.52g、次いで溶液(b)を加え
る。その後、NH4 OH(20%NH3)40cm3
加え、混合物を3時間還流加熱する。固体をガラス濾過
器で濾別し、脱イオン水1リットルで洗浄する。次い
で、得られた生成物を120℃で約15時間乾燥した
後、大気下500℃で4時間焼成する。かくして得られ
た生成物(I)10gを、予め回転式被覆デバイスに入
れ且つ10%のグルコース水溶液で湿らせた平均径4.
8mmのクレー球体よりなる不活性キャリヤー67g上
に緩徐に撒く。球体が表面乾燥するやいなや、少量のグ
ルコース溶液をスプレーする。次いで、生成物(I)を
球体上に再度撒く。これらの作業を、生成物(I)がす
べて被覆されるまで交互に続行する。次いで、乾燥を1
20℃で2時間実施し、また焼成を480℃で6時間行
う。このように本発明に従って得られた触媒(F)は、
クレー球体に付着した9.1重量%のMn0.40.05
0.41.75よりなる。
【0024】標準試験(a): 活性相が式MnV2
6 に相当する本発明の範囲に入らない触媒(a)の調製 上記例5で調製した生成物(II)はBET法による測定
で5m2-1の比表面積を有する。この生成物を本例で
は生成物(I)と呼称する。生成物(I)20gを、予
め回転式被覆デバイスに入れ且つ10%のグルコース水
溶液で湿らせた平均径4.8mmのクレー球体よりなる
不活性キャリヤー123g上に緩徐に撒く。球体が表面
乾燥するやいなや、少量のグルコース溶液をスプレーす
る。次いで、生成物(I)を球体上に再度撒く。これら
の作業を、生成物(I)がすべて被覆されるまで交互に
続行する。次いで、乾燥を120℃で2時間実施し、ま
た焼成を480℃で6時間行う。かくして得られた、本
発明に従わない触媒(a)は、クレー球体に付着した1
3重量%のαMnV26 よりなる。
【0025】標準試験(b): 活性相が式ZnV2
6 に相当する本発明の範囲に入らない触媒(b)の調製 Zn(NO32 ・6H2 O(Prolabo社の市販
品)148.7gを脱イオン水200cm3 に溶かすこ
とにより硝酸亜鉛溶液を調製する。NH4 VO3 (Pr
olabo社の市販品)117を脱イオン水200cm
3 に懸濁させる。攪拌機付き反応器内のメタバナジン酸
アンモニウム溶液に硝酸亜鉛溶液を注入する。室温で2
3時間攪拌後、固体をガラス濾過器で濾別し、脱イオン
水400cm3 で洗浄する。次いで、得られた生成物を
120℃で約15時間乾燥した後、大気下500℃で5
時間焼成する。かくして得られたれた生成物(I)はB
ET法による測定で3m2-1の比表面積を有する。生
成物(I)20gを、予め回転式被覆デバイスに入れ且
つ10%のグルコース水溶液で湿らせた平均径4.8m
mのクレー球体よりなる不活性キャリヤー123g上に
緩徐に撒く。球体が表面乾燥するやいなや、少量のグル
コース溶液をスプレーする。次いで、生成物(I)を球
体上に再度撒く。これらの作業を、生成物(I)がすべ
て被覆されるまで交互に続行する。次いで、乾燥を12
0℃で2時間実施し、焼成を480℃で6時間行う。か
くして得られた本発明に従わない触媒(b)は、クレー
球体に付着した16重量%のZnV26 よりなる。
【0026】標準試験(c): 活性相が式CoV2
6 に相当する本発明範囲に入らない触媒(c)の調製 組成CoV26 の活性相を下記の方法で調製する:N
4 VO3 117gを脱イオン水に懸濁させ、またCo
(NO32 ・6H2 O145.5gを脱イオン水20
0cm3 に溶かすことにより硝酸コバルト溶液を調製す
る。攪拌付き反応器内のメタバナジン酸アンモニウム溶
液に硝酸コバルト溶液を注入する。室温で23時間攪拌
後、固体をガラス濾過器で濾別し、脱イオン水200c
3 で3回洗浄する。次いで、得られた生成物を120
℃で約15時間乾燥した後、大気下500℃で5時間焼
成する。かくして調製された生成物(I)はBET法に
よる測定で3.6m2-1の比表面積を有する。生成物
(I)15gを、予め回転式被覆デバイスに入れ且つ1
0%のグルコース水溶液で湿らせた平均径4.8mmの
クレー球体よりなる不活性キャリヤー100g上に緩徐
に撒く。球体が表面乾燥するやいなや、少量のグルコー
ス溶液をスプレーする。次いで、生成物(I)を球体上
に再度撒く。これらの作業を、生成物(I)がすべて被
覆されるまで交互に続行する。次いで、乾燥を120℃
で2時間実施し、また焼成を480℃で6時間行う。か
くして得られた本発明に従わない触媒(c)は、クレー
球体に付着した12重量%のCoV26 よりなる。
【0027】アンモ酸化試験の一般的手順 触媒試料を予め、測定作業台上150℃の温度にする一
方ヘリウムで10分間掃気した後、組成が例毎に特定さ
れ且つプロパン、アンモニア、酸素、蒸気及びヘリウム
を含有するガス流れに付す。反応混合物の全圧は1.3
バール絶対である。ガス流量は、特記せぬ限り時間当り
の容積率(HVR)1000hr-1を有するよう画成さ
れる。プロパンのアンモ酸化試験の原理は以下の如くで
ある: −触媒を温度T1 (例えば300℃)にし、30分間温
度T1 で安定化後、反応器出口での混合物組成を気相ク
ロマトグラフィーで決定する。 −転化率及び、入口温度T1 で調べられる触媒に関し得
られる選択性を下記関係式を用いて算定する: プロパンの転化率=転化プロパン、%/導入プロパン、
% アクリロニトリルへの選択性=アクリロニトリルに転化
したプロパン、%/転化プロパン、% −次いで、触媒を20〜30℃のインクレメントで30
0℃から550℃にし、40分毎に転化率及び選択性を
決定する。以下の例において、下記略号を用いる: DC(C38 )=プロパンの転化、 S(ACN) =アクリロニトリルへの選択性、 S(ACN+C36 )=アクリロニトリル及びプロピ
レンへの選択性、 S(COx ) =一酸化炭素及び二酸化炭素への選択
性。
【0028】例7:標準試験(d) 触媒(A)及び(a)の結果を種々の温度及び下記の共
通条件下で決定する: ・触媒容積(活性相+クレー球体)=20cm3 、 ・合成混合物の全流量=20リットル・hr-1、 ・該混合物の組成= C38 =19.0%(容量%)、 NH3 =7.5%、 O2 =10.0%、 H2 O =25.0%、 He =38.5%。 結果及び特定条件を下記表Iに示す:
【0029】
【表1】
【0030】例8:標準試験(e): 触媒(C)及び(b)の結果を480℃及び下記の共通
条件下で決定する: ・触媒容積(活性相+クレー球体)=25cm3 、 ・合成混合物の全流量=25リットル・hr-1、 ・該混合物の組成= C38 =20.0%(容量%)、 NH3 =5.0%、 O2 =15.0%、 H2 O =20.0%、 He =40.0%。 結果及び特定条件を下記表IIに示す:
【0031】
【表2】
【0032】例9:標準試験(f): 触媒(D)及び(c)の結果を種々の温度及び下記の共
通条件下で決定する: ・触媒容積(活性相+クレー球体)=25cm3 、 ・合成混合物の全流量=25リットル・hr-1、 ・該混合物の組成= C38 =7.5%(容量%)、 NH3 =15.0%、 O2 =15.0%、 H2 O =20.0%、 He =42.5%。 結果及び特定条件を下記表III に示す:
【0033】
【表3】
【0034】例10〜21 それらの調製が前記例1〜6の主題をなす種々の触媒の
結果をいろいろな条件下、時間当りの容積率(HVR)
1000hr-1で決定する。使用触媒の参照、使用特定
条件及び取得結果を下記表IVに示す:
【0035】
【表4】
【表5】
【図面の簡単な説明】
【図1】不活性希釈剤の不存在におけるプロパンのアン
モ酸化に関する三元組成図である。
【図2】不活性希釈剤ガス及び(または)蒸気の存在に
おけるプロパンのアンモ酸化に関する三元組成図であ
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 253/24 // C07B 61/00 300

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性相がモリブデン、バナジウム及び酸
    素を含有する固体触媒の存在でアルカンを気相アンモ酸
    化させる方法にして、前記活性相が更に、マンガン、亜
    鉛、コバルト、銅、リチウム、ナトリウム、カリウム及
    び銀より選ばれる少なくとも1種の元素を含有すること
    を特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 活性相が実験式: Mo
    [式中、−Mはマンガン、亜鉛、コバルト、銅、リチウ
    ム、ナトリウム、カリウム及び銀より選ばれる1種以上
    の元素を表わし、−aは零でなく且つ2未満の数であ
    り、−bは零でなく且つ2未満の数であり、−cは零で
    なく且つ1未満の数であり、−xは他の元素の酸化数に
    より決定される]に相当することを特徴とする、請求項
    1の方法。
  3. 【請求項3】 アルカンがプロパンであることを特徴と
    する、請求項1または2の方法。
  4. 【請求項4】 反応が蒸気の存在で実施されることを特
    徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 反応温度が350〜550℃範囲であ
    り、全圧が1〜6バール範囲であることを特徴とする、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 時間当りの容積率が100〜36,00
    0h−1範囲であることを特徴とする、請求項1〜
    いずれか一項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 反応性気体(飽和炭化水素、アンモニア
    及び酸素の混合物)において、飽和炭化水素が5〜70
    %であり、アンモニア含分が3〜45%であり、そして
    酸素含分が3〜45%であることを特徴とする、請求項
    1〜のいずれか一項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 固体触媒が、活性相に加えてキャリヤー
    を含有することを特徴とする、請求項1〜のいずれか
    一項に記載の方法。
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