JP2542295Y2 - 水面の浮遊油分除去装置 - Google Patents
水面の浮遊油分除去装置Info
- Publication number
- JP2542295Y2 JP2542295Y2 JP1993033251U JP3325193U JP2542295Y2 JP 2542295 Y2 JP2542295 Y2 JP 2542295Y2 JP 1993033251 U JP1993033251 U JP 1993033251U JP 3325193 U JP3325193 U JP 3325193U JP 2542295 Y2 JP2542295 Y2 JP 2542295Y2
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- JP
- Japan
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- float body
- water surface
- horizontal stabilizer
- water
- floating oil
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Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は水槽などの水面近くに
浮遊する油分を吸い込み除去するための浮遊油分除去装
置に関する。
浮遊する油分を吸い込み除去するための浮遊油分除去装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の浮遊油分除去装置として
は、例えば実開昭60−95906号公報で開示される
ごとき構造のものが提案されている。この従来装置は、
油分が浮遊する水を入れた水槽内に支柱を立設して、該
支柱にフロート体を上下動可能に挿嵌する一方、このフ
ロート体の内部に吸引室を形成して、該吸引室に所要数
の吸引口を設けるとともに、該吸引室にポンプからの吸
引ホースを連通連結して構成されている。
は、例えば実開昭60−95906号公報で開示される
ごとき構造のものが提案されている。この従来装置は、
油分が浮遊する水を入れた水槽内に支柱を立設して、該
支柱にフロート体を上下動可能に挿嵌する一方、このフ
ロート体の内部に吸引室を形成して、該吸引室に所要数
の吸引口を設けるとともに、該吸引室にポンプからの吸
引ホースを連通連結して構成されている。
【0003】上記構成の従来装置によれば、ポンプから
の吸引力が吸引ホースを介して吸引室に働き、浮遊する
油分を吸引口から吸引室内に吸い込み、これをポンプに
より槽外に排出するのである。そして、水位が低下すれ
ば、それに伴ってフロート体も下降し、常に水面近くに
浮遊する油分だけが吸引されるようにしている。
の吸引力が吸引ホースを介して吸引室に働き、浮遊する
油分を吸引口から吸引室内に吸い込み、これをポンプに
より槽外に排出するのである。そして、水位が低下すれ
ば、それに伴ってフロート体も下降し、常に水面近くに
浮遊する油分だけが吸引されるようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記した従来装置によ
るときは、水位が極端に変動するような場合、フロート
体が水位変動に追従でぎずに空中に露出し、ポンプがエ
アーを吸い込み空転するようなことがある。また、ポン
プにより浮遊油分を吸引する際に、吸引ホースの動きが
振動となってフロート体に伝わり、フロート体の回りに
小さな波を作り、この波動によって浮遊油分がフロート
体から遠方に追いやられることとなって、浮遊油分の吸
い込みが不確実になるなどの問題があった。
るときは、水位が極端に変動するような場合、フロート
体が水位変動に追従でぎずに空中に露出し、ポンプがエ
アーを吸い込み空転するようなことがある。また、ポン
プにより浮遊油分を吸引する際に、吸引ホースの動きが
振動となってフロート体に伝わり、フロート体の回りに
小さな波を作り、この波動によって浮遊油分がフロート
体から遠方に追いやられることとなって、浮遊油分の吸
い込みが不確実になるなどの問題があった。
【0005】この考案は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、水位が大きく変動するような場
合にあっても、その水位変動に対しフロート体を確実に
追従させるようにすると共に波動に対してはフロート体
の上下方向の動揺を防止してポンプがエアーを吸い込む
ような恐れをなくしながら、常に確実な浮遊油分の吸い
込み除去を行わせ得る水面の浮遊油分除去装置を提供す
ることを目的とする。
ためになされたもので、水位が大きく変動するような場
合にあっても、その水位変動に対しフロート体を確実に
追従させるようにすると共に波動に対してはフロート体
の上下方向の動揺を防止してポンプがエアーを吸い込む
ような恐れをなくしながら、常に確実な浮遊油分の吸い
込み除去を行わせ得る水面の浮遊油分除去装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本考案の水面の浮遊油分除去装置は、中央に貫通
孔を設けた円板形状の水平安定板と、該水平安定板上に
おける同心円上に止着された少なくとも3個の第1フロ
ート体と、水平安定板の上記中央貫通孔に挿通してその
上部を水平安定板に一体に連結し且つ下部底壁に吸引ホ
ース接続口を設けてなる外側筒と、該外側筒内に上下移
動可能に挿嵌された内側筒と、該内側筒の内周面に数本
のリブを介して連結支持された第2フロート体とを備
え、上記外側筒と水平安定板とを第1フロート体をして
水面下に浮遊させるとともに、この外側筒内で上記内側
筒を第2フロート体をして水面近くに浮遊させて、内側
筒の上端開口部から外側筒内に水面近くの浮遊油分を吸
い込むように構成している。
ため、本考案の水面の浮遊油分除去装置は、中央に貫通
孔を設けた円板形状の水平安定板と、該水平安定板上に
おける同心円上に止着された少なくとも3個の第1フロ
ート体と、水平安定板の上記中央貫通孔に挿通してその
上部を水平安定板に一体に連結し且つ下部底壁に吸引ホ
ース接続口を設けてなる外側筒と、該外側筒内に上下移
動可能に挿嵌された内側筒と、該内側筒の内周面に数本
のリブを介して連結支持された第2フロート体とを備
え、上記外側筒と水平安定板とを第1フロート体をして
水面下に浮遊させるとともに、この外側筒内で上記内側
筒を第2フロート体をして水面近くに浮遊させて、内側
筒の上端開口部から外側筒内に水面近くの浮遊油分を吸
い込むように構成している。
【0007】
【作用】この考案によれば、第1フロート体が水位の大
きな変動に追従して、水平安定 板を介して外側筒を常に
水面下に維持する一方、第2フロート体が水面の波立ち
など水位の小さな変動に追従して内側筒を常に水面の極
近くに維持する。即ち、大きな水位変動に対しは第1フ
ロート体が対応し、小さな水位変動に対しは第2フロー
ト体が対応するもので、水面近くに浮遊する油分のみを
内側筒の上端開口部から外側筒内に吸い込んで、ポンプ
により外部に排出するのであり、また、このとき、内側
筒からエアーが流入するような恐れがなく、したがっ
て、ポンプがエアーを吸い込み空転するようなことがな
いのである。しかも、ポンプからの振動は外側筒に伝わ
るも内側筒には伝わらず、水面上に浮遊する油分を内側
筒の上端開口部から遠ざけるような波紋が生じるような
ことがない。
きな変動に追従して、水平安定 板を介して外側筒を常に
水面下に維持する一方、第2フロート体が水面の波立ち
など水位の小さな変動に追従して内側筒を常に水面の極
近くに維持する。即ち、大きな水位変動に対しは第1フ
ロート体が対応し、小さな水位変動に対しは第2フロー
ト体が対応するもので、水面近くに浮遊する油分のみを
内側筒の上端開口部から外側筒内に吸い込んで、ポンプ
により外部に排出するのであり、また、このとき、内側
筒からエアーが流入するような恐れがなく、したがっ
て、ポンプがエアーを吸い込み空転するようなことがな
いのである。しかも、ポンプからの振動は外側筒に伝わ
るも内側筒には伝わらず、水面上に浮遊する油分を内側
筒の上端開口部から遠ざけるような波紋が生じるような
ことがない。
【0008】さらに、円板形状の水平安定板が上下方向
の大きな波動による第1フロート体の動揺を防止する。
即ち、水平安定板は常に水面下にあって、水面の大きな
波立ちなどの波動により第1フロート体が上下に動揺し
ようとしても、その動揺方向に対して水平安定板の上下
面が水の抵抗を受けて常に水平姿勢を維持しようとする
作用を行い、第1フロート体の動揺を阻止するように働
いて第1フロート体を常に水平状に維持するもので、上
記水位変動に対する追従作用と協同して浮遊油分の吸い
込みをより一層確実に行わせるとともに、エアーの吸い
込みをより一層確実に防止するのである。
の大きな波動による第1フロート体の動揺を防止する。
即ち、水平安定板は常に水面下にあって、水面の大きな
波立ちなどの波動により第1フロート体が上下に動揺し
ようとしても、その動揺方向に対して水平安定板の上下
面が水の抵抗を受けて常に水平姿勢を維持しようとする
作用を行い、第1フロート体の動揺を阻止するように働
いて第1フロート体を常に水平状に維持するもので、上
記水位変動に対する追従作用と協同して浮遊油分の吸い
込みをより一層確実に行わせるとともに、エアーの吸い
込みをより一層確実に防止するのである。
【0009】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1はこの考案による浮遊油分除去装置を示
す斜視図、図2は正面図、図3は要部の拡大縦断面図、
図4は同平面図である。図において、1は中央に貫通孔
21を設けている円板形状の水平安定板2上に配設され
た3個の球状第1フロート体で、上記貫通孔21を中心
とする同心円上に設けられている。この各フロート体1
は正三角形状の連結用枠板11を用いて互いに連結され
ていると共に該連結用枠板11は上記水平安定板2の上
面に止着され、従って、実質的に第1フロート体1が水
平安定板2上に止着されている。
説明する。図1はこの考案による浮遊油分除去装置を示
す斜視図、図2は正面図、図3は要部の拡大縦断面図、
図4は同平面図である。図において、1は中央に貫通孔
21を設けている円板形状の水平安定板2上に配設され
た3個の球状第1フロート体で、上記貫通孔21を中心
とする同心円上に設けられている。この各フロート体1
は正三角形状の連結用枠板11を用いて互いに連結され
ていると共に該連結用枠板11は上記水平安定板2の上
面に止着され、従って、実質的に第1フロート体1が水
平安定板2上に止着されている。
【0010】また、この水平安定板2は常に水面下にあ
って、第1フロート体1の動揺を防止するように働く。
即ち、水面の大きな波立ちなどの波動により第1フロー
ト体1が動揺しようとするとき、この水平安定板2の上
下面がその動揺方向に対して水の抵抗を受けて水平姿勢
を維持しようとし、従って、第1フロート体1の動揺を
阻止するように働いて第1フロート体1を常に水平状に
維持するものである。なお、水平安定板2は、加工時及
び波動によって変形が生じない硬さのものがよい。従っ
て、材料は例えば比重が0.8〜1.7g/cm3のポ
リプロピレン、硬質塩化ビニル等が好適である。
って、第1フロート体1の動揺を防止するように働く。
即ち、水面の大きな波立ちなどの波動により第1フロー
ト体1が動揺しようとするとき、この水平安定板2の上
下面がその動揺方向に対して水の抵抗を受けて水平姿勢
を維持しようとし、従って、第1フロート体1の動揺を
阻止するように働いて第1フロート体1を常に水平状に
維持するものである。なお、水平安定板2は、加工時及
び波動によって変形が生じない硬さのものがよい。従っ
て、材料は例えば比重が0.8〜1.7g/cm3のポ
リプロピレン、硬質塩化ビニル等が好適である。
【0011】3は上記水平安定板2の貫通孔21に挿通
した状態でその上部外周面を上記枠板11に固定支持さ
れた有底筒状の外側筒で、該外側筒3は上記第1フロー
ト体1をして常に水面下に維持されるように、該フロー
ト体1を浮力調整しており、また、この外側筒3の下部
底壁には接続口31が形成されて、該接続口31に図外
のポンプに連通する吸引ホース4が接続されている。
した状態でその上部外周面を上記枠板11に固定支持さ
れた有底筒状の外側筒で、該外側筒3は上記第1フロー
ト体1をして常に水面下に維持されるように、該フロー
ト体1を浮力調整しており、また、この外側筒3の下部
底壁には接続口31が形成されて、該接続口31に図外
のポンプに連通する吸引ホース4が接続されている。
【0012】5は上記外側筒3内に極僅かの隙間を置い
て挿嵌された上下両端開口の内側筒で、該内側筒5は上
記外側筒3内で相対的に上下移動可能とされている。6
は上記内側筒5内に挿通してその外周面に突設した数本
のリブ7を外側筒3の内周面に連結支持させている中空
筒状の第2フロート体で、上記内側筒5を外側筒3内で
常に水面の極近くに維持されるように、該フロート体6
を浮力調整している。
て挿嵌された上下両端開口の内側筒で、該内側筒5は上
記外側筒3内で相対的に上下移動可能とされている。6
は上記内側筒5内に挿通してその外周面に突設した数本
のリブ7を外側筒3の内周面に連結支持させている中空
筒状の第2フロート体で、上記内側筒5を外側筒3内で
常に水面の極近くに維持されるように、該フロート体6
を浮力調整している。
【0013】以上のように構成した実施例の油分除去装
置は、油分が浮遊する水を入れた水槽内に浮かべて使用
するもので、まず、第1フロート体1をして外側筒3が
水平安定板2を介して常に水面下に維持されるように浮
遊させるとともに、第2フロート体6をして内側筒5が
外側筒3内で常に水面の極近くに維持されるように浮遊
させ、かつ、外側筒3の底壁接続口31から延びる吸引
ホース4を図外のポンプに連通連結して、ポンプからの
吸引力を外側筒3内に作用させる。これによって水面近
くに浮遊する油分のみが内側筒5の上端開口部から外側
筒3内に吸引されるとともに、吸引ホース4を介して槽
外に排出されるのである。
置は、油分が浮遊する水を入れた水槽内に浮かべて使用
するもので、まず、第1フロート体1をして外側筒3が
水平安定板2を介して常に水面下に維持されるように浮
遊させるとともに、第2フロート体6をして内側筒5が
外側筒3内で常に水面の極近くに維持されるように浮遊
させ、かつ、外側筒3の底壁接続口31から延びる吸引
ホース4を図外のポンプに連通連結して、ポンプからの
吸引力を外側筒3内に作用させる。これによって水面近
くに浮遊する油分のみが内側筒5の上端開口部から外側
筒3内に吸引されるとともに、吸引ホース4を介して槽
外に排出されるのである。
【0014】しかして、上記のように浮遊油分を吸引し
ている場合において、水位が大きく変動すると、その水
位変動に第1フロート体1が追従して、内側筒5の上端
開口部が空中に露出してエアーを吸い込むような恐れを
防止するのである。また、水面の波立ちなどによる小さ
な水位の変動に第2フロート6が追従して、浮遊油分を
確実に吸引するのである。さらに、ポンプの駆動による
振動が吸引ホース4を介して外側筒3に伝わるも該外側
筒3は水面下に維持されているもので、水面の極く近く
に維持されている内側筒5には伝わらず、したがって、
ポンプ駆動による振動によって水面に波紋が生じるよう
なことがなく、浮遊油分を内側筒5の上端開口部から遠
方に追いやられることがない。
ている場合において、水位が大きく変動すると、その水
位変動に第1フロート体1が追従して、内側筒5の上端
開口部が空中に露出してエアーを吸い込むような恐れを
防止するのである。また、水面の波立ちなどによる小さ
な水位の変動に第2フロート6が追従して、浮遊油分を
確実に吸引するのである。さらに、ポンプの駆動による
振動が吸引ホース4を介して外側筒3に伝わるも該外側
筒3は水面下に維持されているもので、水面の極く近く
に維持されている内側筒5には伝わらず、したがって、
ポンプ駆動による振動によって水面に波紋が生じるよう
なことがなく、浮遊油分を内側筒5の上端開口部から遠
方に追いやられることがない。
【0015】さらに、円板形状の水平安定板2が上下方
向の大きな波動による第1フロート体1の動揺を防止す
る。即ち、水面の大きな波立ちなどの波動により第1フ
ロート体1が動揺しようとすると、この水平安定板2の
上下面が水の抵抗を受けることになるので、該水平安定
板2が第1フロート体1の動揺を阻止するように働き、
第1フロート体1を常に水平状に維持して、上記水位変
動に対する第1フロート体1による内側筒5の追従作用
と協同して浮遊油分の吸い込みをより一層確実に行わせ
るとともに、内側筒5の上端開口部からのエアーの吸い
込みをより一層確実に防止するのである。
向の大きな波動による第1フロート体1の動揺を防止す
る。即ち、水面の大きな波立ちなどの波動により第1フ
ロート体1が動揺しようとすると、この水平安定板2の
上下面が水の抵抗を受けることになるので、該水平安定
板2が第1フロート体1の動揺を阻止するように働き、
第1フロート体1を常に水平状に維持して、上記水位変
動に対する第1フロート体1による内側筒5の追従作用
と協同して浮遊油分の吸い込みをより一層確実に行わせ
るとともに、内側筒5の上端開口部からのエアーの吸い
込みをより一層確実に防止するのである。
【0016】
【考案の効果】以上のように、この考案によるときは、
水面近くに浮遊する油分のみを内側筒の上端開口部から
外側筒内に吸引して、該外側筒から外部へと排出するも
ので、水位が大きく変動するような場合には、第1フロ
ート体が確実に追従して、内側筒の上端開口部からエア
ーが流入する恐れをなくし、吸引用のポンプがエアーを
吸い込み空転するようなことを防止し、また、水面の波
立ちなど水位が小さく変動する場合には、第2フロート
体が確実に追従して、常に確実な浮遊油分のみを吸引さ
せ得るのである。しかも、ポンプの駆動によって吸引ホ
ースが振動して、これが外側筒に伝わるも内側筒には伝
わらず、したがって、浮遊油分を内側筒の上端開口部か
ら遠方へ追いやるようなことがなく、上記した浮遊油分
の吸引を確実に行わせ得るものである。
水面近くに浮遊する油分のみを内側筒の上端開口部から
外側筒内に吸引して、該外側筒から外部へと排出するも
ので、水位が大きく変動するような場合には、第1フロ
ート体が確実に追従して、内側筒の上端開口部からエア
ーが流入する恐れをなくし、吸引用のポンプがエアーを
吸い込み空転するようなことを防止し、また、水面の波
立ちなど水位が小さく変動する場合には、第2フロート
体が確実に追従して、常に確実な浮遊油分のみを吸引さ
せ得るのである。しかも、ポンプの駆動によって吸引ホ
ースが振動して、これが外側筒に伝わるも内側筒には伝
わらず、したがって、浮遊油分を内側筒の上端開口部か
ら遠方へ追いやるようなことがなく、上記した浮遊油分
の吸引を確実に行わせ得るものである。
【0017】さらに、円板形状の水平安定板によって上
下方向の大きな波動による第1フロート体の動揺を防止
し得るものである。即ち、水平安定板は常に水面下で水
平状に配設されており且つこの水平安定板に第1フロー
ト体が一体に止着されているので、水面の大きな波立ち
などの波動により第1フロート体が動揺しようとして
も、その動揺方向に対して水平安定板の上下面が水の抵
抗を受けて常に水平姿勢を維持しようとする作用を奏し
て第1フロート体の動揺を阻止するように働くものであ
り、従って、第1フロート体を常に水平状に維持して、
水位変動に対する追従作用と協同して浮遊油分の吸い込
みをより一層確実に行うとともに、エアーの吸い込みを
より一層確実に防止するなどの効果がある。
下方向の大きな波動による第1フロート体の動揺を防止
し得るものである。即ち、水平安定板は常に水面下で水
平状に配設されており且つこの水平安定板に第1フロー
ト体が一体に止着されているので、水面の大きな波立ち
などの波動により第1フロート体が動揺しようとして
も、その動揺方向に対して水平安定板の上下面が水の抵
抗を受けて常に水平姿勢を維持しようとする作用を奏し
て第1フロート体の動揺を阻止するように働くものであ
り、従って、第1フロート体を常に水平状に維持して、
水位変動に対する追従作用と協同して浮遊油分の吸い込
みをより一層確実に行うとともに、エアーの吸い込みを
より一層確実に防止するなどの効果がある。
【図1】この考案による浮遊油分除去装置を示す斜視図
である。
である。
【図2】同正面図である。
【図3】同要部の拡大縦断面図である。
【図4】同平面図である。
1 第1フロート体 2 水平安定板 3 外側筒 5 内側筒 6 第2フロート体
Claims (1)
- 【請求項1】 中央に貫通孔を設けた円板形状の水平安
定板と、該水平安定板上における同心円上に止着された
少なくとも3個の第1フロート体と、水平安定板の上記
中央貫通孔に挿通してその上部を水平安定板に一体に連
結し且つ下部底壁に吸引ホース接続口を設けてなる外側
筒と、該外側筒内に上下移動可能に挿嵌された内側筒
と、該内側筒の内周面に数本のリブを介して連結支持さ
れた第2フロート体とを備え、上記外側筒と水平安定板
とを第1フロート体をして水面下に浮遊させるととも
に、この外側筒内で上記内側筒を第2フロート体をして
水面近くに浮遊させて、内側筒の上端開口部から外側筒
内に水面近くの浮遊油分を吸い込むように構成したこと
を特徴とする水面の浮遊油分除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993033251U JP2542295Y2 (ja) | 1993-05-26 | 1993-05-26 | 水面の浮遊油分除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993033251U JP2542295Y2 (ja) | 1993-05-26 | 1993-05-26 | 水面の浮遊油分除去装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0685086U JPH0685086U (ja) | 1994-12-06 |
JP2542295Y2 true JP2542295Y2 (ja) | 1997-07-23 |
Family
ID=12381283
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993033251U Expired - Lifetime JP2542295Y2 (ja) | 1993-05-26 | 1993-05-26 | 水面の浮遊油分除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2542295Y2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100938411B1 (ko) * | 2007-12-04 | 2010-01-22 | 주식회사 필택 | 부유물 흡입기 |
KR100922174B1 (ko) * | 2009-04-23 | 2009-10-19 | 정삼규 | 수조의 거품 및 부유물질 제거장치 |
CN113244662B (zh) * | 2021-04-10 | 2023-09-05 | 滨州市新科奥德科技有限公司 | 一种液体分层分离装置 |
CN114962249B (zh) * | 2022-06-10 | 2023-05-09 | 中建五局华东建设有限公司 | 二次结构泵的散热结构 |
KR102700073B1 (ko) * | 2023-12-06 | 2024-08-29 | 해양환경공단 | 미세플라스틱 분석을 위한 표층수 채집장치 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4982536A (ja) * | 1972-12-18 | 1974-08-08 | ||
JPS6173345A (ja) * | 1984-09-19 | 1986-04-15 | Toshiba Corp | 半導体装置 |
-
1993
- 1993-05-26 JP JP1993033251U patent/JP2542295Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0685086U (ja) | 1994-12-06 |
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