JPH0686138A - 画像撮像装置 - Google Patents

画像撮像装置

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JPH0686138A
JPH0686138A JP5140951A JP14095193A JPH0686138A JP H0686138 A JPH0686138 A JP H0686138A JP 5140951 A JP5140951 A JP 5140951A JP 14095193 A JP14095193 A JP 14095193A JP H0686138 A JPH0686138 A JP H0686138A
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image pickup
circuit
pulse
phase
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Kenichi Kikuchi
健一 菊地
Akira Watabe
晃 渡部
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成によって、ケーブルの長さの差に
よる信号の遅れ時間の変動に基づく画像信号の劣化を防
止できる画像撮像装置を得る。 【構成】 検波信号9は、ゲート回路17に入力され、
駆動信号発生回路8からのゲート信号18により駆動信
号7の位相調整信号部の期間、ゲート回路17を開きこ
の期間の検波信号9を基準リセット発生回路19に出力
するようになっている。基準リセット発生回路19は入
力された位相調整信号部の期間の検波信号9に基づいて
基準リセット信号20を生成し、この基準リセット信号
20及び基本クロック信号13は、撮像信号3を信号処
理する図示しない撮像信号処理回路で用いられる各種タ
イミングパルスを生成するタイミングパルス発生回路2
1に入力されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体撮像素子により被
写体を撮像し画像信号を生成する画像撮像装置に関し、
特にケーブル等での撮像信号の遅延時間誤差に補正する
画像撮像装置関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、撮像手段としてのカメラヘッ
ド部と、画像処理手段としてのカメラ制御ユニットとが
分離されたいわゆる分離型の画像撮像装置では、カメラ
ヘッド部からの撮像信号を伝送するカメラケーブルの長
さを変えると、撮像信号の伝搬遅延時間に誤差が生じ、
その度にこの伝搬遅延時間誤差が補正されるように、回
路を調整しなければならなかった。このため画像撮像装
置の運用が繁雑になるばかりでなく、伝搬遅延時間誤差
の調整が精度良く行うことができないという欠点があっ
た。特に、高品位テレビジョンのごとく映像信号にオプ
ティカルブラッククランプ等の信号処理を精度良く行わ
なければならない場合には大きな問題となっていた。
【0003】このような不具合を解消するために、特開
昭62−82782号公報には、CCDの駆動信号を伝
送するケーブルおよびCCDから読出した映像信号を伝
送するケーブルの外に、制御信号を伝送する第3のケー
ブルを追加し、カメラ部からビデオプロセッサ部へこの
第3のケーブルを介してCCDを読出すのに用いられる
駆動パルスを伝送し、この駆動パルスを利用してCCD
から読出された映像信号をサンプリングするようにした
テレビカメラ装置が開示されている。
【0004】さらに、特開昭61−187470号公報
には、カメラ部からビデオプロセッサ部へ供給されるC
CD出力信号に含まれるリセットパルスを抽出し、この
リセットパルスの位相に同記したサンスリングパルスを
フェーズ・ロックド・オッシレータにより作成し、この
サンプリングパルスによってCCD出力信号をサンプル
ホールドして映像信号を取出すようにしたテレビカメラ
装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特開昭62−82782号公報のテレビカメラ装置では
ケーブル長を検出するために、CCDを駆動するための
駆動信号を伝送するケーブルおよびCCDから読出した
映像信号をビデオプロセッサ部へ伝送するケーブルの他
に制御用のケーブルを追加して配設する必要があり、構
成がそれだけ複雑となる欠点がある。特にビデオエンド
スコープの場合には挿入部の径を細くする必要があるた
め追加にケーブルを配設することは著しく困難である。
【0006】また、特開昭61−187470号公報の
テレビカメラ装置では、CCDから送られて来る映像信
号期間を含んだりリセット信号によって、サンプリング
パルスを作っているため映像信号の振幅によるリセット
信号への影響を受け、安定で正確なサンプリングパルス
を作ることは困難である。又、画像信号に1画素以上の
遅延が生じた場合1画素毎のサンプリングパルスについ
ては追従するが、モザイク状カラーフィルタを有する単
板カラーチップカメラの色復調の様に2画素以上毎のサ
ンプリングパルスを正確に発生することは困難である。
【0007】さらに、本出願人は特開平1−13228
0において、映像信号の無効映像領域のみのリセット信
号を抽出してサンプリングパルスを再生するテレビカメ
ラ装置を開示したが、この場合もケーブルによる2画素
以上の遅延に対する対策は施されていない。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、簡単な構成によって、ケーブルの長さの差によ
る信号の遅れ時間の変動に基づく画像信号の劣化を防止
できる画像撮像装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の画像撮像装置
は、光学像を受けて光情報を電気信号に変換する固体撮
像素子を有する撮像手段と、前記固体撮像素子を駆動
し、該固体撮像素子から発生される出力信号を処理して
画像信号を出力する画像処理手段とを備えた画像撮像装
置において、前記画像処理手段は、前記固体撮像素子を
駆動する駆動信号を発生する駆動信号発生手段と、前記
駆動信号に対応して前記固体撮像素子から出力される出
力信号を受けて、基準信号を発生する基準信号発生手段
と、前記基準信号に基づいて、前記出力信号を処理して
画像信号を生成するためのパルス信号を発生するパルス
信号発生手段とを備えている。
【0010】
【作 用】基準信号発生手段により、駆動信号発生手段
からの前記駆動信号に対応して前記固体撮像素子から出
力される出力信号を受けて前記基準信号を発生し、この
基準信号に基づいて、前記パルス信号発生手段が前記出
力信号を処理して画像信号を生成するためのパルス信号
を発生する。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて述べる。
【0012】図1ないし図3は本発明の第1実施例に係
わり、図1は画像撮像装置の要部の構成を示すブロック
図、図2は画像撮装置の各信号の作用を示すタイミング
チャート、図3はゲート回路及び基準リセット信号発生
回路の一例の構成を示すブロック図である。
【0013】図1に示すように、第1実施例の画像撮像
装置1は、被写体を撮像する撮像手段としてのカメラ部
2と、前記カメラ部2からの撮像信号3を信号処理する
図示しない撮像信号処理回路及び該撮像信号3よりタイ
ミングパルスを生成するプロセッサ部4からなる画像処
理手段とを備えて構成され、前記カメラ部2と前記プロ
セッサ部4とは、カメラケーブル5により着脱自在に接
続されるようになっている。前記カメラ部2は、被写体
の光学像を図示しない光学レンズ系を介して光電変換し
撮像信号を生成する固体撮像素子、例えば、CCD6を
備えている。
【0014】前記プロセッサ部4は、前記CCD4を駆
動する駆動信号7を生成する駆動信号発生回路8と、前
記撮像信号3を検波し検波信号9を生成する検波回路1
0とを備えている。
【0015】前記検波信号9は、位相比較回路11及び
ローパスフィルタ(以下、LPF)12を介して基本ク
ロック13を生成する電圧制御発信器(以下、VOC)
14に入力され、前記位相比較回路11で、前記駆動信
号発生回路8からの比較制御信号15がアクティブであ
る所定期間、前記検波信号9の位相と前記基本クロック
13を分周する分周回路16の出力の位相とを比較する
ことにより、前記VOC14の出力である基本クロック
13が前記CCD6の前記撮像信号3と同期されるよう
になっている。
【0016】また、前記検波信号9は、ゲート回路17
に入力され、前記駆動信号発生回路8からのゲート信号
18により前記駆動信号7の後述する位相調整信号部の
期間、前記ゲート回路17を開きこの期間の前記検波信
号9を基準リセット発生回路19に出力するようになっ
ている。この基準リセット発生回路19は入力された位
相調整信号部の期間の前記検波信号9に基づいて基準リ
セット信号20を生成し、この基準リセット信号20及
び前記基本クロック信号13は、前記撮像信号3を信号
処理する図示しない撮像信号処理回路で用いられる各種
タイミングパルスを生成するタイミングパルス発生回路
21に入力されている。
【0017】このように構成された画像撮像装置1の作
用について説明する。
【0018】駆動信号発生回路8により駆動信号7であ
る各種パルスがCCD6に送られる。ここで、駆動信号
発生回路8よりCCD6に送られるパルスのうちリセッ
トパルスは図2(A)に示すように、CCD6の映像信
号部の読み出し期間には通常のデューティ比(約25
%)で、信号読み出し期間外(以下、位相調整信号部)
にはデューティ比50%となっている。ここで図2はH
レート(水平同期)で示している。このリセットパルス
の映像信号部のパルスと位相調整信号パルスとの間には
所定の長さの無信号期間を置く。尚、この無信号期間
は、ゲート信号18によって映像信号部期間のリセット
信号と位相調整信号部期間のリセット信号とを分離し易
くするもので、タイミングを考えれば無くても良い。
【0019】駆動信号7によって駆動されたCCD6の
撮像信号3は、図2(B)に示すものとなる。この撮像
信号3を検波回路10で検波してリセット部のみを取り
出すと図2(C)に示す波形の検波信号9が得られる。
この検波信号9の波形は図2(A)に示す波形と同様な
波形であるが、プロセッサ部4とカメラ部2とを結ぶカ
メラケーブル5による遅れを含んでいる。つまり、図2
中のτが、カメラケーブル5の長さに伴って変化する。
【0020】この検波信号9は位相比較回路11に入力
する。この位相比較回路11では、図2(D)に示され
るような駆動信号発生回路8からの比較制御信号15よ
って選択された映像信号部期間外の期間(a)、検波信
号9の位相とVCO14の出力である基準クロック13
を分周器16によって分周した信号の位相とが比較さ
れ、位相が一致するようにLPF12を通してVCO1
4が制御される。以上によりタイミングパルス発生回路
21の入力基本クロック13はCCD6の撮像信号3の
タイミングに一致したものとなる。
【0021】一方、検波信号9は、ゲート回路17で、
駆動信号発生回路10から出力されるゲート信号18
(図2(E))により位相調整信号部のみ取り出される
(図2(F))。このゲート信号18は、図2(E)に
示すように、図2(C)における検波信号9の映像信号
部と位相調整信号部のとの間より始まるため、ゲート回
路17の出力は、位相調整信号部の第一番目のパルスよ
り得ることが出来る。
【0022】このゲート回路17によって得られた位相
調整信号部は、基準リセット信号発生回路19に入力
し、タイミングパルス発生回路21用の基準リセット信
号20(図2(G))が発生される。
【0023】ここで、ゲート回路17及び基準リセット
信号発生回路19の1例を図3に示す。ゲート回路17
である初段のAND素子17aに検波信号9及びゲート
信号18が入力し、位相調整信号部のみ取り出される。
この得られた位相調整信号部は、基準リセット信号発生
回路19である後段のRSフリップフロップ19aのセ
ット端子Sに入力する。また、RSフリップフロップ1
9aのリセット端子Rには駆動信号発生回路8から出力
される水平同期信号HD(図2(H))を入力する。す
ると、RSフリップフロップ出力は、図2(G)で示す
ような基準リセット信号20になる。
【0024】基準リセットの動作は、タイミング信号発
生回路21の内部で、例えば、基準リセット信号20の
立ち上がり部を検出し、H方向(水平方向)のカウンタ
をリセットすることによって行われる。ここでは、リセ
ット動作は、Hレートとして説明したが、リセット用位
相調整信号のゲートをVレート(垂直同期)とし、基準
リセット信号をV周期で発生させ、Vレートでリセット
を行っても良い。
【0025】タイミングパルス発生回路21は、VCO
14の出力である基本クロック13で駆動され、基準リ
セット信号20によってリセットされるため、カメラケ
ーブル5を伝送されてきたCCD6の撮像信号3の絶対
位相と同一のタイミングパルス信号を発生する。
【0026】従って、第1実施例の画像撮像装置1で
は、タイミングパルス発生回路21の基準リセット信号
20は、CCD6より伝送されてきた撮像信号3の遅れ
に完全に追従するため、タイミング信号発生回路21の
出力である各種タイミングパルスの位相は撮像信号3と
所定のタイミングとなり、例えば、1画素おきのCDS
(相関二重サンプリング回路用のサンプリングパルスや
2画素おきの色復調パルスも撮像信号3の遅れに正確に
追従することができる。
【0027】また、第1実施例は、伝送経路長が変わっ
ても、複数の位相調整信号によってタイミングパルス発
生回路21に入力する基準クロック信号20をPLL制
御するため、正確な位相制御が可能となり、さらに得ら
れたタイミングパルス発生回路21用の基準リセット信
号20は、CCD6の特定画素からの相対時間は常に一
定となるため、複数画素おきの処理についても正確な位
相で処理が可能となる。
【0028】さらに、各位相調整用の信号は映像信号期
間外に挿入されているため、映像信号のレベルに影響さ
れないため、正確な位相調整が可能となる。
【0029】尚、位相調整信号部は、デューティ比50
%として説明したが、上記目的が果たされれば、この限
りではない。
【0030】図4ないし図7は本発明の第2実施例に係
わり、図4は画像撮像装置の要部の構成を示すブロック
図、図5は画像撮装置の各信号の作用を示すタイミング
チャート、図6は絶対位相検波回路の構成を示すブロッ
ク図、図7は撮像信号以外の位相情報信号を示す波形図
である。
【0031】図4に示すように、第2実施例の画像撮像
装置1aは、第1実施例とほとんど同じであり、ゲート
回路17の代わりに絶対位相検波回路22により検波信
号9の位相調整信号部を検波するように構成したもので
あり、第1実施例と同一の部分は、同一符号を付け説明
は省略する。
【0032】絶対位相検波回路22は、図6に示すよう
に、検波信号9を位相調整信号部の信号の1/2周期だ
け遅らせた信号を生成する1/2周期遅延回路23と、
この1/2周期遅延回路23の出力と検波信号9とをA
ND演算するAND回路24とから構成されている。
【0033】その他の画像撮像装置1aの構成は、第1
実施例と同じである。
【0034】このように構成された画像撮像装置1aの
作用について説明する。
【0035】駆動信号発生器8により駆動信号7である
各種パルスがCCD6に送られる。ここで、駆動信号発
生器8よりCCD6に送られるパルスのうちリセットパ
ルスは図5(A)に示すように、映像信号部の読み出し
期間には通常のデューティ比(約25%)で、信号読み
出し期間外にはデューティ比75%(以下、位相調整信
号部)となっている。ここで図5はHレートで示してい
る。
【0036】この駆動信号7によって駆動されたCCD
6の撮像信号は、図5(B)に示すものとなる。この信
号を検波してリセットパルス部分のみを取り出すと図5
(C)に示す波形が得られる。この波形も第1実施例と
同様にプロセッサ部4とカメラ部2とを結ぶカメラケー
ブル5による遅れを含んでいる。つまり、図5中のτ
が、カメラケーブル5の長さに伴って変化する。
【0037】この検波信号9は位相比較回路11に入力
する。この位相比較回路11では、図5(D)に示され
るような駆動信号発生回路8からの比較制御信号15よ
って選択された映像信号部期間外の期間(a)、検波信
号9の位相とVCO14の出力である基準クロック13
を分周器16によって分周した信号の位相とが比較さ
れ、位相が一致するようにLPF12を通してVCO1
4が制御される。以上によりタイミングパルス発生回路
21の入力基本クロック13はCCD6の撮像信号3の
タイミングに一致したものとなる。
【0038】一方、検波信号9は絶対位相検波回路22
に入力する。この絶対位相検波回路22では、検波信号
9と1/2周期遅延回路23の出力(図5(E))とを
AND回路24でAND演算する(図5(F)))。こ
のAND回路24の出力信号は図5(F)に示すとお
り、ちょうど検波信号9のデューティ比が変わるところ
から出力が始まる。この信号を第1実施例と同様に、例
えば、RSフリップフロップ19aによる基準リセット
信号発生回路19に入力することによって、タイミング
パルス発生回路21用の基準リセット信号20(図5
(G))が発生される。タイミングパルス発生回路21
のリセット動作は第1実施例と同様にすることができ
る。
【0039】この第2実施例の場合も、基準リセット信
号20は伝送されてきた撮像信号3の位相の遅れを示す
ものなので、第1実施例と同様にタイミングパルス発生
回路21は、伝送されてきたCCD6の撮像信号3の絶
対位相と同一のタイミングパルス信号を発生する。
【0040】第2実施例の効果は、第1実施例と同様で
ある。ただし、上記よりもわかるように、第1実施例の
場合にはゲート信号が必要であったが、第2実施例の場
合ゲート信号は必要ない。
【0041】尚、第2実施例においても、リセット動作
はHレートとして説明したが、デューティ比を変えてリ
セット用位相調整信号とする部分をVレートとし、基準
リセット信号をV周期で発生させ、Vレートでリセット
を行っても良い。また、図7に示すように撮像信号以外
の位相情報信号の途中からデューティ比を変えてリセッ
ト用位相調整信号としても良い。
【0042】次に第3実施例について説明する。
【0043】図8ないし図17は本発明の第3実施例に
係わり、図8は画像撮像装置の要部の構成を示すブロッ
ク図、図9は図8の駆動信号発生回路の構成を示す構成
図、図10は図8の駆動信号発生回路の作用を示すタイ
ミングチャート、図11は画像撮装置の各信号の作用を
示すタイミングチャート、図12はカラーフィルタアレ
イの構成を示す構成図、図13は図12のカラーフィル
タアレイによる撮像信号のサンプリングを説明するタイ
ミングチャート、図14は図13のサンプリングパルス
の生成を説明するタイミングチャート、図15は図13
のサンプリングパルスの生成の変形例を説明するタイミ
ングチャート、図16はリセットパルスの変形例による
各信号の作用を示すタイミングチャート、図17は画像
撮像装置を採用した電子内視鏡装置の構成を示す構成図
である。
【0044】図8に示すように、第3実施例の画像撮像
装置1bの構成において、第1実施例と同一構成につい
ては、同一符号で示し説明を省略する。
【0045】第3実施例では、撮像信号3はCDS(相
間二重サンプリング)回路30に入力するようになって
いる。このCDS回路30に入力した撮像信号は、タイ
ミングパルス発生回路21から出力されたクランプパル
ス及びサンプリングパルスによって、撮像信号のフィー
ドスルー部でクランプされた後、映像信号部をサンプリ
ングするようになっている。
【0046】第3実施例の駆動信号発生回路8’は、図
9に示すように、基本駆動信号を発生する基本駆動信号
発生回路8aと、位相識別信号を発生する位相識別信号
発生回路8bと、基本駆動信号に位相識別信号を重畳す
る重畳回路8cとから構成されている。
【0047】基本駆動信号発生回路8aは、図10
(a)に示すような基本駆動信号のリセットパルスを出
力する。一方、位相識別信号発生回路8bは、図10
(b)に示すような位相識別信号を出力する。これらの
信号を重畳回路8cで合成することにより、図10
(c)に示すように、位相識別信号のタイミングで基本
駆動信号のリセットパルスが変形され合成された信号と
なる。この信号の識別信号が重畳された部分が絶対位相
検出部となる。この位相識別信号が重畳された駆動信号
がCCD6へ伝送される。
【0048】その他の構成は第1実施例と同じである。
【0049】このように構成された画像撮像装置1bの
作用について説明する。
【0050】駆動信号発生回路8’により駆動信号7で
ある各種パルスがCCD6に送られる。ここで、駆動信
号発生回路8よりCCD6に送られるパルスのうちリセ
ットパルスは、図11(A)に示すように(図10
(c)に対応)、映像信号読み出し期間には通常のデュ
ーティ比(約25%)で、信号読み出し期間外にはデュ
ーティ比25%の位相調整信号部とデューティ比75%
の絶対位相検出部とからなっている。これら各信号の立
ち下がりは同一タイミングとする。ここで図9はHレー
トで示している。
【0051】この駆動信号7によって駆動されたCCD
6の撮像信号は図11(B)に示すものとなる。この信
号を検波してリセット部のみを取り出すと図11(E)
に示す波形が得られる。この波形も第1実施例と同様に
プロセッサ部4とカメラ部2とを結ぶカメラケーブル5
による遅れを含んでいる。つまり、図11中のτが、カ
メラケーブル5の長さに伴って変化する。
【0052】この検波信号9は位相比較回路11に入力
する。この位相比較回路11では、図11(F)に示さ
れるような比較制御信号よって選択された映像信号部期
間外の期間(a)に、検波信号9の位相とVCO14の
出力である基準クロック13を分周器16によって分周
した信号の位相とが比較され、位相が一致するようにL
PF12を通してVCO14が制御される。以上により
タイミングパルス発生回路21の入力基本クロック13
はCCD6の撮像信号3のタイミングに一致したものと
なる。
【0053】一方、撮像信号3はCDS回路30に入力
する。CDS回路30に入力した撮像信号3は、タイミ
ングパルス発生回路21から出力されたクランプパルス
(図11(C))及びサンプリングパルス(図11
(D))によって、映像信号のフィードスルー部でクラ
ンプされた後、映像信号部をサンプリングされる。これ
によって、撮像信号3を抽出することが出来る。また、
同時に位相調整信号及び絶対位相検出部も、同じタイミ
ングでクランプ及びサンプリングを行われる。すると、
CDS回路30の出力信号は図11(G)のようにな
る。この信号は、絶対位相検出部が、映像信号と逆の極
性で出力されることとなる。この逆極性で出力された信
号を基準リセット信号検波回路19によって分離し、タ
イミングパルス発生回路21に基準リセット信号20
(図11(H))として入力される。タイミングパルス
発生回路21のリセット動作は第1実施例と同様にする
ことができる。
【0054】この第3実施例の場合も、基準リセット信
号20は伝送されてきた撮像信号の位相の遅れを示すも
のなので、第1実施例と同様にタイミングパルス発生回
路21は、伝送されてきたCCD6の撮像信号の絶対位
相と同一のタイミングパルス信号を発生する。
【0055】例えばCCD6は、撮像面前面に図12に
示すような構成のカラーフィルタアレイ(以下、CF
A)6aを有しているとする。即ち、CCD6の前面に
は各画素にMg,G,Cy,Yeの4種類のフィルタか
らなるCFA6aが配置されている。このCFA6aの
場合、CCD6では縦方向の2つの画素を合成して読み
出す。ここで、Mg+CyをCa、G+YeをCbとす
ると、CCD6の出力は、図13(a)のCCDout
に示すように、Ca,Cbが順次的に出力される。
【0056】このCaおよびCb信号を分離するために
(図8を参照)、タイミングパルス発生回路21は、図
13(b),(c)に示すようなサンプルパルスa及び
bを生成し、このサンプルパルスa及びbのタイミング
でCDS30は、Ca,Cbをサンプルホールドし、図
13(d),(e)に示すCAおよびCBに分離する。
【0057】ここで、撮像素子駆動回路8’及びCDS
30とCCD6とが離れているので、駆動信号とCDS
30に伝送されてきた撮像信号とに遅延が生じている。
よって、撮像素子駆動回路8で発生した信号を基準に、
前記サンプルパルスa及びbを発生すると適切なタイミ
ングでサンプルホールドが出来なくなる。しかし、本実
施例では、駆動信号には識別信号が重畳されており、そ
の駆動信号を基にCCD6から伝送されてきた撮像信号
から識別信号を分離し、その分離された識別信号を基準
にサンプリングパルスa及びbを発生する。
【0058】図14を用いて動作を説明する。駆動信号
発生回路8’からは図14(a)に示すような識別信号
が含まれた駆動信号がCCD6に送られる。CCD6か
らは、撮像信号と共に識別信号が伝送されてくる。CC
D6からの信号は、識別信号と撮像信号が共にτだけ遅
れている(図14(b),(c))。
【0059】この信号から識別信号(図14(c))を
分離し、この識別信号の位相を基準にしてサンプリング
パルスを発生する(図14(d),(e))。
【0060】以上により、ケープル長が変化しても撮像
信号と識別別信号が同じ量だけ遅延しているため、識別
信号を基準としてタイミングパルスを発生する事によっ
て、常に適切なタイミングでサンプリングでき映像信号
が得られる。
【0061】尚、ここで識別信号による、タイミングパ
ルスの発生の別の例について説明する。CCD6とCD
S30が離れていない場合、図15(b)に示す同期信
号に対して、撮像信号が図15(a)のタイミングで出
力されるとする。しかし、CCD6とCDS30が離れ
ている場合、駆動信号及び撮像信号を伝送するケーブル
による遅延により、CDS30に入力する撮像信号のタ
イミングは図15(d)に示すように時間τだけ遅れが
生じる。これを基本とする同期信号(図15(b))タ
イミングで処理すると、画面が移動してしまったり、画
像上の適切な部分の処理が出来なくなる。そこで、CC
D駆動信号に識別信号(図15(c))を重畳して出力
しCCD6から撮像信号と共に伝送されてくる識別信号
を分離し(図15(e))、その分離された識別信号を
基準に新たな同期信号(図15(f))を発生する。こ
の同期信号のタイミングで撮像信号を処理する事によっ
て、適切なタイミングの処理が可能となる。
【0062】第3実施例の効果は、第1実施例と同様で
ある。ただし、上記よりわかるように、第3実施例の場
合には、第2実施例の場合と同様にゲート信号は必要な
い。さらに、第3実施例の場合、基準リセット信号20
は、CDS回路30を通すだけで、任意の幅のものが撮
像信号と逆極性で得られ、分離も容易である。ここで
も、リセット動作はHレートとして説明したが、絶対位
相検出部とする部分をVレートとし、基準リセット信号
をV周期で発生させ、Vレートでリセットを行っても良
い。また、この実施例では映像信号期間のリセット信号
と位相調整信号、絶対位相検出部の立ち下がりを一致さ
せるとして説明したが、CDS回路30によって、絶対
位相検出部が、他の期間と逆極性になるような位相でC
CD6にリセットパルスとして出力されれば良い。
【0063】例えば、図16(A)に示すような位相で
リセットパルスを出力した場合を考える。この場合は、
位相調整信号と絶対位相検出部とが逆位相となってい
る。ここで、CCD1から伝送されてきた撮像信号3
は、図16(B)となり、この撮像信号3より、位相調
整信号の部分(図16(B)の(a)の部分)のみでV
CO14の位相調整が行われ、タイミングパルス発生回
路21用のクロックが発生される。一方、CCD6から
伝送されてきた撮像信号3は、クランプパルス(図16
(C))およびサンプリングパルス(図16(D))で
CDS回路30によって、図16(E)のようになる。
この場合も、上記第3実施例と同様に絶対位相検出部よ
り、基準リセット信号が他の期間と逆極性として出力さ
れ、基準リセット信号20は検波され、タイミングパル
ス発生回路21に入力する。このようにデューティ比5
0%のパルスを使うと伝送による信号の歪にも強くな
る。
【0064】図17に第3実施例を電子内視鏡装置50
に応用した例を示す。
【0065】図17に示すように、電子内視鏡51内に
は、照明光を伝達するライトガイド52が挿通されてい
る。このライトガイド52の先端面は、先端部53に配
置され、この先端部53から照明光を出射できるように
なっている。また、前記ライトガイド52の入射端側
は、コネクタ54に接続されている。また、前記先端部
53には、対物レンズ系55が設けられ、この対物レン
ズ系55の結像位置に、固体撮像素子56が配設されて
いる。この固体撮像素子56は、可視領域を含め紫外領
域から赤外領域に至る広い波長域で感度を有している。
前記固体撮像素子56には、信号線57,58が接続さ
れ、これら信号線57,58は、前記電子内視鏡51内
に挿通されて前記コネクタ54に接続されている。
【0066】一方、ビデオプロセッサ60内には、紫外
光から赤外光に至る広帯域の光を発光するランプ61が
設けられている。このランプ61としては、一般的なキ
セノンランプやストロボランプ等を用いることができ
る。前記キセノンランプやストロボランプは、可視光の
みならず紫外光及び赤外光を大量に発光する。ランプ6
1より発光された光は前記ライトガイド52の入射端に
入射され、このライトガイド52を介して先端部53に
導かれ、この先端部53から出射されて、観察部位を照
明するようになっている。
【0067】この照明光による観察部位からの戻り光
は、対物レンズ系55によって、固体撮像素子56上に
結像され、光電変換されるようになっている。この固体
撮像素子56には、前記信号線58を介して、前記ビデ
オプロセッサ61内の駆動信号発生回路62からの駆動
パルスが印加され、この駆動パルスによって読み出し、
転送が行われるようになっている。この固体撮像素子5
6から読み出された映像信号は、前記信号線57を介し
てコネクタ54を通して、前記ビデオプロセッサ60内
に入力する。
【0068】駆動信号発生回路62からは、第3実施例
と同様なリセットパルスが発生される。この時、固体撮
像素子56より伝送され、ビデオプロセッサ60に入力
する映像信号は、第3実施例と同じ位相調整信号か重畳
されて来る。この信号を用いて、第3実施例と同様にタ
イミングパルス発生回路21によってビデオプロセッサ
60の入力映像信号にタイミングの合った各種タイミン
グパルスが発生される。CDS回路30の出力映像信号
は、映像信号処理回路62によって所定の信号処理を施
され、出力され、観察モニター63で映像情報として観
察される。
【0069】電子内視鏡装置50の場合、観察部位によ
って様々な電子内視鏡51が用いられる。したがって、
電子内視鏡51内部の信号線57,58はその種類によ
って様々な長さとなる。
【0070】本第3実施例を採用した電子内視鏡装置5
0では、信号線の長さによらず、常に最適位相のタイミ
ングパルスを発生することができるため、このように本
第3実施例を電子内視鏡装置に応用することによって様
々な電子内視鏡を使用しても自動的に最適なタイミング
で信号処理をすることが可能となる。
【0071】また、電子内視鏡装置への応用は第3実施
例だけでなく、同様に第1実施例、第2実施例において
も可能である。
【0072】尚、この応用例は、ランプ61から発光さ
れた光は、そのままライトガイド52に入射している
が、面順次式電子内視鏡装置の様にランプ61とライト
ガイド52の間に回転フィルタを挿入することもでき
る。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像撮像
装置は、簡単な構成で、あらゆるタイミングパルスの正
確なタイミング補正が可能となり、従って、伝送ケーブ
ルの長さを変えた場合においても無調整でタイミング補
正ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る画像撮像装置の要部の構成を
示すブロック図である。
【図2】第1実施例に係る画像撮装置の各信号の作用を
示すタイミングチャートである。
【図3】第1実施例に係るゲート回路及び基準リセット
信号発生回路の一例の構成を示すブロック図である。
【図4】第2実施例に係る画像撮像装置の要部の構成を
示すブロック図である。
【図5】第2実施例に係る画像撮装置の各信号の作用を
示すタイミングチャートである。
【図6】第2実施例に係る絶対位相検波回路の構成を示
すブロック図である。
【図7】第2実施例に係る撮像信号以外の位相情報信号
を示す波形図である。
【図8】第3実施例に係る画像撮像装置の要部の構成を
示すブロック図である。
【図9】第3実施例に係る図8の駆動信号発生回路の構
成を示す構成図である。
【図10】第3実施例に係る図8の駆動信号発生回路の
作用を示すタイミングチャートである。
【図11】第3実施例に係る画像撮装置の各信号の作用
を示すタイミングチャートである。
【図12】第3実施例に係るカラーフィルタアレイの構
成を示す構成図である。
【図13】第3実施例に係る図12のカラーフィルタア
レイによる撮像信号のサンプリングを説明するタイミン
グチャートである。
【図14】第3実施例に係る図13のサンプリングパル
スの生成を説明するタイミングチャートである。
【図15】第3実施例に係る図13のサンプリングパル
スの生成の変形例を説明するタイミングチャートであ
る。
【図16】第3実施例に係るリセットパルスの変形例に
よる各信号の作用を示すタイミングチャートである。
【図17】第3実施例に係る画像撮像装置を採用した電
子内視鏡装置の構成を示す構成図である。
【符号の説明】 1…画像撮像装置 2…カメラ部 4…プロセッサ部 6…CCD 8…駆動信号発生回路 10…検波回路 11…位相比較回路 17…ゲート回路 19…基準リセット発生回路 21…タイミングパルス発生回路
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体撮像素子により被
写体を撮像し画像信号を生成する画像撮像装置に関し、
特にケーブル等での撮像信号の遅延時間誤差補正する
画像撮像装置関する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】前記検波信号9は、位相比較回路11及び
ローパスフィルタ(以下、LPF)12を介して基本ク
ロック13を生成する電圧制御発信器(以下、VCO
14に入力され、前記位相比較回路11で、前記駆動信
号発生回路8からの比較制御信号15がアクティブであ
る所定期間、前記検波信号9の位相と前記基本クロック
13を分周する分周回路16の出力の位相とを比較する
ことにより、前記VOC14の出力である基本クロック
13が前記CCD6の前記撮像信号3と同期されるよう
になっている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/14 Z 5/335 Z

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学像を受けて光情報を電気信号に変換
    する固体撮像素子を有する撮像手段と、 前記固体撮像素子を駆動し、該固体撮像素子から発生さ
    れる出力信号を処理して画像信号を出力する画像処理手
    段とを備えた画像撮像装置において、 前記画像処理手段は、 前記固体撮像素子を駆動する駆動信号を発生する駆動信
    号発生手段と、 前記駆動信号に対応して前記固体撮像素子から出力され
    る出力信号を受けて、 基準信号を発生する基準信号発生手段と、 前記基準信号に基づいて、前記出力信号を処理して画像
    信号を生成するためのパルス信号を発生するパルス信号
    発生手段とを備えたことを特徴とする画像撮像装置。
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