JPH069021Y2 - プラズマによる鋼帯の脱スケール装置 - Google Patents
プラズマによる鋼帯の脱スケール装置Info
- Publication number
- JPH069021Y2 JPH069021Y2 JP2464888U JP2464888U JPH069021Y2 JP H069021 Y2 JPH069021 Y2 JP H069021Y2 JP 2464888 U JP2464888 U JP 2464888U JP 2464888 U JP2464888 U JP 2464888U JP H069021 Y2 JPH069021 Y2 JP H069021Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel strip
- plasma
- gas
- plasma gun
- pickling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
- ing And Chemical Polishing (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は鋼帯の表面に付着しているスケールの除去装置
に関する。
に関する。
[従来の技術] 従来、鋼帯の表面に付着したスケールの除去方法とし
て、複数の酸洗槽をライン中に配設し、この中に塩酸等
の酸洗液を入れ、鋼帯を浸漬してスケールを除去する装
置が知られている。
て、複数の酸洗槽をライン中に配設し、この中に塩酸等
の酸洗液を入れ、鋼帯を浸漬してスケールを除去する装
置が知られている。
しかし、浸漬による脱スケール装置では、酸洗液と鋼帯
の反応によるスケール除去のため脱スケールに多大の時
間を要し、オンラインの場合多数の酸洗槽が必要とな
り、設備費が高くなる。これらの問題を解決するため、
特公昭60-61112号公報に付す酸洗槽内にスプレーノズル
や撹拌翼を設け、スプレーノズルから吹出す酸洗液を鋼
帯に吹付けて酸洗効果を高めたり、酸洗槽内の酸洗液を
撹拌翼により撹拌して鋼帯表面に対流を与えて、酸洗効
果を高める装置が提案されている。
の反応によるスケール除去のため脱スケールに多大の時
間を要し、オンラインの場合多数の酸洗槽が必要とな
り、設備費が高くなる。これらの問題を解決するため、
特公昭60-61112号公報に付す酸洗槽内にスプレーノズル
や撹拌翼を設け、スプレーノズルから吹出す酸洗液を鋼
帯に吹付けて酸洗効果を高めたり、酸洗槽内の酸洗液を
撹拌翼により撹拌して鋼帯表面に対流を与えて、酸洗効
果を高める装置が提案されている。
[考案が解決しようとする課題] 酸洗槽内にスプレーノズルや撹拌翼を設けて酸洗効果を
高めるにはまず、鋼帯の酸洗液に浸漬するため酸洗後の
鋼帯を乾燥する乾燥装置が必要となる。
高めるにはまず、鋼帯の酸洗液に浸漬するため酸洗後の
鋼帯を乾燥する乾燥装置が必要となる。
又、スプレーノズルにより酸洗液を噴出速度を上げよう
とするとポンプ等の容量も大きくなり、設備費が噴出さ
せるためにはポンプ等が必要となり、この噴出速度によ
り酸洗効率は決定される。従って噴出させて酸洗を行な
う場合、酸洗液を大幅に高くなる。
とするとポンプ等の容量も大きくなり、設備費が噴出さ
せるためにはポンプ等が必要となり、この噴出速度によ
り酸洗効率は決定される。従って噴出させて酸洗を行な
う場合、酸洗液を大幅に高くなる。
又、鋼帯に酸洗液を吹付けるため、鋼帯が酸洗槽内で蛇
行し、槽との接触疵等が発生し、成品に悪影響を与えて
しまう。
行し、槽との接触疵等が発生し、成品に悪影響を与えて
しまう。
又酸洗槽内に撹拌翼を設ける場合においても、酸洗槽内
の酸洗液を撹拌して酸洗するため、撹拌により酸洗液が
流動し、この流動により鋼帯にも蛇行が発生し、槽に接
触して疵が発生する。
の酸洗液を撹拌して酸洗するため、撹拌により酸洗液が
流動し、この流動により鋼帯にも蛇行が発生し、槽に接
触して疵が発生する。
又、酸洗槽内にスプレーノズルや撹拌翼を浸漬する場
合、スプレーノズルや撹拌翼の寿命をいちじるしく低下
させてしまう。
合、スプレーノズルや撹拌翼の寿命をいちじるしく低下
させてしまう。
[課題を解決するための手段] 本考案は酸化した鋼帯3の表面に向けて、プラズマを発
生するプラズマガン1を配設する。次にプチズマガン1
にプラズマを発生させるプラズマ発生用電源5を接続す
る。更にプラズマガン1内にArガス等不活性ガス又は
H2ガス等還元ガスを供給する供給配管8,7を連結す
る。
生するプラズマガン1を配設する。次にプチズマガン1
にプラズマを発生させるプラズマ発生用電源5を接続す
る。更にプラズマガン1内にArガス等不活性ガス又は
H2ガス等還元ガスを供給する供給配管8,7を連結す
る。
そしてプラズマガン1と鋼帯3との間に移行アークを発
生する移行アーク電源4を配設する。
生する移行アーク電源4を配設する。
[作用] プラズマガス1にAr等不活性ガス又はH2ガス等還元
ガスを混合又は各々単独で導入し、プラズマ発生用電源
5により直流電流を通電すると、プラズマガン1よりプ
ラズマジェットが鋼帯3に向けて発生する。
ガスを混合又は各々単独で導入し、プラズマ発生用電源
5により直流電流を通電すると、プラズマガン1よりプ
ラズマジェットが鋼帯3に向けて発生する。
次に移行アーク電源4により直流電流を通電し、鋼帯3
とプラズマガン1との間に移行アークを発生させる。移
行アークを発生させることにより、鋼帯3を陰極として
作動させることができる。陰極には電子放出を行なう陰
極点が存在し、陰極点は鋼帯3の表面を動きまわる。
とプラズマガン1との間に移行アークを発生させる。移
行アークを発生させることにより、鋼帯3を陰極として
作動させることができる。陰極には電子放出を行なう陰
極点が存在し、陰極点は鋼帯3の表面を動きまわる。
そのとき陰極点から電子が放出されるが、同時に陰極金
属の蒸発が起り、これは鉄よりも酸化鉄(スケール)の
部分に生じやすいため、鋼帯3の表面のスケールだけが
蒸発し、鋼帯3の表面に付着したスケールが除去でき
る。
属の蒸発が起り、これは鉄よりも酸化鉄(スケール)の
部分に生じやすいため、鋼帯3の表面のスケールだけが
蒸発し、鋼帯3の表面に付着したスケールが除去でき
る。
[実施例] 第1図は本考案の一実施例で、第2図は他の実施例であ
る。
る。
第1図は所定の間隔で水平に複数配設したロール12の上
面に鋼帯3を走行させ、この上部に本考案を適用したも
のである。
面に鋼帯3を走行させ、この上部に本考案を適用したも
のである。
第1図において、走行する鋼帯3の上面上部にプラズマ
ガン1を配設する。このプラズマガン1にプラズマを発
生するプラズマ発生用電源5を接続する。又、プラズマ
ガン1にはAr等の不活性ガス7とH2等の還元ガス8
を供給する配管を接続する。又、プラズマガン1にはプ
ラズマガン1を冷却する冷却ポンプ6を接続している。
そしてプラズマガン1と鋼帯3との間に移行アークを発
生するための移行アーク発生用電源4を接続している。
ガン1を配設する。このプラズマガン1にプラズマを発
生するプラズマ発生用電源5を接続する。又、プラズマ
ガン1にはAr等の不活性ガス7とH2等の還元ガス8
を供給する配管を接続する。又、プラズマガン1にはプ
ラズマガン1を冷却する冷却ポンプ6を接続している。
そしてプラズマガン1と鋼帯3との間に移行アークを発
生するための移行アーク発生用電源4を接続している。
まず、冷却ポンプ6を駆動して、プラズマガン1を冷却
しておき、プラズマ発生用電源5を起動する。次にAr
ガス等の不活性ガス7又はH2ガス等の還元ガス8を混
合又は単独でプラズマガン1に供給すると、プラズマガ
ン1から鋼帯1に向けてプラズマジェットが発生する。
しておき、プラズマ発生用電源5を起動する。次にAr
ガス等の不活性ガス7又はH2ガス等の還元ガス8を混
合又は単独でプラズマガン1に供給すると、プラズマガ
ン1から鋼帯1に向けてプラズマジェットが発生する。
この状態になってから移行アーク発生電源4を起動させ
ると、プラズマジェット中に移行アークが発生する。移
行アークは鋼帯3を陰極として作動するから、陰極中の
陰極点から放出する電子によって、陰極金属つまり鋼帯
3の表面からも蒸発が起る。この蒸発により鋼帯3の表
面に付着したスケールを除去する。
ると、プラズマジェット中に移行アークが発生する。移
行アークは鋼帯3を陰極として作動するから、陰極中の
陰極点から放出する電子によって、陰極金属つまり鋼帯
3の表面からも蒸発が起る。この蒸発により鋼帯3の表
面に付着したスケールを除去する。
第2図は真空チャンバー内に本考案を適用した実施例で
ある。
ある。
真空チャンバー10内に鋼帯3を配設し、鋼帯3の上部に
プラズマガン1を配設している。プラズマガン1には前
述した冷却ポンブ6、不活性ガス又は還元ガス等の供給
およびプラズマ発生用電源5、移行アーク発生用電源4
が接続され、同様の処理が行なわれる。11は真空ポンプ
である。
プラズマガン1を配設している。プラズマガン1には前
述した冷却ポンブ6、不活性ガス又は還元ガス等の供給
およびプラズマ発生用電源5、移行アーク発生用電源4
が接続され、同様の処理が行なわれる。11は真空ポンプ
である。
第2図ではプラズマガン1を真空チャンバー10内に設置
したが、プラズマガン1を真空チャンバー10外に配設し
て、プラズマジェットおよび似降アークのみを真空チャ
ーバー10内に発生できるようにしてもよい。真空チャン
バー10外にプラズマガン1を配設することでシールはよ
り簡単にできる。
したが、プラズマガン1を真空チャンバー10外に配設し
て、プラズマジェットおよび似降アークのみを真空チャ
ーバー10内に発生できるようにしてもよい。真空チャン
バー10外にプラズマガン1を配設することでシールはよ
り簡単にできる。
[考案の効果] 本考案は従来のように酸洗液中に鋼帯を浸漬しないの
で、酸洗後の鋼帯を乾燥する必要がなく、又、酸洗槽に
よる酸洗とはまったく違う技術を適用した酸洗装置であ
るため、設備はコンパクトになり、酸洗効率を上昇する
には不活性ガスや還元ガスの量および直流電流値を調整
するだけで、容易に調整が可能であり、設備費は大幅に
安価となり、実用的効果は非常に大きい。
で、酸洗後の鋼帯を乾燥する必要がなく、又、酸洗槽に
よる酸洗とはまったく違う技術を適用した酸洗装置であ
るため、設備はコンパクトになり、酸洗効率を上昇する
には不活性ガスや還元ガスの量および直流電流値を調整
するだけで、容易に調整が可能であり、設備費は大幅に
安価となり、実用的効果は非常に大きい。
第1図は本考案の一実施例を示す概略説明図、第2図は
本考案を他の実施例を示す概略説明図である。 1:プラズマガン、2:プラズマジェット 3:鋼帯 4:移行アーク発生用電源 5:プラズマ発生用電源 6:冷却ポンプ、7:Arガス供給配管 8:H2ガス供給配管、9:混合器 10:真空チャンバー、11:真空ポンプ 12:ロール
本考案を他の実施例を示す概略説明図である。 1:プラズマガン、2:プラズマジェット 3:鋼帯 4:移行アーク発生用電源 5:プラズマ発生用電源 6:冷却ポンプ、7:Arガス供給配管 8:H2ガス供給配管、9:混合器 10:真空チャンバー、11:真空ポンプ 12:ロール
Claims (1)
- 【請求項1】鋼帯3の表面に向けてプラズマを発生する
プラズマガン1を配設し、該プラズマガン1にプラズマ
発生用電源5を持続し、前記プラズマガン1にArガス
等の不活性ガスおよびH2ガス等の還元ガスを混合又は
各々単独に供給する供給配管7,8を連結し、前記鋼帯
3とプラズマガン1との間に移行アークを発生する移行
アーク電源4を設けたことを特徴とするプラズマによる
鋼帯の脱スケール装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2464888U JPH069021Y2 (ja) | 1988-02-26 | 1988-02-26 | プラズマによる鋼帯の脱スケール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2464888U JPH069021Y2 (ja) | 1988-02-26 | 1988-02-26 | プラズマによる鋼帯の脱スケール装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01129262U JPH01129262U (ja) | 1989-09-04 |
JPH069021Y2 true JPH069021Y2 (ja) | 1994-03-09 |
Family
ID=31244676
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2464888U Expired - Lifetime JPH069021Y2 (ja) | 1988-02-26 | 1988-02-26 | プラズマによる鋼帯の脱スケール装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH069021Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101419015B1 (ko) * | 2013-02-19 | 2014-07-15 | 채진석 | 스케일 제거 장치 및 방법 |
-
1988
- 1988-02-26 JP JP2464888U patent/JPH069021Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101419015B1 (ko) * | 2013-02-19 | 2014-07-15 | 채진석 | 스케일 제거 장치 및 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01129262U (ja) | 1989-09-04 |
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