JPH08219034A - ベーンポンプ - Google Patents
ベーンポンプInfo
- Publication number
- JPH08219034A JPH08219034A JP2029195A JP2029195A JPH08219034A JP H08219034 A JPH08219034 A JP H08219034A JP 2029195 A JP2029195 A JP 2029195A JP 2029195 A JP2029195 A JP 2029195A JP H08219034 A JPH08219034 A JP H08219034A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- vane
- chamber
- cylinder chamber
- cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Rotary Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な構造でローターの公転を許容しつつ自
転を規制し、ベーン先端の磨耗防止によるシール性の向
上と騒音の低減を図ったベーンポンプを提供する。 【構成】 シリンダボディ３に形成したシリンダ室２内
に、偏心軸８に軸受９を介して軸支されて配設されたロ
ーター１０の端面と、端面に対向するシリンダカバー４
とに、ローター１０の回転を規制する凹凸係合部１６を
設け、シリンダ室２周壁に形成されたベーン溝１７にシ
リンダ室２内に出没可能に設けたベーン１２の先端をロ
ーター１０外周に摺接させ、シリンダ室２周壁とロータ
ー１０間に吸入室１９と吐出室２０とを区画する。
転を規制し、ベーン先端の磨耗防止によるシール性の向
上と騒音の低減を図ったベーンポンプを提供する。 【構成】 シリンダボディ３に形成したシリンダ室２内
に、偏心軸８に軸受９を介して軸支されて配設されたロ
ーター１０の端面と、端面に対向するシリンダカバー４
とに、ローター１０の回転を規制する凹凸係合部１６を
設け、シリンダ室２周壁に形成されたベーン溝１７にシ
リンダ室２内に出没可能に設けたベーン１２の先端をロ
ーター１０外周に摺接させ、シリンダ室２周壁とロータ
ー１０間に吸入室１９と吐出室２０とを区画する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ベーンポンプに関し、
詳しくは電気自動車等の制動装置における負圧倍力装置
の負圧源として好適なベーンポンプに関する。
詳しくは電気自動車等の制動装置における負圧倍力装置
の負圧源として好適なベーンポンプに関する。
【０００２】
【従来の技術】ベーンポンプでは、シリンダボディに形
成したシリンダ室内に、偏心軸に軸受を介して軸支され
たローターを配設すると共に、シリンダ室周壁に形成さ
れたベーン溝にベーンをシリンダ室内に出没可能に設
け、該ベーンをスプリングによって背面から押圧し、該
ベーンの先端を前記ローター外周に摺接させて、前記シ
リンダ室周壁と前記ローター間に吸入室と吐出室とを区
画し、偏心軸の回転によるローターの公転に伴い、吸入
室に取り込んだ流体を圧縮して吐出室から吐出するもの
がある。
成したシリンダ室内に、偏心軸に軸受を介して軸支され
たローターを配設すると共に、シリンダ室周壁に形成さ
れたベーン溝にベーンをシリンダ室内に出没可能に設
け、該ベーンをスプリングによって背面から押圧し、該
ベーンの先端を前記ローター外周に摺接させて、前記シ
リンダ室周壁と前記ローター間に吸入室と吐出室とを区
画し、偏心軸の回転によるローターの公転に伴い、吸入
室に取り込んだ流体を圧縮して吐出室から吐出するもの
がある。
【０００３】また、特開平５−３０６６９１号公報に示
されるように、ローターの外周部にベーンを設けると共
に、シリンダ室の外周に揺動体を配設し、該揺動体に、
ベーンの先端を受入れる受入溝を形成し、偏心軸の回転
によるローターの公転に伴い、ベーンを受入溝に進退さ
せながら揺動体を揺動して、吸入室に取り込んだ空気を
圧縮して吐出室から吐出する、いわゆる揺動式ベーン構
造のベーンポンプがある。
されるように、ローターの外周部にベーンを設けると共
に、シリンダ室の外周に揺動体を配設し、該揺動体に、
ベーンの先端を受入れる受入溝を形成し、偏心軸の回転
によるローターの公転に伴い、ベーンを受入溝に進退さ
せながら揺動体を揺動して、吸入室に取り込んだ空気を
圧縮して吐出室から吐出する、いわゆる揺動式ベーン構
造のベーンポンプがある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のシリ
ンダ室周壁のベーン溝からベーンを出没させる構造で
は、偏心軸の回転によってローターが自転し、ローター
外周に摺接するベーン先端の磨耗が発生し、シール性を
損ない、また、シリンダ室周壁とローター外周の接触に
よる騒音が発生する。
ンダ室周壁のベーン溝からベーンを出没させる構造で
は、偏心軸の回転によってローターが自転し、ローター
外周に摺接するベーン先端の磨耗が発生し、シール性を
損ない、また、シリンダ室周壁とローター外周の接触に
よる騒音が発生する。
【０００５】さらに、揺動式ベーン構造では、ローター
の自転は規制できるが、揺動体の配置スペースが必要
で、また、全体的に高度な加工精度が要求される。
の自転は規制できるが、揺動体の配置スペースが必要
で、また、全体的に高度な加工精度が要求される。
【０００６】そこで本発明は、簡単な構造でローターの
公転を許容しつつ自転を規制し、ベーン先端の磨耗防止
によるシール性の向上と騒音の低減を図ったベーンポン
プを提供することを目的としている。
公転を許容しつつ自転を規制し、ベーン先端の磨耗防止
によるシール性の向上と騒音の低減を図ったベーンポン
プを提供することを目的としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため本発明は、シリンダボディに形成したシリンダ室内
に、偏心軸に軸受を介して軸支されたローターを配設す
ると共に、該シリンダ室周壁に形成されたベーン溝にベ
ーンをシリンダ室内に出没可能に設け、該ベーンの先端
を前記ローター外周に摺接させて、前記シリンダ室周壁
と前記ローター間に吸入室と吐出室とを区画するベーン
ポンプにおいて、前記ローターの端面と、該端面に対向
する前記シリンダ室の端面とに、前記ローターの回転を
規制する凹凸係合部を設けたことを特徴としている。
ため本発明は、シリンダボディに形成したシリンダ室内
に、偏心軸に軸受を介して軸支されたローターを配設す
ると共に、該シリンダ室周壁に形成されたベーン溝にベ
ーンをシリンダ室内に出没可能に設け、該ベーンの先端
を前記ローター外周に摺接させて、前記シリンダ室周壁
と前記ローター間に吸入室と吐出室とを区画するベーン
ポンプにおいて、前記ローターの端面と、該端面に対向
する前記シリンダ室の端面とに、前記ローターの回転を
規制する凹凸係合部を設けたことを特徴としている。
【０００８】
【作 用】上記構成によれば、凹凸係合部によって自転
を規制されたローターが偏心軸の回転によってシリンダ
室内を公転し、吸入室に取り込んだ流体を圧縮して吐出
室から吐出するから、ベーン先端の磨耗防止によるシー
ル性の向上と騒音の低減を図れる。
を規制されたローターが偏心軸の回転によってシリンダ
室内を公転し、吸入室に取り込んだ流体を圧縮して吐出
室から吐出するから、ベーン先端の磨耗防止によるシー
ル性の向上と騒音の低減を図れる。
【０００９】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
説明する。
説明する。
【００１０】ベーンポンプ１は、シリンダ室２を形成し
たシリンダボディ３と、シリンダボディ３の両側に設け
られるシリンダカバー４，５と、シリンダカバー４，５
に設けられた軸受６，７を介してシリンダ室２内に配設
される偏心軸８と、偏心軸８に軸受９を介して軸支され
るローター１０と、偏心軸８を介してローター１０を回
転するモータ１１と、シリンダ室２内に出没可能にシリ
ンダボディ３に設けられたベーン１２とで構成されてい
る。
たシリンダボディ３と、シリンダボディ３の両側に設け
られるシリンダカバー４，５と、シリンダカバー４，５
に設けられた軸受６，７を介してシリンダ室２内に配設
される偏心軸８と、偏心軸８に軸受９を介して軸支され
るローター１０と、偏心軸８を介してローター１０を回
転するモータ１１と、シリンダ室２内に出没可能にシリ
ンダボディ３に設けられたベーン１２とで構成されてい
る。
【００１１】偏心軸８には、ローター１０の回転を滑ら
かにするカウンターウェイト１３が設けられ、モータ１
１は、シリンダカバー５の外側に設けられている。
かにするカウンターウェイト１３が設けられ、モータ１
１は、シリンダカバー５の外側に設けられている。
【００１２】ローター１０は、シリンダ室２の内径より
も小径の外径で、シリンダカバー４側の端面にピン状の
凸部１４を形成し、シリンダ室２の一方の端面であるシ
リンダカバー４には、ローター１０の凸部１４に対向し
て断面円形の凹部１５が形成されており、該凹部１５に
前記凸部１４を挿入して凹凸係合部１６を構成してい
る。尚、ローター１０の端面に凹部を、シリンダカバー
４に凸部をそれぞれ形成しても良い。
も小径の外径で、シリンダカバー４側の端面にピン状の
凸部１４を形成し、シリンダ室２の一方の端面であるシ
リンダカバー４には、ローター１０の凸部１４に対向し
て断面円形の凹部１５が形成されており、該凹部１５に
前記凸部１４を挿入して凹凸係合部１６を構成してい
る。尚、ローター１０の端面に凹部を、シリンダカバー
４に凸部をそれぞれ形成しても良い。
【００１３】ベーン１２は、シリンダ室２周壁に形成さ
れたベーン溝１７にシリンダ室２の径方向に移動可能に
設けられ、背面に配設されたスプリング１８により押圧
されて先端をローター１０の外周に摺接して、シリンダ
室２の周壁とローター１０の外周と間に形成される空間
を吸入室１９と吐出室２０とに区画し、シリンダボディ
３には、吸入室１９に連通する吸入路２１と、吐出室２
０に連通する吐出路２２とが設けられている。
れたベーン溝１７にシリンダ室２の径方向に移動可能に
設けられ、背面に配設されたスプリング１８により押圧
されて先端をローター１０の外周に摺接して、シリンダ
室２の周壁とローター１０の外周と間に形成される空間
を吸入室１９と吐出室２０とに区画し、シリンダボディ
３には、吸入室１９に連通する吸入路２１と、吐出室２
０に連通する吐出路２２とが設けられている。
【００１４】このように構成されたベーンポンプ１は、
モータ１１によって駆動される偏心軸８の回転にともな
ってローター１０がシリンダ室２内を公転し、吸入室１
９内の流体を圧縮して吐出室２０から吐出路２２を経て
排出する。この際に、ローター１０は、凸部１４と凹部
１５と構成される凹凸係合部１６によって自転を規制さ
れてシリンダ室２内を公転する。
モータ１１によって駆動される偏心軸８の回転にともな
ってローター１０がシリンダ室２内を公転し、吸入室１
９内の流体を圧縮して吐出室２０から吐出路２２を経て
排出する。この際に、ローター１０は、凸部１４と凹部
１５と構成される凹凸係合部１６によって自転を規制さ
れてシリンダ室２内を公転する。
【００１５】したがって、ローター１０の外周に摺接す
るベーン１２先端の磨耗の防止が図れ、シール性と部品
の耐久性が向上する。また、シリンダ室２周壁とロータ
ー１０外周の接触による騒音の低減が図れる。さらに、
ローター１０の端面とシリンダカバー４とに凹凸係合部
１６を設けてローター１０の自転を規制するから、自転
規制部品の配置スペースが省略でき構造も簡単である。
るベーン１２先端の磨耗の防止が図れ、シール性と部品
の耐久性が向上する。また、シリンダ室２周壁とロータ
ー１０外周の接触による騒音の低減が図れる。さらに、
ローター１０の端面とシリンダカバー４とに凹凸係合部
１６を設けてローター１０の自転を規制するから、自転
規制部品の配置スペースが省略でき構造も簡単である。
【００１６】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のベーンポ
ンプは、シリンダボディに形成したシリンダ室内に、偏
心軸に軸受を介して軸支されて配設されたローターの端
面と、該端面に対向するシリンダ室の端面とに、ロータ
ーの回転を規制する凹凸係合部を設け、シリンダ室周壁
に形成されたベーン溝にシリンダ室内に出没可能に設け
たベーンの先端をローター外周に摺接させ、シリンダ室
周壁とローター間に吸入室と吐出室とを区画するから、
凹凸係合部によって自転を規制されたローターが偏心軸
の回転によってシリンダ室内を公転し、吸入室に取り込
んだ流体を圧縮して吐出室から吐出する。
ンプは、シリンダボディに形成したシリンダ室内に、偏
心軸に軸受を介して軸支されて配設されたローターの端
面と、該端面に対向するシリンダ室の端面とに、ロータ
ーの回転を規制する凹凸係合部を設け、シリンダ室周壁
に形成されたベーン溝にシリンダ室内に出没可能に設け
たベーンの先端をローター外周に摺接させ、シリンダ室
周壁とローター間に吸入室と吐出室とを区画するから、
凹凸係合部によって自転を規制されたローターが偏心軸
の回転によってシリンダ室内を公転し、吸入室に取り込
んだ流体を圧縮して吐出室から吐出する。
【００１７】したがって、ローターの外周に摺接するベ
ーン先端の磨耗の防止が図れ、シール性と部品の耐久性
が向上する。また、シリンダ室周壁とローター外周の接
触による騒音の低減が図れる。さらに、ローターの端面
とシリンダ室の端面とに凹凸係合部を設けてローターの
自転を規制するから、自転規制部品の配置スペースが省
略でき構造も簡単である。
ーン先端の磨耗の防止が図れ、シール性と部品の耐久性
が向上する。また、シリンダ室周壁とローター外周の接
触による騒音の低減が図れる。さらに、ローターの端面
とシリンダ室の端面とに凹凸係合部を設けてローターの
自転を規制するから、自転規制部品の配置スペースが省
略でき構造も簡単である。
【図１】 図２のＩ−Ｉ断面図である。
【図２】 ベーンポンプの吸入行程を示す断面図であ
る。
る。
【図３】 ベーンポンプの吐出行程を示す断面図であ
る。
る。
１…ベーンポンプ、２…シリンダ室、３…シリンダボデ
ィ、４，５…シリンダカバー、８…偏心軸、９…軸受、
１０…ローター、１２…ベーン、１４…ローター１０端
面の凸部、１５…シリンダカバー４の凹部、１６…凹凸
係合部、１７…ベーン溝、１９…吸入室、２０…吐出室
ィ、４，５…シリンダカバー、８…偏心軸、９…軸受、
１０…ローター、１２…ベーン、１４…ローター１０端
面の凸部、１５…シリンダカバー４の凹部、１６…凹凸
係合部、１７…ベーン溝、１９…吸入室、２０…吐出室
Claims (1)
- 【請求項１】 シリンダボディに形成したシリンダ室内
に、偏心軸に軸受を介して軸支されたローターを配設す
ると共に、該シリンダ室周壁に形成されたベーン溝にベ
ーンをシリンダ室内に出没可能に設け、該ベーンの先端
を前記ローター外周に摺接させて、前記シリンダ室周壁
と前記ローター間に吸入室と吐出室とを区画するベーン
ポンプにおいて、前記ローターの端面と、該端面に対向
する前記シリンダ室の端面とに、前記ローターの回転を
規制する凹凸係合部を設けたことを特徴とするベーンポ
ンプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2029195A JPH08219034A (ja) | 1995-02-08 | 1995-02-08 | ベーンポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2029195A JPH08219034A (ja) | 1995-02-08 | 1995-02-08 | ベーンポンプ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08219034A true JPH08219034A (ja) | 1996-08-27 |
Family
ID=12023070
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2029195A Pending JPH08219034A (ja) | 1995-02-08 | 1995-02-08 | ベーンポンプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08219034A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014114222A1 (zh) * | 2013-01-25 | 2014-07-31 | Yao Frank | 转动装置及应用其的转子式压缩机和流体马达 |
| CN104612963A (zh) * | 2014-12-15 | 2015-05-13 | 姚镇 | 适用于高压场景的转动装置及应用其的机械装置 |
-
1995
- 1995-02-08 JP JP2029195A patent/JPH08219034A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014114222A1 (zh) * | 2013-01-25 | 2014-07-31 | Yao Frank | 转动装置及应用其的转子式压缩机和流体马达 |
| CN103967787A (zh) * | 2013-01-25 | 2014-08-06 | 北京星旋世纪科技有限公司 | 转动装置及应用其的转子式压缩机和流体马达 |
| US10215025B2 (en) | 2013-01-25 | 2019-02-26 | Beijing Rostar Technology Co. Ltd. | Rotation device and rotor compressor and fluid motor having the same |
| CN104612963A (zh) * | 2014-12-15 | 2015-05-13 | 姚镇 | 适用于高压场景的转动装置及应用其的机械装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050201 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050614 |