JPH068786U - ベーンポンプ - Google Patents
ベーンポンプInfo
- Publication number
- JPH068786U JPH068786U JP4778492U JP4778492U JPH068786U JP H068786 U JPH068786 U JP H068786U JP 4778492 U JP4778492 U JP 4778492U JP 4778492 U JP4778492 U JP 4778492U JP H068786 U JPH068786 U JP H068786U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vane
- rotor
- slot
- protrusion
- rotation
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- Pending
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- Rotary Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ロータの回転が長時間停止した際に、ベーンの
底部全域がベーンスロットの底面に密着するのを防止す
る。それにより、ロータの回転再開直後に速やかに所期
の吐出流量を得られるようにする。 【構成】 ベーンスロット20の底面に突部22を形成
する。ベーン3がベーンスロット20の底部側に沈み込
んだ際には、ベーン3の底部3aが突部22と当接す
る。
底部全域がベーンスロットの底面に密着するのを防止す
る。それにより、ロータの回転再開直後に速やかに所期
の吐出流量を得られるようにする。 【構成】 ベーンスロット20の底面に突部22を形成
する。ベーン3がベーンスロット20の底部側に沈み込
んだ際には、ベーン3の底部3aが突部22と当接す
る。
Description
【0001】
本考案は自動車のパワーステアリング装置等に使用されるベーンポンプに関す る。
【0002】
一般に、ベーンポンプは、外周に複数個のベーンを出没自在に備えたロータが カムリングの内側に収容され、ロータが駆動回転すると、各ベーンが先端部をカ ムリングの内側面に摺接させて出没動作を行い、それによって隣接するベーン間 の容積を増減させて連続的にポンプ作用を行うようになっている。
【0003】 そして、このようなベーンポンプにおいて、ロータは、図6、図7に示すよう に(ロータは符号1で示す。)、外周側に複数のベーンスロット2を放射状に備 え、その各ベーンスロット2にベーン3を出没自在に収容している。
【0004】 尚、この関連技術は、例えば特開昭57−38686号公報等に示されている 。
【0005】
ところが、上述した従来一般のベーンポンプの場合、各ベーン3の後退位置を 特別に規制していないため、ロータ1の回転が長時間停止すると、図6、図7に 示すように、ロータ1の上方側に位置されているベーン3が自重によってベーン スロット2の底部側に沈み込み、そのベーン3の底部全域がベーンスロット2の 底面に密着してロータ1の回転再開時にベーン3がベーンスロット2から突出し にくくなる。そして、このようにベーン3の突出が円滑に行われなくなると、ロ ータ1の回転再開直後に速やかに所期の吐出流量を得られなくなるという不具合 を生じる。
【0006】 そこで本考案は、ロータの回転停止時にベーンの底部全域がベーンスロットの 底面に密着するのを防止して、ロータの回転再開直後に速やかに所期の吐出流量 を得ることが出来るベーンポンプを提供しようとするものである。
【0007】
本考案は上述した課題を解決するための手段として、駆動回転するロータの外 周に複数のベーンスロットが放射状に設けられ、この各ベーンスロットにベーン が出没自在に収容されて成るベーンポンプにおいて、ベーンスロットの底面また はベーンの底部の少なくともいずれか一方に、相互に当接可能な突部を形成する ようにした。
【0008】
ロータの回転が長時間停止してロータの上方側に位置されているベーンがベー ンスロットの底部側に沈み込んだ場合、ベーンの底部は突部と当接する。
【0009】
次に、本考案の一実施例を図1〜図4に基づいて説明する。尚、図6、7に示 した従来のものと同一部分には同一符号を用いるものとする。
【0010】 図面において、10は、駆動軸であり、11は、この駆動軸10を軸受12、 13を介して回転可能に支持するポンプケーシングである。ポンプケーシング1 1は、凹状部14を備えたケース本体15と、この凹状部14を閉塞するカバー プレート16とから構成されていて、ケース本体15の凹状部14には、前記駆 動軸10にスプライン嵌合されたロータ17と、このロータ17を収容するカム リング18と、このカムリング18の一側面に摺動可能に当接するサイドプレー ト19とが収容されている。
【0011】 ロータ17は、外周側に複数のベーンスロット20が放射状に形成されており 、その各ベーンスロット20には、先端部がカムリング18の内周面と摺接する ベーン3が出没自在に収容されている。ベーンスロット20は、その底部を除く 一般部はベーン3の幅よりも若干広い一定幅に形成されているが、底部は図3、 図4に示すように断面略円形状に形成され、この部分にポンプ本体15の圧力室 21の液圧が導入されるようになっている。また、ベーンスロット20の底面に は、図1、図2に示すように、ベーン3の底部3aと当接可能な突部22が形成 されている。この突部22は、ロータ17の軸方向中央が緩やかに隆起するよう に形成され、その先端部22aの軸方向両側に一対のテーパ部22b、22cが 設けられている。
【0012】 また、カムリング18はその内周面が略楕円状に形成されており、ロータ17 が各ベーン3の先端をその内周面に接触させつつ回転すると、各ベーン3がカム リング18のプロファイルにしたがって出没動作を繰り返し、それによって隣接 するベーン3、3間の容積を交互に増減させてポンプ作用を為すようになってい る。カムリング18の内周部のうち中心からの距離が次第に増大する領域は吸入 部となっていて、逆に次第に減少する領域は吐出部となっている。そして、吸入 部は、カバープレート16に形成された吸入通路23と連通し、吐出部は、サイ ドプレート19に形成された吐出孔24とケース本体15の圧力室21とを介し てケース本体15の図示しない吐出通路と連通している。尚、図中25は、サイ ドプレート19に形成された圧力導入通路であり、この圧力導入通路25によっ て圧力室21の液圧を前記ベーンスロット20の底部に導入し、この液圧によっ て各ベーン3に径方向外方に飛び出す力を付与するようになっている。
【0013】 以上の構成において、このベーンポンプのロータ17の回転が長時間停止する と、ロータ17の上方側に位置されているベーン3はその自重によってベーンス ロット20の底部側に沈み込むようになる。しかし、ベーンスロット20の底面 には突部22が形成されているため、ベーン3はある程度沈んだところで突部2 2と当接してそれ以上沈み込まなくなる。ここで、ベーン3と突部22の接触面 積は極めて小さく、しかも、ベーン3の沈み込み量は突部22によって小さく抑 えられているため、この後ロータ17の回転が再開されると、ベーン3は速やか にベーンスロット20から飛び出して先端部をカムリング18の内周面に接触さ せる。したがって、ロータ17の回転再開時には比較的短時間のうちに所期の吐 出流量が得られるようになる。
【0014】 また、この実施例のベーンポンプの場合、突部22の両側にテーパ部22b、 22cが設けられているため、圧力導入通路25を通してベーンスロット20の 底部に導入される作動油はこのテーパ部22b、22cに沿ってベーン3の底部 に直接作用する。このため、各ベーン3はこの作動油によって効率良く突出方向 の力を付与され、ロータ17の回転再開時には、より速やかにベーンスロット2 0から飛び出すこととなる。
【0015】 尚、本考案の実施例は以上で説明したものに限らず、例えば、ベーンスロット 20の底面に形成する突部22の形状は図5に示すもののようにテーパ部を持た ないものであっても良い。また、図1〜図4に示した実施例では、ベーンスロッ ト20の底面に突部22を設けるようにしたが、突部をベーン3の底部3a側に 、或は、ベーンスロット20とベーン3の双方に設けるようにしても良い。
【0016】
以上のように本考案は、ベーンスロットの底面またはベーンの底部の少なくと もいずれか一方に、相互に当接可能な突部を形成するようにしたため、ロータの 停止によってベーンがベーンスロットの底部側に沈み込んだときに、ベーンの底 部とベーンスロットの底面とが突部を介して当接して、ベーンの底部とベーンス ロットの底面が全域で接触することがなくなる。この結果、ベーンの底部全域と ベーンスロットの底面との密着が確実に回避され、ロータの回転再開直後にベー ンが速やかにベーンスロットから飛び出すようになり、早期に所期の吐出流量を 得られるようになる。
【図1】本考案の一実施例を示す図4のA−A線に沿う
断面図。
断面図。
【図2】同実施例を示す断面図。
【図3】同実施例を示す図2のB矢視正面図。
【図4】同実施例を示す図2の部分拡大図。
【図5】本考案の他の実施例を示す図4のA−A線に沿
う断面図。
う断面図。
【図6】従来の技術を示す正面図。
【図7】同技術を示す図6のC−C線に沿う断面図。
3…ベーン、 3a…底部、 17…ロータ、 20…ベーンスロット、 22…突部。
Claims (1)
- 【請求項1】 駆動回転するロータの外周に複数のベー
ンスロットが放射状に設けられ、この各ベーンスロット
にベーンが出没自在に収容されて成るベーンポンプにお
いて、ベーンスロットの底面またはベーンの底部の少な
くともいずれか一方に、相互に当接可能な突部を形成し
たことを特徴とするベーンポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4778492U JPH068786U (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | ベーンポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4778492U JPH068786U (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | ベーンポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH068786U true JPH068786U (ja) | 1994-02-04 |
Family
ID=12785005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4778492U Pending JPH068786U (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | ベーンポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH068786U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5971505U (ja) * | 1982-11-05 | 1984-05-15 | 三菱電機株式会社 | ル−バ付き照明器具 |
-
1992
- 1992-07-09 JP JP4778492U patent/JPH068786U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5971505U (ja) * | 1982-11-05 | 1984-05-15 | 三菱電機株式会社 | ル−バ付き照明器具 |
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