JPH0689620B2 - ガレ−ジ扉 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［技術分野］ 本発明は、ガレージの出入り口に設けて電動及び手動で
開閉可能としたガレージ扉に関するものである。

［背景技術］ 従来のガレージ扉は手動方式であったため、ガレージ扉
の入口で一度車から降りて扉体を開閉しなければなら
ず、非常に煩わしく特に雨天時は不便であった。また、
車の中から無線で扉体の開閉を行なうようにしたガレー
ジ扉も提供されているが、無線式の発信器により扉体を
電動制御して開閉させるため、扉体の付近に人もしくは
車等の障害物が存在していても、それに気付かず扉体を
操作させて、人もしくは車等を傷付けるという問題があ
った。

［発明の目的］ 本発明は上述の点に鑑みて提供したものであって、扉体
の閉方向時において安全を確保したガレージ扉を提供す
ることを目的とするものである。

［発明の開示］ 以下、本発明の実施例を図面により説明する。本発明の
ガレージ扉は第８図に示した構成図のように車からの無
線信号に電動で開閉するようにしたものであり、このガ
レージ扉は、第４図に示すように扉体１の両側に夫々ア
ーム２の一端を連結し、夫々のアーム２の他端を支柱３
に回転軸にて回転自在に連結されている。扉体１が縦方
向を向く閉状態でアーム２が係止されてその状態（閉状
態）を保持し、扉体１が横方向を向く開状態でアーム２
が係止してその状態（開状態）を保持するものである。
尚、扉体１と支柱３との間には補助用の補助アーム４が
設けられている。また、図示していないが、支柱３の回
転軸の一端にはクラッチ部が設けられている。このクラ
ッチ部は常時開状態であって、スイッチが入った状態の
みクラッチ部が電磁ソレノイドにより嵌合される、クラ
ッチ部には減速機構（ギアー、ベルト、ウオームとウオ
ームホイール）が連結され、その先にはモータが連結さ
れている。

ところで、扉体１の開閉方式には次の３つがある。

車の中等から行なう無線自動開閉方式 支柱３の近くに付設した押釦による開閉方式 電気的動作時以外は優先して行なう手動方式 第６図は電動式に扉体１の開閉を行なう場合のブロック
図を示し、第７図は動作フロー図を示すものである。第
６図において、AC100Vの交流電源は整流回路5,8により
整流されて、リレー接点部６を介してモータ７に電源が
供給され、他方、受信器９にも電源が供給される。受信
器９は発信器14からの無線信号により扉体１の開閉信号
を受けて電磁ソレノイド13及びモータ７を駆動し、扉体
１を開閉するものである。また、障害物検知を行なうリ
ミットスイッチ26は、扉体１の閉方向において人や車等
の障害物を検知した場合に出力して、リレー回路11を駆
動し、リレー接点6,12が応動して電磁ソレノイド13及び
モータ７を非駆動として、扉体１の回転を停止するよう
にしている。上記各回路は第５図に示すように支柱３の
側部に配設してあり、上からモータ７等の駆動部Ａ、整
流回路5,8やリレー回路11等の制御部Ｂ、受信器９が夫
々配設してある。そして、これらはカバー15にて覆設さ
れている。

まず、一般的な動作は以下の如くである。第８図に示す
ように車の中から発信器14により信号を発信する。扉側
の発信器９が発信器14からの信号をキャッチすれば、電
磁ソレノイド13が作動し、クラッチ部が嵌合されると同
時にモータ７が正転し、減速機、クラッチ部を介し回転
軸を上方向へ回転させる。そして、扉体１を上方向（開
方向）へ回転させる。扉体１が上部で所定位置（横方
向）になる位置まで回転軸が回転すると、回転軸に連結
したピン等が検知スイッチ、例えばリミットスイッチ26
を作動させ、回路をオフ状態にし、モータ７を停止さ
せ、あわせてクラッチ部をはずし扉体１はその状態で保
持する。次に再度発信器14により信号を発信させれば、
電磁ソレノイド13が作動し、クラッチ部が嵌合されると
共に、モータ７は逆転し、減速機、クラッチ部を介して
回転軸を下方向へ回転させ、扉体１を下方向（閉方向）
へ回転させる。扉体１が縦方向に向く所定位置まで回転
軸が回転すると、回転軸に連結したピン等がリミットス
イッチ26を作動させ、回路をオフ状態にしモータ７を停
止させ、あわせて扉体１はその状態で保持することにな
る。尚、第７図においては他の動作、つまり、開閉時に
過負荷がかかったり、途中で逆向きに開閉した場合につ
いて記載してあるが、詳細は省略する。

次に、本発明の要旨とするところについて説明する。第
１図乃至第３図において、扉体１は縦方向に位置して閉
状態になった場合に扉体１の下部に位置する部分には下
面には両側が開口した下枠22が形成してあり、この下枠
22には下面開口の開口凹所23が形成してある。開口凹所
23の内側には段部24を形成している。また、下枠22の下
面の略中央部にはリミットスイッチ26が取着してある。
一方、この下枠22には断面を略Ｕ字型としたスライドカ
バー21が下方向にスライド自在に開口凹所23内に装着さ
れ、リミットスイッチ26はスライドカバー21内に位置し
ている。スライドカバー21の上側両端には内側に折曲形
成したストッパー25が形成してあり、このストッパー25
が下枠22の段部24と当接してスライドカバー21の位置を
規制している、第２図の状態におけるスライドカバー21
の位置が正常な状態の位置であり、スライドカバー21が
上がって一点鎖線の位置にくると、スライドカバー21の
底面がリミットスイッチ26のアクチュエータ26aを押接
してリミットスイッチ26を駆動することになる。尚、第
３図に示すケーブル27の位置は配線経路を示すものであ
る。

しかして、扉体１が閉状態になる途中において人及び車
等の障害物があった場合、スライドカバー21が上部に押
し上げられ、下枠22の下端部に設けたリミットスイッチ
26を働かせ、リレー回路11を介してリレー接点部6,12を
オフとし、モータ７を停止させるものである。尚、スラ
イドカバー21及びリミットスイッチ26とで障害物を検知
する検知手段が構成され、リレー回路11及びリレー接点
部6,11で停止手段が構成される。この種のガレージ扉に
おいて、扉体１が回転操作され、その扉体１の下枠22は
上下鉛直方向ではなく、前後及び上下に回動して振れ動
きながら移動するため、その下枠22が障害物に当たる場
合の方向も上下方向だけではなく斜め側方からも当たる
場合があり、このような場合にも扉体１停止させなけれ
ば安全ということはできない。

そこで、本発明はでは、スライドカバー21の下端部分が
彎曲状を成しており、その彎曲状部分が扉体１の下枠22
の下面より進退自在に突設されているため、上下方向だ
けでなく斜め側方からの障害物の当たりに対しても当接
することになり、しかもスライドカバー21の両側の壁部
21′,21′が、両側の開口凹所23,28内に上下方向に摺動
自在に係合されて保持されているため、色々な方向から
障害物が当接した場合でも、スライドカバー21は円滑に
進退動作することになり、そのためスライドカバー21の
進退動作は、扉体１の下枠22の下面の略中央部に装着さ
れている検知スイッチ、例えばリミットスイッチ26によ
り確実に検知されることになり、扉体１の回転は安全に
停止されるのである。

［発明の効果］ 本発明は前記のように構成して成るもので、以下のよう
な効果を奏する。即ち扉体の閉方向において人や車など
の障害物が存在すれば検知スイッチにより障害物を検知
するのであるが、スライドカバーの下端部分が彎曲状を
成しており、その彎曲状部分が扉体の下枠の下面より進
退自在に突設されているため、上下方向だけではなく、
斜め側方からの障害物の当たりに対しても当接すること
になる。

しかもスライドカバーの両側の壁部が、両側の開口凹所
に上下方向に摺動自在に係合されて保持されているた
め、色々な方向から障害物が当接した場合でも、スライ
ドカバーは円滑に進退動作することになる。

従ってスライドカバーの進退動作は、扉体の下枠の下面
の略中央部に装着されている検知スイッチ、例えばリミ
ットスイッチにより確実に検知されることになり、扉体
の回転は安全に、かつ確実に停止されるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の第３図のＡ−Ａ断面図、第２
図は同上の第１図のＢ−Ｂ断面図、第３図は同上の斜視
図、第４図（ａ）（ｂ）は同上の正面図及び側面図、第
５図（ａ）（ｂ）は同上の支柱の正面図及び側面図、第
６図は同上のブロック図、第７図は同上の動作フロー
図、第８図は同上の斜視図である。 １は扉体、２はアーム、３は支柱、21はスライドカバ
ー、22は下枠、26はリミットスイッチを示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】扉体の両側に夫々アームの一端を連結し、
   夫々のアームの他端を支柱に回動自在に連結し、扉体が
   縦方向に向くように電動で回転操作した状態で閉鎖され
   ると共に、扉体が上方で横方向を向くように電動で回転
   操作した状態で開放されるガレージ扉において、扉体の
   下枠の前後に下面開口の開口凹所が形成されており、断
   面略Ｕ字型で下端部分が彎曲状を成すスライドカバーの
   両側の壁部が、前記両側の開口凹所内に上下方向に摺動
   自在に係合されて保持され、かつ前記スライドカバーの
   彎曲状の下端部分が前記扉体の下枠の下面より進退自在
   に突設されるとともに、その扉体の下枠の下面の略中央
   部に、前記スライドカバーの進退動作を検知するための
   検知スイッチを装着して成ることを特徴とするガレージ
   扉。