JPH0624264U - ブーツ - Google Patents

ブーツ

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JPH0624264U
JPH0624264U JP6673192U JP6673192U JPH0624264U JP H0624264 U JPH0624264 U JP H0624264U JP 6673192 U JP6673192 U JP 6673192U JP 6673192 U JP6673192 U JP 6673192U JP H0624264 U JPH0624264 U JP H0624264U
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JP
Japan
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boot
lip
clamp
drive shaft
force
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Pending
Application number
JP6673192U
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Inventor
隆 島津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】クランプの締着力に影響されず、固定部と被取
付部材とのシール性を高める。 【構成】開口1,2が形成された固定部3,4を有する
ブーツにおいて、固定部3,4のうち少なくとも何れか
一方の固定部の内面3a,4aに、ブーツの軸方向断面
に対して鋸歯状となるリップ5を有する。リップ5の先
端はブーツ内空間8に向かって形成する。リップが被取
付部材の接触面に対して作用するシール力は、クランプ
から作用する接触面の垂直方向の圧縮力に加えて、リッ
プ自体が有する曲げ弾性力となる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えばプロペラシャフトの連結部に装着されるユニバーサルジョイ ントなどを雨水や泥などから保護するブーツに関し、特に、固定部のシール性を 高めたブーツに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動車のエンジンの駆動を駆動輪に伝達する動力伝達装置には、等速 ジョイントなどのユニバーサルジョイントが用いられており、このジョイントを 雨水や泥などから保護するためにダストブーツが設けられている。 従来のドライブシャフトとホイールとの連結部の構造は、図4に示すようにな っている。 まず、等速ジョイント20は、外輪21、内輪22およびボール23から構成 され、外輪21はホイール(不図示)に固定され、これに対して、内輪22はド ライブシャフト24に固定されている。
【0003】 また、ボール23は、外輪21と内輪22との間に介装されており、これによ りドライブシャフト24の回転数を等しく維持しながら、しかもホイールの操舵 および上下動に対して追従しながら、ドライブシャフト24の駆動力をホイール に伝達することができる。 そして、ゴムあるいは樹脂により形成されたダストブーツ25は、これら等速 ジョイント20を構成する外輪21、内輪22、およびボール23を雨水や泥な どから保護するために、ドライブシャフト24と外輪21との間に取り付けられ ている。
【0004】 従来のブーツは、軸方向に伸縮自在な蛇腹部26を有し、この蛇腹部の両端に 開口27,28が形成されて、等速ジョイント20の外輪21やドライブシャフ ト24へブーツを固定するための固定部29,30が形成されている。 そして、この固定部29,30を拡開しながら外輪21やドライブシャフト2 4への装着を行ない、最後にクランプ31を締着することにより、ブーツを等速 ジョイントの外輪21およびドライブシャフト24に固定する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、ブーツ内には等速ジョイントの摺動部に供給されるグリースが封入 されるため、固定部内面と外輪およびドライブシャフトとのシール性を確保する 必要がある。 従来、この種のシール性を高める構造としては、図4に示すように、固定部2 9,30の内面に環状の突起32を形成し、クランプ31で締着したときの圧縮 力で突起を押し潰すものが提案されていた。
【0006】 しかしながら、従来提案されていた突起の構造では、クランプの締着力を利用 して突起を接触面に対して垂直に圧縮させる構造であったため、固定部と外輪等 とのシール性は、クランプの締着力の他に、ブーツ材料の圧縮永久歪の性能に左 右されてしまう。 したがって、例えば弾性プラスチックスなどのように比較的硬い材料によって ブーツを形成した場合には、クランプの締着力を厳しく管理しないとシール性を 確保できず、ブーツ内に封入したグリースが漏洩するおそれがあった。
【0007】 本考案は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、クラン プの締着力を厳しく管理しなくとも固定部と被取付部材とのシール性を高めるこ とができるブーツを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案のブーツは、開口が形成された固定部を有 するブーツにおいて、 前記固定部のうち少なくとも何れか一方の固定部の内面に、ブーツの軸方向断 面に対して鋸歯状となるリップを有することを特徴としている。 このとき、前記リップの先端をブーツ内空間に向かって形成することが好まし い。
【0009】
【作用】
ブーツの開口を被取付部材に挿入したのち、クランプなどによって外面から固 定部を締着すると、ブーツの内面に形成した鋸歯状のリップはクランプからの締 着力によって押し潰される。
【0010】 このとき、リップが被取付部材の接触面に対して作用するシール力は、クラン プから作用する接触面の垂直方向の圧縮力だけではない。すなわち、この垂直方 向の圧縮力に加えて、リップ自体が有する曲げ弾性力が被取付部材とのシール面 に作用する。
【0011】 したがって、クランプの締着力が多少バラついた場合であっても、このバラツ キをリップの曲げ弾性力が吸収することになり、その結果、固定部と被取付部材 とのシール性を高めることができる。
【0012】 また、リップの先端をブーツ内空間に向かって形成しておけば、ブーツ内から ブーツ外部に向かうシール性が高まり、ブーツ内に封入されたグリースなどの漏 洩の防止を助長することができる。
【0013】
【実施例】
本考案のブーツについて、好ましい一実施例を挙げ、具体的に図面に基づいて 説明する。 ただし、以下に説明する実施例は、本考案の理解を容易にするために記載され たものであって、本考案を限定するために記載されたものではない。したがって 、以下の実施例に開示された各要素は、本考案の技術的範囲に属する全ての設計 変更や均等物をも含む趣旨である。
【0014】 図1は本考案の一実施例に係るブーツを示す断面図、図2は同実施例の固定部 (ドライブシャフト側)を示す拡大断面図であり、図2(A)は装着前、図2( B)は装着後の状態をそれぞれ示す断面図である。
【0015】 図1に示すように、本実施例のブーツは、筒状の本体の両端に開口1,2が形 成されており、この両端が等速ジョイント20の外輪21とドライブシャフト2 4にそれぞれ挿通されて固定される。この外輪21とドライブシャフト24の両 固定部3,4の間には蛇腹部26が形成されており、伸縮および揺動ができるよ うになっている。
【0016】 ブーツの材質は、ゴムあるいは合成樹脂の何れでも良いが、ブーツの軽量化を 図るためには合成樹脂により形成することが好ましい。合成樹脂により形成する 場合は蛇腹部26の射出成形が困難であるため、ブロー成形により成形すること が好ましい。 特に本考案では、後述するように、固定部の内面3a,4aに鋸歯状のリップ 5を形成しているので、ブーツを比較的硬い合成樹脂により形成しても、固定部 4と外輪21、あるいは固定部3とドライブシャフト24とのシール性に問題は 生じない。
【0017】 本実施例のブーツの一方の固定部4は、等速ジョイント20の外輪21に装着 され、クランプ31にて締着されて固定される。この等速ジョイント20の外輪 21には環状の凹部6が形成されており、一方、ブーツの固定部4の内面4aが この環状凹部6に嵌合できる形状に形成されている。 なお、このような固定手段は図1に示す実施例にのみ限定されることなく種々 の手段を用いることができるが、ブーツの軸方向に対する抜け落ちを防止するた めに少なくとも外輪21に凹部6を形成しておくことが好ましい。
【0018】 ブーツの他方の固定部3は、ドライブシャフト24の外周面に装着され、クラ ンプ31にて固定されている。このドライブシャフト24の外周面にはブーツの 軸方向の位置ズレを防止するために、環状の段部7が形成されている。 かかる固定手段も図1に示す実施例にのみ限定されることなく種々の手段を用 いることができる。
【0019】 ちなみに、本考案のブーツをドライブシャフトの等速ジョイント20に適用す る場合には、等速ジョイントの外輪21の外径とドライブシャフト24の外径が 相違するため、ブーツの両開口1,2の内径寸法を外輪21およびドライブシャ フト24のそれぞれの外径に応じて形成する必要がある。 したがって、ブーツの形状は必然的に図1に示すように先端を削落した円錐形 状となるが、本考案のブーツはこのような形状にのみ限定されることはなく、要 するに、両開口1,2を取り付けるべき部材に応じて形成しておけば良い。
【0020】 図2(A)に示すように、本実施例のブーツでは、等速ジョイント20側およ びドライブシャフト24側の固定部3,4の内面3a,4aに、ブーツの軸方向 断面に対して鋸歯状となるリップ5が形成されている。 このリップ5は、固定部3,4の円周方向に全周にわたって形成することが好 ましいが、部分的に形成することも可能である。
【0021】 また、リップ5の形状は、少なくとも鋸歯状の突起であればよく、特に、リッ プ5の高さhと幅t、およびリップの屈曲重なり程度sは、外輪やドライブシャ フトのシール面に加わるシール力を決定付ける主な要因であることから、 h>t かつ、 s>0 であることが好ましいといえる。
【0022】 なお、本考案のリップ5の層数は、図2(A)に示すように3層にのみ限定さ れることなく、それ以上、あるいはそれ以下の層数であっても良い。 また、リップ5の先端は、図2(A)に示すように、ブーツ内の空間8(図1 参照)に向かった方向に形成しておくことが望ましいが、特にこれにのみ限定さ れることはない。
【0023】 次に作用を説明する。 本実施例のブーツの一方の固定部4を等速ジョイント20の外輪21に挿通さ せてクランプ31で固定し、他方の固定部3をドライブシャフト24の外周面に 挿通させてクランプ31で固定する。これによりブーツ内空間8は密閉され、等 速ジョイント20を雨水や泥から保護することができる。
【0024】 クランプ31の締着により、ブーツの内面3a,4aに形成した鋸歯状のリッ プ5は、外輪21とドライブシャフト24の各接触面に対して押し潰されるが、 このとき、リップ5が、これらの接触面に対して作用するシール力は、クランプ 31から作用する接触面の垂直方向の圧縮力だけではない。 すなわち、この垂直方向の圧縮力に加えて、リップ5自体が有する曲げ弾性力 がシール面に作用することになる。
【0025】 したがって、クランプ31の締着力が多少バラついた場合であっても、このバ ラツキをリップ5の曲げ弾性力が吸収することになり、その結果、固定部3,4 のシール性を高めることができる。
【0026】 また、リップ5の先端をブーツ内空間8に向かって形成しているので、ブーツ 内からブーツ外部に向かうシール性が高まり、ブーツ内に封入されたグリースな どの漏洩の防止を助長することができる。
【0027】 なお、本考案のブーツは上述した実施例にのみ限定されることなく種々に改変 することができる。例えば、上述した実施例では被装着部材が互いに伸縮や揺動 を行う等速ジョイントに本考案のブーツを適用した例を示したが、本考案のブー ツは等速ジョイントにのみ限定されることなくあらゆる部位に適用することが可 能である。 また、リップ5は、上述したように両固定部3,4に形成する必要はなく、何 れか一方であっても良い。
【0028】
【考案の効果】
本考案のブーツは、固定部のうち少なくとも何れか一方の固定部の内面に、ブ ーツの軸方向断面に対して鋸歯状となるリップを有しているので、垂直方向の圧 縮力に加えて、リップ自体が有する曲げ弾性力が被取付部材とのシール面に作用 する。したがって、クランプの締着力が多少バラついた場合であっても、このバ ラツキをリップの曲げ弾性力が吸収することになり、その結果、固定部と被取付 部材とのシール性を高めることができる。
【0029】 また、リップの先端をブーツ内空間に向かって形成しておけば、ブーツ内から ブーツ外部に向かうシール性が高まり、ブーツ内に封入されたグリースなどの漏 洩の防止を助長することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るブーツを示す断面図で
ある。
【図2】同実施例の固定部を示す拡大断面図であり、
(A)は装着前、(B)は装着後の状態をそれぞれ示す
断面図である。
【図3】従来のブーツを示す断面図である。
【図4】従来のブーツの固定部を示す拡大断面図であ
る。
【符号の説明】 1,2…開口 3,4…固定部 3a,4a…固定部の内面 5…リップ 6…環状凹部 7…環状段部 8…ブーツ内空間 20…等速ジョイント 21…外輪 22…内輪 23…ボール 24…ドライブシャフト 25…ブーツ 26…蛇腹部 27,28…開口 29,30…固定部 31…クランプ 32…突起

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】開口(1,2)が形成された固定部(3,
    4)を有するブーツにおいて、前記固定部(3,4)の
    うち少なくとも何れか一方の固定部の内面(3a,4
    a)に、ブーツの軸方向断面に対して鋸歯状となるリッ
    プ(5)を有することを特徴とするブーツ。
  2. 【請求項2】前記リップ(5)の先端はブーツ内空間
    (8)に向かって形成されていることを特徴とする請求
    項1に記載のブーツ。
JP6673192U 1992-08-31 1992-08-31 ブーツ Pending JPH0624264U (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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