JPH0685165U - 鉄道車両用空気調和装置 - Google Patents

鉄道車両用空気調和装置

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JPH0685165U
JPH0685165U JP2736093U JP2736093U JPH0685165U JP H0685165 U JPH0685165 U JP H0685165U JP 2736093 U JP2736093 U JP 2736093U JP 2736093 U JP2736093 U JP 2736093U JP H0685165 U JPH0685165 U JP H0685165U
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JP
Japan
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compressor
motor
air conditioner
power failure
time
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Pending
Application number
JP2736093U
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English (en)
Inventor
光太郎 大橋
武 小笠原
邦佳 高橋
隆 大塚
三郎 坂本
Original Assignee
カルソニック株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 「鉄道車両用空気調和装置」において、電源
の瞬間停電に対してシステムの稼働率を向上させる。 【構成】 コンプレッサ6とこれを駆動するためのモー
タ10とを備えた鉄道車両用空気調和装置において、電
源の瞬間停電時にモータ10を再起動してから所定時間
(3秒)経過後にコンプレッサ6をオンする制御回路1
3を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、鉄道車両用空気調和装置に係り、特に電源の瞬間停電に対してシス テムの稼働率の向上を図ったものに関する。
【0002】
【従来の技術】
今日、鉄道車両における空調は一般化されつつあり、こうした鉄道車両用空気 調和装置として、たとえば図3に示すようなシステムが開発されている。このシ ステムは冷房用であって、室内に配置される室内機1と車両の床下に配置される 室外機2とで構成されている。室内機1にはエバポレータ3、膨張弁4、送風用 のブロア5等が配置され、室外機2にはコンプレッサ6、コンデンサ7、リキッ ドタンク8、冷却用ファン9、コンプレッサ駆動用の交流モータ10等が配置さ れている。ここでのコンプレッサ6はベルト駆動型のもので、コンプレッサ6に 内蔵された図示しないマグネットクラッチのオンオフによって、交流モータ10 の回転力がベルト11を介してコンプレッサ6に伝達されるようになっている。 なお、コンプレッサの駆動タイプとしては、ベルト駆動型のほかに、モータとコ ンプレッサとを直結してモータの回転力を直接コンプレッサに伝えるようにした いわゆる密閉型コンプレッサもある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、一般に、コンプレッサ駆動用モータ10の電源はAC440Vであ り、コンプレッサ6のマグネットクラッチの電源はDC12Vであって、前者は 鉄道線路に設けられた架線(送電線)から供給され、後者はそれを変換して使用 されている。そのため、鉄道車両が架線の切れ目を通過する時には、電源が瞬間 的に(たとえば0.3〜0.5秒)停電する現象が発生し、こうした瞬間停電時 にはコンプレッサ駆動用モータ10が停止することになる。
【0004】 ところが、従来のシステムにあっては、ベルト駆動型コンプレッサであれ密閉 型コンプレッサであれ前記モータ10の再起動時にコンプレッサ6も同時に回転 させようとするとモータ10に大きな起動トルクが要求されるため(過負荷)、 コンプレッサ6を安定的に立ち上げるのが困難である。というのは、図4に示す ように、コンプレッサ6停止後、高圧側圧力と低圧側圧力との差圧は時間の経過 とともに小さくなっていくが、一般に差圧が大きいほどコンプレッサ6を立ち上 げるのに大きなトルクを必要とするからである。そこで、従来は、モータ10が 停止を余儀なくされる瞬間停電時の対策として、一般的に、停止からたとえば1 〜3分間モータ10を回さないといった再復帰待機の処理を施して、前記差圧の 減少を待って差圧に対応するコンプレッサ6の必要立ち上げトルクがモータトル クにまで下がるのを待っていた。したがって、瞬間停電時には再復帰待機(1〜 3分)の間システムが作動しなくなり、稼働率の点で一定の限界があった。
【0005】 本考案は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、電源の 瞬間停電に対してシステムの稼働率を向上させた鉄道車両用空気調和装置を提供 することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本考案は、コンプレッサとこれを駆動するための モータとを備えた鉄道車両用空気調和装置において、電源の瞬間停電時に前記モ ータを再起動してから所定時間経過後に前記コンプレッサをオンする制御回路を 有することを特徴とする。
【0007】
【作用】
このように構成した本考案にあっては、制御回路は、電源の瞬間停電時にコン プレッサ駆動用モータを再起動してから所定時間経過後にコンプレッサをオンす る。したがって、コンプレッサ駆動用モータが定常回転に達し、コンプレッサの 立ち上げに十分なトルクを発生する状態になってからコンプレッサがオンされる ことになり、再起動時にコンプレッサを短時間で確実に立ち上げられる。よって 、システムの稼働率が向上する。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1は本考案の一実施例による鉄道車両用空気調和装置の制御回路図、図2は 制御のタイムチャートである。
【0009】 本実施例による鉄道車両用空気調和装置は、鉄道車両が架線の切れ目を通過す る時に生じる電源の瞬間停電に配慮したものであって、そのシステム構成はたと えば図3に示した装置と同じである。すなわち、室内に配置される室内機1と車 両の床下に配置される室外機2とからなり、室内機1にはエバポレータ3、膨張 弁4、送風用のブロア5等が配置され、室外機2にはコンプレッサ6、コンデン サ7、リキッドタンク8、冷却用ファン9、コンプレッサ駆動用の交流モータ1 0等が配置されている。そして、本実施例では、コンプレッサ6はベルト駆動型 のものであって、コンプレッサ6に内蔵されたマグネットクラッチ12(図1参 照)のオンオフによって、交流モータ10の回転力がベルト11を介してコンプ レッサ6に伝達されるようになっている。このように、マグネットクラッチ12 内蔵のベルト駆動型コンプレッサ6を採用することによって、モータ10とコン プレッサ6とを任意に結合しまた切断することができ、後述する制御が可能とな る。
【0010】 このコンプレッサ6の制御は図1に示す制御回路によって行われる。この制御 回路13は、同図(A)に示すコンプレッサ駆動用モータ10の駆動回路13a と同図(B)に示すコンプレッサ6の駆動回路13bとで構成されている。図1 (A)の回路は、コンプレッサ駆動用の交流モータ10と、電圧の低下を検出す る電圧検出器14と、リレーR1 のコイル部とで構成されている。交流モータ1 0には架線からAC440Vの交流電圧が供給されるようになっており、電圧検 出器14はこの交流モータ10と並列に接続されている。電源の瞬間停電時にモ ータ10への印加電圧が低下すると(たとえば320V以下)、電圧検出器14 はこれを検出してリレーR1 のコイル部を消磁する。一方、図1(B)の回路は 、リレーR1 のa接点とタイマTの限時動作a接点とリレーR2 のコイル部を直 列に接続し、後二者に並列にタイマTの駆動部(コイル部)を接続し、さらにこ れらに並列に、リレーR2 のa接点とコンプレッサ6のマグネットクラッチ12 を直列接続したものを接続して形成されている。この回路には架線の電圧を変換 したDC12Vの直流電圧が印加される。タイマTは限時動作形であって、電圧 を切ると瞬時に接点が開き、電圧が加えられてから一定時間たって接点が閉じる ようになっている。本実施例では、タイマTの設定時間はたとえば約3秒であっ て、コンプレッサ駆動用モータ10が再起動から定常回転となり、コンプレッサ 6の立ち上げに十分なトルクを発生する状態に達するのに必要な時間に設定され ている。つまり、タイマ時間は、コンプレッサ6の特性とモータ10の性能との 相関関係においてモータ10がコンプレッサ6の立ち上げに十分なトルクを発生 する状態になるのに要する時間以上であれば何秒でも良いが、好ましくはその最 小時間に設定しておく。
【0011】 このように構成された回路は、電源の瞬間停電時に、図2のタイムチャートに 示すように動作する。
【0012】 すなわち、通常時、コンプレッサ駆動用モータ10は架線からAC440Vの 電圧が加えられて回転しており、一方で、マグネットクラッチ12はDC12V の電圧が加えられてオン状態にある。よって、コンプレッサ6はベルト11を介 してモータ10と結合され、回転している。
【0013】 一方、瞬間停電時には、モータ10への印加電圧が低下し(320V以下)、 モータ10が停止するとともに、電圧検出器14はその電圧低下を検出してリレ ーR1 のコイル部を消磁する。これにより、リレーR1 のa接点が開いて、リレ ーR2 のコイル部が消磁し、その結果、リレーR2 のa接点が開いて、マグネッ トクラッチ12がオフされる。よって、コンプレッサ6も停止する。このとき、 タイマTは、リレーR1 のa接点が開くと同時に自己のa接点を開く。
【0014】 それからt1 (たとえば0.5)秒後に瞬間停電が回復すると、交流モータ1 0には所定のAC440Vが印加されるので、ただちに再起動する。このとき、 マグネットクラッチ12はオフ状態にあるので、モータ10にはコンプレッサ6 の負荷はかかってない。したがって、モータ10は確実に立ち上がる。
【0015】 また、停電の回復によりモータ10が再起動すると同時に、電圧検出器14は 電圧レベルの回復を検出してリレーR1 のコイル部を励磁する。これにより、リ レーR1 のa接点が閉じてタイマTに電圧が印加され、タイマTは作動を開始す る。この間、マグネットクラッチ12はオフ状態のままである。タイマ時間t2 (たとえば約3秒)が経過すると、タイマTのa接点が閉じて、リレーR2 のコ イル部が励磁され、その結果、リレーR2 のa接点が閉じてマグネットクラッチ 12がオンされ、コンプレッサ6とモータ10とが結合される。この段階では、 モータ10はすでに定常回転になっており、コンプレッサ6の立ち上げに十分な トルクを発生しうる状態にあるので、確実にコンプレッサ6を再起動させること ができる。
【0016】 したがって、本実施例によれば、電源の瞬間停電時にモータ10の再起動から 所定時間(3秒)経過後にマグネットクラッチ12をオンして、再起動時に十分 なモータトルクでコンプレッサ6を立ち上げるようにしたので、瞬間停電に対し 短時間で確実にシステムを再起動することが可能となり、従来のように再復帰待 機(1〜3分)が不要となるので、稼働率が向上する。
【0017】 また、ベルト駆動型を前提とした場合、本実施例では、モータとコンプレッサ を結合した状態でモータを再起動させる場合に必要な起動トルクほど大きなトル ク性能が要求されないので、コンプレッサ駆動型モータを小型、軽量化すること ができる。
【0018】 なお、本実施例では、制御回路をリレー等を用いて構成しているが、マイクロ コンピュータを用いたシステムにあっては、制御プログラムの追加によって対処 することも可能である。
【0019】
【考案の効果】
以上述べたように本考案によれば、モータがコンプレッサの立ち上げに十分な トルクを発生する状態になってからコンプレッサがオンされるので、再起動時に コンプレッサを短時間で確実に立ち上げられるようになり、システムの稼働率が 向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による鉄道車両用空気調和装
置の制御回路図である。
【図2】同実施例による制御のタイムチャートである。
【図3】鉄道車両用空気調和装置のシステムブロック図
である。
【図4】コンプレッサの圧力特性を示す図である。
【符号の説明】
6…コンプレッサ 10…交流モータ 11…ベルト 12…マグネットクラッチ 13…制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 大塚 隆 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニック株式会社内 (72)考案者 坂本 三郎 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニック株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンプレッサ(6)とこれを駆動するた
    めのモータ(10)とを備えた鉄道車両用空気調和装置
    において、 電源の瞬間停電時に前記モータ(6)を再起動してから
    所定時間経過後に前記コンプレッサ(10)をオンする
    制御回路(13)を有することを特徴とする鉄道車両用
    空気調和装置。
JP2736093U 1993-05-25 1993-05-25 鉄道車両用空気調和装置 Pending JPH0685165U (ja)

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JP2736093U JPH0685165U (ja) 1993-05-25 1993-05-25 鉄道車両用空気調和装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016210383A (ja) * 2015-05-13 2016-12-15 三菱電機株式会社 車両用空調装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016210383A (ja) * 2015-05-13 2016-12-15 三菱電機株式会社 車両用空調装置

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