JP2918628B2 - 光ディスク - Google Patents

光ディスク

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JP2918628B2
JP2918628B2 JP2146306A JP14630690A JP2918628B2 JP 2918628 B2 JP2918628 B2 JP 2918628B2 JP 2146306 A JP2146306 A JP 2146306A JP 14630690 A JP14630690 A JP 14630690A JP 2918628 B2 JP2918628 B2 JP 2918628B2
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吉範 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は光学的に情報の記録、再生あるいは消去を行
なうのに好適な光ディスクに関する。
[従来の技術] 光ディスクは、大量の情報を高密度に蓄積し、かつ高
速にアクセスできるメモリーとして注目されている。
このような光ディスクは、例えばポリカーボネート
(PC)、ポリメチルメタアクリレート(PMMA)、エポキ
シなどのプラスチック基板上に窒化けい素などからなる
干渉膜、希土類元素−遷移金属合金からなる情報記録層
として光磁気記録膜が成膜され、さらにその上に紫外線
硬化樹脂などからなる保護膜が塗布された構造を有す
る。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上述した光ディスクに好適に用いられ
るPC,PMMAなどのプラスチック基板には若干の吸湿性が
あるため、基板が吸湿時に膨張して反り等の変形を招
き、その結果基板上の光磁気記録膜が剥離し、または該
記録膜のクラック等が発生する不都合があった。
本発明は湿度条件などの環境の変化に対して反り変化
量が少なく耐久性が高い光ディスクを提供することを目
的とする。
[課題を解決するための手段] このような目的を達成するために、本発明は、プラス
チック基板の一面に情報記録層が形成した光ディスクに
おいて、基板の情報記録層と反対面および該情報記録層
全側面に連続して、SiOx(xはSi単原子に対する酸素原
子の膜中の存在平均原子数であり、その範囲は0<x≦
0.4である)で表わされる酸化シリコン膜をSi単原子層
の厚さ以上100Å以下の膜厚で形成されたことを特徴と
するものである。
[作用] 本発明においては、防湿層としての酸化シリコン膜は
プラスチック基板の両面のうち、情報記録層を形成して
いない面の全面に形成されている。従って、この酸化シ
リコン膜によりプラスチック基板への湿気の侵入を防ぐ
ことができるので、プラスチック基板自体の変形を抑制
でき、情報記録層の剥離等を防止して光ディスクの耐久
性を高めることができる。
また、情報記録層の端部にまで酸化シリコン膜を形成
した光ディスクは、一層高い耐久性を有するものとな
る。
[実施例] 以下に実施例によって本発明を詳細に説明する。
第1図は本発明の一実施例を示す断面図である。第1
図に示すように、溝幅0.6μm,溝深さ700Å,溝ピッチ1.
6μmのスパイラル溝が形成された直径130mm,厚さ1.2mm
のポリカーボネート(以下、PCと略す)基板1の一方の
面にSiOy,SiNyなどからなる厚さ0.07μmの干渉膜(無
機保護膜)2,TbFeCoからなる厚さ0.08μmの光磁気記録
膜3,SiOyからなる無機保護膜4を順次スパッタ法により
形成し、該無機保護膜4の上にアクリル系紫外線硬化型
樹脂からなる有機保護膜5をスピンコート法により形成
し、さらにPC基板1の他方の面および各膜2ないし5の
端部に連続して防湿層としてのSiOxからなる酸化シリコ
ン膜6をスパッタ法により形成して片面光ディスクを作
製した。
酸化シリコン膜6のスパッタ法による成膜には、ター
ゲットとして純度99.999%以上の単結晶シリコンを用
い、導入ガスとして純度99.999%のアルゴンガスおよび
酸素ガスを用いた。また、スパッタ室内の動作圧を5mTo
rrに設定して酸化シリコン膜6の成膜を行なった。さら
に、アルゴンガスおよび酸素ガスのスパッタ室への各導
入量、すなわち両ガスの分圧を制御することによってSi
Oxのx値を任意に設定した。また、酸化シリコン膜の組
成の分析にはパーキンエルマー社製ESCA5100型を用い、
アルゴンガスを使用して膜表面のエッチングを行い、Si
とOの原子比を測定した。
ここで、酸化シリコン膜6におけるSiOxのx値および
膜厚d[Å]を表1に示す条件に設定した。
酸化シリコン膜SiOxの成膜後に、PC基板1表面を目視
観察したところ、実施例1ないし9および比較例1ない
し6では無色透明であったが、比較例7ないし16では着
色を確認した。これは、x>0.40の比較例7ないし16で
は光学的外乱の発生により防湿層として酸化シリコン層
を施していない場合の光ディスクの性能を劣化させたこ
とを意味する。
次に、表1に示した実施例1ないし9および比較例1
ないし16の光ディスクに対して恒温恒湿下(80℃、85%
RH)で2000時間の耐久試験を行なった。その結果、実施
例1ないし9では試験の前後で全く変化がなかったが、
比較例1ないし16では、酸化シリコン膜の割れや剥離が
生じた。
すなわち、x>0.40またはd>100Åの比較例1ない
し16では、基板1と酸化シリコン膜6との密着性が悪
い、酸化シリコン膜6自体が固くてもろい、膜の内部応
力が大きいなどの欠点を有することが確認された。
従って、上述した酸化シリコン膜6を光ディスクの防
湿層として形成するための最適成膜条件は0<x≦0.4
かつSi単原子層厚さ≦d≦100Åである。
前述した方法でPC基板表面および側面に酸化シリコン
膜SiOx(x=0.4,厚さ100Å)を施した実施例9の光デ
ィスク(第1図)と実施例9から酸化シリコン膜を除去
した比較例とに対して温湿度ジャンプ試験を行った。
この温湿度ジャンプ試験はまず光ディスクを35℃、80
%RH雰囲気中に50時間放置し、その後、50℃、50%RH雰
囲気に移したときの傾き角[mrad]の経時変化を測定す
るものである。傾き角の測定はISO規格DIS−10089に準
拠した評価装置により行なった。
測定結果を第2図に示す。
第2図より、比較例では環境の変化に伴い、初期の傾
き角1.8mradからの変化量が約5mradと非常に大きく、一
方、実施例9では初期の傾き角2.0mradからの傾き角の
変化量が約1mradと小さいことがよくわかる。
これは、比較例ではPC基板側の吸湿脱湿による応力
によりディスクが可逆的に大きく変化してしまうが、実
施例9ではPC基板表面に酸化シリコン膜の防湿層を設け
たことにより、上述した傾き角の変化を抑制できたため
であると考えられる。
なお、上述した実施例では、プラスチック基板として
ポリカーボネート(PC)を用いたが、ポリメチルメタア
クリレート(PMMA)、エポキシなどの透明樹脂も好適に
使用でき、これらの樹脂を用いた場合でも上述した防湿
層としての酸化シリコン膜の組成および膜厚の条件を適
用することにより環境変化に耐え得る光ディスクを得る
ことができる。また、プラスチック基板の一面に誘電体
層,情報記録層,無機保護層,有機保護層を順次形成し
たディスク基板の2枚を、情報記録層を内側にして貼り
合わせ、このディスク基板の外表面全体に酸化シリコン
膜の防湿層を設けて両面光ディスクとしても良い。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によればプラスチック基
板の情報記録層と反対面に酸化シリコン膜の防湿層を設
けたので、湿気等による基板の変形等を確実に防止で
き、環境変化に伴う反り変化の少ない長寿命,高信頼性
の光ディスクを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示す概略断面図、 第2図は、本発明の一実施例に対して温湿度ジャンプ試
験を行なったときの傾き角[mrad]の経時変化を示すグ
ラフである。 1…プラスチック基板、2…干渉膜、3…光磁気記録
膜、4…無機保護膜、5…有機保護膜、6…酸化シリコ
ン膜(防湿層)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 11/10 521 G11B 7/24 534 G11B 7/24 535

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチック基板の一面に情報記録層が形
    成された光ディスクにおいて、前記基板の情報記録層と
    反対面および該情報記録層全側面に連続して、SiOx(x
    はSi単原子に対する酸素原子の膜中の存在平均原子数で
    あり、その範囲は0<x≦0.4である)で表わされる酸
    化シリコン膜がSi単原子層の厚さ以上100Å以下の膜厚
    で形成されたことを特徴とする光ディスク。
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