JPH0688884A - 時計用表示板及びその製造方法 - Google Patents

時計用表示板及びその製造方法

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JPH0688884A
JPH0688884A JP26416692A JP26416692A JPH0688884A JP H0688884 A JPH0688884 A JP H0688884A JP 26416692 A JP26416692 A JP 26416692A JP 26416692 A JP26416692 A JP 26416692A JP H0688884 A JPH0688884 A JP H0688884A
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JP
Japan
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magnetic
magnetic field
pigment
pattern
substrate
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Pending
Application number
JP26416692A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Aoki
昭雄 青木
Arata Nagasawa
新 長沢
Masaaki Sato
正昭 佐藤
Mitsuo Iwamura
満夫 岩村
Masaaki Watanabe
正明 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Watch Co Ltd
Kawaguchiko Seimitsu KK
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
Kawaguchiko Seimitsu KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な方法で立体感のある幾何学的模様を有
する時計用表示板及びその製造方法を提供する。 【構成】 基板と、この基板上面に形成された磁性材料
の顔料を含んだ磁性塗料被膜とからなり、この磁性塗料
被膜中に、顔料の濃度を部分的に変化させることにより
幾何学的模様を形成した時計用表示板。基板の下面に異
なった強さの磁界を発生させ、しかる後基板の上面から
磁性材料の顔料を含んだ磁性塗料を塗装することにより
磁性塗料被膜を形成する時計用表示板の形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁性塗料を使用して模
様を形成する時計用表示板及びその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、時計用表示板に模様を形成する方
法としては、基板に型打,機械加工等で模様を形成した
後メッキ,塗装により仕上げる方法、あるいは基板にメ
ッキ又は塗装を施した後、印刷にて模様を形成する方法
等があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、基板に
型打,機械加工により模様を形成した後メッキ,塗装で
仕上げる方法では、非常に工数がかかりコストアップの
要因となると共に、基板の厚みを厚くする必要があり、
薄型の基板には不向きであるという課題があった。
【0004】又、基板にメッキ又は塗装を施した後印刷
により模様を形成する場合は、模様に立体感がなく高級
感に乏しいという課題もあった。
【0005】本発明は上記課題を解決し、簡単な方法に
より立体感のある模様を有した薄型の時計用表示板を提
供すると共に、その製造方法をも提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板とこの基
板の上面に形成されたNi,Cr等の磁性材料の顔料を
含んだ磁性塗料被膜とからなり、この磁性塗料被膜中の
前記顔料の濃度を部分的に異なった濃度分布とすること
により幾何学的模様を形成した時計用表示板である。
【0007】そして基板の下面に電磁石,永久磁石等の
磁界発生手段にて部分的に磁界の強さの異なる磁界を発
生させることにより基板の上面に部分的に磁界の強さの
異なる磁界を発生させ、しかる後Ni,Cr等の磁性材
料の顔料を含んだ磁性塗料を塗装して磁性塗料被膜を形
成する時計用表示板の製造方法である。
【0008】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の第1実施例に係る時計用表示板の平
面図、図2は図1のA−A線断面図である。本実施例
は、基板表面に磁性塗料被膜による1個のサークル模様
を形成したものである。図において1は基板であり、2
はこの基板1の上面に形成された磁性塗料被膜である。
尚、この磁性塗料被膜2は、Ni,Cr等の磁性材料か
らなる顔料3と有機溶剤・クリヤー樹脂4とから構成さ
れている。そして本実施例においては、顔料3の密度の
濃い部分が1個のサークル模様5として形成されてい
る。このサークル模様5は、磁性塗料被膜2の全面が平
坦であるため、顔料3の密度の濃い分色が濃く且つ浮き
上がったように見えるものである。
【0009】次に上記第1実施例に示す時計用表示板の
製造方法について図3乃至図4により説明する。先ず図
3に示すように基板1の下面に、上下方向にN,S着磁
され、且つ丸形状に加工されたゴム磁石6を固定する。
尚このゴム磁石6の外径は、サークル模様5の位置と同
じ位置になるように設定する。上記のように設定するこ
とにより、ゴム磁石6に発生する磁界はN極,S極の近
接する部分、即ちゴム磁石6の両端部に強い磁界7が発
生し、中央部ほど弱い磁界となる。
【0010】この状態で基板1上に磁性塗料を塗装して
磁性塗料被膜2を形成すると、図4に示すように磁性材
料からなる顔料3が磁界に引きつけられ、強い磁界7の
所ほど顔料3の密度が濃くなる。その後ゴム磁石6から
外して、80℃〜100℃にて10分間乾燥するか、常
温にて一昼夜放置することにより磁性塗料被膜2を硬化
させる。このようにして基板1上に形成された磁性塗料
被膜2は、顔料3の密度の濃い部分、即ちサークル模様
5の部分は色が濃くなり浮き上がったように見え、顔料
の密度の薄い部分は色が薄くなり沈んだように見え、模
様として凹凸のある立体感を呈するものである。
【0011】図5は本発明の第2実施例に係る時計用表
示板の平面図であり、基板1上に磁性塗料被膜により2
個のサークル模様8,9を形成したものである。この図
5に示す時計用表示板の製造方法としては、図6に示す
ような上下方向にNS着磁した中空の円形状のゴム磁石
10を、図7に示すように基板1の下面に固定すると、
ゴム磁石10の外周部と内周部の両側に強い磁界7が発
生するので、この図7の状態で第1実施例で説明したよ
うに磁性塗料を塗装して磁性塗料被膜を形成することに
より、2個のサークル模様8,9が形成される。
【0012】図8は本発明の第3実施例に係る時計用表
示板の平面図であり、基板1上に3個のサークル模様1
1,12,13を形成したものである。この第3実施例
に示す時計用表示板の製造方法について説明する。先
ず、図9に示すようにサークル模様11と同じ外径でサ
ークル模様12と同じ内径を有し、且つ上面にS極,下
面にN極着磁が施されたゴム磁石14と、サークル模様
12と同じ外径でサークル模様13と同じ内径を有し、
且つゴム磁石14と逆方向に着磁された、即ち上面がN
極,下面にS極着磁されたゴム磁石15とを、図10に
示すように基板1の下面に固定する。こうすることによ
りゴム磁石14,15のS極,N極の近接部分に強い磁
界16が発生し、この状態で磁性塗料を塗装して磁性塗
料被膜を形成すると、3個のサークル模様11,12,
13が形成される。尚、本実施例においては、N極,S
極の方向を変えるため2個のゴム磁石14,15を使用
したが、1個のゴム磁石中に平面方向にN極,S極を着
磁したものを使用しても良いし、又ゴム磁石14,15
の着磁方向を逆にしても良く、部分的に磁界の強さを変
える手段であればどのような手段を選んでも良い。
【0013】図11は本発明の第4実施例に係る時計用
表示板の平面図であり、基板1上にストライプ模様17
を形成したものである。この第4実施例に示す時計用表
示板の製造方法としては、基板1の下面に上下方向に
N,S着磁された平板状のゴム磁石18を、このゴム磁
石18の端面とストライプ模様17とが同一位置になる
ように固定して、基板上面から磁性塗料を塗装して磁性
塗料被膜を形成することにより得られる。尚、この場合
においても図13に示すように平面方向にS,N着磁し
た1枚のゴム磁石19を使用しても良い。
【0014】図14は本発明の第5実施例に係る時計用
表示板の平面図である。本実施例においては、多機能文
字板の他の表示部の輪郭20を磁性塗料被膜にて形成し
たものであり、図中点線で示した円板状のゴム磁石21
を基板1の下面におき、基板1の上面から磁性塗料を塗
装することにより、他の表示部の輪郭20が得られる。
【0015】以上、本発明に係る実施例では、丸形状及
び平板形状のゴム磁石を使用した例を示したが、これ以
外にも図15に示すように富士山の形に形成したゴム磁
石、図16に示すような文字の形に形成したゴム磁石
等、種々の形状に形成したゴム磁石を使用することによ
り、磁性塗料被膜による多種多様の模様が形成できるも
のである。
【0016】尚、本実施例では、ゴム磁石を使用するこ
とにより多種多様な模様の形成方法について述べたが、
電磁石を使用して基板の上面に強さの異なる磁界を発生
させて磁性塗料を塗装することにより磁性塗料被膜を形
成し、この磁性塗料被膜中の顔料の濃度分布を変化させ
ることにより所望の模様を形成してもよい。
【0017】又、上記磁性塗料被膜により形成された多
種多様の模様の上面に、更に半透明カラー塗装を施すこ
とにより、所望の色調が得られるものである。
【0018】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
る時計用表示板は、平坦面を有する磁性塗料被膜中に、
磁性材料よりなる顔料の濃度分布を変化させて幾何学的
模様を形成してあるので、形成された模様は立体感を有
して見える。
【0019】又、本実施例による時計用表示板の製造方
法によれば、所望の模様に磁界の強さを設定したゴム磁
石等の磁界発生手段を基板の下面に設け、基板の上面か
ら磁性塗料を塗装するだけの簡単な方法で幾何学的模様
を形成することができるので、任意に多種多様な幾何学
的模様が容易に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る時計用表示板の平面
図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1の製造工程を示す断面図である。
【図4】図1の製造工程を示す断面図である。
【図5】本発明の第2実施例に係る時計用表示板の平面
図である。
【図6】図5の製造工程に使用したゴム磁石の平面図で
ある。
【図7】図5の製造工程を示す断面図である。
【図8】本発明の第3実施例に係る時計用表示板の平面
図である。
【図9】図8の製造工程に使用したゴム磁石の平面図で
ある。
【図10】図8の製造工程を示す断面図である。
【図11】本発明の第4実施例に係る時計用表示板の平
面図である。
【図12】図11の製造工程を示す平面図である。
【図13】図11の製造工程で使用したゴム磁石の他の
実施例のゴム磁石の平面図である。
【図14】本発明の第5実施例に係る時計用表示板の平
面図である。
【図15】本発明の製造工程に使用する他のゴム磁石の
平面図である。
【図16】本発明の製造工程に使用する他のゴム磁石の
平面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 磁性塗料被膜 3 顔料 4 有機溶剤・クリヤー樹脂 5 サークル模様 6 ゴム磁石 7 強い磁界 8 サークル模様 9 サークル模様 10 ゴム磁石 11 サークル模様 12 サークル模様 13 サークル模様 14 ゴム磁石 15 ゴム磁石 16 強い磁界 17 ストライプ模様 18 ゴム磁石 19 ゴム磁石 20 他の表示部の輪郭 21 ゴム磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 正昭 山梨県南都留郡河口湖町船津6663番地の2 河口湖精密株式会社内 (72)発明者 岩村 満夫 山梨県南都留郡河口湖町船津6663番地の2 河口湖精密株式会社内 (72)発明者 渡辺 正明 山梨県南都留郡河口湖町船津6663番地の2 河口湖精密株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、この基板上面に形成されたN
    i,Cr等の磁性材料の顔料を含んだ磁性塗料被膜とか
    らなり、この磁性塗料被膜中の前記磁性材料の顔料の濃
    度を部分的に異なった濃度分布とすることにより幾何学
    的模様を形成したことを特徴とする時計用表示板。
  2. 【請求項2】 表面に半透明カラー被膜を有することを
    特徴とする請求項1記載の時計用表示板。
  3. 【請求項3】 基板の下面に、電磁石,永久磁石等の磁
    界発生手段で部分的に磁界の強さの異なる磁界を発生さ
    せることにより、基板の上面に部分的に磁界の強さの異
    なる磁界を発生させ、しかる後Ni,Cr等の磁性材料
    の顔料を含んだ磁性塗料を塗装して磁性塗料被膜を形成
    したことを特徴とする時計用表示板の製造方法。
  4. 【請求項4】 強さの異なる磁界の発生手段として、所
    望の模様・形状に形成したゴム磁石を使用したことを特
    徴とする請求項3記載の時計用表示板の製造方法。
  5. 【請求項5】 磁性塗料被膜を形成した後、半透明カラ
    ー塗装したことを特徴とする請求項3,4記載の時計用
    表示板の製造方法。
JP26416692A 1992-09-08 1992-09-08 時計用表示板及びその製造方法 Pending JPH0688884A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8147925B2 (en) 2006-04-05 2012-04-03 Inoac Corporation Pattern forming method

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