JP2581757B2 - 耐熱発泡シート及び容器 - Google Patents

耐熱発泡シート及び容器

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、耐熱性で強度があり、低燃焼性でかつ熱成
形にて得られる容器の外観が、すぐれたパール調を発現
し、各種食品及び医薬包装容器に十分適する耐熱シート
及び容器に関する。
(従来の技術) 従来から、高充填フイラー、十分な強度、良好な外
観、均一でかつ微細な気泡を持つ発泡プラスチツクシー
トが押出加工工程で得られることを強く望まれていた
が、気泡の大きさが大きすぎたり、不均一であつたりす
るため、このシートを利用して容器を作成すると容器の
座屈強度が一定せず、実用面で支障が生じたり、熱成形
時にシートが伸長しないため容器に部分的に熱歪が生じ
て、耐熱性が低下する問題や容器外観も良好なパール調
を発現出来ないなどの問題があつた。そしてこの種の高
充填フイラーであつても微細でかつ均一気泡形状を有す
るシートを製造することが大きなポイントとなつてい
る。
フイラー添加プラスチツク特にポリプロピレン樹脂を
ベースとする発泡シートを得る方法としては、特開昭62
−265332号公報の方法が公知である。そしてこの方法で
は、発泡倍率として1.2倍以上のシートを得ることはで
きるが、微細で均一な気泡を得る方法として必ずしも満
足なものでない。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、かかる欠点を解決したものであり、高充填
フイラーと特定の添加物及びポリプロピレン系樹脂組成
物を少なくとも押出発泡させることにより、得られた製
品の気泡が微細で均一な大きさとなり、しかも外観が良
好なパール調を呈し、従つてシート強度が良好で熱成形
性にすぐれた発泡シート及び容器を完成するに至つた。
(課題が解決するための手段) メルトインデックス(230℃×2.16kg)1.0g/10分以下
のポリプロピレン系樹脂40〜70重量部、タルク30〜60重
量部、該ポリプロピレン系樹脂と該タルクの合計量が10
0重量部、酸化亜鉛及び/又は酸化チタン0.1〜3.0重量
部および滑剤0.05〜0.5重量部を主成分とする樹脂組成
物からなり、炭酸ガスを発泡ガスとする発泡剤を用い押
出発泡された、発泡倍率1.2〜3倍の耐熱発泡シート及
びそれよりなる容器を特徴とするものである。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明に用いるポリプロピレン系樹脂としては、ポリ
プロピレン樹脂、その他のオレフイン系とのブロツク共
重合体、ランダム共重合体であつても何等差し支えな
い。また加工時の流動特性が気泡の大きさに影響するた
め、メルトフローインデツクス(以下MFIという)を230
℃、荷重2.16kgで測定した際に1.0g/10分以下のものが
好適である。MFIが1.0g/10分を越えると、発泡剤、発泡
助剤を選択しても、また押出条件を変化させても気泡が
大きくなり、しかも著しいときは、破泡が起こりシート
強度を低下させる。
次にフイラーとして用いるタルクの量は、発泡シート
の耐熱性及び低燃焼性の面から出来る限り多量に添加す
ることが望ましいが、多量に使用すると得られた気泡の
大きさが不均一になつたり、押出加工性が悪くなつた
り、シート強度・伸度が低下するため、30〜60重量部の
範囲で用いることが望ましい。タルクの種類や粒度につ
いては、一般の樹脂加工に使用出来るものであれば特に
問題はなく、樹脂組成物への添加方法もドライブレンド
でもポリエチレン樹脂又はポリプロピレン樹脂などのオ
レフイン樹脂と高濃度化したマスターペレツトのいずれ
であつてもよい。
さらに本発明に用いる酸化亜鉛及び/又は酸化チタン
は、発泡助剤、核剤、気泡調整剤として使用されるもの
であり、押出加工性、シート強度などを考慮すると、0.
1〜3.0重量部の範囲が好ましい。
発泡剤としては重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、
クエン酸ナトリウム等炭酸ガスを発泡ガスとして用いる
発泡剤が好ましい。また、これらは併用しても良い。
また本発明は、フイラーを高充填するため押出加工時
樹脂とフイラーとの高シエアー均一混合時に起こる発熱
の緩和、ダイリツプから押し出された際の破泡防止とし
て、少量の滑剤を加えることが好ましい。滑剤として
は、活性効果があり、気泡調整及び発泡剤の分解機能を
妨害しないものが好ましく、例えばエチレンビスアマイ
ドが好適である。添加量としては、0.05〜0.5重量部、
好ましくは0.07〜0.3重量部であり、添加量が0.05重量
部未満では、押出し時の発熱抑制効果が低下し、0.5重
量部を越えると、押し出し加工時に樹脂組成物のスリツ
プ現象が起こり好ましくない。
本発明の耐熱発泡シート及び容器は外観、強度及び軽
量化を考慮すると発泡倍率は、1.2倍以上、好ましくは
1.2〜3倍程度である。また耐熱シート及び容器は、必
要に応じ着色剤を用いてもよい。
本発明の耐熱発泡シートは、一般に使用されている押
出し加工法が適用でき、ダイとしては、T−ダイ、サー
キユラーダイ及び異形ダイのいずれであつてもよい。ま
た耐熱発泡容器は、前記の発泡シートを用いて熱成形し
て得ることもできるし、射出成形しても得ることができ
る。
(実施例) 以下本発明を実施例により説明する。なお樹脂組成及
び物性測定方法は、次のとおりである。
(樹脂組成) 1. ポリプロピレン系樹脂 (1) WP602 MFI(230℃×2.16kg) 0.35g/10分 住友化学工業(株)製 (2) FH1015 MFI(230℃×2.16kg) 0.60g/10分 住友化学工業(株)製 (3) BHA44 MFI(230℃×2.16kg) 2.50g/10分 住友化学工業(株)製 2. タルク(キユービツクマスター タルク80重量%含
有) 徳山曹達(株)製 3. 核剤 (1) 酸化亜鉛 RED SEAL(粒径0.2〜0.6μm) 白石カルシウム(株)製 (2) 酸化チタン ルチル型(粒径0.3〜0.5μm) 白石カルシウム(株)製 4. 発泡剤 (1) セルボンSCK 永和化成工業(株)製(主成分
は重炭酸ナトリウム) (2) ポリスレンTS−8 永和化成工業(株)製(主
成分はクエン酸ナトリウム) 5. 滑剤 エチレンビスアマイド 花王石鹸(株)製 (物性特性) 1. 気泡状態:マイクロスコープ(オリンパス工業
(株)製)70倍にて目視観察 ○:気泡が細かく均一 ×:気泡が粗大で不均一 2. 容器外観:開口部(85m/mφ)×底部(63m/mφ)×
高さ(70m/m)の丸型容器を三和興業(株)製熱成形機
にて成形し外観を目視観察 ○:均一パール調 ×:肌荒れ大 3. シート衝撃強度:JIS−7211法にて測定し50%破壊高
さを求める 測定器:東洋精機(株)製H−100 4. 容器座屈強度:JIS−7208法にて測定、 測定器:東洋精機(株)製M−100G、圧縮速度50mm/min インストロン型圧縮測定器にて開口部(110m/m×110m
/m)×底部(90m/m×90m/m)×高さ(50m/m)の角型容
器をうつ伏せに置き底部から荷重をかけて初期座屈強度
を測定 5. シート発泡倍率: 6. 容器耐熱性:座屈強度に使用した同様の角型容器を
電子レンジ(松下電器(株)製:ナシヨナル電子レンジ
NE−M330)に30分間入れて容器が変形しない最高温度を
求める 実施例1 表に示す樹脂組成物を用いて65m/m押出機(L/D=28ノ
ンベント、東芝機械(株)製)にT−ダイ(幅=350m/
m、リツプ幅=0.8m/m(ノンチヨウクバーフレキシブル
リップ))を取り付けた押出設備にてシート肉厚1.0m/
m、シート幅335m/m、発泡倍率1.34倍のシートを得た。
このシート強度は、表に示すとおり良好であつた。
次に本シートは、三和興業社製の熱成形機(真空プラ
グアシスト式)にて、開口部(110m/m×110m/m)×底部
(90m/m×90m/m)×高さ(50m/m)の角型容器及び開口
部(85m/mφ)×底部(63mφ)×高さ(70m/m)の丸型
容器を成形した。これらの容器はいずれも良好なパール
調の外観を呈していた。
また角型容器を使用して耐熱性及び容器の座屈強度を
測定したが、いずれも実用上すぐれたものであつた。
実施例2〜3、比較例1〜5 表に示すそれぞれの樹脂組成物を実施例1と同様の押
出設備を用いて押出し肉厚1m/mのシートをそれぞれ得
た。本シートの強度と本シートを成形して得た容器の強
度結果を表に示す。
(発明の効果) 以上のとおり本発明は、特定の流動性を持つ樹脂と多
量の充填剤を用いるにあたり、添加剤を特定化すること
により、発泡倍率を1.2倍以上の倍率としてもシート及
び容器の表面がパール調でしかも気泡が均一となる特徴
を有する効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−137937(JP,A) 特開 昭56−133140(JP,A) 阿部 嘉長、須藤 真編「新版・プラ スチック配合剤−基礎と応用−」大成社 (昭和59年1月30日)第209頁

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メルトインデックス(230℃×2.16kg)1.0
    g/10分以下のポリプロピレン系樹脂40〜70重量部、タル
    ク30〜60重量部、該ポリプロピレン系樹脂と該タルクの
    合計量が100重量部、酸化亜鉛及び/又は酸化チタン0.1
    〜3.0重量部および滑剤0.05〜0.5重量部を主成分とする
    樹脂組成物からなり、炭酸ガスを発泡ガスとする発泡剤
    を用い押出発泡された、発泡倍率1.2〜3倍の耐熱発泡
    シート。
  2. 【請求項2】メルトインデックス(230℃×2.16kg)1.0
    g/10分以下のポリプロピレン系樹脂40〜70重量部、タル
    ク30〜60重量部、該ポリプロピレン系樹脂と該タルクの
    合計量が100重量部、酸化亜鉛及び/又は酸化チタン0.1
    〜3.0重量部および滑剤0.05〜0.5重量部を主成分とする
    樹脂組成物からなり、炭酸ガスを発泡ガスとする発泡剤
    を用い押出発泡された、発泡倍率1.2〜3倍の耐熱発泡
    シートよりなる耐熱発泡容器。
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JPS56133140A (en) * 1980-03-24 1981-10-19 Nippon Ekika Seikei Kk Manufacture of foamed sheet filled and having surface skin
JPS56137937A (en) * 1980-03-31 1981-10-28 Nippon Ekika Seikei Kk Method and device for manufacturing filled and foamed sheet having skin structure

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阿部 嘉長、須藤 真編「新版・プラスチック配合剤−基礎と応用−」大成社(昭和59年1月30日)第209頁

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