JPH0686288B2 - シリカの製造方法 - Google Patents

シリカの製造方法

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JPH0686288B2
JPH0686288B2 JP60197564A JP19756485A JPH0686288B2 JP H0686288 B2 JPH0686288 B2 JP H0686288B2 JP 60197564 A JP60197564 A JP 60197564A JP 19756485 A JP19756485 A JP 19756485A JP H0686288 B2 JPH0686288 B2 JP H0686288B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、シリカを製造する方法に係り、特にゾル−
ゲル法によって製造された塊状シリカからシリカを製造
する方法に関する。
[従来の技術] 近年、電子部品封止用樹脂組成物の充填剤、多成分系光
ファイバー、ファインセラミックス、光学ガラス、電子
工業用石英等の原料として合成シリカが使用されるよう
になり、一般的に嵩比重が大きく高純度のものが要請さ
れている。
特に、電子部品封止用樹脂組成物の充填剤として使用さ
れる封止用シリカについては、LSIや超LSI等のようにそ
の集積度が増すにつれ、より高純度であって特にソフト
エラーの原因になるα線崩壊物質のウランやトリウム等
の元素、化合物の含有量がてきるだけ低く、かつ、比表
面積が小さいものが要求されている。
そして、従来この種の合成シリカの製造法として、例え
ば、珪酸ナトリウム水溶液を塩酸等の酸で中和し、得ら
れたシリカゾルをゲル化させ、得られた塊状シリカを乾
燥した後500〜1300℃で焼結してシリカを製造する方法
やテトラアルコキシシランを酸性条件下で加水分解し、
得られたシリカゾルをゲル化させ得られた塊状シリカを
乾燥した後500〜1300℃で焼結してシリカを製造する方
法(特開昭59-182,237号公報)等のいわゆるゾル−ゲル
法と称される方法が提案されている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、この従来のゾル−ゲル法においては、生
成したシリカゾルをゲル化した際に塊状シリカとなる
が、この塊状シリカをその焼結工程で500〜1300℃に加
熱すると体積膨脹や発泡が起こり、この発泡の際にシリ
カが飛散したり、また、焼結容器の器壁にシリカが付着
してついには容器の繰返し使用が困難になったり、場合
によっては焼結容器が破損することがあるという問題が
あった。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、かかる観点に鑑みて創案されたもので、ゾル
−ゲル法によって得られた塊状シリカを焼結してシリカ
を製造するに際し、焼結工程に先駆けて、上記塊状シリ
カをシリカ含有量80重量%以上まで乾燥させ、次いで水
処理するシリカの製造方法である。
本発明で使用する塊状シリカは、それが如何なる方法で
製造されたものであってもよく、例えば、珪酸ナトリウ
ム水溶液を塩酸等の酸で中和し、得られたシリカゾルを
ゲル化させて濾過し、乾燥させて得られたものや、テト
ラメトキシシランやテトラエトキシシラン等のテトラア
ルコキシシランを無機酸や有機酸の存在下に加水分解
し、得られたシリカゾルをゲル化させて濾過し、乾燥さ
せて得られたもの等を使用することができる。
この塊状シリカについては、例えば大気圧下で乾燥する
場合、通常60〜300℃、好ましくは100〜200℃で脱水・
乾燥し、シリカの含有量を80重量%以上、好ましくは90
重量%以上にするのがよい。乾燥温度についてはそれが
60℃より低いと脱水・乾燥速度が著しく遅くなるという
問題がある。また、脱水・乾燥温度を300℃より高くし
ても特に問題はないが、プロセス経済性が悪くなる。さ
らに、乾燥の程度については、シリカ含有量が80重量%
以上にすることが必要であり、80重量%より低いと体積
膨脹、発泡、器壁への付着等の問題が生じる場合があ
る。
この塊状シリカの脱水・乾燥段階でシリカの含有量を大
きくすればするほど製造されたシリカの粒径が小さくな
り、このシリカ含有量を調整することにより製造される
シリカの粒度を調整することができる。例えば、シリカ
含有量が80〜85重量%であると生成したシリカの粒径は
2〜6mm程度になり、また、シリカ含有量が95重量%以
上であると生成したシリカの粒径が2mm以下になる。
本発明においては、塊状シリカを焼結する前に水処理す
る。
この水処理に使用する水の量は、塊状シリカに添加して
この塊状シリカが完全に浸漬状態となる量であればよ
く、もしこの塊状シリカが水に浸漬しない部分がある場
合にはよく水と接触させるために混合が必要になる。従
って、使用する水の量が少ないと塊状シリカが部分的に
しか浸漬されず、混合しない限り効果的な破砕ができな
くなるという問題が生じる。
また、この水処理の際の処理温度は、通常室温で行なわ
れるが、水処理により熱が発生するので、水処理後の温
度は水処理前の温度より高くなる。
このようにして水処理され、破砕された塊状シリカは、
次に焼結工程で焼結される。
この焼結工程は、従来公知の方法と同様にして行うこと
ができ、通常500〜1300℃、好ましくは800〜1200℃の焼
結温度で、通常1〜8時間、好ましくは3〜6時間行わ
れる。焼結時間を8時間より長くしても製品の物性、性
状に大きな変化はない。
本発明方法で製造されたシリカは、従来のいわゆるゾル
−ゲル法で製造されたシリカと同様に種々の用途に使用
することができる。
[実施例] 以下、実施例及び比較例に基づいて本発明方法を具体的
に説明する。
実施例 攪拌装置付きステンレス製反応容器にテトラメトキシシ
ラン100重合部、メタノール16.7重量及び水23.3重量部
を仕込み、攪拌しながら0.2μのメンブランフィルター
を通過させて精製した炭酸ガスを反応容器内を炭酸ガス
で飽和状態に維持できる速度で吹込んで反応系が透明に
なるまで4時間反応させ、テトラメトキシシランを加水
分解してシリカゾルを作り、次いでゲル化させ、150℃
で24時間乾燥して塊状シリカ45.9重量部を得た。この塊
状シリカのシリカ含有量は85重量%であった。
次に、この塊状シリカに水50重量部を加えて破砕し、そ
のまま室温で1時間放置し、濾過後150〜200℃で5時間
乾燥してシリカ含有量を95重量%にしてから1100±50℃
で3時間焼結した。得られたシリカの収量は38.2重量部
(テトラメトキシシラン基準で収率98%)であり、ま
た、その粒径は3〜5mmであって比表面積は2m2/gであ
った。
この実施例においては、焼結工程の際に発泡現象や容器
への付着が認められず、焼結工程を円滑に進めることが
できた。
実施例2 塊状シリカの乾燥温度を200℃で24時間行ってシリカ含
有量を95重量%とした以外は実施例1と同様にしてシリ
カの製造を行った。得られたシリカの収量は38.4重量部
(テトラメトキシシラン基準で収率98.5%)であり、ま
た、その粒径は2mm以下であって比表面積は2m2/gであ
った。
この実施例においても、焼結工程の際に発泡現象や容器
への付着が認められず、焼結工程を円滑に進めることが
できた。
比較例 上記実施例と同様にしてシリカ含有量85重量%の塊状シ
リカを作り、水処理することなくさらに乾燥してシリカ
含有量95重量%にした後、実施例と同様にして焼結しシ
リカを製造した。
この比較例では、焼結工程の際に発泡現象や容器への付
着が起こり、取出すことができなかった。
[発明の効果] 本発明方法によれば、ゾル−ゲル法で得られた塊状シリ
カを焼結してシリカを製造する際に発泡してシリカが飛
散したり、また、焼結容器の器壁にシリカが付着して繰
返し使用することができなくなったり、さらには焼結容
器が破損するというようなことがなく、この焼結工程を
円滑におこうことができ、ゾル−ゲル法によるシリカの
製造が容易になる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゾル−ゲル法によって得られた塊状シリカ
    を焼結してシリカを製造するに際し、焼結工程に先駆け
    て、上記塊状シリカをシリカ含有量80重量%以上まで乾
    燥させ、次いで水処理することを特徴とするシリカの製
    造方法。
JP60197564A 1985-09-09 1985-09-09 シリカの製造方法 Expired - Lifetime JPH0686288B2 (ja)

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JPS6259516A JPS6259516A (ja) 1987-03-16
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