JPH0688028A - 導電性シリコーンゴム組成物及びその製造方法 - Google Patents

導電性シリコーンゴム組成物及びその製造方法

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JPH0688028A
JPH0688028A JP26412192A JP26412192A JPH0688028A JP H0688028 A JPH0688028 A JP H0688028A JP 26412192 A JP26412192 A JP 26412192A JP 26412192 A JP26412192 A JP 26412192A JP H0688028 A JPH0688028 A JP H0688028A
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silicone rubber
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rubber composition
conductive
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JP26412192A
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Masaharu Takahashi
政晴 高橋
Susumu Sekiguchi
晋 関口
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 (イ)R1 nSiO(4-n)/2 (式中R1は(置換)一価炭化水素基を示しメチル基は
95モル%以下であり、nは1.98〜2.02の正数
である。)で示されるオルガノポリシロキサンと導電性
カーボンブラックとを含むシリコーンゴム組成物と、 R2 mSiO(4-m)/2 (式中R2は(置換)一価炭化水素基を示しメチル基は
98モル%以上であり、mは1.98〜2.02の正数
である。)で示されるオルガノポリシロキサンを含むシ
リコーンゴム組成物とを混合してなるコンパウンドと、 (ロ)次式で示される有機過酸化物と 〔但し、式中Xは (aは2〜8の整数である。)又は−CH2−C(C
32−CH2−で示される基、R3,R4はそれぞれ同
種又は異種の炭素数3〜10の一価炭化水素基又は−S
iR5 3(R5はメチル基、エチル基又はフェニル基であ
る。)で示される基である。〕とを含有する導電性シリ
コーンゴム組成物。 【効果】 半導電領域での電気抵抗率が成形条件によっ
て左右されず、極めてバラツキが少なく安定していると
共に、成形加工性、加硫特性が良好である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に半導電領域で安定
した導電性を有し、複写機、ファクシミリ等のロール材
などとして有用な導電性シリコーンゴム組成物及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気絶縁性を示すゴム状物質に導
電性材料を配合した導電性ゴムは種々知られており、例
えば導電性材料としてカーボンブラック等を配合し、電
気抵抗を10-1〜102 Ω・cmの範囲にした導電性ゴ
ムが広い分野で応用されている。
【0003】また、電気絶縁性ゴム状物質の一つである
シリコーンゴムは、耐熱性、耐候性、耐寒性に優れてい
るため多く利用されており、他のゴム状物質と同様に導
電性材料を添加することで、導電性シリコーンゴムとし
て実用化されている。
【0004】この場合、導電性シリコーンゴムに添加す
る導電性材料としては、例えばカーボンブラックやグラ
ファイト、銀、ニッケル、銅等の各種金属粉、各種非導
電性粉体や短繊維表面を銀等の金属で処理したもの、炭
素繊維や金属繊維などを混合したものがシリコーンゴム
が有する特性を損なうことなく、導電性材料の種類及び
充填量によりシリコーンゴムの電気抵抗率を1010〜1
-3 Ω・cm程度まで低下させ得ることから頻繁に利用
されている。
【0005】ところで、最近においては、OA機器の部
品、例えば乾式複写機における帯電ロール、転写ロー
ル、現像ロール、加圧ロール等のゴムロール材あるいは
クリーニングブリード、定着ベルト等のゴム部材とし
て、特に半導電領域の材料の必要性が高まっており、こ
のため半導電領域で電気抵抗率変動が少なく、安定した
電気抵抗率を示すゴム製品が求められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シリコ
ーンゴムにケッチェンブラック、アセチレンブラック等
の導電性カーボンブラックを配合した場合、103〜1
10 Ω・cmという半導電領域において電気抵抗率のバ
ラツキが極めて大きくなり、電気抵抗率を安定させるこ
とは困難であった。これは成形条件によりカーボンの分
散が著しく変化することが原因であると考えられてい
る。
【0007】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
半導電領域での電気抵抗率を安定にすることができる導
電性シリコーンゴム組成物及びその製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は上記
目的を達成するため鋭意検討を行った結果、下記平均組
成式(1)で示されるオルガノポリシロキサンと導電性
カーボンブラックとを含むシリコーンゴム組成物(A)
と、下記平均組成式(2)で示されるオルガノポリシロ
キサンを含むシリコーンゴム組成物(B)とを混合し、
次いで得られたコンパウンドに下記一般式(3)で示さ
れる有機過酸化物を配合したところ、電気抵抗率が10
3〜1010 Ω・cmの間で極めて安定した硬化物を与え
るシリコーンゴム組成物が得られることを見い出した。
【0009】 R1 nSiO(4-n)/2 …(1) (但し、式中R1は非置換又は置換の一価炭化水素基を
示すが、R1のうちメチル基は95モル%以下であり、
nは1.98〜2.02の正数である。) R2 mSiO(4-m)/2 …(2) (但し、式中R2は非置換又は置換の一価炭化水素基を
示すが、R2のうちメチル基は98モル%以上であり、
mは1.98〜2.02の正数である。)
【0010】
【化3】
【0011】即ち、上記平均組成式(1)で示されるオ
ルガノポリシロキサンと導電性カーボンブラックとを含
むシリコーンゴム組成物(A)と、上記平均組成式
(2)で示されるオルガノポリシロキサンを含むシリコ
ーンゴム組成物(B)との混合物は半導電領域において
安定した電気抵抗を示すシリコーンゴムを与えることが
知られている(特開平3−190964号公報)が、上
記シリコーンゴム組成物(A)と(B)との混合物に、
更に上記一般式(3)で示される有機過酸化物を配合す
ることにより、この有機過酸化物が特異的にカーボンブ
ラックを凝集させ、この有機過酸化物の配合でカーボン
ブラックを固定化させたゴム組成物は半導電領域での電
気抵抗率が成形条件に左右されず、バラツキが非常に少
ないこと、更に詳述すると、従来のシリコーンゴム組成
物に導電性カーボンブラックを添加したものが電気抵抗
率で4〜6桁のバラツキであるのに対して、1桁以内の
バラツキでおさまると共に、成形加工性、加硫特性が良
好で、特に加工性に関しては従来の半導電性シリコーン
ゴム組成物に比べて数段の改善が認められることを知見
し、本発明をなすに至ったものである。
【0012】従って、本発明は、(イ)上記平均組成式
(1)で示されるオルガノポリシロキサンと導電性カー
ボンブラックとを含むシリコーンゴム組成物(A)と、
上記平均組成式(2)で示されるオルガノポリシロキサ
ンとを含むシリコーンゴム組成物(B)とを混合してな
るコンパウンドと、(ロ)上記一般式(3)で示される
有機過酸化物とを含有してなる導電性シリコーンゴム組
成物、及び、上記シリコーンゴム組成物(A)と(B)
とを混合してコンパウンドを得た後、このコンパウンド
に上記一般式(3)で示される有機過酸化物を混合する
ことを特徴とする導電性シリコーンゴム組成物の製造方
法を提供する。
【0013】以下、本発明につき更に詳しく説明する
と、本発明の導電性シリコーンゴム組成物を構成する
(イ)成分は、下記シリコーンゴム組成物(A)とシリ
コーンゴム組成物(B)とを混合してなるシリコーンゴ
ムコンパウンドである。
【0014】ここで、シリコーンゴム組成物(A)は、
下記平均組成式(1)で示されるオルガノポリシロキサ
ンと導電性カーボンブラックとを含むものである。
【0015】 R1 nSiO(4-n)/2 …(1)
【0016】ここで、R1は非置換又は置換の一価炭化
水素基、好ましくは炭素数1〜10の一価炭化水素基で
ある。具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基等
のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等
のシクロアルキル基、ビニル基、アリル基等のアルケニ
ル基、シクロアルケニル基、フェニル基、トリル基等の
アリール基、或いはこれらの基の水素原子が部分的にフ
ッ素原子、塩素原子、クロロメチル基、γ−トリフルロ
ロプロピル基、パーフロローアルキル基、シアノ基等の
有機基で置換されたハロゲン化炭化水素基、シアノ化炭
化水素基等が例示されるが、R1中のメチル基は95モ
ル%以下であることが必要である。
【0017】このようなオルガノポリシロキサンとし
て、特に主鎖がジメチルポリシロキサン単位からなり、
これにフェニル基、ビニル基を導入したものが好適に用
いられる。この場合、メチル基はR1中95モル%以下
で、好ましくは50〜80モル%であり、フェニル基は
1中5〜20モル%、ビニル基はR1中0.001〜1
0モル%とすることが好適である。
【0018】なお、上記オルガノポリシロキサンのnは
1.95〜2.05の正数であり、また粘度は10,0
00〜10,000,000cs、特に100,000
〜10,000,000cs(25℃)のものが好適に
用いられる。
【0019】更に、上記平均組成式(1)のオルガノポ
リシロキサンに配合する導電性カーボンブラックは、通
常導電性ゴム組成物に常用されるものが使用される。例
えばアセチレンブラック、コンダクティブファーネスブ
ラック(CF)、スーパーコンダクティブファーネスブ
ラック(SCF)、エクストラコンダクティブファーネ
スブラック(XCF)、コンダクティブチャンネルブラ
ック(CC)、1500℃程度の高温で熱処理されたフ
ァーネスブラックやチャンネルブラック等を挙げること
ができる。具体的には、アセチレンブラック(電気化学
社製)、シャウニガンアセチレンブラック(シャウニガ
ンケミカル社製)等が、コンダクティブファーネスブラ
ックとしてはコンチネックスCF(コンチネンタルカー
ボン社製)、バルカンC(キャボット社製)等が、スー
パーコンダクティブファーネスブラッとしてはコンチネ
ックスSCF(コンチネンタルカーボン社製)、バルカ
ンSC(キャボット社製)等、エクストラコンダクティ
ブファーネスブラックとしては旭HS−500(旭カー
ボン社製)、バルカンXC−72(キャボット社製)
等、コンダクティブチャンネルブラックとしてはコウラ
ックスL(デグッサ社製)等が例示され、またファーネ
スブラックの一種であるケッチェンブラックEC及びケ
ッチェンブラックEC−600JD(ケッチェンブラッ
クインターナショナル社製)を用いることもできる。
【0020】なお、導電性カーボンブラックの添加量
は、これらの1種を単独で又は2種以上を併用し、平均
組成式(1)で示されるオルガノポリシロキサン量10
0部(重量部、以下同様)に対して1〜50部、特に1
0〜40部とすることが好ましい。添加量が1部未満で
は所望の導電性を得ることができず、一方50部を超え
るとゴム組成物が硬くなって成形加工性が低下したり、
硬化物の機械的強度が低下する場合がある。
【0021】上記シリコーンゴム組成物(A)は、上記
式(1)のオルガノポリシロキサンと導電性カーボンブ
ラックとを混合することにより得られるが、混合方法と
しては均一に混合できればよく、例えば、バンバリーミ
キサー、加圧ニーダー、2本ロール、3本ロール等の通
常のゴム配合用機器を用いて混練りする方法を好適に採
用することができる。なお、シリコーンゴム組成物
(A)には、必要に応じて湿式シリカ、乾式シリカ、石
英粉、シリコーンオイル、カーボンファンクショナルシ
ラン等を配合してもよい。
【0022】次に、シリコーンゴム組成物(B)は、下
記平均組成式(2)に示されたオルガノポリシロキサン
を含む。
【0023】 R2 mSiO(4-m)/2 …(2)
【0024】ここで、R2はR1と同様の非置換又は置換
の一価炭化水素基であるが、R2中のメチル基は98モ
ル%以上である。また、R2はメチル基以外にビニル基
を0.001〜2モル%含むものが好適である。
【0025】シリコーンゴム組成物(B)は、上記式
(2)のオルガノポリシロキサンのみからなる構成とし
てもよいが、組成物(A)と同様に必要に応じてシリコ
ーンゴム組成物に通常配合される成分、例えば、湿式シ
リカ、乾式シリカ、石英粉、末端水酸基低粘度シリコー
ンオイル、カーボンファンクショナルシラン等を配合す
ることができるが、カーボンブラックは配合されない。
これらの成分を混合してシリコーンゴム組成物(B)を
調製する場合の混合方法としては、上述した組成物
(A)の混合方法と同様の方法を採用することができ
る。
【0026】なお、シリコーンゴム組成物(B)として
は、一般に市販されているものを好適に用いることがで
き、具体的には商品名KE931U、KE951U、K
E520U、KE555U(以上、信越化学工業社製)
などを挙げることができる。
【0027】上記シリコーンゴム組成物(A)と(B)
は重量比で5:95〜95:5、特に20:80〜8
0:20の割合で混合することが、所望の電気抵抗率を
達成する点で好ましく、本発明の導電性シリコーンゴム
組成物中における平均組成式(2)で示されるオルガノ
ポリシロキサンの含有量は5〜95重量%、特に20〜
80重量%とすることが好ましい。
【0028】本発明の導電性シリコーンゴム組成物は、
上記シリコーンゴム組成物(A),(B)の混合物から
なるコンパウンドに対し、下記一般式(3)で示される
有機過酸化物を配合してなるものである。
【0029】
【化4】
【0030】ここで、式中Xは−(C 2a−(aは2
〜8の整数である)又は−C 2−C(CH32−C 2
−で示される基である。
【0031】また、R3,R4は、n−プロピル基、i−
プロピル基、t−ブチル基,n−ブチル基、n−アミル
基、t−アミル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、2−エチルプロピル基、2−エチルブチル基、2−
エチルヘキシル基、クミル基等の炭素数3〜10の一価
炭化水素基、又は式−Si(R53(式中R5はメチル
基、エチル基又はフェニル基である)で示されるトリメ
チルシリル基、トリエチルシリル基、トリフェニルシリ
ル基であり、このR3,R4は同一であっても異種であっ
てもよい。
【0032】なお、上記一般式(3)で示される有機過
酸化物は、上記平均組成式(1)で示されるオルガノポ
リシロキサンと導電性カーボンブラックとを含むシリコ
ーンゴム組成物(A)と、上記平均組成式(2)で示さ
れるオルガノポリシロキサンを含むシリコーンゴム組成
物(B)との混合物100部に対して0.1〜5部、特
に0.5〜3部の範囲の割合で配合することが好まし
い。0.1部未満の配合量ではカーボンの固定化が十分
に行われず、目的とする電気抵抗の安定化が得られない
場合があり、配合量が5部を超えると過剰の分解残渣に
よる悪影響が出たり、無用なコスト高になる場合があ
る。
【0033】ここで、シリコーンゴム組成物(A),
(B)の混合物からなるコンパウンドと有機過酸化物を
混合する方法としては、バンバリーミキサー、加圧ニー
ダー、2本ロール、3本ロール等の通常のゴム配合機器
を用いて混練りする方法を採用することができる。な
お、この場合、混練りを良好にするため、石英粉、湿式
シリカ、乾式シリカ、通常の合成ゴムに用いられるプロ
セスオイル、カーボンファンクショナルシラン、変性シ
リコーンオイル等を添加してもよい。
【0034】以上のようにして得られる本発明の導電性
シリコーンゴム組成物は、加圧成形、押し出し成形、射
出成形、カレンダー成形等の通常の方法によって成形加
工することができる。
【0035】また、硬化条件としては、100〜500
℃で5秒から5時間程度の加熱による硬化を採用するこ
とができる。
【0036】この場合、本発明の導電性シリコーンゴム
組成物は、例えば乾式複写機における帯電ロール、転写
ロール、現像ロール、紙送りロール、定着ロール、加圧
ロール、除電ロール、クリーニングロール、オイル塗布
ロール等のゴムロール材、クリーニングベルト、定着ベ
ルトなどのゴム部材等の事務機器分野、あるいは電気工
業分野、自動車部品等の輸送機分野など、広範囲な分野
に応用することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の導電性シ
リコーンゴム組成物は、半導電領域での電気抵抗率が成
形条件によって左右されず、極めてバラツキが少なく安
定していると共に、成形加工性、加硫特性が良好で、ゴ
ム弾性が良好なゴム硬化物を得ることができる。
【0038】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるも
のではない。なお、以下の例において、部は重量部を表
す。
【0039】〔実施例1〜4,比較例1〜3〕(C
32SiO単位89.85モル%と(CH2=CH)
(CH3)SiO単位0.15モル%と(C65)(C
3)SiO単位10モル%とからなる平均重合度8,
000のメチルフェニルビニルシロキサン生ゴム100
部、アセチレンブラック(電気化学社製)30部を加圧
ニーダーを用いて配合し、シリコーンゴム組成物Aを得
た。
【0040】一方、(CH32SiO単位99.85モ
ル%と(CH2=CH)(CH3)SiO単位0.15モ
ル%とからなる平均重合度8,000のジメチルビニル
ポリシロキサン生ゴム100部、シリカ微粉末〔比表面
積200m2/g(商品名アエロジル200、日本アエ
ロジル社製)〕15部、末端が水酸基で封鎖された平均
重合度20のジメチルシロキサンオイル5部をニーダー
を用いて混練りし、シリコーンゴム組成物Bを得た。
【0041】次に、上記組成物Aに組成物Bを表1に示
す割合で2本ロールを用いて配合したコンパウンド10
0部に対し、下記に示す有機過酸化物I又はIIを表1
に示す割合で添加して組成物を調製した。
【0042】
【化5】
【0043】比較例として、上記有機過酸化物I,II
の代わりにジクミルパーオキサイド1.6部を添加した
以外は実施例と同様にして調製したサンプルを得た。
【0044】次いで、これを170℃、100kgf/
cm2の条件で10分間加熱・加圧し、厚さ6mmのシ
ートを成形、加硫し、硬度と体積抵抗率を測定した。結
果を表1に示す。なお、体積抵抗率は、6mmのシート
の10箇所において測定し、その最大値と最小値との範
囲を示した。また、この体積抵抗率の測定は三菱油化
(株)製MODEL HT−210を使用した。
【0045】
【表1】
【0046】表1の結果より、式(3)で示される有機
過酸化物を配合したもの(実施例1〜4)は、ジクミル
パーオキサイドを配合したもの(比較例1〜3)に比べ
て、より安定した半導電領域の電気抵抗値を示し、その
バラツキが1桁程度であることが認められた。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C08J 5/00 CFH 7016−4F

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (イ)下記平均組成式(1)で示される
    オルガノポリシロキサンと導電性カーボンブラックとを
    含むシリコーンゴム組成物と、下記平均組成式(2)で
    示されるオルガノポリシロキサンを含むシリコーンゴム
    組成物とを混合してなるコンパウンドと、 R1 nSiO(4-n)/2 …(1) (但し、式中R1は非置換又は置換の一価炭化水素基を
    示すが、R1のうちメチル基は95モル%以下であり、
    nは1.98〜2.02の正数である。) R2 mSiO(4-m)/2 …(2) (但し、式中R2は非置換又は置換の一価炭化水素基を
    示すが、R2のうちメチル基は98モル%以上であり、
    mは1.98〜2.02の正数である。) (ロ)下記一般式(3)で示される有機過酸化物と 【化1】 を含有してなることを特徴とする導電性シリコーンゴム
    組成物。
  2. 【請求項2】 下記平均組成式(1)で示されるオルガ
    ノポリシロキサンと導電性カーボンブラックとを含むシ
    リコーンゴム組成物と、下記平均組成式(2)で示され
    るオルガノポリシロキサンを含むシリコーンゴム組成物
    とを混合してコンパウンドを得た後、このコンパウンド
    に下記一般式(3)で示される有機過酸化物を混合する
    ことを特徴とする導電性シリコーンゴム組成物の製造方
    法。 R1 nSiO(4-n)/2 …(1) (但し、式中R1は非置換又は置換の一価炭化水素基を
    示すが、R1のうちメチル基は95モル%以下であり、
    nは1.98〜2.02の正数である。) R2 mSiO(4-m)/2 …(2) (但し、式中R2は非置換又は置換の一価炭化水素基を
    示すが、R2のうちメチル基は98モル%以上であり、
    mは1.98〜2.02の正数である。) 【化2】
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