JPH0689461A - 光ディスク - Google Patents
光ディスクInfo
- Publication number
- JPH0689461A JPH0689461A JP4240901A JP24090192A JPH0689461A JP H0689461 A JPH0689461 A JP H0689461A JP 4240901 A JP4240901 A JP 4240901A JP 24090192 A JP24090192 A JP 24090192A JP H0689461 A JPH0689461 A JP H0689461A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- protective layer
- layer
- organic protective
- resin
- glass transition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は、使用環境条件が大きく変化
しても光ディスクのTILT角の変化が小さくかつ長期
保存性能の優れた光ディスクを提供することにある。 【構成】 透明プラスチック基板上に、情報記録層およ
び/または反射層と有機保護層と防湿層とが形成された
光ディスクにおいて、前記有機保護層は第1の有機保護
層と第2の有機保護層とからなり、第1の有機保護層は
第2の有機保護層より情報記録層あるいは反射層に近接
して設けられ、第1の有機保護層を構成する樹脂のガラ
ス転移温度Tg1と第2の有機保護層を構成する樹脂の
ガラス転移温度Tg2とが Tg1≦Tg2 であることを特徴とする光ディスク。 【効果】 本発明の光ディスクは使用環境条件が大きく
変化しても、安定した読取り性能を有する。
しても光ディスクのTILT角の変化が小さくかつ長期
保存性能の優れた光ディスクを提供することにある。 【構成】 透明プラスチック基板上に、情報記録層およ
び/または反射層と有機保護層と防湿層とが形成された
光ディスクにおいて、前記有機保護層は第1の有機保護
層と第2の有機保護層とからなり、第1の有機保護層は
第2の有機保護層より情報記録層あるいは反射層に近接
して設けられ、第1の有機保護層を構成する樹脂のガラ
ス転移温度Tg1と第2の有機保護層を構成する樹脂の
ガラス転移温度Tg2とが Tg1≦Tg2 であることを特徴とする光ディスク。 【効果】 本発明の光ディスクは使用環境条件が大きく
変化しても、安定した読取り性能を有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学的に情報の記録、再
生あるいは消去を行うのに好適な光ディスクに関する。
生あるいは消去を行うのに好適な光ディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクは情報記録層に入射された光
の反射強度の変化を情報として読み取る。このために、
光ディスクの歪み、すなわち、TILT角の値が大きく
なると、読取り時にフォーカスエラーおよびトラッキン
グエラーを生じてしまう。
の反射強度の変化を情報として読み取る。このために、
光ディスクの歪み、すなわち、TILT角の値が大きく
なると、読取り時にフォーカスエラーおよびトラッキン
グエラーを生じてしまう。
【0003】TILT角は、基板が吸湿、または脱湿す
るために生じる歪み、基板上にスパッタ法等により情報
記録層などを形成するときに生じる歪み等の和である。
るために生じる歪み、基板上にスパッタ法等により情報
記録層などを形成するときに生じる歪み等の和である。
【0004】TILT角を小さくする方法としては、例
えば、基板を構成する材質の含水率を下げる、スパッタ
リングの条件をマイルドにする、貼り合わせ構造にする
等が挙げられる。
えば、基板を構成する材質の含水率を下げる、スパッタ
リングの条件をマイルドにする、貼り合わせ構造にする
等が挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
は必ずしも満足いくものではなく、これら技術を組み合
わせても、読取り時にフォーカスエラーおよびトラッキ
ングエラーが発生してしまうことがあった。また長期保
存性能を調べるために、高温高湿下で強制劣化を行う
と、TILT角が大きくなってしまう。
は必ずしも満足いくものではなく、これら技術を組み合
わせても、読取り時にフォーカスエラーおよびトラッキ
ングエラーが発生してしまうことがあった。また長期保
存性能を調べるために、高温高湿下で強制劣化を行う
と、TILT角が大きくなってしまう。
【0006】本発明の目的は、使用環境条件が大きく変
化しても光ディスクのTILT角の変化が小さくかつ長
期保存性能の優れた、安定した読取り性能を有する光デ
ィスクを提供することにある。
化しても光ディスクのTILT角の変化が小さくかつ長
期保存性能の優れた、安定した読取り性能を有する光デ
ィスクを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、透明プ
ラスチック基板上に、情報記録層および/または反射層
と有機保護層と防湿層とが形成された光ディスクにおい
て、前記有機保護層は第1の有機保護層と第2の有機保
護層とからなり、第1の有機保護層は第2の有機保護層
より情報記録層あるいは反射層に近接して設けられ、第
1の有機保護層を構成する樹脂のガラス転移温度Tg1
と第2の有機保護層を構成する樹脂のガラス転移温度T
g2とが Tg1≦Tg2 であることを特徴とする光ディスク。
ラスチック基板上に、情報記録層および/または反射層
と有機保護層と防湿層とが形成された光ディスクにおい
て、前記有機保護層は第1の有機保護層と第2の有機保
護層とからなり、第1の有機保護層は第2の有機保護層
より情報記録層あるいは反射層に近接して設けられ、第
1の有機保護層を構成する樹脂のガラス転移温度Tg1
と第2の有機保護層を構成する樹脂のガラス転移温度T
g2とが Tg1≦Tg2 であることを特徴とする光ディスク。
【0008】本発明の光ディスクは、情報記録層が設け
られた基板面と反対面に防湿層を設けている。さらに、
防湿層は、基板上の情報記録層側に設けられた各層の端
部にも設けるとよい。防湿層としては、透明な無機物の
酸化物、窒化物、酸窒化物、弗化物、弗素樹脂等を使用
することができる。防湿層は、スパッタ法や真空蒸着法
等の真空成膜法、スピンコート法、スプレーコート法、
浸漬法等で形成することができる。
られた基板面と反対面に防湿層を設けている。さらに、
防湿層は、基板上の情報記録層側に設けられた各層の端
部にも設けるとよい。防湿層としては、透明な無機物の
酸化物、窒化物、酸窒化物、弗化物、弗素樹脂等を使用
することができる。防湿層は、スパッタ法や真空蒸着法
等の真空成膜法、スピンコート法、スプレーコート法、
浸漬法等で形成することができる。
【0009】
【作用】本発明の作用については明らかではないが、以
下のように推測される。
下のように推測される。
【0010】第2の有機保護層は環境の変化から光ディ
スクに生じる歪みを防止する。
スクに生じる歪みを防止する。
【0011】さらに、第1の有機保護層を構成する樹脂
のガラス転移温度Tg1は第2の有機保護層を構成する
樹脂のガラス転移温度Tg2よりも低いため、緩衝層と
して働き、第2の有機保護層にかかる歪みを第1の有機
保護層が分散し、情報記録層を保護する。
のガラス転移温度Tg1は第2の有機保護層を構成する
樹脂のガラス転移温度Tg2よりも低いため、緩衝層と
して働き、第2の有機保護層にかかる歪みを第1の有機
保護層が分散し、情報記録層を保護する。
【0012】
【実施例】以下実施例について説明するが、本発明はこ
れに限定されることはない。
れに限定されることはない。
【0013】図1は本発明により製造される光ディスク
の一実施例を示す断面図である。
の一実施例を示す断面図である。
【0014】ポリカーボネートからなる基板1上に、S
iOW、SiNXなどからなる膜厚0.07μmの誘電
体層2、TbFeCoからなる膜厚0.08μmの情報
記録層3、SiOY、SiNZなどからなる無機保護層
4が順次積層されている。なお、基板1には図示してい
ないが、スパイラル溝が形成されている。
iOW、SiNXなどからなる膜厚0.07μmの誘電
体層2、TbFeCoからなる膜厚0.08μmの情報
記録層3、SiOY、SiNZなどからなる無機保護層
4が順次積層されている。なお、基板1には図示してい
ないが、スパイラル溝が形成されている。
【0015】無機保護膜4上には、第1の有機保護層5
と第2の有機保護層6とが積層されている。第1の有機
保護層5は構成する樹脂として、ガラス転移温度が30
℃の値を有するXNR−5461(長瀬チバ(株)製)
を使用し、膜厚は18μmとした。第2の有機保護層6
は構成する樹脂として、エポキシアクリレートを主成分
とするガラス転移温度65℃の樹脂(以下この樹脂をR
A−1と略称する。)を使用し、膜厚は15μmとし
た。
と第2の有機保護層6とが積層されている。第1の有機
保護層5は構成する樹脂として、ガラス転移温度が30
℃の値を有するXNR−5461(長瀬チバ(株)製)
を使用し、膜厚は18μmとした。第2の有機保護層6
は構成する樹脂として、エポキシアクリレートを主成分
とするガラス転移温度65℃の樹脂(以下この樹脂をR
A−1と略称する。)を使用し、膜厚は15μmとし
た。
【0016】さらに、上記各層が設けられた面と異なる
基板1の面および上記各層の端部は、SiO1.8から
なる膜厚700オングストロームの防湿層7が設けられ
ている。
基板1の面および上記各層の端部は、SiO1.8から
なる膜厚700オングストロームの防湿層7が設けられ
ている。
【0017】上記各層の製造方法について説明する。
【0018】誘電体層2と情報記録層3と無機保護層4
とは基板1上に、順次、スパッタ法により積層した。
とは基板1上に、順次、スパッタ法により積層した。
【0019】第1の有機保護層5および第2の有機保護
層6はスピンコート法により積層した。第1の有機保護
層5の塗布条件は3500rpm,20secであり、
第2の有機保護層6の塗布条件は3000rpm,20
secとした。
層6はスピンコート法により積層した。第1の有機保護
層5の塗布条件は3500rpm,20secであり、
第2の有機保護層6の塗布条件は3000rpm,20
secとした。
【0020】防湿層7は真空蒸着法より積層した、蒸着
源として純度99.999%以上のSiOを用い、蒸着
装置の動作圧を約1×10−5Torrとした。膜厚は
蒸着時間を制御することにより設定した。
源として純度99.999%以上のSiOを用い、蒸着
装置の動作圧を約1×10−5Torrとした。膜厚は
蒸着時間を制御することにより設定した。
【0021】また、防湿層7をスパッタ法により積層し
てもよい。ターゲットとして純度99.999%以上の
単結晶シリコンを用い、導入ガスとして純度99.99
9%以上のアルゴンガスおよび酸素ガスを用い、スパッ
タ室内の動作圧を5mTorrとする。SiOのSi対
Oの含有比は、アルゴンガスおよび酸素ガスの分圧を制
御することによって設定できる。
てもよい。ターゲットとして純度99.999%以上の
単結晶シリコンを用い、導入ガスとして純度99.99
9%以上のアルゴンガスおよび酸素ガスを用い、スパッ
タ室内の動作圧を5mTorrとする。SiOのSi対
Oの含有比は、アルゴンガスおよび酸素ガスの分圧を制
御することによって設定できる。
【0022】上述の製造方法により得れた試料を実施例
−1とする。さらに、有機保護層の構成を変えて、実施
例−2,3,4,5および比較例−1,2,3,4,5
を作成した。製造方法は上述した方法に従った。作成し
た試料をまとめて第1表に示す。
−1とする。さらに、有機保護層の構成を変えて、実施
例−2,3,4,5および比較例−1,2,3,4,5
を作成した。製造方法は上述した方法に従った。作成し
た試料をまとめて第1表に示す。
【0023】第1表には、第1の有機保護層および第2
の有機保護層に使用した樹脂の名称、ガラス転移温度が
記載されているが、第1表中、SD−301(大日本イ
ンク化学工業(株)製)はガラス転移温度が120℃の
樹脂である。また、比較例−4および比較例−5は一層
の有機保護層からなり、膜厚は33μmである。
の有機保護層に使用した樹脂の名称、ガラス転移温度が
記載されているが、第1表中、SD−301(大日本イ
ンク化学工業(株)製)はガラス転移温度が120℃の
樹脂である。また、比較例−4および比較例−5は一層
の有機保護層からなり、膜厚は33μmである。
【0024】第1表に示した試料を用いて光ディスクの
TILT角をISO規格DIS−10090準拠した評
価装置を用いて測定した。
TILT角をISO規格DIS−10090準拠した評
価装置を用いて測定した。
【0025】第1表には得られた試料のTILT角の値
と、前記試料を温度80℃、湿度85%RHの環境下に
2000時間放置して強制劣化した後の試料のTILT
角の値とを示した。
と、前記試料を温度80℃、湿度85%RHの環境下に
2000時間放置して強制劣化した後の試料のTILT
角の値とを示した。
【0026】結果を第1表に示す。
【0027】
【表1】 第1表より明らかなように、第1の有機保護層を構成す
る樹脂のガラス転移温度Tg1と第2の有機保護層を構
成する樹脂のガラス転移温度Tg2とが Tg1≦Tg2 の関係にある本発明の光ディスクは、比較例の光ディス
クに対して、強制劣化によるTILT角の変動幅が小さ
い。
る樹脂のガラス転移温度Tg1と第2の有機保護層を構
成する樹脂のガラス転移温度Tg2とが Tg1≦Tg2 の関係にある本発明の光ディスクは、比較例の光ディス
クに対して、強制劣化によるTILT角の変動幅が小さ
い。
【0028】尚、第1図に示した実施例は、情報記録層
が金属合金からなるため反射層を兼ねる。基板にピット
が形成されている光ディスクの場合には、基板上に設け
られた反射層上に第1の有機保護層と第2の有機保護層
が形成されれば良い。
が金属合金からなるため反射層を兼ねる。基板にピット
が形成されている光ディスクの場合には、基板上に設け
られた反射層上に第1の有機保護層と第2の有機保護層
が形成されれば良い。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ディス
クは使用環境条件が大きく変化しても、安定した読取り
性能を有する。
クは使用環境条件が大きく変化しても、安定した読取り
性能を有する。
【図1】本発明の一実施例を示す断面図。
1 基板 2 誘電体層 3 情報記録層 4 無機保護層 5 第1の有機保護層 6 第2の有機保護層 7 防湿層
Claims (1)
- 【請求項1】 透明プラスチック基板上に、情報記録層
および/または反射層と有機保護層と防湿層とが形成さ
れた光ディスクにおいて、前記有機保護層は第1の有機
保護層と第2の有機保護層とからなり、第1の有機保護
層は第2の有機保護層より情報記録層あるいは反射層に
近接して設けられ、第1の有機保護層を構成する樹脂の
ガラス転移温度Tg1と第2の有機保護層を構成する樹
脂のガラス転移温度Tg2とが Tg1≦Tg2 であることを特徴とする光ディスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4240901A JPH0689461A (ja) | 1992-09-09 | 1992-09-09 | 光ディスク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4240901A JPH0689461A (ja) | 1992-09-09 | 1992-09-09 | 光ディスク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0689461A true JPH0689461A (ja) | 1994-03-29 |
Family
ID=17066368
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4240901A Pending JPH0689461A (ja) | 1992-09-09 | 1992-09-09 | 光ディスク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0689461A (ja) |
-
1992
- 1992-09-09 JP JP4240901A patent/JPH0689461A/ja active Pending
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