JPH0333490A - 多機能ポンプにおける給油装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、同一の回転平面上にバキュームポンプとコン
プレッサを配置した多機能ポンプの給油装置に関するも
のである。

〈従来の技術〉 一般に自動車にお−いては、エンジンへの吸気とブレー
キ制御に圧縮エアを吐出するコンプレッサと、バキュー
ムタンクを真空にするバキュームポンプが必要となり、
このためにコンプレッサとバキュームポンプとを同一回
転平面上に配置した多機能ポンプが提案されている。

〈発明が解決しようとする課題〉 この秤の多機能ポンプにおいては、ベーン部等への潤滑
油の給油に際して、給油された潤滑油の圧力とバキュー
ム室との圧力差が大きくなって潤滑油がバキューム室に
リークし易くなり、バキューム機能を損なうと共に、気
体中に油が混入することになる。

く課題を解決するための手段〉 本発明は、上記した問題点に鑑みて威されたもので、ポ
ンプハウジング内にロータを回転可能に収納し、このロ
ータの円周上に複数のベーンを半径方向に摺動可能に設
け、このベーンにより前記ポンプハウジングとロータと
の間に形成された三日月状の空間部を円周上複数のポン
プ室に区画し、前記ロータの回転により容積が増加する
膨脂ポンプ室の始端部にバキューム吸込ポートを開口さ
せ、この膨脂ポンプ室の終端部にコンプレッサ吸込ポー
トを開口させ、前記ロータの回転により容積が減少する
収縮ポンプ室の終端部にコンプレッサ吐出ポートを開口
させたポンプにおいて、前記コンプレッサ吸込ポートに
近接して設けた給油口を前記膨脂ポンプ室内に開口し、
この給油口とエンジン潤滑油ポンプとを潤滑油の圧力上
昇に応じて油路面積を絞る給油制御バルブを介して接続
したものである。

く作　用〉 上記した構成により、エンジンの潤滑油ポンプから■［
出する潤滑油を給油量制御バルブにより給泊量を制御し
、これをロータの回転によるコンプレッサの負圧を利用
してロータの回転数に応じた適量の潤滑油を吸込み、ベ
ーンのカム接触部並びにロータとの摺接面に給抽するも
のである。

〈実施例〉 以下本発明の実施例を図面に基づいて説８Ｊｉする。１
０はポンプハウジングを示し、このポンプハウジング１
０は、中空穴１１を形成したセンタハウジング１２と、
このセンタハウジング１２の両開にボルト締めされた一
対のサイドハウジング１３．１４から構成されている。

前記サイドハウジング１３．１４には中空穴１１内を貫
通する回転軸１５が中空穴１１の軸心と所定量偏心した
軸心のまわりに回転可能に軸承されている。前記回転軸
１５上にはロータ１７が同心的に取付けられ、このロー
タ１７は前記中空穴１１内に回転可能に収納されている
。ロータ１１の円周上には円周上等角度間隔に複数のベ
ーン溝が半径方向に形成され、これ等のベーン溝にベー
ン１８がそれぞれ摺動可能に保持されている。これらロ
ータ１７及びベーン１８の両端は適度なサイドクリアラ
ンスをもってサイドハウジング１３．１４の内面に摺接
可能に対接している。

前記ロータ１７の両側面には環状溝１７＾、１７Ｂが形
成され、これら環状溝１１＾、１７Ｂに支承リング２１
．２２が半径方向にフローチング可能に、かつ回転可能
に収納されている。支承リング２１．２２の外周は前記
複数のベーン１８の内端の両側に接触し、ベーン１８を
前記中空穴１１の内面に当接させるようになっている。

前記中空穴１１内には、ロータ１７との間で三日月状の
空間部が形成され、この空間部は複数のベーン１８によ
り円周上複数のポンプ室２３に区画されている。各ポン
プ室２３はロータ１７の回転により容積変化する０例え
ばロータ１１が第２図の矢印方向に回転する場合には、
下半分に位置する各ポンプ室の容積が増加し、上半分に
位置する各ポンプ室の容積が減少する。以下、下半分に
位置する各ポンプ室を膨脹ポンプ室と称し、上半分に位
置する各ポンプ室を収縮ポンプ室と称する。

前記１１１ｊ脹ポンプ室の回転方向始端部にはバキュー
ム吸込ポート３１が開口され、膨脂ポンプ室の回転方向
終端部にはコンプレッサ吸込ポート３２が開口されてい
る。また前記収縮ポンプ室の回転方向終端部にはコンプ
レッサ吐出ポート３３が開］］されている。バキューム
吸込ポート３１は同時のバキュームタンクに接続され、
コンプレッサ吸込ポート３２は同時のエアブリーザを介
して大気に連通され、またコンプレッサ吐出ポート３３
は同時の自動車エンジン等に接続されている。

さらに、前記コンプレッサ吸込ポート３２が開口されて
いる膨脂ポンプ室の終端部に給油口４０を開口し、この
給油口４０を自動車エンジンにて駆動されるエンジン潤
滑油ポンプ５０に接続する。

このエンジン潤滑油ポンプ５０はエンジンの回転数に応
じた油量を吐出し、その油量の増加に応じて潤滑油の圧
力が上昇する。給油口４０とエンジン潤滑油ポンプ５０
との接続には潤滑油の圧力上昇に応じて油路面積を絞り
作用する給油制御バルブ５３を介して行う、この給油制
御バルブ５３は、給油路５５に対して僅かに偏心した給
油孔５６をもつ摺動可能なスプール５７を備え、エンジ
ン潤滑ポンプ５０の吐出圧の上昇によりスプール５７が
スプリング５８に抗して変位するとその変位につれて給
油路５５と、給油孔５６との間で通路面積が縮小される
ようになっている。５１はエンジン潤滑油ポンプ５０か
ら吐出された潤滑油をエンジンの各部に供給する供給路
、５２はレリーフ弁であり、潤滑油の圧力の上限を規制
するものである。

上記した構成において、ロータ１７が第２図の矢印方向
に回転されると、複数のベーン１８によって区画された
各ポンプ室２３のうち膨脂ポンプ室の容積が増加し、収
縮ポンプ室の容積が減少する。今、容積が減少作用から
増加作用に移行した直後のポンプ室を２３八とすると、
このポンプ室２３Ａはロータ１７の回転に伴い、まず最
初にバキューム吸込ポート３１に開口され、バキューム
タンクよりエアを吸込んでバキューム作用を行い、次い
でポンプ室２３Ａはバキューム吸込ポート３１を通過し
て密閉状態に保持されつつ膨脂作用を続け、ポンプ室２
３Ａ内は負圧状態に維持される。ポンプ室２３＾がコン
プレッサ吸込ホト３２に開［１すると、このコンプレッ
サ吸込ホト３２より負圧状態のポンプ室２３Ａに大気中
のエアが吸引される。その後ポンプ室２３八は収縮ポン
プ室に移行し、ポンプ室２３＾内のエアが圧縮される。

しかして、ポンプ室２３Ａがコンプレッサ吐出ポート３
３に開口すると、圧縮されたエアがコンプレッサ吐出ポ
ート３３より吐出される。

このようなポンプ作用中において、給油口４０にはエン
ジン潤滑油ポンプ５０から吐出される潤滑油を給油制御
バルブ５３によって潤滑油の吐出圧に応じて給油量を制
御して供給する。そして、これをコンプレッサの吸込、
負圧作用により吸引し、ベーン１８の先端の接触面とロ
ータ１７との摺接面に給油して潤滑作用を促すのである
。従って、前記給油口４０より負圧吸引する潤滑油の油
量はロータ１７の回転数、ずなわちエンジン回転数の上
昇に応じて増加することなく、適量に制御される。

〈発明の効果〉 以上のように本発明によれば、１つの回転平面内でバキ
ュームとコンプレッサの作用を行うようにしたポンプに
おいて、エンジン潤滑油ポンプから吐出する潤滑油を給
油制御バルブによって潤滑油の吐出圧に応じて低圧に制
御し、これをコンプレッサの吸込、負圧で吸引してベー
ン先端並びにロータとの摺接面に給油するようにした構
成であるので、適量の潤滑油を供給することができ、バ
キューム室への潤滑油をり−りするような不都合なく潤
滑油の供給が得られる効果を有している。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は本発明装
置を備えた多機能ポンプの断面図、第２図は第１図のＩ
−Ｉｆ線断面図である。 １０・・・ポンプハウジング、１１・・・中空穴、１５
・・・回転軸、１７・・・ロータ、１８・・・ベーン、
２３・・・ポンプ室、３１・・・バキューム吸込ポート
、３３・・・コンプレッサ吐出ポート、４０・・・給油
口、５０・・・エンジン潤滑油ポンプ、５３・・・給油
制御バルブ。 特 許 出 願 人 朧 田 工 機 株 式

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ポンプハウジング内にロータを回転可能に収納し、この
   ロータの円周上に複数のベーンを半径方向に摺動可能に
   設け、このベーンにより前記ポンプハウジングとロータ
   との間に形成された三日月状の空間部を円周上複数のポ
   ンプ室に区画し、前記ロータの回転により容積が増加す
   る膨脹ポンプ室の始端部にバキューム吸込ポートを開口
   させ、この膨脹ポンプ室の終端部にコンプレッサ吸込ポ
   ートを開口させ、前記ロータの回転により容積が減少す
   る収縮ポンプ室の終端部にコンプレッサ吐出ポートを開
   口させたポンプにおいて、前記コンプレッサ吸込ポート
   に近接して設けた給油口を前記膨脹ポンプ室内に開口し
   、この給油口とエンジン潤滑油ポンプとを潤滑油の圧力
   上昇に応じて油路面積を絞る給油制御バルブを介して接
   続したことを特徴とする多機能ポンプにおける給油装置
   。