JP4239885B2 - プレス型及びプレス加工装置 - Google Patents

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本発明は、被加工物の両端部付近をプレス加工するためのプレス型及びこれを用いたプレス加工装置に関する。
プレス加工装置は、固定のボルスタと、ラム駆動源により駆動され上下方向に移動するラムと、これらボルスタ及びラムに装着されるプレス型とを備え、プレス型には、典型的にはボルスタに取り付けられる下型と、典型的にはラムに取り付けられる上型とが含まれる。使用の際には、ボルスタとラムとを接近させ、下型と上型との間に被加工物を挟むことにより、剪断、曲げ、絞り等のプレス加工を行う。このようなプレス加工を行うときには、通常、送り装置等を用いて被加工物をプレス型内に自動的に供給し、また、ラムとスライドカムとを連動させて、プレス型内における被加工物の位置決めを行っていた。
被加工物の形状が複雑で安定性に欠ける場合、スライドカムを利用した位置決めでは十分な精度を確保できない。このため、プレス型内で被加工物を精密に位置決めする必要がある場合には、プレス型に被加工物を保持することが要求されることがある。ところが、プレス型に被加工物を保持する必要を伴う場合、プレス型に対する被加工物の供給排出を自動的に行うことは困難となる。したがって、このような場合には、作業者が手作業でプレス型に対する被加工物の着脱を行う必要が生じ、加工効率を悪化させる問題を招いていた。
よって、本発明の目的は、従来技術に存する問題を解消して、被加工物の形状が複雑で安定性に欠けている場合でも、被加工物の確実な保持を実現しつつプレス型に対する被加工物の自動的な供給排出を可能とさせ、プレス加工時間の短縮を図ることにある。
本発明は、上記目的に鑑み、互いに対向して配置された第1の型及び第2の型と、被加工物を保持するための保持体とを備え、被加工物を予め保持した保持体を第1の型と第2の型との間に進入させて第1の型に装着し、保持体を第1の型に装着した状態でプレス加工を行い、案内溝及び案内レールのうちの一方を第1の型に設けると共に、案内溝及び案内レールのうちの他方を保持体に設け、案内溝と案内レールとの係合により保持体を第1の型に装着し、第1の型に設けられた案内溝又は案内レールに沿って保持体を第1の型に対して移動させることができるようになっており、第1の型に向かって延びるガイドピンを第2の型に設けると共に、ガイドピンを受容するガイド穴を保持体に設け、第1の型と第2の型とを接近させたときに、ガイドピンをガイド穴に受容させて、第1の型に設けられた案内溝又は案内レールに沿って保持体を移動させ、第2の型に対する保持体の位置決めを行わせるようになっているプレス型を提供する。
本発明のプレス型では、被加工物を予め保持した保持体を第1の型に装着することにより、第1の型に対する被加工物の保持を実現しているので、被加工物の形状が複雑で安定性に欠ける場合であっても、第1の型に対する被加工物の安定した保持を容易に実現でき、また、プレス型に対する被加工物の自動的な供給排出が可能となる。
上記プレス型において、案内溝及び案内レールのうちの一方を保持体に設け、案内溝及び案内レールのうちの他方を第1の型に設ければ、案内溝と案内レールとの係合により保持体を第1の型に装着することが可能となると共に、第1の型に設けられた案内溝又は案内レールに沿って保持体を第1の型に対して移動させることでプレス型に対する保持体及び被加工物の供給排出を行うことができる。特に、案内溝がアリ溝形断面を有し、案内レールがアリほぞ形断面を有することが好ましい。この場合、第2の型が第1の型から離れるときに、保持体が第2の型に付着して第1の型から取り外されることが防止される。
上記プレス型において、第1の型に向かって延びるガイドピンを第2の型に設けると共に、ガイドピンを受容するガイド穴を保持体に設ければ、第1の型と第2の型とを接近させたときにガイドピンをガイド穴に受容させることにより、第1の型に設けられた案内溝又は案内レールに沿って保持体を移動させ、第2の型に対する保持体の位置決めを行わせることが可能になる。
好ましい実施形態では、保持体は該保持体の固定壁に向かって弾性体により付勢されたクランプ爪を備え、クランプ爪と固定壁との間に被加工物を把持する。この場合、保持体に対する被加工物の着脱が容易になり、段取り作業に要する時間の短縮を図ることが可能になる。
さらに、本発明は、互いに接近離隔するラム及びボルスタと、第1の型及び第2の型を含むプレス型とを備え、ラム及びボルスタの一方に第1の型及び第2の型の一方を装着し且つラム及びボルスタの他方に第1の型及び第2の型の他方を装着し、対向する第1の型と第2の型との間で被加工物のプレス加工を行うプレス装置であって、被加工物を保持するための保持体をさらに備え、被加工物を予め保持した保持体を対向する第1の型と第2の型との間に進入させて第1の型に装着し、保持体を第1の型に装着した状態でプレス加工を行い、複数の第1の型及び複数の第2の型をそれぞれ直線上に並べて配置し、案内溝及び案内レールのうちの一方を前記保持体に設けると共に、案内溝及び案内レールのうちの他方を直線上に整列するように前記第1の型に設け、前記案内溝と前記案内レールとの係合により前記保持体を前記第1の型に装着し、前記第1の型に設けられ且つ直線上に整列した前記案内溝又は前記案内レールに沿って、前記保持体を一つの第1の型から隣接する第1の型へ移動させることができるようになっており、第1の型に向かって延びるガイドピンを第2の型に設けると共に、ガイドピンを受容するガイド穴を保持体に設け、第1の型と第2の型とを接近させたときに、ガイドピンをガイド穴に受容させて、第1の型に設けられた案内溝又は案内レールに沿って保持体を移動させ、第2の型に対する保持体の位置決めを行わせるようになっているプレス加工装置を提供する。
上記プレス加工装置は、上記プレス型と同様に、被加工物を予め保持した保持体を第1の型に装着することにより、第1の型に対する被加工物の保持を実現しているので、被加工物の形状が複雑で安定性に欠ける場合であっても、第1の型に対する被加工物の安定した保持を容易に実現でき、また、プレス加工装置に対する被加工物の自動的な供給排出が可能となる。
上記プレス加工装置において、複数の第1の型及び複数の第2の型をそれぞれ直線上に並べて配置し、案内溝及び案内レールのうちの一方を保持体に設けると共に、案内溝及び案内レールのうちの他方を直線上に整列するように第1の型に設ければ、案内溝と案内レールとの係合により保持体を第1の型に装着することが可能となる。また、第1の型に設けられた案内溝又は案内レールに沿って最も入口側に位置する第1の型と第2の型との間に保持体を進入させることにより、保持体を順送りで一つの第1の型から隣接する第1の型へ移動させることができるようになる。
また、本発明は、互いに接近離隔するラム及びボルスタと、第1の型及び第2の型を含むプレス型とを備え、ラム及びボルスタの一方に第1の型及び第2の型の一方を装着し且つラム及びボルスタの他方に第1の型及び第2の型の他方を装着し、対向する第1の型と第2の型との間で被加工物のプレス加工を行うプレス装置であって、被加工物を保持するための保持体をさらに備え、被加工物を予め保持した保持体を対向する第1の型と第2の型との間に進入させて第1の型に装着し、保持体を第1の型に装着した状態でプレス加工を行い、複数の第1の型及び複数の第2の型をそれぞれ直線上に並べて配置し、案内溝及び案内レールのうちの一方を前記保持体に設けると共に、案内溝及び案内レールのうちの他方を直線上に整列するように前記第1の型に設け、前記案内溝と前記案内レールとの係合により前記保持体を前記第1の型に装着し、前記第1の型に設けられ且つ直線上に整列した前記案内溝又は前記案内レールに沿って、前記保持体を一つの第1の型から隣接する第1の型へ移動させることができるようになっており、保持体の側面に、弾性体を介してスペーサが取り付けられており、第1の型に設けられ且つ直線上に整列した案内溝又は案内レールに沿って互いに隣接する保持体の間隔が調整可能になっているプレス加工装置を提供する。
上記プレス加工装置において、保持体の側面に、弾性体を介してスペーサが取り付けられていれば、第1の型に設けられた案内溝又は案内レールに沿って互いに隣接する二つの保持体の間隔が調整可能になる。これにより、例えば上述したように第2の型にガイドピンを設け且つ保持体にガイド穴を設けて第2の型に対する保持体の位置決めを可能とさせた場合に、隣接する保持体の位置に影響を受けることなくそれぞれの保持体の位置決めを行うことができるようになる。
本発明によれば、被加工物の形状が複雑で安定性に欠ける場合であっても、第1の型に対する被加工物の安定した保持を容易に実現でき、プレス型に対する被加工物の自動的な供給排出が可能となるので、プレス加工時間の短縮を図ることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の間隙測定装置の実施形態について説明する。
図1及び図2を参照すると、プレス型11は、互いに対向する上型13及び下型15と、上型13と下型15との相対運動を案内するガイドポスト17と、下型15に対して装着及び取り外し可能な保持体19とを備える。
上型13は、バッキングプレート21と、バッキングプレート21に固定されたポンチプレート23と、ポンチプレート23の下方に配置されているストリッパプレート25とを含んでいる。ストリッパプレート25の四隅には、それぞれ、上方に延びるショルダボルト27が固定されており、各ショルダボルト27は、ポンチプレート23を貫通し、その頭部がバッキングプレート21に摺動可能に保持されている。また、ストリッパプレート25とポンチプレート23との間にはショルダボルト27の周囲を螺旋状に延びるコイルばね29が配設されている。すなわち、ストリッパプレート25は、コイルばね29によってポンチプレート23から離れる方向に付勢され、バッキングプレート21及びポンチプレート23に対してショルダボルト27の長手軸線に沿って移動可能になっている。
ポンチプレート23には、下方に向かって延びるプレス加工のためのポンチ35が支持されており、ストリッパプレート25に形成された貫通穴37に受容されている。ポンチ35は、プレス加工の種類や所望される加工形状に応じて様々なタイプのものが使用され得る。さらに、ポンチプレート23には、下方に向かって延びる二つのガイドピン31が支持されており、ストリッパプレート25に形成された貫通穴33に受容されている。なお、ガイドピン31の先端はポンチ35の先端よりも下方に位置すべきことに留意されたい。
下型15は、ダイスホルダ39と、ダイスホルダ39上に固定され且つ凹状の穴を有したダイス41とを含んでいる。ダイスホルダ39には、上型13のバッキングプレート21から延びるガイドポスト17を受容する穴39aが形成されており、この穴39aによってガイドポスト17が案内され、上型13が下型15に対して予め定められた軌道に沿って上下動するようになっている。さらに、ダイスホルダ39には、被加工物Wの送り方向に延びる溝43が形成されている。この溝43内には、コイルばね47によって上方に付勢されているリフタ45が収容されており、リフタ45は溝43内を上下方向に移動できるようになっている。リフタ45の上面には、被加工物Wの送り方向に延び且つ略T字形状のアリほぞ形断面を有した案内レール49が設けられている。
ダイス41には、ポンチ35と対応する位置に凹部が形成されており、上型13と下型15とが接近したときに、この凹部にポンチ35の先端が進入することにより、被加工物Wの剪断、曲げ、絞り等のプレス加工が行われる。ダイス41としては、プレス加工の種類や所望される加工形状等におうじて様々な形状の凹部を有したものが用いられ得る。
保持体19は、被加工物Wを保持するためのものであり、被加工物Wを予め保持した状態で下型15に装着される。図3及び図4に拡大して詳しく示されているように、保持体19は、略直方体形状をしており、その底部には、長手方向に延び且つ略T字形状のアリ溝形断面を有した案内溝51が形成され、下型15のアリほぞ形断面の案内レール49を受容できるようになっている。すなわち、保持体19は、上型13と下型15との間に保持体19を水平方向に進入させて下型15の案内レール49と保持体19の案内溝51とを係合させることにより、下型15に装着され、案内レール49に沿って下型15に対して移動できるようになっている。
また、保持体19の長手方向の両端部付近には、上型13のガイドピン31を受容するためのガイド穴53が形成されており、その内周面には入口がラッパ状に拡がっているガイドブッシュ55が装着されている。このように、ガイド穴53の内周面の入口はラッパ状に拡大されているので、ガイドピン31の中心軸線とガイド穴53の中心軸線の位置が案内レール49に沿った方向に多少ずれていても、ガイドピン31はラッパ状に拡がったガイド穴53の入口に収容される。さらに、ガイドピン31をガイド穴53に挿入していけば、ガイドブッシュ55の内周面がカムとして機能して、ガイドピン31とガイド穴53とが同軸になるように保持体19を案内レール49に沿って移動させることができる。
保持体19の上部には、凹部19aが形成されており、この凹部19a内に一対のクランプ爪57が収容されている。一対のクランプ爪57の間には、コイルばねやゴム等の弾性体59が配設されており、クランプ爪57を凹部19aの側壁(すなわち、固定壁19b)に向けて付勢している。このような構成により、このクランプ爪57と固定壁19bとの間に、被加工物Wをしっかりと保持できる一方で、被加工物Wの取り外しが容易になっている。
また、保持体19の長手方向の一端部には、スペーサ61が取り付けられている。スペーサ61は、保持体19の端面から離間した状態で保持体19に対して接近離隔可能に支持されている。例えば、図3に示されているように、保持体19の端面とスペーサ61との間にコイルばね等の弾性体63を挟んだ状態でボルト65によりスペーサ61を保持体19に取り付け、保持体19の端面とボルト65の頭部との間に挟持した円筒状スリーブ67に沿って保持体19の端面とボルト65の頭部との間でスペーサ61が移動できるようにする。なお、円筒状スリーブ67周りにスペーサ61が回転することを防止するために、両端部をそれぞれ保持体19の端面とスペーサ61とに挿入した回転防止ピン69を設けることが好ましい。
次に、図5を参照して、本発明のプレス型11を利用したプレス加工装置71について説明する。プレス加工装置71は、固定のボルスタ73と、ラム駆動源(図示せず)により駆動され且つボルスタ73に対して接近離隔する方向に移動するラム75と、互いに対向する上型13と下型15とが対になって構成されたプレス型11と、被加工物Wを予め保持した保持体19をプレス型11の間に供給する送り装置77とを備える。ボルスタ73及びラム75は、上下方向に対向して配置され、ボルスタ73が下側に、ラム75が上側に位置している。ラム駆動源は、例えば、クランクシャフトを介してラムと接続されたモータからなり、側方への動きを拘束されたラムを上下方向に移動させるものである。送り装置77は、例えば、往復動することにより保持体19をプレス型11の間に供給するプッシャによって構成される。
図5に示されているプレス加工装置71では、複数の下型15がボルスタ73上に取り付けられていると共に、複数の上型13が各下型15と対向するようにラム75上に取り付けられている。したがって、ラム75の一回の往復動で複数の被加工物Wを同時にプレス加工することができる。複数の下型15は、その案内レール49が送り装置77の送り方向に沿った直線上に整列するように配置され、複数の上型13は、下型15と対向するように送り装置77の送り方向に沿った直線上に整列して配置される。このように複数の下型15の案内レール49が送り装置77の送り方向に沿った直線上に整列している構成により、送り装置77によって一つのプレス型11の間に進入させられた保持体19は、直線上に整列した案内レール49に沿って一つのプレス型11から隣接するプレス型11へ移動できるようになる。なお、各プレス型は、プレス加工工程の進行に対応した順序で配置されているものとする。
次に、図5に示されているプレス加工装置71の動作について説明する。
ラム75が上死点に移動しているときに、被加工物Wを予め保持した保持体19が、送り装置77によって、プレス加工装置71において最も上流側(図5において最左側)に位置するプレス型11の上型13と下型15の間に水平方向に進入させられる。このとき、下型15の案内レール49と保持体19の案内溝51とが係合して、保持体19は、下型15に装着され、送り装置77によって案内レール49に沿ってプレス型11内の所定の位置まで移動させられる。また、最も上流側のプレス型11に装着されていた保持体19は、新しく装着された保持体19によって押し出され、最も上流側のプレス型11から取り外される。同時に、最も上流側のプレス型11から押し出された保持体は、直線上に整列した案内レール49に沿って送り装置77の送り方向に隣接するプレス型11の上型13と下型15との間に進入し、そのプレス型11に装着される。このとき、保持体19のスペーサ61は、それが取り付けられている保持体19の端面から最も離れた状態で、送り方向に隣接する保持体19の端面に接触している。
次に、ラム駆動源によって、ラム75がボルスタ73に向かって下降を開始すると、上型13と下型15とが接近し、スリッパプレート25が保持体19又は保持体19に保持された被加工物Wに接触する。すると、スリッパプレート25は、被加工物Wが下型15のダイス41の上面に接触するまで、保持体19を介して、コイルばね47の付勢力に抗してリフタ45を下方に押し下げる。被加工物Wがダイス41に接触した状態でラム75をさらに下降させると、ストリッパプレート25は、ダイス41からの反力により、ポンチプレート23に押し付けられる。なお、このとき、ショルダボルト27は、ストリッパプレート25と共に、ポンチプレート23及びバッキングプレート21に対して上向きに相対移動する。
ストリッパプレート25がポンチプレート23に接近すると、ガイドピン31及びポンチ35がストリッパプレート25の貫通穴37から下型15に向けて突出する。ガイドピン31の先端は、ポンチ35の先端よりも下方に位置しているので、ポンチ35が被加工物Wに接触するよりも先に、保持体19に接触する。ガイドピン31は、保持体19のガイド穴53のラッパ状入口に挿入され、下降するに伴って、ガイドブッシュ55の内周面のカム作用で、ガイドピン31の中心軸線とガイド穴53の中心軸線とが一致するように下型15の案内レール49に沿って保持体19を移動させる。
これにより、上型13(特にそのポンチ35)に対する保持体19及び被加工物Wの正確な位置決めがなされる。また、同時に、下型15(特にそのダイス41)に対する保持体19及び被加工物Wの正確な位置決めがなされる。製造誤差による保持体19の長さのばらつきやプレス型11の設置位置の誤差等により、隣接する二つの保持体19の間隔と設計間隔との間に誤差が生じることがあるが、この場合、スペーサ61が隣接する保持体19の端面から離れる方向に移動したり、弾性体63を収縮させてスペーサ61が取り付けられている側の保持体19の端面に向かって接近したりすることにより、その誤差を吸収することができ、正確な位置決めを可能とさせる。
ラム75がさらに下降して上型13と下型15とがさらに接近すると、ストリッパプレート25がポンチプレート23に完全に接触し、上型13のポンチ35が被加工物Wを押圧してプレス加工が行われる。例えば、曲げ加工や絞り加工の場合には、被加工物Wはダイス41の凹部の表面形状に沿った形状に変形される。また、剪断加工の場合には、ポンチ35が被加工物Wを貫通し、ポンチ35の断面形状と相似の穴が被加工物Wに形成される。
ラム75が下死点まで下降してプレス加工が終了すると、ラム75は上昇に転じ、ストリッパプレート25がポンチプレート23から離れ、ストリッパプレート25で被加工物Wを下方に押圧しつつポンチ35が被加工物Wから離れる。そして、さらにラム75が上昇することでストリッパプレート25による被加工物W及び保持体19に対する押圧が弱まり、リフタ45が再び上昇して初期位置に復帰し、プレス加工の1サイクルが完了する。なお、保持体19はアリ継部(すなわち、アリ溝及びアリほぞの係合部)により下型15に装着されているので、上型13に付着して下型15から上方に取り外されることはない。
次に、送り装置77によって、プレス加工装置71の最も上流側のプレス型11の上型13と下型15の間に、新たな被加工物Wを保持した保持体19が供給される。同時に、この新たな保持体19が、スペーサ61を介して、上記のように加工された被加工物Wを保持した保持体19を案内レール49に沿って下流側に押圧して、最も上流側のプレス型11から下流側のプレス型11に向かって排出する。すなわち、直線上に整列した案内レール49の上流側のプレス型11から排出された保持体19は隣接する下流側のプレス型11に供給されることになる。
このようにして、保持体19は直線上に整列した案内レール49に沿って順次隣接するプレス型11に移動していき、各プレス型11による各種のプレス加工を受け、全てのプレス加工を終えると、最も下流側のプレス型11からプレス加工装置71の外部に排出される。そして、加工済み被加工物Wを保持体19から取り外した後、再び新たな被加工物Wがその保持体19に保持され、その保持体19が最も上流側のプレス型11に供給され、上記と同様の動作が繰り返される。
以上、図示された実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は図示される実施形態に限定されるものではない。例えば、図1及び図2に示されているプレス型11では、下型15に案内レール49が設けられ、保持体19に案内溝51が設けられているが、下型15に案内溝を設け、保持体19に案内レールを設けるようにしてもよい。また、保持体19による被加工物Wの保持もクランプ爪57に代えてボルトなどを用いて行ってもよい。さらに、上記実施形態では、下型15にダイス41が配置され、上型13にポンチ35が配置されているが、上型13にダイスが設けられ、下型15にポンチが設けられてもよい。加えて、保持体19を下型15ではなく、上型13に装着するようにすることも可能である。また、図5に示されている実施形態において、ボルスタ73を上側に配置し、ラム75を下側に配置することも可能である。
本発明のプレス型を保持体進行方向に見た正面図である。 図1の線II−IIに沿ったプレス型の断面図である。 保持体の平面図である。 図3の線IV−IVに沿った保持体の断面図である。 本発明のプレス型を保持体進行方向に複数並置したプレス加工装置を示す線図である。
符号の説明
11…プレス型
13…上型
15…下型
19…保持体
19b…固定壁
31…ガイドピン
49…案内レール
51…案内溝
53…ガイド穴
57…クランプ爪
59…弾性体
61…スペーサ
63…弾性体
71…プレス加工装置
73…ボルスタ
75…ラム

Claims (6)

  1. 互いに対向して配置された第1の型及び第2の型を含み、第1の型と第2の型との間で被加工物のプレス加工を行うプレス型であって、
    被加工物を保持するための保持体をさらに備え、被加工物を予め保持した保持体を前記第1の型と前記第2の型との間に進入させて前記第1の型に装着し、前記保持体を前記第1の型に装着した状態でプレス加工を行い、
    案内溝及び案内レールのうちの一方を前記第1の型に設けると共に、案内溝及び案内レールのうちの他方を前記保持体に設け、前記案内溝と前記案内レールとの係合により前記保持体を前記第1の型に装着し、前記第1の型に設けられた前記案内溝又は前記案内レールに沿って前記保持体を前記第1の型に対して移動させることができるようになっており、
    前記第1の型に向かって延びるガイドピンを前記第2の型に設けると共に、該ガイドピンを受容するガイド穴を前記保持体に設け、前記第1の型と前記第2の型とを接近させたときに、前記ガイドピンを前記ガイド穴に受容させて、前記第1の型に設けられた前記案内溝又は前記案内レールに沿って前記保持体を移動させ、前記第2の型に対する前記保持体の位置決めを行わせるようになっていることを特徴とするプレス型。
  2. 前記案内溝はアリ溝形断面を有し、前記案内レールはアリほぞ形断面を有する請求項に記載のプレス型。
  3. 前記保持体は該保持体の固定壁に向かって弾性体により付勢されたクランプ爪を備え、前記クランプ爪と前記固定壁との間に被加工物を把持する、請求項1又は請求項2に記載のプレス型。
  4. 互いに接近離隔するラム及びボルスタと、第1の型及び第2の型を含むプレス型とを備え、ラム及びボルスタの一方に第1の型及び第2の型の一方を装着し且つラム及びボルスタの他方に第1の型及び第2の型の他方を装着し、対向する第1の型と第2の型との間で被加工物のプレス加工を行うプレス装置であって、
    被加工物を保持するための保持体をさらに備え、被加工物を予め保持した保持体を前記対向する第1の型と第2の型との間に進入させて前記第1の型に装着し、前記保持体を前記第1の型に装着した状態でプレス加工を行い、
    複数の第1の型及び複数の第2の型をそれぞれ直線上に並べて配置し、案内溝及び案内レールのうちの一方を前記保持体に設けると共に、案内溝及び案内レールのうちの他方を直線上に整列するように前記第1の型に設け、前記案内溝と前記案内レールとの係合により前記保持体を前記第1の型に装着し、前記第1の型に設けられ且つ直線上に整列した前記案内溝又は前記案内レールに沿って、前記保持体を一つの第1の型から隣接する第1の型へ移動させることができるようになっており、
    前記第1の型に向かって延びるガイドピンを前記第2の型に設けると共に、該ガイドピンを受容するガイド穴を前記保持体に設け、前記第1の型と前記第2の型とを接近させたときに、前記ガイドピンを前記ガイド穴に受容させて、前記第1の型に設けられた前記案内溝又は前記案内レールに沿って前記保持体を移動させ、前記第2の型に対する前記保持体の位置決めを行わせるようになっていることを特徴としたプレス加工装置。
  5. 前記保持体の側面に、弾性体を介してスペーサが取り付けられており、前記第1の型に設けられ且つ直線上に整列した案内溝又は案内レールに沿って互いに隣接する保持体の間隔が調整可能になっている、請求項4に記載のプレス加工装置。
  6. 互いに接近離隔するラム及びボルスタと、第1の型及び第2の型を含むプレス型とを備え、ラム及びボルスタの一方に第1の型及び第2の型の一方を装着し且つラム及びボルスタの他方に第1の型及び第2の型の他方を装着し、対向する第1の型と第2の型との間で被加工物のプレス加工を行うプレス装置であって、
    被加工物を保持するための保持体をさらに備え、被加工物を予め保持した保持体を前記対向する第1の型と第2の型との間に進入させて前記第1の型に装着し、前記保持体を前記第1の型に装着した状態でプレス加工を行い、
    複数の第1の型及び複数の第2の型をそれぞれ直線上に並べて配置し、案内溝及び案内レールのうちの一方を前記保持体に設けると共に、案内溝及び案内レールのうちの他方を直線上に整列するように前記第1の型に設け、前記案内溝と前記案内レールとの係合により前記保持体を前記第1の型に装着し、前記第1の型に設けられ且つ直線上に整列した前記案内溝又は前記案内レールに沿って、前記保持体を一つの第1の型から隣接する第1の型へ移動させることができるようになっており、
    前記保持体の側面に、弾性体を介してスペーサが取り付けられており、前記第1の型に設けられ且つ直線上に整列した案内溝又は案内レールに沿って互いに隣接する保持体の間隔が調整可能になっていることを特徴としたプレス加工装置。
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