JPH068822U - ブーツ - Google Patents

ブーツ

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Publication number
JPH068822U
JPH068822U JP5453192U JP5453192U JPH068822U JP H068822 U JPH068822 U JP H068822U JP 5453192 U JP5453192 U JP 5453192U JP 5453192 U JP5453192 U JP 5453192U JP H068822 U JPH068822 U JP H068822U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boot
constant velocity
drive shaft
velocity joint
fixing
Prior art date
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Pending
Application number
JP5453192U
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English (en)
Inventor
一志 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP5453192U priority Critical patent/JPH068822U/ja
Publication of JPH068822U publication Critical patent/JPH068822U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ブーツの固定部の円周方向に対する滑り抵抗を
増加させることにより、ブーツの捻れを防止する。 【構成】開口2,3が形成された固定部4,5を有する
ブーツであって、固定部4,5のうち少なくとも何れか
一方の固定部の内面4a,5aに、当該内面の円周方向
に対して非平行であるリップ部6を有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えばドライブシャフトとホイールとの連結部に装着され、この連 結部を構成する等速ユニバーサルジョイントなどを雨水や泥などから保護するブ ーツに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動車のエンジンの駆動を駆動輪に伝達する動力伝達装置には、ユニ バーサルジョイントが用いられている。
【0003】 特に、FF車(フロントエンジン・フロントドライブ)では、エンジンのクラ ンクシャフトの回転がファイナルドライブで減速された後に、ドライブシャフト を介して駆動輪である前輪のホイールに伝達されることから、ドライブシャフト の回転数は低いものの、駆動輪が操舵輪となっているため、ドライブシャフトと ホイールとの曲がり角が大きくなる。
【0004】 そこで、従来よりFF車のドライブシャフトとホイールとの連結部には等速ユ ニバーサルジョイント(以下、等速ジョイントと称する)が用いられている。 従来のドライブシャフトとホイールとの連結部の構造は、図3に示すようにな っている。
【0005】 すなわち、等速ジョイント10の外輪11はホイール(不図示)に固定され、 一方、等速ジョイント10の内輪12はドライブシャフト13に固定される。ま た、これら外輪11と内輪12との間にはボール14が介装され、これによりド ライブシャフト13の回転数を等しく維持しながら、しかもホイールの操舵およ び上下動に対して追従しながら、ドライブシャフト13の駆動力をホイールに伝 達するようになっている。
【0006】 そして、これら等速ジョイント10を構成する外輪11、内輪12、およびボ ール14を雨水や泥などから保護するために、ドライブシャフト13と外輪11 との間にはゴムあるいは樹脂製のブーツが取り付けられている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、従来のブーツは、軸方向に伸縮自在な蛇腹部1を有し、この蛇腹部 1の両端に開口2,3が形成されて、等速ジョイント10の外輪11やドライブ シャフト13へブーツを固定するための固定部4,5が形成されている。 そして、この固定部4,5を拡開しながら外輪11やシャフト13への装着を 行ない、最後に止めバンド8を締着することにより、ブーツが等速ジョイントの 外輪11およびドライブシャフト13に強固に固定される。
【0008】 しかしながら、従来のブーツにあっては、特に低温環境の下で、広角で回転す ると、ブーツの固定部の収縮や、蛇腹部の接触面における周速度の相違、あるい は回転起動時におけるブーツ固定部に作用する軸方向の外力などの諸要因によっ て、等速ジョイントの外輪とブーツの固定部との間で滑りが発生するという問題 があった。
【0009】 そのため、大径側の固定部と小径側の固定部間で滑り量に差が生じ、ブーツが 捻れて破損するおそれがあった。また、ブーツが捻れると密閉されたブーツ内容 積が減少するため、ブーツの内圧が上昇してブーツ内に封入したグリスが漏洩す るという問題もあった。
【0010】 本考案は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、ブーツ の固定部の円周方向に対する滑り抵抗を増加させることにより、ブーツの捻れを 防止することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案のブーツは、開口が形成された固定部を有 するブーツにおいて、前記固定部のうち少なくとも何れか一方の固定部の内面に 、当該内面の円周方向に対して非平行であるリップ部を有することことを特徴と している。
【0012】
【作用】
例えば、ドライブシャフトの駆動力をホイールに伝達する等速ジョイントを雨 水や泥から保護するために、本考案のブーツの一方の固定部を等速ジョイントの 外輪に装着し、他方の固定部も同様にしてドライブシャフトに装着する。
【0013】 このとき、特に低温環境の下で、広角でドライブシャフトが回転すると、ブー ツの固定部の収縮や、蛇腹部の接触面における周速度の相違、あるいは回転起動 時におけるブーツ固定部に作用する軸方向の外力などの諸要因によって、等速ジ ョイントの外輪とブーツの固定部との間に円周方向の滑り力が発生する。
【0014】 しかしながら、本考案のブーツは、固定部の内面に円周方向に対して非平行で あるリップ部を有しているため、この滑り力を抑止することができ、その結果、 ブーツの捻れを防止することができる。 したがって、ブーツの捻れによるブーツの破損を防止することができ、また、 ブーツの捻れによるグリスの漏洩も防止することができる。
【0015】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 なお、以下の説明では、ドライブシャフトの等速ジョイントに用いられるブー ツを具体例として本考案を説明するため、この等速ジョイントに関係する構成に ついては図3を参照して説明する。
【0016】 まず、本実施例のブーツは、筒状の本体の両端に開口2,3が形成されており 、この両端が図3に示す等速ジョイント10の外輪11とドライブシャフト13 にそれぞれ挿通されて固定される。この外輪11とドライブシャフト13の両固 定部4,5の間には蛇腹部1が形成されており、伸縮および揺動ができるように なっている。
【0017】 ブーツの材質は、ゴムあるいは合成樹脂の何れでも良いが、ブーツの軽量化を 図るためには合成樹脂により形成することが好ましい。合成樹脂により形成する 場合は蛇腹部1の射出成形が困難であるため、ブロー成形により成形することが 好ましい。
【0018】 本実施例のブーツの一方の固定部4は、等速ジョイント10の外輪11に装着 され、止めバンド8にて固定される。この等速ジョイント10の外輪11には環 状の大径部15が形成されており、一方、ブーツの固定部4の内面7がこの環状 の大径部15に嵌合できる形状に形成されている。 なお、このような固定手段は図1に示す実施例にのみ限定されることなく種々 の手段を用いることができるが、ブーツの軸方向に対する抜け落ちを防止するた めに少なくとも外輪11の端部に大径部15を形成しておくことが好ましい。
【0019】 ブーツの他方の固定部5は、ドライブシャフト13の外周面に装着され、止め バンド8にて固定される。このドライブシャフト13の外周面にはブーツの軸方 向の位置ズレを防止するために環状の係止部16が形成されている。 かかる固定手段も図3に示す実施例にのみ限定されることなく種々の手段を用 いることができる。
【0020】 本考案のブーツをドライブシャフトの等速ジョイント10に適用する場合には 、等速ジョイントの外輪11の外径とドライブシャフト13の外径が相違するた め、ブーツの両開口2,3の内径寸法を外輪11およびドライブシャフト13の それぞれの外径に応じて形成する必要がある。したがって、ブーツの形状は必然 的に図1に示すように先端を削落した円錐形状となるが、本考案のブーツはこの ような形状にのみ限定されることはなく、要するに、両開口2,3を取り付ける べき部材に応じて形成しておけば良い。
【0021】 図2(A)に示すように、本実施例のブーツでは、等速ジョイント10側およ びドライブシャフト13側の固定部4,5の内面4a,5aに、この固定部4の 円周方向に対して非直角であるリップ部6が形成されている。 このリップ部6は、固定部4,5の全周にわたって形成することが好ましいが 、部分的に形成することも可能である。
【0022】 また、リップ部6の形状は、少なくとも突起であればよく、特に、リップ部6 の高さと幅は、固定部4,5に加わる滑り力を抑止する機能を決定付ける主な要 因であることから、被装着部材である等速ジョイントの外輪11の形状や寸法に 応じて決定しておくことが好ましいといえる。
【0023】 さらに、本考案のリップ部6は、図2(A)に示す如き鋸歯状にのみ限定され ることなく、図2(B)に示すように、円周方向に対して平行な他のリップ部9 と組み合わせることも可能である。 この場合は、リップ部6が固定部4,5の円周方向への滑り力を抑止する作用 を司り、一方リップ部9が固定部4,5の軸方向への抜け力を抑止すると共にブ ーツ内の気密性を高める作用を司る。したがって、円周方向および軸方向の両方 向に対して強固なブーツを得ることができる。
【0024】 図2(B)に示すブーツの変形例として、例えば、図2(C)に示すように、 リップ部6,9を構成することも可能である。このリップ部によれば、円周方向 に対して非平行なリップ部6が円周方向への滑り力を抑止し、円周方向に対して 平行であるリップ部9が軸方向への抜け力を抑止する作用を司ることになる。
【0025】 次に作用を説明する。 本実施例のブーツの一方の固定部4を等速ジョイント10の外輪11に挿通さ せて固定し、他方の固定部5をドライブシャフト13の外周面に挿通させて固定 する。これによりブーツ内は密閉され、等速ジョイント10を雨水や泥から保護 することができる。
【0026】 このとき、特に低温環境の下で、広角でドライブシャフト13が回転すると、 ブーツの固定部4,5の収縮や、蛇腹部1の接触面における周速度の相違、ある いは回転起動時におけるブーツ固定部4,5に作用する軸方向の外力などの諸要 因によって、等速ジョイントの外輪11およびドライブシャフト13とブーツの 両固定部4,5との間に円周方向の滑り力が発生する。
【0027】 しかしながら、本実施例のブーツは、固定部4,5の内面に円周方向に対して 非平行であるリップ部6を有しているため、この滑り力を抑止することができ、 その結果、ブーツの捻れを防止することができる。 したがって、ブーツの捻れによるブーツの破損を防止することができ、また、 ブーツの捻れによってブーツ内に封入されたグリスの漏洩も防止することができ る。
【0028】 なお、本考案のブーツは上述した実施例にのみ限定されることなく種々に改変 することができる。例えば、上述した実施例では被装着部材が互いに伸縮や揺動 を行う等速ジョイントに本考案のブーツを適用した例を示したが、本考案のブー ツは等速ジョイントにのみ限定されることなくあらゆる部位に適用することが可 能である。 また、リップ部6は、上述したように両固定部4,5に形成する必要はなく、 何れか一方であっても良い。
【0029】
【考案の効果】
本考案のブーツは、固定部のうち少なくとも何れか一方の固定部の内面に、当 該内面の円周方向に対して非平行であるリップ部を有しているので、ブーツの固 定部に生じる滑り力を抑止することができ、その結果、ブーツの捻れを防止する ことができる。 したがって、ブーツの捻れによるブーツの破損を防止することができ、また、 ブーツの捻れによるグリスの漏洩も防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るブーツ示す断面図であ
る。
【図2】(A)は同実施例のブーツの開口を示す要部拡
大断面図、(B)は本考案の他の実施例に係るブーツの
開口を示す要部拡大断面図、(C)は本考案のさらに他
の実施例に係るブーツの開口を示す要部拡大断面図であ
る。
【図3】等速ジョイントに適用した従来のブーツを示す
断面図である。
【符号の説明】
1…蛇腹部 2,3…開口 4,5…固定部 4a,5a…内面 6…リップ部 7…外輪の大径部に対応した内面 8…止めバンド 9…他のリップ部 10…等速ユニバーサルジョイント 11…外輪 12…内輪 13…ドライブシャフト 14…ボール 15…大径部 16…係止部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】開口(2,3)が形成された固定部(4,
    5)を有するブーツにおいて、前記固定部(4,5)の
    うち少なくとも何れか一方の固定部の内面(4a,5
    a)に、当該内面の円周方向に対して非平行であるリッ
    プ部(6)を有することを特徴とするブーツ。
JP5453192U 1992-07-10 1992-07-10 ブーツ Pending JPH068822U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5453192U JPH068822U (ja) 1992-07-10 1992-07-10 ブーツ

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JP5453192U JPH068822U (ja) 1992-07-10 1992-07-10 ブーツ

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JPH068822U true JPH068822U (ja) 1994-02-04

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ID=12973256

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JP5453192U Pending JPH068822U (ja) 1992-07-10 1992-07-10 ブーツ

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