JPH069158A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH069158A
JPH069158A JP4193113A JP19311392A JPH069158A JP H069158 A JPH069158 A JP H069158A JP 4193113 A JP4193113 A JP 4193113A JP 19311392 A JP19311392 A JP 19311392A JP H069158 A JPH069158 A JP H069158A
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sheet
image forming
bundle
forming apparatus
sheets
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JP4193113A
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English (en)
Inventor
Shiyoukiyou Kou
松強 黄
Masao Watabe
昌雄 渡部
Kazuhiko Hirooka
和彦 廣岡
Mitsuo Nimura
光夫 仁村
Takahide Hishikawa
恭秀 菱川
Tomoaki Koyanagi
小柳  倫明
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】画像形成装置を、分離不良を生じることなく安
定して再給紙できるようにする。 【構成】シート搬送路33に退避搬送路24を設け、切
換手段23によりシートの束の最先のシートP1 を除く
他のシートの束を退避搬送路24に退避させてシートP
1 を再給紙する。最先のシートP1 が切換手段23によ
り分離されたことを検知するセンサ42を設け、前記セ
ンサ情報により、分離が行われなかった時、シートの搬
送を停止し、シートを逆送させて、再度再給紙動作を行
う。これにより、機械間の動作時間のバラツキや耐久等
による動作時間の変化が起こっても分離不良を起こすこ
となしに安定に再給紙を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シート搬送装置に係
り、詳しくは両面及び多重に画像形成をする画像形成装
置における中間トレイからの再給紙機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
〈従来の技術1〉従来、両面画像形成装置においては、
一般に第1面画像形成済のシートを収納する中間トレイ
を備え、第1面への画像形成終了後中間トレイ内に積載
されたシートをそこから1枚1枚分離して送り出し、再
び画像形成部へ搬送して第2面への画像形成を行ってい
た。かかる両面画像形成を行うにあたり重要な点は、シ
ートの搬送を適正に行い得るか否かというシート搬送の
信頼性である。特に第1面画像形成済のシートを中間ト
レイ内から1枚1枚分離して送り出す再給紙動作におけ
る信頼性が問題である。
【0003】図12に、従来の両面画像形成装置の一例
を示す。図において1は画像形成装置本体、2は原稿を
載置する原稿台、3は原稿の像を担持する感光ドラム、
4,5,6,7は原稿の像を感光ドラム3上に結んで静
電潜像を形成するためのミラー、8は結像レンズであ
る。
【0004】また、9は感光ドラム3に形成されたトナ
ー像をシートPに転写させる転写電極である。
【0005】カセット10内に収容されたシートPは給
紙ローラ11により取り出され、レジストローラ12に
より感光ドラム3の画像と同期した所定のタイミングで
送り出され、転写電極9により第1面にトナー像が形成
された後定着器13によりトナー像は定着される。第1
面に画像が形成されたシートPの同じ面に再度画像を重
ね合せて形成する場合は切換ガイド14によってシート
Pを搬送路15に導き、中間トレイ16に収納させる。
【0006】た第1面の反対側の第2面に画像を形成す
る場合は切換ガイド14によってシートPを搬送路17
に導き、排出ローラ18によりシートPを途中まで排出
した後排出ローラ18を逆転させ切換ガイド19により
シート後端を搬送路20に導き、中間トレイ16に収納
させる。
【0007】次に、再度、第1面又は第2面複写時に
は、この中間トレイ16内から第1面複写済のシートP
が1枚ずつ再給紙されて、画像形成部へ搬送され、その
第2面に複写が行われる。ここで、第1面に複写が行わ
れた後中間トレイ16内に積載されたシートPは、その
複写されたトナー像の定着のために定着器13を通過す
ることにより、その被複写面(第1面)にシリコンオイ
ルが付着していたり、定着に際し加えられた熱や圧力に
より端部等に反り(カール)が発生していたりする場合
がある。このために、中間トレイ内からの再給紙に際し
て、重送やジャムの発生する虞れがある。
【0008】図13はかかる信頼性を高めるように構成
された両面画像形成装置の一例を示す。本従来例は、中
間トレイ16内に用紙を1枚載置する毎に中間トレイ1
6に載置されたシートPの束全体を少しずつ搬送ローラ
対21で搬送し、シートPを1枚ごとに少しずつずれた
階段状に積載するように構成されたものである。
【0009】このように階段状に積載されたシート群は
第1面の画像形成動作終了後にローラ対22の方向へま
とめて搬送され、最下部のシートPが、ローラ対21を
離れると同時にローラ対21を停止することにより、こ
のときローラ対22にくわえ込まれている最下部のシー
トPのみを、ローラ対22によって搬送し、第2面目の
動作を行うものである。本従来例によると、最給紙時に
おける重送防止性能を向上させることが可能となる。
【0010】なお、両面に画像を形成するために、片面
に画像の形成されたシートPを階段状に積載して再給紙
する技術は特開昭58−178373号公報、特公昭6
3−18744号公報等に記載されている。
【0011】しかしながら、上記従来例にいおいて再給
紙する最下位のシートPのみがローラ対22によって挟
持され、かつローラ対21から離れ、他のシートPの束
はローラ対21のみによって挟持されているという状態
を作らなければならない。そのためにはローラ対21と
22との間の距離をシートPの長さよりもわずかに短い
長さに設定する必要がある。
【0012】即ち、図14(a) のような場合には、ロー
ラ対22に最先のシートP1 と2枚目のP2 とが押圧さ
れて互に摺擦することはない。しかし、シート長さの長
いシートPを分離する場合、図14(b) のように、ロー
ラ対22に複数のシートPが挟持される状態になる。従
って最先のシートP1 を搬出し、2枚目のシートP2
上のシート束を停止している場合には、図15(a) に示
すように、最先のシートP1 は搬出し、2枚目のシート
2 以上のシート束を逆送する場合には図15(b) に示
すように、互に最先のシートP1 と2番目のシートP2
とが互に摺擦する。そして、例えば多重複写で、図15
(b) の場合には図16に示すように、第2枚目のシート
2 の斜線を付した部分の下面のトナーが剥離され、最
先のシートP1 の上面にトナーが付着することにより汚
れが発生する。
【0013】この画像の剥離やシートの汚れを防止する
ために、図17に示すように、シート搬送路16のロー
ラ対21と22との間に出没するフラッパ23を設け、
破線で示すシート束退避位置において、最先のシートP
1 を除いたシート束を退避路24へ退避させることによ
り、シートPの長さにかかわらず、最先のシートP1
独立して、ローラ対22により、シート間が摺擦するこ
となく、搬出する提案がなされている。 〈従来の技術2〉従来の複写装置のシートガイド板にお
いて、55に示した構成のものが案出されている。図5
5は従来技術の一例として1回目の画像形成を終了した
シートSを2回目の転写部位へと導くべく配設された再
給送手段の一部を示す前視図である。矢印Aより移送さ
れてきたシートSは搬送ローラ対145及び176によ
り、ガイド板170及び171を経て、矢印B方向へと
移送されてゆく。
【0014】このような構成をもった紙搬送手段におい
て、シートSが紙詰まりを起こした場合、図56に示す
ようにガイド板171aを上方向に開くと、それに連動
してガイド板170が開放され紙詰まりの処理ができる
ようになっている。
【0015】ガイド板構成は図57に示す通りでガイド
板171aはガイド板171bと対をなし、回転中心を
Cとして片端を固定されており、他端はマグネット17
2によって固定されている。このガイド板171aは、
手前側の把手部Fを矢印Gの方向に引き上げると、Cを
中心に回動し、紙詰まり処理ができる仕組みになってい
る。
【0016】また、ガイド板170は紙搬送方向Rに紙
を移送するための搬送ローラ対145に平行な支軸(本
例では搬送ローラ145b)に関して回転可能であり、
更にはE部において衝合部材175に対して衝合し、位
置づけれているガイド板171aが前述した通り開放さ
れるとガイド板170は図56に示す通り搬送ローラ1
45bを中心に矢印Hの方向へ回転移動し、破線17
0′の位置へと至る。このようなしくみをもつことによ
り紙詰まりも容易に処理することが可能であった。
【0017】ところで、本構成において、ガイド板17
1a,171bは再給送経路ローラ対176がその経路
におけるシート搬送ローラで、図63に示す通り下ロー
ラ176bを駆動側とし、上ローラ176aを従動側と
した構成をもつ。該上ローラ176aはガイド板171
aに固定された板バネ180によって加圧されていてシ
ートをそのニップで挟み搬送する。
【0018】このとき、図57において軸線Cを中止に
開閉するが、これを正面から見た場合、ガイド板171
aの動きを考えると図58で閉じていた状態の上ガイド
(実線)が矢印アの方向へ変位し、2点鎖線の位置に至
り、上ガイドは開放する。このとき、上ローラ176a
は下ローラ176bから離れ、板バネ180は圧をかけ
るためのたわみがなくなる。
【0019】次に、この上ガイドを再び閉じる動作を考
える。図59から図62は、該上ガイド171aが開い
た状態から再び閉じる状態に至るまでの様子を示した正
面図であるが、まず図59において上ガイド171aと
共に、上ローラ176a、板ばね180が下に降りてく
る。
【0020】次に図60の如く上ローラ176aが、下
ローラ176bに当接する。このとき、下ガイド171
bに固定された上ガイド171aと下ガイド171bの
吸着用に設けられたマグネット172と上ガイド171
aの当接部イとの距離はH1だけ開いている。
【0021】ここで、ガイド板が閉じる際に発生する力
は、 M:上ガイドの自重 Q:マグネットの吸着力 R:板バネの反力 の3つで、更に手で閉じることを考えると押え力Pが加
算されることになるが、手を離した場合のことを考える
と、上記3つのパラメータでガイド板171aが閉じる
か閉じないかが決定づけられる。このときに、 M+Q≧R であれば、ガイド板171aは閉じる。 〈従来の技術3〉近時、画像形成装置等の画像形成装置
(以下、画像形成装置という)として、図78に示すよ
うな装置が本出願人によって案出されている。
【0022】この画像形成装置301は、複写部(画像
形成部)302を内蔵する画像形成装置本体303を有
しており、この装置本体303は原稿載置台305、光
源306、レンズ系307、2個のカセット309a,
309b等を備えており、かつ装置本体303の略中心
部に円筒状の感光体310等からなる上記複写部302
が配設されている。
【0023】そして、上記感光体310の周辺には、異
なる色のトナーを内蔵した2個の現像器301a,30
1b、クリーナ312及び一次帯電器313、そして搬
送ローラ317a,317b,317cを有する搬送装
置17の先端部分に配置されている転写用帯電器315
及び分離帯電器16が配設されている。
【0024】また、カセット309a,309b,部分
には、給紙ローラ319a,319bが配設され、それ
ぞれの搬送ローラ対320a,320b、経路312
a,312b,を介して転写用のシートSがレジストロ
ーラ対322に案内されるようになっている。
【0025】装置本体303の下方に配設されたシート
搬送部323を介して、多重複写又は両面複写されるシ
ートが、上記レジストローラ対322になるようになっ
ている。上記搬送装置317の後端部には、定着器(定
着部)325が配設されている。さらに、この定着器3
25の後側に配設された第1の排出ローラ対327は、
通常第2方排出ローラ対327を介してシートを機外の
トレイ等に排出する。上記シート排出ローラ対326と
第2方排出ローラ対327との間には及び補助フラッパ
330が配設されていて、通常第1の排出ローラ対32
6から排出されたシートは、実線位置のフラッパ329
の上側に沿って搬送され、その搬送力で補助フラッパ3
30を矢印方向に揺動させ、それに基づいて検知アーム
331により光センサ332を作動させ、シートの通過
を検知しつつ、正転する第2方の排出ローラ対327に
より機外に排出するようになっている。
【0026】両面複写に際しては、シートは途中では上
記通常時と同様に第2の排出ローラ対327の正転によ
って部分的に機外に排出されるが、シートの後端が上記
補助フラッパ330を離れた時点で上記検知アーム33
1及び光センサ332の作動により第2の排出ローラ対
327が逆転作動され、これによりシートは補助フラッ
パ330及びフラッパ329の左側部にガイドされて経
路333へと導入されるようになっている。従って、両
面複写時、上記第2の排出ローラ対327、フラッパ3
29、補助フラッパ330、検知アーム331、光セン
サ332そして経路333によってシートが再給送され
るようになっている。
【0027】更にまた、多重複写に際しては、フラッパ
329が点線位置に切換えられ、第1の排出ローラ対3
26から排出されたシートはフラッパ329の右側部の
ガイド作用により経路333へ導入されるようになって
いる。従って、多重複写時、上記第1の排出ローラ対3
26、フラッパ329そして経路333によってシート
が再給送されるようになっている。
【0028】そして、経路333へ導入されたシート
は、搬送ローラ対335,336そしてシートの横方向
の1側端を基準位置に揃える横レジスト手段337を有
するシート搬送部323を介して、前記レジストローラ
対322に案内されるようになっている。
【0029】以上のように、上記画像形成装置301で
は、同一のシートに多重複写または両面複写を行う際に
画像形成部2及び定着部25を経て搬出されてきた転写
済シートを、フラッパ329等によるシート再給送手段
及びソート搬送部323を介して再び、画像形成部30
2へと送り込む方式をとっている。
【0030】ここで前述したレジストローラ対322
は、通常、ステッピングモータ、または、クラッチ等に
より、本体の用紙搬送駆動に対して独立して作動停止で
きるように構成されている。例えば、片面複写を行う場
合、シートは給紙ローラ319a,319bによって給
紙され、同じくステッピングモータ、又はクラッチによ
って制御された搬送ローラ対320a,320bによっ
てレジストローラ対322に送り込まれるが、このとき
レジストローラ対322は停止していて、搬送ローラ対
320a,320bによって移送されてきたシートはレ
ジストローラ対のニップ部につきあたり、わずかばかり
のループをガイド板の余裕空間の幅に作りながら搬送ロ
ーラ対320a,320bが駆動を停止することにより
止まる。
【0031】このループにより、シートはレジストロー
ラのニップに挟まれ、斜行強制先端位置規制をされる。
【0032】図70にレジストローラ対322によっ
て、シートが斜行強制される様子を表わした上視図を示
す。
【0033】シートSは例として図70に示すように、
レジストローラ対322に対して斜めに移送されてく
る。その後、シートはレジストローラ22のニップの片
端A1部に当接する。レジストローラ対322のニップ
に当接した後も、搬送ローラ対320は回り続け、シー
トSをレジストローラ対322の方向へ送り込もうとす
るため、前述したループが発生するのであるが、このと
き、シートSは図71において、レジストローラ対32
2に対する当接点A1 を中心に回転運動を始め、他端が
矢印Pの方向に動く。それにより、シートSは最終的に
図72の如く先端全体がレジストローラ対23のニップ
に当接し、斜行補正が完了する。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】 〈第1の発明の課題〉前述した〈従来の技術1〉では、
ソレノイド等を用いてフラッパ23を第1の位置から第
2の位置まで移動させなければならないが、そのフラッ
パ23の動作時間には機械間の差があり、最先のシート
1 と次のシートP2 の間にフラッパ23をいれること
ができないものができず、シートP1 を含むシートの束
が退避搬送路へ導かれる。
【0035】これはソレノイド等の部品レベルを管理す
ることで、初期状態においては、解決することができる
が、所定時間動作後など部品の変化により、実現できな
い。また、このことは、シートの搬送速度が速い時や、
より多くのシートを搬送路に積むためシートのずらし量
が少ない時により顕著となる。
【0036】本発明は、分離不良を生じることなく安定
して再給紙できる画像形成装置を提供することを目的と
するものである。 〈第2の発明の課題〉前述の〈従来の技術1〉では、ソ
レノイド等を用いてフラッパ23を第1の位置から第2
の位置まで移動させなければならないが、そのフラッパ
23の動作時間には機械間の差があり、最先のシートP
1 と次のシートP2 の間にフラッパ23を入れることを
ができないものができる。これはソレノイド等の部品レ
ベルを管1することで、初期状態においては、解決する
ことができるが、所定時間動作後など部品の変化によ
り、実現できない。また、このことは、シートの搬送速
度が速いときや、より多くのシートを搬送路に積むため
シートのずらし量が少ないときにより顕著となる。
【0037】本発明は、切換手段の動作タイミングを制
御することで、分離不良起こすことのない画像形成装置
を提供することを目的とするものである。 〈第3の発明の課題〉しかしながら、上記提案では、ソ
レノイド等を用いてフラッパ23を第1の位置から第2
の位置まで移動させなければならないが、そのフラッパ
23の動作時間には機械間の差があり、最先のシートP
1 と次のシートP2 の間にフラッパ23を入れることを
ができないものができず、シートP1 を含むシートの束
が退避搬送路へ導かれる。これはソレノイド等の部品レ
ベルを管理することで、初期状態においては、解決する
ことができるが、所定時間動作後など部品の変化によ
り、実現できない。また、このことは、シートの搬送速
度が速いときや、より多くのシートを搬送路に積むため
シートのずらし量が少ないときにより顕著となる。
【0038】この場合、ローラ対22により給紙搬出さ
たシートの遅れを検知しているとシート束は退避搬送路
24へ奥深く入り、JAM処理によって取り除くときに
処理が行えなかった。
【0039】本発明は、シートが退避搬送路へ深く入る
のを防止して、シートのジャム処理を容易にした画像形
成装置を提供することを目的とするものである。 〈第4の発明の課題〉前述した〈従来の技術1〉におい
ては、上記提案のフラッパ23によって最先のシートと
残りのシートの束を分離するには、図29に示すよう
に、フラッパ23の下降した位置の近傍に凹部33aを
設ける必要がある。このとき、最先のシートは凹部33
aを自分のコシの力で前進する。上記提案では、最先の
シートが凹部33aを通過するときはガイドが無い状態
で搬送されるため、たるみ等ができ易く、凹部の端に当
りシート折れが発生する。
【0040】これは、搬出側のローラ周速を搬送側のロ
ーラ周速より早くすることで少なくできるが搬出ローラ
によりこすられるため、画像こすれ等が起こる。
【0041】本発明は、切換手段近傍の凹部を、必要時
にのみに形成されるようにして、シートを損傷すること
なく安定した再給紙が可能の画像形成装置を提供するこ
とを目的とするものである。 〈第5の発明の課題〉前述した〈従来の技術1〉におい
ては、フラッパ23によって最先のシートと残りのシー
トの束を分離するには、図3に示すように、フラッパ2
3の下降した位置の近傍に凹部33aを設け、フラッパ
23の下降した位置での底面23bは搬送部ガイド33
より高さhだけ低くする必要がある。このとき、フラッ
パ23が最先のシートを凹部33aの方向に押し下げ、
最先のシートはフラッパ23と凹部33aとの間を自分
のコシの力で前進する。
【0042】前記従来例では、最先のシートがフラッパ
23により押し付けられているため、最先のシートの搬
送の妨げになり、シート搬送が遅れJAMになったり、
また、斜行する場合があった。このときは、シートのコ
シの力が弱いシート程顕著になった。これは、高さhを
小さくすればおこりにくくなるが、高さhを小さくする
と、最先のシートと残りのシートの束が分離できずに、
残りのシートの束の先端がフラッパ23の先端にあたり
シートを傷つけることが考えられる。
【0043】本発明は、分離後の最先のシートには、切
換手段が当接しないようにして、安定した再給紙を可能
にした画像形成装置を提供することを目的とするもので
ある。 〈第6の発明の課題〉しかしながら、再給送部における
ローラ対は、2面目の転写像を確実なものとするため、
安定した搬送性を特に必要とする。そのため通常の送り
ローラよりもバネ圧を高くして使用しているのが実際
で、本出願人の案出した1実施例においても総圧800
g〜1000gといったところに設定されている。これ
に対して、ジャム処理性向上のために上ガイド板171
aは、ユーザが開閉し易いように軽量化が図られ、自重
をあまりかせげないとうマイナス要因がある。そのた
め、ガイド板171aの自重Mはあまり大きくすること
ができない。
【0044】以上の如き理由で、この系ではしばしば M+Q<R という関係になることがあり、ジャム処理の後にガイド
板171aが閉まらず、搬送不良、紙詰まりを引き起こ
す原因となっていた。
【0045】本発明は、開閉自在のガイド部材の閉塞を
容易にしてジャム処理を向上させた画像形成装置を提供
することを目的とするものである。 〈第7の発明の課題〉〈従来の技術1〉で前述した両面
多重複写装置は、第1回目の画像形成が終了したシート
をガイド板対の下ガイド(中間トレイ)に積載すること
ができても、シートの種類、厚さ、保管状態により、シ
ート前端にカールが生じていた。
【0046】特に、本例においては、両面コピーの際、
定着装置によりヒータを内蔵した定着ローラ側にカール
が生じた。
【0047】また、多重コピーの際、曲率の小さい湾曲
搬送路を通過させていたために、中間トレイ上ではシー
トの前端には上カールがついてしまった。
【0048】そのために、中間トレイから画像形成部へ
搬送する際に、分離不良が発生した。該カールを矯正す
るには特別の装置を配設せねばならず、構造が複雑にな
る上、コストも高価になる。
【0049】そこで、本発明は、シート搬送路には特別
な装置を設置する必要のない簡単な構造でありながら、
中間トレイ上のシートを画像形成部に搬送する際に分離
搬送性がよいシート搬送装置を備えた画像形成装置を提
供することを目的とする。 〈第8の発明の課題〉ところでこのレジストローラ22
は片端(通常は手前)を基準にしてシートSを搬送する
装置の場合、通常基準側でない方を、ローラ対322の
軸方向に対して最大サイズのシートの中心から短く構成
されているのが通常である(図73においてd1 >d
2 )。
【0050】これは、シートSの紙端部が、カール等の
影響によって屈曲し1いた場合、レジストローラのニッ
プがその端部を挟み、角折れを引き起こしてしまうこと
があるため、シートSの端部を挟まないようにレジスト
ローラ自体をカットしているのである。
【0051】しかし、手前基準でシートを搬送する装置
の場合、図74に示すように最大サイズのシート(例と
てA3,A4)に対して、B4,B5の奥側端部はそれ
よりも内側にあるので、レジストローラの奥めを最大サ
イズのシート端部から大きくカットしなければならなく
なる。そのため、図73における d1 >d2 は、手前基準でシートを搬送する装置にとっては、必須
事項となってくる。
【0052】ところで、前述した斜行強制能力である
が、これは、本体のシート搬送ガイドの構成によってそ
の優劣が決定される部分もあるが、上記構成のレジスト
ローラ対322をもった装置においては、シートSの斜
行方向にもレジスト性能に大きなちがいがある。
【0053】図75に示す図で実線で表わされた手前が
先行しているシートはレジストローラ対322の手前端
部A1 に当接し、奥側が矢印P1 の方向に向かって回転
運動を始め、後に先端の全体がニップに挟まれ、斜行強
制させる。逆に奥側が先行しているシートは、レジスト
ローラ対322の奥側端部A2 に当接し、手前側が矢印
2 の方向に向かって回転運動を始めて斜行強制され
る。
【0054】ところが、この最初にシートSがレジスト
ローラ対のニップに最初に当接する点An は、シートS
の端部〜近ければ近いほど強制能力は高くなる。これは
回転モーメントがシートの斜行を強制しているためで、
図76(a) に示すようにシートSが搬送力Qで搬送され
てきた場合、シートの端部に近い箇所、点部からD1
位置に障害物をおけば、当然他端はその障害物を中心に
強い回転力P1 で回転運動を始める。
【0055】しかし、図76(b) に示すように中央部に
近い箇所、端部からD2 の位置に障害物をおくと、搬送
力Qで搬送されてきたシートSは比較的弱い回転力P2
で回転運動を始める。当然、この場合は、斜行強制が完
全に行われない場合があり、特に斜行量Eが大きくなれ
ばなるほど、強制される量は減ってくる。
【0056】上述した理由により、レジストローラ対3
22の端部が、シートSの端部より遠い奥側に当接して
の斜行強制能力は低く、奥側が先行してレジストローラ
対322に侵入してくるシートはしばしば斜行がとれ
ず、画像がシートSに対して曲がっていしまうという欠
点があった。本出願人の実機による測定結果としては、
手前先行の場合、斜行強制力の限界値は、 E1 =+3mm ほどであるが、奥側先行の場合の限界値は、 E2 =−0.8mm と大きな差があった。
【0057】しかし、E=0mmを狙ったシート搬送手段
でも、実際には、様々な部品のばらつき、又はシートの
状態等によって、E=+1.0〜−1.0ぐらいまで、
様々な状態でレジストローラ対322に侵入してくるた
め、この斜行強制能力の問題は、手前基準でシートを搬
送する装置にとって大きな課題となっていた。
【0058】本発明は、レジストローラの斜行とりを安
定して行うようにして、良好な画像を得ることのできる
画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0059】
【課題を解決するめの手段】
〈第1の発明の手段〉本発明によれば、シート(P)を
搬入するシート搬入手段(27)と、搬入された前記シ
ート(P)を正逆方向に所定量搬送し、所定量ずつずら
して積載すると共に、積載されたシートの束を搬送する
シート搬送手段(30)と、搬送された該シートの束の
最先のシート(P1 )を搬出するシート搬出手段(3
4)と、該シート搬出手段(34)と前記シート搬送手
段(30)との間に位置して搬送されているシートの束
を退避させる退避搬送路(24)と、該退避搬送路(2
4)へシートの束を導く第1の位置と該シートの束を退
避させない第2の位置とをとることが可能な切換え手段
(23)と、を有する画像形成装置において、前記最先
のシート(P1 )が該退避搬送路(24)へ退避したこ
とを判断する判断手段(M1 )と、前記判断手段(M
1 )Kの判断により、該シート束の搬送の停止を指示す
る指示手段(M2 )と、前記指示手段(M2 )の指示に
応じて該シート束を逆方向に所定量搬送後、正方向に該
シート束を搬送する制御手段(39)と、を有すること
を特徴とする。 〈第2の発明の手段〉本発明によれば、シート(P)を
搬入するシート搬入手段(27)と、搬入された前記シ
ート(P)を正逆方向に所定量搬送し、所定量ずつずら
して積載すると共に、積載されたシートの束を搬送する
シート搬送手段(30)と、搬送された該シートの束の
最先のシート(P1 )を搬出するシート搬出手段(3
4)と、該シート搬出手段(34)と前記シート搬送手
段(30)との間に位置して搬送されているシートの束
を退避させる退避搬送路(24)と、該退避搬送路(2
4)へシートの束を導く第1の位置と該シートの束を退
避させない第2の位置とをとることが可能な切換え手段
(23)と、を有する画像形成装置において、前記切り
換え手段(23)の前記第2の位置から、前記第1の位
置へ移動する移動時間を検知する検知手段(M3 )と、
前記検知手段(M3 )情報に応じて前記シートの束の最
先のシート(P1 )以外のシート束を該退避搬送路(2
4)へ導くように前記切り換え手段(23)を制御する
制御手段(39)と、有することを特徴とする。 〈第3の発明の手段〉本発明によれば、シート(P)を
搬入するシート搬入手段(27)と、搬入された前記シ
ート(P)を正逆方向に所定量搬送し、所定量ずつずら
して積載すると共に、積載されたシートの束を搬送する
シート搬送手段(30)と、搬送された該シートの束の
最先のシート(P1 )を搬出するシート搬出手段(3
4)と、該シート搬出手段(34)と前記シート搬送手
段(30)との間に位置して搬送されているシートの束
を退避させる退避搬送路(24)と、該退避搬送路(2
4)へシートの束を導く第1の位置と該シートの束を退
避させない第2の位置とをとることが可能な切換え手段
(23)と、を有する画像形成装置において、前記最先
のシート(P1 )が前記退避搬送路(24)へ退避させ
られなかったことを検知する検知手段(M4 )と、前記
検知手段(M4 )の検知情報により前記最先のシート
(P1 )が退避搬送路(24)へ退避したことを判断す
る判断手段(M5 )と、前記判断手段(M5 )の判断に
より前記搬送手段(30)を含む、画像形成装置の動作
の少なくとも1つの動作の停止を指示する指示制御手段
(39)と、を有することを特徴とする。 〈第4の発明の手段〉本発明は、シート(P)を搬入す
るシート搬入手段(27)と、搬入された前記シート
(P)を正逆方向に所定量搬送し、所定量ずつずらして
積載すると共に、積載されたシートの束を搬送するシー
ト搬送手段(30)と、搬送された該シートの束の最先
のシート(P1 )を搬出するシート搬出手段(34)
と、該シート搬出手段(34)と前記シート搬送手段
(30)との間に位置して搬送されているシートの束を
退避させる退避搬送路(24)と、該退避搬送路(2
4)へシートの束を導く第1の位置と該シートの束を退
避させない第2の位置とをとることが可能な切換え手段
(23)と、を有する画像形成装置において、前記切り
換え手段(23)の下方近傍に位置し、前記シートを支
持可能な第2の位置と支持しない第1の位置とに切り換
え可能なシート支持手段(45)を有することを特徴と
する。 〈第5の発明の手段〉本発明は、シート(P)を搬入す
るシート搬入手段(27)と、搬入された前記シート
(P)を正逆方向に所定量搬送し、所定量ずつずらして
積載すると共に、積載されたシートの束を搬送するシー
ト搬送手段(30)と、搬送された該シートの束の最先
のシート(P1 )を搬出するシート搬出手段(34)
と、該シート搬出手段(34)と前記シート搬送手段
(30)との間に位置して搬送されているシートの束を
退避させる退避搬送路(24)と、該退避搬送路(2
4)へシートの束を導く第1の位置と該シートの束を退
避させない第2の位置とをとることが可能な切換え手段
(23)と、を有する画像形成装置において、前記切り
換え手段(23)により前記シートの束が前記退避搬送
路(24)へ退避したことを判断する手段(M6 )と、
前記判断手段(M6 )による判断情報により前記切り換
え手段(23)を前記第1の位置から前記第2の位置へ
切り換える制御手段(39)と、を有することを特徴と
する。 〈第6の発明の手段〉第6の発明は、シートを搬送する
ための搬送手段(145)を有し該搬送手段(145)
に対して回動可能であって、その位置をシート搬送可能
な位置と搬送路を開放する位置に選択可能であり、シー
ト搬送可能な位置を他部材と衝合させて決定する第1ガ
イド部材(170a)と、前記搬送手段(145)に直
交する方向に回動可能であってその位置をシート搬送可
能な位置と、搬送路を開放する位置とに選択可能であ
り、シート搬送可能な位置を他の部材と衝合させて決定
する第2ガイド部材(171a)と、を具備し、前記第
1ガイド部材(170a)のシート搬送可能な位置を決
定する衝合部(Q)が第2ガイド部材(171a)上に
あり、該第2ガイド部材(171a)のシート搬送可能
な位置を決定せしめる衝合部材(172)が固定ガイド
板(172b)上、もしくは固定ガイド板(171b)
に固定された部材上にあることを特徴とする。 〈第7の発明の手段〉本発明は、上述事情に鑑みてなさ
れたものであって、画像形成部にて第1回目の画像形成
がなされたシート(P)を、シート搬送手段(30)に
て正逆方向に所定量搬送して所定量ずつずらして積載
し、かつ該積載されたシート束をその最先のシート(P
1 )からシート搬出手段(34)にて搬出して前記画像
形成部に搬送する中間トレイ(33)を備えている画像
形成装置において、前記中間トレイ(33)に配置さ
れ、前記シート(P)を前記シート搬出手段(34)に
導く第1の位置と退避搬送路(24)に導く第2の位置
に切換え得るシート切換え手段(23)と、該シート切
換え手段(23)を、前記シート束の最先のシート(P
1 )のみを前記シート排出手段(34)に導き、かつ他
のシートを前記退避搬送路(24)に導くべく、前記第
1の位置から第2の位置へ切換え制御する制御手段(8
3)と、前記シート切換え手段(23)を第2の位置へ
切換えた際、該シート切換え手段(23)の先端が位置
する近傍の前記シート搬送路に形成された凹部(33
a)と、該凹部(33a)の上流側から該凹部(33
a)上方部に向けて延出して配置された第1の薄板弾性
部材(82)と、を備えてなることを特徴とする。 〈第8の発明の手段〉本発明は、画像形成部(210)
と、この画像形成部(210)に対して所定のタイミン
グをもって回転運動を開始し、最大サイズのシートに対
してシートの端部にローラ対のニップが存在しないレジ
ストローラ対(222)と、該レジストローラ対(22
2)にシートを給送する搬送ローラ対(220,22
1,237)とを有し、各サイズのシートを搬送する場
合に、シートの片側端部を基準として、シート搬送する
画像形成装置において、前記搬送ローラ対(220,2
21,237)の駆動側のローラ(220b,221
b,237b)の直径がローラの軸方向に関して一定で
ないことを特徴とする。
【0060】
【作用】
〈第1の発明の作用〉第1の面に画像形成されたシート
は、再給紙を行うところへシート搬入手段により搬入さ
れて、所定量ずつずらして積載される。積載されたシー
ト束は、シート搬送手段により正逆方向に搬送され、正
方向への搬送時に最先のシートが切換手段により分離さ
れ、最先のシート以外のシート束は、退避搬送路へ退避
される。
【0061】分離された最先のシートは、これを検知す
るセンサにより検知される。最先のシートが分離されな
いときには、上記センサの情報によりシート束を逆方向
へ搬送しした後に正方向へ再給紙動作が行われる。
【0062】これにより、機械間の動作時間のバラツキ
や耐久等による動作時間の変化が起こっても分離不良を
起こすことなしに安定に再給紙を行うことができる。 〈第2の発明の作用〉第1の面に画像形成されたシート
は、再給紙を行うところへシート搬入手段により搬入さ
れて、所定量ずつずらして積載される。積載されたシー
ト束は、シート搬送手段により正逆方向に搬送され、正
方向への搬送時に最先のシートが切換手段により分離さ
れ、最先のシート以外のシート束は、退避搬送路へ退避
される。
【0063】上記切換手段の移動時間は、移動時間検知
手段により検知され、この検知情報に基づいて、切換手
段の動作タイミングが制御される。これにより、機械間
の動作時間のバラツキや耐久等による動作時間の変化が
起こっても、シートの分離不良を起こすことなく、安定
した再給紙を行うことができる。 〈第3の発明の作用〉第1の面に画像形成されたシート
は、再給紙を行うところへシート搬入手段により搬入さ
れて、所定量ずつずらして積載される。積載されたシー
ト束は、シート搬送手段により正逆方向に搬送され、正
方向への搬送時に最先のシートが切換手段により分離さ
れ、最先のシート以外のシート束は、退避搬送路へ退避
される。
【0064】最先のシートが切換手段により分離されな
いと検知手段により検知されると、この検知情報に基づ
いて最先のシートが退避搬送路へ退避したことを判断手
段により判断される。この判断により、シートの搬送を
停止させることにより、シートが退避搬送路へ深く入る
のが防止されて、ジャム処理を容易に行うことができ
る。 〈第4の発明の作用〉第1の面に画像形成されたシート
は、再給紙を行うところへシート搬入手段により搬入さ
れて、所定量ずつずらして積載される。積載されたシー
ト束は、シート搬送手段により正逆方向に搬送され、正
方向への搬送時に最先のシートが切換手段により分離さ
れ、最先のシート以外のシート束は、退避搬送路へ退避
される。
【0065】積載されたシート束の中、最先のシートは
切換手段により分離される。最先のシーの分離時以外
は、最先のシートは移動可能の支持手段にガイドされて
再給紙されていく。これにより、最先のシートの分離時
のために使用される凹部によって最先のシートが損傷す
る現象が防止されて安定した再給紙を行うことができ
る。 〈第5の発明の作用〉第1の面に画像形成されたシート
は、再給紙を行うところへシート搬入手段により搬入さ
れて、所定量ずつずらして積載される。積載されたシー
ト束は、シート搬送手段により正逆方向に搬送され、正
方向への搬送時に最先のシートが切換手段により分離さ
れ、最先のシート以外のシート束は、退避搬送路へ退避
される。
【0066】切換手段が最先のシートを分離し、分離後
のシート束を退避搬送路へさせたことが判断手段によっ
て判断されると、切換手段は最先のシートから離隔す
る。これにより、切換手段の当接により最先のシートの
搬送が遅れてジャムになったり、斜行したりする現象が
防止される。 〈第6の発明の作用〉第1の面に画像を形成されたシー
トは、ある回転中心に関して開閉可能なシート搬送用の
第1のガイド部材を含む1対のガイド板から第2のガイ
ド部材を含む他の1対のガイド板へ搬送される。上記第
1のガイド部材はシート搬送と直交した支軸を中心に開
閉され、第2のガイド部材は上記第1のガイド部材の支
軸と直交する支軸を中心に開閉自在となっている。
【0067】上記第1のガイド部材を第2のガイド部材
に当接させて位置決め決定する構成をとることにより、
第2のガイド部材に第1のガイド部材の自重が加わるこ
とになり、これにより、第2のガイド部材を開放する向
きに作用する反力の強い板ばねを第2のガイド部材に備
えていても、第2のガイド部材を容易に閉めることが可
能となり、紙詰まり処理後にガイド板が開放されたまま
になることがなくなり、このために引き起こる、紙詰ま
り搬送不良等がなくなり安定した複写機をユーザに提供
できるようになった。
【0068】また、つけ加えると、第2のガイド部材の
回転中心にトルクリミッタ等の回転駆動力伝達部材を配
設し、その回転駆動力が第2のガイド部材を押し下げる
方向に構成づければ効果は一層増すことになる。 〈第7の発明の作用〉以上構成に基づき、画像形成部に
て第1回目の画像形成がなされた複数のシートを、多重
あるいは両面に画像を形成するときは、シート搬送手段
(30)にて正逆方向に所定量搬送して所定量ずつずら
して積載し、かつ該積載されたシート束をその最先のシ
ート(P1 )からシート搬出手段(34)にて搬出して
前記搬送部に搬送する中間トレイ(33)を備えている
画像形成装置において、該シート切換え手段の先端はシ
ート搬送路に形成された凹部に位置し、該凹部上方部に
向けて第1の薄板弾性部材が備えられている。カールを
した最先のシート(P1)の先端がシート切換え手段と
第1の弾性部材とで挟持され、他のシートはカールを矯
正しながら前記シート排出手段(第1の位置)に導か
れ、他のシートは退避搬送路に導かれる。
【0069】これにより、中間トレイ装置での分離搬送
が確実なものとなる。 〈第8の発明の作用〉画像形成するためのシートは、搬
送ローラ対によりレジストローラへ送られて斜行とりが
なされる。上記レジストローラ対の上流に配設された搬
送ローラの径を長手方向に対して異ならせる。
【0070】詳しくは手前側の径を大きく、奥側の径を
それよりも小さくしたことにより、レジストローラ対に
侵入してくるシートをあらかじめ手前先行で侵入してく
るようにする。そのため、斜行強制能力の低い奥先行の
シートがレジストローラ対で斜行強制がなされないとい
う大きな問題点が解決され、良好な複写像が得られるよ
うになった。特に多重複写時の際のズレがなくなり、多
重複写が可能である装置において、大きな効果をもたら
した。
【0071】
【実施例】
〈第1の発明の実施例1〉以下、本発明の実施例を図面
に沿って説明する。
【0072】図1は、本発明を適用した画像形成装置で
あり、異なる色による両面及び多重複写をする複写装置
を示す。
【0073】図1において、図13に示す従来例と共通
の構成、作用をする部材については同符号を付して説明
を省略する。
【0074】従って、搬送路15,20の合流する搬送
路25からレジストローラ12までの部分を図1及び図
2を参照して説明する。
【0075】前記搬送路25の下流端にシートPの先端
を検知するセンサ26が設けられ、このセンサ26の少
し上流側に搬送ローラ対27が設けられている。また、
搬送路25の上ガイド28が斜下方に延設されると共
に、この上ガイド28の下方にほぼ水平な下ガイド29
が対向して設けられ、この下ガイド29の上面とほぼ同
一面上にニップ面を有するゴム製の駆動ローラ30aが
設けられ、摩擦係数が小さい樹脂性の従動ローラ30b
が駆動ローラ30aの上方に対向して、上下移動可能に
設けられて、板ばね31により下方に付勢されている。
【0076】また、ローラ対30a,30bの右側に上
下ガイド28,29と同様な上ガイド32、下ガイド3
3が設けられ、この両ガイド32,33の右側にほぼ下
ガイド33の上面と同一面にニップ部を有するローラ対
34a,34bが設けられ、ローラ34aは固設された
軸に軸支され、ローラ34bは上下動自在に板ばね37
により下方に付勢されて、ローラ34aに圧接するよう
になっている。そして、このローラ対34a,34bの
右側に平坦面から上方に湾曲した上下ガイド35,36
が、下ガイド36の上面がローラ対34a,34bのニ
ップ面とほぼ同一面になるように設けられている。
【0077】また、前記上ガイド32のローラ対34
a,34b寄りに分岐ガイド24が斜め上方に設けら
れ、この分岐ガイド24の基端部にフラッパ23が軸2
3aに枢支されている。
【0078】そして、下ガイド33にはフラッパ23が
下降した位置の近傍に凹部33aが形成されている。そ
して、図3に示すように、フラッパ23の底面23bは
凹部33aの底面から高さhの間隙があり、かつ下ガイ
ド板33の表面よりも少し高さh1 だけ下方に位置する
ようになっている。
【0079】また、下ガイド33の凹部33aの上流側
にシートPを検知するセンサ38が取付けられている。
【0080】また、下ガイド33の凹部33aの下流側
にシートP1 を検知するセンサ42が取付けられてお
り、シートP1 が分離したことを検知する。
【0081】センサ42は図3に示すように、可倒式の
レバーである421と遮光部材42s、フォトセンサ4
2pで構成され、シートがセンサ421に到達するとセ
ンサレバー421は倒れ、遮光部材42sはフォトセン
サ42pからはずれる。フォトセンサ42pに出力が変
化する。
【0082】そして、前記ローラ対27の駆動ローラ、
ローラ30a,34aが夫々ステッピングモータ27
m,30m,34mにギヤ列等を介して連結されてお
り、これ等モータ27m,30m,34mの信号回路が
制御部39に接続され、更に制御部39に複写枚数、両
面モード、多重モード、コピースタート等を指示するキ
ーボード40と、シートサイズ検出装置41とが夫々接
続されている。
【0083】なお、フラッパ23はソレノイド23sに
連結されており、ソレノイド23sの信号回路が制御部
39に接続されている。
【0084】また、ローラ30a,34aは摩擦係数の
大きいゴム等よりなり、ローラ30b,34bは摩擦係
数が小さい樹脂等よりなる。
【0085】次に本実施例の作用を説明する。
【0086】先ず、下ガイド29,33(再給紙通路)
に複数のシートPの束を収納する動作を図4のフローチ
ャートを参照して説明する。
【0087】キーボード40により両面又は多重の複写
モードが設定され、コピースタートが指示されると、前
述した通りカセット10よりシートPが取出され、感光
ドラム3により片面に画像が形成されたシートPがステ
ップ1で回転を開始したローラ27まで送られてくる。
図4のステップ2にてセンサ26によりシートPの先端
が検知されてからシート先端がローラ30a,30bの
ニップに達してループを形成し、先端を揃えるまでに必
要な所定時間t1 経過後(S3)、モータ30mをスタ
ートさせる(S4)。
【0088】そしてシートの後端をローラ対27及びガ
イド25から抜くためにシートPがローラ対30a,3
0bに挟持されてからあらかじめ設定された所定距離搬
送する必要な所定時間t2 だけモータ30mを回転させ
(S5、図5)、t2 経過後モータ30mを逆転させ
(S6)、t2 よりも短い所定時間t2 −△tだけ逆転
させた後にモータ30mを停止する(S7,8)。モー
タ30mの逆転によりシートPはローラ対30a,30
bによって逆方向に搬送され、シートPの先端はローラ
対30a,30bのニップ部から所定距離Lだけ下流側
に位置する(図6)。シートの後端はガイド29上を案
内されてローラ対27の下側に入り込む。
【0089】なお、ローラ対の回転は制御部39からモ
ータ30mに送るパルスの数によっても制御できる。即
ちシートP先端がローラ対30a,30bのニップに達
してからシートPを所定距離だけ搬送するのに必要なモ
ータ30mの回転角に対応する数だけのパルスを送るこ
とによっても同様にローラ対30a,30bを制御でき
る。
【0090】次にステップ9において設定枚数の積載が
終了したか否かを判断し、終了していない場合はステッ
プ2にもどる。そして次のシートPが搬送され、ローラ
対30a,30bに到達すると、ローラ対30a,30
bは1枚目のシートPを挟持したまま前回と全く同じ作
動をし、2枚目のシートPの先端をローラ30a,30
bのニップ部よりLだけ下流側に位置させる。この際、
1枚目のシートPは2枚目のシートPといっしょに搬送
され、1枚目のシートP1 の先端は2枚目のシートP2
の先端より更にLだけ下流側に位置する。
【0091】これにより2枚のシートP2 は距離Lだけ
ずれた状態で重ねられる。この動作を設定枚数のシート
Pに対し行うことで、図7の如く順次シートを距離Lだ
けずらした状態で積み重ねることができる。そして、モ
ータ27mは停止する(S10)。
【0092】これらの過程において、ローラ対30a,
30bにシートPを突き当てる際に、搬送路中に突出し
ているのはすべり性のよい樹脂性のローラ30bである
ため、シートPの先端はスムーズにローラ対30a,3
0bのニップに入り込むことが可能である。
【0093】キーボード40によりスタートが指示され
るとモータ30m,34mの回転が開始され、積載され
たシートPの束がローラ対34a,34bへ送られる
(S11,12)。モータ30mの回転が開始されてか
ら、最先のシートP1 の先端がセンサ38を通過した
(S14)後、P1 の先端が図7に示す凹部33aの底
部33bに到達するのに必要な所定時間t3 経過後、フ
ラッパ23が作動する。(この底部33bはフラッパ2
3が最先のシートP1 のみに係合する位置とする)(S
15,16)。
【0094】そして、正常なタイミングでフラッパ23
が動作した時、図9に示すように、フラッパ23が最先
のシートP1 を凹部33aの方向に押し下げて、導き、
フラッパ23は図3に示すように下ガイド33よりも高
さh1 だけ低いために、2枚目のシートP2 及びそれよ
り上方のシートPはフラッパ23に掬い上げられ分離さ
れる。なお、最先のシートP1 もフラッパ23と凹部3
3aとの間の充分な隙間を自分のコシの力で前進する。
【0095】ステップ16でフラッパ23を動作させた
後、ステップ24へ移行する。S24ではフラッパ23
で最先のシートP1 が分離したか否かを判断するJAM
タイマをスタートし、ステップ25へ移行する。ステッ
プ25ではセンサ42がONか、否かの判断をする。O
Nの時は最先のシートP1 が分離されたと判断できステ
ップ17へ移行する。
【0096】ステップ25でセンサ42がONでない
時、ステップ26へ移行する。ステップ26ではステッ
プ24でスタートしたタイマが所定の時間をオーバして
いるか、否かを判断する。ここで所定の時間とは最先の
シートP1 が凹部33aの底部33bからセンサ42に
到達する時間よりマージン分長い時間である。
【0097】ステップ26でタイマがオーバしていない
時ステップ25へ戻りセンサ42をチェックする。ステ
ップ26でタイマがオーバしている時ステップ27へ移
行する。ステップ27ではモータ30mを停止し、逆転
させる(S27,28)。そして、シート束が元の位置
に戻るまで時間t7 経過後、モータ30mを停止し、ス
テップ31へ移行する。(S29,30)。ステップ3
1では時間t3 を△t3 だけ長くして、ステップ11へ
戻る。ここで、△t3 は積載したシート束のズレ長さが
でシート搬送の速度がPSである時、 △/PS>△t3 で定められる値であり、本実施例では △t3 =△L/PS/2 で得られる。この時のt3 はMPUの内部にあるRAM
の所定の番地に書き込まれ、以下この値で行われる。こ
のRAMは不揮発性のRAMであってもよい。
【0098】ステップ17において最先シートP1 の後
端が図10に示すように、ローラ対30a,30bを離
れるに必要なt4 時間が経過すると、ステップ18へ移
行し、モータ30mが逆転する。最先のシートP1 はロ
ーラ対34a,34bにより下流に搬出され、第2枚目
のシートP2 及び上方のシートPの束はローラ対30
a,30bにより逆送されて元の位置に戻り、モータ3
0mは停止と共にフラッパ23は図7に示す位置に戻る
(S19,20)。
【0099】更に、所定時間t5 経過後に、モータ34
mは停止され、最先のシートP1 はレジストローラ12
に搬送され、次の画像形成が行われる(S21,2
2)。
【0100】そして、設定枚数の再給紙が終了したか否
かを(S23)により判断して、終了していない場合に
は(S11)に戻る。
【0101】なお、上記実施例においては、階段上にシ
ートPを積載する場合に最下位のシートPを最先のシー
トP1 としたが、図6に示す長さLを−Lになるように
すると、最上のシートPが最先のシートP1 となる。そ
のためには、図11に示すように、下ガイド29の左側
にローラ対42を設けて、ローラ対30a,30bが搬
送できない長さ−Lを搬送する。そして、上ガイド32
に凹部32aを設け、分岐ガイド24、フラッパ23を
下方に配設する。
【0102】かくすることにより、積載したシートPを
逆順に再給紙して画像形成することができる。 〈第1の発明の実施例2〉第1の実施例に代わり、フラ
ッパ23の底部23bに設けた接触センサ43によりシ
ートP1 の分離検知を行う。その他の構成に関しては第
1の実施例と同じである。
【0103】フラッパ23の底面23bは凹部33aの
底面から高さhの間隙がある。そのため、シートが無い
時(最先のシートP1 が分離できなかった時)にはフラ
ッパ23の底面23bに付けられた接触センサ43は検
知しない。しかし、第1の実施例で述べた様に、最先の
シートP1 がフラッパ23で分離される時はフラッパ2
3により、最先のシートP1 は凹部33a方向に押し下
げられるため、接触センサ43はシートを検知する。
【0104】図18は本実施例の再給紙時のフローチャ
ートを示す。キーボード40よりコピーキーがONされ
るとステップ41へ移行し、再給紙動作がスタートす
る。モータ30m,34mの回転が開始され、積載され
たシートPの束がローラ対34a,34bへ送られる
(S41,42)。モータ30mの回転が開始されてか
ら、最先のシートP1 の先端がセンサ38を通過した
(S44)後、P1 の先端が図7に示す凹部33aの底
部33bに到達するのに必要な所定時間t3 経過後、フ
ラッパ23が作動する(この底部33bはフラッパ23
が最先のシートP1 のみに係合する位置とする)(S4
5,46)。
【0105】そして、フラッパ23の動作時間に必要で
あると考えられる時間ウェイトし(S54)、センサ4
3がONか、否かチェックする(S55)。センサ43
がONの時ステップ47へ移行し、最先のシートP1
後端が図10に示すように、ローラ対30a,30bを
離れるに必要な時間t11時間が経過すると、モータ30
mが逆転する(S47,48)。
【0106】第2枚目のシートP2 及び上方のシートP
の束はローラ対30a,30bにより逆送されて元の位
置に戻り、モータ30mは停止と共にフラッパ23は図
7に示す位置に戻る(S49,50)。
【0107】ステップ55でセンサ43がOFFの時、
ステップS56へ移行する。ステップ56ではモータ3
0mを停止し、逆転させる(S57,58)。そして、
シート束が元の位置に戻るまで時間t8 経過後、モータ
30mを停止し、ステップ61へ移行する(S59,6
0)。ステップ61では時間t3 を△t3 だけ長くし
て、ステップ41へ戻る。ここで、△t3 は積載したシ
ート束のずれ長さが△でシート搬送の速度がPSであ
る時、 △/PS>△t3 で定められる値であり、本実施例では △t3 =△/PS/2 で得られる。この時のt3 はMPUの内部にあるRAM
の所定の番地に書き込まれ、以下この値で行われる。
【0108】このようにして、フラッパ23の底部23
bに接触センサ43を設け、このセンサにより最先のシ
ートP1 の分離を検知することで、第1の実施例より、
よりすぐに分離不良を検知することができ、少しの時間
のロスで再動作を行うことができる。 〈第2の発明の実施例1〉以下、本発明の実施例を図面
に沿って説明する。なお、第1の発明における図1〜図
8、図9〜図17の各図の構成及びフローチャート等
は、本発明においても同じであるので、その図示及び説
明は省略する。
【0109】本発明の実施例の動作について、図7を用
いて説明する。
【0110】キーボード40によりスタートが指示され
るとモータ30m,34mの回転が開始され、積載され
たシートPの束がローラ対34a,34bへ送られる
(S11,12)。モータ30mの回転が開始されてか
ら、最先のシートP1 の先端がセンサ38を通過した
(S14)後、P1 の先端が図7に示す凹部33aの底
部33bに到達するのに必要な所定時間t3 経過後、フ
ラッパ23が作動する。(この底部33bはフラッパ2
3が最先のシートP1 のみに係合する位置とする)(S
15,16)。
【0111】そして、正常なタイミングでフラッパ23
が動作した時、図9に示すように、フラッパ23が最先
のシートP1 を凹部33aの方向に押し下げて、導き、
フラッパ23は図3に示すように下ガイド33よりも高
さh1 だけ低いために、2枚目のシートP2 及びそれよ
り上方のシートPはフラッパ23に掬い上げられ分離さ
れる。なお、最先のシートP1 もフラッパ23と凹部3
3aとの間の充分な隙間を自分のコシの力で前進する。
【0112】ステップ16でフラッパ23を動作させた
後、ステップ24へ移行する。S24ではフラッパ23
で最先のシートP1 が分離したか否かを判断するJAM
タイマをスタートし、ステップ25へ移行する。ステッ
プ25ではセンサ42がONか、否かの判断をする。O
Nの時は最先のシートP1 が分離されたと判断できステ
ップ17へ移行する。
【0113】最先のシートP1 の後端が図9に示すよう
に、ローラ対30a,30bを離れるに必要なt4 時間
が経過すると、モータ30mが逆転する(ステップS1
7,18)。最先のシートP1 はローラ対34a,34
bにより下流に搬出され、第2枚目のシートP2 及び上
方のシートPの束はローラ対30a,30bにより逆送
されて元の位置に戻り、モータ30mは停止と共にフラ
ッパ23は図6に示す位置に戻る(ステップS19,2
0)。
【0114】更に、所定時間t5 経過後に、モータ34
mは停止され、最先のシートP1 はレジストローラ12
に搬送され、次の画像形成が行われる(ステップS2
1,22)。
【0115】そして、設定枚数の再給紙が終了したか否
かを(ステップS23)により判断して、終了していな
い場合には(ステップS11)に戻る。
【0116】次に、前述したフラッパ23の動作時間検
知ついて図17と図18に沿って述べる。
【0117】図17はフラッパ23の位置検知センサの
ブロック図を示す。フラッパ23の側部の紙搬送に影響
しない領域にセンサ検知の遮光部材43が付けられてい
る。42はフォトセンサであり、フラッパ23が下降し
た位置にあるとき、遮光部材により遮光されて制御回路
にON信号を出す。
【0118】図18は動作時間を検知するサブルーチン
のフローチャートであり、このサブルーチンは画像形成
装置のコピースタートが指示されたときに呼ばれるサブ
ルーチンである(図19)。制御部39はソレノイド2
3s(不図示)にON信号を出す(ステップS30)。
そして、タイマ1をクリアしてタイマを再スタートする
(ステップS31)。
【0119】センサ42がONすると制御回路39はタ
イマを停止し、タイマ1の値を所定のRAMに保存す
る。以下前述したタイミングでこのRAMの値が読み込
まれ、P1 の先端がセンサ38から底部33bに到達す
る時間と前述のRAMの値の差でソレノイド23sをO
Nする。
【0120】かかる構成においては、ローラ対30a,
30bと34a,34bとの間の間隔をシートPの長さ
に応じて変化させなくとも、異なったサイズのシートP
を階段状に積載し、確実に分離して給送できると共に、
シートP1 ,P2 間の摺擦を起こすこともない。即ち、
シートPを階段的に積載する場合、図3のフローチャー
ト(ステップS5)の時間t2 と(ステップS27)の
時間t2 −ΔtをシートPの搬送方向の長さに応じて変
えればよい。シートPの後端をローラ対27とガイド2
5から抜くためには、長いシートPほどt2 を長くすれ
ばよい。同様にt2 −ΔtもシートPの長さに応じて設
定すれば異なったサイズのシートPを長さLずつずらし
て積載できる。図7のフローチャートのt4 ,t5 をシ
ートPの長さに応じて変える。t4 は最先のシートP1
の後端がローラ対30a,30bから抜くための時間で
あるから長いシートPほど長く設定する。時間t5 は最
先のシートP1 以外のシートPを元に戻す時間であり、
長いシートPほど長くなる。
【0121】シートPのサイズはシートサイズ検出装置
41で検知し、検知したサイズに応じて、t1 ,t2
2 −Δt,t4 ,t5 時間を制御部39で算出する。
シートサイズ検出装置41は、例えば公知のカセットか
らサイズを検出するタイプでもよい。センサをシートP
が通過する時間により検出するものでもよい。
【0122】なお、上記実施例においては、階段状にシ
ートPを積載する場合に最下位のシートPを最先のシー
トP1 としたが、図5に示す長さLを−Lになるように
すると、最上のシートPが最先のシートP1 となる。そ
のためには、図10に示すように、下ガイド29の左側
にローラ対42を設けて、ローラ対30a,30bが搬
送できない長さ−Lを搬送する。そして、上ガイド32
に凹部32aを設け、分岐ガイド24、フラッパ23を
下方に配設する。
【0123】かくすることに、積載したシートPを逆順
に再給紙して画像形成することができる。
【0124】第1の実施例にかわり電源投入時にフラッ
パ23の移動時間を測定する。
【0125】図20は電源投入時に呼ばれるサブルーチ
ンである。ステップS40ではマイコンの動作モード、
ポートの設定、RAMのクリア等の初期設定が行われ
る。ステップS41では各搬送部での紙があるか否かの
チェックが行われる(JAMチェック)。JAMでない
時、フラッパ23の移動時間測定サブルーチンが呼ばれ
る(ステップS42)。フラッパ23の移動時間測定サ
ブルーチンは第1の実施例と同様であり、フラッパ23
の移動時間測定後各部のウェイト動作を行う。
【0126】このように、電源投入時にフラッパ23の
移動時間を測定し、以下この時間によりフラッパ23の
制御を行っても同様の効果を得ることができる。
【0127】また、同様にウェイト終了後や、両面トレ
イにシート束を積載後再給紙までに行っても同様であ
る。
【0128】また、所定枚数のコピー後に行ってもよ
い。 〈第2の発明の実施例1〉以下、本発明の実施例を図面
に沿って説明する。なお、第1の発明における図1〜図
8、図9〜図17の各図の構成及びフローチャート等
は、本発明においても同じであるので、その図示及び説
明は省略する。
【0129】本発明の実施例の動作について、図19を
用いて説明する。
【0130】キーボード40によりスタートが指示され
るとモータ30m,34mの回転が開始され、積載され
たシートPの束がローラ対34a,34bへ送られる
(S11,12)。モータ30mの回転が開始されてか
ら、最先のシートP1 の先端がセンサ38を通過した
(S14)後、P1 の先端が図7に示す凹部33aの底
部33bに到達するのに必要な所定時間t3 経過後、フ
ラッパ23が作動する。(この底部33bはフラッパ2
3が最先のシートP1 のみに係合する位置とする)(S
15,16)。
【0131】そして、正常なタイミングでフラッパ23
が動作した時、図9に示すように、フラッパ23が最先
のシートP1 を凹部33aの方向に押し下げて、導き、
フラッパ23は図3に示すように下ガイド33よりも高
さh1 だけ低いために、2枚目のシートP2 及びそれよ
り上方のシートPはフラッパ23に掬い上げられ分離さ
れる。なお、最先のシートP1 もフラッパ23と凹部3
3aとの間の充分な隙間を自分のコシの力で前進する。
【0132】最先のシートP1 の後端が図10に示すよ
うに、ローラ対30a,30bを離れるに必要なt4
間が経過すると、モータ30mが逆転する(ステップS
17,18)。最先のシートP1 はローラ対34a,3
4bにより下流に搬出され、第2枚目のシートP2 及び
上方のシートPの束はローラ対30a,30bにより逆
送されて元の位置に戻り、モータ30mは停止と共にフ
ラッパ23は図7に示す位置に戻る(ステップS19,
20)。
【0133】更に、所定時間t5 経過後に、モータ34
mは停止され、最先のシートP1 はレジストローラ12
に搬送され、次の画像形成が行われる(ステップS2
1,22)。
【0134】そして、設定枚数の再給紙が終了したか否
かを(ステップS23)により判断して、終了していな
い場合には(ステップS11)に戻る。
【0135】次に、前述したフラッパ23の動作時間検
知ついて図25と図26に沿って述べる。
【0136】図25はフラッパ23の位置検知センサの
ブロック図を示す。フラッパ23の側部の紙搬送に影響
しない領域にセンサ検知の遮光部材43が付けられてい
る。42はフォトセンサであり、フラッパ23が下降し
た位置にあるとき、遮光部材により遮光されて制御回路
にON信号を出す。
【0137】図26は動作時間を検知するサブルーチン
のフローチャートであり、このサブルーチンは画像形成
装置のコピースタートが指示されたときに呼ばれるサブ
ルーチンである(図19)。制御部39はソレノイド2
3s(不図示)にON信号を出す(ステップS30)。
そして、タイマ1をクリアしてタイマを再スタートする
(ステップS31)。
【0138】センサ42がONすると制御回路39はタ
イマを停止し、タイマ1の値を所定のRAMに保存す
る。以下前述したタイミングでこのRAMの値が読み込
まれ、P1 の先端がセンサ38から底部33bに到達す
る時間と前述のRAMの値の差でソレノイド23sをO
Nする。
【0139】かかる構成においては、ローラ対30a,
30bと34a,34bとの間の間隔をシートPの長さ
に応じて変化させなくとも、異なったサイズのシートP
を階段状に積載し、確実に分離して給送できると共に、
シートP1 ,P2 間の摺擦を起こすこともない。即ち、
シートPを階段的に積載する場合、図4のフローチャー
ト(ステップS5)の時間t2 と(ステップS27)の
時間t2 −ΔtをシートPの搬送方向の長さに応じて変
えればよい。シートPの後端をローラ対27とガイド2
5から抜くためには、長いシートPほどt2 を長くすれ
ばよい。同様にt2 −ΔtもシートPの長さに応じて設
定すれば異なったサイズのシートPを長さLずつずらし
て積載できる。図24のフローチャートのt4 ,t5
シートPの長さに応じて変える。t4 は最先のシートP
1 の後端がローラ対30a,30bから抜くための時間
であるから長いシートPほど長く設定する。時間t5
最先のシートP1 以外のシートPを元に戻す時間であ
り、長いシートPほど長くなる。
【0140】シートPのサイズはシートサイズ検出装置
41で検知し、検知したサイズに応じて、t1 ,t2
2 −Δt,t4 ,t5 時間を制御部39で算出する。
シートサイズ検出装置41は、例えば公知のカセットか
らサイズを検出するタイプでもよい。センサをシートP
が通過する時間により検出するものでもよい。
【0141】なお、上記実施例においては、階段状にシ
ートPを積載する場合に最下位のシートPを最先のシー
トP1 としたが、図6に示す長さLを−Lになるように
すると、最上のシートPが最先のシートP1 となる。そ
のためには、図11に示すように、下ガイド29の左側
にローラ対42を設けて、ローラ対30a,30bが搬
送できない長さ−Lを搬送する。そして、上ガイド32
に凹部32aを設け、分岐ガイド24、フラッパ23を
下方に配設する。
【0142】かくすることに、積載したシートPを逆順
に再給紙して画像形成することができる。 〈第2発明の実施例2〉第1の実施例にかわり電源投入
時にフラッパ23の移動時間を測定する。
【0143】図23は電源投入時に呼ばれるサブルーチ
ンである。ステップS40ではマイコンの動作モード、
ポートの設定、RAMのクリア等の初期設定が行われ
る。ステップS41では各搬送部での紙があるか否かの
チェックが行われる(JAMチェック)。JAMでない
時、フラッパ23の移動時間測定サブルーチンが呼ばれ
る(ステップS42)。フラッパ23の移動時間測定サ
ブルーチンは第1の実施例と同様であり、フラッパ23
の移動時間測定後各部のウェイト動作を行う。
【0144】このように、電源投入時にフラッパ23の
移動時間を測定し、以下この時間によりフラッパ23の
制御を行っても同様の効果を得ることができる。
【0145】また、同様にウェイト終了後や、両面トレ
イにシート束を積載後再給紙までに行っても同様であ
る。
【0146】また、所定枚数のコピー後に行ってもよ
い。 〈第3の発明の実施例1〉以下、第3の発明の実施例を
図面に沿って説明する。なお、第1の発明における図1
〜図7、図9〜図17の各図の構成及びフローチャート
等は、本発明においても同じであるので、その図示及び
説明は省略する。
【0147】本発明の実施例の動作について、図24を
用いて説明する。
【0148】キーボード40によりスタートが指示され
るとモータ30m,34mの回転が開始され、積載され
たシートPの束がローラ対34a,34bへ送られる
(S11,12)。モータ30mの回転が開始されてか
ら、最先のシートP1 の先端がセンサ38を通過した
(S14)後、P1 の先端が図7に示す凹部33aの底
部33bに到達するのに必要な所定時間t3 経過後、フ
ラッパ23が作動する。(この底部33bはフラッパ2
3が最先のシートP1 のみに係合する位置とする)(S
15,16)。
【0149】そして、正常なタイミングでフラッパ23
が動作した時、図9に示すように、フラッパ23が最先
のシートP1 を凹部33aの方向に押し下げて、導き、
フラッパ23は図3に示すように下ガイド33よりも高
さh1 だけ低いために、2枚目のシートP2 及びそれよ
り上方のシートPはフラッパ23に掬い上げられ分離さ
れる。なお、最先のシートP1 もフラッパ23と凹部3
3aとの間の充分な隙間を自分のコシの力で前進する。
【0150】ステップ16でフラッパ23を動作させた
後、ステップ24へ移行する。S24ではフラッパ23
で最先のシートP1 が分離したか否かを判断するJAM
タイマをスタートし、ステップ25へ移行する。ステッ
プ25ではセンサ42がONか、否かの判断をする。O
Nの時は最先のシートP1 が分離されたと判断できステ
ップ17へ移行する。
【0151】ステップS27ではJAM状態を示すフラ
グ、JAMフラグをセットして、このルーチンを抜け
る。JAMフラグがセットされると、他のルーチンにお
いて、全ての負荷をOFFして、無限ループに入る(不
図示)。
【0152】ステップS17において最先シートP1
後端が図10に示すように、ローラ対30a,30bを
離れるに必要なt4 時間が経過すると、ステップS18
に移行し、モータ30mが逆転する。最先のシートP1
はローラ対34a,34bにより下流に搬出され、第2
枚目のシートP2 及び上方のシートPの束はローラ対3
0a,30bにより逆送されて元の位置に戻り、モータ
30mは停止と共にフラッパ23は図7に示す位置に戻
る(ステップS19,20)。
【0153】次の、ステップS21移行の動作は、第1
の発明の(図7)と同様になっている。 〈第3の発明の実施例2〉第1の実施例にかわり、フラ
ッパ23の底部23bに設けた接触センサ43によりシ
ートPの分離検知を行う。その他の構成に関しては第1
の実施例と同じである。
【0154】フラッパ23の底面23bは凹部23aの
底面から高さhの隙間がある。そのため、シートが無い
とき(最先のシートP1 が分離できなかったとき)には
フラッパ23の底面23bに付けられた接触センサ43
は検知しない。しかし、第1の実施例で述べたように、
最先のシートP1 がフラッパ23で分離されるときはフ
ラッパ23により、最先のシートP1 は凹部33a方向
に押し下げられるため、接触センサ43はシートを検知
する。
【0155】図26は、本実施例の再給紙時のフローチ
ャートを示す。キーボード40よりコピーキーがONさ
れるとステップS31に移行し、再給紙動作がスタート
する。モータ30m,34mの回転が開始され、積載さ
れたシートPの束がローラ対34a,34bへ送られる
(ステップS31,32)。モータ30mの回転が開始
されてから、最先のシートP1 の先端がセンサ38を通
過した(ステップS34)後、シートP1 の先端が図7
に示す凹部33aの底部33bに到達するのに必要な所
定時間t3 経過後、フラッパ23が作動する(この底部
33bはフラッパ23が最先のシートP1 のみに係合す
る位置とする)(ステップS35,36)。
【0156】そして、フラッパ23の動作時間に必要で
あると考えられる時間ウェイトし(ステップS44)セ
ンサ43がONか、否かチェックする(ステップS4
5)。センサ43がONのときステップS37へ移動
し、最先のシートP1 の後端が図10に示すように、ロ
ーラ対30a,30bを離れるに必要な時間t11時間が
経過するとモータ30mが逆転する(ステップS37,
38)。
【0157】第2枚目のシートP2 及び上方のシートP
の束はローラ対30a,30bにより逆送されて元の位
置に戻り、モータ30mは停止と共にフラッパ23は図
7に示す位置に戻る(ステップS39,40)。
【0158】ステップS45でセンサ43がOFFのと
き、ステップSS46へ移行し、JAM状態を示すフラ
グ、JAMフラッパをセットして、このルーチンを抜け
る。JAMフラグがセットされると、他のルーチンにお
いて、表示を除く全ての負荷をOFFして、無限ループ
に入り、JAM状態であることを表示する(図25参
照)。
【0159】このようにして、フラッパ23の底部23
bに接触センサ43を設け、このセンサにより最先のシ
ートP1 の分離を検知することで、第1の実施例より、
よりすぐに分離不良を検知することができ、より早くに
止めることができる。 〈第3の発明の実施例3〉第1の実施例にかわり、再給
紙搬送だけ停止するセンサ等の構成は第1の実施例と同
じである。
【0160】図27は本実施例の再給紙時のフローチャ
ートである。キーボード40よりコピーキーがONされ
るとステップS31へ移行し、再給紙動作がスタートす
る。ピーキーがONされるとステップS31へ移行し、
再給紙動作がスタートする。モータ30m,34mの回
転が開始され、積載されたシートPの束がローラ対34
a,34bへ送られる(ステップS51,52)。
【0161】モータ30mの回転が開始されてから、最
先のシートP1 の先端がセンサ38を通過した(ステッ
プS54)後、シートP1 の先端が図7に示す凹部33
aの底部33bに到達するのに必要な所定時間t3 経過
後、フラッパ23が作動する。(この底部33bはフラ
ッパ23が最先のシートP1 のみに係合する位置とす
る)(ステップS55,56)。
【0162】ステップS56でフラッパ23を動作させ
た後、ステップS64へ移動する。ステップS64では
フラッパ23で最先のシートP1 が分離したか否かを判
断するJAMタイマをスタートし、ステップS65へ移
行する。ステップS65ではセンサ42がONか、否か
の判断をする。ONのときは最先のシートP1 が分離さ
れたと判断できステップS57へ移行する。ステップS
65でセンサ42がONでないとき、ステップS66へ
移行する。
【0163】ステップS66ではステップS64でスタ
ートしたタイマが所定の時間をオーバしているか、否か
を判断する。ここで所定の時間とは最先のシートP1
凹部33aの底部33bからセンサ42に到達する時間
よりマージン分長い時間である。ステップS66でタイ
マがオーバしていないときステップS65へ戻りセンサ
42をチェックする。ステップS66でタイマがオーバ
しているときステップS67へ移行する。
【0164】ステップS67ではJAM状態を示すフラ
グ、JAMフラグをセットして、モータ30m,34m
を停止し、このルーチンを抜ける。JAMフラグがセッ
トさると、他のルーチンにおいて、再給紙が行われた枚
数にコピー動作が終了したか否かチェックされ、終了し
ていないとき、終了するまで待つ。再給紙枚数のコピー
動作が終了した場合(画像形成装置から排紙された)表
示を除く全ての負荷をOFFして、無限ループに入り、
JAM状態であることを表示する(図28参照)。
【0165】ステップS57において最先シートP1
後端が図10に示すように、ローラ対30a,30bを
離れるに必要なt4 時間が経過すると、ステップS58
へ移行し、モータ30mが逆転する。最先のシートP1
はローラ対34a,334bにより下流に搬出され、第
2枚目のシートP2 及び上方のシートPの束はローラ対
30a,30bにより逆送されて元の位置に戻り、モー
タ30mは停止と共にフラッパ23は図7に示す位置に
戻る(ステップS59,60)。
【0166】また、最先シートP1 の分離不良を検知し
たときシート束をより取り易くするため、元の位置まで
逆送してから停止してもよい。
【0167】また、分離検知方法として第2の実施例に
示した方法で行ってもよい。 〈第4の発明の実施例1〉以下、本発明の実施例を図面
に沿って説明する。なお、第1の発明における図1、図
2、図4〜図7、図11〜図17の各図の構成及びフロ
ーチャート等は、本発明においても同じであるので、そ
の図示及び説明は省略する。
【0168】図29に示すように、下ガイド33の凹部
33aには移動可能なガイド45がある。移動ガイド4
5は図33(a) ,(b) に示すようにガイド33と略同じ
高さと成る位置(a) と凹部となる位置(b) に移動可能で
あり、不図示であるソレノイド42sによって駆動さ
れ、ソレノイド42sがONのとき図33(b) の位置に
なる。
【0169】本発明の実施例の動作について説明する。
【0170】図30は本実施例の再給紙時のフローチャ
ートを示す。
【0171】キーボード40よりコピーキーがONされ
るとステップS11に移行し、再給紙動作がスタートす
る。モータ30m,34mの回転が開始され、積載され
たシートPの束がローラ対34a,34bへ送られる
(ステップS11,12)。
【0172】モータ30mの回転が開始されてから、最
先のシートP1 の先端がセンサ38を通過した(ステッ
プS14)後、シートP1 の先端が図7に示す凹部33
aの底部33bに到達するのに必要な所定時間t3 経過
後(ステップS15)、移動ガイド45の駆動ソレノイ
ド42sをONし、移動ガイド45の移動時間を考慮
し、t7 時間経過後(ステップS24,25)、フラッ
パ23が作動する。(この底部33bはフラッパ23が
最先のシートP1 のみに係合する位置とする)(ステッ
プS26)。
【0173】そして、図31に示すように、フラッパ2
3が最先のシートP1 を凹部33aの方向に押し下げ
て、導き、フラッパ23は図29に示すように下ガイド
33よりも高さh1 だけ低いために、2枚目のシートP
2 及びそれより上方のシートPはフラッパ23に掬い上
てられ分離される。なお、最先のシートP1 もフラッパ
23と凹部33aとの間の充分な隙間を自分のコシの力
で前進する。
【0174】そして、最先のシートP1 以外のシート束
がフラッパ23にかかる時間より少し長い時間t8 経過
後、フラッパ23を動かすソレノイド23sをOFFし
(ステップS27)、フラッパ23の動作時間を考慮し
た時間t9 経過後、移動ガイド45を駆動するソレノイ
ド42sをOFFする(ステップS28,29)。ここ
では、t8 は積載したシート束のズレ長さがΔLでシー
ト搬送の速度がPSであるとき、 t8 >ΔL/PS で得られる。またt8 はシート搬送を考え、 t8 <2ΔL/PS が望ましい。
【0175】このとき、フラッパ23はバネにより上方
へ持ち上げられるが、上方のシートの重みににより図7
の位置まで戻らない。そのため、上方のシートを積載状
態を乱すことなく、搬送することができる。また、最先
のシートも押えられずに、ガイド45により支えられ搬
送される。
【0176】その後、最先のシートP1 の後端が図32
に示すように、ローラ対30a,30b2を離れるに必
要な時間t4 時間が経過すると、モータ30mが逆転す
る(ステップS17,18)。第2枚目のシートP2
び上方のシートPの束はローラ対30a,30bにより
逆送されて元の位置に戻り、モータ30mは停止する
(ステップS19,20)。
【0177】更に、所定時間t5 経過後に、モータ34
mは停止され、最先のシートP1 はレジストローラ12
に搬送され、次の画像形成が行われる(ステップS2
1,22)。
【0178】そして、設定枚数の再給紙が終了したか否
かをステップS23により判断して、終了していない場
合にはステップS11に戻る。
【0179】また、モータ30mがステッピングモータ
であるため、時間t8 ではなく、ステッピングモータの
駆動パルス数により行うことができる。
【0180】このとき、t8 にかわり、パルス数N1
ステッピングモータ1パルスのシート移動量をΔ1とす
ると、 2ΔL/Δ1>N1 >ΔL/Δ1 で与えられ、同様の効果が得られる。 〈第4の発明の実施例2〉第1の実施例にかわり、移動
ガイドの移動方向が横方向に移動する。
【0181】本実施例の移動ガイドを図34(a) ,(b)
に示す。図34(a) はシート搬送中の状態であり、図3
4(b) は最先のシートP1 を分離するためにフラッパ2
3を作動させているときである。図34(a) において、
46は本実施例における移動ガイドであり、移動ガイド
46は不図示であるバネ等で矢印A方向に押し付けられ
ている。そして図中矢印B方向に不図示であるソレノイ
ド等で駆動される。図34(b) の位置に移動する。
【0182】また、実施例3として、図35(a) ,(b)
に示すように、上下方向に移動してもよい。
【0183】図35(a) はシート搬送中の状態であり、
図35(b) は最先のシートP1 を分離するためにフラ
ッパ23を作動させているときである。図35に示す4
7は第3の実施例における移動ガイドである。本実施例
では図中矢印C方向にバネ等で押し付けられている(不
図示)。そして、矢印D方向に駆動され、図35(b)の
位置に移動する。 〈第4の発明の実施例4〉第1の実施例にかわり、フラ
ッパ23と移動ガイド45が連動して動く。
【0184】図36に本実施例のフラッパ23と移動ガ
イド45を示す。フラッパ23と移動ガイド45はリン
ク49によりつながれている。リンク49はフラッパ2
3のサイド等、シート搬送に影響のないとろに付けられ
ている。フラッパ23のソレノイド23sをONすると
移動ガイド45はリンク49を介して押し下げられ図3
6(b) に示すように、搬送路に凹部が形成される。ソレ
ノイド23sをOFFするとリンク49に引かれて移動
ガイド45は引き上げられ図36(a) に示すようにな
る。
【0185】本実施例の再給紙時のフローチャートを図
37に示す。キーボード40よりコピーがONされると
ステップS31へ移行し、再給紙動作がスタートする。
モータ30m,34mの回転が開始され、積載されたシ
ートPの束がローラ対34a,34bへ送られる(ステ
ップS31,332)。モータ30mの回転が開始され
てから、最先のシートP1 の先端がセンサ38を通過し
た(ステップS34)後、シートP1 の先端が図7に示
す凹部33aの底部33bに到達するのに必要な所定時
間t10経過後、フラッパ23が作動する。(この底部3
3bはフラッパ23が最先のシートP1 にのみに係合す
る位置とする)(ステップS35,36)。このとき、
リンク49に押されて移動ガイド45は下に下がる。
【0186】そして、最先のシートP1 以外のシート束
がフラッパ23にかかる時間より少し長い時間t11経過
後フラッパ23を動かすソレノイド23sをOFFする
(ステップS44,45)。ここで、t11は積載したシ
ート束のズレ長さがΔLでシート搬送の速度がPである
とき、 t11>ΔL/PS で得られる。また、t11はシート搬送を考え、 t11<2ΔL/PS が望ましい。ソレノイド23sをOFFすることで移動
ガイド45は上がり最先のシートのガイドとなる。
【0187】その後、最先のシートP1 の後端が図32
に示すように、ローラ対30a,30bを離れるに必要
な時間t12時間が経過すると、モータ30mが逆転する
(ステップS37,38)。第2枚目のシートP2 及び
上方のシートPの束はローラ対30a,30bにより逆
送されて元の位置に戻り、モータ30mは停止する(ス
テップS39,40)。
【0188】この実施例において、最先のシートP1
フラッパ23による他のシート束との分離状態や、ソレ
ノイド23sをOFFした後のフラッパ23の状態は第
1の実施例と同様であり第1の実施例と同様の効果が得
られる。 〈第4の発明の実施例5〉第1の実施例にかわり、フラ
ッパ23の駆動ソレノイド23sの信号よりタイマ回路
又は、遅延回路を用いて移動ガイドを制御する。その他
の構成は第1の実施例と同じである。
【0189】図38に本実施例の制御ブロック図を示
す。図38において信号58はMPUからのフラッパ2
3の駆動信号で、ソレノイドをONするとき、信号58
に”H”の信号が出力される。54,55はソレノイド
23s,42s駆動するドライバ回路であり54,55
の入力が“H”のとき、それぞれのソレノイドをONす
る。また、50,53は論理反転回路であり、各入力信
号を反転して出力する。また、56,57は遅延回路で
あり、入力信号が“H”から“L”のときのみ、所定時
間遅延して出力する。この遅延回路の一例を図39に示
す。
【0190】図39において、Tr1 はトランジスタで
あり、R1 ,R2 は抵抗であり、C1 はコンデンサであ
る。入力信号が“L”のときコンデンサC1 は図中I1
の電流により充電される。また入力信号が“H”のと
き、コンデンサC1 は図中I2の電流により、放電す
る。R2 はコンデンサC1 の放電時の電流制限用の抵抗
であり、R1 に比べR2 は小さくて良く、R1 ・C1
充電の時定数に比べ、R2・C1 の放電の時定数を非常
に小さく設定する。また、Q1 はシュミット・トリガ反
転回路である。このときの入力信号と出力信号、コンデ
ンサC1 の電圧の関係を図41に示す。
【0191】図41でVC はコンデンサC1 の電圧であ
る。入力信号が“H”から“L”になると、コンデンサ
1 は前述の電流I1 により充電を開始する。コンデン
サC1 の電圧VC がQ1 の入力“L”から“H”の時の
シュミット電圧VSHに達すると出力信号は“H”から
“K”にある。このVC がVSHに達するまでの充電時間
が本回路の遅延時間td である。そして、入力信号が
“L”から“H”になると、コンデンサC1 は前述の電
流I2 により放電を開始する。コンデンサC1 の電圧V
C がQ1 の入力“H”から“L”時のシュミット電圧V
SLに達すると出力信号は“L”から“H”にある。この
C がVSLに達するまでの放電時間は抵抗R2 を小さく
設定することで、考えない時間となる。
【0192】39に示すような遅延回路を用い、図38
に示すブロック図MPUからの出力信号58が“L”か
ら“H”になると、信号63は“L”から“H”である
ため、57により遅延動作は行われずの信号64は
“H”になり、ソレノイド42SはONされる。しか
し、信号59“H”から“L”であるため、信号60は
遅延回路56によって設定される遅延時間td1後に信号
60を“L”にする。信号60は“L”になると、ソレ
ノイド23S はONされる。逆に、MPUからの信号5
8が“H”から“L”になると、信号59は“L”から
“H”であるため、56により遅延動作が行われずの信
号60は”H”になり、ソレノイド2s はOFFされ
る。しかし、信号63は“H”から“L”であるため、
信号64は遅延回路57によって設定される遅延時間t
d2後に信号64を“L”にする。信号64“L”になる
と、ソレノイド42S はOFFされる。このことを図4
0のタイミング図で示す。 〈第5の発明の実施例1〉以下、第5の発明の実施例を
図面に沿って説明する。なお、第1の発明における図1
〜図7、図9〜図17の各図の構成及びフローチャート
等は、本発明においても同じであるので、その図示及び
説明は省略する。本発明の動作について説明する。
【0193】図42において、キーボード40によりス
タートが指示されるとモータ30m,34mの回転が開
始され、積載されたシートPの束がローラ対34a,3
4bへ送られる(S11,12)。モータ30mの回転
が開始されてから、最先のシートP1 の先端がセンサ3
8を通過した(S14)後、P1 の先端が図7に示す凹
部33aの底部33bに到達するのに必要な所定時間t
3 経過後、フラッパ23が作動する。(この底部33b
はフラッパ23が最先のシートP1 のみに係合する位置
とする)(S15,16)。
【0194】そして、正常なタイミングでフラッパ23
が動作した時、図9に示すように、フラッパ23が最先
のシートP1 を凹部33aの方向に押し下げて、導き、
フラッパ23は図3に示すように下ガイド33よりも高
さh1 だけ低いために、2枚目のシートP2 及びそれよ
り上方のシートPはフラッパ23に掬い上げられ分離さ
れる。なお、最先のシートP1 もフラッパ23と凹部3
3aとの間の充分な隙間を自分のコシの力で前進する。
【0195】そして、ステップS24で設定枚数の最終
の紙か、否か判断する。最終の紙のとき、フラッパ23
により分離される紙が存在しないため、ステップS25
へ移行する。ステップS25ではフラッパ23のそれ2
3sをOFFして、ステップS26へ移行する。ステッ
プS26では最先のシートP1 の後端が図10に示すよ
うに、ローラ対30a,30bを離れるに必要なt7
間が経過すると、ステップS18へ移行し、モータ30
mが逆転する。また、ステップS24で最終の紙でない
とき、ステップS27へ移行する。ステップS27では
センサ42がONするか、否かを判断する。センサ42
がONでないとき、ONするまで、この状態で待つ。ス
テップS27でセンサ42がONのとき、ステップS2
8へ移行する。ステップS28ではフラッパ23のソレ
ノイド23sをOFFする。このとき、フラッパ23は
バネにより上方へ持ち上げられるが、上方のシートの重
みにより図7の位置まで戻らない。そのため、上方のシ
ートを積載状態を乱すことなく、搬送することができ
る。また、最先のシートも押えられずに、搬送される。
そしてステップS17へ移行する。
【0196】最先のシートP1 の後端が図10に示すよ
うに、ローラ対30a,30bを離れるに必要なt4
間が経過すると、モータ30mが逆転する(ステップS
17,18)。最先のシートP1 はローラ対34a,3
4bにより下流に搬出され、第2枚目のシートP2 及び
上方のシートPの束はローラ対30a,30bにより逆
送されて元の位置に戻り、モータ30mは停止する(ス
テップS19,20)。
【0197】更に、所定時間t5 経過後に、モータ34
mは停止され、最先のシートP1 はレジストローラ12
に搬送され、次の画像形成が行われる(ステップS2
1,22)。
【0198】そして設定枚数の再給紙が終了したか否か
を(ステップS23)により判断して終了していない場
合には(ステップS11)に戻る。
【0199】かかる構成においては、ローラ対30a,
30bと34a,34bとの間の間隔をシートPの長さ
に応じて変化させなくても、異なったサイズのシートP
を階段状に積載し、確実に分離して給送できると共に、
シートP1 ,シートP2 間の摺擦を起こすこともない。
すなわち、シートPを階段的に積載する場合、図3のフ
ローチャートZ(ステップS5)の時間t2 と(ステッ
プS7)の時間t2 −ΔtをシートPのS搬送方向の長
さに応じて変えればよい。シートPの後端をローラ対2
7とガイドS25から抜くためには、長いシートPほど
2 を長くすればよい。同様にt2 −ΔtもシートPの
長さに応じて設定すれば異なったサイズのシートPを長
さLずつずらして積載できる。図42のフローチャート
のt4 ,t5 をシートPの長さに応じて変える。t4
最先のシートPの後端がローラ対30a,30bから抜
くための時間であるから長いシートPほど長く設定す
る。時間t5 は最先のシートP以外のシートPを元に戻
す時間であり、長いシートPほど長くなる。
【0200】シートPのサイズはシートサイズ検出装置
41で検知し、検知したサイズに応じて、t1 ,t2
2 −Δt,t4 ,t5 時間を制御部39で算出する。
シートサイズ検出装置41は、例えば公知のカセットか
らサイズを検出するタイプでもよい。センサをシートP
が通過する時間により検出するものでもよい。
【0201】なお、上記実施例においては、階段状にシ
ートPを積載する場合に最下位のシートPを最先のシー
トP1 としたが、図6に示す長さLを−Lになるように
すると、最上のシートPが最先のシートP1 となる。そ
のためには、図11に示すように、下ガイド29の左側
にローラ対42を設けて、ローラ対30a,30bが搬
送できない長さ−Lを搬送する。そして、上ガイド32
に凹部32aを設け、分岐ガイド24、フラッパ23を
下方に配設する。
【0202】かくすることに、積載したシートPを逆順
に再給紙して画像形成することができる。 〈第5の発明の実施例2〉第1の実施例にかわり、ロー
ラ対30a,30bによる搬送量により判断しフラッパ
23のソレノイドをOFFする。本構成ではセンサ42
は必要なく、その他の構成は第1の実施例と同じであ
る。
【0203】図143は本実施例の再給紙時のフローチ
ャートを示す。キーボード40よりコピーキーがONさ
れるとステップS31へ移行し、再給紙動作がスタート
する。モータ30m,34mの回転が開始され、積載さ
れたシートPの束がローラ対34a,34bへ送られる
(ステップS31,S32)。モータ30mの回転が開
始されてから、最先のシートP1 の先端がセンサ38を
通過した(ステップS34)後、シートP1 の先端が図
42に示す凹部33aの底部33bに到達するのに必要
な所定時間t3 経過後、フラッパ23が作動する(この
底部33bはフラッパ23が最先のシートP1 のみに係
合する位置とする)(ステップS35,S36)。
【0204】そして最先のシートP1 以外のシート束が
フラッパ23にかかる時間より少し長い時間t10経過後
フラッパ23を動かすソレノイド23sをOFFする
(ステップS44,S45)。ここでt10は積載したシ
ート束のズレ長さがΔLでシート搬送の速度がPSであ
るとき、 t10>ΔL/PS で得られる。また、t10はシート搬送を考え、 t10<2ΔL/PS が望ましい。
【0205】その後、最先のシートP1 の後端が図10
に示すように、ローラ対30a,30bを離れるに必要
な時間t11が経過すると、モータ30mが逆転する(ス
テップS37,S38)。第2枚目のシートP2 及び上
方のシートPの束はローラ対30a,30bにより逆送
されて元の位置に戻り、モータ30mは停止する(ステ
ップS39,S40)。
【0206】この実施例において、最先のシートP1
フラッパ23による他のシート束との分離の状態や、ソ
レノイド23sをOFFした後のフラッパ23の状態は
第1の実施例と同様であり、第1の実施例と同様の効果
が得られる。
【0207】また、モータ30mがステッピングモータ
であるため、時間t10ではなく、ステッピングモータの
駆動パルス数により行うことができる。
【0208】このとき、t10にかわり、パルス数N1
ステッピングモータ1パルスのシート移動量をΔ1とす
ると、 2ΔL/Δ1>N1 >ΔL/Δ1 で与えられ、同様の効果が得られる。 〈第5の発明の実施例3〉第1の実施例にかわり、最先
のシートP1 の位置を検知するセンサであり、そのセン
サの信号により判断しフラッパ23のソレノイドをOF
Fする。その他の構成は第1の実施例と同じである。
【0209】図44にセンサ43とフラッパ23、最先
のシートP1 の位置関係を示す。
【0210】センサ43は凹部33bから、積載したシ
ート束のズレ量ΔLよりもローラ対34a,34bに近
い位置にあり、最先のシートP1 が33bよりΔL以上
搬送されたことを検知する。
【0211】図45は本実施例の再給紙時のフローチャ
ートである。キーボード40よりコピーキーがONされ
るとステップS51へ移行し、再給紙動作がスタートす
る。モータ30m,34mの回転が開始され、積載され
たシートPの束がローラ対34a,34bへ送られる
(ステップS51,S52)。モータ30mの回転が開
始されてから、最先のシートP1 の先端がセンサ38を
通過した(ステップS54)後、シートP1 の先端が図
7に示す凹部33aの底部33bに到達するのに必要な
所定時間t3 経過後、フラッパ23が作動しステップS
57へ移行する(この底部33bはフラッパ23が最先
のシートP1 のみに係合する位置とする)(ステップS
55,S56)。
【0212】そして、ステップS57ではセンサ43が
ONするか、否かを判断する。センサ43がONでない
とき、ONするまで、この状態で待つ。ステップS57
でセンサ43がONのとき、ステップS58へ移行す
る。ステップS58ではフラッパ23のソレノイド23
sをOFFする。このとき、フラッパ23はバネにより
上方へ持ち上げられるが、上方のシートの重みにより図
7の位置まで戻らない。そのため、上方のシートPを積
載状態を乱すことなく、搬送することができる。また、
最先のシートも押えられずに、搬送される。そして、ス
テップS59へ移行する。
【0213】その後、最先のシートP1 の後端が図10
に示すように、ローラ対30a,30bを離れるに必要
な時間t12が経過すると、モータ30mが逆転する(ス
テップS59,S60)。第2枚目のシートP2 及び上
方のシートPの束はローラ対30a,30bにより逆送
されて元の位置に戻り、モータ30mは停止する(ステ
ップS61,S62)。 〈第5の発明の実施例4〉第2の実施例にかわり、搬送
量により判断する手段として、タイマ回路で行う例を示
す。本構成ではセンサ42は必要なく、その他の構成は
第1の実施例と同じである。
【0214】図46に本実施例のブロック図を示す。図
46において39は制御回路であり、画像形成装置の画
像形成シーケンスを含む必要な制御を行う。
【0215】51はソレノイド23sを駆動するドライ
バ回路であり、例えば、トランジスタ等で構成される。
信号52は制御回路39から出力されるソレノイド23
sの駆動信号であり、ソレノイド23sをONするとき
“H”であり、OFFするとき“L”となる。53はO
Nエッジ検出回路であり、74はOFFエッジ検出回路
74である。75はタイマ回路75であり、53からの
信号76によりスタートし、54からの信号77によっ
てストップ&クリアする。タイマ回路55はあらかじめ
所定の時間経過すると出力信号78に“H”を出す。こ
の出力はタイマのクリア時に“L”になる。ドライバ回
路51には制御回路39の出力信号52とタイマ回路5
5の出力信号78の論理反転信号79との論理積の信号
が入力される。制御回路39は第1の実施例と同様に、
再給紙動作時、センサ38がONしてから最先のシート
1 が33bに到達するに必要な時間経過後、信号52
にON信号を出す。その後、最先のシートP1 の後端が
図10に示すように、ローラ対30a,30bを離れる
に必要な時間が経過すると、モータ30mが逆転する。
第2枚目のシートP2 及び上方のシートPの束はローラ
対30a,30bにより逆送されて元の位置に戻り、モ
ータ30mは停止し、信号52をOFFする。
【0216】この時のタイミングを図41に示す。 〈第6の発明の実施例1〉以下、図面に沿って本発明を
具体化した実施例を表わす。
【0217】図48は本発明に係る画像形成装置の第1
実施例としての異なった色による両面及び多重複写可能
な複写装置を示す構成図である。
【0218】原稿載置ガラス51上に載置された原稿5
2はランプ53により照明され、その光像は反射ミラー
154,155,156,157,158,159及び
ズームレンズ160から構成される光学系により感光ド
ラム111上へ導かれる。クランプ103及びミラー1
04とミラー105,106はそれぞれ矢印方向へ所定
の速度で移動して原稿10を走査する。一方、感光ドラ
ム111も一次帯電器112によりその表面に均一な帯
電を施された後矢印方向へ回転しているので、感光ドラ
ム111表面には順次原稿像と対応する静電潜像が形成
される。感光ドラム111の周囲には色トナー(例えば
赤や青等)を収容した色現像器113と、黒トナー名を
収容した黒現像器114が配設されている。
【0219】これらの現像器113,1114はそれぞ
れ矢印方向に移動可能となっており、所望の色画像に応
じて感光ドラム111へ近接して感光ドラム111上の
静電潜像を顕像化する。本図の場合には色現像器113
が離れ、黒現像器114が近接しているので、感光ドラ
ム111上には黒画像が形成される。この像は転写帯電
器115により転写材としてのシート117へ転写され
る。その後、感光ドラム111はクリーナ116へ至り
ドラム表面の残留トナーが除去され、再び次の複写工程
へ移る。
【0220】シート117は次のように給送され原稿像
が複写される。シート117の複写装置内部への給送に
は以下の3つの方式がある。第1の方式はカセット11
8に積載されて給紙ローラ119によりローラ対20へ
送り込まれる。ローラ対20はシート117が重なって
複数枚送り込まれたとき、一番上の紙だけを分離して装
置内へ給送するようになっており、このローラ対120
を通過後シート117はガイド板121,122を介し
てレジストローラ123に至る。
【0221】第2の方式はカセット124に積載されて
給紙ローラ125によりローラ対126へ送り込まれ
る。ローラ対126は先のローラ対120と同じ機能を
もっており、シート117はローラ対126を通過後ガ
イド板127,128を介してレジストローラ123に
至る。
【0222】第3の方式はいわゆる手差し給紙といわれ
る方式であり、この場合、手差しトレイ129を矢印方
向に回転させると、手差し中板130がこの動きに連動
して給紙ロール25の下に潜り込む。このとき、カセッ
ト124内のシート117は手差し中板130に干渉し
ないよう下方へ押し下げられている。この状態で手差し
中板130及び手差しトレイ129上に載置され、第2
の方式と同様にしてレジストローラ123へ送り込まれ
る。レジストローラ123は感光ドラム111上の顕画
像とシート117が一致するようタイミングをとって回
転を始め、転写上ガイド131、転写下ガイド132を
介してシートを感光ドラム111表面へ送り込む。先に
述べたようにシートは転写帯電器115により感光ドラ
ム111表面上の像を転写され、分離帯電器133によ
りドラム表面から分離され搬送部134に介して加熱ロ
ーラ102と加圧ローラ103とを有する定着器135
へ送り込まれる。
【0223】定着器135で加熱及び加圧されシート上
の像は永久画像として定着され、シート117は第1排
出ローラ136へ送られ、その後フラッパ137、フラ
ッグ138を介して第2排出ローラ139へ到達し、そ
の後複写装置外へ排出される。図ではフラッパ138が
シート通路を遮った状態に描かれているが、このフラッ
パ138は軽い材料から作られており、矢印方向に回動
自在になっているので、シートが通過するときにはシー
ト先端により押し上げられ、シートに対して退避した位
置をとるためシートの通過には何ら支障は生じない。
【0224】更に、この複写装置では両面及び多重複写
が可能となっている。
【0225】複写装置に両面複写動作が指示されると、
シートは先に述べた基本動作と同様にして片面に原稿画
像が転写転写されて、第2排出ローラ139へ送られト
レイ(図示せず)上へ排出されていく。そしてシートの
後端が検知レバー140及び光センサ141からなる紙
検知機構により検地され、その後一定時間(すなわちシ
ート後端光がフラッパ138を通過するまでの時間)を
経過すると、第2排出ローラ139は逆転を始めシート
を再び転写装置内へ送り込んでいく。そしてシート11
7は今度は後端を先にしてフラッパ138及びフラッパ
137の左側斜面、及びガイド板142を介し、更には
ガイド板143,144を介してローラ145へ送られ
る。
【0226】その後、シート117はローラ146を経
て横レジストローラ47に至る。この時点で、横レジス
トローラ147は停止しており、シートがこのローラ4
7に完全に突き当たった後ローラ対45,145,14
6も停止する。そしてシートはもう片面への複写動作に
対し待機する。もう片面への複写信号が発せられると
と、横レジストローラ147は回転を始めガイド板14
8,149を介してレジストローラ123へシートを送
り込む。
【0227】レジストローラ123へシートが到着する
前に、シートの側端は不図示の光センサにより検知さ
れ、側端が1回目のときと同位置になるように横レジス
トローラ147が紙進行方向と直角の方向、すなわち図
面に対し垂直の方向に移動してシートの横方向位置を修
正する。シートがレジストローラ123へ到達した後の
動作は先の基本動作の場合と同様であり、もう片面へも
画像を複写されたシートは最終的には第2排出ローラ1
39により装置外のトレイ上へ排出される。
【0228】一方、複写装置に多重複写動作が指示され
た場合の1回目の複写動作は、基本動作と同様にシート
に原稿画像が転写定着される。多重複写の場合にはフラ
ッパ137は破線で示される状態に位置する。従って、
シート117は前端を先にして第1排出ローラ136に
より送り出されフラッパ137の右側斜面に沿ってガイ
ド142,143に送られ、更にガイド143,144
を介しローラ145へ送られる。その後、シート117
はローラ146を経て横レジストローラ147に至る。
【0229】シート117の後端が検知レバー140、
光センサ141により検知され、所定時間経過した後、
フラッパ137は実線の位置へ復帰する。そして2回目
の複写信号が発せられると横レジストローラ147は回
転を始めるが、このときのシートの動きは両面複写の場
合と同様である。そして同一面側に2回目の画像複写を
施されたシート117は最終的に第2排出ローラ139
によりトレイ上へ排出される。なお、本説明では2回の
多重複写について説明を行ったが、更に回数の多い多重
複写の場合もシートの動きは基本的に同じである。た
だ、フラッパ137の破線位置から実線の位置への復帰
が最終複写の前に行われることだけが異なる。
【0230】また、本実施例では1枚ずつ両面あるいは
多重複写を行う装置について説明を行ったが、この装置
にいわゆる中間トレイを設けて複数枚の両面、多重複写
を行えるようにしてもよい。
【0231】この複写装置は、ズームレンズ10の位置
及び焦点距離を変化させることにより、光路長を変える
ことなく無段会変倍が可能となっている。
【0232】図49は、本発明に用いられる複写装置の
再給送部入口のガイド板構成を示す前視である。
【0233】ガイド板170a,70bは対をなし、搬
送ローラ11145bを回転中心として揺動可能に配設
されている。また該搬送ローラ11145bは搬送ロー
ラ145aと対をなし、シートを矢印Rの方向に移動
し、再給送する役割をもっている。
【0234】また、従来例の項で述べたのと同様に、ガ
イド板171aがシート搬送方向とは直角の方向に開閉
可能であるガイド板171aは、ガイド板171a上に
ガイド板170aとの衝合部Qをもった状態で配設され
ている。
【0235】ガイド板171bはマグネット172を固
定保持しており、該マグネット172は、該ガイド板1
71aを磁力によって引きつけ、閉める役割をもってい
る。該ガイド板は紙詰まり等の際に矢印Gの方向へ開放
可能な構成になっており鎖線位置171a′へ至る。
【0236】そして、該ガイド板171aに連動して、
ガイド板170は搬送ローラ11145bを中心に変位
し、鎖線位置70′へと至る。前述した通り、本発明に
おいてはガイド板170aは衝合部をガイド板171a
の上にもっており、ガイド板171aを開放すると同時
に、図51中のLに示されるような空走区間をもたず
に、ガイド板170aはそれに完全に同期して変位する
ことになる。
【0237】図52はガイド板170及びローラ対11
45を上方から見た図である。ローラ145bはモータ
等(図示せず)よりギヤ90を経て回転駆動を受け、図
49の矢印Hの方向に回転している。この回転駆動はロ
ーラ対1145を回転させ紙を搬送させることを目的と
しているが、他方では、ローラ145bがトルクリミッ
タ191a,19bを介してガイド板170a及び17
0bを保持しており、該回転駆動をガイド板170a,
170bにも伝達可能になっている。そのため、ガイド
板170a,170bは図53において矢印Jの方向に
回転駆動を受け、ガイド板171aとの衝合部Kを下方
に押しつける働きをする。
【0238】このメカニズムにより、従来例の項で述べ
た通り、ガイド板171aがマグネット172に着磁す
るための条件 M+Q≧R … に対して、ガイド板170aが回転駆動を受け、ガイド
板171aを押しつける力をTとしたとき M+Q+T≧R … となり、従来例と比較して、ガイド板171aが閉まる
確実性が増すことは明きらかである。
【0239】ここでもし、板バネ180の抵抗力Rが大
きく、それに対して、M,Q,Tの力が不十分であった
場合、トルクリミッタの回転力伝達力を大きくすること
によって、Tの値をアップすることが可能であるので、
式は、調整すれば、必ず満足することができる。
【0240】トルクリミッタの構成としては、一般的に
図7(断面図)に示すようなものが使用されている。ロ
ーラ軸145bの周囲にはフェルト等の摩擦力発生部材
91a−(ア)が配設さえており、その周囲には、ケー
シング191a−(イ)が設けられている。ケーシング
191a−(イ)には、突起部Uがあって、この突起部
Uがガイド板170a,170bを保持している支板1
92に係合している。ローラ軸145bが矢印W方向に
回転すると、摩擦力によって摩擦力発生部191a−
(ア)が同方向に回転力を得、その回転力が支板192
へと伝わり、更にはガイド板170a,170bが回転
し、図53のK部を矢印Jの方向へ押し下げる力へと変
換される。K部につきあたったガイド板170aは、そ
こで、ガイド板171aを押したまま停止し、その際
に、ローラ軸145bと、摩擦力発生部191a−
(ア)が滑り始める。 〈他の実施例〉実施例の項で述べたトルクリミッタを、
摺動軸受け、又はローラベアリングに置き換えて使用し
ても本発明は達成される。トルクリミッタを使用したと
きに比ネて式におけるTの値は小さくはなるが、ガイ
ド板171aを押し下げ、マグネットに着磁させるには
十分な力を発生する。 〈第7の発明の実施例1〉以下、図面に沿って、本発明
の実施例について説明する。図64及び図65は、本発
明に係る両面多重複写装置の中間トレイ部33の部分拡
大図であると共に、動作を図示している。
【0241】図64及び図65に示すように、中間トレ
イ部33において、搬送路底面には凹部33aの下流か
ら上流へ第1の弾性部材82が貼着されており、該弾性
部材82はポリエチレン等の導板から構成されている。
該弾性部材82の幅は凹部33aの幅よりも若干小さく
構成されており、一端が固定され他端は自由端となって
いる。該凹部33aのシート進行方向上流(図中左側)
には搬送ローラ対30から信号が出力され、該信号は制
御装置83に入力される。該制御装置83からソレノイ
ド81に信号が入力され、該信号に基づき、切換えガイ
ド23が作動される。一方、搬送路上ガイド33には前
記第1弾性部材82に対向して第2弾性部材81が貼着
されており、該第2弾性部材81はシート幅よりも若干
広く構成されている。該第2弾性部材81は、第1弾性
部材82同様ポリエチレン等の導板から構成されてお
り、シート搬送方向に傾斜して貼着されている。
【0242】前記第2弾性部材81の下流(図中右)に
はソレノイド81に固着された切換えガイド32が配設
されている。
【0243】次いで、上述実施例の作用について説明す
る。
【0244】搬送ローラ30と切換えガイド32の間に
ある不図示のセンサによりシート束が搬送されたことを
検知すると所定のタイミングでソレノイド81が作動さ
れる。上向きのカールしているシートPの先端のカール
は、第2の弾性部材81を通過することにより、若干矯
正される。
【0245】次に、切換えガイド32と第1弾性部材8
2とで該シートPの先端部が挟持され搬送されることに
より、カールは矯正される。他のシートは切換えガイド
32の上面を通り、退避路24へ搬送される。搬送ロー
ラ対30が回転駆動されることにより、シートP1 は搬
送ローラ対34に挟持される。シートP1 の後端部を搬
送ローラ対30による排紙を不図示の検知手段により検
知されると、搬送ローラ対30は反対方向に回転駆動さ
れ、シート束は戻される。
【0246】なお、搬送路の幅は通常4mm程度となって
おり、上カールのカール量を約2mm以下とすることがで
きる。
【0247】また、両面コピー時のカールは主に定着装
置でつけられ、ヒータを内蔵した定着ローラ側にカール
する。上ローラが定着ローラの場合、下向きのカールと
なり、2番目のシートが最先のシートについていって切
換えレバーにおいて分離不良となることがあった。
【0248】しかし、以上の構成をとることにより、シ
ートPの先端が、切換えレバー33の先端33cより外
れることがなく、確実に接することにより確実に分離さ
れる。
【0249】なお、上述実施例は、搬送ローラ対によっ
てシートPを搬送していたが、これに限らず、ベルト等
によりシートを搬送してもよい。 〈第8の発明の実施例1〉以下、図面に沿って本発明を
具体化した1実施例を示す。
【0250】図66は本発明に用いる画像形成装置のレ
ジストローラ対近傍を描いた横断面図である。通常コピ
ーの場合、矢印Rの方向よりシートが移送されてくる。
そのシートSは、搬送ローラ対221によって経路21
9を経て、経路216を通り、レジストローラ対222
に至る。
【0251】その後、感光ドラム210に載った現像器
211からのトナー像のタイミングに合わせてレジスト
ローラ対222が回転を始め、転写ガイド215a,2
15bを経て、この感光ドラム210と接触し、転写分
離帯電器216の高圧放電力により、シート上にトナー
像を引きつけながら、搬送ベルト217により矢印W方
向へと移送され、機外へ排出されるか、又は、2度目の
画像形成を行うべく再給送経路へと送り込まれる。
【0252】再給送経路へ送られたシートSは、矢印U
の方向より、ガイド板218a,218bを経て搬送ロ
ーラ対237に送られ、ガイド板317を通ってレジス
トローラ対222に至り、同様に転写像を作った後、機
外へ排出される。また、手差し給紙の場合は、シートS
は矢印Tの方向より、搬送ローラ対320によってレジ
ストローラ対222へと至る。
【0253】ここで、上述3種類の搬送ローラ対のう
ち、駆動側のローラ220b,221b,337bは、
それぞれが、ゴム等の弾性部材でできており、通常は図
67のように長手方向に3〜4分割された円筒形状をし
ている。反対に従動側のローラ220a,221a,2
37aは樹脂又は金属等の比較的固い材料でできてい
る。
【0254】本発明において、駆動側のローラ220
b,221b,237bは、図68に示す通り、本体前
側のローラ系φ2 が、本体奥側のローラ系φ1 よりも大
きく、「φ2 >φ2 」の関係にっている。
【0255】このようなローラでシートを搬送すると、
図69のようにシートSは矢印Fの方向に斜めに傾きな
がら進む。この搬送ローラ221b(220b,237
b)を用いることにより、シートは必ず手前側先行とな
り、従来例の項で述べた通り図75においてレジストロ
ーラ対222の斜行強制され易い手前端部A1 に当た
る。
【0256】これは、ある程度ばらつきをもって斜行し
ながらレジストローラ対222に侵入してくるシートS
を全て強制的に手前先行にすることにより、斜行強制能
力の高い状態を作り上げたものである。
【0257】この場合問題になってくるのは、レジスト
ローラ対222にシートを送り込む搬送ローラ220
b,221b,237bの前、奥の直径のギャップ量φ
2 とφ1 との関係についてであるが、従来例の項で述べ
た通り、侵入してくるシートSの斜行量のばらつきE
が、E=±1.0mmであることから、どの搬送ローラか
らレジストローラ対222へ送り込まれてきた場合に
も、常に手前先行になるものとするようにEの値を図7
6(b) において E≧0 とすることを考えると、図77において、例えば搬送ロ
ーラ対221から、レジストローラ対222までのシー
ト移動距離をT1 とすると、搬送ローラの前、奥の直径
の関係は、 φ2 −φ1 =1/πω … φ2 (1−1/T1 )−φ1 =0 … π:円周率 ω:シートSが搬送ローラ対221からレジストローラ
対222まで届くのに回転した回転数 となる大きさに設定すればよい。
【0258】この設定下においては、E=±1mmであっ
たものが、E′=0〜+2mm(+は手前先行)となり、
斜行強制限界T=−0.8〜+3mmの中に入り、全ての
のシートの斜行を防ぐことが可能となる 式を斜行強制限界内で拡張した考え方をすれば、 0.2/πω≦φ2 −φ1 ≦2/πω 0.2φ2 /T1 ≦φ2 −φ1 ≦2φ2 /T1 0.2/T1 ≦1−φ1 /φ2 ≦2/T1 … の設定下にφ1 とφ2 があれば斜行は強制されることに
なる。 〈他の実施例〉同様な結果を得るために、搬送ローラ対
の長手方向の挟圧バランスを変えて、斜送送りを行って
もよい。一般的に、長手方向での圧バランスが異なる場
合、圧が高い方が、シートを送る量が多いことがわかっ
ている。
【0259】
【発明の効果】
〈第1の発明の効果〉以上述べたように、本発明によれ
ば、シート搬送路に退避搬送路を設け、切り替え手段に
よりシートの束の最先のシートを除く他のシートの束を
退避搬送路に退避させる再給紙方式において、最先のシ
ートが切り替え手段により分離されたことを検知するセ
ンサを設け、前記センサ情報により、分離が行われなか
った時、シートの搬送を停止し、シートを逆送させて、
再度再給紙動作を行うことで機械間の動作時間のバラツ
キや耐久等による動作時間の変化が起こっても分離不良
を起こすことなしに安定に再給紙を行うことができる。 〈第2の発明の効果〉以上述べたように、本発明によれ
ば、シート搬送路に退避搬送路を設け、切り換え手段に
よりシートの束の最先のシートを除く他のシートの束を
退避搬送路に退避させ、最先のシートをそのまま搬出す
る前記切り換え手段の移動時間を検知し、その検知情報
に基づいて切り換え手段の動作タイミングを制御するこ
とで機械間の動作時間のバラツキや耐久等による動作時
間の変化が起こっても分離不良を起こすことなしに安定
に再給紙を行うことができる。 〈第3の発明の効果〉上述べたように、本発明によれ
ば、シート搬送路に退避搬送路を設け、切り換え手段に
よりシートの束の最先のシートを除く他のシートの束を
退避搬送路に退避させる再給紙方式において、最先のシ
ートが切り換え手段により分離されたことを検知するセ
ンサを設け、前記センサ情報により、分離が行われなか
ったとき、すぐさまシートの搬送を停止することで、退
避搬送路深くに紙が入ることを防ぎ、容易なJAM処理
が行うことができる。 〈第4の発明の効果〉以上述べたように、本発明によれ
ば、シート搬送路に退避搬送路を設け、切り換え手段に
よりシートの束の最先のシートを除く他のシートの束を
退避搬送路に退避させ、最先のシートをそのまま搬出分
離する手段において、前記分離手段下方近傍に位置し、
移動可能なガイドを設けることで、分離時以外は凹部が
できないように制御することで、シートのたるみなどが
凹部端部等にあたり、シートを傷付けることがなく安定
した搬送ができる。 〈第5の発明の効果〉以上述べたように、本発明によれ
ば、シート搬送路に退避搬送路を設け、切り換え手段に
よりシートの束の最先のシートを除く他のシートの束を
退避搬送路に退避させ、最先のシートをそのまま搬出分
離する手段において、前記退避搬送路へシートの束が退
避したことを判断し、前記切り換え手段を最先シートか
ら離すことで、切り換え手段により最先シートの搬送が
遅れてJAMになったり、斜行することを防ぐことがで
きる。 〈第6の発明の効果〉以上説明したように、本発明によ
れば、ジャム処理の際に開閉可能に配設されたガイド板
より、ジャム処理等の際に、ガイド板を開放した後、閉
まる位置まで確実に押しつけずに、半開きの状態で次の
複写動作を行わせた場合に、そのガイド板が半開き状態
のために発生する搬送不良や、紙詰まりを未然に防ぐこ
とが可能となり、それ故、安定したトラブルのない複写
装置をユーザに提供することができるようになった。 〈第7の発明の効果〉以上説明したように、本発明によ
ると、最先のシートとその上に積載されている他のシー
トとの分離が確実にできるので、安定したシートの搬送
性を得ることができると共に、中間トレイ上で所定量ず
つずらして積載されたシート束において、ずらす量が少
なくなるので、中間トレイに収納されるシートの量を増
加させることができる。 〈第8の発明の効果〉以上説明したように、本発明によ
れば、画像形成装置において重要な課題であった斜行搬
送を原因とする画像曲がりの問題を解決することがで
き、ユーザに対して、安定した複写像が得られる装置を
提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシート搬送装置を実施した複写機の縦
断正面図。
【図2】そのシート搬送装置の縦断正面図。
【図3】切換部材部の縦断側面図。
【図4】同じくシート積載時のフローチャート。
【図5】同じく中間段階の状態を示す縦断正面図。
【図6】同じく中間段階の状態を示す縦断正面図。
【図7】同じく中間段階の状態を示す縦断正面図。
【図8】同じくシート搬出のフローチャート。
【図9】同じく中間段階を示す縦断正面図。
【図10】同じく中間段階を示す縦断正面図。
【図11】他の実施例を示す縦断正面図。
【図12】夫々異なる従来の複写機の縦断正面図。
【図13】夫々異なる従来の複写機の縦断正面図。
【図14】(a) は短いシートに対する搬送ローラの正し
い配置を示す正面図、(b) は長いシートに対し不具合が
起こることを示す正面図。
【図15】(a) ,(b) はシートが摺擦する状態を示す正
面図。
【図16】汚れ発生の状態を示す正面図。
【図17】退避搬送路に関する従来の提案例を示す正面
図。
【図18】第1の発明の第2の実施例の再給紙時のフロ
ーチャート。
【図19】第2の発明に係る再給紙動作のフローチャー
ト。
【図20】同じく切換手段(フラッパ)部の側面図。
【図21】同じく切換手段(フラッパ)の動作時間検知
のフローチャート。
【図22】同じく切換手段(フラッパ)の動作時間検知
のフローチャート。
【図23】第2の発明の第2の実施例に係る電源投入時
におけるフラッパ移動時間の測定サブルーチン。
【図24】第3の発明の再給紙装置に係る再給紙動作の
フローチャート。
【図25】同じくジャム処理動作のフローチャート。
【図26】同じく再給紙動作のフローチャート。
【図27】同じく再給紙動作のフローチャート。
【図28】同じくジャム処理動作のフローチャート。
【図29】本発明に係る切換手段部における移動可能の
ガイド部の縦断側面図。
【図30】同じく再給紙動作のフローチャート。
【図31】同じく切換手段部の縦断側面図。
【図32】同じく切換手段部の動作図。
【図33】同じく移動可能ガイド部の縦断側面図。
【図34】同じく移動可能ガイド部の動作図。
【図35】同じく移動可能ガイド部の他の実施例を示す
縦断側面図。
【図36】同じく移動可能ガイド部の他の実施例を示す
縦断側面図。
【図37】第4の発明の第4の実施例の再給紙のフロー
チャート。
【図38】第4の発明の第5の実施例に係るブロック
図。
【図39】同じく遅延回路図。
【図40】同じくタイミングチャート。
【図41】同じく入力信号、出力信号等の電圧関係図。
【図42】第5の発明に係る再給紙装置部の再給紙動作
のフローチャート。
【図43】同じく再給紙装置部の再給紙動作のフローチ
ャート。
【図44】同じく切換手段部の縦断側面図。
【図45】同じく再給紙部のフローチャート。
【図46】同じく第5の実施例のブロック図。
【図47】同じくタイミングチャート。
【図48】第6の発明が適用されている画像形成装置の
縦断側面図。
【図49】同じくガイド板部の縦断側面図。
【図50】同じくガイド板の衝合部の縦断側面図。
【図51】衝合部の縦断側面図。
【図52】同じく第2のガイド部材部の平面図。
【図53】同じく第1のガイド部材の押圧動作図。
【図54】同じくトルクリミッタ部の側面図。
【図55】従来のガイド板部の縦断側面図。
【図56】同じくガイド板部の動作図。
【図57】同じくガイド板部の斜視図。
【図58】同じくガイド板部の側面図。
【図59】同じくガイド板部の側面図。
【図60】同じくガイド板部の側面図。
【図61】同じくガイド板部の側面図。
【図62】同じくガイド板部の側面図。
【図63】同じくガイド板部の側面図。
【図64】本発明に係る中間トレイ装置と共に、動作を
示す側面図。
【図65】本発明に係る中間トレイ装置と共に、動作を
示す側面図。
【図66】第8の発明が適用されている画像形成装置の
要部を示す縦断側面図。
【図67】同じく搬送ローラ対の正面図。
【図68】同じく搬送ローラ対の駆動側ローラの平面
図。
【図69】同じく排紙ローラの搬送動作図。
【図70】同じくレジストローラ部及びシートの平面
図。
【図71】同じくレジストローラ部及びシートの平面
図。
【図72】同じくレジストローラ部及びシートの平面
図。
【図73】同じくレジストローラ部及びシートの平面
図。
【図74】同じくレジストローラ部及びシートの平面
図。
【図75】同じくレジストローラ部及びシートの平面
図。
【図76】同じくシートに作用する搬送力の原理を説明
する平面図。
【図77】同じく搬送ローラ対からレジストローラ対ま
でのシートの移動距離を示すレジストローラ対部及び搬
送ローラ対部の側面図。
【図78】従来の画像形成装置の一例を示す縦断側面
図。
【符号の説明】
23 切換手段(フラッパ) 24 退避搬送路(分岐ガイド) 27 シート搬入手段(ローラ対) 30a,30b シート搬送手段(ローラ対) 33 シート搬送路(下ガイド) 33a 凹部 34a,34b シート搬出手段(ローラ対) 39 制御手段(制御部) 83 制御手段 82 第1弾性部材(第1の薄板弾性部材) 81 第2弾性部材(第2の薄板弾性部材) P シート P1 最先のシート P2 2番目のシート M1 判断手段 M2 指示手段 M3 移動時間検知手段 M4 非退避検知手段 M5 退避判断手段 M3 移動時間検知手段 M4 シートの非退避検知手段 42 退避シート検知手段 M5 退避判断手段 45 移動可能なガイド(シート支持手段) M6 シートの退避検知手段 145 搬送ローラ(搬入手段) 170 ガイド板 170a 第1のガイド部材 171 ガイド板 171a 第2のガイド部材 171b 固定ガイド部材 (Q) 衝合部 172 固定ガイド部材 210 感光ドラム(画像形成部) 220 搬送ローラ対 220b 搬送ローラ対の駆動側ローラ 221 搬送ローラ対 221b 搬送ローラ対の駆動側ローラ 222 レジストローラ対 237 搬送ローラ対 237b 搬送ローラ対の駆動側ローラ
フロントページの続き (72)発明者 仁村 光夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 菱川 恭秀 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小柳 倫明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを搬入するシート搬入手段と、搬
    入された前記シートを正逆方向に所定量搬送し、所定量
    ずつずらして積載すると共に、積載されたシートの束を
    搬送するシート搬送手段と、搬送された該シートの束の
    最先のシートを搬出するシート搬出手段と、該シート搬
    出手段と前記シート搬送手段との間に位置して搬送され
    ているシートの束を退避させる退避搬送路と、該退避搬
    送路へシートの束を導く第1の位置と該シートの束を退
    避させない第2の位置とをとることが可能な切り換え手
    段と、を有する画像形成装置において、 前記最先のシートが該退避搬送路へ退避したことを判断
    する判断手段と、 前記判断手段の判断により、該シート束の搬送の停止を
    指示する指示手段と、 を有し、 前記指示手段の指示に応じて該シート束を逆方向に所定
    量搬送後、正方向に該シート束を搬送する制御手段を有
    することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記7指示手段の指示に応じて該シート
    束を前記切り換え手段よりシート搬送上流側の位置まで
    の量逆方向に搬送する制御手段を有する請求項1記載の
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 シートを搬入するシート搬入手段と、搬
    入された前記シートを正逆方向に所定量搬送し、所定量
    ずつずらして積載すると共に、積載されたシートの束を
    搬送するシート搬送手段と、搬送された該シートの束の
    最先のシートを搬出するシート搬出手段と、該シート搬
    出手段と前記シート搬送手段との間に位置して搬送され
    ているシートの束を退避させる退避搬送路と、該退避搬
    送路へシートの束を導く第1の位置と該シートの束を退
    避させない第2の位置とをとることが可能な切り換え手
    段と、を有する画像形成装置において、 前記最先のシートが該退避搬送路へ退避したことを判断
    する判断手段と、 前記判断手段の判断により、該シート束の搬送の停止を
    指示する指示制御手段と、 前記指示制御手段の指示に応じて前記切り換え手段の作
    動する時点を制御する制御手段と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記指示制御手段の指示に応じて切り換
    え手段の作動する時点を所定量ずつずらして積載巣する
    所定量/シート搬送速度より短い所定時間変更する制御
    手段を有する請求項3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 シートを搬入するシート搬入手段と、搬
    入された前記シートを正逆方向に所定量搬送し、所定量
    ずつずらして積載すると共に、積載されたシートの束を
    搬送するシート搬送手段と、搬送された該シートの束の
    最先のシートを搬出するシート搬出手段と、該シート搬
    出手段と前記シート搬送手段との間に位置して搬送され
    ているシートの束を退避させる退避搬送路と、該退避搬
    送路へシートの束を導く第1の位置と該シートの束を退
    避させない第2の位置とをとることが可能な切り換え手
    段と、を有する画像形成装置において、 前記切り換え手段の前記第2の位置から、前記第1の位
    置へ移動する移動時間を検知する検知手段と、 前記検知手段情報に応じて前記シートの束の最先のシー
    ト以外のシート束を該退避搬送路へ導くように前記切り
    換え手段を制御する制御手段を有することを特徴とする
    画像形成装置。
  6. 【請求項6】 画像形成装置の電源投入時に前記切り換
    え手段の第2の位置から第1の位置への移動時間を検知
    する制御手段を有することを特徴とする請求項5記載の
    画像形成装置。
  7. 【請求項7】 画像形成装置の電源投入後、画像形成動
    作開始可能な状態までの待機状態から画像形成動作開始
    可能な状態に切り換わるときに、前記切り換え手段の第
    2の位置から第1の位置への移動時間を検知すする制御
    手段を有することを特徴とする請求項5記載の画像形成
    装置。
  8. 【請求項8】 画像形成装置の画像形成動作開示時に前
    記切り換え手段の第2の位置から第1の位置への移動時
    間を検知する制御手段を有することを特徴とする請求項
    5記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記積載されたシートの束の最先のシー
    トを搬出動作開始時に、前記切り換え手段の第2の位置
    から第1の位置への移動時間を検知する制御手段を有す
    ることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 該画像形成装置による画像形成動作が
    所定枚数行われたときに、前記切り換え手段の第2の位
    置から第1の位置への移動時間を検知する制御手段を有
    することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 該画像形成装置による画像形成動作が
    積載されたシート束に行う画像形成動作であることを特
    徴とする請求項10記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 シートを搬入するシート搬入手段と、
    搬入された前記シートを正逆方向に所定量搬送し、所定
    量ずつずらして積載すると共に、積載されたシートの束
    を搬送するシート搬送手段と、搬送された該シートの束
    の最先のシートを搬出するシート搬出手段と、該シート
    搬出手段と前記シート搬送手段との間に位置して搬送さ
    れているシートの束を退避させる退避搬送路と、該退避
    搬送路へシートの束を導く第1の位置と該シートの束を
    退避させない第2の位置とをとることが可能な切り換え
    手段と、を有する画像形成装置において、 前記最先のシートが前記退避搬送路へ退避させられなか
    ったことを検知する検知手段と、 前記検知手段の検知情報により前記最先のシートが退避
    搬送路へ退避したことを判断する判断手段と、 前記判断手段の判断により前記搬送手段を含む、画像形
    成装置の動作の少なくとも1つの動作の停止を指示する
    指示制御手段と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
  13. 【請求項13】 シートを搬入するシート搬入手段と、
    搬入された前記シートを正逆方向に所定量搬送し、所定
    量ずつずらして積載すると共に、積載されたシートの束
    を搬送するシート搬送手段と、搬送された該シートの束
    の最先のシートを搬出するシート搬出手段と、該シート
    搬出手段と前記シート搬送手段との間に位置して搬送さ
    れているシートの束を退避させる退避搬送路と、該退避
    搬送路へシートの束を導く第1の位置と該シートの束を
    退避させない第2の位置とをとることが可能な切り換え
    手段と、有する画像形成装置において、 前記切り換え手段の下方近傍に位置し、前記シートを支
    持可能な第2の位置と支持しない第1の位置とに切り換
    え可能なシート支持手段を有することを特徴とする画像
    形成装置。
  14. 【請求項14】 シートを搬入するシート搬入手段と、
    搬入された前記シートを正逆方向に所定量搬送し、所定
    量ずつずらして積載すると共に、積載されたシートの束
    を搬送するシート搬送手段と、搬送された該シートの束
    の最先のシートを搬出するシート搬出手段と、該シート
    搬出手段と前記シート搬送手段との間に位置して搬送さ
    れているシートの束を退避させる退避搬送路と、該退避
    搬送路へシートの束を導く第1の位置と該シートの束を
    退避させない第2の位置とをとることが可能な切り換え
    手段と、を有する画像形成装置において、 前記切り換え手段の下方近傍に位置し、前記シートを支
    持可能な第2の位置と支持しない第1の位置とに切り換
    え可能なシート支持手段と、 前記切り換え手段が該シートの束を退避させる第1の位
    置にあるとき、前記シート支持手段が該シートを支持し
    な第1の位置にあるように前記シート支持手段の位置を
    制御する制御手段と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
  15. 【請求項15】 シートを搬入するシート搬入手段と、
    搬入された前記シートを正逆方向に所定量搬送し、所定
    量ずつずらして積載すると共に、積載されたシートの束
    を搬送するシート搬送手段と、搬送された該シートの束
    の最先のシートを搬出するシート搬出手段と、該シート
    搬出手段と前記シート搬送手段との間に位置して搬送さ
    れているシートの束を退避させる退避搬送路と、該退避
    搬送路へシートの束を導く第1の位置と該シートの束を
    退避させない第2の位置とをとることが可能な切り換え
    手段と、を有する画像形成装置において、 前記切り換え手段により該シートの束が前記退避搬送路
    へ退避したことを判断する手段と、 前記判断手段による判断情報により該切り換え手段を前
    記第1の位置から前記第2の位置へ切り換える制御手段
    と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記退避搬送路に退避した該シートの
    束検知する検知手段を有し、前記検知手段の検知情報に
    より該シートの束が該退避搬送路へ退避したことを判断
    する判断手段を有することを特徴とする請求項1記載の
    画像形成装置。
  17. 【請求項17】 前記シート搬送手段の所定搬送量によ
    り該シートの束が該退避搬送路へ退避したことを判断す
    る判断手段を有することを特徴とする請求項1記載の画
    像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記所定搬送量は前記積載時の所定ず
    らし量より大きく、前記積載時の所定ずらし量の2倍よ
    り小さいことを特徴とする請求項3記載の画像形成装
    置。
  19. 【請求項19】 シートを搬送するための搬送手段を有
    し該搬送手段に対して回動可能であって、その位置をシ
    ート搬送可能な位置と搬送路を開放する位置に選択可能
    であり、シート搬送可能な位置を他部材と衝合させて決
    定する第1ガイド部材と、 前記搬送手段に直交する方向に回動可能であってその位
    置をシート搬送可能な位置と、搬送路を開放する位置と
    に選択可能であり、シート搬送可能な位置を他の部材と
    衝合させて決定する第2ガイド部材と、 を具備し、 前記第1ガイド部材のシート搬送可能な位置を決定する
    衝合部が第2ガイド部材上にあり、更に第2ガイド部材
    のシート搬送可能な位置を決定せしめる衝合部材が固定
    ガイド板上、もしくは固定ガイド板に固定された部材上
    にあることを特徴とする画像形成装置。
  20. 【請求項20】 該搬送手段が軸受部材を介して第1ガ
    イド部材を支持することを特徴とする請求項19記載の
    画像形成装置。
  21. 【請求項21】 該搬送手段がトルクリミッタを介し
    て、第1ガイド部材に対して回転力を伝達可能としたこ
    とを特徴とする請求項19記載の画像形成装置。
  22. 【請求項22】 該搬送手段が軸受け部材を介して第1
    ガイド部材に対して回転力を伝達可能としたことを特徴
    とする請求項21記載の画像形成装置。
  23. 【請求項23】 画像形成部にて第1回目の画像形成が
    なされたシートを、シート搬送手段にて正逆方向に所定
    量搬送して所定量ずつずらして積載し、かつ該積載され
    たシート束をその最先のシートからシート搬出手段にて
    搬出して前記画像形成部に搬送する中間トレイを備えて
    いる画像形成装置において、 前記中間トレイに配置され、前記シートを前記シート搬
    出手段に導く第1の位置と退避搬送路に導く第2の位置
    に切り換え得るシート切り換え手段と、 該シート切り換え手段を、前記シート束の最先のシート
    のみを前記シート搬出手段に導き、かつ他のシートを前
    記退避搬送路に導くべく、前記第1の位置から第2の位
    置へ切り換え制御する制御手段と、 前記シート切り換え手段を第2の位置へ切り換えた際、
    該シート切り換え手段の先端が位置する近傍の前記シー
    ト搬送路に形成された凹部と、 該凹部の上流側から該凹部上方部に向けて延出して配置
    された第1の薄板弾性部材と、 を備えてなることを特徴とする画像形成装置。
  24. 【請求項24】 前記第1の薄板弾性部材が、前記シー
    ト切り換え手段の第2の位置において該切り換え手段の
    先端とラップするように配置されてなる、請求項23記
    載の画像形成装置。
  25. 【請求項25】 前記シート搬送路を形成する前記凹部
    と対向する側のガイド板に、該シート搬送路に向けて、
    かつシート搬送方向に傾斜して第2の薄板弾性部材を設
    けてなる、請求項23記載の画像形成装置。
  26. 【請求項26】 画像形成部と、この画像形成部に対し
    て所定のタイミングをもって回転運動を開始し、最大サ
    イズのシートに対してシートの端部にローラ対のニップ
    が存在しないレジストローラ対と、該レジストローラ対
    にシートを給送する搬送ローラ対とを有し、各サイズの
    シートを搬送する場合に、シートの片側端部を基準とし
    て、シート搬送する画像形成装置において、 前記搬送ローラ対の駆動側のローラの直径がローラの軸
    方向に関して一定でないことを特徴とする画像形成装
    置。
  27. 【請求項27】 前記駆動側のローラの直径が、片端に
    最大径をもち、他端に最小径をもつことを特徴とした請
    求項26記載の画像形成装置。
  28. 【請求項28】 シートを搬送する基準側が該駆動ロー
    ラの最大径側であることを特徴とした請求項27記載の
    画像形成装置。
  29. 【請求項29】 前記駆動ローラの最小外径φ1 と最大
    外径φ2 との関係が該搬送ローラ対から該レジストロー
    ラ対までのシート移動距離をTとしたとき、 0.2/T≦1−φ1 /φ2 ≦2/T1 なる大きさに一定されていることを特徴とする画像形成
    装置。
JP4193113A 1992-06-26 1992-06-26 画像形成装置 Pending JPH069158A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006515257A (ja) * 2003-01-09 2006-05-25 データカード・コーポレイシヨン 高速フォームバッファ
US7304418B2 (en) 2003-10-24 2007-12-04 Seiko Epson Corporation Light source apparatus with light-emitting chip which generates light and heat
US7420216B2 (en) 2003-04-16 2008-09-02 Pearl Lamp Works, Ltd. Reflection type light-emitting diode device

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