JPH0690190A - 列車制御用トランスポンダ装置 - Google Patents

列車制御用トランスポンダ装置

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JPH0690190A
JPH0690190A JP4266652A JP26665292A JPH0690190A JP H0690190 A JPH0690190 A JP H0690190A JP 4266652 A JP4266652 A JP 4266652A JP 26665292 A JP26665292 A JP 26665292A JP H0690190 A JPH0690190 A JP H0690190A
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signal
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Hiroshi Tachikawa
寛 太刀川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軌道を走行する列車に設けられた車上子とそ
の軌道に沿った地上側に設けられた地上子とを介して、
地上側から車上側に列車制御用デ−タを送信し、その送
信されたデ−タをその車上側で2重系の受信器で受信し
て列車制御出力を生成させる信号処理器へ出力させるよ
うにした列車制御用トランスポンダ装置の信号処理器を
単純化する。 【構成】 2重系の受信器の受信状態を相互に検出する
検出手段と、その検出手段が2重系の受信器のうちのい
ずれが一方の受信器の受信状態を検出したときに、他方
の受信器からの信号処理器への出力を無効とする無効手
段とを有する。これにより、信号処理器は前段の2重系
の受信器の状態を監視することなく、入力した信号を基
に信号処理するだけの構造とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は列車制御用トランスポン
ダ装置に係り、特に、車上装置を簡易に構成することの
できるものに関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、車上装置が2重系に構成された
列車制御用トランスポンダ装置の概略構成図であって、
軌道(レ−ル)Tを走行する列車aの先頭部の下部に
は、車上子10が設けられているとともに、地上側に
は、列車aが軌道Tを走行する際に、車上子10と対向
する位置に地上子11が設けられている。
【0003】この列車制御用トランスポンダ装置が、例
えば、ATS−P型の列車制御システムに用いられてい
るときは、地上子11からは、図示しない符号処理器か
ら送出された距離デ−タが中継器12を介して送信され
ている。したがって、列車aが軌道上を進行して地上子
11に接近し、かつ車上子10が地上子11の通信エリ
ア内に達すると、地上子11からの信号を車上子10を
介して取込むことが可能となる。
【0004】列車運行に支障を来さないようにするた
め、車上(列車)には、地上子11からのデ−タを可能
な限り取込むための、2重系の受信器13a,13bが
設けられている。そして、受信器13a,13bで受信
した信号は車上に設けられた信号処理器14に出力され
るとともに、その信号処理器14は両受信器13a,1
3bから入力された信号の正否を判別していずれか一方
の受信器の出力信号を基に、自列車(列車a)の制動
(ブレ−キ)特性を加味して走行パタ−ンを生成し、停
止目標地点まで最も短時間で到達できるような列車制御
用信号を出力している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の列車制御用トランスポンダ装置において、車上側の
受信器は2重系に構成されて列車運行の信頼性を高める
ようにしているが、信号処理器に2重系の受信器の正否
を監視する機能を持たせていたため、信号処理器が複雑
化する欠点があった。
【0006】そこで、本発明は、上記欠点を解決するた
めになされたものであり、特に、車上に搭載される受信
器はフェ−ルセ−フな構成である点に着目してなされた
もので、その目的は、信号処理器の構成が簡易にできる
列車制御用トランスポンダ装置の提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る列車制御用
トランスポンダ装置は、上記目的を達成するために、軌
道を走行する列車に儲けられた車上子とその軌道に沿っ
た地上側に設けられた地上子とを介して、地上側から車
上側に列車制御用デ−タを送信し、その送信されたデ−
タをその車上側で2重系の受信器で受信して、その受信
信号を列車制御出力を生成させる信号処理器へ出力させ
るようにした列車制御用トランスポンダ装置において、
前記2重系の受信器の受信状態を相互に検出する検出手
段と、その検出手段が前記2重系の受信器のうちのいず
れか一方の受信器の受信状態を他方の受信器が検出した
ときに、他方の受信器からの前記信号処理器への出力を
無効とする無効手段とを有することを特徴としている。
【0008】
【作用】上記構成において、無効手段は、検出手段がい
ずれか一方の受信器の受信状態を検出すると、他方の受
信器の信号処理器への出力を無効とする。したがって、
信号処理器は、2重系の受信器の状態を監視することな
く、いずれか一方の受信器から入力された信号を基に信
号処理する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は一実施例に係る列車制御用トランスポンダ
装置の概略構成図であって、上記図4の従来例と同一構
成要素には、同一符号が用いられている。したがって、
これら構成要素については、説明が重複するため詳細な
説明は省略し、新規な部分について異なる符号を付して
説明する。
【0010】車上子1a,1bは列車aの先頭部と後尾
部(列車aが複数の車両編成のときは先頭車両の後尾
部)の下部にそれぞれ設けられていて、アンテナ部分も
2重系に構成して、より信頼性を高めたものである。し
たがって、地上子2a,2bも車上子1a,1bに対向
できるように設けられている。
【0011】なお、このように、アンテナ部分も2重系
に構成した点については、本出願人が別途提案している
ので、これ以上の説明を省略するが、いずれにしても、
従来の車上側装置の2重系システムは、上記図4に示さ
れるように、単一の車上子(アンテナ)で受信して信号
を2重系で処理するもので、アンテナ部分も2重系には
されていない。
【0012】1系受信器3a,2系受信器3bは、増幅
回路、フィルタ回路等の種々の回路を備えた周知のフェ
−ルセ−フな受信器で、いずれか早く受信した受信器の
方が、後段の信号処理器4へ受信信号を送出できるよう
に構成されている。このため、各受信器3a,3bに
は、図2に示されるような選択回路イが含まれていて、
先受信優位となるように工夫されている。
【0013】選択回路イは、各系の受信器3a,3bの
出力系にAND回路A1,A2 とリレ−R1,R2 を直列に
含むとともに、両AND回路A1,A2 の入力側をインバ
−タ回路B1,B2 をたすき掛けに接続し、かつ両AND
回路A1,A2 への入力側に反対の系のリレ−R2,R1 の
B接点を接続して構成されている。
【0014】信号処理器4は、1系又は2系から入力し
た信号を基に列車制御出力を生成する機能は同一である
が、従来のように各受信器3a,3bの状態を監視する
機構の省略された簡易な構造となっている。
【0015】次に図3のフロ−チャ−トを参照して、本
実施例装置の制御動作を説明する。
【0016】今、列車aが軌道Tを矢印方向(図1参
照)へ進行し、各車上子1a,1b及び各地上子2a,
2bがそれぞれ対向して通信が開始されたとすると、ど
の系の受信器が先に受信して出力したか否かが判定され
る。
【0017】仮に、1系の受信器3aが2系の受信器3
bより早く受信したとすると(ステップ100肯定。以
下、ステップをSとする。)、上述の選択回路イによ
り、1系の受信器3aの出力が信号処理器4へ送出され
て列車制御用に供される(S106、S108)。な
お、2系の受信器3bが1系の受信器より遅れて出力さ
れても、その2系の受信器3bの出力は信号処理器4へ
出力されることはない。
【0018】逆に、1系の受信器3aよりも2系の受信
器3bの方が早く出力した場合は(S100否定、S1
02肯定)、1系の受信器3aの出力は信号処理器4に
出力されず、2系の受信器3bの出力が列車制御用に供
される(S110、S112)。
【0019】上述のように、本実施例装置は、簡単な選
択回路イを設けて、早く受信出力を送出した方の受信器
が優先されるようにしたので、信号処理器4は、いずれ
かの受信器から出力された受信信号を基に信号処理をす
ればよく、信号処理器4の構成を簡易化でき、車上側の
装置構成を単純化、低コスト化できる特長がある。
【0020】なお、上述の実施例では、車上子1a,1
b及び地上子2a,2bを2個設けるようにしたが、ア
ンテナ部分は単一の従来方式とするようにしてもよい。
【0021】
【発明の効果】本発明に係る列車制御用トランスポンダ
装置は、2重系の受信器の受信状態を相互に検出する検
出手段と、その検出手段が2重系の受信器のうちのいず
れが一方の受信器の受信状態を検出したときに、他方の
受信器からの信号処理器への出力を無効とする無効手段
とを有するので、後段の信号処理器は、前段の2重系の
受信器の受信状態を監視することなく、入力した信号を
基に信号処理するだけでよいので、構造を単純化できる
特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例装置の概略構成図である。
【図2】選択回路図である。
【図3】制御動作を示すフロ−チャ−トである。
【図4】従来装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1a,1b 車上子 2a,2b 地上子 3a,3b 受信器 4 信号処理器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軌道を走行する列車に儲けられた車上子
    とその軌道に沿った地上側に設けられた地上子とを介し
    て、地上側から車上側に列車制御用デ−タを送信し、そ
    の送信されたデ−タをその車上側で2重系の受信器で受
    信して、その受信信号を列車制御出力を生成させる信号
    処理器へ出力させるようにした列車制御用トランスポン
    ダ装置において、 前記2重系の受信器の受信状態を相互に検出する検出手
    段と、 前記検出手段が前記2重系の受信器のうちのいずれか一
    方の受信器の受信状態を他方の受信器が検出したとき
    に、他方の受信器からの前記信号処理器への出力を無効
    とする無効手段と、 を有することを特徴とする列車制御用トランスポンダ装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101490759B1 (ko) * 2014-02-20 2015-02-06 (주)티엘씨테크놀로지 출력 가변형 트랜스폰더 시스템 및 그 제어 방법

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KR101490759B1 (ko) * 2014-02-20 2015-02-06 (주)티엘씨테크놀로지 출력 가변형 트랜스폰더 시스템 및 그 제어 방법

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