JPH06868B2 - ゴム組成物 - Google Patents
ゴム組成物Info
- Publication number
- JPH06868B2 JPH06868B2 JP62009956A JP995687A JPH06868B2 JP H06868 B2 JPH06868 B2 JP H06868B2 JP 62009956 A JP62009956 A JP 62009956A JP 995687 A JP995687 A JP 995687A JP H06868 B2 JPH06868 B2 JP H06868B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- equivalent diameter
- carbon black
- aggregate
- surface area
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K3/00—Use of inorganic substances as compounding ingredients
- C08K3/02—Elements
- C08K3/04—Carbon
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、タイヤトレッド用として好適な性能特性を備
えるゴム組成物に関する。
えるゴム組成物に関する。
ゴム補強用のカーボンブラツクには具備特性に応じた多
様の品種があり、これらの品種特性が配合するゴム組成
物の諸性能を決定づける主要な因子となる。このため、
通常、ゴム成分との配合にあたっては部材用途に適合す
る品種特性のカーボンブラックを選定使用する手段が慣
用されている。
様の品種があり、これらの品種特性が配合するゴム組成
物の諸性能を決定づける主要な因子となる。このため、
通常、ゴム成分との配合にあたっては部材用途に適合す
る品種特性のカーボンブラックを選定使用する手段が慣
用されている。
たとえば、タイヤトレッドのように苛酷な走行条件下で
高度の耐摩耗性が要求されるゴム部材に対しては、SA
F(N110)、ISAF(N220)、HAF(N3
30)など粒子径が小さく、比表面積の大きなカーボン
ブラックを適用することが有効とされている。
高度の耐摩耗性が要求されるゴム部材に対しては、SA
F(N110)、ISAF(N220)、HAF(N3
30)など粒子径が小さく、比表面積の大きなカーボン
ブラックを適用することが有効とされている。
ところが、この種ハード領域に属するカーボンブラック
の使用は、ゴム配合時の分散加工性を損ねるうえに配合
ゴムの発熱性を増大する性癖がある。このうち分散加工
性の低下は、ゴム成分への練り混み過程において混練物
の硬度が著増してきて円滑な均質分散が阻害される現象
で、混練に要するエネルギーや時間が増大するばかりで
なく配合ゴムの品質特性を劣化させる要因となる。一
方、発熱性の増大は、走行中にヒステリシスロスに基づ
くタイヤ内部の蓄熱作用をもたらし、内部構造の破壊あ
るいは構成材料の老化を促進させる等の危険を招く。
の使用は、ゴム配合時の分散加工性を損ねるうえに配合
ゴムの発熱性を増大する性癖がある。このうち分散加工
性の低下は、ゴム成分への練り混み過程において混練物
の硬度が著増してきて円滑な均質分散が阻害される現象
で、混練に要するエネルギーや時間が増大するばかりで
なく配合ゴムの品質特性を劣化させる要因となる。一
方、発熱性の増大は、走行中にヒステリシスロスに基づ
くタイヤ内部の蓄熱作用をもたらし、内部構造の破壊あ
るいは構成材料の老化を促進させる等の危険を招く。
このようなことから、粒子径の小さい(比表面積大)カ
ーボンブラックを用いてゴム成分への分散加工性を向上
させ、最終的に高耐摩耗性と低発熱性とを同時に付与す
ることができればタイヤトレッド部材として理想的なゴ
ム性能となる。
ーボンブラックを用いてゴム成分への分散加工性を向上
させ、最終的に高耐摩耗性と低発熱性とを同時に付与す
ることができればタイヤトレッド部材として理想的なゴ
ム性能となる。
出願人はカーボンブラックの特性面から上述した背反ゴ
ム性能を改善する研究を試み、その成果として微細な粒
子径を有しながら相対的にブロードなアグリゲートサイ
ズ分布を備えるカーボンブラックを配合した大型タイヤ
トレッド用として好適なゴム組成物をすでに開発した
(特願昭61−256944号)。
ム性能を改善する研究を試み、その成果として微細な粒
子径を有しながら相対的にブロードなアグリゲートサイ
ズ分布を備えるカーボンブラックを配合した大型タイヤ
トレッド用として好適なゴム組成物をすでに開発した
(特願昭61−256944号)。
本発明は、引続き問題点の解消に努めた結果、凝集体ス
トークス相当径分布において特定範囲の2点の極大点を
もつカーボンブラックを適用すると、配合ゴム組成物に
タイヤトレッド用として好適な性能特性が付与しえる事
実を解明して開発に至ったものである。
トークス相当径分布において特定範囲の2点の極大点を
もつカーボンブラックを適用すると、配合ゴム組成物に
タイヤトレッド用として好適な性能特性が付与しえる事
実を解明して開発に至ったものである。
すなわち、本発明は高耐摩耗性に代表される補強性能と
低発熱性、高反発弾性などの動的性能を同時に有効改善
したゴム組成物を提供するもので、その構成は窒素吸着
比表面積(N2SA)が70〜185m2/gのハード領
域に属し、かつ2点の極大値をもつ凝集体ストークス相
当径分布であって下記(1)式で算出される距離差値
(L)が下記(2)式を満足するアグリゲート特性範囲
のカーボンブラックをゴム成分100重量部に対し35
〜100重量部の割合で配合してなることを特徴とす
る。
低発熱性、高反発弾性などの動的性能を同時に有効改善
したゴム組成物を提供するもので、その構成は窒素吸着
比表面積(N2SA)が70〜185m2/gのハード領
域に属し、かつ2点の極大値をもつ凝集体ストークス相
当径分布であって下記(1)式で算出される距離差値
(L)が下記(2)式を満足するアグリゲート特性範囲
のカーボンブラックをゴム成分100重量部に対し35
〜100重量部の割合で配合してなることを特徴とす
る。
L(nm)=2−1………………(1) 20≦L≦110−0.3(N2SA)……(2) 但し、(1)式の1は遠心沈降法による凝集体ス
トークス相当径分布における第1極大点の相当径(nm)、
2は、前記凝集体ストークス相当径における第2
極大点の相当径(nm)を指す。
トークス相当径分布における第1極大点の相当径(nm)、
2は、前記凝集体ストークス相当径における第2
極大点の相当径(nm)を指す。
上記カーボンブラックの特性項目のうち、窒素吸着比表
面積(N2SA)が70〜185m2/gの粒子範囲は、通常の
HAF(N330)からSAF(N110)に至るハー
ド品種と同等の領域に位置し、配合ゴムに高度の耐摩耗
性を付与するための前提要件となる。この特性値(N2SA)
が70m2/g未満ではタイヤトレッドに耐える高耐摩耗
性を付与することができず、また185m2/gを越える
と分散加工性が悪化する。
面積(N2SA)が70〜185m2/gの粒子範囲は、通常の
HAF(N330)からSAF(N110)に至るハー
ド品種と同等の領域に位置し、配合ゴムに高度の耐摩耗
性を付与するための前提要件となる。この特性値(N2SA)
が70m2/g未満ではタイヤトレッドに耐える高耐摩耗
性を付与することができず、また185m2/gを越える
と分散加工性が悪化する。
(1)式および(2)式により導き出される距離指値
(L)に関する選択特性は、本発明を構成するカーボン
ブラックがもつ独特の2点の極大値をもつ凝集体ストー
クス相当径分布によって特長づけられるもので、前記分
布が図のような第1極大点(A)と第2極大点(B)を
示すアグリケート特性が要件となる。そして、(2)式
で与えられる範囲のL値を満足する場合にタイヤトレッ
ド用として要求されるゴム性能が効果的に付与される。
この値がL>110−0.3(N2SA)の領域では補強性能の
低下が著しくなり、一方、L<20の領域ではゴムに対
する分散加工性が悪化するとともに配合ゴムの動的性能
が十分に向上しない。
(L)に関する選択特性は、本発明を構成するカーボン
ブラックがもつ独特の2点の極大値をもつ凝集体ストー
クス相当径分布によって特長づけられるもので、前記分
布が図のような第1極大点(A)と第2極大点(B)を
示すアグリケート特性が要件となる。そして、(2)式
で与えられる範囲のL値を満足する場合にタイヤトレッ
ド用として要求されるゴム性能が効果的に付与される。
この値がL>110−0.3(N2SA)の領域では補強性能の
低下が著しくなり、一方、L<20の領域ではゴムに対
する分散加工性が悪化するとともに配合ゴムの動的性能
が十分に向上しない。
本発明に適用されるカーボンブラックの各特性値は、下
記の測定方法によって得られる値とする。
記の測定方法によって得られる値とする。
(1) 窒素吸着比表面積(N2SA) ASTM D3037−78“Standard Methods of Te
sting Carbon Black Surface Area by Nitrogen Adsorp
tion″,Method Bによる。この方法で測定したIRB
#5の窒素吸着比表面積(N2SA)は80.3m2/gとなる。
sting Carbon Black Surface Area by Nitrogen Adsorp
tion″,Method Bによる。この方法で測定したIRB
#5の窒素吸着比表面積(N2SA)は80.3m2/gとなる。
(2) 遠心沈降法による凝集体ストークス相当径分布
(1、2) JIS K6221(1975)6.2.1項A法に基
づいて乾燥したのち精秤採取したカーボンブラック試料
を少量の界面活性剤(分散媒)を含む20%エタノール
水溶液と混合してカーボンブラック濃度50mg/の分
散液を作成し、超音波で十分に分散させて試料とする。
ディスク・セントリフュージ装置(英国Joyes Loedl社
製)を8000rpmの回転速度に設定し、スピン液(2
%グリセリン水溶液)を10m加えたのち1mのバッ
ファー液(エタノール水溶液)を注入する。ついで試料
液0.5mを注射器で加えて遠心沈降を開始し、同時に記
録計を作動させて光学的に凝集体ストークス相当径の分
布曲線を作成する。得られた分布曲線の極大点に対応す
るストークス相当径をとする。
(1、2) JIS K6221(1975)6.2.1項A法に基
づいて乾燥したのち精秤採取したカーボンブラック試料
を少量の界面活性剤(分散媒)を含む20%エタノール
水溶液と混合してカーボンブラック濃度50mg/の分
散液を作成し、超音波で十分に分散させて試料とする。
ディスク・セントリフュージ装置(英国Joyes Loedl社
製)を8000rpmの回転速度に設定し、スピン液(2
%グリセリン水溶液)を10m加えたのち1mのバッ
ファー液(エタノール水溶液)を注入する。ついで試料
液0.5mを注射器で加えて遠心沈降を開始し、同時に記
録計を作動させて光学的に凝集体ストークス相当径の分
布曲線を作成する。得られた分布曲線の極大点に対応す
るストークス相当径をとする。
この測定方法による ASTM D−24Standard ref
erence Black C−3 N234のは80nmとな
る。
erence Black C−3 N234のは80nmとな
る。
本発明に適用されるカーボンブラックは、2点の極大点
をもつストークス相当径の分布を持ち、得られた分布曲
線のうち、第1極大点(図のA点)に対応する相当径(n
m)を1、第2極大点(図のB点)に対応する相当
径(nm)を2とする。
をもつストークス相当径の分布を持ち、得られた分布曲
線のうち、第1極大点(図のA点)に対応する相当径(n
m)を1、第2極大点(図のB点)に対応する相当
径(nm)を2とする。
これらの特性を具備するカーボンブラックは、頭部に燃
焼バーナーおよび原料油噴射ノズルを備える燃焼室とこ
れに連続する熱分解導管とから構成された発生部を2系
列設け、両発生部の熱分解導管を円筒状の主反応ゾーン
に収斂会合したY字型構造のオイルファーネス炉を用
い、別系列で発生したカーボンブラック中間生成ガス流
を主反応ゾーンに同時に高速導入して相互衝突させる方
法(特開昭59−49267号)によつて製造される。
焼バーナーおよび原料油噴射ノズルを備える燃焼室とこ
れに連続する熱分解導管とから構成された発生部を2系
列設け、両発生部の熱分解導管を円筒状の主反応ゾーン
に収斂会合したY字型構造のオイルファーネス炉を用
い、別系列で発生したカーボンブラック中間生成ガス流
を主反応ゾーンに同時に高速導入して相互衝突させる方
法(特開昭59−49267号)によつて製造される。
この際、凝集体ストークス相当径分布に2点の極大値を
もつアグリケート構造ならびに2と1の距
離差値(L)の調整は各系列の発生条件を制御すること
によりおこなわれる。また、窒素吸着比表面積(N2SA)の
調整は、生成カーボンブラック流の炉内滞留時間を制御
することによつておこなうことができる。
もつアグリケート構造ならびに2と1の距
離差値(L)の調整は各系列の発生条件を制御すること
によりおこなわれる。また、窒素吸着比表面積(N2SA)の
調整は、生成カーボンブラック流の炉内滞留時間を制御
することによつておこなうことができる。
上記のカーボンブラックは、常法に従い天然ゴム、スチ
レンブタジエンゴム、ポリブタジエンゴム、イソプレン
ゴム、ブチルゴムその他常用カーボンブラックで補強可
能な各種合成ゴム、混合ゴムなどのエラストマーに配合
される。カーボンブラックの配合比率は、ゴム成分10
0重量部に対し35〜100重量部の割合とし、加硫
剤、加硫促進剤、老化防止剤、加硫助剤、軟化剤、可塑
剤等の必要成分とともに添加混練して本発明のタイトレ
ッド用ゴム組成物を得る。
レンブタジエンゴム、ポリブタジエンゴム、イソプレン
ゴム、ブチルゴムその他常用カーボンブラックで補強可
能な各種合成ゴム、混合ゴムなどのエラストマーに配合
される。カーボンブラックの配合比率は、ゴム成分10
0重量部に対し35〜100重量部の割合とし、加硫
剤、加硫促進剤、老化防止剤、加硫助剤、軟化剤、可塑
剤等の必要成分とともに添加混練して本発明のタイトレ
ッド用ゴム組成物を得る。
カーボンブラックの一定比表面積当りのアグリゲートサ
イズ分布は、配合ゴムに対する分散加工性、耐摩耗性お
よび発熱性の付与に大きく関与する。本発明に適用され
るカーボンブラックは凝集体ストークス相当径の分布曲
線に2つの極大点を有しており、このうち第1極大点の
相当径(1)は同等の窒素吸着比表面積(N2SA)に
位置する従来品種のカーボンブラックの平均相当径より
若干小さく、第2極大点の相当径(2)は相対的
に大きい凝集体性状を備えている。この特異な凝集体性
状が前提特性となる高窒素吸着比表面積(N2SA 7
0〜185m2/g)と相俟つて配合ゴムに高度の補強性
能を維持しながら改善された分散加工性ならびに低発熱
性を付与するために効果的に作用する。
イズ分布は、配合ゴムに対する分散加工性、耐摩耗性お
よび発熱性の付与に大きく関与する。本発明に適用され
るカーボンブラックは凝集体ストークス相当径の分布曲
線に2つの極大点を有しており、このうち第1極大点の
相当径(1)は同等の窒素吸着比表面積(N2SA)に
位置する従来品種のカーボンブラックの平均相当径より
若干小さく、第2極大点の相当径(2)は相対的
に大きい凝集体性状を備えている。この特異な凝集体性
状が前提特性となる高窒素吸着比表面積(N2SA 7
0〜185m2/g)と相俟つて配合ゴムに高度の補強性
能を維持しながら改善された分散加工性ならびに低発熱
性を付与するために効果的に作用する。
頭部にウインドボックスを介して燃焼バーナーおよび原
料油噴射ノズルを同軸的に装着した燃焼室(内径550
mm、長さ1100mm、このうち円錐部分200mmと熱分
解導管(内径90mm、長さ700mm)を備える2系列の
発生部を、内径300mm、長さ4000mmの後段広径部
位と内径130mm、長さ700mmの前段狭径部位を連設
した主反応ゾーンの全面に交角60°で収斂結合させた
Y字型構造のオイルファーネス炉を設置した。
料油噴射ノズルを同軸的に装着した燃焼室(内径550
mm、長さ1100mm、このうち円錐部分200mmと熱分
解導管(内径90mm、長さ700mm)を備える2系列の
発生部を、内径300mm、長さ4000mmの後段広径部
位と内径130mm、長さ700mmの前段狭径部位を連設
した主反応ゾーンの全面に交角60°で収斂結合させた
Y字型構造のオイルファーネス炉を設置した。
原料油には比重(15/4℃)1.0703、粘度(エングラ
ー、40/20℃)2.10、ベンゼン不溶分0.03%、相関
係数(BMCI)140、初期沸点103℃の芳香族炭
化水素油を、また燃料油としては比重(15/4℃)0.
903、粘度(CST50℃)16.1、残炭分5.4%、硫黄分
1.8%、引火点96℃の炭化水素油を用いた。
ー、40/20℃)2.10、ベンゼン不溶分0.03%、相関
係数(BMCI)140、初期沸点103℃の芳香族炭
化水素油を、また燃料油としては比重(15/4℃)0.
903、粘度(CST50℃)16.1、残炭分5.4%、硫黄分
1.8%、引火点96℃の炭化水素油を用いた。
上記の反応炉、原料油および燃料油を用い、表Iに示し
た発生条件を適用して本発明で使用する特性範囲のカー
ボンブラック(7種類)を製造した。
た発生条件を適用して本発明で使用する特性範囲のカー
ボンブラック(7種類)を製造した。
表IIに製造された各カーボンブラックの窒素吸着比表面
積(N2SA)および凝集体ストークス相当径、計算値(L)
などを示した。
積(N2SA)および凝集体ストークス相当径、計算値(L)
などを示した。
なお、表IIのうち比較例として示したRun.No.8〜12
は、従来技術により製造された実施例と同等水準の窒素
吸着比表面積(N2SA)を有するカーボンブラックで、いず
れも1点の極大値をもつ凝集体ストークス相当径分布を
示すものである。
は、従来技術により製造された実施例と同等水準の窒素
吸着比表面積(N2SA)を有するカーボンブラックで、いず
れも1点の極大値をもつ凝集体ストークス相当径分布を
示すものである。
次に、表IIの各種カーボンブラックを表IIIに示す配合
比率で天然ゴムに配合した。
比率で天然ゴムに配合した。
表IIIの配合物を145℃の温度で40分間加硫した得
たゴム組成物につき、各種のゴム特性を測定した。結果
を表IIの配合カーボンブラックRun.No.に対応させて表I
Vに示した。
たゴム組成物につき、各種のゴム特性を測定した。結果
を表IIの配合カーボンブラックRun.No.に対応させて表I
Vに示した。
なお、ゴム特性の測定方法および測定条件は下記によっ
た。
た。
(1) 摩耗量 ランボーン摩耗試験機(機械式スリップ機構)を用い、
次の条件で測定した。
次の条件で測定した。
試験片:厚さ10mm、外径44mm、 エメリーホイール:GCタイプ、粒度80、硬度H 添加カーボランダム粉:粒度80#、添加量約9g/分 エメリーホイール面と試験片の相対スリップ率: 24%、60% 試験片回転数:535rpm 試験荷重:4kg (2) 発熱度 ASTM D623−78(グッドリッチフレキソメー
ター使用)によった。
ター使用)によった。
(3) ムーニー粘度 JIS K6300「未加硫ゴム物理試験方法」によっ
た。
た。
(4)その他 すべてJIS K6301「加硫ゴム物理試験方法」に
よった。
よった。
表IVの結果から、適用したカーボンブラックの窒素吸着
比表面積(N2SA)が同一水準に位置する場合には、実施例
によるゴム組成物は比較例に比べ耐摩耗性は同等に維持
されながら動的性能の要因となる反発弾性、発熱度など
が有意に改善され、また分散加工性の指標となるムーニ
ー粘度も低下改善されていることが判明する。
比表面積(N2SA)が同一水準に位置する場合には、実施例
によるゴム組成物は比較例に比べ耐摩耗性は同等に維持
されながら動的性能の要因となる反発弾性、発熱度など
が有意に改善され、また分散加工性の指標となるムーニ
ー粘度も低下改善されていることが判明する。
本発明により提供されるゴム組成物は、従来、背反特性
として両立が困難とされていた高耐摩耗性と低発熱性を
同時に併有させ、その他のゴム性能も高水準に保持する
ものである。したがって、走行時における転動抵抗を軽
減し低燃費化に必要にタイヤトレッド用としてのゴム性
能を十分満足しうる有用性がもたらせる。
として両立が困難とされていた高耐摩耗性と低発熱性を
同時に併有させ、その他のゴム性能も高水準に保持する
ものである。したがって、走行時における転動抵抗を軽
減し低燃費化に必要にタイヤトレッド用としてのゴム性
能を十分満足しうる有用性がもたらせる。
図は、本発明に適用されるカーボンブラックの凝集体ス
トークス相当径分布を示した例図である。
トークス相当径分布を示した例図である。
Claims (1)
- 【請求項1】窒素吸着比表面積(N2SA)が70〜1
85m2/gのハード領域に属し、かつ2点の極大値をも
つ凝集体ストークス相当径分布であつて下記(1)式で
算出される距離差値(L)が下記(2)式を満足するア
グリゲード特性範囲のカーボンブラツクをゴム成分10
0重量部に対し35〜100重量部の割合で配合してな
るゴム組成物。 L(nm)=2−1………………(1) 20≦L≦110−0.3(N2SA)…………(2) 但し、(1)式の1は遠心沈降法による凝集体ス
トークス相当径分布における第1極大点の相当径(nm)、
2は、前記凝集体ストークス相当径における第2
極大点の相当径(nm)を指す。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62009956A JPH06868B2 (ja) | 1987-01-21 | 1987-01-21 | ゴム組成物 |
US07/127,317 US4786677A (en) | 1987-01-21 | 1987-12-02 | Rubber composition containing a carbon black particles having two modal diameters in the aggregate |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62009956A JPH06868B2 (ja) | 1987-01-21 | 1987-01-21 | ゴム組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63179941A JPS63179941A (ja) | 1988-07-23 |
JPH06868B2 true JPH06868B2 (ja) | 1994-01-05 |
Family
ID=11734398
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62009956A Expired - Fee Related JPH06868B2 (ja) | 1987-01-21 | 1987-01-21 | ゴム組成物 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4786677A (ja) |
JP (1) | JPH06868B2 (ja) |
Families Citing this family (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01135848A (ja) * | 1987-11-20 | 1989-05-29 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | ゴム組成物 |
JP2631994B2 (ja) * | 1988-02-05 | 1997-07-16 | 東海カーボン 株式会社 | タイヤトレッド用カーボンブラック |
US5326810A (en) * | 1988-06-16 | 1994-07-05 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Rubber compositions for tire treads of driving stability |
US5198205A (en) * | 1988-07-21 | 1993-03-30 | Tokai Carbon Co., Ltd. | Carbon black for tire tread rubber |
JPH0641539B2 (ja) * | 1988-07-21 | 1994-06-01 | 東海カーボン株式会社 | タイヤトレッドゴム配合用カーボンブラック |
US5230878A (en) * | 1989-10-02 | 1993-07-27 | Tokai Carbon Co., Ltd. | Carbon black for tire tread rubber |
JP2958898B2 (ja) * | 1990-11-01 | 1999-10-06 | 東海カーボン株式会社 | ゴム組成物 |
US5430087A (en) * | 1993-09-02 | 1995-07-04 | Hydril Company | Carbon black pair with different particle size and improved rubber stock |
US5696197A (en) * | 1996-06-21 | 1997-12-09 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Heterogeneous silica carbon black-filled rubber compound |
CA2198663A1 (en) * | 1996-06-21 | 1997-12-22 | Richard Robinson Smith | Silica-filled rubber composition containing two different carbon blacks and tire with tread made therefrom |
WO2014098191A1 (ja) * | 2012-12-20 | 2014-06-26 | 株式会社ブリヂストン | カーボンブラック及びそれを用いたゴム組成物 |
JP6233710B2 (ja) * | 2014-04-22 | 2017-11-22 | 東海カーボン株式会社 | カーボンブラックおよびゴム組成物 |
JP6249034B2 (ja) * | 2016-03-25 | 2017-12-20 | 横浜ゴム株式会社 | タイヤトレッド用ゴム組成物 |
US20230048540A1 (en) * | 2020-01-12 | 2023-02-16 | Pcbl Limited | Carbon black composition to improve aesthetic and mechanical properties of elastomer compounds |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS594631A (ja) * | 1982-06-30 | 1984-01-11 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | ゴム組成物 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5949267A (ja) * | 1982-09-16 | 1984-03-21 | Tokai Carbon Co Ltd | カ−ボンブラツクの製造方法およびその装置 |
JPS6026045A (ja) * | 1983-07-22 | 1985-02-08 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | タイヤ用ゴム組成物 |
JPS6026044A (ja) * | 1983-07-22 | 1985-02-08 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | タイヤトレッドゴム組成物 |
JPH0639545B2 (ja) * | 1984-10-11 | 1994-05-25 | 株式会社ブリヂストン | タイヤトレツドゴム組成物 |
JPS61143453A (ja) * | 1984-12-18 | 1986-07-01 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | タイヤトレツド用ゴム組成物 |
JPH0694519B2 (ja) * | 1985-03-12 | 1994-11-24 | 株式会社ブリヂストン | タイヤトレツド用ゴム組成物 |
JPS6218446A (ja) * | 1985-07-08 | 1987-01-27 | Bridgestone Corp | 分散性改良カ−ボンブラツクを配合したゴム組成物 |
JPS6257434A (ja) * | 1985-09-06 | 1987-03-13 | Asahi Carbon Kk | ゴム補強用フア−ネスカ−ボンブラツク |
JPS62156145A (ja) * | 1985-12-28 | 1987-07-11 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | トレツド用ゴム組成物 |
-
1987
- 1987-01-21 JP JP62009956A patent/JPH06868B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1987-12-02 US US07/127,317 patent/US4786677A/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS594631A (ja) * | 1982-06-30 | 1984-01-11 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | ゴム組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63179941A (ja) | 1988-07-23 |
US4786677A (en) | 1988-11-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4478973A (en) | Rubber composition containing furnace carbon black | |
US6197870B1 (en) | Hard-type high-structure carbon black and rubber composition comprising same | |
JPS5986641A (ja) | ゴム組成物 | |
JP2631994B2 (ja) | タイヤトレッド用カーボンブラック | |
JPH06868B2 (ja) | ゴム組成物 | |
KR930002555B1 (ko) | 타이어 트레드 고무에 배합하는 카아본 블랙 | |
JPH0637580B2 (ja) | ゴム配合用カ−ボンブラツク | |
JPH0649802B2 (ja) | ゴム組成物 | |
JPH0277445A (ja) | タイヤトレッド用カーボンブラック | |
JP3283942B2 (ja) | ゴム組成物 | |
US5320820A (en) | Carbon black for tire tread rubber | |
JPH0637582B2 (ja) | タイヤトレッドゴム用カーボンブラック | |
JPH0641540B2 (ja) | タイヤトレッドゴム用カーボンブラック | |
KR950004187B1 (ko) | 타이어 트레드 고무용 카번 블랙 | |
JPH07756B2 (ja) | タイヤトレッドゴム用カーボンブラック | |
JP2593115B2 (ja) | ゴム組成物 | |
KR910008817B1 (ko) | 고무조성물 | |
JPH0735454B2 (ja) | タイヤトレツド用ゴム組成物 | |
JPH06256579A (ja) | ゴム組成物 | |
KR950009037B1 (ko) | 타이어 트레드 고무 용 카본블랙 | |
JP2887722B2 (ja) | ゴム組成物 | |
JP2649189B2 (ja) | ゴム組成物 | |
JP3152445B2 (ja) | ゴム組成物 | |
JP3407810B2 (ja) | ゴム組成物 | |
JPH0637581B2 (ja) | ゴム組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |