JPH0624494Y2 - カーテンウォール - Google Patents
カーテンウォールInfo
- Publication number
- JPH0624494Y2 JPH0624494Y2 JP1985005969U JP596985U JPH0624494Y2 JP H0624494 Y2 JPH0624494 Y2 JP H0624494Y2 JP 1985005969 U JP1985005969 U JP 1985005969U JP 596985 U JP596985 U JP 596985U JP H0624494 Y2 JPH0624494 Y2 JP H0624494Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- curtain wall
- deck
- panel
- precast concrete
- space
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (イ)考案の技術分野 本考案は、建物の外装壁を構成するカーテンウォールの
改良に関するものである。
改良に関するものである。
(ロ)従来技術と問題点 近年、建物等の躯体の外装壁には、プレキャストコンク
リートパネル（以下、ＰＣパネルという。）から成るカ
ーテンウォールが利用されるようになってきている。
リートパネル（以下、ＰＣパネルという。）から成るカ
ーテンウォールが利用されるようになってきている。
この種のカーテンウォールにおいては、コンクリート部
の亀裂，仕上材の割れ及び剥離脱落が問題となる。その
主な原因は、カーテンウォールで隔絶された室内外の温
度差による反り、及びコンクリート内外部の乾燥収縮量
差による変形等にある。
の亀裂，仕上材の割れ及び剥離脱落が問題となる。その
主な原因は、カーテンウォールで隔絶された室内外の温
度差による反り、及びコンクリート内外部の乾燥収縮量
差による変形等にある。
しかし、従来におけるＰＣパネルから成るカーテンウォ
ールにあっては、上述する変形挙動に対する対策は十分
に施されていないのが現状であり、このため、ＰＣパネ
ル板に亀裂が入ったり、仕上材の剥離脱落は免れ得ない
ものであった。また、上記問題を解決するためにカーテ
ンウォールの大きさを小さくして反りあるいは収縮等に
よる変形量を小さいものにすることも考えられるが、こ
れでは建物の外装壁を形成するのでカーテンウォールの
数及び支持金具の数が増大し、これに伴いカーテンウォ
ールの取付工事が煩雑になるとともに、その施工コスト
が増大し、工事の安全性にも問題があった。
ールにあっては、上述する変形挙動に対する対策は十分
に施されていないのが現状であり、このため、ＰＣパネ
ル板に亀裂が入ったり、仕上材の剥離脱落は免れ得ない
ものであった。また、上記問題を解決するためにカーテ
ンウォールの大きさを小さくして反りあるいは収縮等に
よる変形量を小さいものにすることも考えられるが、こ
れでは建物の外装壁を形成するのでカーテンウォールの
数及び支持金具の数が増大し、これに伴いカーテンウォ
ールの取付工事が煩雑になるとともに、その施工コスト
が増大し、工事の安全性にも問題があった。
(ハ)考案の目的 本考案は上記のような従来の問題を解決するためになさ
れたもので、内部応力等に対する剛性を高めるとともに
大型化を可能にし、併せて施工コストの低減及び工事の
安全性を確保できるようにしたカーテンウォールを提供
することを目的とする。
れたもので、内部応力等に対する剛性を高めるとともに
大型化を可能にし、併せて施工コストの低減及び工事の
安全性を確保できるようにしたカーテンウォールを提供
することを目的とする。
(ニ)考案の構成 上記目的を実現するために、本考案のカーテンウォール
は、背面の上部側および下部側の両側部にそれぞれ連結
金具を設けた、プレキャストコンクリートパネルから成
るカーテンウォールにおいて、上記上部側の連結金具間
に、奥行きが上記プレキャストコンクリートパネルの背
面側と躯体の大梁間の空間に相当し、かつ幅が支柱間の
空間に相当する大きさのデッキを一体に設けて成るもの
である。
は、背面の上部側および下部側の両側部にそれぞれ連結
金具を設けた、プレキャストコンクリートパネルから成
るカーテンウォールにおいて、上記上部側の連結金具間
に、奥行きが上記プレキャストコンクリートパネルの背
面側と躯体の大梁間の空間に相当し、かつ幅が支柱間の
空間に相当する大きさのデッキを一体に設けて成るもの
である。
(ホ)考案の実施例 以下、本考案の一実施例を第１図乃至第４図について説
明する。
明する。
第１図において、１はカーテンウォールであり、このカ
ーテンウォール１はプレキャストコンクリートパネル
（以下、ＰＣパネルという。）２と、その前表面に貼着
した仕上材３とから構成され、そしてＰＣパネル２の背
面上部には、カーテンウォール取付時の足場及び取付後
のフロア床面の一部を構成するデッキ４が水平にかつＰ
Ｃパネル２のほぼ全長に亘り形成されている。このデッ
キ４はカーテンウォール１の反り等に対する内部剛性を
高める機能も発揮するものであり、さらにデッキ４は、
第２図及び第３図に示すように鉄骨躯体５を構成する支
柱６と、この支柱６，６間に横架固定された大梁７で囲
まれる空間を覆う大きさを有している。
ーテンウォール１はプレキャストコンクリートパネル
（以下、ＰＣパネルという。）２と、その前表面に貼着
した仕上材３とから構成され、そしてＰＣパネル２の背
面上部には、カーテンウォール取付時の足場及び取付後
のフロア床面の一部を構成するデッキ４が水平にかつＰ
Ｃパネル２のほぼ全長に亘り形成されている。このデッ
キ４はカーテンウォール１の反り等に対する内部剛性を
高める機能も発揮するものであり、さらにデッキ４は、
第２図及び第３図に示すように鉄骨躯体５を構成する支
柱６と、この支柱６，６間に横架固定された大梁７で囲
まれる空間を覆う大きさを有している。
上記構成のカーテンウォール１を鉄骨躯体５に支持する
場合は、ＰＣパネル２の左右上端部に一体に固着した連
結金具８を支柱６に固着した受金具９に左右方向に相対
移動可能に結合し、さらにＰＣパネル２の左右下端部を
ターンバックル等から成る連結金具１０によって支柱６
に上下及び左右方向に相対移動可能に連結するととも
に、デッキ４の中央部を金具１１によって前後及び上下
方向に相対移動可能に連結する。第４図はカーテンウォ
ール１に対する上記各金具８，１０，１１の支持位置関
係を表したものである。
場合は、ＰＣパネル２の左右上端部に一体に固着した連
結金具８を支柱６に固着した受金具９に左右方向に相対
移動可能に結合し、さらにＰＣパネル２の左右下端部を
ターンバックル等から成る連結金具１０によって支柱６
に上下及び左右方向に相対移動可能に連結するととも
に、デッキ４の中央部を金具１１によって前後及び上下
方向に相対移動可能に連結する。第４図はカーテンウォ
ール１に対する上記各金具８，１０，１１の支持位置関
係を表したものである。
上記のような本実施例にあっては、ＰＣパネル２の背面
にデッキ４を設けることにより、室内外の温度差により
反り等の変形に対しＰＣパネルの内部剛性を確保でき、
ＰＣパネルの亀裂，仕上材３の剥離脱落を軽減できる。
また、デッキ４を設けることにより、カーテンウォール
１を支柱６，６間に相当する長さを有する大型のものに
できるほか、各支持金具の調整作業時はデッキ４が作業
者の足場となるため、特別に足場を設ける必要がなく、
しかもカーテンウォール１とこれに対向する大梁７間の
空間はデッキ４で覆われるため、作業の安全性が確保さ
れ、作業性も向上できる。さらに、デッキ４は床部分の
ウォールスル用防水パンとして、その先端部を幅木等と
して利用できるとともに、ＰＣパネルと大梁間における
床用デッキ受鉄骨，デッキプレート，コンクリート止
め，コンクリート打設及び大梁捩れ防止用の補強材等を
省略でき、施工コストの低減になる。また、カーテンウ
ォールを大型化することにより、ウォール取付工期の短
縮も可能になる。
にデッキ４を設けることにより、室内外の温度差により
反り等の変形に対しＰＣパネルの内部剛性を確保でき、
ＰＣパネルの亀裂，仕上材３の剥離脱落を軽減できる。
また、デッキ４を設けることにより、カーテンウォール
１を支柱６，６間に相当する長さを有する大型のものに
できるほか、各支持金具の調整作業時はデッキ４が作業
者の足場となるため、特別に足場を設ける必要がなく、
しかもカーテンウォール１とこれに対向する大梁７間の
空間はデッキ４で覆われるため、作業の安全性が確保さ
れ、作業性も向上できる。さらに、デッキ４は床部分の
ウォールスル用防水パンとして、その先端部を幅木等と
して利用できるとともに、ＰＣパネルと大梁間における
床用デッキ受鉄骨，デッキプレート，コンクリート止
め，コンクリート打設及び大梁捩れ防止用の補強材等を
省略でき、施工コストの低減になる。また、カーテンウ
ォールを大型化することにより、ウォール取付工期の短
縮も可能になる。
(ヘ)考案の効果 以上説明したように本考案によれば、背面の上部側およ
び下部側の両側部にそれぞれ連結金具を設けた、プレキ
ャストコンクリートパネルから成るカーテンウォールに
おいて、上記上部側の連結金具間に、奥行きが上記プレ
キャストコンクリートパネルの背面側と躯体の大梁間の
空間に相当し、かつ幅が支柱間の空間に相当する大きさ
のデッキを一体に設けて成るものであるから、ＰＣパネ
ルの内部応力等に対する剛性を高めることができ、これ
に伴いＰＣパネルの亀裂及び仕上材の剥離脱落を減少で
きるほか、カーテンウォールの大型化が可能になり、さ
らにデッキが足場及び床の一部として機能するため、工
事の安全性が向上し、作業性及び施工性も向上できる。
び下部側の両側部にそれぞれ連結金具を設けた、プレキ
ャストコンクリートパネルから成るカーテンウォールに
おいて、上記上部側の連結金具間に、奥行きが上記プレ
キャストコンクリートパネルの背面側と躯体の大梁間の
空間に相当し、かつ幅が支柱間の空間に相当する大きさ
のデッキを一体に設けて成るものであるから、ＰＣパネ
ルの内部応力等に対する剛性を高めることができ、これ
に伴いＰＣパネルの亀裂及び仕上材の剥離脱落を減少で
きるほか、カーテンウォールの大型化が可能になり、さ
らにデッキが足場及び床の一部として機能するため、工
事の安全性が向上し、作業性及び施工性も向上できる。
第１図は本考案にかかるカーテンウォールの一例を示す
斜視図、第２図はカーテンウォールを鉄骨躯体に支持し
た場合の平面図、第３図は第２図のIII-III線に沿う断
面図、第４図はカーテンウォールに対する支持金具の配
置関係を示す説明図である。 １……カーテンウォール、２……ＰＣパネル、３……仕
上材、４……デッキ、５……鉄骨躯体、６……支柱、７
……大梁、８，９，１０，１１……金具。
斜視図、第２図はカーテンウォールを鉄骨躯体に支持し
た場合の平面図、第３図は第２図のIII-III線に沿う断
面図、第４図はカーテンウォールに対する支持金具の配
置関係を示す説明図である。 １……カーテンウォール、２……ＰＣパネル、３……仕
上材、４……デッキ、５……鉄骨躯体、６……支柱、７
……大梁、８，９，１０，１１……金具。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 有角 昇純 東京都中央区銀座８丁目21番１号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)考案者 広島 正明 東京都中央区銀座８丁目21番１号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)考案者 久保田 滋 東京都中央区銀座８丁目21番１号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)考案者 筒井 勲 宮城県仙台市国分町３丁目４番33号 株式 会社竹中工務店東北支店内 (72)考案者 中村 隆 宮城県仙台市国分町３丁目４番33号 株式 会社竹中工務店東北支店内 (56)参考文献 特公 昭56−48661（ＪＰ，Ｂ２) 実公 昭50−12892（ＪＰ，Ｙ１) 実公 昭54−84（ＪＰ，Ｙ２)
Claims (1)
- 【請求項１】背面の上部側および下部側の両側部にそれ
ぞれ連結金具を設けた、プレキャストコンクリートパネ
ルから成るカーテンウォールにおいて、上記上部側の連
結金具間に、奥行きが上記プレキャストコンクリートパ
ネルの背面側と躯体の大梁間の空間に相当し、かつ幅が
支柱間の空間に相当する大きさのデッキを一体に設けて
成ることを特徴とするカーテンウォール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985005969U JPH0624494Y2 (ja) | 1985-01-19 | 1985-01-19 | カーテンウォール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985005969U JPH0624494Y2 (ja) | 1985-01-19 | 1985-01-19 | カーテンウォール |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61123113U JPS61123113U (ja) | 1986-08-02 |
| JPH0624494Y2 true JPH0624494Y2 (ja) | 1994-06-29 |
Family
ID=30482975
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1985005969U Expired - Lifetime JPH0624494Y2 (ja) | 1985-01-19 | 1985-01-19 | カーテンウォール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0624494Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CA956606A (en) * | 1970-02-02 | 1974-10-22 | Stanley J. Koll | Infant feeding package |
| JPS5012892U (ja) * | 1973-06-06 | 1975-02-10 | ||
| JPS5648661A (en) * | 1979-09-28 | 1981-05-01 | Ricoh Co Ltd | Dry type developing device |
-
1985
- 1985-01-19 JP JP1985005969U patent/JPH0624494Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61123113U (ja) | 1986-08-02 |
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