JPH0684574B2 - 円形織機の経糸開口装置 - Google Patents

円形織機の経糸開口装置

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JPH0684574B2
JPH0684574B2 JP1113488A JP11348889A JPH0684574B2 JP H0684574 B2 JPH0684574 B2 JP H0684574B2 JP 1113488 A JP1113488 A JP 1113488A JP 11348889 A JP11348889 A JP 11348889A JP H0684574 B2 JPH0684574 B2 JP H0684574B2
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03CSHEDDING MECHANISMS; PATTERN CARDS OR CHAINS; PUNCHING OF CARDS; DESIGNING PATTERNS
    • D03C5/00Cam or other direct-acting shedding mechanisms, i.e. operating heald frames without intervening power-supplying devices
    • D03C5/02Cam or other direct-acting shedding mechanisms, i.e. operating heald frames without intervening power-supplying devices operated by rotating cams
    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D37/00Circular looms

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Looms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、円形織機の経糸開口装置に関するものであ
る。
従来技術の構成とその問題点 円形織機では、多数のヘルドが円形状のゲートのまわり
に配列され、各ヘルドの目にそれぞれ経糸が通される。
そして、シャトルがゲートに沿って走行し、緯糸がシャ
トルから引き出され、各ヘルドがシャトルと連動し、交
互に上下動し、各ヘルドによって各経糸が開口される。
したがって、経糸と緯糸によって筒状の織物を製織する
ことができる。
一方、普通の力織機において、いわゆる朱子織によって
一重の織物が製織されている。その代表的なものは8枚
朱子と5枚朱子である、8枚朱子には5飛びの朱子織と
3飛びの朱子織がある。5枚朱子は3飛びと2飛びの朱
子織である。第4図は5飛びの8枚朱子の組織図であ
る。
ところで、織物に斜めの裁断線を引き、織物を斜めに裁
断すると、きわめて伸縮性に富んだ織物を得ることがで
きる。しかしながら、一重の織物を斜めに裁断すると、
大量の切れ端が生じ、効率が悪く、不経済であるのは当
然である。これに対し、第5図に示すように、円形織機
で筒状の織物(W)を製織し、これに斜めの裁断線
(L)を引き、織物(W)を斜めに裁断しても、切れ端
は生じない。したがって、円形織機において、朱子織に
よって筒状の織物(W)を合理的に製織すれば、伸縮性
に富んだ織物(W)を得る上にきわめて有利であり、従
って円形織機で朱子や綾及びそれらの変化組織布が合理
的に選択織成出来る装置の開発が要望されていた。
円形織機で平織以外の織成を可能とした開口装置として
は、例えば特公昭40-3319号があるが、この装置は組織
の選択に自由度が少く、且つ機構が複雑であり、開口装
置自体も重量が大な上、保守管理の困難なものであり、
商業的に採用出来るものではなく、業界の要望にこたえ
られないものである。
発明の目的 したがって、この発明は、前記従来の要望に応じるべく
なされたもので、従来の円形織機の経糸開口装置を改良
し、綾組織はもとより朱子組織の筒状織物をも合理的に
製織することを目的としてなされたものである。
発明の構成 この発明によれば、円形織機において、複数の可動部材
が各ヘルドに沿ってその配列方向に配列され、上下動可
能に案内され、可動部材はシャトルと連動し、交互に上
下動する。さらに、各ヘルドと対応する位置において、
多数の回転爪が各可動部材に設けられ、循環回転可能に
案内される。回転爪は順次一定角度ずつずれた回転位相
をもって取り付けられる。そして、各可動部材が上下動
する毎に、各回転爪があらかじめ設定された角度ずつ回
転し、回転爪が特定の角度位置にあるとき、その回転爪
が相対するヘルドと係合し、各可動部材が上下動すると
き、特定の角度位置にある回転爪によって特定のヘルド
だけが操作され、上下動する。
これに代えて、各ヘルドと対応する位置において、多数
の板カムを固定フレームに設け、回転可能に案内し、順
次一定角度ずつずれた回転位相をもって取り付け、各ヘ
ルドを各板カムと接触させる。そして、各可動部材が上
下動する毎に、各板カムをあらかじめ設定された角度ず
つ回転させ、板カムが特定の角度位置にあるとき、その
板カムと対応するヘルドが可動部材と係合し、各可動部
材が上下動するとき、可動部材と係合する特定のヘルド
だけが上下動するようにしてもよい。
実施例の説明 以下、この発明の実施例を説明する。
第1図はこの発明の実施例を示す。この装置は円形織機
の経糸開口装置であり、多数のヘルド1を有し、ヘルド
1は円形状のゲート2のまわりに、1つのホルダー14内
に多数のヘルドが保持された形態で配列されている。そ
して、各ヘルド1の目3にそれぞれ経糸が通され、各経
糸がゲート2に導かれ、シャトルがゲート2に沿って走
行し、緯糸がシャトルから引き出される。したがって、
各ヘルド1をシャトルと連動させ、交互に上下動させる
と、各ヘルド1によって各経糸が開口され、経糸と緯糸
によって筒状の織物を製織することができる。
この装置は複数の可動部材を有する。可動部材はスライ
ダ4からなる。そして、1つのスライダ4が1つのホル
ダー14内のヘルド群を駆動するように、複数のスライダ
4が各ヘルド1に沿ってその配列方向に配列され、織機
フレームに固定されたガイドロード5によって各スライ
ダ4が案内されており、スライダ4はガイドロッド5に
沿ってスライドし、上下動することができる。さらに、
各ガイドロッド5の上端にリング6が固定され、支持さ
れており、ゲート2がリング6の上面に設けられてい
る。
さらに、カムドラム7がゲート2と同心に配置され、カ
ムドラム7の外周面にカムレール8が形成され、各スラ
イダ4に1対のローラ9が取り付けられ、スライダ4の
1対のローラ9がカムドラム7のカムレール8と挾着形
態で係合している。カムドラム7はシャトルと同期し、
軸心のまわりを回転する。したがって、カムレール8の
回転がローラ9を上下動させることによって各スライダ
4が定位置で上下駆動され、各スライダ4をシャトルの
進行と連動させ、交互に上下動させることができる。
さらに、各ヘルド1と相対する位置において、多数の回
転爪10が各スライダ4に設けられ、回転可能に案内され
ている。この実施例では、各スライダ4において、ラチ
ェット機構がケーシング11に収容され、これが各スライ
ダ4に取り付けられている。そして、回転ドラム12が各
ケーシング11に取り付けられ、回転可能に案内され、ラ
チェット機構に連結され、回転爪10が回転ドラム12の外
周面に取り付けられ、固定されている。回転ドラム12は
各ヘルド1に沿ってその配列方向にのびる。回転爪10は
各ヘルド1と対応する位置に配置され、順次一定角度ず
つずれた回転位相をもって取り付けられている。
さらに、各スライダ4において、駆動ロッド13が各ケー
シング11に取り付けられ、その先端が上方向に突出する
と共に下端がラチェット機構に連結されており、各スラ
イダ4が上昇したとき、その駆動ロッド13がシリンダ6
と接触する。その後、スライダ4が一定距離上昇し、駆
動ロッド13がケーシング11内に押し込まれ、駆動ロッド
13によってラチェット機構が駆動され、回転ドラム12お
よび回転爪10が回転する。したがって、各スライダ4が
上下動する毎に、回転ドラム12および回転爪10をあらか
じめ設定された角度ずつ回転させることができる。
そして、回転爪10が特定の角度位置にあるとき、その回
転爪10が相対するヘルド1と係合し、各スライダ4が上
下動するとき、特定の角度位置にある回転爪10によって
特定のヘルド1だけが操作され、上下動する。この実施
例では、スライダ4と対応する数のホルダ14が各ヘルド
1に沿ってその配列方向に配列され、各ヘルド1が各ホ
ルダ14内に挿入され、上下動可能に案内されており、ホ
ルダ14はリング6に取り付けられ、固定されている。さ
らに、スプリング15が各ヘルド1に連結され、スプリン
グ15によって各ヘルド1が吊り下げられており、ヘルド
1は常時は一定の高さ、即ち、基準線(開口上方経糸
線)位置に支持される。そして、各ヘルド1の下端が16
が、直角に折り曲げられてフック16を形成しており、各
スライダ4が上昇したとき、回転爪10がヘルド1側の水
平の角度位置まで回転すると、各スライダ4が下降する
とき、その回転爪10がヘルド1の下端のフック16と係合
する。したがって、ヘルド1側の水平の角度位置にある
回転爪10によって特定のヘルド1だけが操作され、引き
下げられる。
この実施例では、朱子織によって筒状の織物が製織さ
れ、例えば5飛びの8枚朱子が組織される。そして、各
回転爪10が順次225°ずつずれた回転位相をもって取り
付けられており、そのずれは360°/8×5である。した
がって、隣接する8枚のヘルド1および回転爪10のう
ち、1枚の回転爪10だけがヘルド1側の水平位置に配置
される。そして、各スライダ4が上下動する毎に、回転
ドラム12および回転爪10が45°ずつ回転する。これは36
0°/8である。
したがって、この装置において、各スライダ4の上昇
後、各スライダ4が下降するとき、隣接する8枚のヘル
ド1および回転爪10のうち、1枚の回転爪10だけがヘル
ド1側の水平位置に配置され、対応するヘルド1と係合
する。他の7枚の回転爪10は係合しない。したがって、
回転爪10によって1枚のヘルド1だけが引き下げられ、
下降する。他の7枚のヘルド1は引き下げられず、下降
しない。したがって、隣接する8本の経糸のうち、ヘル
ド1によって1本の経糸だけが引き下げられ、他の7本
の経糸は引き下げられない。そして、8枚のヘルド1毎
に、回転爪10によって1枚のヘルド1だけが引き下げら
れ、下降し、8本の経糸毎に、ヘルド1によって1本の
経糸だけが引き下げられ、これによって各経糸が開口さ
れ、シャトルが開口された経糸間を走行する。
そして、スライダ4およびヘルド1の下降後、各スライ
ダ4が上昇するとき、スプリング15によってヘルド1が
引き上げられ、ヘルド1もスライダ4および回転爪10に
追随し、上昇する。ヘルド1はもとの高さ位置まで上昇
し、それ以上上昇せず、回転爪10はヘルド1のフック16
よりも上昇し、フック16から離れる。その後、駆動ロッ
ド13がリング6と接触する。
したがって、駆動ロッド13によってラチェット機構が駆
動され、回転ドラム12および回転爪10が45°だけ回転す
る。これは360°/8である。したがって、隣接する8枚
のヘルド1および回転爪10のうち、前回の回転爪10から
5枚目の回転爪10がヘルド1側の水平位置まで回転し、
その水平位置に配置される。
そして、各スライダ4が下降するとき、その回転爪10だ
けが対応するヘルド1と係合し、回転爪10によって5枚
目のヘルド1だけが引き下げられ、下降する。そして、
8枚のヘルド1毎に、回転爪10によって5枚目のヘルド
1だけが引き下げられ、下降し、8本の経糸毎に、ヘル
ド1によって5本目の経糸だけが引き下げられ、これに
よって各経糸が開口され、シャトルが開口された経糸間
を走行する。
シャトルの走行毎に、この工程が順次交互に繰り返され
る。したがって、円形織機において、朱子織によって筒
状の織物を製織し、5飛びの8枚朱子を組織することが
できる。
また、織物の組織を変更する場合は、駆動ドラム12上の
回転爪10の配置形態を変更すればよく、駆動ドラムの形
態及び回転爪の配置次第であたかも平型織機に於けるそ
れと同様の仕方で各種組織に対処出来る。
第2図は他の実施例を示す。この実施例では、各ヘルド
1と相対する位置において、多数の板カム17が固定フレ
ームに設けられ、回転可能に案内され、板カム17は順次
一定角度ずつずれた回転位相をもって取り付けられてい
る。そして、各ヘルド1にスロット18が形成され、ホル
ダ14のピン19がスロット18に挿入されており、ヘルド1
は上下動可能に案内され、第1図同様にスプリングで上
方に引張られて基準高さに維持され、ピン19のまわりを
揺動することもできる。さらに、各ヘルド1と対応する
位置において、スプリング20によって多数のピン21が弾
性付勢され、各ピン21が各ヘルド1に押し付けられ、各
ヘルド1が各板カム17と接触している。
さらに、この実施例では、第1図の実施例と同様、可動
部材として複数のスライダ4が使用され、カムドラム7
によって各スライダ4が駆動され、各スライダ4がシャ
トルと連動し、交互に上下動する。そして、各板カム17
がカムドラム7と連結されており、各スライダ4が上下
動する毎に、各板カム17があらかじめ設定された角度ず
つ回転する。さらに、各スライダ4の上端および下端に
突起22,23が形成されており、板カム17が特定の角度位
置まで回転すると、それと対応するヘルド1がピン19の
まわりを揺動し、各スライダ4が下降するとき、そのヘ
ルド1の下端のフック16が突起22と係合する。したがっ
て、各スライダ4によって特定のヘルド1だけが引き下
げられ、下降し、特定の経糸だけが引き下げられる。こ
れによって各経糸が開口される。その後、各スライダ4
が上昇するとき、引き下げられたヘルド1が突起23と係
合し、スライダ4によってそのヘルド1が押し上げら
れ、上昇する。
そして、この実施例でも、第1図の回転爪10と同様、各
板カム17が順次225°ずつずれた位相をもって取り付け
られており、各スライダ4が上下動する毎に、板カム17
は45°ずつ回転する。したがって、円形織機において、
朱子織によって筒状の織物を製織し、5飛びの8枚朱子
を組織することができる。
また、織成物の組織を変更する場合は、板カム17の形状
及び配設形態を変更するだけで容易に対処出来る。
第3図は更に別の実施例である。
カムドラム7は、第1図、第2図の各実施例に於けるカ
ムドラムと同じであり、円形織機の軸心(図示せず)の
まわりにゲート2と同心に配置してあり、シャトル(図
示せず)と同期して軸心のまわりを回転する。カムドラ
ム7の外周面にはカムレールを有し、スライダ4に回転
自在に取付けた上下のカムローラがカムレールを挟着し
ている。スライダ4は織機のフレームに固定されたガイ
ドロッド5(第1図)によって案内されて、ガイドロッ
ドに沿って上下動可能に設けてある。
また、織機フレームに回転自在に取付けられた5個のガ
イドローラにエンドレスベルト24が張設してあり、該ベ
ルトの一部はスライダ4に固定して、スライダ4の上下
動に応じてエンドレスベルト24が上下回動するように配
設してあり、該ベルト24上には1対の係合爪25が固定し
てある。
そして、図示の状態、即ちスライダ4が下方にあると
き、内側の係合爪25は下にあり、外側の係合爪は上にあ
る形態に配設してある。
従って、織機の運転によってカムドラム7が回転し、ス
ライダ4が上昇を開始すれば、内側の係合爪25は上昇を
始め、外側の係合爪25は下降を始め、一対の係合爪は対
称的な上下動をする。
スライダ4と対応する数の各ホルダー14(第1図)が織
機フレームに固定してあり、各ホルダー内に一定数のヘ
ルド1群が保持され、ヘルド1は上部にスロットを備え
ており、ホルダーに固定された内外2本のピン19がスロ
ット内に挿入してあって、内外各列のヘルド1群は共に
ピン19によって回動自在、且つ上下動自在に案内されて
いる。また、各ヘルド1は、スプリング15によって一定
の高さ、即ち基準線(開口上方経糸線)に維持され、ス
プリング15の引張力とピン19との位置関係によって常時
中間の板カム17に当接するように配置してある。そして
1つのホルダー内に内側ヘルド群と外側ヘルド群とが2
列に配列されて、ホルダー内の内側ヘルド群列が1つの
内側係合爪25に、外側ヘルド群列が外側係合爪25にそれ
ぞれ対応している。
即ち、第1の経糸を外側のヘルド1の目3(第1図)に
通せば、次の第2の経糸は倍側のヘルド1の目3に、第
3の経糸は外側のヘルドへと、千鳥に通し、ヘルドを外
側、内側と千鳥状に配列する。そして、各ヘルド1に相
対する位置に各板カム17が位置するように、即ち1つの
ヘルド1に1つの板カム17が対向するように、ヘルド1
と同数の板カム17が織機フレームに取付けてあり、1つ
のホルダー内に保持されたヘルド群に対応する板カム17
群が一体として開口カム7と変速部(図示せず)を介し
て連動しおり、ヘルド群の内外列には内外1対の係合爪
が対応している。
従って、板カム17の凸部に接触したへルド1は、ピン19
をピンを中心として係合爪25に係合しない位置まで揺動
し、板カム17の凹部に接触したヘルド1は、係合爪25に
その下端のフックが係合する位置まで揺動し、スライダ
4の上下動による係合爪25の下降によって、該爪に係合
したヘルド1が下がり、係合爪25によって引き下げられ
たヘルドの経糸が経糸開口を形成する。そして、該係合
爪25が上昇する時は、ヘルドはスプリング15の引上げ作
用によって係合爪25と係合したまゝ上昇し、ピン19の停
止機能によってヘルドのみは下降前の基準線(開口上方
経糸線)で維持され、係合爪25が外れる。即ち、スライ
ダ4の上昇位置は係合爪がヘルドのフックから外れた位
置である。
本実施例にあっては、スライダ4が下にあるとき、内側
の係合爪は下にあって、該当ヘルド1を下げて経糸が開
口しており、シャトルが通過する。同時に外側の係合爪
25は上にあり、その状態で外側の係合爪で次に下へ引き
下げるヘルド1を板カム17で選択出来る。次にスライダ
4が下から上に上昇するとき、内側の係合爪25が上昇
し、同時に外側の係合爪25が板カム17で選択されたヘル
ド1と共に下降し、スライダ4が上昇しきった後に次の
シャトルが通過する。
以上のとおり、本実施例にあっては、経糸開口時に次の
開口の選択が出来、また内側の係合爪の上昇と同時に外
側の係合爪が下降するので、第1図、第2図の各実施例
に比べて織成速度(効率)が約2倍となる。
なお、回転爪10および板カム17の回転位相および回転角
度については、前記実施例の回転位相および回転角度に
限らず、5飛びの8枚朱子を組織するにあたって、回転
爪10および板カム17にその他の回転位相および回転角度
をもたせることも考えられる。さらに、その回転位相お
よび回転角度を適宜選定すると、5飛びの8枚朱子では
なく、その他の朱子織によって筒状の織物を製織するこ
とを可能である。
発明の効果 以上説明したように、この発明によれば、円形織機にお
いて、平織や綾織はもとより朱子織の筒状織物も簡単に
製織することができ、1本のヘルドに1個の回転爪又は
板カムが相対した構成であるため、1本毎の経糸に独自
の制御が出来て、織成組織の選択は自在である。
また、従来の円形(環状)織機が、経糸の開口時には、
開口カムによって経糸群を中立線から上方と下方とに拡
開していたのに対し、本願発明は全経糸をスプリング力
によって基準線位置(開口上方経糸線位置)に維持して
おき、組織用の経糸のみを引き下げるために、全体とし
て糸の動きが少く、結局経糸の劣化が防止出来、カーボ
ンファイバー等の柔かい繊維糸であっても破断が防止出
来る。そして、この効果は組織点の少い織物(例えば朱
子)で特に顕著である。
また、本願発明の浮組織用経糸のみを引き下げる手段で
は、経糸開口運動に供う上下可動部材が従来機構と比べ
て極端に軽量、簡素になったため、動力消費、騒音、摩
耗の面で極端に改善される。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例を示す斜視図、第2図および
第3図は他の実施例の断面図、第4図は5飛びの8枚朱
子織の組織図、第5図は筒状の織物を斜めに裁断する状
態を示す説明図である。 1…ヘルド、2…ゲート、 3…目、4…スライダ、 7…カムドラム、10…回転爪、 13…駆動ロッド、17…板カム、 24…エンドレスベルト、25…係合爪。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数のヘルドを円形状のゲートのまわりに
    配列し、前記各ヘルドの目にそれぞれ経糸を通し、シャ
    トルを前記ゲートに沿って走行させるとともに、前記各
    ヘルドを前記シャトルと連動させ、交互に上下動させ、
    前記各ヘルドの上下変位によって前記各経糸を開口する
    ようにした円形織機において、 前記各ヘルドに沿ってその配列方向に配列され、上下動
    可能に案内された複数の可動部材と、 前記各可動部材を前記シャトルと連動させ、交互に上下
    動させる機構と、 前記各ヘルドと対応する位置において、前記各可動部材
    に設けられ、回転可能に案内され、順次一定角度ずつず
    れた回転位相をもって取り付けられ、特定の角度位置に
    あるとき、対応するヘルドと係合するように、織成組織
    に相応して配設された多数の回転爪と、 前記各可動部材が上下動する毎に、前記各回転爪をあら
    かじめ設定された角度ずつ回転させる機構とからなり、 前記各可動部材が上下動するとき、前記特定の角度位置
    にある回転爪が該爪と相対するヘルドだけを上下動させ
    るようにしたことを特徴とする円形織機の経糸開口装
    置。
  2. 【請求項2】多数のヘルドを円形状のゲートのまわりに
    配列し、前記各ヘルドの目にそれぞれ経糸を通し、シャ
    トルを前記ゲートに沿って走行させるとともに、前記各
    ヘルドを前記シャトルと連動させ、交互に上下動させ、
    前記各ヘルドの上下変位によって前記各経糸を開口する
    ようにした円形織機において、 前記各ヘルドに沿ってその配列方向に配列され、上下動
    可能に案内された複数の可動部材と、 前記各可動部材を前記シャトルと連動させ、交互に上下
    動させる機構と、 前記各ヘルドと対応する位置において、固定フレームに
    設けられ、回転可能に案内され、順次一定角度ずつずれ
    た回転位相をもって取り付けられ、前記各ヘルドと接触
    し、特定の角度位置にあるとき、相対するヘルドと前記
    可動部材を係合させるように、織成組織に相応して配設
    された多数の板カムと、 前記各可動部材が上下動する毎に、前記各板カムをあら
    かじめ設定された角度ずつ回転させる機構とからなり、 前記各可動部材が上下動するとき、板カムによって前記
    各可動部材と係合する特定のヘルドだけを上下動させる
    ようにしたことを特徴とする円形織機の経糸開口装置。
  3. 【請求項3】内側と外側との2列形態の多数のヘルドを
    円形状のゲートのまわりに配列し、前記各ヘルドの目に
    それぞれ経糸を通し、シャトルを前記ゲートに沿って走
    行させると共に、前記各ヘルドを前記シャトルと連動さ
    せ、交互に上下動させ、前記各ヘルドの上下変位によっ
    て前記各経糸を開口するようにした円形織機において、
    前記各ヘルドに沿ってその配列方向に配列され、上下動
    可能に案内された複数の可動部材と、前記各可動部材を
    前記シャトルと連動させ、交互に上下動させる機構と、
    前記各ヘルドと対応する位置において、固定フレームに
    設けられ、回転可能に案内され、順次一定角度ずつずれ
    た回転位相をもって取り付けられ、前記内側と外側との
    各ヘルド列と接触し、特定の角度位置にあるとき、相対
    する内外ヘルドの開口を選択するように、織成組織に相
    応して配設された多数の板カムと、前記各可動部材が上
    下動する毎に、前記各板カムをあらかじめ設定された角
    度ずつ回転させる機構と、各可動部材の下降及び上昇運
    動が内側係合爪の下降及び外側係合爪の下降を生起する
    機構とからなり、内側係合爪の下降が板カムによって選
    定された特定の内側ヘルドだけを、外側係合爪の下降
    が、板カムによって選定された特定の外側ヘルドだけを
    上下動させるようにしたことを特徴とする、円形織機の
    経糸開口装置。
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