JPH068634Y2 - ピアノアクション - Google Patents

ピアノアクション

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JPH068634Y2
JPH068634Y2 JP1989028661U JP2866189U JPH068634Y2 JP H068634 Y2 JPH068634 Y2 JP H068634Y2 JP 1989028661 U JP1989028661 U JP 1989028661U JP 2866189 U JP2866189 U JP 2866189U JP H068634 Y2 JPH068634 Y2 JP H068634Y2
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JP
Japan
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hammer
cushion
shank
hammer shank
guard
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JP1989028661U
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JPH02119695U (ja
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明 松下
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Yamaha Corp
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Yamaha Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、演奏性、耐久性および信頼性の向上を図る
ことができるピアノアクションに関する。
「従来の技術」 アップライトピアノの打弦用ハンマーは、回動自在のハ
ンマーシャンクに支持され、打弦後には慣性力によって
弦と反対方向に回動する。このハンマーの動きは、ハン
マーシャンクがハンマーレールに衝突することによって
止められる。この場合、停止時に衝突音等が発生するの
を防止するために、ハンマーレールの当接面にはフェル
ト等の部剤によって構成されたハンマーレールフェルト
が取り付けられている。
「考案が解決しようとする課題」 ところで、上述した従来のピアノアクションにおいて
は、ハンマーの慣性が大きいために、ハンマーシャンク
がハンマーレールフェルトに当たって跳ね返る。このた
め、例えば、極めて早い連打を演奏する場合などは、ハ
ンマーの跳ね返り位置が一定しないことがあり、良好な
演奏が行えないという問題があった。
また、ハンマーレールフェルトに緩衝部材としてハンマ
ークッションを設けただけのピアノアクションにおいて
は、未だ機械的強度も弱く、耐久性が劣るという問題が
あった。特に、自動演奏ピアノの場合は、通常のピアノ
よりも演奏時間が長くなることが多いため、耐久性の問
題はいっそう顕著になった。
なお、自動演奏ピアノの中には、エアーダンパを使用し
てハンマーの跳ね返りを防止するものがあるが、コスト
が極めて高くなるという欠点があった。
この考案は、上述した事情に鑑みてなされたもので、低
コストでありながらハンマーの跳ね返りを防止すること
ができ、かつ、耐久性を向上させることができるピアノ
アクションを提供することを目的としている。
「課題を解決するための手段」 この考案は、上記課題を解決するために、打弦用のハン
マーと、前記各ハンマーを支持するハンマーシャンク
と、打弦後の前記ハンマーシャンクの回動を規制するハ
ンマーレールとを有するピアノアクションにおいて、 前記ハンマーレール上に設けられ、前記ハンマーシャン
クの衝突時に発生する運動エネルギーを吸収するハンマ
ークッションと、 前記ハンマークッション上のハンマーシャンク衝突面に
設けられ、各ハンマーシャンク間の間隙に対応する位置
にスリットを有することによりハンマーシャンク衝突時
の振動を吸収するクッションガードとを具備することを
特徴としている。
「作用」 ハンマークッションおよびクッションガードにハンマー
シャンクが衝突すると、クッションガードの有するスリ
ットによりクッションガードの当該ハンマーシャンクに
対応した部分が自由にたわんで振動が吸収されるので、
ハンマーシャンクが反発することなく、その運動エネル
ギーがハンマークッションにより確実に吸収され、これ
により、ハンマーシャンクの跳ね返りが防止される。さ
らに、クッションガードによりハンマークッションの劣
化も抑制される。
「実施例」 以下、図面を参照してこの発明の実施例について説明す
る。
第3図は、この考案一実施例の構成を示す側面図であ
る。図において、鍵1はバランスピン2を中心に回動可
能に構成されており、演奏者によって押下されると、鍵
1の下面に設けられたシャッター3が検知部4に挿入さ
れるようになっている。検知部4の検知結果は、電子制
御回路5に供給されるようになっており、電子制御回路
5は上記検知結果に基づいて押鍵の有無および押鍵の速
度を判定する。また、電子制御回路5は、記録媒体(フ
ロッピーデイスク等)から読出した演奏データに基づい
てソレノイド10を駆動するようになっており、ソレノ
イド10が励磁されるとプランジャ10aが上方に突出
し、鍵1が押下状態となる。鍵1の図面左端部上面に
は、上方に延びるポストワイヤ11が設けられており、
このポストワイヤ11が鍵1の動きを打弦機構12に伝
達する。打弦機構12は、ポストワイヤ11を介して伝
達される鍵1の動きに応じて、ハンマーシャンク13、
ハンマ14およびダンパー15を駆動するようになって
いる。ハンマーレール20には、打弦後のハンマーシャ
ンク13が衝突し、これによってハンマー14の回動が
停止する。このハンマーレール20の衝突面の全面に
は、第1図に示すように、衝突時のハンマーシャンク1
3の運動エネルギを吸収する緩衝性を有する部材(例え
ば、ウレタン等)によって形成されたハンマークッショ
ン21が設けられ、さらに、ハンマークッション21の
表面には後述する形状によりハンマーシャンク衝突時の
振動を吸収すると共にハンマークッション21の耐久
性、柔軟性を増すクッションガード22が設けられてい
る。すなわち、ハンマークッション21のみでは耐久性
に欠けるので、これに重ねてクッションガード22を設
けている。クッションガード22は、通常の素材ではハ
ンマーシャンク13が衝突した時の衝撃により反発して
はね返るおそれがあり、この振動をおさえて、ハンマー
クッション21により確実にハンマーシャンク13の運
動エネルギーをおさえる必要がある。
ここで、クッションガード22の詳細について第2図を
参照して説明する。
この図は、クッションガード22を第1図のX方向から
見た場合の図である。第2図に示すように、クッション
ガード22には、ハンマーシャンク13の並び方向に対
し、所定の間隔毎にスリット22aが設けられている。
この間隔は、図に一点鎖線で示すハンマーシャンク13
の幅に対応している。また、クッションガード22の材
質は、例えば、フェルト、皮革、布、人工皮革、クロス
等である。次に、上記構成によるこの実施例の動作を説
明する。今、第3図に示す状態において、鍵1が押下さ
れ始めると、ポストワイヤ11が上昇し、これにより、
打弦機構12が駆動されてハンマーシャンク13および
ハンマー14が図示の矢印A方向に回動する。また、同
時にダンパー15が弦16から離れ、弦16が自由振動
可能な状態となる。この状態において、さらに、鍵1が
押下されると、ハンマー14が弦16を打つ。そして、
鍵1が離鍵されると、ダンパー15が弦16を押えると
ともに、ハンマーシャンク13およびハンマー14が図
示の矢印B方向に回動する。この回動により、ハンマー
シャンク13がクッションガード22に衝突する。この
ときクッションガード22は、衝突に応じてたわむが、
スリット22aが設けられているため、たわみの自由度
がき大きく、衝突の際の衝撃や振動がハンマークッショ
ン21で確実に吸収される。また、スリット22aは、
前述のようにハンマーシャンク13の幅に対応する間隔
で設けられているので、上述の吸振効果は、各ハンマー
シャンク13毎に得られる。このように、高い吸振効果
が得られると、ハンマーシャンク13、ハンマ14の跳
ね返りが防止される。
次に、上記実施例の変形例について説明する。
第4図において、クッションガード30,30,……
は、各々長方形状に形成されており、ハンマーシャンク
13,13……に1づつ対応するようにハンマークッシ
ョン21上に設けられている。このような構成によれ
ば、クッションガード30が、それぞれ個別の長方形状
をなしているので、ハンマーシャンク13が衝突した時
におけるたわみの自由度が大きく、高い吸振効果が得ら
れる。なお、クッションガード30の形状は、長方形状
に限らず、例えば、第5図に示すように円形でもよい。
第6図において、クッションガード35は、帯状に一
体形成されている。また、クッションガード35には、
所定の密度で穴35a,35a……が設けられている。
このように、穴35a,35a……が設けられている
と、ハンマーシャンク13が衝突した際には、穴35
a,35a……自体もたわむので、穴が設けられていな
い場合に比べて吸振効果が極めて高くなる。
「考案の効果」 以上説明したように、この考案によれば、ハンマーレー
ル上に設けられ、ハンマーシャンクの衝突時に発生する
運動エネルギーを吸収するハンマークッションと、ハン
マークッション上のハンマーシャンク衝突面に設けら
れ、各ハンマーシャンク間の間隙に対応する位置にスリ
ットを有することによりハンマーシャンク衝突時の振動
を吸収するクッションガードとを具備したので、構造が
簡単で低コストでありながら、ハンマーの跳ね返りを防
止することができ、演奏特性を向上させる利点が得ら
れ、また、衝突時の振動や衝撃が吸収されるので、耐久
性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例の要部を示す拡大側面図、
第2図は同実施例におけるクッションガード22の構成
を第1図のX方向から示す矢視図、第3図は同実施例の
全体構成を示す側面図、第4図、第5図、第6図は各々
同実施例の変形例の構成を第1図のY方向から示す矢視
図である。 12……打弦機構、13……ハンマーシャンク、14…
…ハンマー、20……ハンマーレール、21……ハンマ
ークッション、22,30,35……クッションガー
ド。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】打弦用の複数のハンマー(14)と、前記各ハ
    ンマーを支持するハンマーシャンク(13)と、打弦後の前
    記ハンマーシャンクの回動を規制するハンマーレール(2
    0)とを有するピアノアクションにおいて、 前記ハンマーレール上に設けられ、前記ハンマーシャン
    クの衝突時に発生する運動エネルギーを吸収するハンマ
    ークッション(21)と、 前記ハンマークッション上のハンマーシャンク衝突面に
    設けられ、各ハンマーシャンク間の間隙に対応する位置
    にスリット(22a)を有することによりハンマーシャンク
    衝突時の振動を吸収するクッションガード(22)と を具備することを特徴とするピアノアクション。
JP1989028661U 1989-03-14 1989-03-14 ピアノアクション Expired - Lifetime JPH068634Y2 (ja)

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JP1989028661U JPH068634Y2 (ja) 1989-03-14 1989-03-14 ピアノアクション

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JPH02119695U JPH02119695U (ja) 1990-09-26
JPH068634Y2 true JPH068634Y2 (ja) 1994-03-02

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JPS5296522A (en) * 1976-02-10 1977-08-13 Riigan Ransu Instrument
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