JP2971519B2 - 光ディスク - Google Patents

光ディスク

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JP2971519B2
JP2971519B2 JP2146307A JP14630790A JP2971519B2 JP 2971519 B2 JP2971519 B2 JP 2971519B2 JP 2146307 A JP2146307 A JP 2146307A JP 14630790 A JP14630790 A JP 14630790A JP 2971519 B2 JP2971519 B2 JP 2971519B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は光学的に情報の記録、再生あるいは消去を行
なうのに好適な光ディスクに関する。
[従来の技術] 光ディスクは、大量の情報を高密度に蓄積し、かつ高
速にアクセスできるメモリーとして注目されている。
このような光ディスクは、例えばポリカーボネート
(PC)、ポリメチルメタアクリレート(PMMA)、エポキ
シなどのプラスチック基板上に窒化けい素などからなる
干渉膜、希土類元素−遷移金属合金からなる情報記録層
としての光磁気記録膜が成膜され、さらにその上に紫外
線硬化樹脂などからなる保護膜が塗布された構造を有す
る。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上述した光ディスクに好適に用いられ
るPC,PMMAなどのプラスチック基板には若干の吸湿性が
あるため、基板の吸湿膨張と脱湿収縮とにより反り量変
化、変形を招き、その結果基板上の光磁気記録膜が剥離
し、または該記録膜にクラック等が発生する不都合があ
った。また、この問題の発生は貼り合わせ両面デイスク
に比べて片面ディスクの場合に特に顕著であった。
本発明は湿度条件などの環境の変化に対して反り変化
量が少なく耐久性が高い光ディスクを提供することを目
的とする。
[課題を解決するための手段] このような目的を達成するために、本発明は、プラス
チック基板の一面に情報記録層が形成された光ディスク
において、前記情報記録層上に無機保護膜が形成され、
該保護膜上に吸水率が0%を超え0.4%未満である有機
の低吸湿性膜が形成され、さらに該低吸湿性膜上に吸水
率が0.4%以上である有機の高吸湿性膜が形成されたこ
とを特徴とする。
[作 用] 湿度環境が光ディスクのプラスチック基板の両面にお
いて異なれば、基板は反り、環境が変化すれば反り量が
変化する。従って、本発明においては、情報記録層上に
設けた吸湿性膜により、情報記録層を通じて基板の一面
に適度の湿気を供給して基板の両面における湿度環境を
制御し、基板の反り量変化を小さく抑えることができ
る。
[実施例] 以下に実施例によって本発明を詳細に説明する。
第1図は本発明の一実施例を示す断面図である。第1
図に示すように、溝幅0.6μm,溝深さ700Å,溝ピッチ1.
6μmのスパイラル溝が形成された直径130mm,厚さ1.2mm
のポリカーボネート(以下、PCと略す)基板1の一方の
面にSiOy,SiNyなどからなる厚さ0.07μmの干渉膜(無
機保護膜)2,TbFeCoからなる厚さ0.08μmの光磁気記録
膜3,SiOyからなる無機保護膜4を順次スパッタ法により
形成し、該無機保護膜4の上に低吸湿性膜5と高吸湿性
膜6とをそれぞれ紫外線硬化型樹脂をスピンコート法に
より所定の膜厚で形成して片面光ディスクを作製した。
上述した低吸湿性膜5の形成材料としては、その吸水
率が0.4%未満であるものが選ばれるが、吸水率の条件
を満たす範囲で無機物,有機物のいずれも使用できる。
本実施例では紫外線硬化型樹脂を用いた。ここでの吸水
率はJIS K 7209に準拠したもので、試験対象物の吸水前
の質量と、この対象物を23±2℃の水中に24±1時間浸
漬して吸水させた後の質量増加分との比の百分率であ
る。また、低吸湿性膜5に、吸水率が0.4%未満である
材料を用いたのは、基板材料として好適に用いられるP
C,PMMA,エポキシなどの樹脂の吸水率(順に0.15%,0.30
%,0.15%)がいずれも0.4%未満であり、これらの吸水
率の近傍であれば基板の両面における湿度環境をほぼ同
程度に制御できるからである。
また、高吸湿性膜6の形成材料としては、その吸水率
が0.4%以上のものが選ばれるが、吸水率の条件を満た
す範囲で無機物,有機物のいずれも使用できる。本実施
例では低吸湿性膜5と同種の紫外線硬化型樹脂を用い
た。
ここで、低吸湿性膜5の上に高吸湿性膜6を設けたの
は、光ディスク周辺における湿気の大半を高吸湿性膜6
により吸収して外部の湿気の一部のみを高吸湿性膜6を
介して低吸湿性膜5へ浸透させ、この低吸湿性膜4によ
り基板表面の湿度環境を所定の水準に保持するためであ
る。
なお、これら低吸湿性膜5および高吸湿性膜6の各膜
厚は、樹脂の塗布量,スピンコート回転数およびスピン
コート時間などを制御することにより任意に設定するこ
とが可能である。
本実施例における低吸湿性膜5および高吸湿性膜6の
吸水率(%)および膜厚(μm)を表1に示した。
表1における吸水率はJIS K 7209に準拠して、24℃の
水中に24時間浸漬し、紫外線硬化型樹脂の元の質量と吸
水前後の質量増加分との比から求めた。
層厚は紫外線硬化型樹脂塗布前後の厚み差をマイクロ
ゲージにて測定した結果である。
このようにして作製した2枚の片面光ディスクのうち
一方を実施例とし、他方から高吸湿性膜6を除去したも
のを比較例とし、これらに対してそれぞれ温湿度ジャン
プ試験を施した。
この温湿度ジャンプ試験はまず光ディスクを35℃、80
%RH雰囲気中に50時間放置し、その後、50℃、50%RH雰
囲気に移したときの傾き角[mrad]の経時変化を測定す
るものである。傾き角の測定はISO規格DIS−10089に準
拠した評価装置により行なった。
測定結果を第2図に示す。
第2図より、比較例では環境の変化に伴い、初期の傾
き角1.8mradからの変化量が約5.0mradと非常に大きく、
一方、実施例では初期の傾き角2.6mradからの傾き角の
変化が約1.5mradと小さいことがよくわかる。
これは、比較例では光磁気記録膜と反対側のPC基板表
面の吸湿脱湿による応力によりディスクが可逆的に大
きく変化してしまうが、実施例ではPC基板の両面におい
て湿度環境のバランスが保たれているためと考えられ
る。
なお、上述した実施例では、プラスチック基板として
ポリカーボネート(PC)を用いたが、ポリメチルメタア
クリレート(PMMA)、エポキシなどの透明樹脂も基板材
料に好適であり、これらの樹脂を用いた場合でもこれら
の樹脂からなる基板上の光磁気記録膜(情報記録層)上
に吸湿性膜を設けることにより環境変化に耐え得る光デ
ィスクを得ることができる。
また、上述した低吸湿性膜5および高吸湿性膜6を設
けた2枚の片面光ディスクの基板同士を貼り合わせて作
製した両面ディスクにおいても、吸湿性膜により基板周
囲の湿度環境をバランスよく維持できるので、基板の反
り,変形等がなく記録膜の剥離,クラックの発生が少な
い高耐久性,高信頼性のものとなる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば吸湿性のあるプ
ラスチック基板上に設けられた情報記録層側に低吸湿性
膜および高吸湿性膜を設けたので、両吸湿性膜により基
板の反り量変化を小さく抑えることができ、長寿命,高
信頼性の光ディスクを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示す概略断面図、 第2図は、本発明の一実施例に対して温湿度ジャンプ試
験を行なったときの傾き角[mrad]の経時変化を示すグ
ラフである。 1……プラスチック基板、 2……干渉膜、 3……光磁気記録膜、 4……無機保護膜、 5……低吸湿性膜、 6……高吸湿性膜。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチック基板の一面に情報記録層が形
    成された光ディスクにおいて、前記情報記録層上に無機
    保護膜が形成され、該保護膜上に吸水率が0%を超え0.
    4%未満である有機の低吸湿性膜が形成され、さらに該
    低吸湿性膜上に吸水率が0.4%以上である有機の高吸湿
    性膜が形成されたことを特徴とする光ディスク。
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