JPH0684717U - 3相一括形開閉器 - Google Patents
3相一括形開閉器Info
- Publication number
- JPH0684717U JPH0684717U JP2599793U JP2599793U JPH0684717U JP H0684717 U JPH0684717 U JP H0684717U JP 2599793 U JP2599793 U JP 2599793U JP 2599793 U JP2599793 U JP 2599793U JP H0684717 U JPH0684717 U JP H0684717U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container
- support plate
- phase
- center
- central axis
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Gas-Insulated Switchgears (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】3相の開閉器の駆動中心に対して3相の機械的
負荷をバランスさせて、駆動力の軽減を図るとともに、
容器が大形になるのを防止した3相一括形開閉器を提供
する。 【構成】3相の開閉器エレメント2u〜2wのそれぞれ
の中心軸線と容器主部1aの横断面との交点を結ぶ2等
辺三角形の重心Sを支持板5の駆動中心に一致させ、こ
の重心Sを容器主部1aの中心軸線上に位置させる。
負荷をバランスさせて、駆動力の軽減を図るとともに、
容器が大形になるのを防止した3相一括形開閉器を提供
する。 【構成】3相の開閉器エレメント2u〜2wのそれぞれ
の中心軸線と容器主部1aの横断面との交点を結ぶ2等
辺三角形の重心Sを支持板5の駆動中心に一致させ、こ
の重心Sを容器主部1aの中心軸線上に位置させる。
Description
【0001】
本考案は、ガス絶縁開閉装置に用いる断路器や接地開閉器等の開閉器を3相分 一括して共通の容器内に収納した構造を有する3相一括形開閉器に関するもので ある。
【0002】
ガス絶縁開閉装置においては、断路器及び接地開閉器をそれぞれ単独で、また は両者を一緒にして管状の金属容器内に3相分一括して収納し、該金属容器を絶 縁スペーサを介して他の機器を収納した容器に接続する構成をとることが多い。 この場合、断路器及び接地用開閉器は、それぞれの可動コンタクトが母線導体の 方向に対して直角な方向に直線変位するように設けられることが多い。
【0003】 図6ないし図8は従来の3相一括形の開閉器を示したもので、この例の開閉器 は断路器として用いられるものである。図6ないし図8において1´は管状の金 属製容器で、この容器1´は、両端にフランジ1a1´及び1a2´を有する管状の 容器主部1a´と、容器主部1a´の側面から互いに反対方向に(容器主部の軸 線方向と直角な方向に)突出した分岐管部1b´及び1c´とを有し、分岐管部 1b´及び1c´の先端にはフランジ1b1´及び1c1´がそれぞれ設けられてい る。
【0004】 本明細書においては、容器主部1a´の中心軸線を容器1´の中心軸線とし、 該容器主部の中心軸線と直交する面を容器1´の横断面とする。
【0005】 2u´〜2w´は容器1´内に収納された3相の開閉器エレメントである。各 開閉器エレメントは、中心軸線を共有するように配置された固定コンタクト20 1´及び摺動コンタクト202´と、摺動コンタクト202´を摺動自在に貫通 した状態で支持された棒状の可動コンタクト203´と、可動コンタクト203 ´の摺動コンタクト202´側の端部に一端が接続された絶縁操作棒204´と を有している。
【0006】 固定コンタクト201´及び摺動コンタクト202´はチューリップ形のコン タクトをシールド内に配置した周知の構造を有するもので、固定コンタクト20 1´は分岐管部1c´のフランジ1c1´に接続される図示しない絶縁スペーサの 貫通導体に所定の形状の接続導体を介して接続されて支持されている。また摺動 コンタクト202´は分岐管部1b´のフランジに接続される図示しない絶縁ス ペーサの貫通導体に接続導体を介して接続されて支持されている。
【0007】 可動コンタクト203´は、摺動コンタクト202´との接触を保ったままで 固定コンタクト201´に接触する閉路位置と該固定コンタクトから所定の絶縁 距離を隔てた状態になる開路位置との間を直線変位し得るように設けられている 。
【0008】 3相の開閉器エレメント2u´〜2w´はそれぞれの中心軸線が容器1´の中 心軸線と平行に伸び、かつそれぞれの中心軸線と容器1´の横断面との交点を結 ぶ三角形が2等辺三角形となるように配置されている。
【0009】 容器1´の一端のフランジ1a1´には該容器1´の一端を閉じる蓋板3´が取 り付けられ、該蓋板3´にガイド棒4の一端が固定されている。ガイド棒4´は 3相の開閉器エレメント2u´〜2w´に対して共通に設けられた支持板5´の 中央ブロック5a´を貫通させて設けた孔に嵌合され、ガイド棒4´により支持 板5´がスライド自在に支持されている。
【0010】 支持板5´には3相の開閉器エレメント2u´〜2w´の絶縁操作棒204´ の他端が接続され、支持板5の変位により3相の開閉器エレメントの可動コンタ クト203´が一括して変位させられるようになっている。
【0011】 容器1´の側壁に取付けられた気密保持構造の軸受6´を通して回転操作軸7 ´が容器内に導入され、操作軸7´の容器1´内の端部にレバー8´の一端が固 定されている。レバー8´の他端は支持板5´の中央ブロック5a´にピン9´ を介して結合されている。
【0012】 上記の開閉器は、容器1´の分岐管部1b´及び1c´をそれぞれ図示しない 絶縁スペーサを介して他の容器に接続した状態でガス絶縁開閉装置に組み込まれ る。容器1´はそのフランジ1a2´に図示しない蓋が取付けられて密閉され、該 容器内にSF6 ガス等の絶縁ガスが封入される。
【0013】 上記の開閉器を操作する際には、操作軸7の外端部に操作ハンドルまたは操作 器を取り付けて該操作軸7´を回転させることによりレバー8´を介して支持板 5´を変位させる。これにより3相の開閉器エレメントの可動コンタクト203 ´を開路位置または閉路位置に直線変位させる。
【0014】
従来の3相一括形の開閉器においては、3相の開閉器エレメント2u´〜2w ´の中心を結ぶ2等辺三角形の底辺に相対する頂点から底辺に下した垂線を2等 分する位置(図8においてL1 =L2 となる位置)に支持板5´の駆動中心を位 置させ、この駆動中心を容器1´の中心軸線上に配置していた。
【0015】 このように3相の開閉器エレメントを配置すると、支持板5´への駆動力伝達 点(駆動中心)に対して3相の機械的負荷がアンバランスになり、3相の開閉器 エレメントの可動コンタクトから支持板5´に作用する反力が不均一になるため 、ガイド棒4´に相当に大きな曲げモーメントが働く。そのためガイド棒4´と して強度が高いものを必要とし、部品重量が重くなる上にコストが高くなるとい う問題があった。
【0016】 またガイド棒4´に曲げモーメントが働くため、支持板5´とガイド棒4´と の間の摩擦抵抗が大きくなり、操作機構の負荷が大きくなって大きな駆動力を必 要とするという問題があった。
【0017】 更に3相の開閉器エレメントを上記のように配置すると、2等辺三角形の底辺 の両端側に配置される2相の開閉器エレメント2u´及び2w´が容器1´の内 周に近付くため、容器1´の内径を大きくすることが必要になり、開閉器が大形 化するという問題があった。
【0018】 本考案の目的は、3相の開閉器エレメントの駆動中心に対して3相の機械的負 荷をバランスさせて、駆動力の軽減を図るとともに、容器が大形になるのを防止 した3相一括形開閉器を提供することにある。
【0019】
本考案が対象とする3相一括形開閉器は、ガス絶縁開閉装置に用いる断路器や 接地用開閉器等の開閉器で、管状の容器と、該容器内に一括して収納された3相 分の開閉器エレメントとを備えている。各相の開閉器エレメントは固定コンタク トと直線変位形の可動コンタクトとからなっていて、3相の開閉器エレメントは それぞれの中心軸線が容器の中心軸線に伸び、かつそれぞれの中心軸線と容器の 横断面との交点を結ぶ三角形が2等辺三角形となるように配置されている。また 容器の軸線方向に延びるガイド棒によりスライド自在に支持された支持板が設け られていて、該支持板に3相の開閉器エレメントの可動コンタクトが絶縁操作棒 を介して接続されている。更に容器内に導入された回転操作軸にレバーが取り付 けられて該レバーが支持板の駆動中心に設けられた連結部に連結され、該操作軸 によりレバーを介して支持板が容器の軸線方向に直線変位させられて3相の可動 コンタクトが操作される。
【0020】 本考案においては、上記2等辺三角形の重心を支持板の駆動中心に一致させ、 かつ該重心を容器の中心軸線上に位置させた状態で、3相の開閉器エレメントを 容器内に配置した。
【0021】
上記のように、3相の開閉器エレメントのそれぞれの中心軸線と容器の横断面 との交点を結ぶ2等辺三角形の重心を容器の中心軸線上に位置させるとともに、 該重心を支持板の駆動中心に一致させると、3相の開閉器エレメントの可動コン タクトの反力(3相の機械的負荷)が支持板にほぼ均等に加わるため、ガイド棒 に加わる曲げモーメントを小さくすることができる。従って、ガイド棒として従 来より機械的強度が低い細径のものを用いることができ、部品重量の軽減とコス トの低減とを図ることができる。
【0022】 また上記のように構成すると、ガイド棒に作用する曲げモーメントを小さくで きるため、ガイド棒と支持板との間の摺動抵抗を小さくすることができ、駆動力 を軽減して動作を円滑にすることができる。
【0023】 更に上記のように構成すると、2等辺三角形の底辺の両端側に配置される2つ の相の開閉器エレメントが容器の内周に近付くのを防ぐことができるため、容器 の内径を従来よりも小さくすることができ、開閉器の縮小化と軽量化とを図るこ とができる。
【0024】
図1ないし図3は本考案の実施例を示したもので、これらの図において1は管 状の金属製容器、2u〜2wは3相の断路器用開閉器エレメントである。容器1 は、両端にフランジ1a1及び1a2を有する管状の容器主部1aと、容器主部1a の側面から互いに反対方向に(容器主部の軸線方向と直角な方向に)突出した分 岐管部1b及び1cとを有し、分岐管部1b及び1cの先端にはフランジ1b1及 び1c1がそれぞれ設けられている。分岐管部1b及び1cのフランジ1b1及び1 c1にはそれぞれ絶縁スペーサ11及び12が接続されている。本実施例では、分 岐管部1cが分岐管部1bよりも長く形成されている。
【0025】 開閉器エレメント2u〜2wのそれぞれは、中心軸線を共有するように配置さ れた固定コンタクト201u〜201w及び摺動コンタクト202u〜202w と、摺動コンタクト202u〜202wを摺動自在に貫通した状態で支持された 棒状の可動コンタクト203u〜203wと、可動コンタクト203u〜203 wの摺動コンタクト202u〜202w側の端部に一端が接続された絶縁操作棒 204u〜204wとを有しており、可動コンタクト203u〜203wは、摺 動コンタクト202u〜202wとの接触を保ったままで固定コンタクト201 u〜201wに接触する閉路位置と該固定コンタクトから所定の絶縁距離を隔て た状態になる開路位置との間を直線変位し得るようになっている。
【0026】 固定コンタクト201u〜201w及び摺動コンタクト202u〜202wは チューリップ形のコンタクトをシールド内に配置したもので、固定コンタクト2 01u〜201wは分岐管部1cのフランジ1c1に接続された絶縁スペーサ12 の貫通導体12aに接続導体13を介して接続されている。また摺動コンタクト 202u〜202wは分岐管部1bのフランジに接続された絶縁スペーサ11の 貫通導体11aに接続導体14を介して接続されている。
【0027】 3相の開閉器エレメント2u〜2wはそれぞれの中心軸線が容器1の中心軸線 と平行に伸び、かつそれぞれの中心軸線と容器1の横断面との交点を結ぶ三角形 が2等辺三角形となるように配置されている。
【0028】 容器1の一端の蓋板3が取付けられたフランジ1a1に近接した位置にフレーム 10が固定され、該フレーム10に2本のガイド棒4,4の一端が固定されてい る。ガイド棒4,4は3相の開閉器エレメント2u〜2wに対して共通に設けら れた支持板5に形成された孔に嵌合され、ガイド棒4,4により支持板5が容器 の軸線方向にスライド自在に支持されている。
【0029】 支持板5には3相の開閉器エレメント2u〜2wの絶縁操作棒204u〜20 4wの他端が接続され、支持板5の変位により3相の開閉器エレメントの可動コ ンタクト203u〜203wが一括して変位させられるようになっている。
【0030】 容器1の側壁に取付けられた気密保持構造の軸受6を通して回転操作軸7が容 器内に導入され、操作軸7の容器1内の端部にレバー8の一端が固定されている 。レバー8の他端にはピン9が取付けられ、該ピン9は支持板5の中央部に設け られた連結突起5aに形成された長孔に遊嵌されている。この例では操作軸7が 容器1の外側に取付けられた操作器15の出力軸に接続されていて、該操作器1 5により操作軸7が回転駆動され、操作軸7の回転によりレバー8が回動させら れる。そしてレバー8の回動により支持板5が容器の軸線方向に変位させられ、 この支持板5の変位により、3相の開閉器エレメント2u〜2wが開閉操作され る。開閉器エレメント2u〜2wにより断路器が構成されている。
【0031】 また本実施例では、容器主部1aのフランジ1a2に、有底円筒状の機構容器1 6が接続され、該機構容器16のフランジ16aに固定されたフレーム17に、 3相の開閉器エレメント2u〜2wの固定コンタクト201u〜201wとそれ ぞれ軸線を共有する3相の接地装置用摺動コンタクト210u〜210wがフレ ーム17に対して絶縁された状態で取付けられている。3相の摺動コンタクト2 10u〜210wはシールド内にチューリップコンタクトを配置したもので、こ れら3相の摺動コンタクト210u〜210wにそれぞれ3相の接地装置用可動 コンタクト211u〜211wが摺動自在に接触させられている。機構容器16 の底部には2本のガイド棒18,18の一端が支持され、これらのガイド棒によ り、支持板19が容器の軸線方向にスライド自在に支持されている。3相の可動 コンタクト211u〜211wの一端が絶縁部材212u〜212wを介して支 持板19に接続され、3相の可動コンタクト211u〜211wは、支持板19 の変位により、固定コンタクト201u〜201wに接触する接地位置(閉位置 )と、固定コンタクト201u〜201wとの間に所定の絶縁距離を隔てた状態 になる開位置との間を直線変位させられるようになっている。この例では、開閉 器エレメント2u〜2wの固定コンタクト201u〜201wと、これらの固定 コンタクトにそれぞれ対応させて設けられた摺動コンタクト210u〜210w と、該摺動コンタクト210u〜210wに支持された可動コンタクト211u 〜211wと、絶縁部材212u〜212wと、支持板19とにより、接地装置 用開閉器エレメント20u〜20wが構成されている。
【0032】 機構容器16の側壁に取付けられた気密保持構造の軸受21を貫通した状態で 回転操作軸22が支持され、該操作軸22の容器16内の端部にレバー23の一 端が固定されている。レバー23の他端にはピン24が取付けられ、該ピン24 が支持板19の中央部に設けられた突起19aに形成された長孔に遊嵌されてい る。
【0033】 操作軸22は、容器16の外側に取付けられた操作器25の出力軸に連結され 、該操作器25により操作軸22が回転駆動されるようになっている。操作軸2 2が回転駆動されると、レバー23が回動し、該レバー23の回動により支持板 19が変位させられて、3相の接地装置用開閉器エレメント20u〜20wが開 閉操作される。
【0034】 本実施例では、機構容器16の底部を貫通させて設けられた孔に3相の絶縁ブ ッシング26u〜26wが取付けられ、これらのブッシングを貫通した端子導体 27u〜27wがそれぞれ接地装置用開閉器エレメント20u〜20wの摺動コ ンタクト210u〜210wに接続されている。接地装置用開閉器エレメント2 0u〜20wの可動コンタクト211はそれぞれ摺動コンタクト210u〜21 0wと端子導体27u〜27wとを通して接地される。
【0035】 本考案においては、図3に示したように、断路器用開閉器エレメント2u〜2 wのそれぞれの中心軸線と容器1の横断面(容器主部1aの横断面)との交点を 結ぶ2等辺三角形の重心(図3においてL2 =2×L1 となる位置)Sを容器1 の中心軸線上に位置させ、かつ該重心Sを支持板5の駆動中心(支持板とレバー 8との連結部の中心)に一致させる。また本実施例のように2本のガイド棒4, 4を設ける場合には、該2本のガイド棒を上記2等辺三角形の重心Sを通り、該 三角形の底辺と平行な直線上に配置するものとし、重心Sからガイド棒4,4ま での距離を等しく設定する。
【0036】 上記のように、3相の断路器を構成する開閉器エレメント2u〜2wのそれぞ れの中心軸線と容器1の横断面との交点を結ぶ2等辺三角形の重心Sを容器の中 心軸線上に位置させるとともに、該重心Sを支持板の駆動中心に一致させると、 開閉器エレメント2u〜2wの可動コンタクト203u〜203wの反力(3相 の機械的負荷)が支持板5にほぼ均等に加わることになる。そのため、ガイド棒 4に加わる曲げモーメントを小さくすることができ、ガイド棒4として従来より 機械的強度が低い細径のものを用いることができる。
【0037】 また上記のように構成すると、ガイド棒4,4に作用する曲げモーメントを小 さくできるため、ガイド棒4と支持板5との間の摺動抵抗を小さくすることがで き、駆動力を軽減して動作を円滑にすることができる。
【0038】 更に上記のように構成すると、2等辺三角形の底辺の両端側に配置される2つ の相の開閉器エレメント2u及び2wが容器1の内周に近付くのを防ぐことがで きるため、容器1の内径を従来よりも小さくして、開閉器の縮小化と軽量化とを 図ることができる。
【0039】 上記の実施例では、3相の接地装置用開閉器エレメント20u〜20wを断路 器用開閉器エレメント2u〜2wと同様に配置しているため、接地装置用開閉器 エレメントについても同様のことが言える。
【0040】 上記の実施例では、3相の開閉器エレメントの中心軸線と容器の横断面との交 点を結ぶ2等辺三角形の底辺側に操作軸7を設けているが、図4に示したように 、該2等辺三角形の頂点側に操作軸7を設けることもできる。このことは、操作 器を同じ側に配置して、図5(A),(B)に示したように、断路器の可動側と 固定側の位置を容易に入れ替え得ることを意味している。即ち、断路器の可動コ ンタクトにつながる導体を分岐管1b側に配置する場合と、分岐管部1c側に配 置する場合とで共通の部品を用いることができるため、部品の種類を少なくして コストの低減を図ることができる。
【0041】 上記実施例では、容器1が非対称に構成されているので、断路器の可動側と固 定側の位置を入れ替える場合には、容器1を取り替える必要があるが、容器1の 分岐管部1b及び1cの長さを等しくして容器1を対称に構成しておけば、断路 器の可動側と固定側の位置を入れ替える場合に容器1を共用することができる。 上記の実施例において、断路器用開閉器エレメントと接地装置用開閉器エレメ ントのストロークを等しくしておくと、操作軸、レバー及び3相の可動コンタク トを支持する支持板を断路器と接地用開閉器とに共用することができるため、部 品の種類を少なくしてコストの低減を図ることができる。
【0042】 上記の実施例では、3相の開閉器エレメントの可動コンタクトを支持する支持 板を2本のガイド棒によりガイドするようにしているが、従来のものと同様に、 支持板をその駆動中心に設けた1本のガイド棒により支持する構造としてもよい 。
【0043】 上記の実施例では、断路器と接地装置(接地用開閉器)とを共通の容器内に収 納しているが、いずれか一方の開閉器のみを設ける場合にも本考案を適用できる のはもちろんである。
【0044】
以上のように、本考案によれば、3相の開閉器エレメントのそれぞれの中心軸 線と容器の横断面との交点を結ぶ2等辺三角形の重心位置を容器の中心軸線上に 位置させるとともに、該重心位置を支持板の駆動中心に一致させたので、3相の 開閉器エレメントの可動コンタクトの反力(3相の機械的負荷)が支持板にほぼ 均等に加わるようにすることができ、ガイド棒に加わる曲げモーメントを小さく することができる。従って、ガイド棒として従来より機械的強度が低い細径のも のを用いることができ、部品重量の軽減とコストの低減とを図ることができる。 また本考案によれば、ガイド棒に作用する曲げモーメントを小さくできるため 、ガイド棒と支持板との間の摺動抵抗を小さくすることができ、駆動力を軽減し て動作を円滑にすることができる。
【0045】 更に上記のように構成すると、2等辺三角形の底辺の両端側に配置される2つ の相の開閉器エレメントが容器の内周に近付くのを防ぐことができるため、容器 の内径を従来よりも小さくすることができ、開閉器の縮小化と軽量化とを図るこ とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す正面断面図である。
【図2】図1を左側から見て容器を断面し、その内部構
造を示した断面図である。
造を示した断面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】本考案の他の実施例の要部を示した断面図であ
る。
る。
【図5】(A)及び(B)は本考案の実施例における開
閉器エレメントの配置の変形例を示した説明図である。
閉器エレメントの配置の変形例を示した説明図である。
【図6】従来の3相一括形断路器の構造を示す正面断面
図である。
図である。
【図7】図6の左側面図である。
【図8】図6のB−B線断面図である。
1 容器 2u〜2w 開閉器エレメント 201u〜201w 固定コンタクト 202u〜202w 摺動コンタクト 203u〜203w 可動コンタクト 204u〜204w 絶縁操作棒 4 ガイド棒 5 支持板 7 操作軸
Claims (1)
- 【請求項1】 管状の容器と、前記容器内に一括して収
納された3相分の開閉器エレメントとを備え、各相の開
閉器エレメントは固定コンタクトと直線変位形の可動コ
ンタクトとからなっていて、3相の開閉器エレメントは
それぞれの中心軸線が前記容器の中心軸線と平行に伸
び、かつそれぞれの中心軸線と前記容器の横断面との交
点を結ぶ三角形が2等辺三角形となるように配置され、
前記容器の軸線方向に延びるガイド棒によりスライド自
在に支持された支持板が設けられて該支持板に前記3相
の開閉器エレメントの可動コンタクトが絶縁操作棒を介
して接続され、前記容器内に導入された回転操作軸にレ
バーが取り付けられて該レバーが前記支持板の駆動中心
に設けられた連結部に連結され、前記操作軸によりレバ
ーを介して支持板が容器の軸線方向に直線変位させられ
て3相の可動コンタクトが操作される3相一括形開閉器
であって、 前記3相の開閉器エレメントは、前記2等辺三角形の重
心を前記支持板の駆動中心に一致させ、かつ該重心を前
記容器の中心軸線上に位置させた状態で前記容器内に配
置されていることを特徴とする3相一括形開閉器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993025997U JP2590655Y2 (ja) | 1993-05-19 | 1993-05-19 | 3相一括形開閉器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993025997U JP2590655Y2 (ja) | 1993-05-19 | 1993-05-19 | 3相一括形開閉器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0684717U true JPH0684717U (ja) | 1994-12-02 |
JP2590655Y2 JP2590655Y2 (ja) | 1999-02-17 |
Family
ID=12181367
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993025997U Expired - Lifetime JP2590655Y2 (ja) | 1993-05-19 | 1993-05-19 | 3相一括形開閉器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2590655Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114883129A (zh) * | 2022-04-29 | 2022-08-09 | 浙江天为电气科技有限公司 | 一种双电源自动转换开关及其生产工艺 |
-
1993
- 1993-05-19 JP JP1993025997U patent/JP2590655Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114883129A (zh) * | 2022-04-29 | 2022-08-09 | 浙江天为电气科技有限公司 | 一种双电源自动转换开关及其生产工艺 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2590655Y2 (ja) | 1999-02-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN1038373C (zh) | 金属外壳内充高压气体的多相高压开关装置 | |
JP5471925B2 (ja) | 接地開閉器付断路器 | |
CA2488759A1 (en) | Isolator/circuit-breaker device for electric substations | |
JP4638290B2 (ja) | アース用スイッチ | |
EA003758B1 (ru) | Многополюсное электрическое коммутационное устройство | |
JPH07505253A (ja) | 多極形真空開閉器と多極形負荷断路器とを備えたガス絶縁開閉装置 | |
WO2002067394A2 (fr) | Appareillage de commutation isole au gaz | |
JP2590655Y2 (ja) | 3相一括形開閉器 | |
CN101728784B (zh) | 开关设备以及用于该开关设备的控制机构 | |
JP2002510954A (ja) | 3相開閉器を備えたガス絶縁高圧開閉装置の密閉容器モジュール | |
JPS59181433A (ja) | 高圧遮断器 | |
JP5178571B2 (ja) | ガス絶縁開閉器 | |
US5457294A (en) | UHV breaker provided with resistances | |
JP6241134B2 (ja) | ガス絶縁計器用変圧器 | |
KR100222380B1 (ko) | 가스 절연 개폐장치 | |
JP4309094B2 (ja) | 複合型ガス絶縁開閉装置 | |
US20220181105A1 (en) | Solid dielectric insulated switchgear | |
CN112534530B (zh) | 开关装置和用于开关装置的传动装置单元 | |
JPH0632736Y2 (ja) | ガス絶縁接地開閉器 | |
JPH0312002Y2 (ja) | ||
GB1590833A (en) | Drive rod mechanisms for circuit-breakers | |
JP3683088B2 (ja) | スイッチギヤ | |
JPH08163723A (ja) | ガス絶縁開閉装置 | |
JPH03135309A (ja) | ガス絶縁開閉装置 | |
JPH07298432A (ja) | ガス絶縁開閉装置用母線断路器ユニット |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19981110 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081211 Year of fee payment: 10 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081211 Year of fee payment: 10 |