JPH0685086U - 水面の浮遊油分除去装置 - Google Patents

水面の浮遊油分除去装置

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JPH0685086U
JPH0685086U JP3325193U JP3325193U JPH0685086U JP H0685086 U JPH0685086 U JP H0685086U JP 3325193 U JP3325193 U JP 3325193U JP 3325193 U JP3325193 U JP 3325193U JP H0685086 U JPH0685086 U JP H0685086U
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博司 上田
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上田サーボ機械株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水面近くに浮遊する油分を確実に吸引除去す
ることができながら、水位が大きく変化するような場合
でも、吸引用のポンプがエアーを吸い込むような恐れを
なくする。 【構成】 円形状の水平安定板2上で同心円状に3個の
第1フロート体1を止着して、該第1フロート体1によ
り有底筒状の外側筒3を固定支持する一方、この外側筒
3内に両端開口の内側筒5を相対移動可能に挿嵌し、該
内側筒5内に中空筒状の第2フロート体6を挿嵌して、
リブ7により内側筒5を第2フロート体6に連結支持さ
せ、上記外側筒3を第1フロート体1をして水面下に浮
遊させるとともに、該外側筒3内で上記内側筒5を第2
フロート体6をして水面の極近くに浮遊させて、該内側
筒5の上端開口部から外側筒3内に、水面近くに浮遊す
る油分を吸い込み、外側筒3の底壁接続口31から外部に
排出させ、かつ、水平安定板2により第1フロート体1
の動揺を防止するように構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は水槽などの水面近くに浮遊する油分を吸い込み除去するための浮遊 油分除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の浮遊油分除去装置としては、例えば実開昭60−95906号 公報で開示されるごとき構造のものが提案されている。 この従来装置は、油分が浮遊する水を入れた水槽内に支柱を立設して、該支柱 にフロート体を上下動可能に挿嵌する一方、このフロート体の内部に吸引室を形 成して、該吸引室に所要数の吸引口を設けるとともに、該吸引室にポンプからの 吸引ホースを連通連結して構成されている。
【0003】 上記構成の従来装置によれば、ポンプからの吸引力が吸引ホースを介して吸引 室に働き、浮遊する油分を吸引口から吸引室内に吸い込み、これをポンプにより 槽外に排出するのである。そして、水位が低下すれば、それに伴ってフロート体 も下降し、常に水面近くに浮遊する油分だけが吸引されるようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記した従来装置によるときは、水位が極端に変動するような場合、フロート 体が水位変動に追従できずに空中に露出し、ポンプがエアーを吸い込み空転する ようなことがある。また、ポンプにより浮遊油分を吸引する際に、吸引ホースの 動きが振動となってフロート体に伝わり、フロート体の回りに小さな波を作り、 この波動によって浮遊油分がフロート体から遠方に追いやられることとなって、 浮遊油分の吸い込みが不確実になるなどの問題があった。
【0005】 この考案は上記のような問題点を解消するためになされたもので、大きく水位 が変動するような場合にあっても、この水位変動に対しフロート体を確実に追従 させて、ポンプがエアーを吸い込むような恐れをなくしながら、常に確実な浮遊 油分の吸い込み除去を行わせ得る水面の浮遊油分除去装置を提供することを目的 とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するため、円形状の水平安定板と、該水平安定板上で同心 円上に止着された少なくとも3個の第1フロート体と、これら第1フロート体に よって支持された外側筒と、該外側筒内に相対移動可能に挿嵌された内側筒と、 該内側筒内に挿嵌支持された第2フロート体とを備え、上記外側筒を第1フロー ト体をして水面下に浮遊させるとともに、この外側筒内で上記内側筒を第2フロ ート体をして水面近くに浮遊させて、内側筒の上端開口部から外側筒内に水面近 くの浮遊油分を吸い込むように構成したことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】
この考案によれば、第1フロート体が水位の大きな変動に追従して、外側筒を 常に水面下に維持し、第2フロート体が水面の波立ちなど水位の小さな変動に追 従して、内側筒を常に水面の極く近くに維持し、所謂、大きな水位変動に対しは 第1フロート体が対応し、小さな水位変動に対しは第2フロート体が対応するも ので、水面近くに浮遊する油分のみを内側筒の上端開口部から内部に吸い込んで 、ポンプにより外部に排出するのであり、また、このとき、内側筒からエアーが 流入するような恐れがなく、したがって、ポンプがエアーを吸い込み空転するよ うなことがないのである。しかも、ポンプからの振動は外側筒に伝わるも、内側 筒には伝わらず、水面上に浮遊する油分を内側筒の上端開口部から遠ざけるよう な波紋が生じるようなことがない。さらに、円形状の水平安定板が第1フロート 体の動揺を防止し、すなわち、水平安定板は常に水面下にあって、水面の大きな 波立ちなどにより第1フロート体が動揺するとき、水平安定板が水の抵抗を受け て第1フロート体の動揺を阻止するように働き、第1フロート体を常に水平状に 維持するもので、上記水位変動に対する追従作用と協同して浮遊油分の吸い込み をより一層確実に行わせるとともに、エアーの吸い込みをより一層確実に防止す るのである。
【0008】
【実施例】
以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1はこの考案による浮遊油分除去装置を示す斜視図、図2は正面図、図3は 要部の拡大縦断面図、図4は同平面図である。 図において、1は同心円上に配置された3個の球状第1フロート体で、この各 フロート体1は正三角形状の連結用枠板11を用いて互いに連結されている。2は 中央部に貫通孔21をもつ円形状の水平安定板で、上記枠板11の下面に止着支持さ れ、実質的に第1フロート体1が水平安定板2上に止着されている。また、この 水平安定板2は常に水面下にあって、第1フロート体1の動揺を防止するように 働き、すなわち、水面の大きな波立ちなどにより第1フロート体1が動揺すると き、この水平安定板2が水の抵抗を受けることになり、第1フロート体1の動揺 を阻止するように働き、第1フロート体1を常に水平状に維持するものである。 なお、水平安定板2の大きさは3個の第1フロート体(球形フロート体)の外 接する円形状が好ましく、厚さは加工時及び波動によって変形が生じない硬さの ものがよい。従って材料は例えば比重が0.8〜1.7g/cm3のポリプロピレン、硬質 エンビ等が好適である。3は上記水平安定板2の貫通孔21に挿嵌した状態で上記 枠板11に固定支持された有底筒状の外側筒で、該外側筒3は上記第1フロート体 1をして常に水面下に維持されるように、該フロート体1を浮力調整しており、 また、この外側筒3の下部底壁には接続口31が形成されて、該接続口31に図外の ポンプに連通する吸引ホース4が接続されている。5は上記外側筒3内に極く僅 かの隙間を置いて挿嵌された両端開口の内側筒で、該内側筒5は上記外側筒3内 で相対的に移動可能とされている。6は上記内側筒5内に挿嵌して数本のリブ7 で連結支持される中空筒状の第2フロート体で、上記内側筒5を外側筒3内で常 に水面の極く近くに維持されるように、該フロート体6を浮力調整している。
【0009】 上記した構成によれば、油分が浮遊する水を入れた水槽内に本装置を浮かべて 使用するもので、まず、第1フロート体1をして外側筒3が常に水面下に維持さ れるように浮遊させるとともに、第2フロート体6をして内側筒5が外側筒3内 で常に水面の極く近くに維持されるように浮遊させ、かつ、外側筒3の底壁接続 口31から延びる吸引ホース4を図外のポンプに連通連結して、ポンプからの吸引 力を外側筒3内に作用させる。これによって水面近くに浮遊する油分のみが内側 筒5の上端開口部から外側筒3内に吸引されるとともに、吸引ホース4を介して 槽外に排出されるのである。
【0010】 しかして、上記のように浮遊油分を吸引している場合において、水位が大きく 変動すると、その水位変動に第1フロート体1が追従して、内側筒5の上端開口 部が空中に露出してエアーを吸い込むような恐れを防止するのである。また、水 面の波立ちなどによる小さな水位の変動に第2フロート6が追従して、浮遊油分 を確実に吸引するのである。さらに、ポンプの駆動による振動が吸引ホース4を 介して外側筒3に伝わるも該外側筒3は水面下に維持されているもので、水面の 極く近くに維持されている内側筒5には伝わらず、したがって、ポンプ駆動によ る振動によって水面に波紋が生じるようなことがなく、浮遊油分を内側筒5の上 端開口部から遠方に追いやられることがない。しかも、このとき、水平安定板2 が第1フロート体1の動揺を防止し、すなわち、水面の大きな波立ちなどにより 第1フロート体1が動揺するとき、この水平安定板2が水の抵抗を受けることに なるので、該水平安定板2が第1フロート体1の動揺を阻止するように働き、第 1フロート体1を常に水平状に維持して、上記水位変動に対する第1フロート体 1による内側筒5の追従作用と協同して浮遊油分の吸い込みをより一層確実に行 わせるとともに、内側筒5の上端開口部からのエアーの吸い込みをより一層確実 に防止するのである。
【0011】
【考案の効果】
以上のように、この考案によるときは、水面近くに浮遊する油分のみを内側筒 の上端開口部から外側筒内に吸引して、該外側筒から外部へと排出するもので、 水位が大きく変動するような場合には、第1フロート体が確実に追従して、内側 筒の上端開口部からエアーが流入する恐れをなくし、吸引用のポンプがエアーを 吸い込み空転するようなことを防止し、また、水面の波立ちなど水位が小さく変 動する場合には、第2フロート体が確実に追従して、常に確実な浮遊油分のみを 吸引させ得るのである。しかも、ポンプの駆動によって吸引ホースが振動して、 これが外側筒に伝わるも内側筒には伝わらず、したがって、浮遊油分を内側筒の 上端開口部から遠方へ追いやるようなことがなく、上記した浮遊油分の吸引を確 実に行わせ得るものである。さらに、円形状の水平安定板が第1フロート体の動 揺を防止し、すなわち、水平安定板は常に水面下にあって、水面の大きな波立ち などにより第1フロート体が動揺するとき、水平安定板が水の抵抗を受けて第1 フロート体の動揺を阻止するように働き、第1フロート体を常に水平状に維持し て、水位変動に対する追従作用と協同して浮遊油分の吸い込みをより一層確実に 行うとともに、エアーの吸い込みをより一層確実に防止するなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による浮遊油分除去装置を示す斜視図
である、
【図2】同正面図である、
【図3】同要部の拡大縦断面図である、
【図4】同平面図である。
【符号の説明】
1.第1フロート体 2.水平安定板 3.外側筒 5.内側筒 6.第2フロート体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形状の水平安定板と、該水平安定板上
    で同心円状に止着された少なくとも3個の第1フロート
    体と、これら第1フロート体によって支持された外側筒
    と、該外側筒内に相対移動可能に挿嵌された内側筒と、
    該内側筒内に挿嵌支持された第2フロート体とを備え、
    上記外側筒を第1フロート体をして水面下に浮遊させる
    とともに、この外側筒内で上記内側筒を第2フロート体
    をして水面近くに浮遊させて、内側筒の上端開口部から
    外側筒内に水面近くの浮遊油分を吸い込むように構成し
    たことを特徴とする水面の浮遊油分除去装置。
JP1993033251U 1993-05-26 1993-05-26 水面の浮遊油分除去装置 Expired - Lifetime JP2542295Y2 (ja)

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