JPH0228276Y2 - - Google Patents

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JPH0228276Y2
JPH0228276Y2 JP1986163197U JP16319786U JPH0228276Y2 JP H0228276 Y2 JPH0228276 Y2 JP H0228276Y2 JP 1986163197 U JP1986163197 U JP 1986163197U JP 16319786 U JP16319786 U JP 16319786U JP H0228276 Y2 JPH0228276 Y2 JP H0228276Y2
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JP
Japan
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boot
drive shaft
introduction path
air
constant velocity
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JP1986163197U
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JPS6368523U (ja
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  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
  • Sealing Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は等速ジヨイントのブーツに関し、ブー
ツ内の負圧発生防止構造に関する。
[従来の技術] FF車の独立懸架駆動軸等の連結には、連結角
度が大きく変化しても伝達される回転速度に偏り
が生じることのない等速ジヨイントが使用され
る。この等速ジヨイントの連結部は、通常、可と
う性のある筒状のブーツで液密的に覆つて、連結
部内のグリースを保持するとともに泥水等の侵入
を防止している。
上記ブーツは可とう性に加えて、耐久性、耐グ
リース性、及び耐熱性に優れたゴム材で成形され
るが、現在一般的に使用されているゴム材では比
較的圧力の高い気体はこれを透過するため、密封
するのは困難である。一方、ブーツ内には、回転
時の過度の膨大変形を防止するために、その容積
の6割程度しかグリースは封入されておらず、残
りは空気である。
[考案が解決しようとする問題点] 上軌ブーツにおいて、駆動軸回転時の摩擦熱や
エンジンの輻射熱でブーツの温度が上昇すると、
ブーツ内の空気が膨脹して気圧が増大し、上記ゴ
ム材よりなるブーツ壁から空気が漏出することが
ある。エンジン停止後はブーツ温度が低下してブ
ーツ内空気が収縮し、かつ、漏出した空気は戻り
にくいからブーツ内は負圧となり、ブーツ周壁が
内方へ湾曲する。
そこで、従来は、ブーツ周壁がある程度内方へ
湾曲しても、これが駆動軸と干渉して振動損傷す
ることがないように、ブーツを大型とする必要が
あつた。
本考案はこの問題点を解決するもので、ブーツ
内の負圧の発生を防止して、コンパクトな形状と
なすことが可能な等速ジヨイントのブーツを提供
することを目的とする。
[問題点を解決する為の手段] 本考案の構成を第1図及び第2図で説明する
と、一対の駆動軸3,4を連結する等速ジヨイン
ト2の連結部はブーツ1で覆つてあり、該ブーツ
1は筒体の両端開口11,12が上記駆動軸3,
4の接続端部外周にそれぞれ嵌着してある。
上記ブーツ1の少なくとも一方の開口11内周
及びこれが密接する駆動軸3外周のいずれかには
ブーツ1内部を外気に連通せしめる空気導入路1
3を設け、該空気導入路を、ブーツ1の端部外方
より見た駆動軸3の回転方向と同方向の螺旋状に
外端より内端へ向けて形成してある。一方、上記
ブーツ1の端部開口内端には、上記空気導入路1
3の内端開口151に延び、先端部が内端開口1
51と離れて対向するリツプ部14を設けてあ
る。
[作用、効果] 上記ブーツにおいて、駆動軸の回転が停止して
ブーツ温度が低下すると、ブーツ内の空気は収縮
する。ここにおいて、空気の収縮に伴ない、上記
空気導入路より外気がブーツ内に導入され、負圧
の発生が防止される。
駆動軸回転時にはブーツもこれと一体に回転
し、内封グリースの作用によりリツプ部が上記空
気導入路を閉鎖する。これにより、グリースの散
逸は防止される。この時、空気導入路には泥水等
が侵入することがあるが、該導入路は、ブーツ1
の端部外方より見た駆動軸3の回転方向と同方向
の螺旋状に外端より内端へ向け形成してあるか
ら、泥水等は遠心力の作用により導入路内より排
出される。
したがつて、上記空気導入時に泥水等が空気と
ともにブーツ内に侵入することはない。
このようにして負圧の発生が防止される結果、
ブーツ周壁の内方への湾曲が避けられ、ブーツを
小型化することが可能となる。
[実施例] 第2図には等速ジヨイント2で連結された一対
の駆動軸3,4を示す。等速ジヨイント2は駆動
軸3にセレーシヨン嵌合されたインナリング21
と、駆動軸4に一体に形成されたアウタリング2
2とを有し、これらリング21,22の周方向複
数個所に設けた溝内に配したボール23により、
上記駆動軸3,4は連結角度可変に連結されて等
速回転する。なお、図中、24はリテーナであ
る。
等速ジヨイント2の連結部はブーツ1で覆つて
ある。ブーツ1は薄肉ゴム材を蛇腹状異径筒体に
成形してなるもので、大径開口12を上記アウタ
リング22の外周に嵌着し、小径開口11は駆動
軸3外周の平行凸条31,32間にリングクラン
プ5により嵌着してある。
上記小径開口11には、第1図に示す如く、軸
外周に密接する内周面に螺線状に空気導入路13
が形成してあり、該空気導入路13は周方向の一
ケ所に設けた通孔15によりブーツ1内に通じる
とともに、通孔16により外気に通じている。上
記空気導入路13はブーツ1外端(第1図の右
端)より内端へ、端部外方より見た駆動軸3,4
の回転方向と同方向の螺線状に形成してある。
一方、ブーツ1の開口内端から凸条31の側面
に沿つて平行にリツプ14が延び、上記通孔15
の開口に続く空気流通間隙151を形成してい
る。
駆動軸3,4が回転している場合には、内封グ
リースの作用で上記リツプ14は凸条31の側面
に押付けられ(図の鎖線)、上記空気流通間隙1
51を閉鎖する。これにより、グリースの散逸は
防止される。この時、上記空気導入路13に侵入
する泥水等は、遠心力により螺線状の導入路13
に沿つて排出される。
駆動軸3,4停止時には上記リツプ14は空気
流通間隙151を開放する。しかして、温度低下
によるブーツ内空気の収縮に伴ない上記空気導入
路13を経て外気がブーツ1内に導入され、負圧
の発生が防止される。
なお、上記空気導入路13及び通孔15,16
は駆動軸3の外周に形成しても良く、さらにこれ
らをブーツ1の大径開口12側に設けることもで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図はブーツの要部断面図で、第2図のA部
拡大図、第2図はブーツを設けた等速ジヨイント
の全体断面図である。 1……ブーツ、11,12……開口、13……
空気導入路、14……リツプ、15,16……通
孔、2……等速ジヨイント、21……インナリン
グ、22……アウタリング、23……ボール、
3,4……駆動軸。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一対の駆動軸を連結する等速ジヨイントの連結
    部を覆い、筒体の両端開口を上記各駆動軸の接続
    端部外周にそれぞれ嵌着した等速ジヨイントのブ
    ーツにおいて、上記ブーツの少なくとも一方の端
    部開口内周及びこれが密接する駆動軸外周のいず
    れかにブーツ内部を外気に連通せしめる空気導入
    路を設けて、該空気導入路を、ブーツの端部外方
    より見た駆動軸の回転方向と同方向の螺旋状に外
    端より内端へ向けて形成し、一方、上記ブーツの
    端部開口内端には、上記空気導入路の内端開口に
    延び、先端部が内端開口と離れて対向するリツプ
    部を設けて、ブーツ回転時に内封グリースの作用
    により上記リツプ部が上記内端開口に当接してこ
    れを閉鎖するようになしたことを特徴とする等速
    ジヨイントのブーツ。
JP1986163197U 1986-10-24 1986-10-24 Expired JPH0228276Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS6368523U JPS6368523U (ja) 1988-05-09
JPH0228276Y2 true JPH0228276Y2 (ja) 1990-07-30

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8834279B2 (en) 2012-03-14 2014-09-16 Dana Automotive Systems Group, Llc Shaft assembly for a constant velocity joint

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JP2017026002A (ja) * 2015-07-21 2017-02-02 Ntn株式会社 等速自在継手用ブーツ
CN113492902B (zh) * 2020-03-18 2023-08-08 本田技研工业株式会社 转向结构

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JPS60159231U (ja) * 1984-03-30 1985-10-23 キ−パ−株式会社 等速ジヨイント用フレキシブルブ−ツ

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