JPH0685913B2 - 木質基材表面の仕上げ方法 - Google Patents

木質基材表面の仕上げ方法

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JPH0685913B2
JPH0685913B2 JP60049909A JP4990985A JPH0685913B2 JP H0685913 B2 JPH0685913 B2 JP H0685913B2 JP 60049909 A JP60049909 A JP 60049909A JP 4990985 A JP4990985 A JP 4990985A JP H0685913 B2 JPH0685913 B2 JP H0685913B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は木質基材表面のもつ木目等の美観を保持しつ
つ、かつ木質天然素材が通常有する汚れ易さ、傷付き易
さ等の欠点を解消した、ソフトで自然な外観、触感を有
する、木質基材表面の仕上げ方法に関するものである。
従来の技術 天然木化粧合板や、むく材等の天然木質基材表面は、や
わらかい底艶(テリ)、手で触れた時の温もり、ソフト
な肌触り等、天然素材それ自体が持つ独特の良さを有す
ること周知のところである。しかしながら一方では汚れ
易く、また傷付き易い等というような欠点を有してい
た。
そこで従来、クリヤー塗料を表面に塗装し、その表面を
保護していた。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、木質天然素材の持つ前記の如き良さを生
かしつつ、しかも前記各種欠点を解決するような塗料は
未だ開発されていない。
ところで例えば、視感的にソフト感をもたせるために、
艶消剤を添加して艶調整したクリヤー塗料や、微粒化を
悪くしたクリヤー塗料を塗装するというような方法は既
に知られている。しかし、これら公知のものは木質天然
素材のもつ、手で触れた時の温もりや、ソフトな肌触り
等の優れた触感が生かしきれないという問題点があっ
た。
また木質天然素材の触感をもたせるため、発泡塗膜を施
すというようなことも知られている。しかしながらこの
方法によっても十分に堅牢な塗膜が得られず。さらに塗
膜中の気泡により透明性が損われ、木目等の木質基材表
面の美観が生かしきれないという各種問題があった。
問題点を解決するための手段 本発明は以上の如き現状に鑑み木質基材表面のもつ木目
等の美観を保持し、しかも木質天然素材が本来有する汚
れ易さ、傷付き易さ等の欠点を改善又は解消し、さらに
ソフトで自然な外観、触感を有する木質基材表面の仕上
げ方法を提供するものである。
すなわち本発明は、 木質基材表面に、中心粒径約10〜100μの透明で球状の
ガラスビーズを、樹脂バインダー100重量部に対し、約5
0〜200重量部含有せしめたクリヤー塗料を塗装し、凹凸
塗膜を形成した木質基材表面の仕上げ方法に関するもの
である。
本発明の方法の実施により得られる塗膜は、ほぼ透明で
ある。そのため木質基材表面のもつ天然の美観が損われ
ない。また塗膜表面は球状のガラスビーズの一部(頭
部)の露出による凹凸が形成され、その凹部空間が主と
して(気体による)暖空間を形成するため、木質表面と
同様な温もりのある肌触りとなる。更にガラスビーズ
は、球状であるためそれ自体ソフトな肌触りとなる。加
えてガラスビーズを使用するということにより、木質基
材表面の汚れ易さや傷付き易さが解消されるのである。
以下本発明をさらに詳細に説明する。
本発明において使用される「木質基材」は、木質であれ
ば特に制限なく使用できる。具体的には天然木スライス
単板を表板として他の基板に貼着せしめた化粧合板、天
然木ブロックを接着し板状とした集成材、天然木むく材
等が例示出来る。なお、これら基材表面は必要に応じ適
宜の処置、例えば研磨や、目止め、木地着色、サンディ
ングシーラー等の表面処理を施してもよい。
本発明において使用される「クリヤー塗料」は、後述す
る透明ガラスビーズを含有せしめる以外は、従来から一
般に木質基材用として知られている通常のクリヤー塗料
が使用出来る。すなわちニトロセルロース系ラッカー、
アクリル樹脂系ラッカー、アクリルウレタン樹脂系塗
料、ウレタン樹脂系塗料、アミノアルキド樹脂系塗料等
の溶剤型塗料;アクリル樹脂系、スチレン−アクリル樹
脂系等のエマルジヨン塗料;アルキド樹脂系、アクリル
樹脂系等の水溶性塗料あるいはヒドロゾル塗料さらには
不飽和ポリエステル樹脂系、アクリル樹脂系、エポキシ
樹脂系等の無溶剤型塗料が挙げられる。
また、これらクリヤー塗料に若干の着色剤を混入したカ
ラークリヤー塗料も本発明において使用可能である。
本発明において使用されるクリヤー塗料は、このような
塗料中に透明ガラスビーズを配合したものである。
なお本発明で使用するガラスビーズは、真球率30%以上
の球状のものである。それ以下の真球率になると、得ら
れる塗膜の凹凸が不均質となり視覚的ソフト感に欠け、
また乱反射し易すく、木質のテリを損い、それ故自然感
を出せないので本発明においては適当でない。
またガラスビーズの屈折率は1.5〜2.2程度のものが適当
である。前記範囲に於てその値が、高くなりすぎると中
心反射輝度が高くなりすぎ、透過率が減少する傾向にあ
る。
また、本発明に於いては、ガラスビーズの中心粒径は、
約10〜100μ、特に好ましくは20〜50μのものが適当で
ある。なお、ほぼ同一粒径(粒径分布幅の狭いもの)の
ものを使用すると均一な凹凸塗膜を形成し前記本発明の
効果が顕著に表われる。
前記に於て、ガラスビーズの平均粒径が上限より大きす
ぎると、塗膜中でガラスビーズそのものが感知されるよ
うになり、(木質感がなくなり、)自然感を失なう。す
なわち、ざらつきがめだって感じられるため望ましくな
い。
逆に、粒径が小さすぎると、塗膜の凹凸感がなく、触っ
た時、木肌の如き温もりを感じにくい。加えて透明感に
欠け、それ故木理やテリを殺してしまうので、望ましく
ない。
更に素材の観点からみると、ソーダライムガラスビー
ズ、鉛ガラスビーズ、クリスタルガラスビーズ、ケイ酸
鉛ガラスビーズ等が挙げられそれ等は同時に使用可能で
ある。
なお、本発明でいうガラスビーズには中空状球状ガラス
は含まない。なんとなればこのものは、塗膜中で不透明
になり、木理が表現し得ずまた圧力等により壊れ易いか
らである。
本発明で使用されるクリヤー塗料はガラスビーズを樹脂
バインダー100重量部に対し、50〜200重量部、特に好ま
しくは80〜150重量部配合するのが適当である。なお、
ガラスビーズの配合量が前記範囲より多すぎると、塗膜
としての強度が劣り、逆に少なすぎると塗膜の連続した
凹凸が出来ず触れた時、滑らかさに欠ける。すなわち木
肌と同様の温もりが感じられない。
本発明は、このようなクリヤー塗料を木質基材表面にロ
ールコーター、フローコーター、エアスプレー、エアレ
ススプレー等の手段により塗装し、自然乾燥もしくは強
制乾燥させ、ガラスビーズの頭(一部)により凹凸塗膜
を形成させたものである。
なお、本発明においては、さらに必要に応じ凹凸感を阻
害しない程度に、艶調整等の目的で上塗り(カラー)ク
リヤー塗膜を施してもよい。
発明の効果 本発明においては、木質基材表面に特定のガラスビーズ
入り塗膜を施しているので、以下に記載するように、木
質基材保護として従来方法では得られない特有の効果を
有している。
(i)クリヤー塗膜であるので、木質基材のテリや、木
目等をそのまま維持出来る。すなわち、いかにも塗装し
たという感じを起さない。
(ii)ガラスビーズ入り塗膜であるので耐摩耗性や硬度
が向上する。すなわち、木質基材の欠点である傷付き易
さや、汚れ易さを解消又は改善出来る。
(iii)ガラスビーズにより塗膜表面が連続した凹凸を
形成しているので手で触れた時、滑らかであり、また多
数の凹部空間の存在により木肌と同様の温もりが感じら
れる。
(iv)ガラスビーズを多量に使用しているので難燃化、
防音化等の各種性能が向上する。
本発明の方法によって仕上げられた木質基材は以上の如
き効果が得られるので室内壁、家具、楽器等に好適に利
用出来る。
以下本発明を実施例により説明する。なお、実施例中
「部」,「%」は重量基準である。
実施例1 0.2mm厚の吉野桧単板を表面に使用した12mm厚の5プラ
イ合板の表面に酸硬化型アミノルキド樹脂系クリヤー塗
料をロールコーターにて5g/尺塗装し、60℃、10分間
乾燥後、#320サンドペーパーにて研磨した。次いで酸
硬化型アミノアルキド樹脂系クリヤー塗料(塗料バイン
ダー43%)100部に対し、中心粒径45μ(粒度分布10〜8
0μ)のソーダライムガラスビーズを50部均一に混合せ
しめたクリヤー塗料をエアースプレーにて8g/尺塗り
重ね、60℃、10分間乾燥させた。得られた塗板は、塗装
感のない白木調仕上りで肌触りも滑らかで、木の温もり
が感じられた。また、表面を爪で押してもへこまなかっ
た。
実施例2 ナラのむく材の表面に、ダークブラウン色の染料溶液を
ハナ塗りし、ウェスにて拭き取り素地着色した後、ポリ
ウレタン径サンデイングシーラーをエアースプレーにて
8g/尺塗装し、常温にて3時間乾燥させ、軽く研磨し
た。
次いで紫外線硬化型不飽和ポリエステル樹脂系クリヤー
塗料(樹脂バインダー85%)100部に対し、中心粒径80
μ(粒度分布40〜120μ)のソーダライムガラスビーズ
を130部均一に混合せしめたクリヤー塗料をエアースプ
レーにて20g/尺塗り重ね、紫外線を照射し硬化塗膜を
形成した。
次いで軽く研磨した後、4分艶に調整したアクリルウレ
タン樹脂系クリヤー塗料をエアースプレーにて5g/尺
塗装し乾燥させた。
得られた塗板はダークブラウンに着色された木理が鮮明
に浮き上り、艶消しに近い外観の為、塗装感はないが、
木のテリがあるため木質感がより強調されているもので
あった。また肌触りは滑らかで、木の温もりが感じられ
た。さらに表面を爪で押してもへこまなかった。
実施例3 米松の単板を表板に使用した12mm厚の合板の表面にアク
リルウレタン樹脂系サンデイングシーラーをロールコー
ターにて5g/尺塗装し、80℃、5分間乾燥させ#320ペ
ーパーにて研磨した。
次いで黄色のポリウレタン系カラークリヤー塗料(樹脂
バインダー40%)100部に対し中心粒径20μ(粒度分布
5〜34μ)のソーダライムガラスビーズを25部均一に混
合せしめたカラークリヤー塗料をフローコーターにて8g
/尺塗装し80℃、20分間乾燥させた。
得らてた塗板はヤニ色の柾木の木理が鮮明に見え、艶消
しに近い外観のため塗装感がなく、秋材部のテリはある
為、木目感がより強調されているものであった。また肌
触りは滑らかで木の温もりが感じられた。さらに表面を
爪で押してもへこまかった。
比較例1 実施例1においてソーダライムガラスビーズ50部の代り
に、艶調整のためポリエチレンワックスペースト20部を
混合せしめたクリヤー塗料を使用する以外は同様にして
塗板を作成した。
得られた塗板は実施例1と艶は同等であったがテリが感
じられずのっぺりした仕上がりとなり、また肌触りは平
滑であるため木質感が感じられなかった。また表面を爪
で押すとへこみが生じた。
比較例2 実施例2においてクリヤー塗料としてソーダライムガラ
スビーズ130部を210部とする以外は同様にして塗板を作
成した。
得られた塗板は若干白く濁り、ダークブラウン色がやや
白ぽくなり、木理の浮き上りに欠けていた。また塗膜強
度も、低い、もろいものであった。
比較例3 実施例2においてクリヤー塗料としてソーダライムガラ
スビーズ130部を30部とする以外は同様にして塗板を作
成した。
得られた塗板は塗膜表面の凹凸が連続性に欠けビーズの
存在を感じさせ不自然で肌触りもザラザラな印象を与え
た。
比較例4 実施例2においてクリヤー塗料として中心粒径150μの
ソーダライムガラスビーズを使用する以外は、同様にし
て塗板を作成した。
得られた塗板は、塗膜中にビーズの存在を感じさせ、木
質表面のきめ細さを感じさせず、不自然さを感じさせ木
質感を損っていた。
比較例5 実施例3においてクリヤー塗料として中心粒径6μ(粒
度分布15μ以外)のソーダライムガラスビーズを使用す
る以外は同様にして塗板を作成した。
得られた塗板は若干白く濁り、木理の鮮明さに欠け、ま
た肌触りは温もりを感じさせなかった。
比較例6 実施例1においてソーダライムガラスビーズの代りに、
平均粒径45μの不定形のソーダライムガラス粉末を使用
する以外は同様にして塗板を作成した。得られた塗板
は、光沢ムラがあり木の自然感も十分に得られなかっ
た。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木質基材表面に、中心粒径10〜100μの透
    明で球状のガラスビーズを樹脂バインダー100重量部に
    対し50〜200重量部含有せしめたクリヤー塗料を塗装
    し、凹凸塗膜を形成することを特徴とする木質基材表面
    の仕上げ方法。
  2. 【請求項2】ガラスビーズが、ほぼ同一粒径のガラスビ
    ーズであることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項
    記載の木質基材表面の仕上げ方法。
JP60049909A 1985-03-13 1985-03-13 木質基材表面の仕上げ方法 Expired - Lifetime JPH0685913B2 (ja)

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