JPH0687100A - 順送り加工装置 - Google Patents
順送り加工装置Info
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- JPH0687100A JPH0687100A JP24188292A JP24188292A JPH0687100A JP H0687100 A JPH0687100 A JP H0687100A JP 24188292 A JP24188292 A JP 24188292A JP 24188292 A JP24188292 A JP 24188292A JP H0687100 A JPH0687100 A JP H0687100A
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Landscapes
- Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)
- Press Drives And Press Lines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 加工ユニットを構成するパンチおよびダイの
交換が容易であり、位置決め精度および加工精度の向上
が図れる順送り加工装置を提供する。 【構成】 複数の加工手段を備えたカセットを本体に着
脱可能に設けてなる複数個の加工ユニットを、複数の加
工工程に対応させて被加工材の送り方向にmP(mは任
意の正の整数、Pは被加工材の送りピッチ)の間隔に配
設し、被加工材のピッチ送りに対して前記複数の加工工
程を前記複数個の加工ユニットにより順次実施するよう
に構成した順送り加工装置において、カセット内にパン
チ・ダイセットを設け、パンチを構成するパンチボデー
内に作動桿を軸方向相対移動可能に嵌挿すると共に、こ
の作動桿の上端部をパンチヘッド若しくは付属構成部材
の上端面から突出させ、作動桿の下端部に設けた作動部
材により、ばねを介して常時上方に付勢されてなるパイ
ロットピンをパンチおよびストリッパに対して軸方向に
駆動するように構成する。
交換が容易であり、位置決め精度および加工精度の向上
が図れる順送り加工装置を提供する。 【構成】 複数の加工手段を備えたカセットを本体に着
脱可能に設けてなる複数個の加工ユニットを、複数の加
工工程に対応させて被加工材の送り方向にmP(mは任
意の正の整数、Pは被加工材の送りピッチ)の間隔に配
設し、被加工材のピッチ送りに対して前記複数の加工工
程を前記複数個の加工ユニットにより順次実施するよう
に構成した順送り加工装置において、カセット内にパン
チ・ダイセットを設け、パンチを構成するパンチボデー
内に作動桿を軸方向相対移動可能に嵌挿すると共に、こ
の作動桿の上端部をパンチヘッド若しくは付属構成部材
の上端面から突出させ、作動桿の下端部に設けた作動部
材により、ばねを介して常時上方に付勢されてなるパイ
ロットピンをパンチおよびストリッパに対して軸方向に
駆動するように構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば被加工材に打ち
抜き、曲げ絞り等の加工を行う場合に、1組の装置の中
で各工程の加工を行い、順次次の工程に被加工材をピッ
チ送りして加工を追加して進め、最終工程で加工を完了
させる順送り加工装置に関するものであり、特に加工ユ
ニットを構成するパンチ・ダイセットの改良により、加
工精度を向上させ得る順送り加工装置に関するものであ
る。
抜き、曲げ絞り等の加工を行う場合に、1組の装置の中
で各工程の加工を行い、順次次の工程に被加工材をピッ
チ送りして加工を追加して進め、最終工程で加工を完了
させる順送り加工装置に関するものであり、特に加工ユ
ニットを構成するパンチ・ダイセットの改良により、加
工精度を向上させ得る順送り加工装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼板等の構造材料からなる板材に
打ち抜き、曲げ絞り、圧縮等の成形加工をすることによ
って、所定の形状の板金製品を製作する場合には、数工
程を経由するのが通常である。このような板金製品の製
作数量が多い場合には、1個の加工用金型の中で各工程
若しくはステージの加工を個々に行い、順次に次のステ
ージへ被加工材を送って加工を追加して進め、最終ステ
ージで加工を完了させる手段が採用されている。このよ
うな加工用金型を順送り型と称しており、例えばプレス
の1スタンプ毎に1個の板金製品を得ることができるた
め、極めて高能率であるという利点がある。
打ち抜き、曲げ絞り、圧縮等の成形加工をすることによ
って、所定の形状の板金製品を製作する場合には、数工
程を経由するのが通常である。このような板金製品の製
作数量が多い場合には、1個の加工用金型の中で各工程
若しくはステージの加工を個々に行い、順次に次のステ
ージへ被加工材を送って加工を追加して進め、最終ステ
ージで加工を完了させる手段が採用されている。このよ
うな加工用金型を順送り型と称しており、例えばプレス
の1スタンプ毎に1個の板金製品を得ることができるた
め、極めて高能率であるという利点がある。
【0003】上記従来の順送り加工用金型においては、
生産速度が高く、被加工材を投入後加工完了までの納期
が短いと共に、プレス加工の途中工程における仕掛かり
が少なく、小人数による多量生産が可能であるという長
所を有する反面において、下記のような問題点がある。
すなわち1個の金型中に複数対のパンチ・ダイを組み込
む構造であるため、金型構造が極めて複雑となり、高精
度の金型製作技術を必要とすると共に、製作期間が長大
化し、製作費用が多額になる。
生産速度が高く、被加工材を投入後加工完了までの納期
が短いと共に、プレス加工の途中工程における仕掛かり
が少なく、小人数による多量生産が可能であるという長
所を有する反面において、下記のような問題点がある。
すなわち1個の金型中に複数対のパンチ・ダイを組み込
む構造であるため、金型構造が極めて複雑となり、高精
度の金型製作技術を必要とすると共に、製作期間が長大
化し、製作費用が多額になる。
【0004】また金型の部分的破損、修理、調整に際し
ても、金型全体を分解する必要があり、これらの作業が
煩雑であるため、多大の時間と工数を必要とする。更に
多品種少量生産において、被加工品の形状、寸法が若干
でも異なるときに、その都度専用の金型を製作する形態
を採用した場合には、金型費が割高になり、近年次第に
その要請が高まってきている所謂FMS生産方式に応え
ることができないという問題点がある。
ても、金型全体を分解する必要があり、これらの作業が
煩雑であるため、多大の時間と工数を必要とする。更に
多品種少量生産において、被加工品の形状、寸法が若干
でも異なるときに、その都度専用の金型を製作する形態
を採用した場合には、金型費が割高になり、近年次第に
その要請が高まってきている所謂FMS生産方式に応え
ることができないという問題点がある。
【0005】このような問題点を解決するために、本出
願人は、すでに構造が簡単であり、かつ部分的調整その
他を容易に行い得る順送り加工装置についての出願を行
っている(例えば特願平2−121760号、同2−1
21761号等)。本発明は、これらの改良発明を前提
として更に改良を加えたものである。
願人は、すでに構造が簡単であり、かつ部分的調整その
他を容易に行い得る順送り加工装置についての出願を行
っている(例えば特願平2−121760号、同2−1
21761号等)。本発明は、これらの改良発明を前提
として更に改良を加えたものである。
【0006】図1は本発明の前提の一つである順送り加
工装置の例を示す要部斜視図である。図1において、1
00〜500は夫々加工ユニットであり、ベース1上に
被加工材(図示せず)の送り方向に例えば2P(Pは被
加工材の送りピッチ)の間隔に配設する。これらの加工
ユニット100〜500には複数の加工工程に対応する
夫々1対のパンチおよびダイを設けてあるが、加工ユニ
ット100を例にとってその構成を説明する。
工装置の例を示す要部斜視図である。図1において、1
00〜500は夫々加工ユニットであり、ベース1上に
被加工材(図示せず)の送り方向に例えば2P(Pは被
加工材の送りピッチ)の間隔に配設する。これらの加工
ユニット100〜500には複数の加工工程に対応する
夫々1対のパンチおよびダイを設けてあるが、加工ユニ
ット100を例にとってその構成を説明する。
【0007】101は本体であり、略U字状に形成し、
下端部に鳩尾状のあり102を一体に設け、ベース1に
設けたあり溝103と係合させることによって被加工材
の送り方向に移動調整可能、かつ被加工材の送り方向と
直角方向の移動拘束可能に形成する。104は移動調整
装置、105はクランプ装置である。106は油圧シリ
ンダであり、本体101の上端部に設ける。107は位
置測定装置であり、油圧シリンダ106の側面部に設け
る。
下端部に鳩尾状のあり102を一体に設け、ベース1に
設けたあり溝103と係合させることによって被加工材
の送り方向に移動調整可能、かつ被加工材の送り方向と
直角方向の移動拘束可能に形成する。104は移動調整
装置、105はクランプ装置である。106は油圧シリ
ンダであり、本体101の上端部に設ける。107は位
置測定装置であり、油圧シリンダ106の側面部に設け
る。
【0008】次に108はカセットであり、略U字状に
形成し、上部にパンチ若しくはダイ(何れも図示せず)
を上下動可能に設けると共に、下部に上記パンチ若しく
はダイと対をなすダイ若しくはパンチ(何れも図示せ
ず)を設け、本体101に着脱可能に設ける。カセット
108の位置決めは、加工ユニット300において図示
するように、位置決め部材309,310との係合によ
って行う。
形成し、上部にパンチ若しくはダイ(何れも図示せず)
を上下動可能に設けると共に、下部に上記パンチ若しく
はダイと対をなすダイ若しくはパンチ(何れも図示せ
ず)を設け、本体101に着脱可能に設ける。カセット
108の位置決めは、加工ユニット300において図示
するように、位置決め部材309,310との係合によ
って行う。
【0009】111はクランプねじである。すなわちカ
セット108を位置決め部材(図示せず、加工ユニット
300における符号309,310参照)を介して本体
101に装着することによって所定の位置決めを行い得
ると共に、クランプねじ111の緊締によってその位置
を固定し得る構成となっている。カセット108の固定
後、油圧シリンダ106の作動桿(図示せず)と前記上
下動可能に設けたパンチ若しくはダイとを連結する。
セット108を位置決め部材(図示せず、加工ユニット
300における符号309,310参照)を介して本体
101に装着することによって所定の位置決めを行い得
ると共に、クランプねじ111の緊締によってその位置
を固定し得る構成となっている。カセット108の固定
後、油圧シリンダ106の作動桿(図示せず)と前記上
下動可能に設けたパンチ若しくはダイとを連結する。
【0010】図2は被加工材の加工状態を示す要部説明
図であり、(a)は平面を示し、(b)は断面を示して
おり、同一部分は前記図1と同一の参照符号で示す。図
2において2は被加工材であり、矢印方向にピッチPで
間欠的にピッチ送りされる。すなわち前記図1におい
て、カセット108(他のカセットにおいても同様)に
設けた1対のパンチとダイとの間隙をピッチ送りされ
る。図1および図2においては、加工ユニット100〜
500は夫々パイロット孔3の加工工程、円弧状の切り
込み4の加工工程、第1ないし第3の絞り加工工程に対
応するように形成してある。
図であり、(a)は平面を示し、(b)は断面を示して
おり、同一部分は前記図1と同一の参照符号で示す。図
2において2は被加工材であり、矢印方向にピッチPで
間欠的にピッチ送りされる。すなわち前記図1におい
て、カセット108(他のカセットにおいても同様)に
設けた1対のパンチとダイとの間隙をピッチ送りされ
る。図1および図2においては、加工ユニット100〜
500は夫々パイロット孔3の加工工程、円弧状の切り
込み4の加工工程、第1ないし第3の絞り加工工程に対
応するように形成してある。
【0011】まず加工ユニット100には、パイロット
孔3を穿設するパンチおよびダイを備えると共に、被加
工材2の送り方向下流側Pの位置に前記パイロット孔3
に係合するガイド(図示せず)を備えてある。従って加
工ユニット100が作動する毎にパイロット孔3が順次
穿設されると共に、穿設されたパイロット孔3にガイド
が係合し、被加工材2の非所望な位置ずれを防止し、精
度を保持することができる。
孔3を穿設するパンチおよびダイを備えると共に、被加
工材2の送り方向下流側Pの位置に前記パイロット孔3
に係合するガイド(図示せず)を備えてある。従って加
工ユニット100が作動する毎にパイロット孔3が順次
穿設されると共に、穿設されたパイロット孔3にガイド
が係合し、被加工材2の非所望な位置ずれを防止し、精
度を保持することができる。
【0012】次に加工ユニット200においては、円弧
状の切り込み4が加工される。そして加工ユニット30
0においては第1の絞り加工が行われ、被加工材2に椀
状の突起5が形成されると共に、前記円弧状の切り込み
4はその幅を拡げて円弧状の溝6に変化する。更に加工
ユニット400においては、第2の絞り加工とフランジ
孔7の加工が行われ、突起5の高さが増大する。
状の切り込み4が加工される。そして加工ユニット30
0においては第1の絞り加工が行われ、被加工材2に椀
状の突起5が形成されると共に、前記円弧状の切り込み
4はその幅を拡げて円弧状の溝6に変化する。更に加工
ユニット400においては、第2の絞り加工とフランジ
孔7の加工が行われ、突起5の高さが増大する。
【0013】加工ユニット500においては第3の絞り
加工が行われ、突起5の高さを所定の寸法に形成する。
以後図示省略したが縁切り加工その他の加工を行い、所
定の椀状の板金製品が得られるのである。なお加工ユニ
ット200〜500においても、パイロット孔3と係合
するガイドを設けることにより、所定の精度を確保する
ための位置決めが行われることは勿論である。
加工が行われ、突起5の高さを所定の寸法に形成する。
以後図示省略したが縁切り加工その他の加工を行い、所
定の椀状の板金製品が得られるのである。なお加工ユニ
ット200〜500においても、パイロット孔3と係合
するガイドを設けることにより、所定の精度を確保する
ための位置決めが行われることは勿論である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の順送り加工
装置によれば、従来の順送り金型と比較して構造が簡単
であると共に、製作も容易であり、多品種少量生産にお
いても高能率の加工ができる利点を有するが、下記のよ
うな問題点がある。
装置によれば、従来の順送り金型と比較して構造が簡単
であると共に、製作も容易であり、多品種少量生産にお
いても高能率の加工ができる利点を有するが、下記のよ
うな問題点がある。
【0015】図9は図1および図2における加工ユニッ
トの例を示す要部断面正面図である。但し図9において
は被加工材2に穴明け加工を行うパンチ・ダイセットを
示しており、図1および図2に示す加工ユニット100
により、被加工材2にパイロット孔3を加工した後の加
工工程において使用されるものである。
トの例を示す要部断面正面図である。但し図9において
は被加工材2に穴明け加工を行うパンチ・ダイセットを
示しており、図1および図2に示す加工ユニット100
により、被加工材2にパイロット孔3を加工した後の加
工工程において使用されるものである。
【0016】図9において11はパンチボデーであり、
有底中空円筒状に形成され、底部に接着若しくはカシメ
等の手段によりパンチ12a,12bおよびパイロット
ピン12cを固着すると共に、パンチ12a,12bお
よびパイロットピン12cのストローク調整用のパンチ
パッド13および押圧部材14を収容する。押圧部材1
4の上部にはパンチヘッド15を設けると共に、中間部
におねじ16を設け、このおねじ16を前記パンチボデ
ー11の上端部に設けためねじ17と螺合させることに
より、パンチパッド13ならびにパンチ12a,12b
およびパイロットピン12cを押圧するように形成す
る。
有底中空円筒状に形成され、底部に接着若しくはカシメ
等の手段によりパンチ12a,12bおよびパイロット
ピン12cを固着すると共に、パンチ12a,12bお
よびパイロットピン12cのストローク調整用のパンチ
パッド13および押圧部材14を収容する。押圧部材1
4の上部にはパンチヘッド15を設けると共に、中間部
におねじ16を設け、このおねじ16を前記パンチボデ
ー11の上端部に設けためねじ17と螺合させることに
より、パンチパッド13ならびにパンチ12a,12b
およびパイロットピン12cを押圧するように形成す
る。
【0017】次に18はストリッパであり、有底中空円
筒状に形成され、前記パンチボデー11を上下摺動可能
に嵌挿すると共に、底部に貫通孔19a,19b,19
cを設けて、夫々パンチ12a,12bおよびパイロッ
トピン12cが貫通するように形成する。20はスリー
ブであり、カセット30(前記図1におけるカセット1
08に相当)の上部に接着剤を介して固着され、前記ス
トリッパ18を上下摺動可能に保持する。21,22は
ばねであり、各々ストリッパ18とホルダ30との間お
よび押圧部材14とストリッパ18との間に介装し、ス
トリッパ18およびパンチボデー11を上方に付勢する
ように形成する。
筒状に形成され、前記パンチボデー11を上下摺動可能
に嵌挿すると共に、底部に貫通孔19a,19b,19
cを設けて、夫々パンチ12a,12bおよびパイロッ
トピン12cが貫通するように形成する。20はスリー
ブであり、カセット30(前記図1におけるカセット1
08に相当)の上部に接着剤を介して固着され、前記ス
トリッパ18を上下摺動可能に保持する。21,22は
ばねであり、各々ストリッパ18とホルダ30との間お
よび押圧部材14とストリッパ18との間に介装し、ス
トリッパ18およびパンチボデー11を上方に付勢する
ように形成する。
【0018】またパンチボデー11およびストリッパ1
8の外周面の一部を切削して平行基準面23を形成し、
この平行基準面23をカセット30の上端部に設けた平
行基準板24の端面と摺動可能に当接させることによ
り、パンチボデー11の回動を拘束するように形成す
る。25はダイであり、前記パンチ12a,12bおよ
びパイロットピン12cが進入可能なパイロット孔26
cおよび貫通孔26a,26bを備えると共に、カセッ
ト30の下部にパンチ12a,12bおよびパイロット
ピン12cと対向して固着する。
8の外周面の一部を切削して平行基準面23を形成し、
この平行基準面23をカセット30の上端部に設けた平
行基準板24の端面と摺動可能に当接させることによ
り、パンチボデー11の回動を拘束するように形成す
る。25はダイであり、前記パンチ12a,12bおよ
びパイロットピン12cが進入可能なパイロット孔26
cおよび貫通孔26a,26bを備えると共に、カセッ
ト30の下部にパンチ12a,12bおよびパイロット
ピン12cと対向して固着する。
【0019】上記の構成により、例えば油圧シリンダに
より作動桿(何れも図示せず)を介してパンチヘッド1
5を下方に押圧し、パイロットピン12cがパイロット
孔26cに係合させて被加工材2の位置決めをしてか
ら、パンチ12a,12bを貫通孔26a,26bに進
入させることにより、被加工材2に所定の穴明け加工を
行うことができる。
より作動桿(何れも図示せず)を介してパンチヘッド1
5を下方に押圧し、パイロットピン12cがパイロット
孔26cに係合させて被加工材2の位置決めをしてか
ら、パンチ12a,12bを貫通孔26a,26bに進
入させることにより、被加工材2に所定の穴明け加工を
行うことができる。
【0020】この場合ばね21の弾性がばね22の弾性
よりも小に形成してあるため、まずストリッパ18の底
面が被加工材2の表面に当接してばね21が撓み、その
後パンチボデー11が下降することによりばね22が撓
み、上記穴明け加工が行われる。パンチ12a,12b
の所定のストローク下降後、前記油圧シリンダの作動を
解除するとばね21,22の弾性によってストリッパ1
8およびパンチボデー11が上昇するが、この場合まず
パンチボデー11が上昇し、パンチ12a,12bが被
加工材2から抜去される。パンチ12a,12bが完全
に抜去されるまでストリッパ18は被加工材2を押圧し
ているから、パンチ12a,12bの抜去に伴う被加工
材2の非所望な移動若しくは跳ね上がりを防止すること
ができるのである。
よりも小に形成してあるため、まずストリッパ18の底
面が被加工材2の表面に当接してばね21が撓み、その
後パンチボデー11が下降することによりばね22が撓
み、上記穴明け加工が行われる。パンチ12a,12b
の所定のストローク下降後、前記油圧シリンダの作動を
解除するとばね21,22の弾性によってストリッパ1
8およびパンチボデー11が上昇するが、この場合まず
パンチボデー11が上昇し、パンチ12a,12bが被
加工材2から抜去される。パンチ12a,12bが完全
に抜去されるまでストリッパ18は被加工材2を押圧し
ているから、パンチ12a,12bの抜去に伴う被加工
材2の非所望な移動若しくは跳ね上がりを防止すること
ができるのである。
【0021】一般に上記のような構成のパンチ12a,
12bおよびダイ25による孔あけ加工若しくは打ち抜
き加工等における加工形状は一定の形状ではなく、加工
仕様によって適宜に変更されるのが通常である。このよ
うな場合には上記の加工ユニットにおいて使用されるパ
ンチ12a,12bおよびダイ25を、上記加工仕様に
対応させて交換する必要があることは勿論であるが、ス
トリッパ18に設けられるべき貫通孔19a,19bの
形状も変更することが必要となる。
12bおよびダイ25による孔あけ加工若しくは打ち抜
き加工等における加工形状は一定の形状ではなく、加工
仕様によって適宜に変更されるのが通常である。このよ
うな場合には上記の加工ユニットにおいて使用されるパ
ンチ12a,12bおよびダイ25を、上記加工仕様に
対応させて交換する必要があることは勿論であるが、ス
トリッパ18に設けられるべき貫通孔19a,19bの
形状も変更することが必要となる。
【0022】図9に示す従来の構成のものにおいては、
上記加工仕様の変更に対応して、パンチ12a,12b
およびダイ25は勿論のこと、貫通孔19a,19bを
有するストリッパ18も変換しなければならない。この
場合パンチ12a,12bおよびダイ25の交換は困難
性は比較的小ではあるが、ストリッパ18の交換は非常
に煩雑であり、交換に要する作業工数が大である。また
このストリッパ18は、有底中空円筒状の構成であるこ
とと、貫通孔19a,19bをパンチ12a,12bの
位置および形状に対応させて形成する必要があるため、
製作に要する時間と工数が大であり、コスト高となると
いう問題点がある。
上記加工仕様の変更に対応して、パンチ12a,12b
およびダイ25は勿論のこと、貫通孔19a,19bを
有するストリッパ18も変換しなければならない。この
場合パンチ12a,12bおよびダイ25の交換は困難
性は比較的小ではあるが、ストリッパ18の交換は非常
に煩雑であり、交換に要する作業工数が大である。また
このストリッパ18は、有底中空円筒状の構成であるこ
とと、貫通孔19a,19bをパンチ12a,12bの
位置および形状に対応させて形成する必要があるため、
製作に要する時間と工数が大であり、コスト高となると
いう問題点がある。
【0023】また被加工材2の位置決めを行うパイロッ
トピン12cは、一般に先端部が円錐状に形成され、被
加工材2に穿設されたパイロット孔(図示せず、前記図
2における符号3参照)と係合する等径部分は、パイロ
ット孔よりも直径寸法が若干小であり、かつストリッパ
18から突出する長さは小であるのが通常である。従っ
てパイロットピン12cが被加工材2のパイロット孔と
係合したとしても、両者の係合部位の接触面積が極めて
小であるにすぎない。このためパンチ12a,12bの
穴明け加工の際に、位置ずれを起し易く、加工精度が低
下するという問題点がある。
トピン12cは、一般に先端部が円錐状に形成され、被
加工材2に穿設されたパイロット孔(図示せず、前記図
2における符号3参照)と係合する等径部分は、パイロ
ット孔よりも直径寸法が若干小であり、かつストリッパ
18から突出する長さは小であるのが通常である。従っ
てパイロットピン12cが被加工材2のパイロット孔と
係合したとしても、両者の係合部位の接触面積が極めて
小であるにすぎない。このためパンチ12a,12bの
穴明け加工の際に、位置ずれを起し易く、加工精度が低
下するという問題点がある。
【0024】一方パイロットピン12cの等径部分の直
径を被加工材2のパイロット孔の直径と近似させ、若し
くは係合長さを大にすれば、被加工材2の位置ずれの防
止作用が大であり、加工精度を増大させることができ
る。しかしながら、このように形成すると、パンチ12
a,12bの加工ストロークが比較的小であることか
ら、パイロットピン12cが被加工材2から抜去される
前にストリッパ18の被加工材2に対する押圧作用が終
了してしまい、パイロットピン12cの抜去に伴なう被
加工材2の移動若しくは跳ね上がりを招来するという問
題点がある。
径を被加工材2のパイロット孔の直径と近似させ、若し
くは係合長さを大にすれば、被加工材2の位置ずれの防
止作用が大であり、加工精度を増大させることができ
る。しかしながら、このように形成すると、パンチ12
a,12bの加工ストロークが比較的小であることか
ら、パイロットピン12cが被加工材2から抜去される
前にストリッパ18の被加工材2に対する押圧作用が終
了してしまい、パイロットピン12cの抜去に伴なう被
加工材2の移動若しくは跳ね上がりを招来するという問
題点がある。
【0025】更に加工精度の向上を図るためには、パン
チ12a,12b、貫通孔19a,19bおよびダイ2
5の貫通孔26a,26bおよびパイロット孔26cの
軸線の一致および水平方向における角位置の一致を図ら
なければならない。しかしながら前記図9に示す従来の
構成のものにおいては、特にダイ25は回り止めピン
(図示せず)によって水平方向の角位置の設定を行い、
固定用ねじ(図示せず)によって固定する態様である。
従って一見上記軸線および角位置の設定が正確に行われ
ているように見えるが、上記ダイ25および固定用ねじ
とカセット30との間には、微小ではあるがギャップが
存在するため、単に固定用ねじによって緊締したのみで
は、上記軸線および角位置の設定を正確に行うことが困
難である。このためダイ25をカセット30に装着後の
微調整が必要であり、むしろ交換作業よりも多大の工数
と時間を要するという問題点がある。
チ12a,12b、貫通孔19a,19bおよびダイ2
5の貫通孔26a,26bおよびパイロット孔26cの
軸線の一致および水平方向における角位置の一致を図ら
なければならない。しかしながら前記図9に示す従来の
構成のものにおいては、特にダイ25は回り止めピン
(図示せず)によって水平方向の角位置の設定を行い、
固定用ねじ(図示せず)によって固定する態様である。
従って一見上記軸線および角位置の設定が正確に行われ
ているように見えるが、上記ダイ25および固定用ねじ
とカセット30との間には、微小ではあるがギャップが
存在するため、単に固定用ねじによって緊締したのみで
は、上記軸線および角位置の設定を正確に行うことが困
難である。このためダイ25をカセット30に装着後の
微調整が必要であり、むしろ交換作業よりも多大の工数
と時間を要するという問題点がある。
【0026】本発明は、上記問題点を解決し、加工ユニ
ットを構成するパンチおよびダイの交換を容易に行い得
ると共に、位置決め精度および加工精度の向上が図れる
順送り加工装置を提供することを目的とする。
ットを構成するパンチおよびダイの交換を容易に行い得
ると共に、位置決め精度および加工精度の向上が図れる
順送り加工装置を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明においては、複数の加工手段を備えたカセッ
トを本体に着脱可能に設けてなる複数個の加工ユニット
を、複数の加工工程に対応させて被加工材の送り方向に
mP(mは任意の正の整数、Pは被加工材の送りピッ
チ)の間隔に配設し、被加工材のピッチ送りに対して前
記複数の加工工程を前記複数個の加工ユニットにより順
次実施するように構成した順送り加工装置において、カ
セット内に、カセットに対して上下摺動自在に構成され
たストリッパと、このストリッパと上下摺動自在に介装
されたパンチボデーと、このパンチボデーの下端部に前
記ストリッパの底部を貫通するように装着されたパンチ
およびパイロットピンと、被加工材挿入用の間隙を介し
て前記パンチおよびパイロットピンと対向係合するよう
に前記ホルダの下部に設けられたダイとを少なくとも備
えるように構成されたパンチ・ダイセットを設けると共
に、前記パンチボデー内に作動桿を軸方向相対移動可能
に嵌挿すると共に、この作動桿の上端部をパンチヘッド
若しくは付属構成部材の上端面から突出させ、作動桿の
下端部に設けた作動部材により、ばねを介して常時上方
に付勢されてなるパイロットピンをパンチおよびストリ
ッパに対して軸方向に駆動するように構成する、という
技術的手段を採用した。
に、本発明においては、複数の加工手段を備えたカセッ
トを本体に着脱可能に設けてなる複数個の加工ユニット
を、複数の加工工程に対応させて被加工材の送り方向に
mP(mは任意の正の整数、Pは被加工材の送りピッ
チ)の間隔に配設し、被加工材のピッチ送りに対して前
記複数の加工工程を前記複数個の加工ユニットにより順
次実施するように構成した順送り加工装置において、カ
セット内に、カセットに対して上下摺動自在に構成され
たストリッパと、このストリッパと上下摺動自在に介装
されたパンチボデーと、このパンチボデーの下端部に前
記ストリッパの底部を貫通するように装着されたパンチ
およびパイロットピンと、被加工材挿入用の間隙を介し
て前記パンチおよびパイロットピンと対向係合するよう
に前記ホルダの下部に設けられたダイとを少なくとも備
えるように構成されたパンチ・ダイセットを設けると共
に、前記パンチボデー内に作動桿を軸方向相対移動可能
に嵌挿すると共に、この作動桿の上端部をパンチヘッド
若しくは付属構成部材の上端面から突出させ、作動桿の
下端部に設けた作動部材により、ばねを介して常時上方
に付勢されてなるパイロットピンをパンチおよびストリ
ッパに対して軸方向に駆動するように構成する、という
技術的手段を採用した。
【0028】本発明において、作動桿と作動部材とを軸
方向相対移動可能に係合させることができる。
方向相対移動可能に係合させることができる。
【0029】
【作用】上記の構成により、加工ユニットにおいては、
まず作動桿の下端部に設けた作動部材によってパイロッ
トピンを先進させて、このパイロットピンを被加工材の
パイロット孔に確実に係合させることができ、被加工材
の非所望な位置ずれを防止することができ、加工精度を
向上させることができる。
まず作動桿の下端部に設けた作動部材によってパイロッ
トピンを先進させて、このパイロットピンを被加工材の
パイロット孔に確実に係合させることができ、被加工材
の非所望な位置ずれを防止することができ、加工精度を
向上させることができる。
【0030】
【実施例】図3は本発明の実施例を示す要部断面正面
図、図4は図3におけるA−A線断面図であり、同一部
分は前記図9と同一の参照符号で示す。図3および図4
において、31はストリッパボデーであり、中空円筒状
に形成すると共に、下端部にパンチ12a,12bおよ
びパイロットピン12cの貫通を許容する貫通孔19
a,19b,19cを備えたストリッパプレート32を
着脱可能に設ける。47はストリッパカバーであり、ス
トリッパボデー31の上端に固着する。
図、図4は図3におけるA−A線断面図であり、同一部
分は前記図9と同一の参照符号で示す。図3および図4
において、31はストリッパボデーであり、中空円筒状
に形成すると共に、下端部にパンチ12a,12bおよ
びパイロットピン12cの貫通を許容する貫通孔19
a,19b,19cを備えたストリッパプレート32を
着脱可能に設ける。47はストリッパカバーであり、ス
トリッパボデー31の上端に固着する。
【0031】次に36はパンチボデーであり、例えば中
空円筒状に形成し、底部にパンチパッド37およびパン
チホルダ38を設けてパンチ12a,12bを挟着保持
する。なおパイロットピン12cは中間部にカラー51
を一体に設けると共に、パンチパッド37およびパンチ
ホルダ38を貫通させ、その下端部をストリッパプレー
ト32から下方に突出させる。52はコイルばねであ
り、パンチホルダ38内に嵌装させると共に、カラー5
1を介してパイロットピン12cを上方に付勢するよう
に形成する。
空円筒状に形成し、底部にパンチパッド37およびパン
チホルダ38を設けてパンチ12a,12bを挟着保持
する。なおパイロットピン12cは中間部にカラー51
を一体に設けると共に、パンチパッド37およびパンチ
ホルダ38を貫通させ、その下端部をストリッパプレー
ト32から下方に突出させる。52はコイルばねであ
り、パンチホルダ38内に嵌装させると共に、カラー5
1を介してパイロットピン12cを上方に付勢するよう
に形成する。
【0032】パンチボデー36の上端部にはパンチヘッ
ド39を螺着させると共に、このパンチヘッド39の上
端部にストローク調整ねじ40を螺合させる。次に49
は作動桿であり、パンチヘッド39を貫通し、かつその
上端部がパンチヘッド39およびストローク調整ねじ4
0の上端面からa寸法だけ突出するように設け、かつパ
ンチヘッド39と軸方向相対移動可能に嵌挿する。40
aはばね22の反発力調整用ねじである。
ド39を螺着させると共に、このパンチヘッド39の上
端部にストローク調整ねじ40を螺合させる。次に49
は作動桿であり、パンチヘッド39を貫通し、かつその
上端部がパンチヘッド39およびストローク調整ねじ4
0の上端面からa寸法だけ突出するように設け、かつパ
ンチヘッド39と軸方向相対移動可能に嵌挿する。40
aはばね22の反発力調整用ねじである。
【0033】作動桿49の下端部には作動部材50を前
記パイロットピン12cの上端と当接するように設け、
かつこの作動部材50がパンチボデー36内に設けた空
間48内において、パンチボデー36と軸方向相対移動
可能に形成する。ダイ25はカセット30の下部に埋設
したダイホルダ41上に、ダイプレート42を介在させ
て、前記パンチ12a,12bおよびパイロットピン1
2cならびにストリッパプレート32と対向させ、着脱
可能に設ける。
記パイロットピン12cの上端と当接するように設け、
かつこの作動部材50がパンチボデー36内に設けた空
間48内において、パンチボデー36と軸方向相対移動
可能に形成する。ダイ25はカセット30の下部に埋設
したダイホルダ41上に、ダイプレート42を介在させ
て、前記パンチ12a,12bおよびパイロットピン1
2cならびにストリッパプレート32と対向させ、着脱
可能に設ける。
【0034】次にストリッパボデー31とストリッパプ
レート32との接続態様について、特に図4および図5
を参照して説明する。なお図5はストリッパボデー31
とストリッパプレート32との接続部分を示す斜視図で
あり、同一部分は図4と同一の参照符号で示す。図4お
よび図5において、43は位置決め用突起、44は位置
決め用凹部であり、各々ストリッパプレート32および
ストリッパボデー31に対応させて設ける。45は固定
用ねじ、46はねじ用孔である。なお上記位置決め用突
起43および位置決め用凹部44は、前記平行基準面2
3と平行なY軸およびこのY軸と直交するX軸を基準と
して形成される。またストリッパプレート32に設けら
れる貫通孔19a,19b,19cも上記Y軸およびX
軸を基準として加工される。そしてストリッパプレート
32をストリッパボデー31に取り付ける場合には、位
置決め用突起43を位置決め用凹部44に嵌入させた上
で固定用ねじ45を締結すればよい。
レート32との接続態様について、特に図4および図5
を参照して説明する。なお図5はストリッパボデー31
とストリッパプレート32との接続部分を示す斜視図で
あり、同一部分は図4と同一の参照符号で示す。図4お
よび図5において、43は位置決め用突起、44は位置
決め用凹部であり、各々ストリッパプレート32および
ストリッパボデー31に対応させて設ける。45は固定
用ねじ、46はねじ用孔である。なお上記位置決め用突
起43および位置決め用凹部44は、前記平行基準面2
3と平行なY軸およびこのY軸と直交するX軸を基準と
して形成される。またストリッパプレート32に設けら
れる貫通孔19a,19b,19cも上記Y軸およびX
軸を基準として加工される。そしてストリッパプレート
32をストリッパボデー31に取り付ける場合には、位
置決め用突起43を位置決め用凹部44に嵌入させた上
で固定用ねじ45を締結すればよい。
【0035】上記の構成により、貫通孔19a,19
b,19c、位置決め用突起43および位置決め用凹部
44は、すべて上記Y軸およびX軸を基準として加工さ
れているため、ストリッパプレート32を交換する場合
において、パンチ12a,12bおよびパイロットピン
12cに対応する貫通孔19a,19b,19cの位置
決めが自動的にかつ高精度で行われ得るのである。なお
図4および図5においては、ストリッパプレート32に
位置決め用突起43を設け、ストリッパボデー31に位
置決め用凹部44を設けた例について説明したが、スト
リッパボデー31に位置決め用突起を設け、ストリッパ
プレート32に位置決め用凹部を設けるようにしてもよ
いことは勿論である。
b,19c、位置決め用突起43および位置決め用凹部
44は、すべて上記Y軸およびX軸を基準として加工さ
れているため、ストリッパプレート32を交換する場合
において、パンチ12a,12bおよびパイロットピン
12cに対応する貫通孔19a,19b,19cの位置
決めが自動的にかつ高精度で行われ得るのである。なお
図4および図5においては、ストリッパプレート32に
位置決め用突起43を設け、ストリッパボデー31に位
置決め用凹部44を設けた例について説明したが、スト
リッパボデー31に位置決め用突起を設け、ストリッパ
プレート32に位置決め用凹部を設けるようにしてもよ
いことは勿論である。
【0036】なお図示を省略したが、上記位置決め用突
起および位置決め用凹部との嵌合による位置決め手段
は、ダイ25とダイホルダ41との間、およびパンチボ
デー36の下端面とパンチホルダ38との間にも設けら
れている。従ってダイ25およびパンチホルダ38の交
換も、上記ストリッパプレート32と同様の位置決めが
自動的にかつ高精度で行われ得る。
起および位置決め用凹部との嵌合による位置決め手段
は、ダイ25とダイホルダ41との間、およびパンチボ
デー36の下端面とパンチホルダ38との間にも設けら
れている。従ってダイ25およびパンチホルダ38の交
換も、上記ストリッパプレート32と同様の位置決めが
自動的にかつ高精度で行われ得る。
【0037】次に図3においてスリーブ20とダイホル
ダ41のカセット30への固定方法について説明する。
上記スリーブ20およびダイホルダ41は接着剤を介し
てカセット30に固定されているが、これらの固定位置
が正確でなければ高精度の加工を行うことができない。
本発明においては、上記スリーブ20およびダイホルダ
41を高精度で固定するために、固定用治具(図示省
略)を使用して下記のようにして行う。
ダ41のカセット30への固定方法について説明する。
上記スリーブ20およびダイホルダ41は接着剤を介し
てカセット30に固定されているが、これらの固定位置
が正確でなければ高精度の加工を行うことができない。
本発明においては、上記スリーブ20およびダイホルダ
41を高精度で固定するために、固定用治具(図示省
略)を使用して下記のようにして行う。
【0038】上記の固定用治具は、例えばスリーブ20
内に上下摺動嵌入自在である外径寸法を有する円柱状若
しくは円筒状に形成すると共に、下端面にダイホルダ4
1の上端面に設けられた位置決め用突起若しくは位置決
め用凹部に対応する凹部若しくは突起を設けて形成す
る。まずカセット30の下部にダイホルダ41のみを嵌
装した状態において、上記固定用治具とスリーブ20と
を嵌合させた状態で、カセット30の上方から固定用治
具をダイホルダ41に到達するまで挿入し、位置決め用
突起と位置決め用凹部とを嵌合させる。この状態におい
て、上記スリーブ20およびダイホルダ41の外周面と
カセット30との間に予め設けられている間隙に接着剤
を充填・固化させれば、スリーブ20およびダイホルダ
41を正確な位置に固定することができるのである。
内に上下摺動嵌入自在である外径寸法を有する円柱状若
しくは円筒状に形成すると共に、下端面にダイホルダ4
1の上端面に設けられた位置決め用突起若しくは位置決
め用凹部に対応する凹部若しくは突起を設けて形成す
る。まずカセット30の下部にダイホルダ41のみを嵌
装した状態において、上記固定用治具とスリーブ20と
を嵌合させた状態で、カセット30の上方から固定用治
具をダイホルダ41に到達するまで挿入し、位置決め用
突起と位置決め用凹部とを嵌合させる。この状態におい
て、上記スリーブ20およびダイホルダ41の外周面と
カセット30との間に予め設けられている間隙に接着剤
を充填・固化させれば、スリーブ20およびダイホルダ
41を正確な位置に固定することができるのである。
【0039】次に図3において、例えば油圧シリンダに
よりラム(何れも図示せず)を介してパンチヘッド39
を下方に押圧することにより、前記図9に示すものと同
様な作用によって被加工材2を加工することができる。
この場合、まず前記ラムのストローク調整ねじ40への
当接により、パンチヘッド39を貫通している作動桿4
9が下方に押し下げられるから、作動部材50を介して
パイロットピン12cが図3に示す状態よりもa寸法に
相当する分下降する。従ってパイロットピン12cはス
トリッパプレート32から充分に突出することになり、
ストリッパプレート32およびパンチ12a,12bよ
り先進し、被加工材2のパイロット孔(図示せず)を貫
通してダイ25に設けたパイロット孔26cと係合する
から、被加工材2の位置決めが完全に行なわれる。
よりラム(何れも図示せず)を介してパンチヘッド39
を下方に押圧することにより、前記図9に示すものと同
様な作用によって被加工材2を加工することができる。
この場合、まず前記ラムのストローク調整ねじ40への
当接により、パンチヘッド39を貫通している作動桿4
9が下方に押し下げられるから、作動部材50を介して
パイロットピン12cが図3に示す状態よりもa寸法に
相当する分下降する。従ってパイロットピン12cはス
トリッパプレート32から充分に突出することになり、
ストリッパプレート32およびパンチ12a,12bよ
り先進し、被加工材2のパイロット孔(図示せず)を貫
通してダイ25に設けたパイロット孔26cと係合する
から、被加工材2の位置決めが完全に行なわれる。
【0040】上記パイロットピン12cがパイロット孔
26cと係合した後、ストリッパプレート32が被加工
材2を押圧し、パンチ12a,12bがパンチボデー3
6の下降により貫通孔26a,26bに進入して被加工
材2に所定の穴明け加工を行なう。加工後はまずパンチ
12a,12bが上昇し、次いでストリッパプレート3
2が上昇し、最後にパイロットピン12cがコイルばね
52の付勢によって図3に示す状態に復帰する。
26cと係合した後、ストリッパプレート32が被加工
材2を押圧し、パンチ12a,12bがパンチボデー3
6の下降により貫通孔26a,26bに進入して被加工
材2に所定の穴明け加工を行なう。加工後はまずパンチ
12a,12bが上昇し、次いでストリッパプレート3
2が上昇し、最後にパイロットピン12cがコイルばね
52の付勢によって図3に示す状態に復帰する。
【0041】図6は本発明の他の実施例を示す要部断面
正面図、図7および図8は各々図6におけるB矢視図お
よびC−C線要部断面図であり、同一部分は前記図3と
同一の参照符号で示す。図6ないし図8において、作動
桿49と作動部材50とはねじ接続とすると共に、この
ねじピッチをストローク調整ねじ40のねじピッチと同
一に形成する。53はピンであり、作動桿49の上端部
に植設し、かつストローク調整ねじ40を貫通し、上方
にa寸法だけ突出するように形成する。次に54は回り
止めピンであり、パンチパッド37に植設し、作動部材
50に設けたピン穴55と軸方向移動可能に係合させ
る。56はコイルばねであり、パンチパッド37と作動
部材50との間に介装させる。
正面図、図7および図8は各々図6におけるB矢視図お
よびC−C線要部断面図であり、同一部分は前記図3と
同一の参照符号で示す。図6ないし図8において、作動
桿49と作動部材50とはねじ接続とすると共に、この
ねじピッチをストローク調整ねじ40のねじピッチと同
一に形成する。53はピンであり、作動桿49の上端部
に植設し、かつストローク調整ねじ40を貫通し、上方
にa寸法だけ突出するように形成する。次に54は回り
止めピンであり、パンチパッド37に植設し、作動部材
50に設けたピン穴55と軸方向移動可能に係合させ
る。56はコイルばねであり、パンチパッド37と作動
部材50との間に介装させる。
【0042】上記の構成による作用は前記図3に示すも
のと同様であるが、図6ないし図8に示すものにおいて
は下記のような利点が付加されている。すなわちパンチ
ボデー36のストロークを調整する場合には、ストロー
ク調整ねじ40を回動させて行なうのであるが、前記図
3に示すものにおいてはストローク調整ねじ40の回動
により、作動桿49の突出寸法aが変化する。従ってス
トローク調整ねじ40の調整寸法が小である場合は問題
がないものの、一定寸法を超えるとパイロットピン12
cの突出寸法に影響を及ぼすこととなる。
のと同様であるが、図6ないし図8に示すものにおいて
は下記のような利点が付加されている。すなわちパンチ
ボデー36のストロークを調整する場合には、ストロー
ク調整ねじ40を回動させて行なうのであるが、前記図
3に示すものにおいてはストローク調整ねじ40の回動
により、作動桿49の突出寸法aが変化する。従ってス
トローク調整ねじ40の調整寸法が小である場合は問題
がないものの、一定寸法を超えるとパイロットピン12
cの突出寸法に影響を及ぼすこととなる。
【0043】これに対して図6ないし図8に示すものに
おいては、ストローク調整ねじ40を回動させるとピン
53を介して作動桿49も回動する。一方作動部材50
とパンチパッド37とは回り止めピン54によって相対
回転を拘束されている。更に作動桿49と作動部材50
との接続ねじとストローク調整ねじ40とは、同一のね
じピッチで形成されているから、ストローク調整ねじ4
0の回動によっても、作動桿49の突出寸法aは変化す
ることがない。
おいては、ストローク調整ねじ40を回動させるとピン
53を介して作動桿49も回動する。一方作動部材50
とパンチパッド37とは回り止めピン54によって相対
回転を拘束されている。更に作動桿49と作動部材50
との接続ねじとストローク調整ねじ40とは、同一のね
じピッチで形成されているから、ストローク調整ねじ4
0の回動によっても、作動桿49の突出寸法aは変化す
ることがない。
【0044】なお作動部材50とパンチパッド37とは
回り止めピン54によって相対回転を拘束されている
が、回り止めピン54は作動部材50に設けたピン穴5
5内を軸方向移動可能に形成されているため、作動部材
50によるパイロットピン12cの駆動を円滑に行ない
得る。また作動部材50とパンチパッド37との間にコ
イルばね56を介装してあるため、加工後の作動部材5
0および作動桿49の復帰作用もまた円滑に行ない得る
のである。
回り止めピン54によって相対回転を拘束されている
が、回り止めピン54は作動部材50に設けたピン穴5
5内を軸方向移動可能に形成されているため、作動部材
50によるパイロットピン12cの駆動を円滑に行ない
得る。また作動部材50とパンチパッド37との間にコ
イルばね56を介装してあるため、加工後の作動部材5
0および作動桿49の復帰作用もまた円滑に行ない得る
のである。
【0045】
【発明の効果】本発明は以上記述のような構成および作
用であるから、被加工材の加工形状等の変更に伴うパン
チ、ダイ等の変換を容易に行い得ると共に、加工精度の
向上が図れる。またパイロットピンがパンチより先進し
て、パイロットピンとパイロット孔との係合が円滑かつ
完全であるため、加工精度の向上のみならず被加工材の
挙動を安定させることができるという効果がある。
用であるから、被加工材の加工形状等の変更に伴うパン
チ、ダイ等の変換を容易に行い得ると共に、加工精度の
向上が図れる。またパイロットピンがパンチより先進し
て、パイロットピンとパイロット孔との係合が円滑かつ
完全であるため、加工精度の向上のみならず被加工材の
挙動を安定させることができるという効果がある。
【図1】本発明の前提の一つである順送り加工装置の例
を示す要部斜視図である。
を示す要部斜視図である。
【図2】被加工材の加工状態を示す要部説明図であり、
(a)は平面を示し、(b)は断面を示す。
(a)は平面を示し、(b)は断面を示す。
【図3】本発明の実施例を示す要部断面正面図である。
【図4】図3におけるA−A線断面図である。
【図5】ストリッパボデーとストリッパプレートとの接
続部分を示す斜視図である。
続部分を示す斜視図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す要部断面正面図であ
る。
る。
【図7】図6におけるB矢視図である。
【図8】図6におけるC−C線要部断面図である。
【図9】図1および図2における加工ユニットの例を示
す要部断面正面図である。
す要部断面正面図である。
100,200,300,400,500 加工ユニッ
ト 12a,12b パンチ 12c パイロットピン 36 パンチボデー 49 作動桿 50 作動部材
ト 12a,12b パンチ 12c パイロットピン 36 パンチボデー 49 作動桿 50 作動部材
Claims (2)
- 【請求項1】 複数の加工手段を備えたカセットを本体
に着脱可能に設けてなる複数個の加工ユニットを、複数
の加工工程に対応させて被加工材の送り方向にmP(m
は任意の正の整数、Pは被加工材の送りピッチ)の間隔
に配設し、被加工材のピッチ送りに対して前記複数の加
工工程を前記複数個の加工ユニットにより順次実施する
ように構成した順送り加工装置において、 カセット内に、カセットに対して上下摺動自在に構成さ
れたストリッパと、このストリッパと上下摺動自在に介
装されたパンチボデーと、このパンチボデーの下端部に
前記ストリッパの底部を貫通するように装着されたパン
チおよびパイロットピンと、被加工材挿入用の間隙を介
して前記パンチおよびパイロットピンと対向係合するよ
うに前記ホルダの下部に設けられたダイとを少なくとも
備えるように構成されたパンチ・ダイセットを設けると
共に、前記パンチボデー内に作動桿を軸方向相対移動可
能に嵌挿すると共に、この作動桿の上端部をパンチヘッ
ド若しくは付属構成部材の上端面から突出させ、作動桿
の下端部に設けた作動部材により、ばねを介して常時上
方に付勢されてなるパイロットピンをパンチおよびスト
リッパに対して軸方向に駆動するように構成したことを
特徴とする順送り加工装置。 - 【請求項2】 作動桿と作動部材とを軸方向相対移動可
能に係合させたことを特徴とする請求項1記載の順送り
加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24188292A JPH0687100A (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | 順送り加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24188292A JPH0687100A (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | 順送り加工装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0687100A true JPH0687100A (ja) | 1994-03-29 |
Family
ID=17080952
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24188292A Pending JPH0687100A (ja) | 1992-09-10 | 1992-09-10 | 順送り加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0687100A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102974692A (zh) * | 2012-08-17 | 2013-03-20 | 苏州吴中经济开发区搏宇模具加工厂 | 一种手机镜头连续冲压模的工作方法 |
CN103920816A (zh) * | 2014-04-28 | 2014-07-16 | 滁州品之达电器科技有限公司 | 多工位高精度塑壳断路器快速连续模及其自动化生产工艺 |
-
1992
- 1992-09-10 JP JP24188292A patent/JPH0687100A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102974692A (zh) * | 2012-08-17 | 2013-03-20 | 苏州吴中经济开发区搏宇模具加工厂 | 一种手机镜头连续冲压模的工作方法 |
CN103920816A (zh) * | 2014-04-28 | 2014-07-16 | 滁州品之达电器科技有限公司 | 多工位高精度塑壳断路器快速连续模及其自动化生产工艺 |
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