JPH0685801U - 跳ね出しスラブの構造 - Google Patents

跳ね出しスラブの構造

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JPH0685801U
JPH0685801U JP2770893U JP2770893U JPH0685801U JP H0685801 U JPH0685801 U JP H0685801U JP 2770893 U JP2770893 U JP 2770893U JP 2770893 U JP2770893 U JP 2770893U JP H0685801 U JPH0685801 U JP H0685801U
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JP
Japan
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slab
projecting
tip
drainage groove
frame
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JP2770893U
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春義 小川
俊弘 中村
伸哉 西澤
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Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 跳ね出しスラブの施工に際して、水切り溝を
容易に形成することのできるとともに、その施工コスト
をローコスト化することのできる跳ね出しスラブの構造
を提供することを目的とする。 【構成】 躯体から外方へ突出したバルコニー4におい
て、跳ね出し梁5の先端5aを跳ね出しスラブ6の先端
6aよりも躯体側内方に位置するように配設し、前記躯
体に並行に延びる水切り溝7を、跳ね出し梁5の先端5
aよりも外方側の跳ね出しスラブ6の底面6bに形成す
る構成とした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えばマンションなどの建築構造物の、庇やバルコニーなど、躯体 から外方へ突出した跳ね出しスラブにおいて、水切り溝を容易に施工するのに好 適な跳ね出しスラブの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、建築構造物、特にマンションにおいては、その価格が直接、需要者であ る一般庶民にはねかえるため、価格を抑さえるために、その施工に際する費用の ローコスト化が必須の課題となっている。このようなマンション施工に際するロ ーコスト化には、使用材料の共通化,ユニット化、構造の工夫による施工の容易 化等、様々な工夫が施されているが、ローコスト化にも限界があるのが現状であ る。 さて、このようなマンションにおいて、例えば庇やバルコニー等、躯体から外 方へ突出した跳ね出しスラブの底面には、雨水が跳ね出しスラブの底面を伝って 下階の跳ね出しスラブに滴り落ちるのを防ぐため、いわゆる雨仕舞のための水切 り溝が形成されている。
【0003】 従来、このような跳ね出しスラブは、図3及び図4に示すような構造となって いる。ここで、図3は跳ね出しスラブの側面図、図4はこの跳ね出しスラブを斜 め下方から見た斜視図を示すものである。 図3および図4に示すように、図示しない躯体から外方へ向けて突出する跳ね 出しスラブ1は、この跳ね出しスラブ1の先端1aとその先端2aを一致させた 跳ね出し梁2に支持された構造となっている。 この跳ね出しスラブ1の底面1bと、跳ね出し梁2の底面2bおよび側面2c ,2cには、先端1a,2aから一定寸法躯体側後方の位置に、断面視凹字状の 水切り溝3が、躯体(図示なし)の壁面と並行に連続して形成されている。 このような水切り溝3により、雨水が跳ね出しスラブ1の先端1aから跳ね出 しスラブ1の底面1b,跳ね出し梁2の底面2bおよび側面2c,2cを伝って きても、この水切り溝3のところで落下する。これにより、水切り溝3よりも躯 体側内方に伝わることがなく、水切り溝3よりも躯体側内方において、跳ね出し スラブ1,跳ね出し梁2から雨水が下階の跳ね出しスラブ(図示なし)に滴り落 ちることが防止される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来の跳ね出しスラブの構造には、以下のよう な問題が存在する。 すなわち、跳ね出しスラブの施工に際して、図3および図4に示したような水 切り溝3を形成するためには、跳ね出しスラブ1の底面1bを形成するための型 枠と、跳ね出し梁2の底面2bおよび側面2cを形成するための型枠との、それ ぞれの型枠に、水切り溝3を形成するための面木,めじ棒を取り付けておき、こ れにコンクリートを打設しなければならない。すなわち、水切り溝3を形成する ためには、型枠大工が梁,スラブの型枠を組んだ後に面木,めじ棒を取り付ける に際して、例えば梁の底部と側面との接合部分、いわゆる角部の面木,めじ棒の 接合に大変手間を有する。また、複数の梁がある場合には、墨通りに水切り溝3 を形成することも困難であるという問題がある。 本考案は、以上のような点を考慮してなされたもので、跳ね出しスラブの施工 に際して、水切り溝を容易に形成することのできるとともに、その施工コストを ローコスト化することのできる跳ね出しスラブの構造を提供することを目的とす る。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、建築構造物の躯体から外方へ突出した跳ね出し梁で支持された跳ね 出しスラブの構造であって、前記跳ね出し梁の先端が前記跳ね出しスラブの先端 よりも躯体側内方に位置するように配設され、前記躯体に並行に延びる水切り溝 が、前記跳ね出し梁の先端よりも外方側の前記跳ね出しスラブの底面に形成され ていることを特徴としている。
【0006】
【作用】
本考案の跳ね出しスラブの構造では、建築構造物の躯体から外方へ突出した跳 ね出しスラブを支持する跳ね出し梁の先端を、跳ね出しスラブの先端よりも躯体 側内方に位置するように配設して、跳ね出しスラブの先端が跳ね出し梁の先端よ りも突出するようにした。そして、該跳ね出し梁の先端よりも外方側の前記跳ね 出しスラブの底面にのみ、前記躯体に並行に延びる水切り溝を形成する構成とし た。これにより、外方からの雨水は、跳ね出しスラブの底面を伝っていき、水切 り溝のところで落下する。また、その施工に際しては、跳ね出しスラブの底面を 形成する型枠にのみ、水切り溝を形成するための直線状のめじ棒を取り付ければ よい。
【0007】
【実施例】
以下、本考案を図面に示す一実施例を参照して説明する。ここでは、跳ね出し スラブとして、例えばマンションのバルコニーを例にとり、これに本考案に係る 跳ね出しスラブの構造を適用する場合の実施例を用いて説明する。 図1および図2に示すように、図示しない躯体から外方側(図1において左側 )に突出するように跳ね出し梁5が、躯体(図示なし)の梁に連続して形成され ている。
【0008】 この跳ね出し梁5の上面には、躯体(図示なし)から、跳ね出し梁5と同様、 外方側に突出して、バルコニー4の床面を形成する跳ね出しスラブ6が載置され ている。なお、図1に示したように、前記跳ね出し梁5の先端5aは、この跳ね 出しスラブ6の先端6aに対して所定寸法躯体(図示なし)側に位置するように 配設され、すなわち跳ね出しスラブ6の先端6aが跳ね出し梁5の先端5aより も突出した形態となっている。
【0009】 跳ね出しスラブ6の底面6bの、前記跳ね出し梁5の先端5aよりも外方側に は、断面視凹字状の水切り溝7が、躯体(図示なし)に並行に延びるように連続 して形成されている。 この水切り溝7により、雨水が跳ね出しスラブ6の先端6aから底面6bを伝 ってきても、跳ね出し梁5の先端5aよりも外方側に位置する水切り溝7のとこ ろで落下する。したがって、水切り溝7よりも躯体側内方においては、雨水が伝 ってくることがなく、下階の跳ね出しスラブ(図示なし)に雨水が滴り落ちるこ とがない。
【0010】 次に、上記のような構成のバルコニー4の施工方法について説明する。 跳ね出し梁5の施工に際しては、図示しない型枠を組み立て、この型枠(図示 なし)内にコンクリートを打設して跳ね出し梁5を形成する。このとき用いる型 枠(図示なし)には、従来のように水切り溝7を形成するための面木,めじ棒を 設けておく必要はない。
【0011】 また、跳ね出しスラブ6を施工するに際しては、跳ね出しスラブ6の底面6b を形成するための図示しない型枠に、水切り溝7を形成するために、水切り溝7 の断面形状を有する直線状のめじ棒を設けておく。そして、この型枠(図示なし )にコンクリートを打設して、跳ね出しスラブ6を形成する。 このようにしてその底面6bに水切り溝7を備えた跳ね出しスラブ6に、図示 しない手摺等を設けることにより、施工すべきバルコニー4が形成される。
【0012】 上述した跳ね出しスラブ6の構造を適用したバルコニー4では、跳ね出し梁5 の先端5aが、跳ね出しスラブ6の先端6aに対して躯体(図示なし)側内方に 位置するように配設され、跳ね出し梁5の先端5aよりも外方側の跳ね出しスラ ブ6の底面6bにのみ、直線状の水切り溝7が形成されている。これにより、外 方からの雨水は、跳ね出しスラブ6の底面6bを伝っていき、水切り溝7のとこ ろで落下する。したがって、この水切り溝7よりも躯体(図示なし)側内方にお いては雨水が下階の跳ね出しスラブ(図示なし)に滴り落ちることがなく、水切 り溝7本来の機能を果たすことができる。 また、跳ね出しスラブ6の施工に際しては、跳ね出しスラブ6の底面6bを形 成する型枠(図示なし)にのみ、水切り溝7を形成するための直線状のめじ棒を 取り付ければよく、跳ね出し梁5を形成するための型枠(図示なし)にはこの棒 状部材を取り付ける必要が無い。したがって、跳ね出し梁5,跳ね出しスラブ6 を形成するための型枠(図示なし)の構造およびその組立作業が効率化され、水 切り溝7を容易に形成することができ、さらにはバルコニー4の施工コストを低 減して、マンションの施工コストをローコスト化することが可能になる。
【0013】 なお、上記実施例において、バルコニー4を施工する場合の実施例を用いて説 明したが、例えば、屋根部の庇などを施工する場合等でも、同様の構造とするこ とにより、上記と同様の効果を奏することができる。 また、施工すべき建築構造物として、マンションを施工する例を用いたが、こ れに限るものではなく、例えばビルなど、他の建築構造物においても同様の構成 とすることにより、上記と同様の効果を得ることができるのは言うまでもない。
【0014】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の跳ね出しスラブの構造によれば、跳ね出し梁の 先端が、跳ね出しスラブの先端に対して躯体側内方に位置するように配設され、 跳ね出し梁の先端よりも外方側の跳ね出しスラブの底面にのみ、直線状の水切り 溝が形成されている。これにより、外方からの雨水は、跳ね出しスラブの底面を 伝っていき、水切り溝のところで落下する。したがって、この水切り溝よりも躯 体側内方においては、雨水が下階の跳ね出しスラブに滴り落ちることがなく、水 切り溝本来の機能を果たすことができる。また、跳ね出しスラブの施工に際して は、跳ね出しスラブの底面を形成する型枠にのみ、水切り溝を形成するための直 線状のめじ棒を取り付ければよく、跳ね出し梁を形成するための型枠には面木, めじ棒を取り付ける必要が無くなる。したがって、跳ね出し梁,跳ね出しスラブ を形成するための型枠の構造およびその組立作業が効率化され、水切り溝を容易 に形成することができ、さらには、跳ね出しスラブの施工コストを低減して、建 築構造物の施工コストを低減することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る跳ね出しスラブの構造の一例を示
す側断面図である。
【図2】同構造を示す正面図である。
【図3】従来の跳ね出しスラブの構造を示す側断面図で
ある。
【図4】同構造を斜め下方から見た斜視図である。
【符号の説明】
5 跳ね出し梁 5a 先端 6 跳ね出しスラブ 6a 先端 6b 底面 7 水切り溝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築構造物の躯体から外方へ突出した跳
    ね出し梁で支持された跳ね出しスラブの構造であって、
    前記跳ね出し梁の先端が前記跳ね出しスラブの先端より
    も躯体側内方に位置するように配設され、前記躯体に並
    行に延びる水切り溝が、前記跳ね出し梁の先端よりも外
    方側の前記跳ね出しスラブの底面に形成されていること
    を特徴とする跳ね出しスラブの構造。
JP2770893U 1993-05-26 1993-05-26 跳ね出しスラブの構造 Withdrawn JPH0685801U (ja)

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