JPH0688385B2 - ポリプロピレン積層シート - Google Patents

ポリプロピレン積層シート

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JPH0688385B2
JPH0688385B2 JP1291313A JP29131389A JPH0688385B2 JP H0688385 B2 JPH0688385 B2 JP H0688385B2 JP 1291313 A JP1291313 A JP 1291313A JP 29131389 A JP29131389 A JP 29131389A JP H0688385 B2 JPH0688385 B2 JP H0688385B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は耐受傷性、パール感に優れた表面を有し、熱成
形性に優れた結晶性ポリプロピレンの積層シートに関す
る。
〔従来の技術〕 従来より、ポリプロピレン系樹脂を使用したシートは耐
熱性、耐薬品性、機械的強度に優れているため各産業分
野で広く使用されている。また、ポリプロピレン系樹脂
にパール感を付与したシートも開発され、使用されてい
る。
しかしながら、従来から知られているパール感を付与し
たポリプロピレン系樹脂のシートは、一般的なポリプロ
ピレン系樹脂に単にパール顔料を添加した物をそのまま
単層でシート化しているためパール感が不十分であった
り、パール感は良好であるが、耐受傷性や熱成形性が不
十分であったりするなどの問題点があった。
ポリプロピレン系樹脂シートにパール感を付与する方法
として、該樹脂にパール顔料を添加してシートとする方
法が一般的である。
この方法において、プロピレン成分を主成分とする結晶
性プロピレン‐α‐オレフィンランダムコポリマー(α
‐オレフィンとしては、 エチレン、ブテン‐1、ペンテン‐1、ヘキセン‐1、
ペプテン‐1、オクテン‐1、デセン‐1およびこれら
の2種以上の混合物)を使用した場合は、耐受傷性と耐
熱性が不十分であり、一般的なポリプロピレンホモポリ
マーを使用した場合はパール感が不十分となる。またプ
ロピレンを主成分とする結晶性プロピレン‐α‐オレフ
ィンブロックコポリマーを使用した場合もパール感が不
足する。即ちこれらを同一材料で単層のシートにしても
パール感に深みがなく、熱成形性も不十分となる。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明はパール感を付与したポリプロピレン系樹脂シー
トにおいて、優れたパール感と耐受傷性を有し、熱成形
性にも優れたシートを提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、前記従来技術の課題を解決するため鋭意
研究を行った結果、下記構成よりなる積層シートにする
ことにより解決し得ることを見い出して本発明を完成し
た。
即ち、本発明は結晶化度が0.945以上の結晶性ポリプロ
ピレンのホモポリマーに造核剤とパール顔料が添加され
ている層(A)、 Q値が8以上の結晶性ポリプロピレンのホモポリマーま
たは結晶性プロピレン‐α‐オレフィンブロックコポリ
マー1種類以上に白色系顔料が添加されている層
(B)、 Q値が8以上の結晶性ポリプロピレンのホモポリマーま
たは結晶性プロピレン‐α‐オレフィンブロックコポリ
マー1種類以上に白色系顔料が添加されている組成物か
らなる発泡層(C)、 Q値が8以上の結晶性ポリプロピレンのホモポリマーま
たは結晶性プロピレン‐α‐オレフィンブロックコポリ
マー1種類以上に白色系顔料と無機質系の充填剤が添加
されている層(D)、 Q値が8以上の結晶性ポリプロピレンのホモポリマーま
たは結晶性プロピレン‐α‐オレフィンブロックコポリ
マー1種類以上に白色系顔料と無機質系の充填剤が添加
された組成物からなる発泡層(E)よりなる群より選ん
だ下記の2種の組み合わせよりなり、かつこれらの層が
A/B、A/B/A、A/C、A/C/A、A/D、A/D/A、A/E、もしくはA
/E/Aに積層され、各積層体のA層1層の厚みが30〜500
μmであるポリプロピレン積層シートである。
A層に使用する結晶性ポリプロピレンのホモポリマー結
晶化度は結晶性(立体規則性)を示す特性値で、この値
が大きくなる程結晶化度が大きくなり、通常のポリプロ
ピレン系樹脂の結晶化度は0.85〜0.92の範囲にある。該
結晶化度は赤外線分析法や核磁気共鳴法などの分析方法
で測定できる。
例えば赤外線分析法による測定では、適当な厚さ(例え
ば40μm)の試験片を作成し、該試験片を用いて赤外線
吸収スペクトル法による波数997cm-1と977cm-1の吸光度
の比(A997/A977)が結晶化度である。結晶化度が0.945
以上、好ましくは0.950以上のポリプロピレンホモポリ
マーにパール顔料を添加すると、結晶化度の低いポリプ
ロピレンホモポリマーを使用した物より優れたパール感
が得られ、更にこれに造核剤を添加する事によってパー
ル感は一層向上するが、この効果もシートの厚みに依存
し、シートの厚みが0.5mmを超えるとその効果は殆んど
無くなる事を見い出し、この事からA層を少なくとも1
つの表面層にする事によってパール感の優れたシートを
得る事が可能になった。
また結晶化度が高くなる事によってシートの表面硬度が
高くなり、得られたシートの耐受傷性も向上する。
A層の厚みは30〜500μmであるが、500μmを超えると
上記の理由でパール感に関し、通常のポリプロピレン系
樹脂を使用したものとの有意差がなくなる。30μm未満
では層厚みが薄くなり過ぎるため下層が見えてパール感
を阻害するため好ましくない。
結晶化度を0.945以上にする方法は特殊な触媒例えば有
機アルミニウム化合物(ジエチルアルミニウムモノクロ
リドなど)と、電子供与体(ジイソアミルエーテルな
ど)との反応生成物を四塩化チタンと反応させて得られ
た固体生成物に、更に電子供与体(ジイソアミルエーテ
ルなど)と電子受容体(四塩化チタンなど)とを反応さ
せて得られた固体生成物(I)を、有機アルミニウム化
合物(ジエチルアルミニウムクロリドなど)および芳香
族カルボン酸エステル(メチルパラトルエートなど)II
と組合せ、(II)/(I)のモル比率を0.1〜10にした
触媒を使用してプロピレンを重合させる事によって製造
する事が出来る。
造核剤の添加料は厚みおよびパール顔料の添加量と関係
なく、0.03〜0.3重量%が好ましい。該添加量が0.03重
量%未満だとパール感の改善効果が小さく、また0.3重
量%を越えても、上述の改善効果が飽和してしまい、そ
れ以上の改善効果が達成されない。
またパール顔料の添加量は1〜5重量%程度である。
A層以外のB,C,D,E層に使用するポリプロピレン系樹脂
はQ値が8以上の結晶性ポリプロピレンのホモポリマー
もしくはプロピレンを主成分としてプロピレンとα‐オ
レフィン(例えばエチレン、ブテン‐1、ペンテン‐
1、ヘキセン‐1、ペプテン‐1、オクテン‐1、デセ
ン‐1およびこれらの2種以上の混合物)との結晶性ブ
ロックコポリマーである。Q値は該ポリプロピレン系樹
脂の分子量分布を示す特性値でポリプロピレン系樹脂の
重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/M
n)であり、この値が大きいほど、分子量分布が広い事
を意味するが、通常のポリプロピレン系樹脂のQ値は3
〜7である。
Q値を8以上にする方法としては、多段重合する方法、
特殊な触媒を使用する方法が知られている。例えば多段
重合法では直列に連結された数台の重合器を用い、各重
合器に供給する触媒と重合度調節剤としての水素の濃度
を調節しながら連続的にプロピレンもしくはプロピレン
とα‐オレフィンとを重合する事によって製造すること
が出来る。
Q値を8以上にする事によって真空成形性、圧空成形
性、圧縮成形性などの熱成形性の良好な積層シートを得
ることが出来る。
A層にパール顔料を添加する事によってA層の熱成形性
が低下するが、これをカバーするためA層以外の層にQ
値が8以上のポリプロピレン系樹脂を使用する事で実用
的に問題のない多層シートを得る事が出来る。B,C,D,E
層に使用する上述のポリプロピレン系樹脂の結晶化度に
は特に制限はない。
B,C,D,E層には白色系顔料を配合したので、A層の裏面
層又は中間層として、A層のパール感をより深みのある
ものにすることが出来る。該白色顔料の添加量は0.5〜
3重量%が好ましく、層の厚みが薄くなるほど、添加量
を多くすることが好ましい。
B層、D層は未発泡の層であるが、耐熱性、剛性を向上
させたい場合は、無機質系の充填剤をポリプロピレン系
樹脂に添加したD層を使用する事で耐熱性や剛性の高い
積層シートを製造する事が出来る。該無機充填剤の添加
量は5〜50重量%が好ましい。該添加量が5重量%未満
では、得られる積層シートの剛性の改善効果が小さく、
また50重量%を越えると、得られる積層シートの真空成
形性などの熱成形性が低下する。
C層、E層は発泡させた層である。発泡倍率は1.1〜1.5
倍が一般的である。発泡層を使用する事によって軽量
化、断熱性が改善されるばかりでなく、A層に凹凸模様
が付与され、エンボス加工したのと同じ効果が得られ
る。
積層シートの耐熱性や剛性を付与したい場合には、無機
質系の充填剤を添加したE層を使用する事で目的を達す
る事が出来る。
シートを発泡させる方法は、アゾジカルボンアミドなど
の熱分解型発泡剤を添加して押出す方法、空気、フレオ
ン、炭酸ガスなど常温で気体状の物質を押出機のシリン
ダー部に注入して溶融樹脂と共に押出す方法などが知ら
れているが、本発明でもこれらの方法で発泡シートを製
造する事が出来る。熱分解型発泡剤を使用する場合、該
発泡剤の添加量は0.15〜0.5重量%が一般的である。高
い発泡倍率のシートを作製するときには添加量を多くす
る必要がある。
本発明に使用するポリプロピレンと各添加物の一例を次
に示す。
ポリプロピレン:上記の特性の他にメルトフローレート
(MFR)がある。MFRはJIS K−6758で測定され、流動
特性を示す特性値である。本発明ではMFRの規制はない
が、A層用の結晶性ポリプロピレンのホモポリマーのMF
Rは1〜5g/10分が適当であり、B、C、D、E層用のポ
リプロピレン系樹脂のMFRは本発明の多層シートを真空
成形用に供する場合は0.2〜1.0g/10分、圧空成形用に供
する場合は0.2〜5.0g/10分、圧縮成形用に供する場合は
0.5〜20g/10分のポリプロピレン系樹脂が適当である。
パール顔料:雲母箔に二酸化チタンや酸化鉄をコーティ
ングした物、オキシ塩化ビスマスの結晶箔などが一般的
であるが、これらに限定されるものではない。添加量は
使用顔料やシートの厚さで異なるが1〜5重量%が一般
的である。
造核剤:P-t-ブチル安息香酸アルミニウム、メチレンビ
ス(2,4-ジ‐t-ブチルフェノール)アジッドホスフェー
トのナトリウム塩、リン酸ビス(4-t-ブチルフェニル)
ナトリウム、1,3,2,4-ジ(P-メチルベンジリデン)ソル
ビトール、ビス(P-エチルベンジリデン)ソルビトール
などのソルビトール化合物、リン酸2,2′‐メチレンビ
ス(4,6-ジ‐t-ブチルフェニル)ナトリウムなどを例示
する事が出来るが、これらに限定されるものではない。
白色系顔料:二酸化チタンのほかに、白色度の高い炭酸
カルシウムや酸化カルシウムなども使用できるが、これ
らに限定されるものではない。
無機質系の充填剤:タルク、炭酸カルシウム、クレー、
硫酸バリウム、硫酸カルシウム、シリカ、マイカ、ガラ
ス繊維などを例示する事が出来るが、これに限定される
ものではない。
本発明の積層シートには付加成分として、酸化防止剤、
白色系以外の着色剤、耐候剤、帯電防止剤、分散剤、ポ
リプロピレン系樹脂以外の合成樹脂、合成ゴムなどを適
宜添加して使用する事が出来る。
多層シートを製造する方法として共押出法、押出ラミネ
ート法、サーマルラミネート法、ドライラミネート法な
どが知られているが、本発明ではこれらのいずれの方法
も使用する事が出来る。
生産性などの点から共押出法と押出ラミネート法が適し
ている。
〔実施例〕
以下に実施例によって、本発明を更に具体的に説明する
が、本発明はこの実施例によって何等限定されるもので
はない。
使用樹脂と組成、厚みなどは以下の通りである。
尚、下記の各組成物には付加成分としてブチル化ヒドロ
キシトルエンを0.1重量%、テトラキス[メチレン‐3-
(3′,5′‐ジ‐t-ブチル‐4′‐ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート]メタンを0.05重量%、ステアリン
酸カルシウムを0.05重量%、ステアリン酸亜鉛を0.10重
量%添加した。
A層:MFR=2g/10分の結晶性ポリプロピレンホモポリマ
ー、結晶化度=0.950、0.955 0.970の3種、 厚み=50μ、100μ、250μ、450μ、の4種 添加造核剤=新日本理化(株)製の1,3,2,4-ジ(p-メチ
ルベンジリデン)ソルビトール(商品名ゲルオールM
D)、アデカ・アーガス化学(株)製のリン酸2,2′‐メ
チレンビス(4,6-ジ‐t-ブチルフェニル)ナトリウム
(商品名マークNA−11)、添加量0.15重量% パール顔料:(株)マール・コーポレイション製のパー
ルホワイト、添加量2重量% B層:MFR=0.5g/10分、結晶化度0.920のホモポリプロピ
レンと結晶化度0.900のエチレン・プロピレンのブロッ
クコポリマー Q値=9.5、15.0 厚み=450μ、白色系顔料=堺化学工業(株)製のルチ
ル系の二酸化チタン1重量%添加。
C層:MFR=0.5g/10分の結晶性のエチレン・プロピレン
のブロックコポリマー、(エチレン含有量8重量%、Q
値=9.5、厚み、白色系顔料はB層と同じ発泡剤=アゾ
ジカルボンアミドを0.35重量%添加して発泡倍率1.25と
した D層=MFR=0.5g/10分の結晶性のエチレン・プロピレン
のブロックコポリマー、Q値=9.5、厚み、白色系顔料
はB層と同じ、 無機質系充填剤=林化成(株)製のタルク(ミクロンホ
ワイト5000S、粒径2.8μ)使用。添加量10、25重量% E層:D層の組成物に発泡剤(アゾジカルボンアミド)を
0.35重量%添加し、発泡倍率1.25とした。
積層シートの製造 シリンダー径が90mmΦと65mmΦの2台の押出機を備え、
Tダイスの幅が1,000mmのマルチマニホールドタイプ
で、2種2層および2種3層のシートが作れる共押出設
備を使用し、65mmΦ押出機にA層の材料を、90mmΦ押出
機にB,C,D,Eの材料を供給して、樹脂温度を210℃に調節
し、各層の厚みを実施例、比較例の厚みに調節してシー
トを押出し、これを冷却ロールに導いて冷却して積層シ
ートを得た。
評価方法 パール感:鮮明度、深みなどを目視で判定し次のランク
付をした。
◎ 良好 ○ 鮮明度などが若干低下するが良好 △ 鮮明度などの低下が大きくやや不良 × 不良 鉛筆硬度:JIS−K−5401でA層の表面を測定した。
5B→4B→3B→B→F→H→2H→3H→4H→5Hの順に硬度が
高くなり耐受傷性が良くなる。成形品を使用するに当っ
て、好ましい鉛筆硬度はH以上のレベル品である。
熱成形性:大きさが150×200×35の容器を真空成形法で
成形し、成形品の均肉性、成形時のドローダウン性など
から次のランク付けをした。
◎ 良好 ○ 実用的に使用可能 △ ドローダウン性などが劣り実用上問題あり × 成形性不良 (実施例1〜11,比較例1〜7) 層構成がA/BおよびA/B/Aのシートを表1に示した内容で
作成し、性能を調べた。
表−1より、本発明を満たす実施例はパール性、鉛筆硬
度、熱成形性のいずれも優れているが、本発明を満たさ
ない比較例はパール性、鉛筆硬度、熱成形性の何れかに
実用上の問題がある事が判る。
(実施例12〜19) 試験結果は表−2の通りであり、発泡させたC層とE層
を使用した実施例12〜14と18,19は良好なパール性を有
しながらA層表面がエンボス加工した様な状態になり、
一層付加価値の高い成形品が得られた。タルクを添加し
たD層とE層を使用した実施例15〜19はタルク未添加品
に比べ剛性が約1.3〜2倍高い成形品が得られた。
〔発明の効果〕 本発明においては、表面となるA層は結晶化度の高い結
晶性ポリプロピレンのホモポリマーに造核剤とパール顔
料を配合し、更に厚みを30〜500μmとしたので、パー
ル感が優れ、表面硬度が高くなり耐受傷性も優れた表層
である。裏面層又は中間層となるB,C,D,E層にはQ値が
8以上の結晶性ポリプロピレンのホモポリマーもしくは
結晶性プロピレン‐α‐オレフィンブロックコポリマー
を使用しているので熱成形性を良好にする事が出来る。
B,C,D,E層には、白色系顔料を配合したので、A層の裏
打としてA層のパール感がより深みのあるものになって
いる。
B層、D層は未発泡の層であるが、無機質系の充填剤を
添加したD層を使用する事で耐熱性や剛性のより高い積
層シートとすることができる。
C層、E層を有する積層シートは発泡層があるので、軽
量化、断熱性が改善されるばかりでなく、エンボス加工
したのと同様の効果を有し、無機質系の充填剤を添加し
たE層を設けることで耐熱性や剛性をより一層向上させ
たシートとすることもできる。
即ち本発明の積層シートは、優れたパール感と耐受傷性
を持ち、熱成形性にも優れたシートである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結晶化度が0.945以上の結晶性ポリプロピ
    レンのホモポリマーに造核剤とパール顔料が添加されて
    いる層(A)、 Q値が8以上の結晶性ポリプロピレンのホモポリマーま
    たは結晶性プロピレン‐α‐オレフィンブロックコポリ
    マー1種類以上に白色系顔料が添加されている層
    (B)、 Q値が8以上の結晶性ポリプロピレンのホモポリマーま
    たは結晶性プロピレン‐α‐オレフィンブロックコポリ
    マー1種類以上に白色系顔料が添加されている組成物か
    らなる発泡層(C)、 Q値が8以上の結晶性ポリプロピレンのホモポリマーま
    たは結晶性プロピレン‐α‐オレフィンブロックコポリ
    マー1種類以上に白色顔料と無機質系の充填剤が添加さ
    れている層(D)、 Q値が8以上の結晶性ポリプロピレンのホモポリマーま
    たは結晶性プロピレン‐α‐オレフィンブロックコポリ
    マー1種類以上に白色系顔料と無機質系の充填剤が添加
    された組成物からなる発泡層(E)よりなる群から選ん
    だ下記の2種の組み合わせよりなり、かつこれらの層が
    A/B、A/B/A、A/C、A/C/A、A/D、A/D/A、A/E、もしくはA
    /E/Aに積層され、各積層体のA層1層の厚みが30〜500
    μmであるポリプロピレン積層シート。
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