JPH0639545B2 - タイヤトレツドゴム組成物 - Google Patents
タイヤトレツドゴム組成物Info
- Publication number
- JPH0639545B2 JPH0639545B2 JP59211505A JP21150584A JPH0639545B2 JP H0639545 B2 JPH0639545 B2 JP H0639545B2 JP 59211505 A JP59211505 A JP 59211505A JP 21150584 A JP21150584 A JP 21150584A JP H0639545 B2 JPH0639545 B2 JP H0639545B2
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- JP
- Japan
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- weight
- carbon black
- rubber
- rubber composition
- parts
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は耐摩耗性の著しく改善されたタイヤトレツドゴ
ム組成物に関するものである。
ム組成物に関するものである。
(従来の技術) 従来、タイヤ用ゴムの耐摩耗性を向上させるためには、
配合するカーボンブラツクの粒子径は小さい程よく、ま
たその粒子分布も小さくなる程よいことが知られてい
る。
配合するカーボンブラツクの粒子径は小さい程よく、ま
たその粒子分布も小さくなる程よいことが知られてい
る。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、カーボンブラツクの粒子径や粒子径分布
を小さくすると通常分散が悪くなり、この結果充分に耐
摩耗性のよいゴム組成物を得ることができなかつた。本
発明者等はこの理由につき検討したところ、カーボンブ
ラクツクを単純に微細化してもゴムへの分散が困難とな
り、飽和してきて微粒子化したカーボンブラツクの表面
積が十分有効に作用せず耐摩耗性が向上しないことを知
見した。従つてこのように微粒子化したカーボンブラツ
クの生かされていない表面積を有効に働かすためにカー
ボンブラツクの分散度を改善することが必要であるとい
う問題点があつた。
を小さくすると通常分散が悪くなり、この結果充分に耐
摩耗性のよいゴム組成物を得ることができなかつた。本
発明者等はこの理由につき検討したところ、カーボンブ
ラクツクを単純に微細化してもゴムへの分散が困難とな
り、飽和してきて微粒子化したカーボンブラツクの表面
積が十分有効に作用せず耐摩耗性が向上しないことを知
見した。従つてこのように微粒子化したカーボンブラツ
クの生かされていない表面積を有効に働かすためにカー
ボンブラツクの分散度を改善することが必要であるとい
う問題点があつた。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決すべく、カーボンブラツクの飽和現象
を改良するためカーボンブラツクの二次特性、造粒粒子
の粒度分布に注目し種々研究の結果、造粒粒子を大粒化
することによりカーボン分散度の著しい改良効果が得ら
れ、従来技術では生かしきれなかつた超微粒子カーボン
による超耐摩耗性能を実現し得ることを確かめ本発明を
達成するに至つた。
を改良するためカーボンブラツクの二次特性、造粒粒子
の粒度分布に注目し種々研究の結果、造粒粒子を大粒化
することによりカーボン分散度の著しい改良効果が得ら
れ、従来技術では生かしきれなかつた超微粒子カーボン
による超耐摩耗性能を実現し得ることを確かめ本発明を
達成するに至つた。
従つて本発明のタイヤトレツドゴム組成物は、 イ)電子顕微鏡による算術平均粒子径Dnが15〜19m
μ以下、 ロ)上記粒子径の分布の標準偏差値が ハ)凝集体の平均径(ストークス径Dst)が50〜80
mμ、 ニ)造粒粒子の粒度分布の1000μ径以上を有する粒
子の含有率が70重量%以上 であるカーボンブラツクをジエン系ゴム成分100重量
部に対して30〜80重量部配合したことを特徴とす
る。
μ以下、 ロ)上記粒子径の分布の標準偏差値が ハ)凝集体の平均径(ストークス径Dst)が50〜80
mμ、 ニ)造粒粒子の粒度分布の1000μ径以上を有する粒
子の含有率が70重量%以上 であるカーボンブラツクをジエン系ゴム成分100重量
部に対して30〜80重量部配合したことを特徴とす
る。
本発明で用いるジエン系ゴムとしては、天然ゴム、合成
ポリイソプレンゴム、スチレン−ブタジエン共重合体ゴ
ム、ポリブタジエンゴム、エチレン−プロピレン三元共
重合体ゴム、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、クロ
ロプレンゴム、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体
ゴム等があり、これらの内の1種のゴムまたは2種以上
のブレンドゴムが用いられる。
ポリイソプレンゴム、スチレン−ブタジエン共重合体ゴ
ム、ポリブタジエンゴム、エチレン−プロピレン三元共
重合体ゴム、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、クロ
ロプレンゴム、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体
ゴム等があり、これらの内の1種のゴムまたは2種以上
のブレンドゴムが用いられる。
本発明で用いるカーボンブラツクは、第1に、電子顕微
鏡での算術平均粒子径Dnが19mμより大になると耐摩耗
性の向上は得られず、またDnが小さすぎるとカーボンブ
ラックの分散度が低下するので15〜19mμの範囲とす
る。第2に、上記粒子径分布の標準偏差値が√S2=6.0
〜8.0mμとするが、6.0mμより小になると耐摩耗は向
上するがカーボンの分散度が低下し好ましくなく、8.0
mμを越えると耐摩耗性等の破壊特性が著しく低下す
る。第3に、凝集体の平均径(ストークス径Dst)は5
0〜80mμでカーボン分散度が向上するが、50mμ
より小さくなるとカーボン分散度が著しく低下し、80
mμより大になると弾性率が高くなりすぎタイヤの耐チ
ツピング性が著しく低下して好ましくない。第4に、造
粒粒子の粒度分布の1000μ径以上を有する粒子の含
有率が70重量%以上とするが、このようにするとカー
ボンブラツクがポリマーへ混入する時間が早くなり、カ
ーボン分散度が向上し、良好な物性の組成物が得られ、
耐摩耗性等の破壊特性が向上する。ここで「造粒粒子の
粒度分布の1000μ以上を有する粒子の含有率」と
は、1つのます目が1000μ(=1mm)径のふるいに
て分級し、ふるいを通過しなかつたカーボンブラツク重
量を分級前の総重量で割つた値で、次式に従つて算出し
たものである。
鏡での算術平均粒子径Dnが19mμより大になると耐摩耗
性の向上は得られず、またDnが小さすぎるとカーボンブ
ラックの分散度が低下するので15〜19mμの範囲とす
る。第2に、上記粒子径分布の標準偏差値が√S2=6.0
〜8.0mμとするが、6.0mμより小になると耐摩耗は向
上するがカーボンの分散度が低下し好ましくなく、8.0
mμを越えると耐摩耗性等の破壊特性が著しく低下す
る。第3に、凝集体の平均径(ストークス径Dst)は5
0〜80mμでカーボン分散度が向上するが、50mμ
より小さくなるとカーボン分散度が著しく低下し、80
mμより大になると弾性率が高くなりすぎタイヤの耐チ
ツピング性が著しく低下して好ましくない。第4に、造
粒粒子の粒度分布の1000μ径以上を有する粒子の含
有率が70重量%以上とするが、このようにするとカー
ボンブラツクがポリマーへ混入する時間が早くなり、カ
ーボン分散度が向上し、良好な物性の組成物が得られ、
耐摩耗性等の破壊特性が向上する。ここで「造粒粒子の
粒度分布の1000μ以上を有する粒子の含有率」と
は、1つのます目が1000μ(=1mm)径のふるいに
て分級し、ふるいを通過しなかつたカーボンブラツク重
量を分級前の総重量で割つた値で、次式に従つて算出し
たものである。
本発明のゴム組成物においては、上記カーボンブラツク
をジエン系ゴム成分100重量部に対して30〜80重
量部、好ましくは40〜70重量部添加する。カーボン
ブラツクが30重量部未満では、耐摩耗性が低下し、配
合ゴムの弾性率が低下し、トレツドとしては適さず80
重量部を越えると未加硫ゴム粘度が高過ぎて加工できな
くなる。
をジエン系ゴム成分100重量部に対して30〜80重
量部、好ましくは40〜70重量部添加する。カーボン
ブラツクが30重量部未満では、耐摩耗性が低下し、配
合ゴムの弾性率が低下し、トレツドとしては適さず80
重量部を越えると未加硫ゴム粘度が高過ぎて加工できな
くなる。
本発明のゴム組成物には、通常の方法で加硫剤、加硫促
進剤、老化防止剤、加硫助剤、軟化剤、可塑剤などが適
宜配合される。
進剤、老化防止剤、加硫助剤、軟化剤、可塑剤などが適
宜配合される。
(実施例) 次に本発明を実施例により説明する。
実施例 第1表に示す配合組成(重量部)で、通常のバンバリー
ミキサーにて混練し、加硫ゴム組成物を製造した。この
組成物をトレツドに用いTBR1000R−20Ribタ
イヤをつくり、実車テストにて耐摩耗性を次に示す方法
に従つて評価し、得た結果を第1表に併記する。
ミキサーにて混練し、加硫ゴム組成物を製造した。この
組成物をトレツドに用いTBR1000R−20Ribタ
イヤをつくり、実車テストにて耐摩耗性を次に示す方法
に従つて評価し、得た結果を第1表に併記する。
耐摩耗性の評価方法 上記タイヤにて8万km走行後の1mm当りの走行距離(ト
レツドが1mm摩耗するまでに走行できる距離)を、市販
のカーボンブラツクN220(ISAF、旭カーボン
(株)製)天然ゴム配合のNO.1対比の指数で表示し
た。
レツドが1mm摩耗するまでに走行できる距離)を、市販
のカーボンブラツクN220(ISAF、旭カーボン
(株)製)天然ゴム配合のNO.1対比の指数で表示し
た。
尚表中カーボン分散度は、ASTMD−2663B法に
準じて測定した。
準じて測定した。
第1表の結果から本発明によるカーボンブラツク配合ゴ
ム組成物は、いずれも耐摩耗性が大幅に改良されている
ことが明らかである。
ム組成物は、いずれも耐摩耗性が大幅に改良されている
ことが明らかである。
(発明の効果) 以上説明してきたように、本発明のゴム組成物は、ジエ
ン系ゴム100重量部に対し特定のカーボンブラツクを
30〜80重量部配合したことにより、従来技術ではカ
ーボン分散度が低く十分生かされなかつた超微粒子カー
ボンブラツクを有効に使用でき超耐摩耗性能が実現され
たもので、タイヤトレツド踏面部、ベーストレツドゴム
として、特にトラツク・バス用等大型タイヤ用のトレツ
ドゴムとして適するという効果が得られる。
ン系ゴム100重量部に対し特定のカーボンブラツクを
30〜80重量部配合したことにより、従来技術ではカ
ーボン分散度が低く十分生かされなかつた超微粒子カー
ボンブラツクを有効に使用でき超耐摩耗性能が実現され
たもので、タイヤトレツド踏面部、ベーストレツドゴム
として、特にトラツク・バス用等大型タイヤ用のトレツ
ドゴムとして適するという効果が得られる。
Claims (1)
- 【請求項1】イ)電子顕微鏡による算術平均粒子径
(Dn)が15〜19mμ ロ)上記粒子径の分布の標準偏差値が ハ)凝集体の平均径(ストークス径Dst)が50〜80mμ ニ)造粒粒子の粒度分布の1000μ径以上を有する粒子の
含有率が70重量%以上 であるカーボンブラックをジエン系ゴム成分100重量部
に対して30〜80重量部配合したことを特徴とするタイヤ
トレッドゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59211505A JPH0639545B2 (ja) | 1984-10-11 | 1984-10-11 | タイヤトレツドゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59211505A JPH0639545B2 (ja) | 1984-10-11 | 1984-10-11 | タイヤトレツドゴム組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6191234A JPS6191234A (ja) | 1986-05-09 |
JPH0639545B2 true JPH0639545B2 (ja) | 1994-05-25 |
Family
ID=16607043
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59211505A Expired - Lifetime JPH0639545B2 (ja) | 1984-10-11 | 1984-10-11 | タイヤトレツドゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0639545B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06867B2 (ja) * | 1986-05-26 | 1994-01-05 | 旭カ−ボン株式会社 | ゴム用高補強フア−ネスカ−ボンブラツク |
JPH06868B2 (ja) * | 1987-01-21 | 1994-01-05 | 東海カ−ボン株式会社 | ゴム組成物 |
JP6034545B2 (ja) * | 2009-10-19 | 2016-11-30 | 旭カーボン株式会社 | タイヤトレッド用カーボンブラック |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5734141A (en) * | 1980-08-07 | 1982-02-24 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | Rubber composition for external layer of side wall |
JPS5734140A (en) * | 1980-08-07 | 1982-02-24 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | Rubber composition for internal layer of side wall |
-
1984
- 1984-10-11 JP JP59211505A patent/JPH0639545B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5734141A (en) * | 1980-08-07 | 1982-02-24 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | Rubber composition for external layer of side wall |
JPS5734140A (en) * | 1980-08-07 | 1982-02-24 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | Rubber composition for internal layer of side wall |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6191234A (ja) | 1986-05-09 |
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